JPH0570322A - 乳化化粧料 - Google Patents

乳化化粧料

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JPH0570322A
JPH0570322A JP23199491A JP23199491A JPH0570322A JP H0570322 A JPH0570322 A JP H0570322A JP 23199491 A JP23199491 A JP 23199491A JP 23199491 A JP23199491 A JP 23199491A JP H0570322 A JPH0570322 A JP H0570322A
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JP
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water
polymer
pref
cosmetic
esp
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JP23199491A
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Ichirou Tokimitsu
一郎 時光
Noriko Otsuka
紀子 大塚
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 吸水性ポリマー0.1〜10重量%及び次の
一般式(1) 【化1】 (式中、xは4〜500の数を示す)で表わされるジメ
チルポリシロキサン1〜20重量%を含有することを特
徴とする油中水型乳化化粧料、及び更に紫外線吸収剤を
含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。 【効果】 本発明の化粧料は、塗布時のきしみ感がな
く、汗による不快感を低減し、しかもこの効果が持続す
る。また更に紫外線吸収剤を含有せしめれば紫外線防止
効果が持続する化粧料とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布時のきしみ感がな
く、汗による不快感を低減し、しかもこの効果が持続す
る化粧料に関し、更に紫外線吸収剤を含有せしめれば、
紫外線防止効果も持続する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、汗によるべとつき、ぬるつき等の
不快感を低減させるための化粧料としてベビーパウダ
ー、制汗デオドラントスプレー等が使用されている。か
かる化粧料には通常皮膚上ですべり感賦与を目的として
タルク等の粘土鉱物が配合されている。
【0003】そして最近、スプレー直後及び発汗後のべ
とつきを抑え使用感を改良するために種々の試みがなさ
れている。例えば粘土鉱物として板状晶構造を有するタ
ルクを配合する、該タルクを超微粉砕したものを配合す
る、球状粉体を配合する(特開昭52−99236
号)、油成分中に揮発性シリコーンを配合する(特開昭
56−29912号)、シリコーン処理することによっ
てその表面を疎水化したタルクを配合する(特開昭62
−164615号)、吸水性ポリマーを配合する(特開
昭54−46842号、特開昭60−81120号)等
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の改良技術によっても、べとつき等の汗による不快感の
低減効果は未だ不十分であり、その効果の持続性も未だ
満足すべきものではなかった。更に吸水性ポリマーを配
合したものは、塗布時にきしみ感が生ずるという問題が
あった。従って、本発明の目的は汗による不快感を抑制
する効果が高く、持続性に優れ、かつ、きしみ感のない
優れた化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは鋭意研究を行なった結果、吸水性ポリマーと特
定のジメチルポリシロキサンを特定量含有せしめた油中
水型乳化化粧料が、汗による不快感を持続的に抑制し、
かつ、きしみ感がないことを見出し本発明を完成した。
また、上記化粧料に紫外線吸収剤を含有せしめれば、紫
外線吸収剤の溶出がなく、紫外線防止効果が持続する化
粧料が得られることを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、吸水性ポリマー0.1
〜10重量%及び次の一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、xは4〜500の数を示す)で表
わされるジメチルポリシロキサン1〜20重量%を含有
することを特徴とする油中水型乳化化粧料を提供するも
のである。また、本発明は上記吸水性ポリマー0.1〜
10重量%、ジメチルポリシロキサン(1)1〜20重
量%、及び紫外線吸収剤を含有すること特徴とする油中
水型乳化化粧料をも提供するものである。
【0009】本発明に用いられる吸収性ポリマーとして
