JPH0569238A - 放電加工方法 - Google Patents
放電加工方法Info
- Publication number
- JPH0569238A JPH0569238A JP22440491A JP22440491A JPH0569238A JP H0569238 A JPH0569238 A JP H0569238A JP 22440491 A JP22440491 A JP 22440491A JP 22440491 A JP22440491 A JP 22440491A JP H0569238 A JPH0569238 A JP H0569238A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- machining
- electric discharge
- workpiece
- electrode
- sludge
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工精度低下の防止及び加工時間の短縮を図
る。 【構成】 放電加工方法において、被加工物13を浸漬
するための加工液10の加工槽11内に超音波振動子1
6を配設し、この超音波振動子16によって加工液10
に振動を与え、加工電極15と被加工物13間のスラジ
排出作用によって加工を行うようにし、加工面へのスラ
ッジの付着や加工電極15と被加工物13間へのスラッ
ジの滞留によって放電の偏在や異常放電の発生を防止す
る。
る。 【構成】 放電加工方法において、被加工物13を浸漬
するための加工液10の加工槽11内に超音波振動子1
6を配設し、この超音波振動子16によって加工液10
に振動を与え、加工電極15と被加工物13間のスラジ
排出作用によって加工を行うようにし、加工面へのスラ
ッジの付着や加工電極15と被加工物13間へのスラッ
ジの滞留によって放電の偏在や異常放電の発生を防止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電加工方法に関し、特
に、スラッジの排出に関する。
に、スラッジの排出に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工の原理は、被加工物と加工電極
とを絶縁性の加工液の中に極めて小さい間隙で対向さ
せ、短時間のパルス性アーク放電を繰り返すことによっ
て除去加工を行うことである。
とを絶縁性の加工液の中に極めて小さい間隙で対向さ
せ、短時間のパルス性アーク放電を繰り返すことによっ
て除去加工を行うことである。
【0003】この放電加工の利点としては、焼入れ鋼や
超硬合金などの高硬度・強靱な金属材料が容易に加工で
きること、複雑な形状の加工が容易であること、加工精
度が高いこと、加工時に働く力が小さいこと、自動化し
やすく経済的であることなどが上げられる。
超硬合金などの高硬度・強靱な金属材料が容易に加工で
きること、複雑な形状の加工が容易であること、加工精
度が高いこと、加工時に働く力が小さいこと、自動化し
やすく経済的であることなどが上げられる。
【0004】この放電加工において、加工中に加工液を
入れている加工槽内にはスラッジが溜まってしまう。従
来は放電加工機の揺動機能や主軸のジャンプ機能、ある
いは噴流加工などによって発生したスラッジを排出を行
っていた。
入れている加工槽内にはスラッジが溜まってしまう。従
来は放電加工機の揺動機能や主軸のジャンプ機能、ある
いは噴流加工などによって発生したスラッジを排出を行
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の放電加
工方法にあっては、加工中に発生するスラッジが被加工
物の加工精度に対して悪影響を起こしてしまうという問
題がある。即ち、加工中に発生するスラッジによって引
き起こされる現象として放電が一部に偏在してしまうこ
とがあり、また、この現象が更に進むと異常放電が発生
してしまうこともある。すると、被加工物の加工面粗度
が劣化したり、加工速度が低下してしまうという問題点
があった。
工方法にあっては、加工中に発生するスラッジが被加工
物の加工精度に対して悪影響を起こしてしまうという問
題がある。即ち、加工中に発生するスラッジによって引
き起こされる現象として放電が一部に偏在してしまうこ
とがあり、また、この現象が更に進むと異常放電が発生
してしまうこともある。すると、被加工物の加工面粗度
が劣化したり、加工速度が低下してしまうという問題点
があった。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、加工精度低下の防止と加工時間の短縮を図っ
た放電加工方法を提供することを目的とする。
であって、加工精度低下の防止と加工時間の短縮を図っ
た放電加工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の放電加工方法は、被加工物を浸漬するため
の加工液の加工槽内に超音波振動子を配設し、この超音
波振動子によって加工液に振動を与え、電極・被加工物
間のスラジ排出作用によって加工を行うことを特徴とす
るものである。
めの本発明の放電加工方法は、被加工物を浸漬するため
の加工液の加工槽内に超音波振動子を配設し、この超音
波振動子によって加工液に振動を与え、電極・被加工物
間のスラジ排出作用によって加工を行うことを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】被加工物の加工中に超音波振動子によって加工
液に振動を与えることで、加工面へのスラッジり付着や
電極と被加工物間へのスラッジの滞留によって放電の偏
在や異常放電の発生が防止される。
