JPH057030A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JPH057030A
JPH057030A JP3156481A JP15648191A JPH057030A JP H057030 A JPH057030 A JP H057030A JP 3156481 A JP3156481 A JP 3156481A JP 15648191 A JP15648191 A JP 15648191A JP H057030 A JPH057030 A JP H057030A
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magnetic
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Masataka Tagawa
正孝 田川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗効果を有する強磁性体からなる磁気
センサにおいて、エアーシリンダーのピストンヘッド位
置検出用に用いた場合、従来の磁気センサではピストン
ヘッド位置の検出範囲が狭いという課題を有した。 【構成】 磁気抵抗効果を有する強磁性体からなり、直
列に接続されている感知側,補償側パターンエレメント
1,2が互いに直交に配置され、この接続点に設けられ
ている出力端子5と、前記両パターンエレメントの他端
側にそれぞれ設けられている電流供給端子とからなり、
前記補償側パターンエレメント1を透磁率の高い材料で
囲む磁束バイパスパターン6、または前記補償側エレメ
ントパターンの上部あるいは下部に絶縁膜を介して透磁
率の高い材料で磁束バイパス層7を形成するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果を有する
強磁性体からなる磁気センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、強磁性体からなる磁気センサの構
造は補償側及び感知側の電流通路がそれぞれジグザグ状
に延び、かつ互いに直交するように配列されたものが主
流であった。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
磁気センサの構造と用途の一例について説明する。
【0004】図4は磁気抵抗効果の原理説明図、図5は
磁気抵抗エレメントに入射する磁場強度(角度)と電気
抵抗値の関係図、図6は従来の磁気センサの平面図、図
7はその応用の一例であるエアーシリンダーのピストン
ヘッド位置検出の説明図、図8は図7のピストンヘッド
位置と出力の関係図である。図7において、11は磁
石、12はシリンダーチューブ、13はピストン、14
はセンサである。磁気抵抗効果とは、図4に示すように
薄膜面内において矢印方向に電流iが流れている時、磁
場Hをθ(iとHのなす角度)の角度で印加すると、θ
に依存した電気抵抗変化が起こるというものである。一
般にθ=0゜の時エレメントの電気抵抗値は最大とな
り、θ=90゜の時最小となる。これは以下の(数1)
で示されるVoigt-Thomsonの式で表すことができる。
【0005】
【数1】
【0006】また、sinθ=H/Hs(Hs:エレメン
ト飽和磁場)とおくと磁場強度の変数として電気抵抗値
を表すことができる。磁場強度と抵抗値の関係を図5に
示す。このセンサを例えば図7に示したようにエアーシ
リンダーに取り付けピストンヘッドの位置を検知する用
途においては、ピストンヘッドに取り付けられた磁石か
らの漏れ磁束量に応じたセンサの抵抗値が得られ、それ
に伴う出力量より位置を決定していた。そして図8に示
したようなピストンヘッド移動距離と出力の関係が得ら
れ、なお、出力値は以下の(数2)により求めることが
できる。
【0007】
【数2】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、エアーシリンダーのピストンヘッド位
置検出用に用いた場合、図8のような出力波形になり、
ピストンヘッド位置にのみ依存した出力の得られる範囲
が狭い(検出範囲が狭い)ので、それを広くしたいとい
う課題を有していた。これは磁気センサの出力に対する
補償側のエレメントの抵抗変化の寄与が大きいことが起
因すると考えられる。
【0009】本発明は、ピストンヘッド位置検知等に利
用した場合に検出範囲を広くする磁気センサを実現する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気センサは、磁気抵抗効果を有する強磁
性体からなり、ジグザグ形状の補償側エレメントパター
ンと感知側エレメントパターンとを互いに直交するよう
に直列に接続し、その接続点に出力端子を設けるととも
に、両エレメントパターンの他端側にそれぞれ電流供給
端子を設け、前記補償側エレメントパターンを囲むよう
に透磁率の高い材料で磁束バイパスパターンを形成して
なるものである。
【0011】また磁束バイパスパターンの代わりに補償
側エレメントパターンの上部または下部に絶縁膜を介し
て透磁率の高い磁性材料からなる磁束バイパス層を備え
たものでもよい。
【0012】
【作用】本発明によれば、補償側パターンエレメントを
透磁率の高い材料で囲み、磁束をバイパスさせるパター
ン、また、補償側エレメントパターンの上部あるいは下
部に絶縁膜を介して透磁率の高い材料で磁束をバイパス
させる層を備えているため、あらゆる方向からの磁界に
対して補償側エレメントに入ってくる磁束が減り、補償
側エレメントの抵抗値変化は抑えられ、磁気センサの出
力に対する補償側エレメントパターンの抵抗変化の寄与
は小さくなる。これにより、本発明の磁気センサをエア
ーシリンダーのピストンヘッドの位置検出に用いた場
合、ピストンヘッド位置検出範囲を広くすることができ
る。
【0013】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0014】本実施例における磁気センサは、図1のよ
うに補償側及び感知側エレメントパターン1,2は、そ
の電流通路がそれぞれジグザグ状に延び、かつ互いに直
交するように配列されている。また補償側エレメントパ
ターン1を囲むように透磁率の高い磁性材料で磁束バイ
パスパターン6を備えている。補償側,感知側両エレメ
ントパターン1,2は磁気抵抗効果を有する強磁性体か
らなり、互いに直列に接続され、その接続点に出力端子
5が設けられ、そして、前記両エレメントパターンの他
端側にそれぞれ電流供給端子3,4が設けられている。
【0015】以上のように構成された磁気センサについ
て、以下図面を用いて動作を説明するとともに、従来例
との違いを明らかにする。補償側エレメントパターン1
を囲むように磁束バイパスパターン6が形成されている
が、この磁束バイパスパターン6により補償側エレメン
トパターン1に入ってくる磁束は積極的に側路され、補
償側エレメントパターン1の抵抗値変化を抑える効果を
有する。従って、出力に対する補償側エレメントパター
ン1の寄与は小さくなり、感知側エレメントパターン2
の抵抗値変化が大きく出力に寄与してくる。
【0016】このように構成された磁気センサをピスト
ンヘッド位置検出に用いると図3に示すようなピストン
ヘッド位置と出力電圧値の関係が得られる。これを従来
例の図8と比較すれば、出力波形の違いと検出範囲が広
くなっていることがよくわかる。
【0017】(実施例2)以下本発明の他の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0018】本発明における磁気センサは、図2(a)
のように補償側及び感知側エレメントパターン1,2
は、その電流通路がそれぞれジグザグ状に延び、かつ互
いに直交するように配列されている。また補償側エレメ
ントパターン1の上部あるいは下部に絶縁膜を介して透
磁率の高い磁性材料で磁束バイパス層7を備えている。
補償側,感知側両エレメントパターン1,2は磁気抵抗
効果を有する強磁性体からなり、互いに直列に接続さ
れ、その接続点に出力端子5が設けられ、そして、前記
両エレメントパターンの他端側にそれぞれ電流供給端子
3,4が設けられている。
【0019】以上のように構成された磁気センサについ
て、以下図面を用いて動作を説明するとともに、従来例
との違いを明らかにする。補償側エレメントパターン1
の上部あるいは下部に絶縁膜を介して透磁率の高い磁性
材料で磁束バイパス層7が形成されているが、このバイ
パス層7により補償側エレメントパターン1に入ってく
る磁束は積極的に側路され、補償側エレメントパターン
1の抵抗値変化を抑える効果を有する。従って、出力に
対する補償側エレメントパターン1の寄与は小さくな
り、感知側エレメントパターン2の抵抗値変化が大きく
出力に寄与してくる。
【0020】なお、図2(b)に、第2の実施例の磁気
センサ磁束が入射した状態を示す断面図を示す。絶縁層
9に周囲を覆われた補償側エレメントパターン1は、上
下から磁束バイパス層7ではさまれ、さらに上面側は保
護膜8で覆われている。そして下面側が基板10に取り
付けられている。磁束は、図示のように透磁率の高い材
料からなる磁束バイパス層7に入射して、補償用エレメ
ントパターン1の抵抗変化に寄与する磁束を抑えること
ができる。
【0021】このように構成された磁気センサをピスト
ンヘッド位置検出に用いると、第1の実施例と同様に図
3に示すようなピストンヘッド位置と出力電圧値の関係
が得られる。
【0022】以上のように実施例1,2によれば、出力
波形の裾野を広げることができたことによって、ピスト
ンヘッド位置の検出範囲を広げることができた。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バイパス
パターンもしくはバイパス層を設けることによって、補
償側エレメントパターンに入ってくる磁束を抑えられ、
出力に対する補償側エレメントパターンの抵抗値変化の
寄与を小さくすることが実現でき、ピストンヘッド位置
検出に用いると、出力波形の裾野を広げることができた
ことによって、ピストンヘッド位置の検出範囲を広げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気センサの構
成図
【図2】(a)は本発明の第2の実施例における磁気セ
ンサの構成図 (b)は同磁気センサの断面図
【図3】同磁気センサをピストンヘッド位置検出に応用
した場合のピストンヘッド位置と出力電圧の関係図
【図4】磁気抵抗効果を用いた磁気センサの原理図
【図5】磁気センサのエレメントパターンに入射する磁
場強度(角度)と電気抵抗値の関係図
【図6】従来の磁気センサの平面図
【図7】磁気センサの応用の一例であるエアーシリンダ
ーのピストンヘッド位置検出の説明図
【図8】従来の磁気センサをピストンヘッド位置検出に
応用した場合のピストンヘッド位置と出力電圧の関係図
【符号の説明】
1 補償側エレメントパターン 2 感知側エレメントパターン 3,4 電流供給端子 5 出力端子 6 磁束バイパスパターン 7 磁束バイパス層 8 保護膜 9 絶縁層 10 基板 11 磁石 12 シリンダーチューブ 13 ピストン 14 センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果を有する強磁性体からなりジ
    グザグ形状の補償側エレメントパターンと感知側エレメ
    ントパターンとを互いに直交するように直列に接続し、
    その接続点に出力端子を設けるとともに、両エレメント
    パターンの他端側にそれぞれ電流供給端子を設け、前記
    補償側エレメントパターンを囲むように透磁率の高い材
    料で磁束バイパスパターンを形成してなる磁気センサ。
  2. 【請求項2】磁束バイパスパターンの代わりに、補償側
    エレメントパターンの上部または下部に絶縁膜を介して
    透磁率の高い磁性材料からなる磁束バイパス層を備えた
    請求項1記載の磁気センサ。
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