は、水分を吸収する作用を有するポリマーであれば特に
制限されず、例えばカラギーナン、ゼラチン、寒天、ト
ラガントゴム、ビスコース、メチルセルロース、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、ポリビニルアルコール等に由来する
含水ゲルを多価金属塩の添加により安定化せしめたもの
が挙げられる。
【0010】更に、アクリル酸若しくはメタクリル酸
〔以下、「(メタ)アクリル酸」と略称する〕、(メ
タ)アクリル酸のナトリウム、アンモニウム等の塩類;
(メタ)アクリルアミド;N−置換(メタ)アクリルア
ミド、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸また
はその塩、スチレンスルホン酸またはその塩、2−ヒド
ロキシ(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン、ビニ
ルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド(メタ)アク
リル酸エステル等の単独重合体またはこれら単量体を2
種以上用いた共重合体の架橋体;酢酸ビニル−アクリル
酸メチル共重合体鹸化物、酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体鹸化物、このハーフエステル若しくはハーフアミ
ド、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体鹸化物、こ
のハーフエステル若しくはハーフアミド等の架橋体;
【0011】スチレン−無水マレインナトリウム共重合
体鹸化物、そのハーフエステル若しくはハーフアミド、
澱粉−アクリル酸グラフト重合体、多糖類−アクリル酸
グラフト重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト重合
体の加水分解物等が挙げられる。架橋体を形成させる方
法として、上記単量体または単量体混合物を、多官能性
ビニル単量体、または分子内に少なくとも2個のビニル
基以外の官能基、例えばエポキシ基等を有する架橋剤と
混合し、公知の方法により重合することにより適当な弾
性をもつ高分子とする方法も挙げられる。また、単独ま
たは共重合体を得た後、架橋剤を公知の方法により反応
させることにより、適当な弾性を有する高分子とするこ
ともできる。
【0012】ここで用いる多官能性ビニル単量体として
は例えば、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、エ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート等が挙げられる。
ビニル基以外の官能基を有する架橋剤としては例えば、
グリシジルエーテル系、イソシアネート系、マレイミド
系等の架橋剤が挙げられ、グリシジルエーテル系として
は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテル、グリセロール
ジグリシジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエ
ーテル、トリグリシジルイソシアヌレート等が;イソシ
アネート系としては、メチレンビス(4−フェニルジイ
ソシアネート)、2,6−トリデンジフェニルジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリデンジイソシアネート等
が;マレイミド系としては、N,N′−1,4−フェニ
レンジアミンジマレイミド、N,N′−1,2−フェニ
レンジアミンジマレイミド、N,N′−ヘキサメチレン
ジアミンジマレイミド、N,N′−テトラメチレンジア
ミンジマレイミド等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。また、親水性を著しく阻害しない範囲
で、上記親水性単量体とスチレン(メタ)アクリル酸エ
ステル類等の疎水性単量体との共重合体を用いることも
できるが、親水性単量体の一種または二種以上からでき
る重合体が好ましく、特にアクリル酸ナトリウム重合体
を架橋剤により架橋したものが好ましい。なお、このと
き用いるアクリル酸ナトリウム重合体の架橋剤として
は、エチレングリコールジグリシジンエーテルが好まし
く、その使用量はアクリル酸ナトリウム重合体に対し3
〜7重量%とするのが好ましい。
【0013】本発明に用いられる吸水性ポリマーは吸液
量2以上のものが好ましく、吸液量が2未満では充分な
べとつき低減効果の持続性が得られない。なお、吸液量
は次の測定法により求められる。 吸液量測定法:ポリマー1.0gを、大過剰の生理食塩
水に十分膨潤させた後、室温で30分間放置し、ゲル部
分をろ紙でろ過して求めた重量を測定し、ポリマー1g
当りの生理食塩水量(g)を吸液量とする。また、吸水
性ポリマーの粒径及び形状は特に制限されないが、球状
で乾燥時の平均粒径が50μ以下のものが好ましい。
【0014】吸水性ポリマーの本発明乳化化粧料への含