液に振動を与えることで、加工面へのスラッジり付着や
電極と被加工物間へのスラッジの滞留によって放電の偏
在や異常放電の発生が防止される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0010】図1に本発明の一実施例に係る放電加工方
法を実施するための放電加工装置の斜視、図2にその放
電加工装置の試験ブロック、図3に電極の形状、図4に
被加工物の形状、図5に加工時間を表すグラフ、図6に
加工面の粗度を表すグラフ、図7に加工面の硬度を表す
グラフを示す。
法を実施するための放電加工装置の斜視、図2にその放
電加工装置の試験ブロック、図3に電極の形状、図4に
被加工物の形状、図5に加工時間を表すグラフ、図6に
加工面の粗度を表すグラフ、図7に加工面の硬度を表す
グラフを示す。
【0011】図1に示すように、本実施例の放電加工装
置において、加工液10が流入される加工槽11内の底
部には加工テーブル12が装着されており、この加工テ
ーブル12上には被加工物13が取付けられている。一
方、図示しない送り機構の主軸14の先端部には加工電
極15が取付けられている。また、加工槽11内には超
音波振動子16が取付けられており、この超音波振動子
16には加工槽11外に配置された発振器17が接続さ
れている。
置において、加工液10が流入される加工槽11内の底
部には加工テーブル12が装着されており、この加工テ
ーブル12上には被加工物13が取付けられている。一
方、図示しない送り機構の主軸14の先端部には加工電
極15が取付けられている。また、加工槽11内には超
音波振動子16が取付けられており、この超音波振動子
16には加工槽11外に配置された発振器17が接続さ
れている。
【0012】而して、被加工物13と加工電極15とを
加工液10の中に極めて小さい間隙で対向させ、短時間
のパルス性アーク放電を繰り返すことによって除去加工
を行う。そして、このときに超音波振動子16によって
加工液10に振動を与える。
加工液10の中に極めて小さい間隙で対向させ、短時間
のパルス性アーク放電を繰り返すことによって除去加工
を行う。そして、このときに超音波振動子16によって
加工液10に振動を与える。
【0013】ここで、超音波振動子16を用いた放電加
工方法によるスラッジ排出効果を検証するために底付加
工による実験を行ったので、以下にその結果を示す。
工方法によるスラッジ排出効果を検証するために底付加
工による実験を行ったので、以下にその結果を示す。
【0014】放電加工装置は、図2に示すように、前述
したものと同様の放電加工装置を使用する。加工電極1
5としては、銅、銀タングステン、グラファイトの3種
類の電極材試料を用い、図3に示すように、長方形とし
た。加工材料(被加工物13)としてはステンレス鋼S
US304(鍛造材)を用い、加工形状としては、図4
に示すように、幅15mm×長さ20mm×深さ8mmの底付
長方形穴とした。また、超音波振動子16の振動源とし
ては、発振周波数が最適条件である36〜42Hzを使用
した。
したものと同様の放電加工装置を使用する。加工電極1
5としては、銅、銀タングステン、グラファイトの3種
類の電極材試料を用い、図3に示すように、長方形とし
た。加工材料(被加工物13)としてはステンレス鋼S
US304(鍛造材)を用い、加工形状としては、図4
に示すように、幅15mm×長さ20mm×深さ8mmの底付
長方形穴とした。また、超音波振動子16の振動源とし
ては、発振周波数が最適条件である36〜42Hzを使用
した。
【0015】そして、荒加工条件で突込み底付加工を行
い、揺動加工で仕上げを行い、被加工物13の放電加工
中に超音波振動子16によって加工液10に超音波振動
を与えて加工時間、加工面粗度、加工面硬度の変化を調
べた。なお、電極材料の物性値を以下に示す表1に、加
工条件を表2に示す。
い、揺動加工で仕上げを行い、被加工物13の放電加工
中に超音波振動子16によって加工液10に超音波振動
を与えて加工時間、加工面粗度、加工面硬度の変化を調
べた。なお、電極材料の物性値を以下に示す表1に、加
工条件を表2に示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】まず、加工電流と加工時間について、図5
に示すように、加工液10に超音波振動子16によって
超音波振動を与えながら放電加工を行った場合、従来の
一般的な放電加工に比べ、電極材種にかかわらず揺動加
工領域で5〜30%の加工時間の短縮の改善が認められ
た。
に示すように、加工液10に超音波振動子16によって
超音波振動を与えながら放電加工を行った場合、従来の
一般的な放電加工に比べ、電極材種にかかわらず揺動加
工領域で5〜30%の加工時間の短縮の改善が認められ
た。
【0019】次に、加工面の粗度について、図6に示す
ように、超音波振動による放電加工を行った場合、従来
の一般的な放電加工に比べ、加工面の粗度の向上が認め
られた。
ように、超音波振動による放電加工を行った場合、従来
の一般的な放電加工に比べ、加工面の粗度の向上が認め
られた。
【0020】また、加工面の硬度について、図7に示す
ように、超音波振動による放電加工を行った場合、従来
の一般的な放電加工に比べ、加工面の粗度のばらつきが
小さくなり、銅を除く他の材料では表面硬度が低くなる
傾向が認められた。なお、加工面を拡大して観察する
と、従来の放電加工の場合は加工面の溶融部が丸く盛り
上がっているのに対し、超音波振動による放電加工の場
合は加工面の溶融部はなだらかな丘状に盛り上がってい
た。
ように、超音波振動による放電加工を行った場合、従来
の一般的な放電加工に比べ、加工面の粗度のばらつきが
小さくなり、銅を除く他の材料では表面硬度が低くなる
傾向が認められた。なお、加工面を拡大して観察する
と、従来の放電加工の場合は加工面の溶融部が丸く盛り
上がっているのに対し、超音波振動による放電加工の場
合は加工面の溶融部はなだらかな丘状に盛り上がってい
た。
【0021】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の放電加工方法によれば、被加工物を浸漬す
るための加工液の加工槽内に超音波振動子を配設し、こ
の超音波振動子によって加工液に振動を与え、電極・被
加工物間のスラジ排出作用によって加工を行うようにし
たので、加工面へのスラッジり付着や電極と被加工物間
へのスラッジの滞留によって放電の偏在や異常放電の発
生が防止され、被加工物の加工精度低下の防止及びコス
トの低減を図ることができると共に、加工時間及び洗浄
時間などの短縮を図ることができる。
うに本発明の放電加工方法によれば、被加工物を浸漬す
るための加工液の加工槽内に超音波振動子を配設し、こ
の超音波振動子によって加工液に振動を与え、電極・被
加工物間のスラジ排出作用によって加工を行うようにし
たので、加工面へのスラッジり付着や電極と被加工物間
へのスラッジの滞留によって放電の偏在や異常放電の発
生が防止され、被加工物の加工精度低下の防止及びコス
トの低減を図ることができると共に、加工時間及び洗浄
時間などの短縮を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る放電加工方法を実施す
るための放電加工装置の斜視図である。
るための放電加工装置の斜視図である。
【図2】放電加工装置の試験ブロック図である。
【図3】電極の形状を表す斜視図である。
【図4】被加工物の形状を表す斜視図である。
【図5】加工時間を表すグラフである。
【図6】加工面の粗度を表すグラフである。
【図7】加工面の硬度を表すグラフである。
10 加工液 11 加工槽 13 被加工物 14 主軸 15 加工電極 16 超音波振動子
Claims (1)
- 【請求項1】 被加工物を浸漬するための加工液の加工
槽内に超音波振動子を配設し、この超音波振動子によっ
て加工液に振動を与え、電極・被加工物間のスラジ排出
作用によって加工を行うことを特徴とする放電加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22440491A JPH0569238A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 放電加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22440491A JPH0569238A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 放電加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569238A true JPH0569238A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=16813231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22440491A Withdrawn JPH0569238A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 放電加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0569238A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5676860A (en) * | 1994-10-17 | 1997-10-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electric discharge machine with electrode or object vibration and detection of abnormal gap condition |
KR102035064B1 (ko) * | 2019-02-25 | 2019-10-23 | 주식회사 세로 | 와이어 방전가공기용 세척 장치 |
KR20210097359A (ko) * | 2020-01-30 | 2021-08-09 | 한성대학교 산학협력단 | 방전가공기용 세척 장치 |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP22440491A patent/JPH0569238A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5676860A (en) * | 1994-10-17 | 1997-10-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electric discharge machine with electrode or object vibration and detection of abnormal gap condition |
KR102035064B1 (ko) * | 2019-02-25 | 2019-10-23 | 주식회사 세로 | 와이어 방전가공기용 세척 장치 |
KR20210097359A (ko) * | 2020-01-30 | 2021-08-09 | 한성대학교 산학협력단 | 방전가공기용 세척 장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |