JPH057194A - Isdnの共通インタフエース制御装置 - Google Patents

Isdnの共通インタフエース制御装置

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JPH057194A
JPH057194A JP9142891A JP4289191A JPH057194A JP H057194 A JPH057194 A JP H057194A JP 9142891 A JP9142891 A JP 9142891A JP 4289191 A JP4289191 A JP 4289191A JP H057194 A JPH057194 A JP H057194A
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isdn
basic
highway
interfaces
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Application number
JP9142891A
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English (en)
Inventor
Noriaki Otake
紀明 大竹
Ayanori Yoshitani
文徳 吉谷
Tetsuya Kusuda
哲也 楠田
Noriya Murakami
憲也 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
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Publication date
Application filed by N T T DATA TSUSHIN KK, NTT Data Communications Systems Corp filed Critical N T T DATA TSUSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの既存装置を、ISDNの基本インタフ
ェースと一次群速度インタフェースに同時に収容する。 【構成】 OSIレイヤ1〜3のプロトコルを実装し、
M個の基本インタフェースの多重化回路と、N個の一次
群速度インタフェース回路と、これらの基本インタフェ
ース多重化回路と一次群速度インタフェース回路と、K
個の契約者側装置との接続を切替るハイウェイを設け、
基本インタフェース多重化回路と一次群速度インタフェ
ース回路のハイウェイ側のインタフェースを共通にした
ISDNの共通インタフェース制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN(Integ
rated Services Digital Ne
twork:サービス統合デジタル通信網)に、ISD
Nの契約者側の種々の既存装置を接続するインタフェー
ス制御装置に係り、特に、契約者側の複数の装置を、複
数の基本インタフェースおよび一次群速度インタフェー
スに、任意の組み合わせで、効率良く接続するのに好適
なISDNの共通インタフェース制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやファクシミリなど
の情報通信機器が広く利用され、これらの端末間や、こ
れらの端末と大規模で複雑なデータベースなどをネット
ワークで結ぶシステムが構成されている。このような電
気通信サービスの多様化に伴い、より経済的で、高速、
高品質、かつ、取扱うメディアの多様化などに効率良く
対応したネットワークの構築を目的として、ISDNが
用いられている。
【0003】ISDNは、一つの加入者回線で、電話や
ファクシミリ、ビデオテックス、データ通信などを統合
して一元的に使えるほか、テレビ電話など、画像通信も
可能にするサービスであり、以下の特徴を有する。 (a)経済性の高いデジタル公衆網サービスで、特に、
データ、イメージ、画像などの非音声系の通信コストが
安い。 (b)デジタル通信のメリットを生かし、高精細なファ
クシミリ通信や、帯域圧縮した動画を送るなど、高速・
高品質な通信が可能。 (c)1本の回線で、同時に、複数の相手と複数メディ
アを使ったマルチメディア通信ができる。 (d)回線交換/パケット交換を自由に選択して使え
る。 (e)情報チャネル(Bチャネル)と、信号チャネル
(Dチャネル)が分離独立しており、発信者番号通知
や、ユーザ間情報通知など多彩な付加サービスを実現で
きる。尚、DチャネルはBチャネルの接続のためのもの
で、OSI(OpenSystem Intercon
nection、開放型システム間相互接続)の7レイ
ヤ参照モデル(基本参照モデル)のレイヤ1〜3のプロ
トコルを使って、呼の接続や付加サービスを提供する。 (f)国際標準インタフェースの採用により、世界中の
ISDN端末と相互通信が可能。
【0004】このようなISDNの高速通信や回線統合
の特徴に着目し、運用保守の効率の向上やコスト削減を
目的に、デジタル専用線や、公衆デジタル通信網をIS
DNにリプレースする傾向にある。
【0005】ISDNは、一般家庭や小規模事業所など
に適用される基本インタフェースと、PBX(Prov
ate Branch Exchange、構内交換)
などに適用される一次群速度インタフェースの二種類が
国際標準に規定され、サービスが提供されている。
【0006】ここで、基本インタフェースは、既存のデ
ジタル網(64Kb/s、キロビット/秒)の回線を利
用し、2B(64Kb/s)+D(16Kb/s)の回
線を提供し、2本のBチャネルを回線交換で利用でき
る。一方、一次群速度インタフェースは、1.536M
b/sの高速な回線を利用し、23本または24本のB
チャネルに分割して、例えば、23B+D(日本および
北米であり、欧州では、30B+D)の情報および信号
チャネルを使用している。さらに、一次群速度インタフ
ェースは、H0チャネル(384Kb/s)や、H1チ
ャネル(1.536Mb/s)を、回線交換として利用
でき、Hチャネルを混在したインタフェース構造を取る
ことができる。
【0007】パーソナルコンピュータなどの既存の端末
装置をISDNに接続するために、OSIのレイヤ1〜
3までのプロトコルを実装し、既存のインタフェースを
ISDNのインタフェースに変換する装置に端末アダプ
タがある。この、端末アダプタには、基本インタフェー
スを、より経済的に提供するために、既存のインタフェ
ースを多重化して伝送する多重化機能が有するものがあ
る。すなわち、基本インタフェースでは、2.4kb/
s、4.8kb/sといった低速のデータ通信の場合で
も、64kb/sのBチャネルを占有してしまい、回線
の使用効率が低くなる。このようなことを避けるため
に、低速なデータを多重化して、64kb/sのBチャ
ネルをフルに使用できるようにしたものである。このよ
うに、端末アダプタを用いて、既存の装置をISDNに
接続することにより、ISDNの契約者であるユーザ
は、高速な通信を行なうことができる。
【0008】ネットワーク側においては、基本インタフ
ェースおよび一次群速度インタフェースを同時に収容す
る機能を有するデジタル交換機が開発されている。この
デジタル交換機は、複数の基本インタフェースと、複数
の一次群速度インタフェースを収容できるIインタフェ
ース加入者系モジュールを備えたものである。ここで、
Iインタフェースは、Bチャネルと、Dチャネル(基本
インタフェースでは16Kb/s、一次群速度インタフ
ェースでは64Kb/s)、および、Hチャネル(H0
チャネルは384Kb/s、H1チャネルは日本、北米
では、1.536Mb/s、欧州では、2.048Mb
/s)で構成され、このような種々の伝送速度の回線
を、回線交換やパケット交換で利用でき、さらに、Dチ
ャネルにより、多くの付加サービスを利用できる。
【0009】以上に説明したISDNの技術に関して
は、「日経コミュニケーション別冊、ISDN活用の手
引き」(1988年、日経BP社発行)に、特に、イン
タフェースに関しては、第36頁から第48頁および第
155頁から第158頁に、また、端末アダプタに関し
ては、第162頁から第163頁に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ISDNの契約者であるユーザ
側の一つの装置内に複数の基本インタフェースと複数の
一次群速度インタフェースを共通に接続することができ
ず、ISDNの契約者は、所有する複数の回線を有効に
利用することができない点である。すなわち、従来の端
末アダプタは、既存装置を多重化してISDNの有効利
用を可能とするが、既存の装置を、基本インタフェース
および一次群速度インタフェースに共通に接続すること
はできない。また、従来の複数の基本インタフェースと
複数の一次群速度インタフェースを同時に収容する装置
は、ネットワークの交換機や中継機であり、ISDNの
契約者側の一つの装置内に、複数の基本インタフェース
および一次群速度インタフェースを同時に、すなわち、
共通に接続することができない。
【0011】本発明の目的は、これら従来技術の課題を
解決し、ISDNの契約者であるユーザ側の一つの装置
内に、複数の基本インタフェースと複数の一次群速度イ
ンタフェースを共通に接続し、ユーザが有する複数の回
線を任意の組合せで利用可能とし、ISDNの有効利用
を可能とするISDNの共通インタフェース制御装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のISDNの共通インタフェース制御装置
は、OSIのレイヤ1〜3のプロトコルを実装して、I
SDNの契約者側の既存の装置を、ISDNの基本イン
タフェースおよび一次群速度インタフェースに同時に接
続するISDNの共通インタフェース制御装置であり、
OSIのレイヤ1〜2のプロトコルを実装し、かつ、複
数の基本インタフェースを多重化して接続するM個の基
本インタフェース多重化回路と、OSIのレイヤ1〜2
のプロトコルを実装して、N個の一次群速度インタフェ
ースを、それぞれ一つずつ接続するN個の一次群速度イ
ンタフェース回路と、これらN個の一次群速度インタフ
ェース回路およびM個の基本インタフェース多重化回路
とISDN契約者側のK個の既存の装置との間の接続を
切り替えるハイウェイと、OSIのレイヤ3のプロトコ
ルを実装して、基本インタフェース多重化回路と一次群
速度インタフェース回路、および、ハイウェイの動作を
制御する接続制御部とを設け、M個の基本インタフェー
ス多重化回路およびN個の一次群速度インタフェース回
路のハイウェイ側インタフェースを同じにして、K個の
ISDN契約者側の既存の装置を、M個の基本インタフ
ェースおよびN個の一次群速度インタフェースに、任意
の組み合わせで接続することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、OSIのレイヤ1〜3のプ
ロトコルを実装し、かつ、複数のISDNの基本インタ
フェースおよび一次群速度インタフェース、そして、こ
れらのインタフェースとISDN契約者側の複数の既存
装置との接続を切り替えるハイウェイを有し、既存の装
置を、基本インタフェースおよび一次群速度インタフェ
ースに同時に接続することができる。また、基本インタ
フェース多重化回路で、複数の基本インタフェースを多
重化し、かつ、ハイウェイ側のインタフェースを、一次
群速度インタフェースと同じインタフェースにすること
により、ハイウェイの動作の無駄をなくし、かつ、イン
タフェースを共通化する。このことにより、ハイウェイ
の完全群接続が可能となり、ISDN契約者側の複数の
既存装置を、複数の基本インタフェースおよび一次群速
度インタフェースに、任意の組み合わせで接続でき、I
SDN回線およびISDN契約者側の装置群を有効利用
することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明を施したISDNのインタ
フェース制御装置の本発明に係る構成の一実施例を示す
ブロック図である。
【0016】本実施例の共通インタフェース制御装置1
4は、ISDNの契約者が所有する複数の基本インタフ
ェース((1)〜(n))10〜11をそれぞれ多重化
する複数(M個)の基本インタフェース多重化回路2〜
3、同じく、ISDNの契約者が所有する複数の一次群
速度インタフェース12〜13のそれぞれとの接続を行
なう複数(N個)の一次群速度インタフェース回路4〜
5、これら基本インタフェース多重化回路2〜3もしく
は一次群速度インタフェース回路4〜5と、複数(K
個)の既存装置であるデータ処理装置6〜8との接続を
切り替えるハイウェイ9、そして、これら基本インタフ
ェース多重化回路2〜3、一次群速度インタフェース回
路4〜5、および、ハイウェイ9の処理動作を含み、共
通インタフェース制御装置14の全体の処理動作を制御
する接続制御部1により構成されている。
【0017】尚、本実施例では、OSIに基づくネット
ワークで構築され、共通インタフェース制御装置14
は、レイヤ1からレイヤ3のプロトコルを実装してい
る。
【0018】このような構成により、本実施例の共通イ
ンタフェース制御装置14は、ISDNの契約者である
ユーザ側の既存の装置であるデータ処理装置6〜8のそ
れぞれを、ユーザが契約した複数のISDN回線に、任
意の組み合わせで接続する。
【0019】例えば、外部装置から、データ処理装置8
に対し、基本インタフェース(1)10を介してデータ
の転送があれば、基本インタフェース多重化回路2によ
り、基本インタフェース(n)11などの他の基本イン
タフェースからのデータと多重化して、ハイウェイ9に