有量は0.1〜10重量%であるが、特に2〜8重量%
とすることが好ましい。
【0015】本発明に用いるジメチルポリシロキサンは
前記式(1)で表わされる不揮発性で液状のものであ
り、この配合量は1〜20重量%であるが、特に5〜1
5重量%配合せしめることが好ましい。
【0016】本発明の化粧料は油中水型の乳化系である
ため乳化剤を用いる。本発明で用いられる乳化剤として
は特に限定されないが、例えば、次の一般式(2)
【0017】
【化3】
【0018】〔式中、Rは同一でも異なってもよく、そ
れぞれメチル基またはフェニル基を、R1 は同一でも異
なってもよく、それぞれメチル基、基R2(OC36b
(OC 24aO(CH2p−(R2 は水素原子又は炭
素数1〜12のアルキル基を、pは1〜5の数を、a及
びbは平均値で、それぞれ0〜35の数を示す)又はフ
ェニル基を、m及びnは平均値で、mは1〜200の数
を、nは0〜50の数を示す〕で表されるポリオキシア
ルキレン変性ポリシロキサン、次の一般式(3)
【0019】
【化4】 〔式中、R3 は同一でも異なってもよく、少なくとも一
つが次式(4)
【0020】
【化5】
【0021】(式中、rは3〜6の数を示す)で表わさ
れる縮合リシノレイル基で残りが水素原子であり、qは
2〜8の数を示す〕で表わされるポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル(ポリグリセリンの水酸基の20
〜70%がエステル化されていることが好ましい)、グ
リセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、
アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。これらは
単独で、または二種以上を組み合わせて使用することが
でき、配合量は0.5〜5重量%とすることが好まし
い。
【0022】本発明の乳化化粧料には、更に疎水化処理
された粉体を配合することにより、べとつき低減効果を
高めることができる。疎水化処理粉体は、タルク、カオ
リン、亜鉛華、二酸化チタン、マイカ、セリサイト等の
粉体の一種又は二種以上を疎水化処理したものである。
ここで用いる処理剤としては、例えば金属石鹸、親油性
界面活性剤、シリコーン油、親油性ポリマー等が挙げら
れるが、就中シリコーン油が好ましい。かかるシリコー
ン油としてはジメチルポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン
等が好ましい。
【0023】粉体の疎水化処理は、常法に従って行なわ
れる。例えば、シリコーン油処理の場合、シリコーン油
を粉体に対し1.0〜5.0重量%使用して行なうのが
好ましい。具体的には、粉体に対し、シリコーン油のメ
チレンクロライド10%溶液を10〜20重量%噴霧
し、100℃で2時間焼成処理することにより行なうの
が好ましい。また本発明に用いられる疎水化粉体の粒径
及び形状は特に制限されないが、平均粒径0.05〜5
0μの板状構造のものが好ましい。
【0024】本発明の乳化化粧料には、上記ジメチルポ
リシロキサン(1)以外の化粧料用一般油剤を配合して
もよい。この一般油剤としては、通常化粧料に使用され
ているものであれば、特に限定されず、例えばアボカド
油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホ
バ油等の植物油;オレイン酸、イソステアリン酸等の脂
肪酸;ヘキサデシルアルコール、オレインアルコール等
のアルコール類;2−エチルヘキサン酸セチル、パルミ
チン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オク
チルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチル
グリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセロー
ル、オレイン酸−2−オクチルドデシル、ミリスチン酸
イソプロピル、トリイソステアリン酸グリセロール、ト
リ−2−エチルヘキサン酸グリセロール、オレイン酸−
2−オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ト
リイソステアリン酸グリセロール、2−エチルヘキサン
酸ジグリセリド、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2
−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル類;流動パ
ラフィン、スクワレン、スクワラン等の液状炭化水素油
等が挙げられる。これらの化粧料用一般油剤は単独で、
または二種以上を組み合わせて用いることができる。油
剤は、本発明乳化化粧料中に0.1〜20重量%、特に
0.5〜10重量%配合するのが好ましい。
【0025】また、水は任意の量で配合することができ
るが、良好な使用感、すなわち油性感あるいはべたつき
