JPH0570249A - 高炉出銑樋用不定形耐火物 - Google Patents

高炉出銑樋用不定形耐火物

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JPH0570249A
JPH0570249A JP3261268A JP26126891A JPH0570249A JP H0570249 A JPH0570249 A JP H0570249A JP 3261268 A JP3261268 A JP 3261268A JP 26126891 A JP26126891 A JP 26126891A JP H0570249 A JPH0570249 A JP H0570249A
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JP
Japan
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sic
silicon carbide
powder
blast furnace
ultrafine
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Pending
Application number
JP3261268A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sato
健一 佐藤
Toshio Yamane
利夫 山根
Nobuaki Muroi
信昭 室井
Yasunobu Toritani
恭信 鳥谷
Nobuyuki Unosaki
暢之 鵜崎
Masao Oguchi
征男 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高炉出銑樋用の不定形耐火物の耐用性の向上。 【構成】 炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1
μm 以下を40wt%以上含む炭化珪素超微粉末を1 〜25wt
%含有することを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火物
または炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1μm
以下の炭化珪素超微粉末を0.3〜10wt%含有することを
特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】高炉出銑樋用の不定形耐火物、お
よび溶銑処理用の鍋や樋等の不定形耐火物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近の高炉出銑樋用の不定形耐火物に
は、炭化珪素(以下SiC と記す)を主原料とし、SiC を
50wt%以上含有する高SiC 質不定形耐火物がかなり広範
囲に使用されており、通常のAl2O3 −SiC −C 質の不定
形耐火物に比較して良好な耐用性を示している。特にCa
O −Al2O3 −SiO2系の高炉スラグに対する高SiC 質不定
形耐火物の耐食性は、従来の低SiC 質(SiC含有量10〜30
wt%)不定形耐火物に比較して2倍以上良好である。高炉
出銑樋用の不定形耐火物の耐用性を向上させるには、Si
C の含有量をさらに増加することが望まれる。単に通常
のSiC 微粉を用いただけでは、施工の際に必要な不定形
耐火物の流動性が得られず、また材料の焼結性が低下す
るという欠点があった。一方流動性を確保するために、
アルミナ超微粉末を増加すれば、組織のマトリックス部
にアルミナが増加し耐用性の低下を招く。特開平02-775
10号公報および特開平02-221164 号公報に開示されてい
る不定形耐火物においては、SiC は主配合物として使用
され、結合材としてシリカフラワ−やアルミナ超微粉末
が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を次にのべる。高炉出銑樋用の不定形耐火物の
耐用性を向上させるには、前述のとおりSiCを増加すれ
ばよいが、全体の粒度のバランスをとらなければ、材料
の流動性が悪くなり良好な施工体が得られなかった。そ
のため粒度のバランスをとるには、アルミナ超微粉末を
SiC 超微粉末に代替しなければならない。この場合単に
SiC 微粉に代替しただけでは施工に必要な添加水分が逆
に増加し、施工直後に水浮き現象が生じ、亀裂などの発
生が見られた。本発明は、この課題を解決するために、
不定形耐火物中のSiC を増加し、かつ粒度のバランスを
崩すことなくアルミナ超微粉末の一部または全部を特定
のSiC超微粉末に代替することによってなされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1 μm 以下を
40wt%以上含む炭化珪素超微粉末を1 〜25wt%含有する
ことを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火物。 炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1μm 以下の
炭化珪素超微粉末を0.3 〜10wt%含有することを特徴と
する高炉出銑樋用不定形耐火物である。
【0005】
【作用】本発明では、高炉出銑樋用の高SiC 質不定形耐
火物の施工時の流動性を損なわずに、高炉スラグに対す
る耐食性をさらに向上させる手段として、アルミナ超微
粉末と同程度の粒度構成を持つ湿式ボ−ルミルで粉砕調
製したSiC 超微粉末を使用した。従来のアルミナ超微粉
末とSiC 微粉(1 μm 以下の粒度のものが10〜30wt%含
まれる)とを単に代替した場合には、施工に必要な添加
水分が3 %近く増え、かつその施工体には施工直後から
水浮き現象が見られた。これに対して図1に示すような
構成のSiC 超微粉末(粒径1 μm 以下を40wt%以上含
む)を使用した本発明の場合には、添加水量が0.5 〜0.
8 %増えただけで、施工体には水浮き現象は起こらず流
動性が良好であり、養生および脱枠後の施工体には、亀
裂および充填不良箇所はみられなかった。尚、ダイラタ
ンシイの大きいSiC 微粉の流動性は、粒径1 μm 以下が
40wt%を超えると大幅に改善される。また、粒径1 μm
以下を40wt%以上含む炭化珪素超微粉末の添加量が1 wt
%以下では流動性に対して殆ど効果がなく、25wt%以上
添加しても更に際立った流動性の改善は見られなかっ
た。粒径1μm 以下の炭化珪素超微粉末を0.3 〜10wt%
使用した場合にも、施工体には水浮き現象は起こらず流
動性が良好であり、養生および脱枠後の施工体には亀裂
および充填不良箇所はみられなかった。粒径1μm 以下
の炭化珪素超微粉末の添加量が0.3 %以下では流動性に
対して殆ど効果がなく、10%以上添加してもより以上の
流動性の改善は見られなかった。
【0006】
【実施例】
【表1】 に実施例と従来例の施工体の原料の配合を、また
【表2】 にその施工体の物性値を示す。
【表2】に示すように、SiC 超微粉末の量が多くなるほ
ど高炉スラグに対する耐食性は良好になっている。次に
【表1】の配合例で、実施例4と従来例の試料の焼成条
件を変えたもので高炉スラグに対する耐食性を調査し、
【表3】 にその結果を示す。
【表2】の結果からSiC 超微粉末を使用した実施例は、
アルミナ超微粉末使用の従来例より高炉スラグに対する
耐食性がよい。特に予め表面を酸化させた試料でも実施
例のほうが耐食性が良好である。
【0007】
【発明の効果】本発明によると、高炉出銑樋用の不定形
耐火物の耐用性および施工性が飛躍的に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiC 超微粉末の粒度累積分布図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】高炉出銑樋用の不定形耐火物、お
よび溶銑処理用の鍋や樋等の不定形耐火物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近の高炉出銑樋用の不定形耐火物に
は、炭化珪素(以下SiCと記す)を主原料とし、Si
Cを50wt%以上含有する高SiC質不定形耐火物が
かなり広範囲に使用されており、通常のAl−S
iC−C質の不定形耐火物に比較して良好な耐用性を示
している。特にCaO−Al−SiO系の高炉
スラグに対する高SiC質不定形耐火物の耐食性は、従
来の低SiC質(SiC含有量10〜30wt%)不定
形耐火物に比較して2倍以上良好である。高炉出銑樋用
の不定形耐火物の耐用性を向上させるには、SiCの含
有量をさらに増加することが望まれる。単に通常のSi
C微粉を用いただけでは、施工の際に必要な不定形耐火
物の流動性が得られず、また材料の焼結性が低下すると
いう欠点があった。一方流動性を確保するために、アル
ミナ超微粉末を増加すれば、組織のマトリックス部にア
ルミナが増加し耐用性の低下を招く。特開平02−77
510号公報および特開平02−221164号公報に
開示されている不定形耐火物においては、SiCは主配
合物として使用され、結合材としてシリカフラワーやア
ルミナ超微粉末が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を次にのべる。高炉出銑樋用の不定形耐火物の
耐用性を向上させるには、前述のとおりSiCを増加す
ればよいが、全体の粒度のバランスをとらなければ、材
料の流動性が悪くなり良好な施工体が得られなかった。
そのため粒度のバランスをとるには、アルミナ超微粉末
をSiC超微粉末に代替しなければならない。この場合
単にSiC微粉に代替しただけでは施工に必要な添加水
分が逆に増加し、施工直後に水浮き現象が生じ、亀裂な
どの発生が見られた。本発明は、この課題を解決するた
めに、不定形耐火物中のSiCを増加し、かつ粒度のバ
ランスを崩すことなくアルミナ超微粉末の一部または全
部を特定のSiC超微粉末に代替することによってなさ
れたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1μm以
下を40wt%以上含む炭化珪素超微粉末を1〜25w
t%含有することを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火
物。 炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1μm以
下の炭化珪素超微粉末を0.3〜10wt%含有するこ
とを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火物である。
【0005】
【作用】本発明では、高炉出銑樋用の高SiC質不定形
耐火物の施工時の流動性を損なわずに、高炉スラグに対
する耐食性をさらに向上させる手段として、アルミナ超
微粉末と同程度の粒度構成を持つ湿式ボールミルで粉砕
調製したSiC超微粉末を使用した。従来のアルミナ超
微粉末とSiC微粉(1μm以下の粒度のものが10〜
30wt%含まれる)とを単に代替した場合には、施工
に必要な添加水分が3%近く増え、かつその施工体には
施工直後から水浮き現象が見られた。これに対して図1
に示すような構成のSiC超微粉末(粒径1μm以下を
40wt%以上含む)を使用した本発明の場合には、添
加水量が0.5〜0.8%増えただけで、施工体には水
浮き現象は起こらず流動性が良好であり、養生および脱
枠後の施工体には、亀裂および充填不良箇所はみられな
かった。尚、ダイラタンシイの大きいSiC微粉の流動
性は、粒径1μm以下が40wt%を超えると大幅に改
善される。また、粒径1μm以下を40wt%以上含む
炭化珪素超微粉末の添加量が1wt%以下では流動性に
対して殆ど効果がなく、25wt%以上添加しても更に
際立った流動性の改善は見られなかった。粒径1μm以
下の炭化珪累超微粉末を0.3〜10wt%使用した場
合にも、施工体には水浮き現象は起こらず流動性が良好
であり、養生および脱枠後の施工体には亀裂および充填
不良箇所はみられなかった。粒径1μm以下の炭化珪素
超微粉末の添加量が0.3%以下では流動性に対して殆
ど効果がなく、10%以上添加してもより以上の流動性
の改善は見られなかった。
【0006】
【実施例】表1に実施例と従来例の施工体の原料の配合
を、また表2にその施工体の物性値を示す。
【0007】
表1
0008
表2
0009表2に示すように、SiC超微粉末の量が
多くなるほど高炉スラグに対する耐食性は良好になって
いる。次に表1の配合例で、実施例4と従来例の試料の
焼成条件を変えたもので高炉スラグに対する耐食性を調
査し、表3にその結果を示す。
0010
表3
0011表2の結果からSiC超微粉末を使用した
実施例は、アルミナ超微粉末使用の従来例より高炉スラ
グに対する耐食性がよい。特に予め表面を酸化させた試
料でも実施例のほうが耐食性が良好である。
0012
【発明の効果】本発明によると、高炉出銑樋用の不定形
耐火物の耐用性および施工性が飛躍的に向上した。
フロントページの続き (72)発明者 鳥谷 恭信 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2号 川崎炉材株式会社内 (72)発明者 鵜崎 暢之 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2号 川崎炉材株式会社内 (72)発明者 小口 征男 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の2号 川崎炉材株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1
    μm 以下を40wt%以上含む炭化珪素超微粉末を1 〜25wt
    %含有することを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火
    物。
  2. 【請求項2】炭化珪素を70wt%以上含有し、かつ粒径1
    μm 以下の炭化珪素超微粉末を0.3 〜10wt%含有するこ
    とを特徴とする高炉出銑樋用不定形耐火物。
JP3261268A 1991-09-13 1991-09-13 高炉出銑樋用不定形耐火物 Pending JPH0570249A (ja)

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JP3261268A JPH0570249A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 高炉出銑樋用不定形耐火物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3261268A JPH0570249A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 高炉出銑樋用不定形耐火物

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JPH0570249A true JPH0570249A (ja) 1993-03-23

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ID=17359468

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JP3261268A Pending JPH0570249A (ja) 1991-09-13 1991-09-13 高炉出銑樋用不定形耐火物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102746012A (zh) * 2012-08-09 2012-10-24 山国强 一种大于2500m3高炉主铁沟浇注料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102746012A (zh) * 2012-08-09 2012-10-24 山国强 一种大于2500m3高炉主铁沟浇注料

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