JPH056972U - イメ−ジセンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イメージセンサの小型化を可能にする。 【構成】 被読取物１の表面とＬＥＤアレイ１２との間
に光ファイバーアレイ１３又は透光性樹脂フィルム等の
光案内部材を配置する。光案内部材の全部又は大部分を
被読取物１の表面に平行に配置する。光案内部材の光出
射側端面を読取表面に対して傾斜させる。受光センサ１
４はレンズを介さずに読取表面に近接配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はファクシミリの原稿の読取り等に使用するためのイメージセンサに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の一般的な一次元イメージセンサは、図５に示すように被読取物（原稿） １に近接して照明用蛍光灯２を配置し、被読取物１から得られる反射光を縮小レ ンズ３を介してＣＣＤセンサ４に入射させるように構成されている。しかし、こ のイメージセンサは、安価であるという利点を有する反面、光路長が長く、厳密 な光軸の調整が必要であり、且つセンサが大型になってしまうという欠点があっ た。

【０００３】 図５のイメージセンサの欠点を解決するために、図６に示すように、ＬＥＤア レイ５で被読取物１を照明し、その反射光をレンズアレイ６で収束して受光セン サ７に結像させる密着型イメージセンサが提案されている。 更に、図７に示すように、透明基板８上に受光センサ９を設け、この受光セン サ９を透明被覆体１０で覆い、この被覆体１０を被読取物１に密着させ、透明基 板８の背面側に配置したＬＥＤ（発光ダイオード）アレイ１１によって照明する 構成の完全密着型イメージセンサも提案されている。この完全密着型イメージセ ンサでは、反射光の拡散を考慮する必要ない程、受光センサ９と被読取物１とが 近接しているので、反射光を収束するレンズアレイが不要であり、密着型イメー ジセンサより小型化が可能である。また、光源と被読取物との間に光ファイバ− を配置することも提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

図７の完全密着型イメージセンサは、図５及び図６のイメージセンサに比べて 小型化できるという特長を有するが、ＬＥＤアレイ１１が透明基板８の背面側に 配置されるので、被読取物１の表面の照度を十分に大きくすることが困難であっ た。また、完全密着型イメージセンサでは、ＬＥＤアレイ１１からの光を通すた めの透明基板８の窓部分や受光センサ９が小さくなるので、微細なパターニング が必要となり、高い歩留りで製造することが困難であった。また、光ファイバ− を使用する場合においては、更に小型化が要求されている。

【０００５】 そこで、本考案の目的は、小型であるにも拘らず被読取物表面の照度を高くす ることが可能であり、且つ製造が比較的容易であるイメージセンサを提供するこ とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案は、照明用発光体と、一方の端面が前記発光 体に対向配置され、他方の端面が被読取物表面に近接配置された光案内部材と、 前記発光体の光を前記光案内部材を介して前記被読取物表面に投射することによ つて得られた反射光を検出するように配置された光センサとから成リ、前記光案 内部材の光出射側の端面を被読取物表面に対して斜めに配置又は形成したことを 特徴とするイメ−ジセンサに係わるものである。

【０００７】

【作用】

光案内部材の光出射側端面は被読取物（原稿）の表面に接近配置されるので、 被読取物の表面を高い照度にすることができる。また、受光センサと発光体との 位置関係の制限が少なくなるので、製造が容易になる。また、光案内部材の出射 側端面に傾斜を持たせることにより、光案内部材を読取表面に対して平行に配置 することが可能になり、イメージセンサの薄型化が可能になる。

【０００８】

【実施例】

次に、図１及び図２を参照して本考案の実施例に係わる一次元イメージセンサ を説明する。図１のイメージセンサは、ＬＥＤアレイ１２と光ファイバーアレイ １３と受光センサ１４とこれ等を一体に支持する支持体（図示せず）とから成る 。 ＬＥＤアレイ１２は照明用光源即ち発光体として機能するものであり、多数 のＬＥＤ（発光ダイオード）を一直線上に配置することによって構成されている 。

【０００９】 光案内部材としての光ファイバーアレイ１３は図２に示すようにコア１５とク ラッド１６とから成る多数の光ファイバーを並列配置したものから成り、イメー ジセンサの背を低くするために被読取物１の表面に平行に配置している。この光 ファイバーアレイ１３の入射側端面１７はＬＥＤアレイ１２に接近配置され、出 射側端面１８は被読取物１の表面に近接配置されている。なお、出射側端面１８ は、斜めにカットされ、被読取物１の表面に対して傾斜している。

【００１０】 受光センサ１４はアモルファス・シリコン・フォトダイオードアレイから成り 、光ファイバーアレイ１３から被読取物１の表面に投射された光の反射光を検出 することができる位置に配置されている。

【００１１】 この一次元イメージセンサにおいては、ＬＥＤアレイ１２から放射された光が 光ファイバーアレイ１３に案内されて被読取物１の表面に導かれる。光ファイバ ーアレイ１３の端面１８は被読取物１の表面に対して傾斜しているので、読取表 面に対して入射角を有して光が投射され、受光センサ１４に向う反射光を高いレ ベルで得ることができる。光ファイバーアレイ１３における損失は極めて少ない ため、ＬＥＤアレイ１２を被読取物１の表面に接近配置したと同等の作用効果を 得ることができ、読取表面の照度は比較的高くなる。また、受光センサ１４は照 度の高い読取表面に接近配置されているので、レンズアレイを介すことなく被読 取物１のイメージを読取ることができる。

【００１２】

【別の実施例】

次に、図３及び図４に示す別の実施例の一次元イメージセンサを説明する。但 し、図３において図１と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略す る。 図３のイメージセンサは、図１の光ファイバーアレイ１３の代りにＰＭＭＡ、 アクリル、ＰＥＴフィルム等の透光性樹脂フィルム２１の外周面にＡｌ（アルミ ニウム）又はＡｇ（銀）の光反射層２２を設けたシート状光案内部材２０が配設 されている。このシート状光案内部材２０の大部分は被読取物１の表面に平行に 配置され、この一方の端面２３はＬＥＤアレイ１２に接近配置され、他方の端面 ２４は被読取物１の表面に接近配置されている。シート状光案内部材２０の端面 ２４は斜めにカットされ、入射角を有して光が被読取物１に投射されている。こ のシート状光案内部材２０は図４に示すように幅広に形成されているので、１枚 で多数のＬＥＤの光を案内する。

【００１３】

【考案の効果】

以上から明らかなように、本考案によれば、イメージセンサの小型化が可能に なり、且つ微細なパターニングを必要としないために製造が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係わる一次元イメージセンサ
を示す一部切欠き正面図である。

【図２】光ファイバーアレイを示す断面図である。

【図３】本考案の別の実施例の一次元イメージセンサを
示す一部切欠き正面図である。

【図４】図３のシート状光案内部材の一部を示す斜視図
である。

【図５】従来のイメージセンサを示す正面図である。

【図６】従来の別のイメージセンサを示す正面図であ
る。

【図７】従来の更に別のイメージセンサを示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１２ ＬＥＤアレイ １３ 光ファイバーアレイ １４ 受光センサ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 照明用発光体と、 一方の端面が前記発光体に対向配置され、他方の端面が
   被読取物表面に近接配置された光案内部材と、 前記発光体の光を前記光案内部材を介して前記被読取物
   表面に投射することによつて得られた反射光を検出する
   ように配置された光センサとから成り、前記光案内部材
   の前記他方の端面が前記被読取物表面に対して斜めに配
   置又は形成されていることを特徴とするイメージセン
   サ。