感が少なく、かつのびを良くするためには、他の水溶性
溶剤との合計で10重量%以上、特に30重量%以上配
合することが好ましい。ここで他の水溶性溶剤とは、エ
タノール、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール等の低級アルコー
ルまたはポリオールをいう。水溶性溶剤は、30μm以
上の粒径の大きい吸水ポリマーを用いるときは比率を高
くし、水を少なくすることが好ましい。
【0026】本発明乳化化粧料には、本発明の効果を損
なわない範囲で制汗物質、殺菌剤、収れん剤、香料等を
配合することができる。制汗物質としては、従来制汗作
用を有するとされている物質であればいずれも使用で
き、例えばハロゲン化アルミニウム、ヒドロキシハロゲ
ン化アルミニウム、ジルコニルオキシハライド、ジルコ
ニルヒドロキシハライド等のアルミニウム若しくはジル
コニウムの収れん性塩またはこれらの収れん性錯体を単
独若しくは混合して使用することができる。就中、アル
ミニウム収れん性塩が好ましく、その典型的なものとし
ては、塩化アルミニウム、一般式 Al2(OH)lt・uH2O (式中、Xは塩素原子、臭素原子または沃素原子を示
し、l、tはそれぞれ1〜5の数を示し、l+tは6で
あり、uは1〜6の数を示す)で表わされるヒドロキシ
ハロゲン化アルミニウムが挙げられ、特にヒドロキシ塩
化アルミニウム[Al2(OH)lClt・uH2O]が好
ましい。制汗物質を配合する場合、その配合量は、スプ
レー化粧料の原液組成物中では、1〜50重量%、特に
3〜40重量%が好ましい。
【0027】また殺菌剤としてはトリクロサン、トリク
ロロカルバニリド等が挙げられる。本発明乳化化粧料
は、上記成分を混合して皮膚に適用することができる
が、スプレー型化粧料とすることもできる。スプレー型
化粧料として使用する場合、本発明乳化化粧料組成物に
適当な噴射剤を添加し、エアロゾルバルブを備えた密封
容器に充填される。噴射剤としては、常温常圧ではガス
状の物質を液化したものであり、かつ本発明乳化化粧料
組成物中の固体成分と相互に不溶であれば特に制限され
ないが、例えばプロパン、ブタン等の炭化水素;ジクロ
ルフルオルメタン、1,2−ジクロル−1,1,2,2
−テトラフルオルエタン、トリクロルモノフルオルメタ
ン等のハロゲン化炭化水素及びこれらの混合物が挙げら
れる。噴射剤の添加量は、添加後の全体量に対し本発明
乳化化粧料組成物が2〜50重量%となるように添加さ
れるのが好ましい。
【0028】一方、上記の乳化化粧料に、紫外線吸収剤
を更に加えると、紫外線吸収剤が汗等により流出せず、
紫外線防止効果が持続する化粧料とすることができる。
ここで用いる紫外線吸収剤としては、メトキシケイ皮酸
オクチル(ジボダン社製パルソールMCX SA)、酸
化チタン、酸化亜鉛及び前記した疎水化処理粉体、4−
tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタ
ン(ジボダン社製、パルソール1789)等が挙げられ
る。また製法は常法により行なえばよい。
【0029】
【発明の効果】本発明の乳化化粧料は、塗布時のきしみ
感がなく、汗による不快感を低減し、しかもこの効果が
持続する。また更に紫外線吸収剤を含有せしめれば紫外
線防止効果が持続する化粧料とすることができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は、これらに限定されるものではな
い。 実施例1 以下の組成の乳化化粧料を常法により混合し製造した。
【0031】
【0032】*1 (1)式中 x=8のもの *2 架橋剤(エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル)で架橋し、水不溶性にしたポリアクリル酸ナトリウ
ム(平均粒径5μ、吸液量約10) (製法)A液として80%アクリル酸水溶液、255g
を30%水酸化ナトリウム水溶液、280gで中和した
ものと、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル
(デナコールEX810(長瀬化成(株)製))、1
0.2g、及び過硫酸カリウム、0.8gを水20gに
溶解したものを、ショ糖モノスチアリン酸エステル(リ
ョートーシュガーエステルS−570(三菱化成食品
(株)製))、10gをシクロヘキサン、1kgに分散し
た液に添加し、ホモミキサーで分散する。一方、B液と
して、1kgのシクロヘキサンを還流冷却管、温度計、窒
素導入管、撹拌棒、滴下ロートを付した5lの反応釜に
仕込む。この反応釜に窒素を通じ、酸素を除去した後、
80±5℃に昇温し、撹拌しながらA液を滴下ロートよ
りB液を滴下する。滴下後更に、2時間熟成を行なう。
その後共沸脱水を行ない、更にシクロヘキサンを1.5
l留去して放冷する。生成したポリマービーズを90℃
で減圧乾燥し当該ポリマー280gを得る。
【0033】*3 次の式(5)で表わされる環状ポリ
シロキサン