送出する。そして、ハイウェイ9により、基本インタフ
ェース多重化回路2〜3や、一次群速度インタフェース
回路4〜5などからのデータからなるタイムスロットの
順序を入れ替え、基本インタフェース(1)10からの
データを、送信先であるデータ処理装置8に送出する。
また、同じデータ処理装置8に対して、他の外部装置か
ら、一次群速度インタフェース12を介して、データの
転送があれば、一次群速度インタフェース回路4および
ハイウェイ9により、データ処理装置8に送出する。
【0020】このようにして、共通インタフェース制御
装置14は、データ処理装置6〜8を、外部の任意の装
置と、基本インタフェース(1)10、あるいは、一次
群速度インタフェース12を介して、任意に接続するこ
とができる。
【0021】尚、本実施例において、複数の基本インタ
フェース((1)〜(n))10〜11を一つずつハイ
ウェイ9に接続することも可能である。しかし、本実施
例においては、基本インタフェース((1)〜(n))
10〜11を、基本インタフェース多重化回路2〜3で
多重化し、かつ、ハイウェイ9側のインタフェース速度
を一次群インタフェース回路4〜5と同じにして、ハイ
ウェイ9に接続している。このことにより、図1のA点
とB点のインタフェースが共通となり、データ処理装置
6〜8側からは、基本インタフェースと一次群速度イン
タフェースとが同一に見え、データ処理装置6〜8はそ
の違いを意識する必要がなくなる。
【0022】以下、ISDNの共通インタフェース制御
装置14の本発明に係わる内部構成に関し、さらに詳し
く説明する。
【0023】図2は、図1における基本インタフェース
多重化回路の内部構成の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0024】本実施例の基本インタフェース多重化回路
は、基本インタフェース((1)〜(n))10〜11
の網側のインタフェース回路であり、OSIのレイヤ1
の物理層の処理(電気的接続条件、バスのアクセス制
御)を行なうIF(A)20〜21と、基本インタフェ
ース((1)〜(n))10〜11のBチャネルを多重
化する多重化回路(図中、MPXと記載)22と、基本
インタフェースのレイヤ2の処理(Dチャネル上の呼制
御信号手順処理)を行なう回路であるLAPD(Lin
k Access Procedure on the
D−channel)23〜24と、図1のハイウェ
イ9側のインタフェース回路としてのIF(B)25
と、そして、LAPD23〜24の制御を行なうコント
ローラ(図中、CONTと記載)26とメモリ(図中、
MEMと記載)27とにより構成されている。
【0025】このように、図1の共通インタフェース制
御装置14においては、ISDNのレイヤ1からレイヤ
2までの呼制御処理を、基本インタフェース多重化回路
に収容している。また、基本インタフェース((1)〜
(n))10〜11を多重化して、インタフェース速度
を一次群速度インタフェースと同じ速度に変換し、図1
のハイウェイ9に接続する。このことにより、ハイウェ
イ9の動作に無駄がなくなるとともに、図1におけるA
点とB点のインタフェースが共通となる。すなわち、デ
ータ処理装置6〜8群側には、基本インタフェースと一
次群速度インタフェースが同一に見える。
【0026】図3は、図1における一次群速度インタフ
ェース回路の内部構成の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0027】本実施例の一次群速度インタフェース回路
は、一次群速度インタフェースの網側インタフェース回
路であり、レイヤ1の処理を行なうIF(C)30と、
一次群速度インタフェースのレイヤ2の処理を行なう回
路であるLAPD31と、図1のハイウェイ9側のイン
タフェース回路としてのIF(D)32、そして、LA
PD31の制御を行なうコントローラ(図中、CONT
と記載)33とメモリ(図中、MEMと記載)34とか
ら構成され、図2で示した基本インタフェース多重化回
路と同様に、ISDNのレイヤ1からレイヤ2までの呼
制御処理を収容している。
【0028】以上、図1〜図3を用いて説明したよう
に、本実施例の共通インタフェース制御装置において
は、ISDNのレイヤ1からレイヤ2までの呼制御処理
を、基本インタフェース多重化回路および一次群速度イ
ンタフェース回路に収容し、接続制御部にレイヤ3の呼
接続処理を収容する。このように、共通インタフェース
制御装置にISDNのレイヤ1からレイヤ3までの呼制
御処理を収容し、かつ、ハイウェイに対するインタフェ
ースを共通化したことにより、ISDN回線とISDN
の契約者の装置間を完全群接続することができる。この
ことにより、複数の基本インタフェースおよび複数の一
次群速度インタフェースを利用しているISDNの契約
者は、所有しているこれら複数の回線と複数の端末装置
を、任意の組み合わせで接続することができ、ISDN
回線および端末装置の資源の有効利用を図ることができ
る。また、従来の電話網対応のシステムをISDN網へ
対応させることも容易に可能となる。
【0029】次に、図1に示した共通インタフェース制
御装置を用いたシステムの具体例を説明する。
【0030】図4は、図1における共通インタフェース
制御装置を用いた情報通信処理システムの一実施例を示
すブロック図である。
【0031】銀行や証券会社において、残高照会、振込
み通知などのサービスを提供する音声照会通知システム
であり、ISDNの有する高速データ転送機能、およ
び、回線集約機能を効率良く利用するために、音声認識
処理や、PB(プッシュボタン信号)認識処理などを行
なうメディア処理装置群41との接続を制御する網管理
部40に、図1の共通インタフェース制御装置14を用
いたものである。
【0032】本実施例の音声照会通知システムにおいて
は、最大128チャネルのISDN回線が使用でき、ま
た、メディア処理装置群41は、32チャネルを使用可
能な音声認識や、PB認識(128チャネル使用可
能)、音声合成(128チャネル使用可能)、G3−F
AX(96チャネル使用可能なファクシミリ)、G4−
FAx(32チャネル使用可能)、パソコン通信(12
8チャネル使用可能)などの機能を有する装置からな
り、そして、本発明の共通インタフェース制御装置であ
る網管理部40により、メディア処理装置群41とIS
DN回線との接続制御が行われる。
【0033】このような構成により、音声照会通知シス
テムは、ISDN回線の有する高速データ転送機能およ
び回線集約機能を利用して、メディア処理装置群41の
サービスを、効率よく提供することができる。以下、図
5、6を用いて、音声照会通知システムにおける網管理
部40の構成とその動作を、さらに詳しく説明する。
【0034】図5は、図4における網管理部の構成の一
実施例を示すブロック図である。
【0035】本実施例の網管理部40は、システム全体
を制御する主制御部50との通信を行ない、かつ、IS
DNにおけるOSIのレイヤ3の呼接続処理および網管
理部40全体を制御する網管理制御部51、ISDN回
線のBチャネルとメディア処理装置群41の各チャネル
を、完全群接続するためのハイウェイ52およびハイウ
ェイ制御部53、そして、ISDNの基本インタフェー
スおよび一次群速度インタフェースを収容する回線接続
制御部54により構成されている。さらに、回線接続制
御部54は、OSIのレイヤ1〜2のプロトコルを実装
し、かつ、基本インタフェースを12本ずつ接続する複
数の基本インタフェース多重化回路55〜56と、OS
Iのレイヤ1〜2のプロトコルを実装して、一次群速度
インタフェースを1本ずつ接続する複数の一次群速度イ
ンタフェース回路57〜58により構成されている。
【0036】このような構成により、本実施例の網管理
部40は、128チャネルのISDN回線とメディア処
理装置群41とを、任意の組み合わせで効率良く接続す
ることができる。
【0037】回線接続制御部54において、基本インタ
フェース多重化回路55〜56は、基本インタフェース
をそれぞれ12本ずつ多重化して接続し、かつ、OSI
のレイヤ1、レイヤ2の接続処理を行ない、ハイウェイ
52側のインタフェースを、一次群速度インタフェース
多重化回路57〜58のインタフェース速度に合わせ
る。このようにして、ハイウェイ52の動作の無駄をな
くし、かつ、ハイウェイ52によるISDN回線とメデ
ィア処理装置群41の完全群接続を可能とする。
【0038】尚、本実施例においては、1024ch×
1024chの時分割スイッチを有するハイウェイ52
を用いているので、基本インタフェース多重化回路55
〜56、および、一次群速度インタフェース回路57〜
58のハイウェイ52側インタフェースを2Mb/sに
速度変換することにより、インタフェースを共通化して
いる。そして、ハイウェイ52は、2Mb/sのデータ
を時分割処理して、回線接続制御部54とメディア処理
装置群41との接続の切り替え制御を行なう。以下、こ
のようなハイウェイ52の構成および動作に関して説明
する。
【0039】図6は、図5におけるハイウェイの構成の
一実施例を示すブロック図である。
【0040】ハイウェイ52は、回線接続制御部54や
メディア処理装置群41からの複数の入力を多重化する
多重回路としての8個のMPX(1)521〜522、
このMPX(1)521〜522からのタイムスロット
の順序入れ替えを行なう時分割スイッチ523、時分割
スイッチ523からのデータを、回線接続制御部54や
メディア処理装置群41に、分割して出力する分割回路
としての8個のMPX(2)524〜525により構成
され、ISDN回線のBチャネルとメディア処理装置群
41の各チャネルを、完全群接続する。
【0041】すなわち、ハイウェイ52は、一タイムス
ロットを64kbps(キロビット/秒)/1チャネル
とし、32チャネル多重した2Mbps(メガビット/
秒)のデータを1フレームとする信号を32本有する。
そして、32チャネル多重した32本の入力を、それぞ
れ4本ずつ、MPX(1)521〜522のそれぞれに
より、8Mbps/128タイムスロットに多重化し、
1024ch×1024chの時分割スイッチ523へ
送出する。時分割スイッチ523からの8Mbps/1
28タイムスロットの出力を、MPX(2)524〜5
25により、入力時の逆の分割処理を行ない、メディア
処理装置群41へ送出する。また、ハイウェイ制御部5
3では、ISDNのレイヤ3の最低限の呼制御処理を実
行する。このようにして、ハイウェイ52は、回線接続
制御部54を介して、ISDN回線のBチャネルとメデ
ィア処理装置群41の各チャネルを完全群接続する。
尚、32チャネル多重化や128タイムスロットなどの
値は、本実施例においては、1024ch×1024c
hの時分割スイッチ523からなるハイウェイ52を用
いているためであり、その他のハイウェイを用いた場合
は、これらの値に限るものではない。
【0042】このように、本実施例の音声照会通知シス
テムにおいては、ISDN回線の任意のBチャネルを、
音声、文字、データなどを処理する任意のメディア処理
装置の各チャネルと完全群で接続可能とし、メディア処
理装置群とISDN回線を任意の組み合わせで接続する
ことができる。このことにより、回線およびメディア処
理装置群の資源の有効利用を図ることができる。
【0043】また、ISDNのレイヤ1からレイヤ3ま
での呼制御処理を、図5の網管理部40に収容したこと
により、システム全体を制御する図5の主制御部50
や、ホストコンピュータなどの上位装置の負荷が軽減さ
れ、かつ、図6のハイウェイ52に対するインタフェー
スを共通化したことにより、図5の回線接続制御部54
を電話網対応の制御部と入れ替えることで、従来の音声
照会通知システムへ容易に適用できる。さらに、基本イ
ンタフェース、および、一次群速度インタフェースの物
理回線数を、任意の組み合わせで、業務ごとに割り当て
ることができるので、ISDNの契約者は、所有してい
る回線数で、システムの拡張にも柔軟に対応することが
できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ISDNの契約者であ
るユーザ側の一つの装置に、複数の基本インタフェース
と複数の一次群速度インタフェースを共通に接続し、複
数のユーザ側装置とISDN回線を任意の組み合わせで
接続可能として、ISDN回線およびユーザ側装置を効
率良く利用することが可能となる。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施したISDNのインタフェース制御
装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】図1における基本インタフェース多重化回路の
内部構成の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図1における一次群速度インタフェース回路の
内部構成の一実施例を示すブロック図である。
【図4】図1における共通インタフェース制御装置を用
いた情報通信処理システムの一実施例を示すブロック図
である。
【図5】図4における網管理部の構成の一実施例を示す
ブロック図である。
【図6】図5におけるハイウェイの内部構成の一実施例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 接続制御部 2〜3 基本インタフェース多重化回路 4〜5 一次群速度インタフェース回路 6〜8 データ処理装置 9 タイムスイッチ 10〜11 基本インタフェース(1)〜(n) 12〜13 一次群速度インタフェース 14 共通インタフェース制御装置 20〜21 IF(A) 22 多重化回路 23〜24 LAPD 25 IF(B) 26 コントローラ 27 メモリ 30 IF(C) 31 LAPD 32 IF(D) 33 コントローラ 34 メモリ 40 網管理部 41 メディア処理装置群 50 主制御部 51 網管理制御部 52 ハイウェイ 53 ハイウェイ制御部 54 回線接続制御部 55〜56 基本インタフェース多重化回路 57〜58 一次群速度インタフェース回路 521〜522 MPX(1) 523 時分割スイッチ 524〜525 MPX(2)
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN(Integ
rated Services Digital Ne
twork:サービス統合デジタル通信網)に、ISD
Nの契約者側の種々の既存装置を接続するインタフェー
ス制御装置に係り、特に、契約者側の複数の装置を、複
数の基本インタフェースおよび一次群速度インタフェー
スに、任意の組み合わせで、効率良く接続するのに好適
なISDNの共通インタフェース制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやファクシミリなど
の情報通信機器が広く利用され、これらの端末間や、こ
れらの端末と大規模で複雑なデータベースなどをネット
ワークで結ぶシステムが構成されている。このような電
気通信サービスの多様化に伴い、より経済的で、高速、
高品質、かつ、取扱うメディアの多様化などに効率良く
対応したネットワークの構築を目的として、ISDNが
用いられている。
【0003】ISDNは、一つの加入者回線で、電話や
ファクシミリ、ビデオテックス、データ通信などを統合
して一元的に使えるほか、テレビ電話など、画像通信も
可能にするサービスであり、以下の特徴を有する。 (a)経済性の高いデジタル公衆網サービスで、特に、
データ、イメージ、画像などの非音声系の通信コストが
安い。 (b)デジタル通信のメリットを生かし、高精細なファ
クシミリ通信や、帯域圧縮した動画を送るなど、高速・
高品質な通信が可能。 (c)1本の回線で、同時に、複数の相手と複数メディ
アを使ったマルチメディア通信ができる。 (d)回線交換/パケット交換を自由に選択して使え
る。 (e)情報チャネル(Bチャネル)と、信号チャネル
(Dチャネル)が分離独立しており、発信者番号通知
や、ユーザ間情報通知など多彩な付加サービスを実現で
きる。尚、DチャネルはBチャネルの接続のためのもの
で、OSI(OpenSystem Intercon
nection、開放型システム間相互接続)の7レイ
ヤ参照モデル(基本参照モデル)のレイヤ1〜3のプロ
トコルを使って、呼の接続や付加サービスを提供する。 (f)国際標準インタフェースの採用により、世界中の
ISDN端末と相互通信が可能。
【0004】このようなISDNの高速通信や回線統合
の特徴に着目し、運用保守の効率の向上やコスト削減を
目的に、デジタル専用線や、公衆デジタル通信網をIS
DNにリプレースする傾向にある。
【0005】ISDNは、一般家庭や小規模事業所など
に適用される基本インタフェースと、PBX(Prov
ate Branch Exchange、構内交換)
などに適用される一次群速度インタフェースの二種類が
国際標準に規定され、サービスが提供されている。
【0006】ここで、基本インタフェースは、既存のデ
ジタル網(64Kb/s、キロビット/秒)の回線を利
用し、2B(64Kb/s)+D(16Kb/s)の回
線を提供し、2本のBチャネルを回線交換で利用でき
る。一方、一次群速度インタフェースは、1.536M
b/sの高速な回線を利用し、23本または24本のB
チャネルに分割して、例えば、23B+D(日本および
北米であり、欧州では、30B+D)の情報および信号
チャネルを使用している。さらに、一次群速度インタフ
ェースは、H0チャネル(384Kb/s)や、H1チ
ャネル(1.536Mb/s)を、回線交換として利用
でき、Hチャネルを混在したインタフェース構造を取る
ことができる。
【0007】パーソナルコンピュータなどの既存の端末
装置をISDNに接続するために、OSIのレイヤ1〜
3までのプロトコルを実装し、既存のインタフェースを
ISDNのインタフェースに変換する装置に端末アダプ
タがある。この、端末アダプタには、基本インタフェー
スを、より経済的に提供するために、既存のインタフェ
ースを多重化して伝送する多重化機能が有するものがあ
る。すなわち、基本インタフェースでは、2.4kb/
s、4.8kb/sといった低速のデータ通信の場合で
も、64kb/sのBチャネルを占有してしまい、回線
の使用効率が低くなる。このようなことを避けるため
に、低速なデータを多重化して、64kb/sのBチャ
ネルをフルに使用できるようにしたものである。このよ
うに、端末アダプタを用いて、既存の装置をISDNに
接続することにより、ISDNの契約者であるユーザ
は、高速な通信を行なうことができる。
【0008】ネットワーク側においては、基本インタフ
ェースおよび一次群速度インタフェースを同時に収容す
る機能を有するデジタル交換機が開発されている。この
デジタル交換機は、複数の基本インタフェースと、複数
の一次群速度インタフェースを収容できるIインタフェ
ース加入者系モジュールを備えたものである。ここで、
Iインタフェースは、Bチャネルと、Dチャネル(基本
インタフェースでは16Kb/s、一次群速度インタフ
ェースでは64Kb/s)、および、Hチャネル(H0
チャネルは384Kb/s、H1チャネルは日本、北米
では、1.536Mb/s、欧州では、2.048Mb
/s)で構成され、このような種々の伝送速度の回線
を、回線交換やパケット交換で利用でき、さらに、Dチ
ャネルにより、多くの付加サービスを利用できる。
【0009】以上に説明したISDNの技術に関して
は、「日経コミュニケーション別冊、ISDN活用の手
引き」(1988年、日経BP社発行)に、特に、イン
タフェースに関しては、第36頁から第48頁および第
155頁から第158頁に、また、端末アダプタに関し
ては、第162頁から第163頁に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ISDNの契約者であるユーザ
側の一つの装置内に複数の基本インタフェースと複数の
一次群速度インタフェースを共通に接続することができ
ず、ISDNの契約者は、所有する複数の回線を有効に
利用することができない点である。すなわち、従来の端
末アダプタは、既存装置を多重化してISDNの有効利
用を可能とするが、既存の装置を、基本インタフェース
および一次群速度インタフェースに共通に接続すること
はできない。また、従来の複数の基本インタフェースと
複数の一次群速度インタフェースを同時に収容する装置
は、ネットワークの交換機や中継機であり、ISDNの
契約者側の一つの装置内に、複数の基本インタフェース
および一次群速度インタフェースを同時に、すなわち、
共通に接続することができない。
【0011】本発明の目的は、これら従来技術の課題を
解決し、ISDNの契約者であるユーザ側の一つの装置
内に、複数の基本インタフェースと複数の一次群速度イ
ンタフェースを共通に接続し、ユーザが有する複数の回
線を任意の組合せで利用可能とし、ISDNの有効利用
を可能とするISDNの共通インタフェース制御装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のISDNの共通インタフェース制御装置
は、OSIのレイヤ1〜3のプロトコルを実装して、I
SDNの契約者側の既存の装置を、ISDNの基本イン
タフェースおよび一次群速度インタフェースに同時に接
続するISDNの共通インタフェース制御装置であり、
OSIのレイヤ1〜2のプロトコルを実装し、かつ、複
数の基本インタフェースを多重化して接続するM個の基
本インタフェース多重化回路と、OSIのレイヤ1〜2
のプロトコルを実装して、N個の一次群速度インタフェ
ースを、それぞれ一つずつ接続するN個の一次群速度イ
ンタフェース回路と、これらN個の一次群速度インタフ
ェース回路およびM個の基本インタフェース多重化回路
とISDN契約者側のK個の既存の装置との間の接続を
切り替えるハイウェイと、OSIのレイヤ3のプロトコ
ルを実装して、基本インタフェース多重化回路と一次群
速度インタフェース回路、および、ハイウェイの動作を
制御する接続制御部とを設け、M個の基本インタフェー
ス多重化回路およびN個の一次群速度インタフェース回
路のハイウェイ側インタフェースを同じにして、K個の
ISDN契約者側の既存の装置を、M個の基本インタフ
ェースおよびN個の一次群速度インタフェースに、任意
の組み合わせで接続することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、OSIのレイヤ1〜3のプ
ロトコルを実装し、かつ、複数のISDNの基本インタ
フェースおよび一次群速度インタフェース、そして、こ
れらのインタフェースとISDN契約者側の複数の既存
装置との接続を切り替えるハイウェイを有し、既存の装
置を、基本インタフェースおよび一次群速度インタフェ
ースに同時に接続することができる。また、基本インタ
フェース多重化回路で、複数の基本インタフェースを多
重化し、かつ、ハイウェイ側のインタフェースを、一次
群速度インタフェースと同じインタフェースにすること
により、ハイウェイの動作の無駄をなくし、かつ、イン
タフェースを共通化する。このことにより、ハイウェイ
の完全群接続が可能となり、ISDN契約者側の複数の
既存装置を、複数の基本インタフェースおよび一次群速
度インタフェースに、任意の組み合わせで接続でき、I
SDN回線およびISDN契約者側の装置群を有効利用
することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明を施したISDNのインタ
フェース制御装置の本発明に係る構成の一実施例を示す
ブロック図である。
【0016】本実施例の共通インタフェース制御装置1
4は、ISDNの契約者が所有する複数の基本インタフ
ェース((1)〜(n))10〜11をそれぞれ多重化
する複数(M個)の基本インタフェース多重化回路2〜
3、同じく、ISDNの契約者が所有する複数の一次群
速度インタフェース12〜13のそれぞれとの接続を行
なう複数(N個)の一次群速度インタフェース回路4〜
5、これら基本インタフェース多重化回路2〜3もしく
は一次群速度インタフェース回路4〜5と、複数(K
個)の既存装置であるデータ処理装置6〜8との接続を
切り替えるハイウェイ9、そして、これら基本インタフ
ェース多重化回路2〜3、一次群速度インタフェース回
路4〜5、および、ハイウェイ9の処理動作を含み、共
通インタフェース制御装置14の全体の処理動作を制御
する接続制御部1により構成されている。
【0017】尚、本実施例では、OSIに基づくネット
ワークで構築され、共通インタフェース制御装置14
は、レイヤ1からレイヤ3のプロトコルを実装してい
る。
【0018】このような構成により、本実施例の共通イ
ンタフェース制御装置14は、ISDNの契約者である
ユーザ側の既存の装置であるデータ処理装置6〜8のそ
れぞれを、ユーザが契約した複数のISDN回線に、任
意の組み合わせで接続する。
【0019】例えば、外部装置から、データ処理装置8
に対し、基本インタフェース(1)10を介してデータ
の転送があれば、基本インタフェース多重化回路2によ
り、基本インタフェース(n)11などの他の基本イン
タフェースからのデータと多重化して、ハイウェイ9に
送出する。そして、ハイウェイ9により、基本インタフ
ェース多重化回路2〜3や、一次群速度インタフェース
回路4〜5などからのデータからなるタイムスロットの
順序を入れ替え、基本インタフェース(1)10からの
データを、送信先であるデータ処理装置8に送出する。
また、同じデータ処理装置8に対して、他の外部装置か
ら、一次群速度インタフェース12を介して、データの
転送があれば、一次群速度インタフェース回路4および
ハイウェイ9により、データ処理装置8に送出する。
【0020】このようにして、共通インタフェース制御
装置14は、データ処理装置6〜8を、外部の任意の装
置と、基本インタフェース(1)10、あるいは、一次
群速度インタフェース12を介して、任意に接続するこ
とができる。
【0021】尚、本実施例において、複数の基本インタ
フェース((1)〜(n))10〜11を一つずつハイ
ウェイ9に接続することも可能である。しかし、本実施
例においては、基本インタフェース((1)〜(n))
10〜11を、基本インタフェース多重化回路2〜3で
多重化し、かつ、ハイウェイ9側のインタフェース速度
を一次群インタフェース回路4〜5と同じにして、ハイ
ウェイ9に接続している。このことにより、図1のA点
とB点のインタフェースが共通となり、データ処理装置
6〜8側からは、基本インタフェースと一次群速度イン
タフェースとが同一に見え、データ処理装置6〜8はそ
の違いを意識する必要がなくなる。
【0022】以下、ISDNの共通インタフェース制御
装置14の本発明に係わる内部構成に関し、さらに詳し
く説明する。
【0023】図2は、図1における基本インタフェース
多重化回路の内部構成の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0024】本実施例の基本インタフェース多重化回路
は、基本インタフェース((1)〜(n))10〜11
の網側のインタフェース回路であり、OSIのレイヤ1
の物理層の処理(電気的接続条件、バスのアクセス制
御)を行なうIF(A)20〜21と、基本インタフェ
ース((1)〜(n))10〜11のBチャネルを多重
化する多重化回路(図中、MPXと記載)22と、基本
インタフェースのレイヤ2の処理(Dチャネル上の呼制
御信号手順処理)を行なう回路であるLAPD(Lin
k Access Procedure on the
D−channel)23〜24と、図1のハイウェ
イ9側のインタフェース回路としてのIF(B)25
と、そして、LAPD23〜24の制御を行なうコント
ローラ(図中、CONTと記載)26とメモリ(図中、
MEMと記載)27とにより構成されている。
【0025】このように、図1の共通インタフェース制
御装置14においては、ISDNのレイヤ1からレイヤ
2までの呼制御処理を、基本インタフェース多重化回路
に収容している。また、基本インタフェース((1)〜
(n))10〜11を多重化して、インタフェース速度
を一次群速度インタフェースと同じ速度に変換し、図1
のハイウェイ9に接続する。このことにより、ハイウェ
イ9の動作に無駄がなくなるとともに、図1におけるA
点とB点のインタフェースが共通となる。すなわち、デ
ータ処理装置6〜8群側には、基本インタフェースと一
次群速度インタフェースが同一に見える。
【0026】図3は、図1における一次群速度インタフ
ェース回路の内部構成の一実施例を示すブロック図であ
る。
【0027】本実施例の一次群速度インタフェース回路
は、一次群速度インタフェースの網側インタフェース回
路であり、レイヤ1の処理を行なうIF(C)30と、
一次群速度インタフェースのレイヤ2の処理を行なう回
路であるLAPD31と、図1のハイウェイ9側のイン
タフェース回路としてのIF(D)32、そして、LA
PD31の制御を行なうコントローラ(図中、CONT
と記載)33とメモリ(図中、MEMと記載)34とか
ら構成され、図2で示した基本インタフェース多重化回
路と同様に、ISDNのレイヤ1からレイヤ2までの呼
制御処理を収容している。
【0028】以上、図1〜図3を用いて説明したよう
に、本実施例の共通インタフェース制御装置において
は、ISDNのレイヤ1からレイヤ2までの呼制御処理
を、基本インタフェース多重化回路および一次群速度イ
ンタフェース回路に収容し、接続制御部にレイヤ3の呼
接続処理を収容する。このように、共通インタフェース
制御装置にISDNのレイヤ1からレイヤ3までの呼制
御処理を収容し、かつ、ハイウェイに対するインタフェ
ースを共通化したことにより、ISDN回線とISDN
の契約者の装置間を完全群接続することができる。この
ことにより、複数の基本インタフェースおよび複数の一
次群速度インタフェースを利用しているISDNの契約
者は、所有しているこれら複数の回線と複数の端末装置
を、任意の組み合わせで接続することができ、ISDN
回線および端末装置の資源の有効利用を図ることができ
る。また、従来の電話網対応のシステムをISDN網へ
対応させることも容易に可能となる。
【0029】次に、図1に示した共通インタフェース制
御装置を用いたシステムの具体例を説明する。
【0030】図4は、図1における共通インタフェース
制御装置を用いた情報通信処理システムの一実施例を示
すブロック図である。
【0031】銀行や証券会社において、残高照会、振込
み通知などのサービスを提供する音声照会通知システム
であり、ISDNの有する高速データ転送機能、およ
び、回線集約機能を効率良く利用するために、音声認識
処理や、PB(プッシュボタン信号)認識処理などを行
なうメディア処理装置群41との接続を制御する網管理
部40に、図1の共通インタフェース制御装置14を用
いたものである。
【0032】本実施例の音声照会通知システムにおいて
は、最大128チャネルのISDN回線が使用でき、ま
た、メディア処理装置群41は、32チャネルを使用可
能な音声認識や、PB認識(128チャネル使用可
能)、音声合成(128チャネル使用可能)、G3−F
AX(96チャネル使用可能なファクシミリ)、G4−
FAx(32チャネル使用可能)、パソコン通信(12
8チャネル使用可能)などの機能を有する装置からな
り、そして、本発明の共通インタフェース制御装置であ
る網管理部40により、メディア処理装置群41とIS
DN回線との接続制御が行われる。
【0033】このような構成により、音声照会通知シス
テムは、ISDN回線の有する高速データ転送機能およ
び回線集約機能を利用して、メディア処理装置群41の
サービスを、効率よく提供することができる。以下、図
5、6を用いて、音声照会通知システムにおける網管理
部40の構成とその動作を、さらに詳しく説明する。
【0034】図5は、図4における網管理部の構成の一
実施例を示すブロック図である。
【0035】本実施例の網管理部40は、システム全体
を制御する主制御部50との通信を行ない、かつ、IS
DNにおけるOSIのレイヤ3の呼接続処理および網管
理部40全体を制御する網管理制御部51、ISDN回
線のBチャネルとメディア処理装置群41の各チャネル
を、完全群接続するためのハイウェイ52およびハイウ
ェイ制御部53、そして、ISDNの基本インタフェー
スおよび一次群速度インタフェースを収容する回線接続
制御部54により構成されている。さらに、回線接続制
御部54は、OSIのレイヤ1〜2のプロトコルを実装
し、かつ、基本インタフェースを12本ずつ接続する複
数の基本インタフェース多重化回路55〜56と、OS
Iのレイヤ1〜2のプロトコルを実装して、一次群速度
インタフェースを1本ずつ接続する複数の一次群速度イ
ンタフェース回路57〜58により構成されている。
【0036】このような構成により、本実施例の網管理
部40は、128チャネルのISDN回線とメディア処
理装置群41とを、任意の組み合わせで効率良く接続す
ることができる。
【0037】回線接続制御部54において、基本インタ
フェース多重化回路55〜56は、基本インタフェース
をそれぞれ12本ずつ多重化して接続し、かつ、OSI
のレイヤ1、レイヤ2の接続処理を行ない、ハイウェイ
52側のインタフェースを、一次群速度インタフェース
多重化回路57〜58のインタフェース速度に合わせ
る。このようにして、ハイウェイ52の動作の無駄をな
くし、かつ、ハイウェイ52によるISDN回線とメデ
ィア処理装置群41の完全群接続を可能とする。
【0038】尚、本実施例においては、1024ch×
1024chの時分割スイッチを有するハイウェイ52
を用いているので、基本インタフェース多重化回路55
〜56、および、一次群速度インタフェース回路57〜
58のハイウェイ52側インタフェースを2Mb/sに
速度変換することにより、インタフェースを共通化して
いる。そして、ハイウェイ52は、2Mb/sのデータ
を時分割処理して、回線接続制御部54とメディア処理
装置群41との接続の切り替え制御を行なう。以下、こ
のようなハイウェイ52の構成および動作に関して説明
する。
【0039】図6は、図5におけるハイウェイの構成の
一実施例を示すブロック図である。
【0040】ハイウェイ52は、回線接続制御部54や
メディア処理装置群41からの複数の入力を多重化する
多重回路としての8個のMPX(1)521〜522、
このMPX(1)521〜522からのタイムスロット
の順序入れ替えを行なう時分割スイッチ523、時分割
スイッチ523からのデータを、回線接続制御部54や
メディア処理装置群41に、分割して出力する分割回路
としての8個のMPX(2)524〜525により構成
され、ISDN回線のBチャネルとメディア処理装置群
41の各チャネルを、完全群接続する。
【0041】すなわち、ハイウェイ52は、一タイムス
ロットを64kbps(キロビット/秒)/1チャネル
とし、32チャネル多重した2Mbps(メガビット/
秒)のデータを1フレームとする信号を32本有する。
そして、32チャネル多重した32本の入力を、それぞ
れ4本ずつ、MPX(1)521〜522のそれぞれに
より、8Mbps/128タイムスロットに多重化し、
1024ch×1024chの時分割スイッチ523へ
送出する。時分割スイッチ523からの8Mbps/1
28タイムスロットの出力を、MPX(2)524〜5
25により、入力時の逆の分割処理を行ない、メディア
処理装置群41へ送出する。また、ハイウェイ制御部5
3では、ISDNのレイヤ3の最低限の呼制御処理を実
行する。このようにして、ハイウェイ52は、回線接続
制御部54を介して、ISDN回線のBチャネルとメデ
ィア処理装置群41の各チャネルを完全群接続する。
尚、32チャネル多重化や128タイムスロットなどの
値は、本実施例においては、1024ch×1024c
hの時分割スイッチ523からなるハイウェイ52を用
いているためであり、その他のハイウェイを用いた場合
は、これらの値に限るものではない。
【0042】このように、本実施例の音声照会通知シス
テムにおいては、ISDN回線の任意のBチャネルを、
音声、文字、データなどを処理する任意のメディア処理
装置の各チャネルと完全群で接続可能とし、メディア処
理装置群とISDN回線を任意の組み合わせで接続する
ことができる。このことにより、回線およびメディア処
理装置群の資源の有効利用を図ることができる。
【0043】また、ISDNのレイヤ1からレイヤ3ま
での呼制御処理を、図5の網管理部40に収容したこと
により、システム全体を制御する図5の主制御部50
や、ホストコンピュータなどの上位装置の負荷が軽減さ
れ、かつ、図6のハイウェイ52に対するインタフェー
スを共通化したことにより、図5の回線接続制御部54
を電話網対応の制御部と入れ替えることで、従来の音声
照会通知システムへ容易に適用できる。さらに、基本イ
ンタフェース、および、一次群速度インタフェースの物
理回線数を、任意の組み合わせで、業務ごとに割り当て
ることができるので、ISDNの契約者は、所有してい
る回線数で、システムの拡張にも柔軟に対応することが
できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ISDNの契約者であ
るユーザ側の一つの装置に、複数の基本インタフェース
と複数の一次群速度インタフェースを共通に接続し、複
数のユーザ側装置とISDN回線を任意の組み合わせで
接続可能として、ISDN回線およびユーザ側装置を効
率良く利用することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 29/10 H04M 11/00 303 7117−5K (72)発明者 村上 憲也 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号 エヌ・ テイ・テイ・データ通信株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 OSI基本参照モデルのレイヤ1〜3の
    プロトコルを実装して、ISDNの契約者側の既存の装
    置を、ISDNの基本インタフェースおよび一次群速度
    インタフェースに同時に接続するISDNの共通インタ
    フェース制御装置であり、上記OSI基本参照モデルの
    レイヤ1〜2のプロトコルを実装し、かつ、複数の上記
    基本インタフェースを多重化して接続するM個の基本イ
    ンタフェース多重化回路と、上記OSI基本参照モデル
    のレイヤ1〜2のプロトコルを実装して、N個の上記一
    次群速度インタフェースを、それぞれ一つずつ接続する
    N個の一次群速度インタフェース回路と、該N個の一次
    群速度インタフェース回路および上記M個の基本インタ
    フェース多重化回路と上記ISDN契約者側のK個の装
    置との間の接続を切り替えるハイウェイと、上記OSI
    基本参照モデルのレイヤ3のプロトコルを実装して、上
    記基本インタフェース多重化回路と一次群速度インタフ
    ェース回路、および、上記ハイウェイの動作を制御する
    接続制御手段とを設け、上記M個の基本インタフェース
    多重化回路および上記N個の一次群速度インタフェース
    回路の上記ハイウェイ側インタフェースを同じにして、
    上記K個のISDN契約者側の既存の装置を、上記M個
    の基本インタフェースおよびN個の一次群速度インタフ
    ェースに、任意の組み合わせで接続することを特徴とす
    るISDNの共通インタフェース制御装置。
JP9142891A 1991-02-15 1991-02-15 Isdnの共通インタフエース制御装置 Pending JPH057194A (ja)

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JP9142891A Pending JPH057194A (ja) 1991-02-15 1991-02-15 Isdnの共通インタフエース制御装置

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JP (1) JPH057194A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0648056A (ja) * 1984-07-17 1994-02-22 Dainippon Printing Co Ltd 被熱転写シート

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JPH0648056A (ja) * 1984-07-17 1994-02-22 Dainippon Printing Co Ltd 被熱転写シート

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