JP2003210020A - 作物収穫機の作物引上移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】刈取りした作物体の葉部が茎部へ混入している
ことがあり、このために、作物体を圃場で拾い集めると
きに、茎部のみを持つことができないことがあったり、
又、葉部のからみつきをほぐすことが困難であった。 【解決手段】多数条列の作物体（葉物野菜）（イ）の茎
部の所定位置を切断装置８で切断した、この切断済み作
物体（イ）の根部側から引上げて後方へ移送する引上移
送装置９を設けると共に、この引上移送装置９の移送速
度、走行装置２の走行車速より、所定速度速くして設け
た構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、全面条播で栽培
した作物体を一度に多条列を刈取る切断装置の後側に
は、作物体の根部側から引上げて移送する引上移送装置
を設けた技術であり、作物収穫機の作物引上移送装置と
して利用できる。

【０００２】

【従来の技術】作物体は葉物野菜であり、全面条播栽培
した葉物野菜を、一度に多条列を刈取る収穫作業は、作
物収穫機の走行装置を植付圃場を走行させる。この走行
装置の前部から順次設けた左右両側の分草装置により、
刈取りする葉物野菜と、刈取りしない葉物野菜とに分離
され、ゲージソリ装置の上下操作により、刈取り高さが
設定され、この設定した刈取り高さで、作物収穫機は走
行し、前後へ揺動自在に設けた切断装置により、分離さ
れた各分草装置間の葉物野菜の根部の所定位置が切断さ
れ、切断済み葉物野菜は、この切断済み葉物野菜を集め
る集菜装置と、走行装置の走行車輪へ切断済み葉物野菜
の葉部の巻付き防止用に設けた内・外ガイド杆の、この
内ガイドとにより、左右両側端部の切断済み葉物野菜
は、機体の中央部へ向けて寄せられ、中央部側の刈取り
切断済み葉物野菜と同時に、圃場表面の所定位置へ集め
られる。この集められた葉物野菜を後方部にいる作業者
が拾い集めて収穫される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】切断装置で切断された
葉物野菜は、集菜装置と、内ガイドとにより、機体の中
央部へ向けて寄せられることにより、この葉物野菜の葉
部が茎部へ混入していることがあり、このために、葉物
野菜を圃場より、拾い集めるときに、茎部のみを持つこ
とができないことがあったり、又、葉部のからみ付きを
ほぐすことが困難であったが、この発明により、これら
の問題点を解決しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、請求項１に記載の発明においては、走行装置２と、
車台３へ載置したエンジン４と、走行装置２の前部から
順次作物体（イ）を分離する分草装置６と、圃場面へ接
触して走行するゲージソリ装置７と、作物体（イ）を切
断する切断装置８と、切断済み作物体（イ）を集める集
菜装置１０等を設けた作物収穫機において、切断装置８
の後方部には、切断済み作物体（イ）を根部側から引上
げて後方へ移送する引上移送装置９を設けたことを特徴
とする作物収穫機の作物引上移送装置としたものであ
る。

【０００５】全面条播栽培した葉物野菜（イ）を、一度
に多条列を刈取る収穫作業は、作物収穫機の走行装置２
を植付圃場を走行させ、この走行装置２の前部から順次
設けた左右両側の分草装置６により、刈取りする葉物野
菜（イ）と、刈取りしない葉物野菜（イ）とに分離さ
れ、ゲージソリ装置７の上下操作により、刈取り高さが
設定され、この設定した刈取り高さで、作物収穫機は走
行し、前後へ揺動自在に設けた切断装置８により、分離
された各分草装置６間の葉物野菜（イ）の茎部の所定位
置が切断され、切断済み葉物野菜（イ）は根部側の茎部
から、引上移送装置９へ引上げられて、引継ぎされ、後
方へ移送されながら、この移送中の葉物野菜（イ）を集
める集菜装置１０と、走行装置２の走行車輪へ切断済み
葉物野菜（イ）の葉部の巻付き防止用に設けた内・外ガ
イド杆の、この内ガイド杆とにより、左右両側端部の切
断済み葉物野菜（イ）は、機体の中央部へ向けて寄せら
れ、中央部側の葉物野菜（イ）と同時に、圃場表面の所
定位置へ集められる。この集められた葉物野菜（イ）
は、後方部にいる作業者が拾い集められて、収穫され
る。

【０００６】請求項２に記載の発明においては、前記引
上移送装置９の移送速度は、走行装置２の走行車速よ
り、所定速度速くして設けたことを特徴とする請求項１
に記載の作物収穫機の作物引上移送装置としたものであ
る。前記各分草装置６で分離された、この各分草装置６
間の葉物野菜（イ）の茎部の所定位置は、切断装置８に
より、切断され、切断済み葉物野菜（イ）の根部側の茎
部から、走行装置２の走行車速より、所定速度速くして
設けた引上移送装置９へ引上げられて、引継ぎされ、後
方へ移送されながら、この移送中の葉物野菜（イ）を集
める集菜装置１０と、走行装置２の走行車輪へ切断済み
葉物野菜（イ）の葉部の巻付き防止用に設けた内・外ガ
イド杆の、この内ガイド杆とにより、左右両側端部の切
断済み葉物野菜（イ）は、機体の中央部へ向けて寄せら
れ、中央部側の切断済み葉物野菜（イ）と同時に、圃場
表面の所定位置へ集められる。この集められた葉物野菜
（イ）を後方部にいる作業者が拾い集められて、収穫さ
れる。

【０００７】

【発明の効果】請求項１に記載の発明においては、切断
装置８で切断された葉物野菜（イ）の根部側の茎部は、
この切断装置８の後側へ設けた引上移送装置９により、
引継ぎされて、根部側の茎部が引上げられ、この引上移
送装置９で後方部へ移送されながら、この移送中に葉物
野菜（イ）を集める集菜装置１０と内ガイド杆とによ
り、機体の中央部へ向けて寄せられ、中央部側の切断済
み葉物野菜（イ）と同時に、圃場表面の所定位置へ集め
られることにより、葉物野菜（イ）の根部側の茎部は、
総て同じ方向の向きであることにより、作業者が圃場か
ら拾い集めることが容易である。又、根部側の茎部を作
業者が持つことにより、葉部のからみ付きを容易にほぐ
すことができる。

【０００８】請求項２に記載の発明においては、前記切
断装置８で切断された切断済み葉物野菜（イ）の根部側
の茎部を引上げて、後方へ移送する引上移送装置９の移
送速度は、走行装置２の走行速度より、所定速度速くし
て設けたことにより、この引上移送装置９で移送される
切断済み葉物野菜（イ）は、停滞することなく、後方へ
スムーズに移送される。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図例は、全面条播栽培した作物体
（イ）は、例えば、葉物野菜（イ）であり、この葉物野
菜（イ）を刈取り収穫する作物収穫機１は、走行装置２
と、車台３の上側へ載置したエンジン４と、後部の操作
ハンドル５と、走行装置２の前方部から順次設けた葉物
野菜（イ）の葉部を分離する分草装置６と、圃場表面へ
接触して走行するゲージソリ装置７と、葉物野菜（イ）
を切断する前後揺動自在な切断装置８と、切断済み葉物
野菜（イ）の根部側の茎部を引上げて、後方へ移送する
引上移送装置９と、この引上移送装置９で移送中の切断
済み葉物野菜（イ）を機体中央部へ向けて集める集菜装
置１０と、走行装置２の走行車輪１２へ切断済み葉物野
菜（イ）の巻き付きを防止する内・外ガイド杆２０ａ，
２０ｂ等よりなる構成である。引上移送装置９を主に図
示して説明する。

【００１０】前記作物収穫機１の走行装置２は、図１、
及び図２で示す如く走行用のミッションケース１１に内
装した伝動機構１１ａの最下端部の左右両側へ突出した
走行車軸１１ｂの軸端部には、左右一対の走行車輪１２
を軸支して設けた構成である。

【００１１】前記ミッションケース１１の後側で上下方
向略中央部には、車台３を後方へ突出させて、ボルト、
及びナット等により、装着して設け、この車台３の上側
には、エンジン４を載置した構成である。このエンジン
４の回転により、ミッションケース１１内の伝動機構１
１ａ、及び詳細は後述する切断装置８、引上移送装置９
等を回転駆動する構成である。

【００１２】前記ミッションケース１１の上側には、図
１、及び図２で示す如くハンドル支持具１３を左右旋回
自在で調節自在に装着した構成である。このハンドル支
持具１３の後端部には、操作ハンドル５を上下回動自在
で調節自在に設けた構成である。この操作ハンドル５に
は、走行レバー１４ａ、走行クラッチレバー１４ｂ、及
び切断装置８、及び引上移送装置９等を始動・停止操作
する操作レバー１４ｃ等を設けた構成である。

【００１３】前記ミッションケース１１の前部の上下方
向略中央部には、図１、及び図２で示す如くコ字形状の
ヒッチ１５をボルト、及びナット等により、装着して設
け、このヒッチ１５には、左右両側の左・右フレーム１
７ａ，１７ｂの後端部の後板１７ｃに設けた取付用ヒッ
チ１６を挿入して、支持ピン１５ａで装着して設けた構
成である。この取付用ヒッチ１６は上下両側の上・下取
付板１６ａ，１６ｂへ支持パイプ１６ｃを固着して設け
た構成である。この支持パイプ１６ｃへ支持ピン１５ａ
を挿入し、ヒッチ１５と、取付用ヒッチ１６とを接続し
た構成である。

【００１４】前記左・右フレーム１７ａ，１７ｂの前端
には、前板１７ｄを設け、この前板１７ｄの前側面の左
右両側には、左・右取付板１８ａ，１８ｂを設けた構成
である。この左・右取付板１８ａ，１８ｂ間には、ゲー
ジソリ装置７の上主柱１９を設けた構成である。

【００１５】前記ゲージソリ装置７は、図１、及び図２
で示す如くパイプ形状の上主柱１９内には、外周部へ螺
旋ネジ１９ｂを設けた上回動軸１９ａを内装した構成で
ある。上主柱１９内には、パイプ形状の下主柱２１を内
装した構成である。この下主柱２１の下端部には、左右
方向の支持杆２１ｂを固着して設けた構成であり、又、
この下主柱２１の内径部には、螺旋ネジ２１ａを設け、
この螺旋ネジ２１ａへ上主柱１９に設けた上回動軸１９
ａの螺旋ネジ１９ｂを螺挿入した構成である。

【００１６】下軸２２は支持杆２１ｂへ挿入し、この支
持杆２１ｂの上下両側部へナットで装着すると共に、下
主柱２１へ内装した構成である。支持杆２１ｂの外端部
には、外受板２１ｃを固着して設け、この外受板２１ｃ
から所定隙間を設けて、内受板２１ｄを支持杆２１ｂの
下側面へ固着した構成である。これら外・内受板２１
ｃ，２１ｄ間には、左・右下支持杆２４ａ，２４ｂを挿
入し、これら外・内受板２１ｃ，２１ｄ、及び左・右下
支持杆２４ａ，２４ｂの上下に設けた各長孔２４ｃ部に
は、上・下横支持軸２３ａ，２３ｂを挿入して、ナット
等により、装着した構成である。この各長孔２４ｃ部で
左・右下支持杆２４ａ，２４ｂは、手動により、上下可
能な構成である。

【００１７】前記左・右下支持杆２４ａ，２４ｂの下端
部には、ソリ２５の左右両側に設けた各取付板２５ａを
ボルト、及びナット等により、装着して設けた構成であ
る。又、ソリ２５の後部には、アジャストボルト２５ｂ
を設けて、ソリ２５の前後方向の傾斜角度の調節ができ
る構成である。更にこのソリ２５の上下位置調節は、左
・右下支持板杆２４ａ，２４ｂ等に設けた上下両側の長
孔２４ｃにより、手動調節できる構成である。自動での
上下位置調節は、後述する調節用ハンドル２７ａの回動
操作で行う構成である。

【００１８】前記上主柱１９の上端部には、図１で示す
如く伝動機構２６ａを内装したギヤーケース２６を設
け、この伝動機構２６ａと、上主柱１９へ内装した上回
動軸１９ａとは、ギヤー等を介して噛合した構成であ
る。この伝動機構２６ａに設けた調節軸２６ｂには、ユ
ニバーサルジョイント２６ｃを設けた構成である。

【００１９】前記ユニバーサルジョイント２６ｃには、
ゲージソリ装置７のソリ２５の上下位置を調節するソリ
調節軸２７を設け、このソリ調節軸２７には、調節用ハ
ンドル２７ａを設けた構成である。ソリ調節軸２７は操
作ハンドル５へ上方へ突出して設けた支持杆２７ｂの支
持部材２７ｃで支持した構成である。

【００２０】前記ゲージソリ装置７のソリ２５の上下位
置を調節して、葉物野菜（イ）の刈取り高さ位置を変更
するときは、調節用ハンドル２７ａを左、又は右回動操
作することにより、ソリ調節軸２７、ユニバーサルジョ
イント２６ｃ、調節軸２６ｂ、伝動機構２６ａを介して
上回動軸１９ａが回転駆動され、この回転駆動に連動し
て、下主柱２１が上、又は下へ移動し、この上、又は下
への移動に連動して、下軸２２、左・右下支持杆２４
ａ，２４ｂが上、又は下へ移動して、ソリ２５は上、又
は下へ移動し、刈取り高さが変更される構成である。

【００２１】前記分草装置６は、図１、及び図２で示す
如くゲージソリ装置７の前側の左右両側に設けた構成で
ある。前記分草装置６は、ゲージソリ装置７のソリ２５
の前端部に設けた分草カバー６ａの上側へ前方へ突出す
る前分草杆６ｂを設けると共に、分草カバー６ａの内側
面と、後述する切断装置８の切断支持杆２９に設けた支
持具２９ａとの間の左右両側には、複数本の分草杆６ｃ
を設けた構成である。

【００２２】前記分草装置６の各分草杆６ｃは、ゲージ
ソリ装置７の前後方向への揺動回動により、前後方向へ
揺動移動して、膨張、及び収縮し、葉物野菜（イ）の葉
部を持ち上げて分離する構成である。前記左・右フレー
ム１７ａ，１７ｂの上部には、図１、及び図２で示す如
く上板１７ｅを設け、この上板１７ｅの上側面には、受
板１７ｆを設け、この受板１７ｆの上側面には、左右方
向に横板２８を設け、この横板２８の上側面の左右両端
部には、上方へ突出したコ字形状の支持板２８ａを設
け、この支持板２８ａ，２８ａのコ字形状部内には、切
断メタル２８ｂ，２８ｂをボルト、及びナット等によ
り、装着して設け、この各切断メタル２８ｂで切断軸２
８ｃを回転自在に軸支した構成である。この切断軸２８
ｃの左右両側で各支持板２８ａ，２８ａのコ字形状内に
は、切断支持杆２９，２９を下部へ突出して設けた構成
である。

【００２３】前記切断支持杆２９，２９の下部には、取
付板３０をボルト、及びナット等により、装着した構成
である。この取付板３０，３０の下側面には、刈刃３０
ａを皿ボルト等により、装着すると共に、刈刃３０ａの
後側には、案内部３０ｂを設けた構成である。又、切断
支持杆２９，２９の上下方向略中央部には、補強板２９
ｂを設け、この補強板２９ｂ，２９ｂ間には、支持板２
９ｃを設けた構成である。この支持板２９ｃには、支持
メタル２９ｄをナット等により、装着して設けた構成で
ある。

【００２４】前記左・右フレーム１７ａ，１７ｂの内側
面には、図１、及び図２で示す如くカムメタル３１をボ
ルト、及びナット等により、装着して設け、このカムメ
タル３１，３１でカム軸３１ａを軸支して設け、このカ
ム軸３１ａには、カム３１ｂを軸支して設け、このカム
３１ｂの外周部には、カム受メタル３１ｃを設け、この
カム受メタル３１ｃと、切断支持杆２９，２９に設けた
支持メタル２９ｄとの間には、アジャスト可能なアジャ
スト具３１ｄを設けて接続した構成である。

【００２５】前記カム軸３１ａの一方側の軸端部には、
入力プーリ３２を軸支して設け、この入力プーリ３２
と、ミッションケース１１の出力軸１１ｃへ軸支して設
けた出力プーリ１１ｄとには、ベルト３２ａを掛け渡し
た構成である。ミッションケース１１の伝動機構１１ａ
の回転駆動により、ベルト３２ａ、カム軸３１ａ、カム
３１ｂ、カム受メタル３１ｃ、アジャスト具３１ｄ、支
持メタル２９ｄを介して、切断軸２８ｃを回動中心とし
て、切断支持杆２９，２９、取付板３０，３０、刈刃３
０ａが前後へ揺動回動して、葉物野菜（イ）の茎部は、
ゲージソリ装置７で設定した所定高さ位置が切断される
構成である。

【００２６】前記引上移送装置９は、図１で示す如く切
断装置８の刈刃３０ａの案内部３０ｂの後側に設けた構
成である。切断装置８の刈刃３０ａで切断した葉物野菜
（イ）の根部側の茎部を引上げて、後方へ移送する構成
である。前記引上移送装置９は、前・後回転軸３３ａ，
３３ｂへ回転自在に軸支した前・後プーリ３３ｃ，３３
ｄには、平ベルト方式の移送ベルト３３ｅを掛け渡した
構成である。切断装置８の刈刃３０ａで切断された、切
断済み葉物野菜（イ）の根部側の茎部は、引上移送装置
９の移送ベルト３３ｅで引継ぎされて、引上げられ、こ
の移送ベルト３３ｅで後方部へ移送される構成である。
この移送中に後述する集菜装置１０の集菜ガイド杆１０
ｃと、内ガイド杆２０ａとにより、刈取り済み葉物野菜
（イ）は、機体内へ向けて寄せられ、中央部側の切断済
み葉物野菜（イ）と同時に、圃場表面の所定位置へ排出
される構成である。

【００２７】前記引上移送装置９の移送ベルト３３ｅの
回転駆動は、図１で示す如くカム軸３１ａの他方側の軸
端部へ軸支した出力プーリ３１ａと、引上移送装置９の
後回転軸３３ｂの一方側の軸端部へ軸支した入力プーリ
９ａとには、ベルト９ｂを掛け渡した構成であり、この
ベルト９ｂにより、回転駆動する構成である。

【００２８】前記切断装置８の後側には、刈取り済み葉
物野菜（イ）の根部側の茎部を引上げて、後方部へ移送
する引上移送装置９を設けたことにより、葉物野菜
（イ）の根部側の茎部は、総て同じ方向の向きになり、
作業者が圃場からこの葉物野菜（イ）を拾い集めるとき
に、茎部を持って集めることが容易である。又、葉部の
からみ付きを、拾い集めながら容易にほぐすことができ
る。

【００２９】前記引上移送装置９の移送ベルト３３ｅの
移送速度は、走行装置２の各走行車輪１２の走行速度よ
り、所定速度速い速度に設定した構成である。前記引上
移送装置９の移送ベルト３３ｅ移送速度は、走行装置２
の各走行車輪１２の走行車速より、所定速度速い速度に
設定して設けたことにより、移送ベルト３３ｅ上で切断
済み葉物野菜（イ）は、停滞することなく、後方へスム
ーズに移送される。

【００３０】前記集菜装置１０は、図１、及び図２で示
す如く左・右フレーム１７ａ，１７ｂの外側面には、左
・右支持杆１０ａ，１０ｂをボルト、及びナット等によ
り、装着して設け、この左・右支持杆１０ａ，１０ｂの
外端部には、集菜ガイド杆１０ｃをボルト、及びナット
等により、装着して設けた構成である。この各集菜ガイ
ド杆１０ｃ，１０ｃは、平面視前部の広巾部から順次狭
巾にすべく傾斜させると共に、後方部は狭巾の直線状に
形成した構成である。

【００３１】前記内・外ガイド杆２０ａ，２０ｂは、図
１、及び図２で示す如くゲージソリ装置７の分草カバー
６ａに設けた各支持具３４ａ、ソリ２５の後部に設けた
各支持板３５ａに設けた各支持具３４ｂ、左・右フレー
ム１７ａ，１７ｂの下側面に設けた略Ｌ字形状の支持板
３５ｂに設けた各支持具３４ｃ、及び車台３に設けた略
Ｌ字形状の支持板３５ｃに設けた各支持具３４ｃ、及び
車台３に設けた略Ｌ字形状の支持板３５ｃに設けた支持
具３４ｄ等により、支持した構成である。内・外ガイド
杆２０ａ，２０ｂ間の巾は、前部側では狭巾とし、後部
へ向けて順次傾斜させて、広巾に形成した構成である。

【００３２】前記内ガイド杆２０ａは分草カバー６ａ部
から、終端部は走行車輪１２の外周の近傍部へ位置させ
て設けた構成である。又、外ガイド杆２０ｂは分草カバ
ー６ａ部から、終端部は走行車輪１２の車輪中心の近傍
部へ位置させて設けた構成である。