【化6】 (東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、SH24
4)
【0034】*4 ジメチルシロキサン・メチル(ポリ
オキシエチレン) 共重合体(信越化学工業社製、KF945A)
【0035】上記組成の乳化化粧料は、塗布時の吸水ポ
リマーのきしみ感がなく、ぬるつき(汗ばんだ状態)が
なく、汗によるべとつき、テカリ、化粧くずれの低減効
果が持続した。なお、上記組成の乳化化粧料から、ジメ
チルポリシロキサン(1)を除いたものを比較例1と
し、吸水性ポリマーを除いたものを比較例2とし、本発
明乳化化粧料と、べとつきについて比較評価した。結果
を表1に示す。
【0036】
【表1】 *5 実施例1よりジメチルポリシロキサンを除いたも
の *6 実施例1より吸水性ポリマーを除いたもの
【0037】(評価方法)洗顔後、一定量(500μ
l)のサンプルを顔面に塗布し、恒温室(33℃、70
%RH)にはいり、べとつきを下記基準により経時的に
官能評価する。 ◎;被験者10人中8人以上がべとつかないと答えた。 ○;被験者10人中8人未満がべとつかないと答えた。 △;被験者10人中6人未満がべとつかないと答えた。 ×;被験者10人中4人未満がべとつかないと答えた。
【0038】実施例2 以下の組成の乳化化粧料を常法により混合し、製造し
た。
【0039】*7 (1)式中 x=100のもの *8 架橋剤(エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル)で架橋し、水不溶にしたポリアクリル酸ナトリウム
(平均粒径10μ、吸液量約8) (製法)架橋剤量1250ppm (対アクリル酸);市販
ポリアクリル酸ソーダの微粉、300gとシクロヘキサ
ン、2kgを還流冷却管、温度計、撹拌棒、滴下ロートを
付した5lの反応釜に仕込む。次にこの混合物に撹拌し
ながら、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル;
デナコールEX810(長瀬化成(株)製)、12gを
水255gに溶解した溶液を滴下し、滴下後、80±5
℃に昇温し、3時間架橋反応を行なう。その後共沸脱水
を行ない、更にシクロヘキサンを1.5l留去して放冷
する。生成したポリマービーズを90℃で減圧乾燥し当
該ポリマー300gを得る。 *9 一般式(5)においてy=5のもの(東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製、SH245) *10 ジメチルシクロキサン・メチル(ポリオキシエ
チレン)シロキサン共重合体(東レ・ダウコーニング・
シリコーン社製、SH3775C) *11 メトキシケイ皮酸オクチル(ジボダン社製パル
ソールMCX SA)
【0040】上記組成の乳化化粧料は、塗布時の吸水ポ
リマーのきしみ感がなく、ぬるつきもなく、更に紫外線
吸収剤の溶出も少なく紫外線防止効果も持続するもので
あった。紫外線防止効果は次の如く、紫外線吸収剤の残
存量により求めた。結果を表2に示す。
【0041】
【表2】 *12 実施例2よりジメチルポリシロキサンを除いた
もの *13 実施例2より吸汗ポリマーを除いたもの
【0042】(評価方法)洗顔後、一定量(100μ
l)のサンプルを顔面額部に塗布し、恒温室(33℃、
70%RH)にはいり、経時的に皮膚上の油分をアセト
ン/エーテル(1/1)にて抽出。この吸光度を測定
し、紫外線吸収剤を定量し、塗布直後を100とした時
の相対値を求める。
【0043】実施例3 下記に示す組成の乳化化粧料を常法により調製した。 *14 (1)式中x=10のもの *15 実施例1と同じもの *16 実施例1と同じもの *17 α−モノイソステアリルグリセリルエーテル *18 酸化チタンに対し、3%のシリコーン油中水型
乳化化粧料(KF−9650cs)を用い、表面被覆処
理した酸化チタン(平均粒径3μ) *19 実施例2と同じもの
【0044】この乳化化粧料は汗によるべとつき、テカ
リ及び化粧くずれが少なく、しかも、これらの効果は持
続するものであった。一方、紫外線吸収剤の粉体の汗に
よる流出、かたよりは少なく、紫外線防止効果も良好で
あった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性ポリマー0.1〜10重量%及び
    次の一般式(1) 【化1】 (式中、xは4〜500の数を示す)で表わされるジメ
    チルポリシロキサン1〜20重量%を含有することを特
    徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 更に紫外線吸収剤を含有することを特徴
    とする請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
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Cited By (3)

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