JPH0570561U - ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターを始めとするゴルフクラブに関し、プ
レイヤが自分の個性に応じたゴルフクラブを安価に提供
することを目的とする。 【構成】 ヘッド１の後端部の上側にシャフト挿入穴１
３を設けて、シャフト２の先端部が該シャフト挿入穴１
３に挿入されるようにするとともに、該ヘッド１の下側
のシャフト挿入穴１３に対応する位置にボルト挿入穴１
４を設け、上記シャフト２先端部に設けた雌ねじ２１に
上記ボルト挿入穴１４より挿入されたボルト３を螺着し
て、ヘッド１をシャフト２に対して締めつける構成とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はゴルフクラブに関し、特にパターに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

ゴルフクラブは図３に示すように、ヘッド１とシャフト２とよりなり、ヘッド １は該ヘッド１後端部に後方上部に突出したソケット４を備えている。このソケ ット４にシャフト２の先端に設けた挿入穴２２を挿入して接着剤で固定するよう になっている。この構成はパターであってもアイアンクラブであっても基本的に は全く同じである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところがゴルフのプレイヤにはそれぞれ個性があって、それぞれ打球するとき の構えが異なっている。しかしながら、上記のようにシャフト２とヘッド１が固 定されていると、自分の構えにあったロフト角あるいはライ角を形成することが できなくなり、無理な構えをとらざるを得なくなることがある。更に、上記のよ うにヘッド１がシャフト２に固定されている場合にはプレイヤが自分の好みや技 量に応じた重さのヘッド１を選択できる自由がなくなり不都合となる。

【０００４】 この問題は微妙な打球感が問題となるパターのときに顕著にあらわれ、パター のロフト角あるいはライ角や重量がプレイヤに合っていないためにそのプレイヤ のスコアがのびないことがよくみられる。

【０００５】 更に、上記のようにヘッド１とソケット４とが一体になっていると鋳造タイプ では鋳型が非常に複雑な形状となりコストアップとなり、また鍛造タイプでは加 工が非常に難しく型の消耗が激しくなり、コストアップとなる欠点がある。

【０００６】 この考案は上記従来の欠点に鑑みて提案されたものであって、プレイヤが自分 の構えに応じてロフト角あるいはライ角を調整することができるパターやゴルフ クラブを安価に提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は上記課題を解決するために、以下の手段を採用している。即ち、図 １に示すように、ヘッド１の後端部の上側にシャフト挿入穴１３を設けて、シャ フト２の先端部が該シャフト挿入穴１３に挿入されるようにするとともに、該ヘ ッド１の下側のシャフト挿入穴１３に対応する位置にボルト挿入穴１４を設け、 上記シャフト２先端部に設けた雌ねじ２１に上記ボルト挿入穴１４より挿入され たボルト３を螺着して、ヘッド１をシャフト２に対して締めつける構成としたも のである。

【０００８】

【作用】

上記構成によりボルト３を緩めることにより、ヘッド１はシャフト２に対して そのライ角を自由に調整することができる。また、材質が異なり従って重量の異 なる複数のヘッド１を用意しておいて、ボルト３を外し、ヘッド１とシャフト２ を分離して、プレイヤの好みにあった重量やロフト角のヘッド１と付け替えるこ とができる。更に、シャフトの挿入穴１３の挿入角を変えたヘッド１を複数用意 することによって同じ重量のヘッド１であってもロフト角の選択が可能となる。

【０００９】

【実施例】

図１はこの考案の１実施例を示す斜視図であり、図２は図１の要部断面図であ る。

【００１０】 ヘッド１はホーゼルを持たない形状とし、該ヘッド１の後端上部にシャフト挿 入穴１３を設けて、シャフト２の先端がヘッド１の内部に直接挿入されるように する。

【００１１】 該ヘッド１の後端下側であってシャフト挿入穴１３に対応する位置に、ボルト 挿入穴１４を設けるとともに、上記シャフト２の先端部には下記のボルト３に対 応する雌ねじ２１が設けられている。これによって、上記シャフト挿入穴１３に 挿入されたシャフト２をボルト挿入穴１４に挿入されたボルト３で締めつけるこ とができるようになっている。

【００１２】 上記シャフト２の先端部はテーパ状になっっており、該テーパの先端の径を上 記部がシャフト挿入穴１３の開口端より小さく、またテーパの途中の径がシャフ ト挿入穴１３の開口端より大きくすると、上記のようにボルト挿入穴１４に挿入 されたボルト３でシャフトを締め付けることによって、ヘッド１とシャフト２と の固着力が大きくなり、プレイ中に容易にヘッド１が外れたり、ずれたりしない ようになっている。

【００１３】 また、上記のシャフト挿入穴１３のヘッド１の上面に対する角度を調整するこ とによってロフト角の調整もできるようになっており、同じ重さのヘッド１であ っても、ロフト角の選択もできるようになっている。

【００１４】 この構成によって、ボルト３を緩めると、ヘッド１はシャフト２に対して回転 が自由になる。従って、プレイヤは自分の構えに合ったライ角を選択することが できる。また、重量やロフト角の異なる複数種のヘッド１を用意しておき、ボル ト３を外してプレイヤの好みに合った重量のヘッド１と付け替えが出来るように することも可能である。上記重量をかえるためには材質を真鍮、鋳鉄、鋼鉄、セ ラミック等を選択するのであるが、このように材質を変更することによって美観 も選択することができる

【００１５】 尚、ボルト３の頭部３５はボルト挿入穴１４の開口端に設けられたボス穴１５ に嵌まり込んで、その先端がヘッド１の下面より突出することはないようになっ ている。また、プレイ中は上記のようにライ角の変更、あるいはヘッド１そのも のの変更は出来ないので、プレイ前にヘッド１あるいはライ角を調整した状態で シャフト２とヘッド１とを接着剤で接着固定するようにする。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したようにこの考案は、ボルトを緩めることによって、シャフトに対 してヘッドの回転が自由になるので、プレイヤが自分の好みに応じたライ角を設 定することができる効果がある。またボルトを外すことによってシャフトとヘッ ドを分離することができるので、プレイヤが自分の好みや技倆に応じた重量やロ フト角のヘッドと付け替えることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例斜視図である。

【図２】図１の要部断面図である。

【図３】従来例斜視図である。

【符号の説明】

１ ヘッド ２ シャフト １３ シャフト挿入穴 １４ ボルト挿入穴 ２１ 雌ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッド(1) の後端部の上側にシャフト挿
   入穴(13)を設けて、シャフト(2) の先端部が該シャフト
   挿入穴(13)に挿入されるようにするとともに、該ヘッド
   (1) の下側のシャフト挿入穴(13)に対応する位置にボル
   ト挿入穴(14)を設け、上記シャフト(2) 先端部に設けた
   雌ねじ(21)に上記ボルト挿入穴(14)より挿入されたボル
   ト(3) を螺着して、ヘッド(1) をシャフト(2) に対して
   締めつける構成としたことを特徴とするゴルフクラブ。