【００３３】前記作物収穫機１の切断装置８の刈刃３０
ａの上部には、図３で示す如くこの刈刃３０ａで刈取り
する前の未刈取り葉物野菜（イ）と、刈取り済み葉物野
菜（イ）とに分離する回転式、又は揺動式の掻込装置３
６は進行方向に対して、逆回転、又は逆回動すべく設け
た構成である。

【００３４】前記掻込装置３６は回転自在な掻込軸３６
ａに、掻込羽根具３６ｂを軸支して設け、この掻込羽根
具３６ｂの先端部には、葉物野菜（イ）を傷付けない樹
脂材、又はゴム材等の弾性材よりなる掻込羽根３６ｃを
複数枚装着した構成である。３７は走行車輪１２へ葉物
野菜（イ）の葉部の巻き付きを防止する防護カバーであ
る。又、３８は切断済み葉物野菜（イ）を集める集菜装
置である。

【００３５】これにより、前記掻込装置３６で切断済み
葉物野菜（イ）と、切断されていない葉物野菜（イ）と
を分離することにより、葉部のからみ付きを分離するこ
とができ、又、次工程の切断済み葉物野菜（イ）を集め
るときに、一定量を容易に集めることができる。

【００３６】前記作物収穫機１の切断装置８の刈刃３０
ａの上部には、図４で示す如くこの刈刃３０ａで刈取り
する前の未刈取り葉物野菜（イ）と、刈取り済み葉物野
菜（イ）と分離する回転式の掻込装置３６を設けると共
に、分離されて刈取りされた葉物野菜（イ）を受けて後
方上部へ移送する引上移送装置９を設けた構成である。
又この引上移送装置９を後方上部へ大きく延長し、移送
終端部には、収容箱３９を設けた構成とするもよい。

【００３７】前記掻込装置３６は、図４で示す如く掻込
軸３６ａには、進行方向とは逆方向に回転駆動する先端
部に掻込羽根３６ｃを設けた掻込羽根具３６ｂを軸支し
た構成である。引上移送装置９は前後両側の前・後回転
軸３３ａ，３３ｂへ前・後プーリ３３ｃ，３３ｄを軸支
して設けると共に、これら前・後プーリ３３ｃ，３３ｄ
には、平ベルト方式の移送ベルト３３ｅを張設した構成
である。

【００３８】前記作物収穫機１の走行車速により、引上
移送装置９の移送ベルト３３ｅの移送速度を所定速度速
い速度に設定して設けた構成である。これにより、未刈
取り葉物野菜（イ）と、刈取り済み葉物野菜（イ）と
は、掻込装置３６で分離することにより、葉部のからみ
つきが分離できる。又、走行車速より、引上移送装置９
の移送ベルト３３ｅの移送速度を速い速度に設定したこ
とにより、この移送ベルト３３ｅ部を停滞することな
く、更に圃場より、作業者が集めるときに、容易に集め
ることができる。

【００３９】葉物野菜（イ）は、図５で示す如く根切用
シート３９を圃場へ埋設して、栽培する構成である。前
記根切用シート３９で栽培した葉物野菜（イ）を収穫す
るときは、圃場へシート巻取装置４０を設置し、このシ
ート巻取装置４０の支持台４０ａへ回転自在に設けた巻
取パイプ４０ｂへ根切用シート３９の一端部を装着し
て、この巻取パイプ４０ｂを回転するハンドル４０ｃを
回動操作することにより、根切用シート３９は順次巻取
りされると共に、葉物野菜（イ）の根が切られ、この根
切用シート３９と共に、根切済み葉物野菜（イ）はシー
ト巻取装置４０へ移動する。移動して来る葉物野菜
（イ）を作業者が抜取り収穫する。

【００４０】これにより、前記根切用シート３９を巻取
り操作により、葉物野菜（イ）の根切と共に、収穫作業
を行うことができて、収穫の能率アップを図ることがで
きる。前記前記切断装置８は、図６で示す如く左・右フ
レーム１７ａ，１７ｂの前方上部の外側面には、切断メ
タル２８ｂ，２８ｂを装着して設け、この切断メタル２
８ｂ，２８ｂで支持軸４１を軸支した構成であり、この
支持軸４１の左右両側端部には、切断支持杆２９，２９
を回動自在に設けた構成である。又、左・右フレーム１
７ａ，１７ｂの前方下部の外側面には、下支持メタル４
２ａ，４２ａを装着して設け、この下支持メタル４２
ａ，４２ａで下回転軸４２を回転自在に軸支した構成で
あり、この回転軸４２の左右両端部には、支持ボス４３
ａ、アーム４３ｂ等よりなる回動アーム装置４３をボル
ト等により、装着して設けた構成であり、各アーム４３
ｂと、各切断支持杆２９とは、各ピン４３ｃで接続した
構成である。

【００４１】前記下回転軸４２の一方側の軸端部には、
入力プーリ４４ａを軸支して設け、この入力プーリ４４
ａと、ミッションケース１１の出力軸１１ｃに設け出力
プーリ（図示せず）とには、ベルト４４ｂを掛けした構
成である。下回転軸４２の回転駆動により、支持軸４１
を回動中心として、切断装置８の左右両側の切断支持杆
２９，２９の下部へ装着した取付板３０，３０の下端部
に設けた刈刃３０ａが回転駆動し、所定条列の葉物野菜
（イ）茎部の所定位置を切断する構成である。

【００４２】これにより、簡単な伝動構成の切断装置８
で葉物野菜（イ）を切断することができる。前記作物収
穫機１の野菜排出装置４７は、図７で示す如く切断装置
８の上側で、この切断装置８で切断済み葉物野菜（イ）
を受けて、右側後部より、左側前部へ向けて移送して、
横側へ排出する構成である。

【００４３】前記野菜排出装置４７は、カム軸３１ａ、
及び伝動機構４５ａ等を内装した伝動ケース４５を設
け、この伝動ケース４５の前側には、野菜排出装置４７
を横往復移動させる伝動機構４６ａを内装した横伝動用
ケース４６を設け、この横伝動ケース４６の移動用軸４
６ｂと、支持軸４６ｃとには、往復横移動自在に移動用
メタル４８を軸支して設け、この移動用メタル４８に
は、切断済み葉物野菜（イ）を移送する移送排出アーム
４９を設けた構成である。

【００４４】前記作物収穫機１の切断装置８は、図７で
示す如く（Ｍ）距離走行する間に、野菜排出装置４７の
移送排出アーム４９は（Ｌ）間の距離を移動する構成で
ある。又、この移送排出アーム４９の移動は往路より、
復路を早く移動させる構成である。

【００４５】これにより、前記野菜排出装置４７によ
り、葉物野菜（イ）は一定量が集菜されて排出されるこ
とにより、収容箱等へ収納するとき等には、作業者が葉
物野菜（イ）の把持が容易である。又、圃場より、葉物
野菜（イ）の集る時間の短縮を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 作物収穫機の全体側面図

【図２】 作物収穫機の平面図

【図３】 他の実施例を示す図で、作物収穫機の全体
側面図

【図４】 他の実施例を示す図で、掻込装置部、及び
引上移送装置部の拡大側面図

【図５】 他の実施例を示す図で、根切用シート部の
側面図

【図６】 他の実施例を示す図で、切断装置部の拡大
側面図

【図７】 他の実施例を示す図で、野菜排出装置部の
拡大平面図

【符号の説明】

２ 走行装置 ３ 車台 ４ エンジン ６ 分草装置 ７ ゲージソリ装置 ８ 切断装置 ９ 引上移送装置 １０ 集菜装置 イ 作物体（葉物野菜）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 嘉彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 水本 俊彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鈴木 宏 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 岩部 孝章 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 Ｆターム(参考） 2B075 GA01 GA05

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 走行装置２と、車台３へ載置したエンジ
   ン４と、走行装置２の前部から順次作物体（イ）を分離
   する分草装置６と、圃場面へ接触して走行するゲージソ
   リ装置７と、作物体（イ）を切断する切断装置８と、切
   断済み作物体（イ）を集める集菜装置１０等を設けた作
   物収穫機において、切断装置８の後方部には、切断済み
   作物体（イ）を根部側から引上げて後方へ移送する引上
   移送装置９を設けたことを特徴とする作物収穫機の作物
   引上移送装置。
2. 【請求項２】 前記引上移送装置９の移送速度は、走行
   装置２の走行車速より、所定速度速くして設けたことを
   特徴とする請求項１に記載の作物収穫機の作物引上移送
   装置。