JPH0569584U - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷蔵庫の扉のドアバックに取付けられるドア
ポケットを着脱可能に形成するとともに、必要に応じて
収納容積を大きくできる構造を提供することを目的とす
るものである。 【構成】 ドアポケット１は固定部材２と可動部材３か
らなり、固定部材２にはドアバックの土手部に突設され
たボスに引掛ける上下方向の引掛け溝４が形成され、固
定部材２と可動部材３には、突起５と長穴６による前後
方向の移動を可能とする係合手段を形成してなること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は冷蔵庫の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来冷蔵庫は図３の様に、断熱箱体１１内が断熱仕切り板で複数に区画され、 そのなかに冷蔵室１２が形成され、この冷蔵室１２内には複数の棚１３が設けら れ、その前面の扉１４のドアバック１５内には複数のドアポケット１６が設けら れている。また、上記棚１３は前後に分割形成され、必要に応じて、手前側の棚 を奥方向に押し込むことにより、大きなスイカ等が丸ごと収容できる様にして、 庫内の使い勝手を変更できる様に構成されていた。

【０００３】 上記扉ドアポケット１６は取外しを可能とするため、図２の様に、その両側板 １７に引掛け溝１８が形成されており、この引掛け溝１８を上記ドアバック１５ の土手内に突設されたボスに引掛けることによって、上下方向に着脱自在に取付 けられていた。

【０００４】 上記断熱箱体１１の冷蔵室１２内に設けられたこの棚１３を奥に押込んだ状態 で、そのスペースを有効利用するため、これに対向する上記ドアポケット１６の 収納容積を大きくしようとしても、このドアポケット１６はドアバック１５に対 して前後方向に移動できないので、その収納容積は限定され変更できなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来型冷蔵庫の問題点に鑑み考案されたものであって、ドアバッ クに取付けられるドアポケットを着脱可能に形成するとともに、必要に応じて収 納容積を大きくできる構造を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決するための本考案の冷蔵庫は下記の構造を具えてなるもので ある。即ち、扉のドアバックに、着脱自在なドアポケットを具えた冷蔵庫におい て、上記ドアポケットは固定部材と可動部材からなり、固定部材にはドアバック の土手部に突設されたボスに引掛ける上下方向の引掛け溝が形成され、固定部材 と可動部材には、突起と長穴による前後方向の移動を可能とす係合手段を形成し てなるものである。

【０００７】

【作用】

上記の構成において、扉のドアバックの土手部に形成されたボス部に、固定部 材の引掛け溝を引掛けることによって、ドアポケットを上下方向に着脱自在に取 付けることができる。このドアポケットの固定部材と可動部材は突起と長穴によ る係合手段が形成されているので、上記ドアバックに取付けられた状態で、前後 方向に動かない固定部材に対して、可動部材を係合手段の長穴に沿って前後方向 に動かすことができる。これによって、必要に応じて可動部材を手前側に引き出 すことにより、ドアポケットの奥行きが広くなり、その収納容積を大きくするこ とができる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案を図に示す一実施例に基づいて説明すると、図１において、１は冷 蔵庫の扉のトアバックに取付けられるドアポケットであって、このドアポケット １は夫々合成樹脂の成形により、固定部材２と可動部材３からなる二つの部品に よつて構成されている。この固定部材２は底板２１と側板２２により略上向きコ 型に形成され、その側板２２には上記ドアバックの土手部に突設されたボスに引 掛けるための上下方向の引掛け溝４が形成されている。また、可動部材３は上記 固定部材２の内側に入る大きさの底板３１と側板３２と、前板３３が一体形成さ れ、これら固定部材２と可動部材３の側板２２、３２には、夫々突起５と長穴６ が形成され、この突起５と長穴６の係合によって、可動部材３が前後方向に移動 可能に形成されている。

【０００９】 上記の構成により、扉のドアバックの土手部に形成されたボス部に、ドアポケ ット１の固定部材２の引掛け溝４を引掛けることによって、ドアポケット１を上 下方向に着脱自在に取付けることができる。このドアポケット１の固定部材２と 可動部材３は突起５と長穴６によって組合わされており、上記ドアバックに取付 けられた状態で、引掛け溝４により前後方向に動かない固定部材２に対して、可 動部材３を係合手段の長穴６に沿って前後方向に動かすことができる。これによ って、必要に応じて可動部材３を矢印の様に手前側に引き出すことにより、ドア ポケット１の奥行きが広くなり、その収納容積を大きくすることができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の冷蔵庫によると、ドアポケットを固定部材と可動部材の二つの部品で 構成し、その固定部材と可動部材は突起と長穴による係合手段が形成されている ので、扉のドアバックに取付けられた状態で、前後方向に動かない固定部材に対 して、可動部材を係合手段の長穴に沿って前後方向に動かすことができる。これ によって、例えば、冷蔵室内の棚を分割形成し、この棚を奥側に移動させること によって形成される庫内のスペースを有効利用するべく、必要に応じて上記ドア ポケットの可動部材を手前側に引き出すことにより、その奥行きが広くなり収納 容積を大きくすることができ、扉裏側により多くの食品や小物を収納することが でき、冷蔵庫の使い勝手を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す冷蔵庫のドアポケット
の要部切欠斜視図である。

【図２】従来の冷蔵庫のドアポケットの斜視図である。

【図３】従来の冷蔵庫の要部切欠側面図である。

【符号の説明】

１ ドアポケット ２ 固定部材 ３ 可動部材 ４ 引掛け溝 ５ 突起 ６ 長穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 扉のドアバックに、着脱自在なドアポケ
   ットを具えた冷蔵庫において、上記ドアポケットは固定
   部材と可動部材からなり、固定部材にはドアバックの土
   手部に突設されたボスに引掛ける上下方向の引掛け溝が
   形成され、固定部材と可動部材には、突起と長穴による
   前後方向の移動を可能とす係合手段を形成してなること
   を特徴とする冷蔵庫。