JPH0569029U - 異常繊維の検出装置 - Google Patents
異常繊維の検出装置Info
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- JPH0569029U JPH0569029U JP1034092U JP1034092U JPH0569029U JP H0569029 U JPH0569029 U JP H0569029U JP 1034092 U JP1034092 U JP 1034092U JP 1034092 U JP1034092 U JP 1034092U JP H0569029 U JPH0569029 U JP H0569029U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 走行トウ中の異常繊維のみを効率よく除去す
ることを可能とする高精度な検出装置を提供する。 【構成】 トウTの厚みの大きい異常繊維部分が検知体
の上下本体4,5間を通過すると、上本体4は上方に揺
動してその相対距離が大きく変化し、上下本体4,5の
端部間に設けた非接触距離計16が警報を発する。上本
体4は繊維束Tの厚み変化と同等の変位を起こすのでは
なく、カウンタ−ウエイト12の作用で見掛けの重量を
軽減しているため、何倍にも拡大された変位を起こし、
この作用により微細な異常繊維も検出可能となる。
ることを可能とする高精度な検出装置を提供する。 【構成】 トウTの厚みの大きい異常繊維部分が検知体
の上下本体4,5間を通過すると、上本体4は上方に揺
動してその相対距離が大きく変化し、上下本体4,5の
端部間に設けた非接触距離計16が警報を発する。上本
体4は繊維束Tの厚み変化と同等の変位を起こすのでは
なく、カウンタ−ウエイト12の作用で見掛けの重量を
軽減しているため、何倍にも拡大された変位を起こし、
この作用により微細な異常繊維も検出可能となる。
Description
【0001】
本考案は平面形状に広がって走行する繊維束の異常繊維部分を検出する装置に 関するものである。
【0002】
合成繊維等の製造過程において、糸切れなどにより異常に径の大きな繊維や、 繊維の形状をなしていないポリマ−塊、さらには繊維の切断端が集まり塊状にな った異常部分(以下異常繊維と称す)が発生することがある。
【0003】 こうした異常繊維は後工程である、紡績、染色、製織工程などで糸欠点、染め 欠点等いわゆる織物欠点等の原因となることから極力合成繊維製造工程内で除去 することが望まれていた。そのため、異常繊維検出装置が種々考案されているが 、充分な検出精度が得られていないのが現状である。
【0004】 例えば、シ−ト状繊維束の異常繊維検出装置としては光学式の厚み計等が用い られるが、繊維束の振動等の外乱により微細な異常繊維を検出するには至ってい ない。また、差動トランス等を用いた接触式の厚み計では接触体の揺動が繊維束 の厚み変化に追従できず、異常繊維を含有した繊維束部分が変形しうまく検出で きない等の問題があった。
【0005】
本考案はこのような従来技術における欠点を解消することを目的になされたも ので、走行トウ中の異常繊維のみを効率よく除去することを可能とする高精度な 検出装置を提供するものである。
【0006】
すなわち、本考案は平面状に広がって走行する繊維束に含まれる塊状になった 厚みの厚い部分等を有する異常繊維部を検出する装置において、走行繊維束と幅 方向にわたって接触する下検知体と該下検知体に対面して揺動自在に係合された 上検知体を有する一対の検知体から構成され、該上下検知体間にその相対距離を 測定する非接触距離計を設けるとともに、上検知体にア−ムを突設してその後端 部に調整可能なカウンタ−ウエイトを配設したことを特徴とする異常繊維の検出 装置である。
【0007】
以下、本考案を図面に基いて説明する。図1は本考案の実施例を示す全体斜視 模式図、図2は図1のA面矢視図、図3は図1のB面矢視概略図である。
【0008】 図において、1,2は円形断面のガイドであり、繊維束Tの走行方向と直角方 向に設けられ、繊維束Tの振動を防止し位置を固定する。
【0009】 この2つのガイド1と2の中間位置に検知体3が設けられている。検知体3は 断面が円形もしくは円弧形をした上下に対向する2つのロッド状体からなる上本 体4と下本体5を含んで構成され、上側に位置する上本体4は揺動自在に設けら れ、下側に位置する下本体5は動かないように固定され、前記ガイド1,2と平 行に配設されている。
【0010】 検知体の上本体4は軸受6とこれに突設したア−ム7を介して架台8の台座9 に固定した支軸10に回動自在に保持されるとともに、その反対側(裏側)には ア−ム11が突設され、その後部に調整可能にカウンタ−ウエイト12が挿着さ れている。このカウンタ−ウエイト12は検知体の上本体4を異常繊維部分の通 過抵抗により大きく揺動せしめるものである。上本体4の軸受6は平軸受でも転 り軸受でも、どのような形式の軸受でも利用可能である。また、軸受6やカウン タ−ウエイト12等は両端部にそれぞれ設けて2組として使用するのが好ましい が、使用条件によっては1または3組以上とすることもできる。
【0011】 一方、検知体の下本体5は、図示しないブラケットに固定された、雌捩子を刻 設した外筒13に噛合う軸14が垂直下方に連結されるとともに、この軸14の 下端部に軸14を上下動させるハンドル15が設けられており、該ハンドル15 を調整することによって下本体5を繊維束Tに対して幅方向全面にわたって実質 的に接触させることができる。また、下本体5の両端部には保持板15を介して 上本体4の両端部と対面する位置に、上下本体間の相対距離を計測する非接触距 離計16が設けられ、この相対距離が一定値を越えると警報を発したり、表示し たりして異常を知らせるようになされている。
【0012】 このような装置において、走行中の繊維束Tはガイド1,2及び検知体の下本 体5により上本体4に対し平行に走行するようになされている。通常、走行中の 上記繊維束Tの厚みは一定であり、上下本体4と5間の距離は殆ど変化しない。
【0013】 次に瞬間的な厚みの厚い異常繊維部分が検知体の上下本体間を通過すると、上 本体4は上方に揺動する。その結果、上下本体間の相対距離が大きく変化する。
【0014】 この際、上本体4は繊維束Tの厚み変化と同等の変位を起こすのではなく、カ ウンタ−ウエイト12の作用で見掛けの重量を軽減しているため、厚み変化によ り受けた運動エネルギ−によりその何倍にも拡大された変位を起こし、この作用 により微細な異常繊維も検出可能となるのである。
【0015】 距離計としては接触式のものは検知体上本体の動きを制限し、微細な厚みの変 動に追従できないため好ましくない。
【0016】 非接触の距離計16としては渦電流方式、レ−ザ方式、超音波方式等の距離計 が適しているが、特に限定するものではない。
【0017】 また、距離計16は検知体の両端に配設することで揺動可能な検知体の支点の 部分の磨耗等による揺動自在な上本体4と非揺動の下本体5の平行度が得られな くても、どちらかの距離が変化することで微細な異常繊維部分も容易にかつ確実 に検知可能である。
【0018】 以上の説明では上下位置に検知体の上下本体を配した例について説明したが、 この上下位置は対面して設けることを示す相対的な位置を意味するもので、文字 通りに上、下の位置を意味するものではなく逆の位置としても、またどの方向に 配してもよいことはいうまでもない。更に、一方の下本体を動かないように固定 したものを示したが、逆に下本体を揺動するようにしても、また両者を揺動自在 にしてもよし、これらの一方または両方を回転自在に配設することもできる。
【0019】 図4はステ−プル延伸機における異常繊維を検出するため、延伸ドロ−出口側 に前記のような異常繊維検出装置21を設置した1例で、巻縮装置22の後方で 異常繊維部分にマ−クを施した後、乾燥装置23を経てマ−クの自動検知器24 によりマ−クを検知後、切断工程25で異常部分を異常繊維として除外せしめる ものである。この場合、マ−クとしてはペイント、薬品等の目印付与が行われる が、マ−クは可視の有無を問わず自動検知器24が検知するものであれはよく、 検出装置21に連動してマ−クを自動的に付与するようにするのが好ましい。
【0020】 本装置において、揺動可能な検知体上本体の見かけ重量をカウンタ−ウエイト の調整により300gにした場合、延伸速度150m/分のトウ走行条件下でも 0.1mm以上の厚み変化を完全に検出することができ、製品中への異常繊維混入 を未然に防止することが可能となった。
【0021】
以上に説明の如く、本考案によれば、走行繊維束の中の異常繊維を高精度で検 出し、異常部分のみ効率よく除去せしめることが可能になるというきわめて顕著 な効果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示す全体斜視模式図である。
【図2】図1のA面矢視図である。
【図3】図1のB面矢視概略図ある。
【図4】本考案をステ−プル延伸機に適用した例を示す
説明図である。
説明図である。
1 ガイド 2 ガイド 3 検知体 4 上本体 5 下本体 6 軸受 7 ア−ム 11 ア−ム 12 カウンタ−ウエイト 15 ハンドル 16 非接触距離計
Claims (2)
- 【請求項1】 平面状に広がって走行する繊維束に含ま
れる塊状になった厚みの厚い部分等を有する異常繊維部
を検出する装置において、走行繊維束と幅方向にわたっ
て接触する下検知体と該下検知体に対面して揺動自在に
係合された上検知体を有する一対の検知体から構成さ
れ、該上下検知体間にその相対距離を測定する非接触距
離計を設けるとともに、上検知体にア−ムを突設してそ
の後端部に調整可能なカウンタ−ウエイトを配設したこ
とを特徴とする異常繊維の検出装置。 - 【請求項2】 非接触距離計が検知体の両端部に設けら
れている請求項1記載の異常繊維の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010340U JP2585401Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 異常繊維の検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010340U JP2585401Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 異常繊維の検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569029U true JPH0569029U (ja) | 1993-09-17 |
JP2585401Y2 JP2585401Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=11747465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010340U Expired - Fee Related JP2585401Y2 (ja) | 1992-03-03 | 1992-03-03 | 異常繊維の検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585401Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6326371U (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-20 |
-
1992
- 1992-03-03 JP JP1992010340U patent/JP2585401Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6326371U (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2585401Y2 (ja) | 1998-11-18 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |