JPH0572313U - 二枚刃ガンドリル - Google Patents

二枚刃ガンドリル

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Publication number
JPH0572313U
JPH0572313U JP1117092U JP1117092U JPH0572313U JP H0572313 U JPH0572313 U JP H0572313U JP 1117092 U JP1117092 U JP 1117092U JP 1117092 U JP1117092 U JP 1117092U JP H0572313 U JPH0572313 U JP H0572313U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cutting
drill
blade
flute
Prior art date
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Pending
Application number
JP1117092U
Other languages
English (en)
Inventor
寛史 村木
良克 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP1117092U priority Critical patent/JPH0572313U/ja
Publication of JPH0572313U publication Critical patent/JPH0572313U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼等の高能率深穴加工に対応できる二枚刃ガ
ンドリルを提供する。 【構成】 シャンクの先端に超硬ヘッド3を接合し、そ
の超硬ヘッドに切刃6を設ける二枚刃ガンドリルを改良
対象にして、そのドリルの切刃の後方にすくい面7の終
端縁から斜め後方に立ち上ってフルート溝4に至るチッ
プブレーカ面8と、その面8に開口する油孔9と、油孔
9の開口部から切刃部に至って切刃の途中を回転方向に
凹形にする油溝10を設ける。切刃部で生成した切屑
は、油溝10先端の凹形の刃形が転写されて折れ易くな
っている。この切屑がチップブレーカ面8に当ってカー
ルする歪を受け、さらに、油孔から吹出す高圧の切削油
によっても押し曲げられるため、切屑の分断、排出が円
滑になり、トルクの増加を招く切屑詰まりが防止されて
高送りによる高能率加工が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼等の高能率深穴加工に対応可能な二枚刃ガンドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガンドリルを用いた深穴加工の高能率化(高送り加工)は、切屑の処理及び排 出性等に問題があるため、決して容易でない。特に、被削材が高靭性の鋼等の場 合には、切屑が折れ難いため切屑詰まりが生じ易く、切削トルクの急増による折 損等を回避するために、高送りを断念せざるを得ない。
【0003】 このようなことから、従来のガンドリルにおいても切屑の処理、排出性を改善 する工夫が種々施されている。例えば、米国特許第3054308号明細書には 、一枚刃ガンドリルのすくい面後方に油孔を開口させることが示されている。ま た、特開昭63−84808号公報には、一枚刃のガンドリルに油孔とその孔か ら切刃に向かう油溝を形成し、油溝より回転中心側の切刃形状を回転方向に凸形 にすることが示されている。
【0004】 さらに、高送り用ガンドリルとして、実公昭62−809号公報に示されるよ うに、一枚刃ドリルのすくい面にチップブレーカ溝を設けるものや、特開昭62 −34712号のようにチップブレーカ突起を設けるもの、或いは特開昭62− 9811号のように二枚刃ガンドリルにチップブレーカ突起を採用するものなど も開発されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のガンドリルは、油孔やチップブレーカの無いものに比べると高 送り加工に関する性能が高まってはいるが、鋼の切削ではその性能にまだ不満が 残る。
【0006】 そこで、本考案は、油孔、油溝、チップブレーカの組合わせを工夫して従来の ドリルに不足している切屑の処理性及び排出性を向上させ、更なる高送り加工を 可能ならしめることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するため、シャンクの先端に超硬ヘッドを接合し 、その超硬ヘッドに切刃を設けた二枚刃ガンドリルを改良の対象とし、このドリ ルの切刃の後方に、すくい面の終端縁から斜め後方に立ち上ってフルート溝に至 るチップブレーカ面と、このチップブレーカ面に開口する油孔と、油孔の開口部 からすくい面上をドリルの軸線方向に延びて切刃に至り、切刃の途中を回転方向 後方に凹形にする油溝とを設ける。
【0008】
【作用】
二枚刃のガンドリルは、1刃当りの送りが小さく、その分高送りが可能である 。また、先端に超硬ヘッドを取付けたドリルは、高速回転による切削が可能であ る。従って、この周知の効果を持つドリルについて切屑の処理性、排出性を不足 なく高めてやれば、高能率加工面で最良の形態のガンドリルを実現できることに なる。
【0009】 本考案のガンドリルは、そのために必要な作用、効果をもつ。即ち、切刃部で 生成した切屑は、すくい面後方のチップブレーカ面に当たってカールする歪を受 ける。このとき、切屑は、油溝先端の凹形の刃形が転写されて幅方向途中にエッ ジを生じ、折れ易い状態になっている。また、油孔から放出される高圧の切削油 も切屑に当たってこれを押し戻すような力を加え、そのため、これ等の相乗効果 により、ねばりのある鋼等の切屑であってもうまく分断されてスムーズに排出さ れる。
【0010】 また、チップブレーカ面に開口させた油孔から切刃に向けて直接切削油を吹き 当てるので、切刃部の冷却、潤滑効果も充分に引き出される。
【0011】
【実施例】
図1乃至図3に、本考案の一実施例を示す。この二枚刃ガンドリル1は、鋼製 シャンク2の先端に超硬合金製のヘッド3を鑞付けしてそのヘッド3とシャンク 2に、それぞれフルート溝4とランド5を設けてある。フルート溝4は、ドリル の軸心と平行に形成されており、2つのフルート溝間の残存部がランド5となっ ている。
【0012】 超硬ヘッド3には、図1、2に示すように、中心対称の二枚の切刃6と、各切 刃に沿ったすくい面7と、このすくい面の終端縁から斜め後方に立ち上ってフル ート溝4に至るチップブレーカ面8と、この面8に開口する油孔9と、油溝10 及びマージン11が設けられている。
【0013】 マージン11は、切刃の外周部とそこから回転方向前後に変位した位置に3個 を一対として設けられている。
【0014】 また、油溝10は、油孔9の延長線上のすくい面に設けてあり、切刃6の途中 が、その溝の影響でドリルの回転方向に凹形になっている。超硬ヘッド3内の油 孔9はシャンク内の油孔(図示せず)に通じており、シャンク後方から導入され た高圧の切削油が、油孔9の開口から切刃6に向けて吹き出される。
【0015】 なお、油溝10は、図示の円弧溝に限定されない。曲率が途中から変わるよう な曲面の溝、平面のみから成る溝、図4、図5に示すような曲面と平面を組合わ せた形状の溝等であってもよい。
【0016】 また、すくい面7は、流出する切屑をフルート溝4の溝底側に向かわせるため に、図のように外径側に向かって幅を広げるか又は幅を一定させておくのがよい 。
【0017】 さらに、切刃6から油孔9までの距離は、被削材によって変わるが、鋼材への 穴あけでは1/2D〜3/2D程度が望ましい。
【0018】 以下に、本考案のガンドリルの性能評価試験について記す。
【0019】 図1〜3に示した構造の本考案の二枚刃ガンドリルと、チップブレーカ面及び 油溝が無く、かつ、油孔は先端の逃げ面に開放させてある従来型の二枚刃ガンド リルを用い、直径12mm、深さ240mmの深穴を、切削速度V=120m/ min、送りf=0.08mm/revの条件でS50Cの被削材にあけた。そ の結果、従来のガンドリルでは切屑の分断が充分でなく、長い帯状の切屑が生じ たが、本考案のドリルは、切屑が流出し易い状態に処理されていた。図6に切削 中のトルクの推移を示す。従来ドリルは加工の終期にトルクが急増しているのに 対し、本考案ではトルクの増加がなく、明らかに切屑詰まりが解消していること が判る。
【0020】 なお、ドリルの寿命も本考案の方が従来品を上回っていた。これは、冷却、潤 滑効果の差によるものと考えられる。
【0021】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案では、チップブレーカ面、油孔、油溝を組合わせ、 それをうまくレイアウトすることによって切屑の処理性、排出性を高めたもので あるから、高靭性材料に対して深穴を高速回転、高送りで加工して加工能率を向 上させることができると云う効果がある。
【0022】 なお、3個が一対のマージンを有するものは、先端の振れ防止効果が高いため 、加工した穴の直進性も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す拡大側面図
【図2】同上の正面図
【図3】図1のガンドリルの全体形状を示す側面図
【図4】油溝の変形例を示す正面図
【図5】油溝の変形例を示す正面図
【図6】本考案のドリル(同図a)と従来ドリル(同図
b)の切削中のトルクの推移を比較した図
【符号の説明】
1 ガンドリル 2 シャンク 3 超硬ヘッド 4 フルート溝 5 ランド 6 切刃 7 すくい面 8 チップブレーカ面 9 油孔 10 油溝 11 マージン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンクの先端に超硬ヘッドを接合し、
    その超硬ヘッドに切刃を設けた二枚刃ガンドリルにおい
    て、切刃の後方に、すくい面の終端縁から斜め後方に立
    ち上ってフルート溝に至るチップブレーカ面と、このチ
    ップブレーカ面に開口する油孔と、油孔の開口部からす
    くい面上をドリルの軸線方向に延びて切刃に至り、切刃
    の途中を回転方向後方に凹形にする油溝とを設けたこと
    を特徴とする二枚刃ガンドリル。
  2. 【請求項2】 前記超硬ヘッドが切刃の外周部とそこか
    ら回転方向前後に変位した位置に3個が一対のマージン
    を具備している請求項1記載の二枚刃ガンドリル。
JP1117092U 1992-03-05 1992-03-05 二枚刃ガンドリル Pending JPH0572313U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117092U JPH0572313U (ja) 1992-03-05 1992-03-05 二枚刃ガンドリル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1117092U JPH0572313U (ja) 1992-03-05 1992-03-05 二枚刃ガンドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0572313U true JPH0572313U (ja) 1993-10-05

Family

ID=11770581

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1117092U Pending JPH0572313U (ja) 1992-03-05 1992-03-05 二枚刃ガンドリル

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JP (1) JPH0572313U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005305610A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Mitsubishi Materials Corp ドリル
JP2016144865A (ja) * 2016-05-17 2016-08-12 株式会社トクピ製作所 ドリルを用いた加工方法およびクーラント噴出穴付きドリル
CN114269501A (zh) * 2019-08-23 2022-04-01 博泰克精密钻孔技术有限公司 在前刀面中具有两个纵向槽的钻具

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JP2005305610A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Mitsubishi Materials Corp ドリル
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