JPH0570501U

JPH0570501U - 医療用機器

Info

Publication number: JPH0570501U
Application number: JP2039592U
Authority: JP
Inventors: 譲二大島
Original assignee: 譲二大島
Priority date: 1992-03-06
Filing date: 1992-03-06
Publication date: 1993-09-24

Abstract

(57)【要約】【構成】病院内で使用される医療用機器１に、医療の
終了又は異常を検知する検知手段３と、この検知手段３
に反応して病室の天井Ｔをビーム照射するビーム表示装
置６を設けた。【効果】医療用機器１による医療の終了又は異常によ
り、ビーム表示装置６が病室の天井をビーム照射Ｓする
ため、即座に次の医療に移すことができ医療負担の軽減
を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、病院内で使用される各種医療機器の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

病院内には、透析装置、点滴装置、呼吸機能モニター、血圧機能モニター等種々の医療用機器が使用されている。上記機器は、患者の医療用ベッドの側等に配置されて、検査が終了した場合や、異常が発生した場合には、これらの機器に設定されたブザー音や表示ランプ部の点灯により、医師や看護婦に上記異常事態や終了等を告げるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、透析装置等の各種機器が患者や物の影に隠れたりすると、医師や看護婦には、少し離れた位置からでも上記表示ランプ部を確認できない事態がしばしば生じている。また、収容人員が多い病室では、どの患者のどの医療機器が終了し、また、異常が生じたのか、医師や看護婦には、即座に認識できないという問題点を有していた。

【０００４】この為、検査等の終了の事態に気付かないでいると、患者全員の検査等の終了させるまでに相当の時間がかかってしまい、近年問題となっている看護婦等の重労働・長時間勤務の大きな一因となっている。また、検査等の異常を即座に認識できないと、患者の生命、安全を守ることができないとう危険な事態が生じ得る。また、従来のブザー音等で検査の終了や異常を終了を知らせるものでは、他の患者に不快音となって聞こえることともなる。

【０００５】そこで、本考案は、検査装置の終了等を即座に認識できる医療用機器を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る医療用機器は、医療の終了又は異常を検知する検知手段と、この検知手段に反応して屋内の天井をビーム照射するビーム表示装置を設けたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案に係る医療用機器においては、各種機器による検査の異常又は検査の終了をビーム表示装置により病室や廊下の天井を照射して、医師や看護婦等に知らせる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。

【０００９】本実施例に係る医療機器は、透析装置、点滴装置、呼吸機能モニター、呼吸機能モニター等の各種機器のうち、透析装置に用いたものである。すなわち、図１に示すように、透析装置１は、透析制御部２と終了又は異常を検知する検知手段３と、駆動部４とブザー部５と、さらにビーム表示装置６とを有してなる。

【００１０】そして、このビーム表示装置６は、少なくともレンズ部７と反射鏡８とランプ部９とを有してなる。

【００１１】なお、具体的に図示しないが、上記ビーム表示装置６のレンズ部７に色彩の異なるカバー部材を装着させ、ビーム照射Ｓの色を変えるようにしてもよい。また、ビーム照明を点滅させるようにしてもよい。

【００１２】したがって、本考案の医療用機器において、透析が終了すると、終了又は異常検知手段３がそれを駆動部４に告げ、ブザー部５のブザーを鳴らす。また、このブザー音と共に、ランプ部９がつき、天井をビーム照射Ｓすることとなる。したがって、医師・看護婦等は、この天井Ｔへのビーム照射Ｓにより、透析等の医療機器の終了を容易に知り得るため、即座に次の患者に透析装置１を移すことが出来る。

【００１３】また、天井にビーム照射Ｓされる色を各種装置によって区別しておくことにより、収容人員の多い病室においても、ある患者は透析が終了し、他の患者は血圧測定が終了したこと等を容易に知り得るため、医療作業の安全を図ることもできる。また、病室の照明とは、異なった色とすることは、病室や廊下の明るさにより判別しにくくなることを防止できる。

【００１４】上記実施例において、透析等の終了を天井へのビーム照射Ｓのみで知らせるようにすることも任意で、この場合、患者が多数いる部屋においては、他の患者には不快音等を与えず、看護婦等に知らせることができる。

【００１５】なお、本実施例では、医療用機器に使用したが、医療用以外の機器でも天井に照明をビーム照射Ｓして注意を促すことが可能である。例えば、医療用ベッドに配置されるボタンスイッチ部から集中看護室に警報を告げる警報システムにおいて、上記ボタンスイッチ部に天井をビーム照射Ｓするビーム表示装置を配置することも可能である。

【００１６】この場合は、ボタンスイッチ部を押すと、集中看護室に警報を告げると同時に、ビーム表示装置が病室の天井を照らすため、押しボタン装置を押した患者を、集中看護室のみならず、病室内や廊下でも即座に認識できる効果を有する。

【００１７】

【発明の効果】

本考案は、上記のように、病院内で使用される各種検査装置に、ビーム表示装置を設け、この照明装置で病室の天井をビーム照射させる構成としたものであるから、各種医療機器の検査の異常や検査の終了を、ビーム表示装置が病室の天井にビーム照射することとなり、看護婦・医師等は、検査の終了等を容易に知り得ることとなる。したがって、即座に次の患者に医療機器を移したり、異常を即座に発見できるので、従来のように検査の終了等が判明しがたいために生じていた医療に関する検査作業、看護作業等の各種の負担の軽減を図ることができるのみならず、医療の安全を図ることが出来る。

【００１８】さらに、透析等の終了を天井へのビーム照射のみで知らせるようにした場合、患者が多数いる部屋においても、他の患者には不快音等を与えず、看護婦等に知らせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の医療用機器の一の実施例を示す回路図
である。

【図２】本考案の医療用機器の使用状態を示す図であ
る。

【図３】本考案の医療用機器を使用して病室の天井を照
射した状態を示す図である。

【符号の説明】

１・・・医療用機器２・・・制御部３・・・検知手段６・・・ビーム表示装置Ｓ・・・ビーム照射Ｔ・・・病室の天井

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】医療の終了又は異常を検知する検知手段
と、この検知手段に反応して屋内の天井をビーム照射す
るビーム表示装置を設けたことを特徴とする医療用機
器。