JPH0572921U - 折りたたみ式傘型ハット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽くてかさばらず、携帯性に優れた、両手が
自由に使える折りたたみ式傘型ハットを提供する。 【構成】 先端に折り曲がるツバ部材３が設けられた、
複数のリブ１と、これらリブ１が、各々異なる段差をも
って回動自在に取り付けられたジョイント部材２と、前
記リブに嵌合しハットの型を固定する固持具７と、これ
らを覆う様に取り付けられた防水加工された合成樹脂製
の布９により構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、携帯用雨具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯用雨具として折りたたみ傘があり、かかる傘は金属の骨組みにシー トを取り付けた雨をよける傘本体と、それを指示する金属のロッドの部分及び前 記ロッドの先端に取り付けられた柄の部分からできており、使用時は、傘の柄の 部分を片手で持つ方法がとられている。

【０００３】 また、他の従来の携帯用雨具として、折りたたみレインコートがあり、かかる レインコートは防水加工がなされたビニール等の合成樹脂製の布でできており、 上着の上に更に着衣し、体のほぼ全身を覆うことで雨を防ぐ方法がとられてきた 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の折りたたみ傘は、使用時は、片手で傘の柄の部分を持た なければならないため両手に自由がなく、また折りたたんで携帯する時において も、金属部分、特にロッドがあるため、あまりコンパクトにすることはできず、 重くかさばるという欠点を有する。

【０００５】 一方、折りたたみレインコートは、前記の傘の欠点は幾分解決されてはいるが 、携帯する時は、全身を覆うために多くの合成樹脂製の布を用いていることから 、雨の中を長期間使用する場合には、衣服から露出している肌に布が吸着し、着 用者に不快感を与えるという欠点を有する。

【０００６】 そこで、この考案は、使用時であっても両手が使え、着用者に不快感を与えず 、携帯時には軽くてかさばらない携帯性の優れた、折りたたみ式傘型ハットを提 供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

しかして、この考案の要旨は、各々の先端にツバ部材が取り付けられた、複数 の湾曲形状のリブと、前記の複数のリブが、他のリブと各々異なる段差になる様 に、回動自在に取り付けられたジョイント部材と、前記各々のリブに嵌合するこ とにより、各リブ同士を支持して、ハットの型を固定する固持具と、前記リブ全 体を外側から覆う防水加工された合成樹脂製の布により構成されることにある。 そして、ツバ部材とリブとは折曲げ自在又は差し込み自在としている。

【０００８】

【作用】

したがって、この考案に係る折りたたみ式傘型ハットは、頭部に載せることに より用いるので、両手を自由に使用することができ、また折りたたみ傘の様に傘 本体を支持するロッドが不要になるため、折りたたみ傘に比し軽量化、優れた携 帯性を有する。

【０００９】 また、折りたたみレインコートと異なり、全身を覆うのではなく頭部に載せる だけのため、衣服から露出した肌に合成樹脂製の布が吸着して着用者に不快感を 与えることはない。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の実施例について、図を用いて詳細に説明する。

【００１１】 図１において、この考案に係る折りたたみ式傘型ハットの使用状態における断 面図が示される。かかる折りたたみ式傘型ハットは、ハットの凸部の骨組みとな るリブ１を５本有している。

【００１２】 これらのリブ１は、湾曲形状をなし、先端に進むに連れて細くなる構造つなっ ており、例えば図２に示す様に、リブ１ａは最も高い段、リブ１ｅは最も低い段 という風に、筒形状のジョイント部材２に各々異なる段差状態に結合されている 。そして、かかるリブ１は、ジョイント部材２を支点として回動自在となってお り、未使用時には扇の様に収納され、使用時には矢印の方向に、適当な位置にま で回動する。なお、リブ１の本数は、図２の様に必ずしも５本に限定されず、例 えば４本又は６本であっても良いものである。

【００１３】 前記リブ１の先端において、回転軸４を介してツバ部材３が設けられている。 かかるツバ部材３は、回転軸４を支点として図３に示す様に、内側に向けて折り 曲げることができ、これによって傘型ハットのコンパク化を図ることができる。

