JPH0570234U

JPH0570234U - キビ収穫機における脱葉装置

Info

Publication number: JPH0570234U
Application number: JP3317091U
Authority: JP
Inventors: 洋三森; 秀盛中村
Original assignee: 文明農機株式会社
Priority date: 1991-05-13
Filing date: 1991-05-13
Publication date: 1993-09-24

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、キビ収穫機において、キビの葉を確
実に脱葉することを目的とする。【構成】キビ収穫機の脱葉装置において、脱葉ローラの
上部に押えブラシを設けるとともに、同押えブラシの上
部にエア吹出部を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、キビ収穫機における脱葉装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、キビ収穫機においては、刈取装置の後方に機体横方に脱葉ローラを設けたものが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、刈取られたキビが屈曲状になっているために、同キビの葉を確実に脱葉することができないものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、キビ用刈取装置の後方に設ける脱葉装置において、脱葉ローラの上部に押えブラシを設けると共に、同押えブラシの上部には、エアーを吹出してキビの葉を脱葉ローラ側へ押え込むエアー吹出部を設けてなるキビ収穫機における脱葉装置を提供せんとするものである。

【０００５】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明する。

【０００６】図１はキビ収穫機の全体側面図であって、図中１は機体前方に設けるキビ案内杆で植立するキビＡを刈取がしやすいように案内するものである。２は刈取装置であって、基部取付部３を中心に上下調節自在となっている。そして、同刈取装置２には、左右二つの刈取体４が互いに掻込み自在に設けられている。５は刈取体４の下部に設ける回転式刈刃、６は同刈刃５の上部に螺旋状に形成する掻込案内体、７は同回転式刈刃５及び掻込案内体６の上部に設ける曲り刃状の脱葉刃８を有する押込み体である。そして、上記回転式刈刃５及び掻込案内体６並びに押込み体７は一体的に回動するように構成されている。９は、刈刃体４を回転駆動する油圧駆動機構、10は上記刈取装置２を支持する刈取フレームである。

【０００７】また、図２において、11は刈取装置２の後部に位置しながら、刈取られたキビＡを脱葉して切断する脱葉切断装置であって、引込みローラ12、脱葉ローラ13-1 ,13-2 、押えブラシ14、引出しローラ15,15 、カッター16、受けローラ17などによって構成されている。また、上記押えブラシ14の上部には、エアーを吹出してキビの葉を脱葉ローラ13-1,13-2 側へ押え込むエアー吹出部18を設けている。18 -1は、エアー吹出部18の上部に設けるブロワーである。

【０００８】また、12-1は上下一対の引込みローラ12,12 を支持する支軸、14-1は押えブラシ14を構成するプラスチック線材よりなるブラシ体で、側面視十字状に構成されている。また、脱葉ローラ13-1,13-2 は、下側の脱葉ローラ13-1を大径にしながら、上側の脱葉ローラ13-2を小径にして対峙させて一組の脱葉ローラ13A を構成している。

【０００９】また、15-1は引出しローラ15,15 を支持する支軸で、引出しローラ15,15 を上下に対峙させて一組の引出しローラ15A を構成している。また、カッター16と受けローラ17は上下に対峙して切断機構16A を構成している。16-1はカッター16の刃部で、横方向に螺旋状に形成されながら、同刃部16-1に合致させるように受けローラ17の表面に凹状の受刃17-1を形成している。

【００１０】 19は、脱葉切断装置11の両側面を覆う側板で、チェン及び歯車によって構成された動力伝動機構20により、上記引込みローラ12,12 、脱葉ローラ13-1,13-2 、押えブラシ14、引出しローラ15,15 、カッター16、受けローラ17を連動連結して回動自在としている。21は駆動用油圧モータで、受けローラ17側に連結されている。22は、刈取装置２、及び脱葉切断装置11を一体的に上下動させる油圧シリンダである。

【００１１】また、23はゴムクローラ24を有するクローラ型走行装置であって、上部には、切断されたキビを一定量に分配するドラム状の分配装置25を回転自在に設けると共に、キビを後方に搬出する搬出装置26、並びにエンジン27などを載置している。28は搬出装置26の下側に設ける風選装置、29は機体後方に設けるキビ用収納装置である。

【００１２】また、25-1は、分配装置25の回転ドラム25-2を駆動する油圧モータ、25-3は、伝動ベルトで、回転ドラム25-2の外周に巻き掛けられている。25-4は、回転ドラム25-2の下側周面を支持する支持ローラである。

【００１３】 30は運転操作レバー、31は油圧切換弁、32はエンジン27に連結する油圧ポンプ、33は収納装置29に設ける収納網で、吊枠体34に着脱自在に吊装されている。

【００１４】本考案の実施例は上記のように構成されており、エンジン27を回動させて走行装置23を回動させながらキビが植立された圃場面を走行させる。

【００１５】そして、刈取装置２及び脱葉切断装置11を回動させて、植立するキビＡを刈取る。この場合に、植立するキビＡは、株元を回転式刈刃５により刈取られると共に、同株元は螺旋状の掻込案内体６により上方へ持ち上げられる。そして、同掻込案内体６の上部に設けながら一体となって回動する押込み体７により、キビＡの株元は上方への突出が防止されながら、かつ、曲り刃状の脱葉刃８により脱葉されて後方に向けて水平状態で押込まれる。

【００１６】次に、押込み体７により後方に押込まれたキビＡは、引込みローラ12により後方へ送られて、回転する押えブラシ14により葉がキビＡの表面から剥されてむしりとられる。そして、キビＡよりはがされた葉は、エアー吹出部18から吹出すエアーにより下側に押圧されて脱葉ローラ13-1,13-2 側へ確実に巻き込まれて圃場面に放出される。。

【００１７】また、同脱葉ローラ13-1,13-2 により葉が剥ぎ取られたキビは引出しローラ15 ,15 によりさらに後方に送られてカッター16により25cm位に切断される。

【００１８】切断されたキビＡは、分配装置25のドラム内に導かれて一定量づつが上部に掻き上げられて搬出装置26に載せられる。そして、搬出装置26により後方の収納装置29側へ搬送される。また、搬出装置26より収納装置29内へ落下する際に、キビＡに混入している葉などを風選装置28により選別し、キビＡのみを収納装置29内へ収穫するものである。また、収納装置29内にキビＡが一定量溜ると、これを３〜４回分他の収納箱に貯溜し製糖工場へ出荷するものである。

【００１９】以上の如く、上記実施例によれば、キビ用刈取装置２の後方に設ける脱葉装置において、脱葉ローラ13-1,13-2 の上部に押えブラシ14を回転自在に設けると共に、同押えブラシ14の上部には、エアーを吹出してキビの葉を脱葉ローラ13-1,1 3-2 側へ押え込むエアー吹出部18を設けてなるキビ収穫機における脱葉装置であるから、キビの表面を回転する押えブラシ14にて掻きむしりながら、葉を脱葉し、同時に、エアーの力で葉を脱葉ローラ13-1,13-2 側へ押圧することができ、したがって、葉が確実にローラ13-1,13-2 に掻き込まれて下側へ排出されるものである。

【００２０】また、キビ表面の葉を確実に脱葉することができるために、切断して収穫されるキビに不純物が混入しないので良質の砂糖が得られるものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案によれば、キビ用刈取装置の後方に設ける脱葉装置において、脱葉ローラの上部に押えブラシを回転自在に設けると共に、同押えブラシの上部には、エアーを吹出してキビの葉を脱葉ローラ側へ押え込むエアー吹出部を設けてなるキビ収穫機における脱葉装置であるから、キビの表面を回転する押えブラシにて掻きむしりながら、葉を脱葉し、同時に、エアーの力で葉を脱葉ローラ側へ押圧することができ、したがって、葉が確実にローラに掻き込まれて下側へ排出されるものである。

【００２２】また、キビ表面の葉を確実に脱葉することができるために、切断して収穫されるキビに不純物が混入しないので良質の砂糖が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を装備するキビ収穫機の全体側面図。

【図２】脱葉装置及び切断装置の断面側面図。

【図３】同平面図。

【図４】刈取装置の斜視図。

【符号の説明】

２刈取装置 13-1 脱葉ローラ 13-2 脱葉ローラ 14 押えブラシ 18 エアー吹出口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】キビ用刈取装置２の後方に設ける脱葉装
置において、脱葉ローラ13-1,13-2 の上部に押えブラシ
14を設けると共に、同押えブラシ14の上部には、エアー
を吹出してキビの葉を脱葉ローラ13-1,13-2 側へ押え込
むエアー吹出部18を設けてなるキビ収穫機における脱葉
装置。