【００１４】 但し、このままでは、該傘型ハット着用者の歩行する時の振動、風等により、 ツバ部材３が折曲げられ、着用者が雨に濡れるおそれがあることから、該ツバ部 材３の着用時におけるツバ部材３の折曲げを防止するため、係止具５が軸６によ りリブ１に回動可能に設けられている。かかる係止具５は、前記ツバ部材３に形 成の凹部１５に嵌合する凸部１６を有し、未使用時においては、図４に示す様に リブ１に対し垂直に配置され、使用時において矢印の方向に回動して、ツバ部材 ３を固定する。尚、係止具５の側部において一部に切り欠きがある片５ａにより 、ツバ部材３を最も適切な位置で固定できるようになっている。

【００１５】 また、各々のリブ１の下部において、孔６が設けられており、かかる孔６に固 持具７が図５に示す様に、下方向から嵌合することにより設けらている。これに よって、前記リブ１は、回動しない様に固定され、ぐらつきを防止することがで きる。かかる固持具７は、図６ａに示す様に、任意の一端において、回転軸８の 箇所で、着脱可能となっている。また、固持具７は、図６ｂに示す様に、回転軸 ８が互い違いに折れ曲がる様に回動する構成になっている。これによって、固持 具７は、その端を連結した場合に、張りをもった円となることができる。

【００１６】 各々のリブ１及びツバ部材３の間を覆う様に、防水加工された合成樹脂製の布 ９が配されている。かかる布９は、その一端を前記ツバ部材の先端部と繋げてお り、他端はゴム１０を介してリブ１の内壁に繋げられている。これによって、傘 型ハットを着用した場合に、ゴム１０が伸びて布９が傘型ハットの内へ引き込ま れることにより、布がピンと張ることとなる。

【００１７】 また、ジョイント部材２の中央の孔から雨水が漏れない様に、傘型ハットの上 部に雨漏り防止具１１が設けられている。

【００１８】 尚、前記布１１は、未使用時において、リブ１を回動して収納容易となるよう に、その一辺がリブ１ａとリブ１ｅとの間において、分断されている。そして、 使用時においては、図７ａに示す様に、ボタン凸部１２ａと ボタン凹部１２ｂ とを嵌合することにより、接合する。但し、必ずしもボタン１２による接合に限 定されず、例えば図７ｂに示す様に、ファスナー１３よっても良く、またマジッ クテープ１４（登録商標）によっても良いものである。

【００１９】 最後に、前記リブ１のうち、何れか適当な２本において、首ひも１５の端が取 り付けられており、これによって強い風が吹いても傘型ハットが飛ばされること はない。なお、前記実施例では、ツバ部材３とリブ１とは折曲自在としているが 、これに限らず、ツバ部材３とリブ１とは差込み自在としても良い。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案においては、頭部に載せて用いるものであるた め、両手を自由にしよすることができ、また折りたたみ傘と異なり傘本体を支持 するロッドが不要であるため、折りたたみ傘に比し軽量化され、携帯性に優れる ととなる。

【００２１】 また、全身を覆うのではなく、頭部に載せるだけであるため、衣服から露出し た肌に合成樹脂製の布が吸着する虞れがないため、折りたたみレインコートに比 し、快適な着用性を保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る傘型ハットの使用時の正面断面
図である。

【図２】前記傘型ハットのリブ及びジョイント部材の説
明図である。

【図３】前記傘型ハットのツバ部材の説明図である。

【図４】前記ツバ部材の係止具の説明図である。

【図５及び図６】前記傘型ハットの固持具の説明図であ
る。

【図７】前記傘型ハットの布の接合部材の説明図であ
る。

【符号の説明】

１ リブ ２ ジョイント部材 ３ ツバ部材 ７ 固持具 ９ 布

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各々の先端にツバ部材が取り付けられ
   た、複数の湾曲形状のリブと、 前記の複数のリブが、他のリブと各々異なる段差になる
   様に、回動自在に取り付けられたジョイント部材と、 前記各々のリブに嵌合することにより、各リブ同士を支
   持して、ハットの型を固定する固持具と、 前記リブ全体を外側から覆う防水加工された合成樹脂製
   の布により構成される折りたたみ式傘型ハット。
2. 【請求項２】 ツバ部材とリブとは折曲自在とした請求
   項１記載の折りたたみ式傘型ハット。
3. 【請求項３】 ツバ部材とリブとは差込み自在とした請
   求項１記載の折りたたみ式傘型ハット。