JPH0567374A - データ再生装置 - Google Patents
データ再生装置Info
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- JPH0567374A JPH0567374A JP23776691A JP23776691A JPH0567374A JP H0567374 A JPH0567374 A JP H0567374A JP 23776691 A JP23776691 A JP 23776691A JP 23776691 A JP23776691 A JP 23776691A JP H0567374 A JPH0567374 A JP H0567374A
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】データ再生系の特性の変動に対応して等化回路
を適応化できると共に、多トラックの場合にも適応化が
容易に行なえるデータ再生装置を提供すること。 【構成】 記憶媒体から読みだされる信号に対する等化
処理を行なう適応等化回路112と、記憶媒体から読み
だされる信号から、適応等化回路の適応学習に用いるこ
とができる信号の検出を行なう適応信号検出手段と、適
応等化回路の出力と期待値とを比較して誤差信号を出力
する誤差検出手段とを備え、上記誤差検出手段から帰還
される誤差信号を受けて、その内部の係数を更新して、
その特性を変化させる適応学習を行なうデータ再生装
置。
を適応化できると共に、多トラックの場合にも適応化が
容易に行なえるデータ再生装置を提供すること。 【構成】 記憶媒体から読みだされる信号に対する等化
処理を行なう適応等化回路112と、記憶媒体から読み
だされる信号から、適応等化回路の適応学習に用いるこ
とができる信号の検出を行なう適応信号検出手段と、適
応等化回路の出力と期待値とを比較して誤差信号を出力
する誤差検出手段とを備え、上記誤差検出手段から帰還
される誤差信号を受けて、その内部の係数を更新して、
その特性を変化させる適応学習を行なうデータ再生装
置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル記録された信
号の再生に好適なデータ再生装置に係り、時に、適応等
化器を搭載したデータ再生装置およびそのための適応等
化制御方式に関する。
号の再生に好適なデータ再生装置に係り、時に、適応等
化器を搭載したデータ再生装置およびそのための適応等
化制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号再生装置は、高密度、大容
量化の方向にある。例えば、磁気テープ装置では、従来
の9トラックから18トラック、36トラックの記録へ
と、大容量化となってきている。このような背景の中、
磁気テープから正しくデータを再生するために、従来、
種々の技術が提案されている。
量化の方向にある。例えば、磁気テープ装置では、従来
の9トラックから18トラック、36トラックの記録へ
と、大容量化となってきている。このような背景の中、
磁気テープから正しくデータを再生するために、従来、
種々の技術が提案されている。
【0003】第1の従来技術として、特開平2−720
3号公報に記載のような再生等化回路を用いるものがあ
る。
3号公報に記載のような再生等化回路を用いるものがあ
る。
【0004】図41は、この第1の従来技術によるデー
タ再生装置を示す図である。図41において、1は読出
し用ヘッド、2はヘッド1から読出した信号を一定の振
幅値にまで増幅するプリアンプ、3はアナログデジタル
変換器(A/D変換器)、4はデジタルフィルタ、5は
デジタルアナログ変換器(D/A変換器)、6はクロッ
ク供給回路である。
タ再生装置を示す図である。図41において、1は読出
し用ヘッド、2はヘッド1から読出した信号を一定の振
幅値にまで増幅するプリアンプ、3はアナログデジタル
変換器(A/D変換器)、4はデジタルフィルタ、5は
デジタルアナログ変換器(D/A変換器)、6はクロッ
ク供給回路である。
【0005】磁気テープ8が第1の速さで動いている
時、ヘッド1、プリアンプ2を経た読出し信号は、A/
D変換器3、デジタルフィルタ4、D/A変換器5から
なる等化回路により適正な波形に等化され、出力され
る。次に、磁気テープ8が第2の2で動いている時、ヘ
ッド1、プリアンプ2を経た読出し信号は、上記第1の
速の時に比べ、周波数が高い方向にシフトする。したが
って、等化回路の周波数特性を変えるべく、クロック切
換え信号7がクロック供給回路6に入力される。その結
果、クロック供給回路6からは、前記とは異なる周波数
のクロックが出力され、A/D変換器3、デジタルフィ
ルタ4およびD/A変換器5からなる等化回路の周波数
特性が変化する。これにより第2の速さに適した特性と
なった該等化回路より、適正な波形に等化された信号が
出力される。
時、ヘッド1、プリアンプ2を経た読出し信号は、A/
D変換器3、デジタルフィルタ4、D/A変換器5から
なる等化回路により適正な波形に等化され、出力され
る。次に、磁気テープ8が第2の2で動いている時、ヘ
ッド1、プリアンプ2を経た読出し信号は、上記第1の
速の時に比べ、周波数が高い方向にシフトする。したが
って、等化回路の周波数特性を変えるべく、クロック切
換え信号7がクロック供給回路6に入力される。その結
果、クロック供給回路6からは、前記とは異なる周波数
のクロックが出力され、A/D変換器3、デジタルフィ
ルタ4およびD/A変換器5からなる等化回路の周波数
特性が変化する。これにより第2の速さに適した特性と
なった該等化回路より、適正な波形に等化された信号が
出力される。
【0006】また、第2の従来技術として、特開平1−
112568に記載のように、磁気記録媒体の磁気変化
を電気信号に変換する電磁変換系の再生信号を波形等化
回路を介して読み出すことにより、磁気変換系の周波数
特性を波形等化回路で補正しているものがある。
112568に記載のように、磁気記録媒体の磁気変化
を電気信号に変換する電磁変換系の再生信号を波形等化
回路を介して読み出すことにより、磁気変換系の周波数
特性を波形等化回路で補正しているものがある。
【0007】図42は、このような従来の再生装置の構
成を示したブロック図である。同図において、8は磁気
テープ、1は磁気ヘッド、903は自動利得可変増幅器
(AGC)、905は第1の波形等化回路、906,9
07は遅延回路、908〜910は乗算器、911,9
73は加算器、970は第2の波形等化回路、971は
積分回路、972は微分回路を示している。
成を示したブロック図である。同図において、8は磁気
テープ、1は磁気ヘッド、903は自動利得可変増幅器
(AGC)、905は第1の波形等化回路、906,9
07は遅延回路、908〜910は乗算器、911,9
73は加算器、970は第2の波形等化回路、971は
積分回路、972は微分回路を示している。
【0008】この第2の従来技術の再生装置は、磁気テ
ープ8に記録された磁気変化による磁気信号を磁気ヘッ
ド1により磁気信号に変換する。この部分は、電磁変換
系と呼ばれ、図43(a)に示すように、周波数foを
極大値とし、低域、高域に下がるように周波数特性を有
する。このため、磁気変化の低い信号や高い信号は、信
号レベルの低下や波形歪により、再生ビット誤り率上昇
の要因となる。そこで、従来技術では、AGC903に
より磁気テープ再生信号の振幅を一定にし、さらに、第
1の波形等化回路905と第2の波形等化回路970と
で電磁変換系の周波数特性を補正する構成をとってい
る。
ープ8に記録された磁気変化による磁気信号を磁気ヘッ
ド1により磁気信号に変換する。この部分は、電磁変換
系と呼ばれ、図43(a)に示すように、周波数foを
極大値とし、低域、高域に下がるように周波数特性を有
する。このため、磁気変化の低い信号や高い信号は、信
号レベルの低下や波形歪により、再生ビット誤り率上昇
の要因となる。そこで、従来技術では、AGC903に
より磁気テープ再生信号の振幅を一定にし、さらに、第
1の波形等化回路905と第2の波形等化回路970と
で電磁変換系の周波数特性を補正する構成をとってい
る。
【0009】第1の波形等化回路905は、遅延回路9
06,907と、乗算器908〜910と、加算器91
1とで広域通過形フィルタを構成し、図43(b)のK
2に示すように、電磁変換系のfoから高域を増幅す
る。一方、第2の波形等化回路970は、積分回路97
1と微分回路972と加算器973とから低域通過形フ
ィルタを構成し、図43(b)のK1に示すように、f
oから下の低域を増幅する。このように、第1の波形等
化回路905と第2の波形等化回路970とによって、
図43(b)の周波数特性をもつフィルタを形成する。
その周波数特性は、電磁変換系と逆特性を有する。した
がって、磁気テープ8上の磁気信号は、電磁変換系を第
1、第2の波形等化回路905,970によって、図4
3(c)に示すような、平坦な周波数特性で再生され
る。これにより、信号レベルの低下や波形歪を低減し、
再生ビット誤りを低下させることができる。
06,907と、乗算器908〜910と、加算器91
1とで広域通過形フィルタを構成し、図43(b)のK
2に示すように、電磁変換系のfoから高域を増幅す
る。一方、第2の波形等化回路970は、積分回路97
1と微分回路972と加算器973とから低域通過形フ
ィルタを構成し、図43(b)のK1に示すように、f
oから下の低域を増幅する。このように、第1の波形等
化回路905と第2の波形等化回路970とによって、
図43(b)の周波数特性をもつフィルタを形成する。
その周波数特性は、電磁変換系と逆特性を有する。した
がって、磁気テープ8上の磁気信号は、電磁変換系を第
1、第2の波形等化回路905,970によって、図4
3(c)に示すような、平坦な周波数特性で再生され
る。これにより、信号レベルの低下や波形歪を低減し、
再生ビット誤りを低下させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
よる等化回路は、データ再生系の特性の変化を吸収する
ことができる。しかし、これら従来の技術では以下のよ
うな問題が生ずることを見出した。
よる等化回路は、データ再生系の特性の変化を吸収する
ことができる。しかし、これら従来の技術では以下のよ
うな問題が生ずることを見出した。
【0011】第1の従来技術では、テープの走行速度の
変化に対応して等化回路を切り換えて用いるので、それ
以外の特性の変化、例えば、テープとのマッチング良
否、系の径時変化等の変化には適応できない。
変化に対応して等化回路を切り換えて用いるので、それ
以外の特性の変化、例えば、テープとのマッチング良
否、系の径時変化等の変化には適応できない。
【0012】第2の従来技術にあっては、直流信号成分
を抑制して、符号間干渉が小さく、ビット誤り率が実用
上十分に低いデータの再生を行なえるようにしたもので
あり、上記系の特性の変動に適応することについては、
配慮がない。
を抑制して、符号間干渉が小さく、ビット誤り率が実用
上十分に低いデータの再生を行なえるようにしたもので
あり、上記系の特性の変動に適応することについては、
配慮がない。
【0013】また、上記第1、第2の従来技術は、いず
れも多トラックの再生について配慮がなされていない。
一般に、複数のトラックから成る磁気テープ(例えば、
計算機のMT装置)の再生回路では、各トラックごとに
電磁変換系や等化回路を設ける必要がある。さらに、各
電磁変換系の周波数特性は、磁気ヘッドの製造上のバラ
ツキによりトラック間で異なる。したがって、各電磁変
換系の周波数特性を補正する等化回路は、各トラックご
とに周波数特性を調整する必要があり調整に手間がかか
るという問題がある。特にトラック数が多い場合、それ
らについての系の特性のバラツキの範囲が広くなるた
め、等化回路の調整が十分に行なえないと、データ再生
装置の読み取りマージンが小さくなって信頼性が低下す
るという問題を生じ、テープとのマッチングの良否等の
制約を受けやすく、使いにくい装置となる。
れも多トラックの再生について配慮がなされていない。
一般に、複数のトラックから成る磁気テープ(例えば、
計算機のMT装置)の再生回路では、各トラックごとに
電磁変換系や等化回路を設ける必要がある。さらに、各
電磁変換系の周波数特性は、磁気ヘッドの製造上のバラ
ツキによりトラック間で異なる。したがって、各電磁変
換系の周波数特性を補正する等化回路は、各トラックご
とに周波数特性を調整する必要があり調整に手間がかか
るという問題がある。特にトラック数が多い場合、それ
らについての系の特性のバラツキの範囲が広くなるた
め、等化回路の調整が十分に行なえないと、データ再生
装置の読み取りマージンが小さくなって信頼性が低下す
るという問題を生じ、テープとのマッチングの良否等の
制約を受けやすく、使いにくい装置となる。
【0014】また、上記従来の技術では、再生データに
異常があった場合に、等化回路の適応状態の不良か、再
生系の異常かの区別ができないため、異常時の対処が容
易でないという問題がある。
異常があった場合に、等化回路の適応状態の不良か、再
生系の異常かの区別ができないため、異常時の対処が容
易でないという問題がある。
【0015】さらに、近年の磁気テープ装置は、磁気テ
ープを順方向のみならず、逆方向に走行させる場合にも
データの再生を行なうものがあるが、このような場合、
再生条件が異なるため、再生系の特性が順方向と逆方向
とで異なるが、上記従来の各技術にあっては、この点に
ついての配慮が見られない。
ープを順方向のみならず、逆方向に走行させる場合にも
データの再生を行なうものがあるが、このような場合、
再生条件が異なるため、再生系の特性が順方向と逆方向
とで異なるが、上記従来の各技術にあっては、この点に
ついての配慮が見られない。
【0016】本発明の第1の目的は、データ再生系の特
性の変動に対応して等化回路を適応化できると共に、多
トラックの場合にも適応化が容易に行なえて、読み取り
マージンが大きく、信頼性の高いデータ再生方法および
装置を提供することにある。
性の変動に対応して等化回路を適応化できると共に、多
トラックの場合にも適応化が容易に行なえて、読み取り
マージンが大きく、信頼性の高いデータ再生方法および
装置を提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、異常の検出が容易
なデータ再生方法および装置を提供することにある。
なデータ再生方法および装置を提供することにある。
【0018】本発明の第3の目的は、異なる再生条件で
の再生、例えば、双方向走行等を行なう場合に、等化回
路を適切にかつ容易に適応させることができるデータ再
生方法および装置を提供することにある。
の再生、例えば、双方向走行等を行なう場合に、等化回
路を適切にかつ容易に適応させることができるデータ再
生方法および装置を提供することにある。
【0019】本発明の第4の目的は、下記異常時に等化
機能停止および、係数の切り替え手段を備え、適応等化
が誤動作することのないデータ再生装置及び、適応等化
制御方式を提供することにある。
機能停止および、係数の切り替え手段を備え、適応等化
が誤動作することのないデータ再生装置及び、適応等化
制御方式を提供することにある。
【0020】(1)適応学習開始時、適応等化途中にお
いて、等化誤差が突発的に過大レベルになった際。
いて、等化誤差が突発的に過大レベルになった際。
【0021】(2)入力信号レベルが信号弁別のために
設定した弁別範囲外である、あるいは、あいまいな値を
有する信号を検出した際。
設定した弁別範囲外である、あるいは、あいまいな値を
有する信号を検出した際。
【0022】(3)適応学習において周期性のない入力
信号が検出された際。
信号が検出された際。
【0023】(4)入力信号のピーク値とピーク値に同
期化されたクロック信号が所定値を越えた際。
期化されたクロック信号が所定値を越えた際。
【0024】(5)信号を復調する際に復調異常を検出
された際。
された際。
【0025】(6)適応等化器の係数値が所定を越え際
に係数値にプリセットあるいは係数の更新するステップ
ゲインを切り替える手段を備える。
に係数値にプリセットあるいは係数の更新するステップ
ゲインを切り替える手段を備える。
【0026】本発明の第5の目的は、磁気記録再生装置
においてデータ弁別手段中に弁別異常が発生した際に、
適応等化器の係数値をプリセットあるいは、再設定し
て、適応等化動作を再度試行する機能を備えたデータ再
生装置および適応等化制御方式を提供することにある。
においてデータ弁別手段中に弁別異常が発生した際に、
適応等化器の係数値をプリセットあるいは、再設定し
て、適応等化動作を再度試行する機能を備えたデータ再
生装置および適応等化制御方式を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明によれば、記憶媒体に記録されたデータ
の再生に際し、適応等化回路を用いるデータ再生方法に
おいて、再生信号から適応学習に用いることができる信
号を検出し、この信号を用いて適応等化回路の適応学習
を行うことにより特定パターン領域での入力信号の特徴
を抽出し、適応等化器の係数値を適正化した後に、デー
タ領域で適応等化を行なうことを特徴とするデータ再生
方式が提供される。
るため、本発明によれば、記憶媒体に記録されたデータ
の再生に際し、適応等化回路を用いるデータ再生方法に
おいて、再生信号から適応学習に用いることができる信
号を検出し、この信号を用いて適応等化回路の適応学習
を行うことにより特定パターン領域での入力信号の特徴
を抽出し、適応等化器の係数値を適正化した後に、デー
タ領域で適応等化を行なうことを特徴とするデータ再生
方式が提供される。
【0028】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明によれば、複数のトラックを有する記憶媒体のデー
タの再生に際し、各トラック対応の複数の適応等化回路
についての適応学習を行ない、各適応等化回路における
適応結果を比較して異常の有無の検出を行なうデータ再
生方法が提供される。
発明によれば、複数のトラックを有する記憶媒体のデー
タの再生に際し、各トラック対応の複数の適応等化回路
についての適応学習を行ない、各適応等化回路における
適応結果を比較して異常の有無の検出を行なうデータ再
生方法が提供される。
【0029】さらに、上記第3の目的を達成するため、
適応等化回路を用いて、記憶媒体に記録されたデータの
再生を行なうデータ再生方法において、特性が異なる再
生を行なう場合に、ある特性を基本特性として、上記適
応等化回路の適応学習を行ない、他の特性についての適
応学習は、両特性間の相対特性を用いて、基本特性につ
いて得られた適応学習結果から演算で求めることにより
行なうことを特徴とする。
適応等化回路を用いて、記憶媒体に記録されたデータの
再生を行なうデータ再生方法において、特性が異なる再
生を行なう場合に、ある特性を基本特性として、上記適
応等化回路の適応学習を行ない、他の特性についての適
応学習は、両特性間の相対特性を用いて、基本特性につ
いて得られた適応学習結果から演算で求めることにより
行なうことを特徴とする。
【0030】同様に、他の態様によれば、特性が異なる
再生を行なう場合に、ある特性で上記適応等化回路の適
応学習を行ない、他の特性についての適応学習は、上記
学習結果を初期値とすることにより行なうことを特徴と
する。
再生を行なう場合に、ある特性で上記適応等化回路の適
応学習を行ない、他の特性についての適応学習は、上記
学習結果を初期値とすることにより行なうことを特徴と
する。
【0031】同様に、さらに他の態様によれば、特性が
異なる再生を行なう場合に、各々について初期値を与え
て、それぞれ適応学習を行なうことを特徴とする。
異なる再生を行なう場合に、各々について初期値を与え
て、それぞれ適応学習を行なうことを特徴とする。
【0032】一方、装置としては、上記第1の目的を達
成するため、本発明によれば、記憶媒体から読みだされ
る信号に対する等化処理を行なう適応等化回路と、記憶
媒体から読みだされる信号から、上記適応等化回路の適
応学習に用いることができる信号の検出を行なう適応信
号検出手段と、上記適応等化回路の出力と期待値とを比
較して誤差信号を出力する誤差検出手段とを備え、上記
適応等化回路は、上記適応信号検出手段により、適応学
習に用いることができる信号が検出されると、この信号
を用いて、当該適応等化回路の内部に設定される係数に
従って適応動作する機能と、該適応動作した結果出力さ
れる信号について、上記誤差検出手段から帰還される誤
差信号を受けて、その内部の係数を更新して、その特性
を変化させる適応学習を行なう機能とを有することを特
徴とするデータ再生装置が提供される。
成するため、本発明によれば、記憶媒体から読みだされ
る信号に対する等化処理を行なう適応等化回路と、記憶
媒体から読みだされる信号から、上記適応等化回路の適
応学習に用いることができる信号の検出を行なう適応信
号検出手段と、上記適応等化回路の出力と期待値とを比
較して誤差信号を出力する誤差検出手段とを備え、上記
適応等化回路は、上記適応信号検出手段により、適応学
習に用いることができる信号が検出されると、この信号
を用いて、当該適応等化回路の内部に設定される係数に
従って適応動作する機能と、該適応動作した結果出力さ
れる信号について、上記誤差検出手段から帰還される誤
差信号を受けて、その内部の係数を更新して、その特性
を変化させる適応学習を行なう機能とを有することを特
徴とするデータ再生装置が提供される。
【0033】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明の一態様によれば、適応等化回路の係数値を読みだ
す手段と、読みだされた係数値の時間変化から異常を検
出する手段とを備えるデータ再生装置が提供される。
発明の一態様によれば、適応等化回路の係数値を読みだ
す手段と、読みだされた係数値の時間変化から異常を検
出する手段とを備えるデータ再生装置が提供される。
【0034】他の態様によれば、複数の適応等化回路を
有し、各適応等化回路の係数値を読みだす手段と、読み
だされた係数値を比較して異常を検出する手段とを備え
るデータ再生装置が提供される。
有し、各適応等化回路の係数値を読みだす手段と、読み
だされた係数値を比較して異常を検出する手段とを備え
るデータ再生装置が提供される。
【0035】さらに、上記第3の目的を達成するため、
本発明一態様によれば、記憶媒体から読みだされる信号
に対する等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性
の間の相対特性を保持する手段と、異なる特性のいずれ
かにおける該適応等化回路の適応動作の結果、設定され
た係数を読みだす手段と、該読みだした係数を、上記相
対特性を用いて、他の特性に置ける係数に変換し、これ
を当該適応等化回路に説定する手段とを備えることを特
徴とするデータ再生装置が提供される。
本発明一態様によれば、記憶媒体から読みだされる信号
に対する等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性
の間の相対特性を保持する手段と、異なる特性のいずれ
かにおける該適応等化回路の適応動作の結果、設定され
た係数を読みだす手段と、該読みだした係数を、上記相
対特性を用いて、他の特性に置ける係数に変換し、これ
を当該適応等化回路に説定する手段とを備えることを特
徴とするデータ再生装置が提供される。
【0036】同様に、他の態様によれば、適応学習によ
り特性を変化できて、記憶媒体から読みだされる信号に
対する等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性の
各々についての該適応等化回路の適応動作の結果、設定
された係数を記憶保持する手段と、特性に応じて上記保
持される係数を選択して、これを当該適応等化回路に設
定する手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置
が提供される。
り特性を変化できて、記憶媒体から読みだされる信号に
対する等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性の
各々についての該適応等化回路の適応動作の結果、設定
された係数を記憶保持する手段と、特性に応じて上記保
持される係数を選択して、これを当該適応等化回路に設
定する手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置
が提供される。
【0037】
【作用】適応信号検出回路は、データに先き立って読み
出された適応用信号を検出し、適応等化回路(以下、単
に等化回路ともいう)に出力する。等化回路では該信号
が入力されると、該等化回路からデータ弁別回路に最適
な信号を出力するよう適応信号を用い、等化回路の各係
数を変更し、適応していく。この結果、ヘッドのバラツ
キを抑え、データ弁別に適した信号を出力する。
出された適応用信号を検出し、適応等化回路(以下、単
に等化回路ともいう)に出力する。等化回路では該信号
が入力されると、該等化回路からデータ弁別回路に最適
な信号を出力するよう適応信号を用い、等化回路の各係
数を変更し、適応していく。この結果、ヘッドのバラツ
キを抑え、データ弁別に適した信号を出力する。
【0038】また、上記動作は、データを読み出す前、
または、例えば、磁気テープならテープを装置に装着し
た時に行なうことにすれば、ヘッドの経時変化にも対応
し、データ弁別回路に適した信号を出力できる。
または、例えば、磁気テープならテープを装置に装着し
た時に行なうことにすれば、ヘッドの経時変化にも対応
し、データ弁別回路に適した信号を出力できる。
【0039】また、等化回路の出力と期待値とを比較
し、この結果を帰還する割合を変化できる手段を設ける
ことにより、等化回路からの出力が期待値を出力するよ
うになった時点で、帰還割合を小さくする。さらに適応
学習、あるいは適応動作中において、誤差検出手段が出
力した誤差量の大小を監視し、誤差量が予め設定してあ
る許容値とを比較し、もし誤差量が許容値を越えるなら
ば、この誤差は突発的な一時的異常状態で有ると判断
し、この誤差による係数の修正を一時的に行わないよう
誤差修正手段もしくは、誤差修正停止手段に誤差許容超
過信号を送信する。誤差修正手段は誤差許容超過信号を
受け、誤差量を適切な値に自動修正し、その値を修正誤
差として適応等化器に送出する。これによって適応等化
は一時的な異常値による係数の更新により係数が発散す
ることがない。係数修正手段は誤差修正手段の代替えと
して用いるものであり、誤差許容超過信号を受けて、適
応等化器が係数を修正することを停止する。これによ
り、一時的な異常入力によって係数を修正することから
起きる係数の発散、係数の収束速度の低下を防ぐことが
できる。
し、この結果を帰還する割合を変化できる手段を設ける
ことにより、等化回路からの出力が期待値を出力するよ
うになった時点で、帰還割合を小さくする。さらに適応
学習、あるいは適応動作中において、誤差検出手段が出
力した誤差量の大小を監視し、誤差量が予め設定してあ
る許容値とを比較し、もし誤差量が許容値を越えるなら
ば、この誤差は突発的な一時的異常状態で有ると判断
し、この誤差による係数の修正を一時的に行わないよう
誤差修正手段もしくは、誤差修正停止手段に誤差許容超
過信号を送信する。誤差修正手段は誤差許容超過信号を
受け、誤差量を適切な値に自動修正し、その値を修正誤
差として適応等化器に送出する。これによって適応等化
は一時的な異常値による係数の更新により係数が発散す
ることがない。係数修正手段は誤差修正手段の代替えと
して用いるものであり、誤差許容超過信号を受けて、適
応等化器が係数を修正することを停止する。これによ
り、一時的な異常入力によって係数を修正することから
起きる係数の発散、係数の収束速度の低下を防ぐことが
できる。
【0040】また、弁別手段はあらかじめ設定した上
限、下限の閾値により制限される弁別範囲に基づき、適
応等化器の出力信号を弁別する。この際、弁別異常手段
は、この弁別の様子を監視し、どの弁別範囲にも属さな
いあいまいなレベルを有する信号を検出した際には異常
信号を送出する。前記係数修正停止手段は、この異常検
出信号を受け、適応等化器が係数を修正することを停止
する。これにより、あいまいな信号を誤って弁別した際
に、この誤った弁別結果による係数の誤修正を未然に防
止する。
限、下限の閾値により制限される弁別範囲に基づき、適
応等化器の出力信号を弁別する。この際、弁別異常手段
は、この弁別の様子を監視し、どの弁別範囲にも属さな
いあいまいなレベルを有する信号を検出した際には異常
信号を送出する。前記係数修正停止手段は、この異常検
出信号を受け、適応等化器が係数を修正することを停止
する。これにより、あいまいな信号を誤って弁別した際
に、この誤った弁別結果による係数の誤修正を未然に防
止する。
【0041】さらに、復調手段は変調を受けた信号をそ
の変調方式に従い元のデータビット列に復号化する。こ
の際復号異常検出手段は、この様子を監視し、復調エラ
ーを検出した際には異常検出信号を送出する。前記係数
修正停止手段は、この異常信号を受け、適応等化器が係
数を修正することを停止する。これにより、復調エラー
が起き際には転送系に何らかの異常状態が発生したと判
断し、この異常状態の特性が適応等化の係数に反映され
てしまうことを防止する。
の変調方式に従い元のデータビット列に復号化する。こ
の際復号異常検出手段は、この様子を監視し、復調エラ
ーを検出した際には異常検出信号を送出する。前記係数
修正停止手段は、この異常信号を受け、適応等化器が係
数を修正することを停止する。これにより、復調エラー
が起き際には転送系に何らかの異常状態が発生したと判
断し、この異常状態の特性が適応等化の係数に反映され
てしまうことを防止する。
【0042】さらに磁気記録装置において、上記復調エ
ラーを検出した際には、検出信号を受け、適応等化器の
係数を初期値にプリセットするか、または予め外部メモ
リーに記憶されたパラメータをロードし、復調エラー発
生した媒体のエラー箇所を所定回数再試行する。これに
より、媒体上のドロップアウト信号に対してもデータ再
生が可能となり信頼性の向上がはかれる。
ラーを検出した際には、検出信号を受け、適応等化器の
係数を初期値にプリセットするか、または予め外部メモ
リーに記憶されたパラメータをロードし、復調エラー発
生した媒体のエラー箇所を所定回数再試行する。これに
より、媒体上のドロップアウト信号に対してもデータ再
生が可能となり信頼性の向上がはかれる。
【0043】また、等化回路からの係数値を読み出す手
段を設けたことにより、係数値が異常な値となった時、
上位のシステムにその旨を知らせたり、暫定値に置き換
え、データ再生装置の異常動作を抑えることができる。
また、等化回路への設定手段を設けたことにより、装置
の電源投入時、前回の係数値を設定したり、また、係数
値のリセットが可能となる。双方向走行での再生に対処
するには、等化回路の適応状態を順方向と逆方向とで、
その都度、変更する必要があり、調整に手間がかかると
共に、そのための回路が複雑となるためである。これら
の問題は、多トラックの場合、特に、大きな問題とな
る。
段を設けたことにより、係数値が異常な値となった時、
上位のシステムにその旨を知らせたり、暫定値に置き換
え、データ再生装置の異常動作を抑えることができる。
また、等化回路への設定手段を設けたことにより、装置
の電源投入時、前回の係数値を設定したり、また、係数
値のリセットが可能となる。双方向走行での再生に対処
するには、等化回路の適応状態を順方向と逆方向とで、
その都度、変更する必要があり、調整に手間がかかると
共に、そのための回路が複雑となるためである。これら
の問題は、多トラックの場合、特に、大きな問題とな
る。
【0044】このような問題は、走行方向の違いに限ら
ず、一般的に、再生条件が異なる場合にも生じ、同様
に、なんらかの対策が必要とされている。
ず、一般的に、再生条件が異なる場合にも生じ、同様
に、なんらかの対策が必要とされている。
【0045】第5の目的を達成するため、適応等化器の
係数を初期設定する外部記憶メモリーと、適応等化器の
出力信号を弁別手段と、弁別信号に基づきデータビット
列に復調する復調手段と、この手段で発生した復調異常
を検出し、異常検出信号を送出する復調異常検出手段
と、この異常検出信号に応じて外部メモリーに予め記憶
された幾つかのパラメータを切り替えて適応等化器にロ
ードすることにより、適応等化の係数を変え、復調異常
が発生した記録媒体上の同じ箇所を所定回数適応等化動
作を繰り返す手段を設けたことを特徴とするデータ再生
装置が提供される。 また、入力信号切換回路によっ
て、適応用信号が入力されない等化回路へ、他のヘッド
を介して入力することができ、複数の等化回路の適応動
作が可能となる。 また上記各手段はデジタル信号処理
が可能であるため、LSI化が容易に行なえ、データ再
生装置の高密度実装化が可能となる。
係数を初期設定する外部記憶メモリーと、適応等化器の
出力信号を弁別手段と、弁別信号に基づきデータビット
列に復調する復調手段と、この手段で発生した復調異常
を検出し、異常検出信号を送出する復調異常検出手段
と、この異常検出信号に応じて外部メモリーに予め記憶
された幾つかのパラメータを切り替えて適応等化器にロ
ードすることにより、適応等化の係数を変え、復調異常
が発生した記録媒体上の同じ箇所を所定回数適応等化動
作を繰り返す手段を設けたことを特徴とするデータ再生
装置が提供される。 また、入力信号切換回路によっ
て、適応用信号が入力されない等化回路へ、他のヘッド
を介して入力することができ、複数の等化回路の適応動
作が可能となる。 また上記各手段はデジタル信号処理
が可能であるため、LSI化が容易に行なえ、データ再
生装置の高密度実装化が可能となる。
【0046】この他、異なる特性間での適応等化回路の
適応動作についても、基本特性からの変換、一方の特性
の学習結果を他の特性における適応動作の初期値とする
こと等により対応でき、例えば、テープの双方向走行の
際の、適応学習を適切かつ容易にしている。
適応動作についても、基本特性からの変換、一方の特性
の学習結果を他の特性における適応動作の初期値とする
こと等により対応でき、例えば、テープの双方向走行の
際の、適応学習を適切かつ容易にしている。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本実施例においては、最適な適応等かを行
うためのデータ再生方式に関する第1から第12の実施
例に分かれており、更にこれらの技術を使った異常検出
方式に関する第(1)から第(6)の実施例を説明する。
て説明する。本実施例においては、最適な適応等かを行
うためのデータ再生方式に関する第1から第12の実施
例に分かれており、更にこれらの技術を使った異常検出
方式に関する第(1)から第(6)の実施例を説明する。
【0048】図1に本発明の第1の実施例の構成を示
す。
す。
【0049】図1において、101は記録媒体である磁
気テープ、102は読み出し用ヘッド、103はプリア
ンプ、104は微分回路、105はピークパルス生成回
路、106はピークパルスの変化点の位相が同期したク
ロック信号を生成する基準クロック生成回路、107は
NAND回路、108はピークデータパルス間隔監視回
路、109、110はアナログデジタル変換器(A/D
変換器)、111は減算器、112は特性が変化でき
て、記録媒体から読み出される信号に対して等化処理を
行う適応等化回路、113は特開平成2−016256
号公報に記載される最尤復号法によりデータを1か0に
識別するデータ弁別回路、114は適応等化回路の期待
値を生成する期待値生成回路、115はテープフォーマ
ット検出回路である。
気テープ、102は読み出し用ヘッド、103はプリア
ンプ、104は微分回路、105はピークパルス生成回
路、106はピークパルスの変化点の位相が同期したク
ロック信号を生成する基準クロック生成回路、107は
NAND回路、108はピークデータパルス間隔監視回
路、109、110はアナログデジタル変換器(A/D
変換器)、111は減算器、112は特性が変化でき
て、記録媒体から読み出される信号に対して等化処理を
行う適応等化回路、113は特開平成2−016256
号公報に記載される最尤復号法によりデータを1か0に
識別するデータ弁別回路、114は適応等化回路の期待
値を生成する期待値生成回路、115はテープフォーマ
ット検出回路である。
【0050】また、適応等化回路112において、11
6〜121はデータを遅延させる遅延回路であり、ラッ
チ回路等からなる。125〜129は乗算回路、130
〜132は前記乗算回路の係数を決める係数回路、13
3は上記遅延回路116〜119、乗算回路125〜1
29を通過した信号を合計する加算回路である。これら
の回路により、適応等化回路112において、その内部
に設定される係数に従って、適応動作する機能と、該適
応動作した結果出力される信号について求められる誤差
信号を受けて、上記係数の更新して、その特性を変化さ
せる、適応等化を行う機能が構成され、実現される。
6〜121はデータを遅延させる遅延回路であり、ラッ
チ回路等からなる。125〜129は乗算回路、130
〜132は前記乗算回路の係数を決める係数回路、13
3は上記遅延回路116〜119、乗算回路125〜1
29を通過した信号を合計する加算回路である。これら
の回路により、適応等化回路112において、その内部
に設定される係数に従って、適応動作する機能と、該適
応動作した結果出力される信号について求められる誤差
信号を受けて、上記係数の更新して、その特性を変化さ
せる、適応等化を行う機能が構成され、実現される。
【0051】114は、適応学習時における期待値であ
るピークデータパルス生成回路105の出力及び、適応
等化時における期待値であるデータ弁別回路113の出
力に対応した期待値aを生成する期待値生成回路であ
る。158は、等化回路112の出力と期待値信号とを
比較して、誤差信号を出力する誤差検出手段として機能
する誤差検出回路(加算器)である。134は誤差帰還
係数を切り替える係数切り替え回路、135、136は
誤差帰還の割り合いを決定する帰還係数αを設定する帰
還係数回路、137は乗算回路である。これにより、上
記誤差適応回路への帰還の割り合いを決定する手段が構
成される。
るピークデータパルス生成回路105の出力及び、適応
等化時における期待値であるデータ弁別回路113の出
力に対応した期待値aを生成する期待値生成回路であ
る。158は、等化回路112の出力と期待値信号とを
比較して、誤差信号を出力する誤差検出手段として機能
する誤差検出回路(加算器)である。134は誤差帰還
係数を切り替える係数切り替え回路、135、136は
誤差帰還の割り合いを決定する帰還係数αを設定する帰
還係数回路、137は乗算回路である。これにより、上
記誤差適応回路への帰還の割り合いを決定する手段が構
成される。
【0052】係数回路131は、係数回路130、13
1、132の詳細を示した図である。同図において、1
38は乗算回路、139、140はデータを遅延させる
遅延回路、141は遅延回路139および、遅延回路1
39、遅延回路140を通過した信号を加算する加算回
路である。遅延回路139、140、と加算回路141
でFIR型フィルタを構成している。FIR型フィルタ
を通過した誤差信号は、加算回路142、遅延回路14
3を介して各個の乗算回路125〜129に加えられ、
係数の更新が行われる。108は、図2において、NA
ND回路107の出力信号であるピークデータパルス2
04のA位置から基準クロック信号205によりカント
アップして、テープフォーマット上のデータブロック以
外に存在する特定パターン周期検出ウィンド信号206
を生成する。
1、132の詳細を示した図である。同図において、1
38は乗算回路、139、140はデータを遅延させる
遅延回路、141は遅延回路139および、遅延回路1
39、遅延回路140を通過した信号を加算する加算回
路である。遅延回路139、140、と加算回路141
でFIR型フィルタを構成している。FIR型フィルタ
を通過した誤差信号は、加算回路142、遅延回路14
3を介して各個の乗算回路125〜129に加えられ、
係数の更新が行われる。108は、図2において、NA
ND回路107の出力信号であるピークデータパルス2
04のA位置から基準クロック信号205によりカント
アップして、テープフォーマット上のデータブロック以
外に存在する特定パターン周期検出ウィンド信号206
を生成する。
【0053】さらに、このウィンド内に次ピークパルス
204があった場合に“H”レベルをセットし、なかっ
た場合には“L”レベルとなるトーンパターン(100
0001000001繰り返し周期パターン)信号20
7を出力する。すなわち、ピークデータパルス204の
間隔値Xが、トーンパターン信号207の下限値N1と
上限値N2との間の信号である。そして、このトーンパ
ターン信号207は、テープフォーマット検出回路11
5の出力信号と共にOR回路156に入力される。期待
値生成回路114は、テープフォーマット検出回路11
5からの出力信号により、記録密度識別部(Densi
ty ID Mark以下単にDenID Markと
する)または、データブロック間に存在するインターブ
ロックギャップ(Inter block gap 以
下単にIBGとする)を検出したときは、ピークデータ
パルスを、上記以外の時は弁別データからの出力信号を
選択する4組のAND回路147、148、149、1
50、および2組のOR回路151、152と、上記選
択された信号に同期したタイミングで予めメモリ153
に設定された正負の期待値aを出力するメモリ153、
及び選択回路154、155からなる期待値生成回路と
を備えている。
204があった場合に“H”レベルをセットし、なかっ
た場合には“L”レベルとなるトーンパターン(100
0001000001繰り返し周期パターン)信号20
7を出力する。すなわち、ピークデータパルス204の
間隔値Xが、トーンパターン信号207の下限値N1と
上限値N2との間の信号である。そして、このトーンパ
ターン信号207は、テープフォーマット検出回路11
5の出力信号と共にOR回路156に入力される。期待
値生成回路114は、テープフォーマット検出回路11
5からの出力信号により、記録密度識別部(Densi
ty ID Mark以下単にDenID Markと
する)または、データブロック間に存在するインターブ
ロックギャップ(Inter block gap 以
下単にIBGとする)を検出したときは、ピークデータ
パルスを、上記以外の時は弁別データからの出力信号を
選択する4組のAND回路147、148、149、1
50、および2組のOR回路151、152と、上記選
択された信号に同期したタイミングで予めメモリ153
に設定された正負の期待値aを出力するメモリ153、
及び選択回路154、155からなる期待値生成回路と
を備えている。
【0054】以下、本発明の動作について、図1から図
4を用いて説明する。
4を用いて説明する。
【0055】磁気テープ101に記録されたデータは、
読み出し用ヘッド102、プリアンプ103を経て、作
動型A/D変換回路109、110および、微分回路1
04に送られる。そして作動型A/D変換回路109、
110で、入力信号のピーク値に位相が同期した基準ク
ロック信号の間隔で量子化されたデジタル信号は、減算
回路111でシングル信号に変換された後、遅延回路1
16〜119、乗算回路125〜129、加算回路13
3で構成するトランスバーサル型フィルタにより波形整
形(波形等化)され、等化回路112より出力される。
その後、該等化回路112より出力された信号は、デー
タ弁別回路113によって、データ“1”かデータ
“0”かに弁別される。
読み出し用ヘッド102、プリアンプ103を経て、作
動型A/D変換回路109、110および、微分回路1
04に送られる。そして作動型A/D変換回路109、
110で、入力信号のピーク値に位相が同期した基準ク
ロック信号の間隔で量子化されたデジタル信号は、減算
回路111でシングル信号に変換された後、遅延回路1
16〜119、乗算回路125〜129、加算回路13
3で構成するトランスバーサル型フィルタにより波形整
形(波形等化)され、等化回路112より出力される。
その後、該等化回路112より出力された信号は、デー
タ弁別回路113によって、データ“1”かデータ
“0”かに弁別される。
【0056】一方、微分回路104においては、アナロ
グ波形のピーク点でゼロクロスする微分波形を生成後、
ピークデータ回路105に送られる。ピークデータ回路
105は、アナログ信号が正側にピークが存在する時に
所定のパルス幅のピークデータパルス202を、アナロ
グ信号が負側にピークが存在する時には所定のパルス幅
のピークデータパルス203を生成して出力する。そし
て、ピークパルスデータパルスは、NAND回路107
を介して、ピークデータパルス間隔監視回路108と基
準クロック発生回路106に送られる。
グ波形のピーク点でゼロクロスする微分波形を生成後、
ピークデータ回路105に送られる。ピークデータ回路
105は、アナログ信号が正側にピークが存在する時に
所定のパルス幅のピークデータパルス202を、アナロ
グ信号が負側にピークが存在する時には所定のパルス幅
のピークデータパルス203を生成して出力する。そし
て、ピークパルスデータパルスは、NAND回路107
を介して、ピークデータパルス間隔監視回路108と基
準クロック発生回路106に送られる。
【0057】続いて、基準クロック発生回路106にお
いては、ピークデータパルスの変化点に位相が同期した
クロック信号205を発生し、ピークデータパルス間隔
監視回路108およびA/D変換回路に送る。
いては、ピークデータパルスの変化点に位相が同期した
クロック信号205を発生し、ピークデータパルス間隔
監視回路108およびA/D変換回路に送る。
【0058】一方、ピークパルス間隔監視回路108に
おいては、ピークパルスの間隔を基準クロックで監視し
データブロックDB以外に存在する特定パターンで有る
トーンパターンでは、“H”レベルをセットし、それ以
外のパターンである場合には“L”レベルをセットす
る。すなわち、ピークデータパルスの間隔Xが、トーン
パターン信号の下限値N1と上限値N2との間の信号で
ある。そして、このトーンパターン信号は、OR回路1
56に入力される。ピークデータパルス監視回路108
の目的は、Den ID Mark部及びIBG部での
適応学習において、正しい期待値信号に限って等化誤差
信号を返して係数の修正を行い、適応等化器112の特
性を変化させる。この場合に、ピークデータ監視回路1
08がトーンパターンでない異常信号を検出した時は、
OR回路156を介してゲート157が閉じて零が出力
されて係数の更新を停止するため、適応等化112の特
性を変化させる事がない。
おいては、ピークパルスの間隔を基準クロックで監視し
データブロックDB以外に存在する特定パターンで有る
トーンパターンでは、“H”レベルをセットし、それ以
外のパターンである場合には“L”レベルをセットす
る。すなわち、ピークデータパルスの間隔Xが、トーン
パターン信号の下限値N1と上限値N2との間の信号で
ある。そして、このトーンパターン信号は、OR回路1
56に入力される。ピークデータパルス監視回路108
の目的は、Den ID Mark部及びIBG部での
適応学習において、正しい期待値信号に限って等化誤差
信号を返して係数の修正を行い、適応等化器112の特
性を変化させる。この場合に、ピークデータ監視回路1
08がトーンパターンでない異常信号を検出した時は、
OR回路156を介してゲート157が閉じて零が出力
されて係数の更新を停止するため、適応等化112の特
性を変化させる事がない。
【0059】本実施例の適応等化器によれば、ピークデ
ータパルス監視回路108を備えることにより、適応学
習時においてトーンパターン周期の繰り返しパターンで
ない異常入力信号の場合にのみ適応学習動作を一時的に
停止させることができる。ことにより、誤った入力信号
に適応学習動作を追従させることはない。
ータパルス監視回路108を備えることにより、適応学
習時においてトーンパターン周期の繰り返しパターンで
ない異常入力信号の場合にのみ適応学習動作を一時的に
停止させることができる。ことにより、誤った入力信号
に適応学習動作を追従させることはない。
【0060】一方、磁気テープの先頭は、図4(a)に
示すフォーマットで記録されている。すなわち、データ
ブロックDBに先立って、Den ID Mark部、
IDセパレータマーク部(ID Sept mark)
及びIBG部、データブロックDB、IBG部がこの順
で設けられている。テープフォーマット検出回路115
は、テープの先頭付近の記録されているDen ID
Mark、またはデータブロックDB間に存在するIB
G部を検出するとLレベルの信号を、それ以外の信号を
検出すると“H”レベルの信号を出力する。すなわち、
マーク部の信号は、予め何が記録されているかが分かっ
ているため、適応学習信号として適していると判断され
るためである。“L”レベルの信号はOR回路156及
び、係数切り替え回路134、期待値生成回路114に
送られる。“L”レベルの信号が期待値生成回路114
に入力されると、ピークデータパルスが選択されピーク
データパルスの“1”、“0”、“−1”に対応した期
待値信号aを、“H”レベルの信号が期待値生成回路1
14に入力されると、データ弁別113からの出力信号
のデータ“1”、“0”、“−1”に対応した期待値信
号aを出力する。誤差検出回路158は、この期待値信
号と適応等化回路112の出力の差分で有る誤差信号が
出力される。そして、この誤差信号は、ゲート回路15
7におくられる。
示すフォーマットで記録されている。すなわち、データ
ブロックDBに先立って、Den ID Mark部、
IDセパレータマーク部(ID Sept mark)
及びIBG部、データブロックDB、IBG部がこの順
で設けられている。テープフォーマット検出回路115
は、テープの先頭付近の記録されているDen ID
Mark、またはデータブロックDB間に存在するIB
G部を検出するとLレベルの信号を、それ以外の信号を
検出すると“H”レベルの信号を出力する。すなわち、
マーク部の信号は、予め何が記録されているかが分かっ
ているため、適応学習信号として適していると判断され
るためである。“L”レベルの信号はOR回路156及
び、係数切り替え回路134、期待値生成回路114に
送られる。“L”レベルの信号が期待値生成回路114
に入力されると、ピークデータパルスが選択されピーク
データパルスの“1”、“0”、“−1”に対応した期
待値信号aを、“H”レベルの信号が期待値生成回路1
14に入力されると、データ弁別113からの出力信号
のデータ“1”、“0”、“−1”に対応した期待値信
号aを出力する。誤差検出回路158は、この期待値信
号と適応等化回路112の出力の差分で有る誤差信号が
出力される。そして、この誤差信号は、ゲート回路15
7におくられる。
【0061】一方、係数切り替え回路134に“L”レ
ベルの信号が入力されると、図1の位置に切り替えら
れ、大きな帰還係数α1を持つ帰還係数136が選択さ
れる。この大きな帰還係数α1は、遅延回路116〜1
19を介した入力信号と乗算回路137で乗算され、遅
延回路120、さらに遅延回路121を介して対応した
各々の係数回路130、131、132に帰還される。
ベルの信号が入力されると、図1の位置に切り替えら
れ、大きな帰還係数α1を持つ帰還係数136が選択さ
れる。この大きな帰還係数α1は、遅延回路116〜1
19を介した入力信号と乗算回路137で乗算され、遅
延回路120、さらに遅延回路121を介して対応した
各々の係数回路130、131、132に帰還される。
【0062】適応等化回路112から出力された信号
は、理想的には、期待値信号と同じであることが望まれ
るが、実際には異なる。大きなα1の設定値と乗算回路
137で乗算された入力信号は、係数回路130、13
1、132に大きく帰還される。この帰還された入力信
号は、各係数回路130、131、132において、対
応する乗算回路138により誤差検出回路158から出
力された誤差信号と乗算回路138により演算され、そ
の後、遅延回路140、139、加算回路141、から
なるフィルタにかけられ、加算回路142、遅延回路1
43、により前の係数値から誤差値が加減算された新係
数値が出力される、該新係数値と乗算回路125〜12
9により遅延回路116〜129入出力信号を係数倍
し、加算回路133に入力され、その後等化回路112
の出力信号となる。
は、理想的には、期待値信号と同じであることが望まれ
るが、実際には異なる。大きなα1の設定値と乗算回路
137で乗算された入力信号は、係数回路130、13
1、132に大きく帰還される。この帰還された入力信
号は、各係数回路130、131、132において、対
応する乗算回路138により誤差検出回路158から出
力された誤差信号と乗算回路138により演算され、そ
の後、遅延回路140、139、加算回路141、から
なるフィルタにかけられ、加算回路142、遅延回路1
43、により前の係数値から誤差値が加減算された新係
数値が出力される、該新係数値と乗算回路125〜12
9により遅延回路116〜129入出力信号を係数倍
し、加算回路133に入力され、その後等化回路112
の出力信号となる。
【0063】上記係数回路130〜132の係数値は、
図3に示すように、適応回路112が適応しておらず、
期待値との誤差が大きい、適応学習の初期のころは、大
きく変化し、等化回路112が適応し、期待値に近づく
につれ係数の変化は少なくなる。そして、等化回路の出
力信号と、ピークデータパルス回路105の出力信号2
02、203から生成された期待値の差である誤差信号
により、係数の更新を行い、ある程度小さく成った所で
係数の変化は止まり、係数回路130の係数はA1、係
数回路131の係数はA2と、定まってくる。
図3に示すように、適応回路112が適応しておらず、
期待値との誤差が大きい、適応学習の初期のころは、大
きく変化し、等化回路112が適応し、期待値に近づく
につれ係数の変化は少なくなる。そして、等化回路の出
力信号と、ピークデータパルス回路105の出力信号2
02、203から生成された期待値の差である誤差信号
により、係数の更新を行い、ある程度小さく成った所で
係数の変化は止まり、係数回路130の係数はA1、係
数回路131の係数はA2と、定まってくる。
【0064】各係数が変化しなくなるまでの時間が適応
学習時間Tであり、Den IDMark部、またはI
BG部が読み出されている間に、時間監視回路108で
監視された正しい期待値信号aに限って、上記適応学習
が行われる。
学習時間Tであり、Den IDMark部、またはI
BG部が読み出されている間に、時間監視回路108で
監視された正しい期待値信号aに限って、上記適応学習
が行われる。
【0065】正しくないピークデータパルス信号が、パ
ルス間隔監視回路108で検出された時は、パルス間隔
監視回路108は、“L”レベルの信号を出力し、この
信号がOR回路156を介して、ゲート回路157に入
力されると、図1とは逆の位置にスイッチが切り替わり
零となるため、この誤差信号による係数の更新は行われ
ない。
ルス間隔監視回路108で検出された時は、パルス間隔
監視回路108は、“L”レベルの信号を出力し、この
信号がOR回路156を介して、ゲート回路157に入
力されると、図1とは逆の位置にスイッチが切り替わり
零となるため、この誤差信号による係数の更新は行われ
ない。
【0066】その後、テープが進み、読み出しヘッド1
02からデータブロックDBを読み出されると、テープ
フォーマット検出回路115は、図4(b)に示すよう
に、“H”レベルの信号を出力する。テープフォーマッ
ト検出回路115の“H”レベルの信号が、OR回路1
56、期待値生成回路114、係数切り替え回路134
に送られる。“H”レベルの信号がOR回路156に入
力されると、OR回路を介して、ゲート回路157は、
図1に示す位置にスイッチが選択される。
02からデータブロックDBを読み出されると、テープ
フォーマット検出回路115は、図4(b)に示すよう
に、“H”レベルの信号を出力する。テープフォーマッ
ト検出回路115の“H”レベルの信号が、OR回路1
56、期待値生成回路114、係数切り替え回路134
に送られる。“H”レベルの信号がOR回路156に入
力されると、OR回路を介して、ゲート回路157は、
図1に示す位置にスイッチが選択される。
【0067】一方、期待値生成回路114では“H”レ
ベルの信号を受けて弁別データを選択し、係数切り替え
回路では、図1の位置にとは逆の位置にスイッチが切り
替わり、小さい帰還係数α2が選択される。これは、前
記適応学習動作が完了した後は、等化回路112は、媒
体、ヘッド等のバラツキを吸収し、最適状態に等化して
おり、この結果、誤差検出回路158からの誤差信号は
大きいことはなく、もし大きな誤差信号が出力されたな
ら、それは一時的なノイズと判断し、無視するためであ
る。
ベルの信号を受けて弁別データを選択し、係数切り替え
回路では、図1の位置にとは逆の位置にスイッチが切り
替わり、小さい帰還係数α2が選択される。これは、前
記適応学習動作が完了した後は、等化回路112は、媒
体、ヘッド等のバラツキを吸収し、最適状態に等化して
おり、この結果、誤差検出回路158からの誤差信号は
大きいことはなく、もし大きな誤差信号が出力されたな
ら、それは一時的なノイズと判断し、無視するためであ
る。
【0068】上記のように小さな帰還係数α2が選択さ
れていると、一時的な大きな誤差信号も乗算回路138
により小さく抑えられ、係数回路130〜132の係数
値を大きく変化させることはない。また、連続して大き
な誤差信号が出力されるドロップアウト時などでは、た
とえ小さい帰還係数α2であっても、誤差が徐々に係数
回路130〜132に帰還される。従って、適応学習動
作後、一時的なノイズ信号には適応せず、ドロップアウ
トなど連続には適応するという最適な動作をする。
れていると、一時的な大きな誤差信号も乗算回路138
により小さく抑えられ、係数回路130〜132の係数
値を大きく変化させることはない。また、連続して大き
な誤差信号が出力されるドロップアウト時などでは、た
とえ小さい帰還係数α2であっても、誤差が徐々に係数
回路130〜132に帰還される。従って、適応学習動
作後、一時的なノイズ信号には適応せず、ドロップアウ
トなど連続には適応するという最適な動作をする。
【0069】以上のように、 (1)磁気テープフォーマット上のDen ID Ma
rkおよび、IBG領域で正しい期待値信号に対しての
み適応学習し、その後データ領域で、弁別回路113か
ら生成された期待値信号に切り変えられる、そして、デ
ータ領域の最初から適応学習された最適な適応等化状態
で、記録データの読み取り実行することができる。
rkおよび、IBG領域で正しい期待値信号に対しての
み適応学習し、その後データ領域で、弁別回路113か
ら生成された期待値信号に切り変えられる、そして、デ
ータ領域の最初から適応学習された最適な適応等化状態
で、記録データの読み取り実行することができる。
【0070】(2)適応等化時は小さい係数α2が選定
され緩やかな適応等化動作を行ないながら、データを読
み出し再生するので、ドロップアウトなどにより一時的
に弁別データのタイミングから生成した期待値が誤りが
発生しても等化回路112が誤動作する事はない。
され緩やかな適応等化動作を行ないながら、データを読
み出し再生するので、ドロップアウトなどにより一時的
に弁別データのタイミングから生成した期待値が誤りが
発生しても等化回路112が誤動作する事はない。
【0071】前記の実施例では、磁気テープのフォーマ
ット信号に記録された特定パターン信号を用い適応学習
後、適応等化動作する例を示したが、本発明は、前記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たと
えば、例えば磁気ディスク、光ディスクなど他の磁気記
録再生装置についても広く適応可能である。
ット信号に記録された特定パターン信号を用い適応学習
後、適応等化動作する例を示したが、本発明は、前記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たと
えば、例えば磁気ディスク、光ディスクなど他の磁気記
録再生装置についても広く適応可能である。
【0072】上述の実施例では、一つの読み出し用ヘッ
ドの等化回路112を用い説明し、他のトラックについ
て同様として説明している。しかし、以下の実施例のよ
うに、これとは異なる適応動作をさせることも可能であ
る。
ドの等化回路112を用い説明し、他のトラックについ
て同様として説明している。しかし、以下の実施例のよ
うに、これとは異なる適応動作をさせることも可能であ
る。
【0073】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0074】本実施例は、特定のフォーマット形式を有
する磁気テープの再生に特に好適である。図5(a)
は、磁気テープのデータブロック間に存在するIBG領
域に記録されている内容を示した図である。奇数番トラ
ックには、“オール1”と呼ばれる、データ“1”の信
号のみ記録されており、偶数番号トラックには、トーン
パターンと呼ばれるデータ“1000001”の繰り返
し信号が記録されている。
する磁気テープの再生に特に好適である。図5(a)
は、磁気テープのデータブロック間に存在するIBG領
域に記録されている内容を示した図である。奇数番トラ
ックには、“オール1”と呼ばれる、データ“1”の信
号のみ記録されており、偶数番号トラックには、トーン
パターンと呼ばれるデータ“1000001”の繰り返
し信号が記録されている。
【0075】図6は本発明の第2実施例による磁気テー
プ装置のデータ再生装置を示すブロック図である。図7
において、36は第1番トラック用A/D変換回路、3
8はトラック切り替え回路、39、40はそれぞれの適
応等化回路、41は切り替え制御回路である。
プ装置のデータ再生装置を示すブロック図である。図7
において、36は第1番トラック用A/D変換回路、3
8はトラック切り替え回路、39、40はそれぞれの適
応等化回路、41は切り替え制御回路である。
【0076】以下、図5、図6を用い、本実施例の動作
について説明する。なお、適応する動作自身は、図1に
示す実施例の場合と同じであるため、詳細は省略する。
また、切り替え制御回路41には図1に示す実施例と同
様テープフォーマット検出機能が設けられている。
について説明する。なお、適応する動作自身は、図1に
示す実施例の場合と同じであるため、詳細は省略する。
また、切り替え制御回路41には図1に示す実施例と同
様テープフォーマット検出機能が設けられている。
【0077】磁気テープのデータブロックに先だって記
録されたトーンパターン信号とオール“1”データパタ
ーンの組合せにより、IBG領域で有ることをトラック
切り替え制御回路41が検出し、図5(b)に示すよう
に、トラック切り替え信号として、レベル“1”の信号
をトラック切り替え回路38に入力する。レベル“1”
のトラック切り替え信号を受けて、トラック切り替え回
路38は、図6に示される位置に切り替わり、第2番ト
ラック用A/D変換回路37からの信号が第1番トラッ
ク用適応等化回路39に入力される。したがって、図5
(a)に示す、第2番トラックに記録されたトーンパタ
ーン信号が、第1番トラック用適応等化回路39に入力
され、等化回路39の適応学習動作が行われる。その
後、適応学習動作が完了するに十分な時間T後、切り替
え制御回路41からは“0”レベルの信号が出力され、
トラック切り替え回路38は図6とは逆の位置に切り替
えられる。したがって、図5(a)に示す、第1番トラ
ックに記録されたデータ信号が、第1番トラック用適応
等化回路39に入力される。そして、それぞれのトラッ
クに対応したデータ信号により適応動作が行われる。
録されたトーンパターン信号とオール“1”データパタ
ーンの組合せにより、IBG領域で有ることをトラック
切り替え制御回路41が検出し、図5(b)に示すよう
に、トラック切り替え信号として、レベル“1”の信号
をトラック切り替え回路38に入力する。レベル“1”
のトラック切り替え信号を受けて、トラック切り替え回
路38は、図6に示される位置に切り替わり、第2番ト
ラック用A/D変換回路37からの信号が第1番トラッ
ク用適応等化回路39に入力される。したがって、図5
(a)に示す、第2番トラックに記録されたトーンパタ
ーン信号が、第1番トラック用適応等化回路39に入力
され、等化回路39の適応学習動作が行われる。その
後、適応学習動作が完了するに十分な時間T後、切り替
え制御回路41からは“0”レベルの信号が出力され、
トラック切り替え回路38は図6とは逆の位置に切り替
えられる。したがって、図5(a)に示す、第1番トラ
ックに記録されたデータ信号が、第1番トラック用適応
等化回路39に入力される。そして、それぞれのトラッ
クに対応したデータ信号により適応動作が行われる。
【0078】以上のように、トラック切り替え回路38
により、本来オール1信号が入力される適応等化回路
に、トーンパターン信号を入力し、適応学習を可能とす
ることができる。また、第1、第2の適応等化回路3
9、40が適応学習動作完了後は、前記図1の実施例と
同様、小さい帰還係数α2による適応動作をする。
により、本来オール1信号が入力される適応等化回路
に、トーンパターン信号を入力し、適応学習を可能とす
ることができる。また、第1、第2の適応等化回路3
9、40が適応学習動作完了後は、前記図1の実施例と
同様、小さい帰還係数α2による適応動作をする。
【0079】図7において、42、43はA/D変換回
路、44、45は前述した実施例と同様の適応等化回路
であり、各乗算回路の係数値が、読み出し/書き込み可
能となっている。46、47はデータ弁別回路である。
48はマイクロコンピュータであり、適応等化回路4
4、45の各係数値を読み出したり、任意値を設定した
り、また、上位の中央演算処理回路(図示せず)に各種
情報を知らせたり、受けたりするものである。49はメ
モリ回路である。マイクロコンピュータ48は、おのお
の機能の一部として係数値の読み出し/設定手段として
の機能を有する。なお、本実施例において、図6に示す
実施例のように、切り替え制御回路をもうけてもよい。
路、44、45は前述した実施例と同様の適応等化回路
であり、各乗算回路の係数値が、読み出し/書き込み可
能となっている。46、47はデータ弁別回路である。
48はマイクロコンピュータであり、適応等化回路4
4、45の各係数値を読み出したり、任意値を設定した
り、また、上位の中央演算処理回路(図示せず)に各種
情報を知らせたり、受けたりするものである。49はメ
モリ回路である。マイクロコンピュータ48は、おのお
の機能の一部として係数値の読み出し/設定手段として
の機能を有する。なお、本実施例において、図6に示す
実施例のように、切り替え制御回路をもうけてもよい。
【0080】前述した第1、第2の実施例と同様、テー
プ上に記録されたDenID Markまたは、IBG
信号を用い適応等化回路44、45は、適応学習動作を
行う。その後、マイクロコンピュータ48は、上記適応
等化回路44、45内にある乗算回路の各係数値を読み
出し、メモリ回路49に記憶する。
プ上に記録されたDenID Markまたは、IBG
信号を用い適応等化回路44、45は、適応学習動作を
行う。その後、マイクロコンピュータ48は、上記適応
等化回路44、45内にある乗算回路の各係数値を読み
出し、メモリ回路49に記憶する。
【0081】その後、データ再生装置の磁気テープが、
他の磁気テープに交換されたとする。マイクロコンピュ
ータ48は、各適応等化回路44、45がまだ零から適
応動作することを防ぐべく、前に記憶した係数値をメモ
リ回路49から読み出し、それぞれ対応する適応等化回
路の各係数回路に設定する。
他の磁気テープに交換されたとする。マイクロコンピュ
ータ48は、各適応等化回路44、45がまだ零から適
応動作することを防ぐべく、前に記憶した係数値をメモ
リ回路49から読み出し、それぞれ対応する適応等化回
路の各係数回路に設定する。
【0082】以上の如く構成することにより、新しく装
着された磁気テープに対し、最適な等化状態にまで適応
する時間を短縮することができる。これは、先の係数値
には各ヘッドのバラツキを含んでいるためであり、その
結果、図3の曲線の途中から適応動作を開始することに
なるためである。
着された磁気テープに対し、最適な等化状態にまで適応
する時間を短縮することができる。これは、先の係数値
には各ヘッドのバラツキを含んでいるためであり、その
結果、図3の曲線の途中から適応動作を開始することに
なるためである。
【0083】尚、メモリ回路49を電池等を用い不揮発
化し、データ再生装置の電源オン直後、上述のように、
各係数値を初期設定することも可能である。
化し、データ再生装置の電源オン直後、上述のように、
各係数値を初期設定することも可能である。
【0084】また、メモリ回路を不揮発性せず、図8に
示すようにデータ再生装置の電源オン直後、フロッピー
50から、各種のテープ記録密度、記録/再生、フォー
ワード/バックワード時の最適係数をXレジスタ53に
書き込み、テープの先頭に記録されたDen ID M
ark情報から、目的とする係数値をコントロール信号
によりXレジスタ53からメモリ54にロードし、メモ
リ54から読みだされた係数値を適応等化回路55に設
定することで、記録密度及び、動作モードに応じた各係
数の設定でき、かつ全く新しい値から適応するより早く
適応することも可能である。。
示すようにデータ再生装置の電源オン直後、フロッピー
50から、各種のテープ記録密度、記録/再生、フォー
ワード/バックワード時の最適係数をXレジスタ53に
書き込み、テープの先頭に記録されたDen ID M
ark情報から、目的とする係数値をコントロール信号
によりXレジスタ53からメモリ54にロードし、メモ
リ54から読みだされた係数値を適応等化回路55に設
定することで、記録密度及び、動作モードに応じた各係
数の設定でき、かつ全く新しい値から適応するより早く
適応することも可能である。。
【0085】また、データ再生装置においては、再生エ
ラーが発生した場合に磁気テープ上のエラー発生箇所を
40回程度再試行してデータがリードできなければパー
マネントリードエラーにしている。この40回試行中に
該RAMに設定された係数を読みだし、係数値を変えて
再試行することにより、従来の固定の係数値の試行では
リード出来なかったデータが再試行中にデータをリード
することができる。
ラーが発生した場合に磁気テープ上のエラー発生箇所を
40回程度再試行してデータがリードできなければパー
マネントリードエラーにしている。この40回試行中に
該RAMに設定された係数を読みだし、係数値を変えて
再試行することにより、従来の固定の係数値の試行では
リード出来なかったデータが再試行中にデータをリード
することができる。
【0086】図7および、図8に示す実施例では、マイ
クロコンピュータ48または、メモリ54を係数値の設
定手段として用い、適応等化回路の係数値を設定する例
を示した。しかし他の回路を用い、電源オン時に任意の
値を設定したり、適応等化動作中に任意の係数値を変え
たり、または、初期値にプリセットしても、上記と同等
の効果が得られる。
クロコンピュータ48または、メモリ54を係数値の設
定手段として用い、適応等化回路の係数値を設定する例
を示した。しかし他の回路を用い、電源オン時に任意の
値を設定したり、適応等化動作中に任意の係数値を変え
たり、または、初期値にプリセットしても、上記と同等
の効果が得られる。
【0087】また、図7、図8に示す実施例では、メモ
リ54、マイクロコンピュータ48を係数値の読みだし
手段として用い、適応等化回路の係数値を読み出す例を
示していが、これだけでなく別の動作をさせることも可
能である。即ち、メモリ54、マイクロコンピュータ4
8を利用して、異常検出手段としても機能させることで
ある(第(1)の実施例)。
リ54、マイクロコンピュータ48を係数値の読みだし
手段として用い、適応等化回路の係数値を読み出す例を
示していが、これだけでなく別の動作をさせることも可
能である。即ち、メモリ54、マイクロコンピュータ4
8を利用して、異常検出手段としても機能させることで
ある(第(1)の実施例)。
【0088】図9(a)、(b)は、磁気テープのデー
タブロックDBおよび、IBG中にドロップアウト等の
異常が存在した場合の動作を説明する図である。
タブロックDBおよび、IBG中にドロップアウト等の
異常が存在した場合の動作を説明する図である。
【0089】図1に示すテープフォーマット検出回路1
15がDen ID Mark信号を検出し、同図に示
す係数切り替え回路134によって大きな帰還係数α1
が選択され、適応学習動作を実行していたとする。その
適応学習の途中、ドロップアウトなどの異常が有ると、
各乗算回路125〜129の係数値の変化が、図3に示
すように単調な変化では無くなる。たとえば、係数値の
変化が上下に変動する。またさらに進むと係数値が予め
設定された所定値を越えるなどの異常が現れる。
15がDen ID Mark信号を検出し、同図に示
す係数切り替え回路134によって大きな帰還係数α1
が選択され、適応学習動作を実行していたとする。その
適応学習の途中、ドロップアウトなどの異常が有ると、
各乗算回路125〜129の係数値の変化が、図3に示
すように単調な変化では無くなる。たとえば、係数値の
変化が上下に変動する。またさらに進むと係数値が予め
設定された所定値を越えるなどの異常が現れる。
【0090】マイクロコンピュータ48がこれを検出す
ると、適応学習または適応動作を一時的に停止する。ま
たは、係数値を初期設定値または、ゼロにプリセットす
ることで、異常な信号による適応等化器の誤動作を未然
に防止することが出来る。
ると、適応学習または適応動作を一時的に停止する。ま
たは、係数値を初期設定値または、ゼロにプリセットす
ることで、異常な信号による適応等化器の誤動作を未然
に防止することが出来る。
【0091】また、適応等化動作を一時的に停止する第
(2)の実施例を図10に示す。
(2)の実施例を図10に示す。
【0092】同図において、101は磁気テープ、10
2は磁気ヘッド57は自動利得可変増幅器(AGC)、
109アナログデジタル変換器(A/D)、61はトラ
ンスバーサル等化回路、130〜132は係数更新回
路、60は等化回路の出力信号と期待値との演算を行い
誤差信号を生成する誤差検出回路、59は適応学習の初
期及び、適応等化時に誤差検出回路60の出力と等化誤
差の最大許容範囲であるか所定値(1A、2A)と比較
する比較回路、58は比較器59の結果に対応して開閉
されるゲートから構成され、等化誤差の大小を監視し、
適応学習、または適応等化時の等化誤差が所定値を超過
した場合に適応学習、適応等化動作を一時的に停止する
ようにしたものである。
2は磁気ヘッド57は自動利得可変増幅器(AGC)、
109アナログデジタル変換器(A/D)、61はトラ
ンスバーサル等化回路、130〜132は係数更新回
路、60は等化回路の出力信号と期待値との演算を行い
誤差信号を生成する誤差検出回路、59は適応学習の初
期及び、適応等化時に誤差検出回路60の出力と等化誤
差の最大許容範囲であるか所定値(1A、2A)と比較
する比較回路、58は比較器59の結果に対応して開閉
されるゲートから構成され、等化誤差の大小を監視し、
適応学習、または適応等化時の等化誤差が所定値を超過
した場合に適応学習、適応等化動作を一時的に停止する
ようにしたものである。
【0093】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、時刻Tjにおける入力信号のA/D変換出力値X
jは、トランスバーサル等化回路61と係数回路130
〜132に入力される。そして、等化回路61の出力Y
jは誤差検出回路60に入力され、誤差検出回路60に
よって等化出力Yjと期待値djとの差、すなわち、等
化誤差ejが出力される。
まず、時刻Tjにおける入力信号のA/D変換出力値X
jは、トランスバーサル等化回路61と係数回路130
〜132に入力される。そして、等化回路61の出力Y
jは誤差検出回路60に入力され、誤差検出回路60に
よって等化出力Yjと期待値djとの差、すなわち、等
化誤差ejが出力される。
【0094】さらに、等化誤差ejは比較回路59に入
力され、適応学習時の初期等化誤差の許容値範囲の設定
値1A及び、適応等化時の等化誤差の許容値範囲の設定
値2Aと比較される。同時に、等化誤差ejはゲート5
8にも入力され、比較器59の出力によりゲートされ
る。すなわち、図11のように適応学習時の等化誤差e
jが所定値1Aより大なる時、適応等化時の等化誤差e
jが所定値2Aより大なる時、ゲート58が閉じ零が出
力される、一方等化誤差ejが所定値1A、2Aより小
なる時、または、等しい時、ゲート58が開いて等化誤
差ejと同じ値が出力される。
力され、適応学習時の初期等化誤差の許容値範囲の設定
値1A及び、適応等化時の等化誤差の許容値範囲の設定
値2Aと比較される。同時に、等化誤差ejはゲート5
8にも入力され、比較器59の出力によりゲートされ
る。すなわち、図11のように適応学習時の等化誤差e
jが所定値1Aより大なる時、適応等化時の等化誤差e
jが所定値2Aより大なる時、ゲート58が閉じ零が出
力される、一方等化誤差ejが所定値1A、2Aより小
なる時、または、等しい時、ゲート58が開いて等化誤
差ejと同じ値が出力される。
【0095】さらに、ゲート58の出力は各々係数回路
130〜132に入力され、係数回路130〜132
は、図1の実施例で述べた適応アルゴリズムにより係数
の更新を行い、等化器61の等化特性を変化させる。こ
の場合に、ゲート58が閉じ零が出力されている期間
は、等化回路61の出力が最も目的に沿う形となってい
ると判断するため、等化回路61の特性を変化させるこ
とがない。
130〜132に入力され、係数回路130〜132
は、図1の実施例で述べた適応アルゴリズムにより係数
の更新を行い、等化器61の等化特性を変化させる。こ
の場合に、ゲート58が閉じ零が出力されている期間
は、等化回路61の出力が最も目的に沿う形となってい
ると判断するため、等化回路61の特性を変化させるこ
とがない。
【0096】従って、本実施例の適応等化器によれば、
等化学習時の等化誤差ejの最大許容範囲である所定値
1Aおよび、適応等化時の等化誤差ejの最大許容範囲
である所定値2Aとの比較器59と、これに対応して開
閉されるゲート58とを備えることにより、等化誤差e
jが所定値1A、2Aを超過した場合にのみ適応学習、
適応等化を一時停止させることが出来る。これにより、
最大許容範囲より大きい入力信号xj追従することな
く、所定値1A、2A以下の入力信号Xjにのみ適応学
習、適応等化動作を追従させ、ドロップアウトなどに起
因する、適応等化動作の誤動作を防止することができ
る。
等化学習時の等化誤差ejの最大許容範囲である所定値
1Aおよび、適応等化時の等化誤差ejの最大許容範囲
である所定値2Aとの比較器59と、これに対応して開
閉されるゲート58とを備えることにより、等化誤差e
jが所定値1A、2Aを超過した場合にのみ適応学習、
適応等化を一時停止させることが出来る。これにより、
最大許容範囲より大きい入力信号xj追従することな
く、所定値1A、2A以下の入力信号Xjにのみ適応学
習、適応等化動作を追従させ、ドロップアウトなどに起
因する、適応等化動作の誤動作を防止することができ
る。
【0097】また図12は、適応等化動作を一時的に停
止する第(3)の実施例である適応等化器を示すブロック
図、図13は本実施例の適応等化における等化誤差の経
過と所定値(2A)との関係を示す説明図である。
止する第(3)の実施例である適応等化器を示すブロック
図、図13は本実施例の適応等化における等化誤差の経
過と所定値(2A)との関係を示す説明図である。
【0098】本実施例の適応等化器は、たとえばデータ
再生装置に用いられる適応等化器とされ、入力信号を所
定の条件で変換する等化回路61と、等化回路61の特
性条件を制御する係数回路130〜132と等化回路6
1の出力と期待値との演算を行う誤差検出回路60と、
誤差検出回路60の出力と等化誤差の最小許容範囲で有
る所定値2Aとを比較する比較器59と、比較器59の
結果に応じて状態を設定するラッチ回路63と、ラッチ
回路63の状態に対応して開閉されるゲート64〜66
とから構成され、実施例図10との相違点は比較器59
の後段にラッチ回路64〜66を接続し、等化誤差が所
定値を下回った場合にそれ以降の適応等化動作を停止す
るようにしたものである。
再生装置に用いられる適応等化器とされ、入力信号を所
定の条件で変換する等化回路61と、等化回路61の特
性条件を制御する係数回路130〜132と等化回路6
1の出力と期待値との演算を行う誤差検出回路60と、
誤差検出回路60の出力と等化誤差の最小許容範囲で有
る所定値2Aとを比較する比較器59と、比較器59の
結果に応じて状態を設定するラッチ回路63と、ラッチ
回路63の状態に対応して開閉されるゲート64〜66
とから構成され、実施例図10との相違点は比較器59
の後段にラッチ回路64〜66を接続し、等化誤差が所
定値を下回った場合にそれ以降の適応等化動作を停止す
るようにしたものである。
【0099】すなわち、本実施例においては、誤差検出
回路60から出力された等化誤差ejが、係数回路13
0〜132および、比較器59に入力される。そして、
係数回路130〜132においては、入力信号Xjおよ
び、等化誤差ejから図1で述べた係数更新アルゴリズ
ムにより、等化器61の特性を変化させるための係数値
が乗算回路125〜129に出力される。
回路60から出力された等化誤差ejが、係数回路13
0〜132および、比較器59に入力される。そして、
係数回路130〜132においては、入力信号Xjおよ
び、等化誤差ejから図1で述べた係数更新アルゴリズ
ムにより、等化器61の特性を変化させるための係数値
が乗算回路125〜129に出力される。
【0100】一方、比較器59に入力された等化誤差e
jは、所定値2Aと比較される。そして、等化誤差ej
と所定値2Aとの比較結果、すなわち比較器59の出力
がラッチ回路63に入力される。さらに、ラッチ回路6
3は、比較器59の出力が、図13に示すように等化誤
差ejが所定値2Aより小さくなったことを示した時に
その状態がラッチされる。そして、ラッチ回路63の出
力はゲート64〜66に入力され、係数回路130〜1
32の出力がゲートされる。この場合に、ゲート64〜
66の出力は、等化器61の特性を変化させるために用
いられる。
jは、所定値2Aと比較される。そして、等化誤差ej
と所定値2Aとの比較結果、すなわち比較器59の出力
がラッチ回路63に入力される。さらに、ラッチ回路6
3は、比較器59の出力が、図13に示すように等化誤
差ejが所定値2Aより小さくなったことを示した時に
その状態がラッチされる。そして、ラッチ回路63の出
力はゲート64〜66に入力され、係数回路130〜1
32の出力がゲートされる。この場合に、ゲート64〜
66の出力は、等化器61の特性を変化させるために用
いられる。
【0101】従って、本実施例の適応等化器によれば、
等化誤差ejの最小許容範囲である所定値2Aとの比較
器59と、これに応じて状態を設定するラッチ回路64
〜66とを備えることにより、等化誤差ejが所定値2
Aより小さくなった時にその状態がラッチ回路63によ
りラッチされ、係数回路130〜132の出力をゲート
して、その以降の等化器12の適応動作を停止させるこ
とができる。これにより、最小許容範囲より小さい入力
信号Xjに追従することなく、所定値2Aを越えた入力
信号Xjのみ適応等化動作を追従させ、適応等化動作を
停止させることができる。
等化誤差ejの最小許容範囲である所定値2Aとの比較
器59と、これに応じて状態を設定するラッチ回路64
〜66とを備えることにより、等化誤差ejが所定値2
Aより小さくなった時にその状態がラッチ回路63によ
りラッチされ、係数回路130〜132の出力をゲート
して、その以降の等化器12の適応動作を停止させるこ
とができる。これにより、最小許容範囲より小さい入力
信号Xjに追従することなく、所定値2Aを越えた入力
信号Xjのみ適応等化動作を追従させ、適応等化動作を
停止させることができる。
【0102】図14は本発明の適応等化の制御方式にお
いて等化動作を一時的に停止する第(4)の実施例である
適応等化器を示すブロック図である。
いて等化動作を一時的に停止する第(4)の実施例である
適応等化器を示すブロック図である。
【0103】本実施例の適応等化器は、たとえばデータ
再生装置に用いられる適応等化器とされ、入力信号を入
力信号のピーク値に位相の同期した基準クロック106
でアナログ/デジタル変換器109と、入力信号を所定
の条件で特性が変化する等化回路61と、等化器の特性
条件を制御する係数回路130〜132と、等化器の出
力信号をデータ弁別手段113と、弁別異常検出手段6
7と、弁別データを復調する復調手段68と、復調異常
を検出する復調手段69と、入力信号のピーク値に位相
の同期した基準クロック手段106と、入力信号のピー
ク値と基準クロック信号の位相関係を監視して、位相差
異常を検出する位相異常検出手段71と、各異常信号を
ORするOR回路70と、OR回路70の出力に対応し
て開閉されるゲート58とから構成される、実施例図1
0、図13との相違点は弁別異常検出手段67と、復調
異常検出手段69と、位相異常検出手段71を接続し、
異常信号の検知結果を用いて適応動作を停止するように
したものである。
再生装置に用いられる適応等化器とされ、入力信号を入
力信号のピーク値に位相の同期した基準クロック106
でアナログ/デジタル変換器109と、入力信号を所定
の条件で特性が変化する等化回路61と、等化器の特性
条件を制御する係数回路130〜132と、等化器の出
力信号をデータ弁別手段113と、弁別異常検出手段6
7と、弁別データを復調する復調手段68と、復調異常
を検出する復調手段69と、入力信号のピーク値に位相
の同期した基準クロック手段106と、入力信号のピー
ク値と基準クロック信号の位相関係を監視して、位相差
異常を検出する位相異常検出手段71と、各異常信号を
ORするOR回路70と、OR回路70の出力に対応し
て開閉されるゲート58とから構成される、実施例図1
0、図13との相違点は弁別異常検出手段67と、復調
異常検出手段69と、位相異常検出手段71を接続し、
異常信号の検知結果を用いて適応動作を停止するように
したものである。
【0104】すなわち、本実施例においては、磁気テー
プ101に記録されたデータは読み出し用ヘッド10
2、AGC回路57を介してA/D変換回路109およ
び、ピークデータ生成回路105に入力され、基準クロ
ック回路106は、出力するピークデータに同期したク
ロック信号が出力される。クロック信号はA/D変換器
109と、位相異常検出手段71に送られる。A/D変
換器109は、入力信号を基準クロックの変化点でアナ
ログ/デジタル変換した量子化した信号を出力する。一
方位相異常検出手段71では、ピークデータと基準クロ
ックの位相差が所定値を越えたことを検知するように動
作される。そして、位相異常手段71の出力はOR回路
70を介してゲート58に入力され、誤差検出回路60
から入力される等化誤差ejがゲートされる、すなわ
ち、ピークデータパルスと基準クロック信号の位相差が
所定値を越えた場合、ゲート58が閉じて零が出力さ
れ、それ以外の時にゲート58が開いて等化誤差ejと
同じ値が出力される。
プ101に記録されたデータは読み出し用ヘッド10
2、AGC回路57を介してA/D変換回路109およ
び、ピークデータ生成回路105に入力され、基準クロ
ック回路106は、出力するピークデータに同期したク
ロック信号が出力される。クロック信号はA/D変換器
109と、位相異常検出手段71に送られる。A/D変
換器109は、入力信号を基準クロックの変化点でアナ
ログ/デジタル変換した量子化した信号を出力する。一
方位相異常検出手段71では、ピークデータと基準クロ
ックの位相差が所定値を越えたことを検知するように動
作される。そして、位相異常手段71の出力はOR回路
70を介してゲート58に入力され、誤差検出回路60
から入力される等化誤差ejがゲートされる、すなわ
ち、ピークデータパルスと基準クロック信号の位相差が
所定値を越えた場合、ゲート58が閉じて零が出力さ
れ、それ以外の時にゲート58が開いて等化誤差ejと
同じ値が出力される。
【0105】さらに、ゲート58の出力は係数回路13
0〜132に入力され、係数回路130〜132は適応
アルゴリズムにより、乗算回路125〜129を介して
等化器61の特性を変化させる。この場合に、ゲート5
8が閉じて零が出力されている期間は、等化器61の出
力が最も目的に沿う形になっていると判断するため、等
化器61の特性を変化させることがない。従って、本実
施例の適応等化器によれば、ピークデータパルスと基準
クロックの位相差の異常を検知する位相異常検出手段を
備えることにより、位相差が所定値を越えた場合にのみ
適応動作を一時的に停止させることができる。これによ
り、磁気テープの速度変動および、ノイズ等でピークパ
ルスと、基準クロック信号の位相差が所定値を越えた場
合に、A/D変換器109が、入力アナログ信号のピー
ク値とずれた基準クロック信号でサンプリングすること
による一時的な周波数成分の変動に追従することなく、
所定の入力信号xjにのみ適応動作を追従させ、適応等
化動作の誤動作を防止することができる。
0〜132に入力され、係数回路130〜132は適応
アルゴリズムにより、乗算回路125〜129を介して
等化器61の特性を変化させる。この場合に、ゲート5
8が閉じて零が出力されている期間は、等化器61の出
力が最も目的に沿う形になっていると判断するため、等
化器61の特性を変化させることがない。従って、本実
施例の適応等化器によれば、ピークデータパルスと基準
クロックの位相差の異常を検知する位相異常検出手段を
備えることにより、位相差が所定値を越えた場合にのみ
適応動作を一時的に停止させることができる。これによ
り、磁気テープの速度変動および、ノイズ等でピークパ
ルスと、基準クロック信号の位相差が所定値を越えた場
合に、A/D変換器109が、入力アナログ信号のピー
ク値とずれた基準クロック信号でサンプリングすること
による一時的な周波数成分の変動に追従することなく、
所定の入力信号xjにのみ適応動作を追従させ、適応等
化動作の誤動作を防止することができる。
【0106】次に、適応等化動作を一時的に停止する第
(5)の実施例を説明する。図14の実施例において弁別
手段113により等化回路61の適応等化出力信号をデ
ータ“1”または、データ“0”に弁別する際、誤って
弁別した結果、期待値が正しい値を示さない事が起こり
得る。この場合には、誤差検出回路60から出力される
誤差信号により係数回路130〜132が誤った修正を
加えられてしまう。この例を図15に示す。同図(a)
は、磁気テープ上の傷、折れ、ゴミの付着等で再生ヘッ
ド57からの出力波形が著しく特性の悪化した信号が適
応等化器61を介してデータ弁別回路113に入力され
たとき、弁別回路113が本来データ“1”レベルの箇
所を“0”レベルと誤って弁別を行った場合、誤った期
待値に対する誤差信号で係数回路130〜132の係数
値が更新され、等化特性の高域を強調するように誤修正
される。その後、正常な再生波形xjが適応等化器61
に入力されると、適応等化器61で高域が強調され、同
図(C)のように特性が悪化してしまい、弁別誤りの原
因となる。このような係数の誤修正が繰り返されるとし
まいには係数がオーバーフォローし発散してしまう恐れ
がある。そこで、弁別を誤る原因としては、図16に示
されるような、湧き出し、消失、突出の3つの場合が考
えられる。ことからスライスレベル+A、−Aを越えた
ら、データ“1”または、スライスレベル+A、−Aを
越えなければデータ“0”と識別する弁別手段113
と、スライスレベル±A±r値を持つ入力信号を“1”
レベル、および、0±r値を持つ入力信号を0レベルと
判定するポインタ発生手段をもうけて、弁別手段とポイ
ンタ検出による相互関係を弁別異常検出手段67で監視
し、同図の丸印を付したような、弁別手段、とポインタ
検出手段による出力が不一致で有ることを、弁別異常検
出手段67の出力はOR回路を介して、ゲート58に入
力され、誤差誤差検出回路60から入力される等化誤差
ejがゲートされる。すなわち、弁別異常信号を検知さ
れた時、ゲート58が閉じて零が出力される。それ以外
の時にゲート58が開いて等化誤差ejと同じ値が出力
される。
(5)の実施例を説明する。図14の実施例において弁別
手段113により等化回路61の適応等化出力信号をデ
ータ“1”または、データ“0”に弁別する際、誤って
弁別した結果、期待値が正しい値を示さない事が起こり
得る。この場合には、誤差検出回路60から出力される
誤差信号により係数回路130〜132が誤った修正を
加えられてしまう。この例を図15に示す。同図(a)
は、磁気テープ上の傷、折れ、ゴミの付着等で再生ヘッ
ド57からの出力波形が著しく特性の悪化した信号が適
応等化器61を介してデータ弁別回路113に入力され
たとき、弁別回路113が本来データ“1”レベルの箇
所を“0”レベルと誤って弁別を行った場合、誤った期
待値に対する誤差信号で係数回路130〜132の係数
値が更新され、等化特性の高域を強調するように誤修正
される。その後、正常な再生波形xjが適応等化器61
に入力されると、適応等化器61で高域が強調され、同
図(C)のように特性が悪化してしまい、弁別誤りの原
因となる。このような係数の誤修正が繰り返されるとし
まいには係数がオーバーフォローし発散してしまう恐れ
がある。そこで、弁別を誤る原因としては、図16に示
されるような、湧き出し、消失、突出の3つの場合が考
えられる。ことからスライスレベル+A、−Aを越えた
ら、データ“1”または、スライスレベル+A、−Aを
越えなければデータ“0”と識別する弁別手段113
と、スライスレベル±A±r値を持つ入力信号を“1”
レベル、および、0±r値を持つ入力信号を0レベルと
判定するポインタ発生手段をもうけて、弁別手段とポイ
ンタ検出による相互関係を弁別異常検出手段67で監視
し、同図の丸印を付したような、弁別手段、とポインタ
検出手段による出力が不一致で有ることを、弁別異常検
出手段67の出力はOR回路を介して、ゲート58に入
力され、誤差誤差検出回路60から入力される等化誤差
ejがゲートされる。すなわち、弁別異常信号を検知さ
れた時、ゲート58が閉じて零が出力される。それ以外
の時にゲート58が開いて等化誤差ejと同じ値が出力
される。
【0107】このように、ドロップアウトなどの比較的
長時間にわたる信号特性の悪化時には即座に係数の修正
を禁止し、誤修正により係数が発散する等の悪影響を防
止することができる。
長時間にわたる信号特性の悪化時には即座に係数の修正
を禁止し、誤修正により係数が発散する等の悪影響を防
止することができる。
【0108】次に適応等化動作を一時的に停止する第
(6)の実施例を説明する。図14の実施例において、デ
ータ弁別手段113からデータビット列を復調する際、
前段の弁別手段113が誤った弁別データ信号を送出す
ると、復調エラーが起きる。弁別手段113が誤った弁
別をした際には、磁気ヘッド102の読みだし特性が何
等かの理由により一時的に悪化していることが考えられ
るので、この時の適応等化回路61の係数修正は誤修正
となってしまう。復号器68が復号の際エラーを起こし
たなら、復号異常検出手段69はこれを検出し、異常検
出信号をOR回路70を介してゲート58に入力され、
誤差検出回路60から入力される等化誤差ejがゲート
される。すなわち、復調異常信号を検知された時、ゲー
ト58が閉じて零が出力される。それ以外の時にゲート
58が開いて等化誤差ejと同じ値が出力される。 こ
のように、復調エラーの際にはその信号による係数の修
正を禁止することで、誤修正による悪影響を防止でき
る。
(6)の実施例を説明する。図14の実施例において、デ
ータ弁別手段113からデータビット列を復調する際、
前段の弁別手段113が誤った弁別データ信号を送出す
ると、復調エラーが起きる。弁別手段113が誤った弁
別をした際には、磁気ヘッド102の読みだし特性が何
等かの理由により一時的に悪化していることが考えられ
るので、この時の適応等化回路61の係数修正は誤修正
となってしまう。復号器68が復号の際エラーを起こし
たなら、復号異常検出手段69はこれを検出し、異常検
出信号をOR回路70を介してゲート58に入力され、
誤差検出回路60から入力される等化誤差ejがゲート
される。すなわち、復調異常信号を検知された時、ゲー
ト58が閉じて零が出力される。それ以外の時にゲート
58が開いて等化誤差ejと同じ値が出力される。 こ
のように、復調エラーの際にはその信号による係数の修
正を禁止することで、誤修正による悪影響を防止でき
る。
【0109】以上、第(1)から第(6)の実施例によってド
ロップアウト等の異常な入力信号に対して適応等化動作
を一時的に等化動作を停止するようにすることで、異常
入力信号に影響されることなく、適応等化動作の誤動作
の防止が可能とされる適応等化器の制御方式の実施例を
それぞれ単独に示したが、これらの併用により高い確度
で係数の誤修正による適応等化器の特性悪化を防止する
ことができる。
ロップアウト等の異常な入力信号に対して適応等化動作
を一時的に等化動作を停止するようにすることで、異常
入力信号に影響されることなく、適応等化動作の誤動作
の防止が可能とされる適応等化器の制御方式の実施例を
それぞれ単独に示したが、これらの併用により高い確度
で係数の誤修正による適応等化器の特性悪化を防止する
ことができる。
【0110】また、上記異常を検出した時、マイクロコ
ンピュータ、および、他の手段により、上位の中央演算
処理装置に知らせるので、テープの劣化や、読み取りヘ
ッドの異常を早めに検査することが可能となる。
ンピュータ、および、他の手段により、上位の中央演算
処理装置に知らせるので、テープの劣化や、読み取りヘ
ッドの異常を早めに検査することが可能となる。
【0111】また、上述した説明では、テープ上の異常
の場合を例にしたが、これに限定されない。例えば、適
応動作完了後の各係数値をマイクロコンピュータが検査
し、ある異常な値となっていた時、ヘッドが不良になっ
たと判断することが可能である。
の場合を例にしたが、これに限定されない。例えば、適
応動作完了後の各係数値をマイクロコンピュータが検査
し、ある異常な値となっていた時、ヘッドが不良になっ
たと判断することが可能である。
【0112】なお、異常値の検出は、例えば、複数の適
応等化回路の係数を読み出して比較することにより行な
うこともできる。図8の例では、説明を簡単にするた
め、二つの回路44、45を示すが、実際には、多数の
回路を用いるので、これらの比較により、異常を容易に
検出できる。
応等化回路の係数を読み出して比較することにより行な
うこともできる。図8の例では、説明を簡単にするた
め、二つの回路44、45を示すが、実際には、多数の
回路を用いるので、これらの比較により、異常を容易に
検出できる。
【0113】また、図6に示す実施例ではトラック切換
回路を用い、他の適応等化回路の適応動作を行なった
が、マイクロコンピュータを用い、第1の等化回路の係
数を第2の等化回路の係数値として設定しても、ほぼ満
足な性能を有する適応等化回路となる。
回路を用い、他の適応等化回路の適応動作を行なった
が、マイクロコンピュータを用い、第1の等化回路の係
数を第2の等化回路の係数値として設定しても、ほぼ満
足な性能を有する適応等化回路となる。
【0114】例えば、図8に示す実施例において、適応
等化回路44について適応学習を行なわせ、この結果得
られた係数をメモリ回路49に記憶すると共に、他の適
応等化回路45に設定する構成とすることができる。ま
た、複数の等化回路について学習を行ない、学習をして
ない他の複数の等化回路に、それらの学習結果を設定す
ることもできる。
等化回路44について適応学習を行なわせ、この結果得
られた係数をメモリ回路49に記憶すると共に、他の適
応等化回路45に設定する構成とすることができる。ま
た、複数の等化回路について学習を行ない、学習をして
ない他の複数の等化回路に、それらの学習結果を設定す
ることもできる。
【0115】本実施例は、適応化によって読み取りマー
ジンを大きくできて、ヘッドのバラツキ範囲が大きくて
も、該ヘッドをデータ再生装置に適用でき、ヘッドの生
産歩留りを向上させることができる。これはデータ再生
装置の安価化につながる。
ジンを大きくできて、ヘッドのバラツキ範囲が大きくて
も、該ヘッドをデータ再生装置に適用でき、ヘッドの生
産歩留りを向上させることができる。これはデータ再生
装置の安価化につながる。
【0116】また、帰還係数を適応前後で切換えること
により、より早く等化回路の適応動作が可能となると共
に、ドロップアウト等の突発的な異常入力に対しても、
誤動作することがない。すなわち、データ再生の信頼性
向上になる。
により、より早く等化回路の適応動作が可能となると共
に、ドロップアウト等の突発的な異常入力に対しても、
誤動作することがない。すなわち、データ再生の信頼性
向上になる。
【0117】また、トラック切換回路を設けることによ
り、適応用信号が入力されない等化回路も、適応動作が
可能となる。
り、適応用信号が入力されない等化回路も、適応動作が
可能となる。
【0118】また、係数値を読書き可能とすることで、
係数値の初期設定ができ、すばやい適応動作が可能とな
る。
係数値の初期設定ができ、すばやい適応動作が可能とな
る。
【0119】また、適応動作の異常動作を早く検出でき
ることで、データ再生装置の異常動作を未然に防止する
ことができる。
ることで、データ再生装置の異常動作を未然に防止する
ことができる。
【0120】なお、上記各実施例では、複数の適応等化
回路の例として、二つの適応等化回路を示しているが、
これは、説明の便宜のためにすぎず、実際には、更に多
数のトラックに対応して、適応等化回路を設けることが
できる。その場合、上記した各実施例が適応できること
は、いうまでもない。
回路の例として、二つの適応等化回路を示しているが、
これは、説明の便宜のためにすぎず、実際には、更に多
数のトラックに対応して、適応等化回路を設けることが
できる。その場合、上記した各実施例が適応できること
は、いうまでもない。
【0121】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
る。
【0122】なお、以下の実施例では、再生条件が異な
るため、装置間のバラツキ、記憶媒体間のバラツキ、ヘ
ッド等のトラック間のバラツキ等の原因により、再生時
の特性が異なる場合に、好適に対処できる実施例につい
て説明する。ここでは、テープ走行方向が変化可能な磁
気テープ装置の例を用い、テープ走行方向が順方向から
逆方向に変化した場合について説明する。
るため、装置間のバラツキ、記憶媒体間のバラツキ、ヘ
ッド等のトラック間のバラツキ等の原因により、再生時
の特性が異なる場合に、好適に対処できる実施例につい
て説明する。ここでは、テープ走行方向が変化可能な磁
気テープ装置の例を用い、テープ走行方向が順方向から
逆方向に変化した場合について説明する。
【0123】図17は、本発明の第4実施例の構成を示
すブロック図である。同図において、8は複数トラック
から成る磁気テープ、1は磁気ヘッド、203は自動利
得可変増幅器(AGC)、204はアナログデジタル変
換器(A/D)、205は適応等化回路、206、20
7は遅延回路、208〜210は乗算器、211は加算
器、212は読み出し信号と期待値とを比較する比較
器、213は乗算器の乗数を生成する係数生成回路、2
14〜216は係数を記憶する係数記憶回路、217は
等化回路の内部制御を行なう演算処理回路(MPU)、
218はMPU217のプログラムなどが記憶された読
み出し専用メモリ(ROM)、219はMPU217の
作業領域である読み書き可能形メモリ(RAM)、22
0は磁気テープ走行方向をMPU217に知らせる入力
ポート、221はMPU217が各回路を制御するため
に使用するシステムバスである。
すブロック図である。同図において、8は複数トラック
から成る磁気テープ、1は磁気ヘッド、203は自動利
得可変増幅器(AGC)、204はアナログデジタル変
換器(A/D)、205は適応等化回路、206、20
7は遅延回路、208〜210は乗算器、211は加算
器、212は読み出し信号と期待値とを比較する比較
器、213は乗算器の乗数を生成する係数生成回路、2
14〜216は係数を記憶する係数記憶回路、217は
等化回路の内部制御を行なう演算処理回路(MPU)、
218はMPU217のプログラムなどが記憶された読
み出し専用メモリ(ROM)、219はMPU217の
作業領域である読み書き可能形メモリ(RAM)、22
0は磁気テープ走行方向をMPU217に知らせる入力
ポート、221はMPU217が各回路を制御するため
に使用するシステムバスである。
【0124】磁気ヘッド1は、磁気テープ8に記録され
た複数のトラックのうち1トラックだけの磁気情報を読
み取り、電気信号に変換する。読み取られた電気信号
は、磁気テープ8の媒体や磁気ヘッド1の特性変動によ
る信号振幅の変動を吸収するため、AGC203により
一定信号振幅に安定化し、A/D204に入力される。
A/D204は、アナログの読み取り信号をデジタル化
し、デジタル回路で構成された適応等化回路205に入
力される。
た複数のトラックのうち1トラックだけの磁気情報を読
み取り、電気信号に変換する。読み取られた電気信号
は、磁気テープ8の媒体や磁気ヘッド1の特性変動によ
る信号振幅の変動を吸収するため、AGC203により
一定信号振幅に安定化し、A/D204に入力される。
A/D204は、アナログの読み取り信号をデジタル化
し、デジタル回路で構成された適応等化回路205に入
力される。
【0125】適応等化回路205は、遅延回路206〜
207、乗算器208〜210、および加算器211か
ら成る非巡回形デジタルフィルタと、出力値と出力の期
待値を比較する比較器212と、これにより、得られた
誤差量から乗算器208〜210の係数を算出する係数
生成回路213と、各係数値を一時的に保存し、MPU
217から各係数を読み書き可能にする係数記憶回路2
14〜216とから構成されている。
207、乗算器208〜210、および加算器211か
ら成る非巡回形デジタルフィルタと、出力値と出力の期
待値を比較する比較器212と、これにより、得られた
誤差量から乗算器208〜210の係数を算出する係数
生成回路213と、各係数値を一時的に保存し、MPU
217から各係数を読み書き可能にする係数記憶回路2
14〜216とから構成されている。
【0126】非巡回形デジタルフィルタは、乗算器20
8〜210の係数、すなわち、係数記憶回路214〜2
16から出力される係数値a0〜a2によって、周波数特
性が決定される。係数値a0〜a2は、図19に示すよう
に、非巡回形デジタルフィルタの出力信号と出力の期待
値とが一致するまで変化し、最終的には各係数値a0〜
a2はある値に落ちつく(学習過程と呼ぶ)。したがっ
て、読み取り信号の周波数特性に因らず期待値に一致す
るように、適応等化回路の周波数特性が決定され、読み
取り信号に対する等化回路の出力特性を一定する。
8〜210の係数、すなわち、係数記憶回路214〜2
16から出力される係数値a0〜a2によって、周波数特
性が決定される。係数値a0〜a2は、図19に示すよう
に、非巡回形デジタルフィルタの出力信号と出力の期待
値とが一致するまで変化し、最終的には各係数値a0〜
a2はある値に落ちつく(学習過程と呼ぶ)。したがっ
て、読み取り信号の周波数特性に因らず期待値に一致す
るように、適応等化回路の周波数特性が決定され、読み
取り信号に対する等化回路の出力特性を一定する。
【0127】このような等化回路の各係数値a0〜a
2は、システムバス221を介してMPU217が読み
書き可能な構成となっている。係数記憶回路214〜2
16は、基本的に同一の構成となっており、MPU21
7からは参照されるアドレスのみが異なるだけである。
その構成は、係数記憶回路214を例に取ると、図18
のようになる。
2は、システムバス221を介してMPU217が読み
書き可能な構成となっている。係数記憶回路214〜2
16は、基本的に同一の構成となっており、MPU21
7からは参照されるアドレスのみが異なるだけである。
その構成は、係数記憶回路214を例に取ると、図18
のようになる。
【0128】アドレスバス221a、データバス221
b、IOWC221c、IORC221dは、システム
バス221中の信号路であり、MPU217から信号が
出力される。各係数記憶回路214〜216には、異な
るアドレスが割り付けられており、MPU217は、制
御の対象とする係数記憶回路214〜216のアドレス
をアドレスバス221aに送出する。
b、IOWC221c、IORC221dは、システム
バス221中の信号路であり、MPU217から信号が
出力される。各係数記憶回路214〜216には、異な
るアドレスが割り付けられており、MPU217は、制
御の対象とする係数記憶回路214〜216のアドレス
をアドレスバス221aに送出する。
【0129】デコーダ222は、アドレスバス221a
のアドレス情報が係数記憶回路214のアドレスであっ
た場合、セレクト信号csをアクティブにし、そうでな
い場合には、インアクティブにする。
のアドレス情報が係数記憶回路214のアドレスであっ
た場合、セレクト信号csをアクティブにし、そうでな
い場合には、インアクティブにする。
【0130】セレクト信号csがインアクティブの場
合、選択回路223、224は、係数入力とラッチパル
スを選択し、記憶回路226に伝える。したがって係数
入力は、ラッチパルスによって記憶回路226に記憶さ
れ、係数出力として乗算器208に出力される。
合、選択回路223、224は、係数入力とラッチパル
スを選択し、記憶回路226に伝える。したがって係数
入力は、ラッチパルスによって記憶回路226に記憶さ
れ、係数出力として乗算器208に出力される。
【0131】一方、セレクト信号csがアクティブの場
合、MPU217は、係数記憶回路214の係数値を、
読み書きするために、IORC信号、IOWC信号のど
ちらかをアクティブにする。MPU217が係数値を読
み出す場合、セレクト信号csとIORC信号がアクテ
ィブとなり、AND回路225は、ゲート回路227を
ONにして、係数出力値をデータバス221bに出力す
るように動作する。MPU217は、データバス221
b上の値を受け取り、係数記憶回路214の係数値を知
る。
合、MPU217は、係数記憶回路214の係数値を、
読み書きするために、IORC信号、IOWC信号のど
ちらかをアクティブにする。MPU217が係数値を読
み出す場合、セレクト信号csとIORC信号がアクテ
ィブとなり、AND回路225は、ゲート回路227を
ONにして、係数出力値をデータバス221bに出力す
るように動作する。MPU217は、データバス221
b上の値を受け取り、係数記憶回路214の係数値を知
る。
【0132】また、MPU217が係数値を書き込む場
合、MPU217は、書き込む係数値をデータバス22
1b上に出力し、IOWC信号をアクティブにする。選
択回路223、224は、セレクト信号csがアクティ
ブのために、データバス221b上の値とIOWC22
1c上の信号を記憶回路226に伝える。したがって、
記憶回路226は、MPU217の出力した係数値を記
憶することになる。
合、MPU217は、書き込む係数値をデータバス22
1b上に出力し、IOWC信号をアクティブにする。選
択回路223、224は、セレクト信号csがアクティ
ブのために、データバス221b上の値とIOWC22
1c上の信号を記憶回路226に伝える。したがって、
記憶回路226は、MPU217の出力した係数値を記
憶することになる。
【0133】このような構成にすることで、係数記憶回
路214〜216は、MPU217から読み書き可能に
なる。
路214〜216は、MPU217から読み書き可能に
なる。
【0134】このMPU217の読み書き動作は、順方
向/逆方向選択信号FBが変化した時に行なわれる。M
PU217は、ROM218に記憶されたプログラムに
より、入力ポート220を介して順方向/逆方向選択信
号FBの状態を監視し、順方向から逆方向に変化した場
合、図19に示す手順で、順方向の係数値をもとに逆方
向の係数値を算出する。
向/逆方向選択信号FBが変化した時に行なわれる。M
PU217は、ROM218に記憶されたプログラムに
より、入力ポート220を介して順方向/逆方向選択信
号FBの状態を監視し、順方向から逆方向に変化した場
合、図19に示す手順で、順方向の係数値をもとに逆方
向の係数値を算出する。
【0135】テープ走行方向が順方向(FWD)から逆
方向(BWD)方向に変化したことを検出すると(ステ
ップ1301)、MPU217は、各々の係数記憶回路
214〜216の係数をシステムバス221を介してR
AM219のFWD係数領域に転送する(ステップ13
02)。次に、ステップ1303に進み、これらFWD
係数領域の係数anは Σ(an×TBLn)→an´ に従って、あらかじめ用意された演算テーブルの内容T
BLnと掛け合わせ、それらの合計を求める演算を行な
う。この結果an´をRAM219のBWD係数領域に
格納する。この演算テーブルは、例えば、ROM218
またはRAM219に設けることができる。
方向(BWD)方向に変化したことを検出すると(ステ
ップ1301)、MPU217は、各々の係数記憶回路
214〜216の係数をシステムバス221を介してR
AM219のFWD係数領域に転送する(ステップ13
02)。次に、ステップ1303に進み、これらFWD
係数領域の係数anは Σ(an×TBLn)→an´ に従って、あらかじめ用意された演算テーブルの内容T
BLnと掛け合わせ、それらの合計を求める演算を行な
う。この結果an´をRAM219のBWD係数領域に
格納する。この演算テーブルは、例えば、ROM218
またはRAM219に設けることができる。
【0136】この演算を判り易くするために、図20に
てさらに説明する。
てさらに説明する。
【0137】例えば、BWD係数a0´を求める場合、
FWD係数a0、a1、a2に演算テーブルの値をTBL
00、TBL01、TBL02を掛け、これらの合計で求め
る。また、同様に、BWD係数a1´、a2´について
も、他の演算テーブルTBL10〜TBL12、TBL20〜
TBL22を使って求める。このように求められたBWD
a0´、a1´、a2´はMPU217によってBWD係
数領域から係数記憶回路214〜216に転送される。
FWD係数a0、a1、a2に演算テーブルの値をTBL
00、TBL01、TBL02を掛け、これらの合計で求め
る。また、同様に、BWD係数a1´、a2´について
も、他の演算テーブルTBL10〜TBL12、TBL20〜
TBL22を使って求める。このように求められたBWD
a0´、a1´、a2´はMPU217によってBWD係
数領域から係数記憶回路214〜216に転送される。
【0138】この時、演算テーブルの値TBLnは、順
方向周波数特性に対して逆方向周波数特性の相対的な違
いを求めるものである。例えば、図22に示すように、
等化回路に求められる周波数特性は、磁気テープや磁気
ヘッドの特性に影響され、順方向および逆方向とを、
(I)や(II)のような特性になる。
方向周波数特性に対して逆方向周波数特性の相対的な違
いを求めるものである。例えば、図22に示すように、
等化回路に求められる周波数特性は、磁気テープや磁気
ヘッドの特性に影響され、順方向および逆方向とを、
(I)や(II)のような特性になる。
【0139】この磁気テープや磁気ヘッドの特性の違い
は、順方向周波数特性と逆方向周波数特性とに一様に影
響を与えている。このため、順方向および逆方向周波数
特性の相対特性は、磁気テープや磁気ヘッドの特性の違
いによらず一定となる。この特性を、演算テーブルの数
値に置き換えると、順方向周波数特性から逆方向周波数
特性を算出できる。
は、順方向周波数特性と逆方向周波数特性とに一様に影
響を与えている。このため、順方向および逆方向周波数
特性の相対特性は、磁気テープや磁気ヘッドの特性の違
いによらず一定となる。この特性を、演算テーブルの数
値に置き換えると、順方向周波数特性から逆方向周波数
特性を算出できる。
【0140】本実施例によれば、簡単な構成で複数の周
波数特性を高精度で補償することができる。
波数特性を高精度で補償することができる。
【0141】次に、本発明の第5の実施例を図23を参
照して説明する。説明を簡単にするため、回路構成は第
4の実施例のものと同一とし、ROM218に格納され
たプログラムのみを変更したものとして説明する。
照して説明する。説明を簡単にするため、回路構成は第
4の実施例のものと同一とし、ROM218に格納され
たプログラムのみを変更したものとして説明する。
【0142】図23は、第5の実施例の動作フローチャ
ートである。
ートである。
【0143】MPU217は、入力ポート220を介し
て順方向/逆方向選択信号FBの状態を監視し(ステッ
プ1601)、順方向から逆方向に切り換わった場合
に、各係数a0〜a2をRAM219のFWD係数領域に
転送し、次いで、BWD係数領域の係数を係数記憶回路
214〜216に転送する(ステップ1602、160
3)。一方、逆方向から順方向に切り換わった場合には
(ステップ1604)、各係数a0〜a2をBWD係数領
域に転送し、FWD係数領域の係数を係数記憶回路21
4〜216に転送する(ステップ1605、160
6)。また、順方向/逆方向選択信号FBが変化しない
場合には、MPU217は、この処理を行なわない(ス
テップ1604)。
て順方向/逆方向選択信号FBの状態を監視し(ステッ
プ1601)、順方向から逆方向に切り換わった場合
に、各係数a0〜a2をRAM219のFWD係数領域に
転送し、次いで、BWD係数領域の係数を係数記憶回路
214〜216に転送する(ステップ1602、160
3)。一方、逆方向から順方向に切り換わった場合には
(ステップ1604)、各係数a0〜a2をBWD係数領
域に転送し、FWD係数領域の係数を係数記憶回路21
4〜216に転送する(ステップ1605、160
6)。また、順方向/逆方向選択信号FBが変化しない
場合には、MPU217は、この処理を行なわない(ス
テップ1604)。
【0144】このように、順方向/逆方向選択信号FB
が変化した場合にのみ、係数記憶回路214〜216と
RAM219の係数領域とを、テープ走行方向により入
れ換える。このため、RAM219のFWD/BWD係
数領域には、テープ走行方向に対応した学習後の係数が
記憶され、等化回路の周波数特性を決定する。
が変化した場合にのみ、係数記憶回路214〜216と
RAM219の係数領域とを、テープ走行方向により入
れ換える。このため、RAM219のFWD/BWD係
数領域には、テープ走行方向に対応した学習後の係数が
記憶され、等化回路の周波数特性を決定する。
【0145】次に本発明の第6実施例について、図24
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0146】本実施例は、上記第5実施例のように、プ
ログラムにより構成した等化回路と同一機能を実現する
例である。なお、同図において、図17と同一機能のも
のには同一の符号を付した。
ログラムにより構成した等化回路と同一機能を実現する
例である。なお、同図において、図17と同一機能のも
のには同一の符号を付した。
【0147】203〜232は、各係数値をテープ走行
方向によって選択に出力する係数設定回路で、すべて同
一の構成で、同じ働きをする。233、236は選択回
路、234、235は記憶回路で、234が順方向、2
35が逆方向の係数を記憶するものである。
方向によって選択に出力する係数設定回路で、すべて同
一の構成で、同じ働きをする。233、236は選択回
路、234、235は記憶回路で、234が順方向、2
35が逆方向の係数を記憶するものである。
【0148】本実施例の動作は、係数設定回路230〜
232を除き、上記第4実施例と同一であるので、以
下、係数設定回路230〜232の動作について説明す
る。
232を除き、上記第4実施例と同一であるので、以
下、係数設定回路230〜232の動作について説明す
る。
【0149】順方向/逆方向選択信号FBが順方向を示
していた場合、選択回路233は、記憶回路234にラ
ッチクロックを出力し、係数入力は記憶回路234に記
憶される。また、選択回路236は、記憶回路234の
係数を乗算器208に出力する。この時、記憶回路23
5の値は、ラッチクロックが入力されないため、前値を
保持する。したがって、順方向の再生信号の周波数特性
を補正するように適応形等化回路は学習し、最終的に学
習した係数は、記憶回路234に記憶される。
していた場合、選択回路233は、記憶回路234にラ
ッチクロックを出力し、係数入力は記憶回路234に記
憶される。また、選択回路236は、記憶回路234の
係数を乗算器208に出力する。この時、記憶回路23
5の値は、ラッチクロックが入力されないため、前値を
保持する。したがって、順方向の再生信号の周波数特性
を補正するように適応形等化回路は学習し、最終的に学
習した係数は、記憶回路234に記憶される。
【0150】次に、順方向/逆方向選択信号FBが順方
向から逆方向に変化すると、選択回路233は、ラッチ
クロックを記憶回路235に供給するため、記憶回路2
34の係数値は保存される。選択回路236は、記憶回
路235に記憶された係数を乗算器208に出力する。
したがって、適応等化回路は、逆方向の再生信号を使っ
て、学習し、周波数特性を補正する。
向から逆方向に変化すると、選択回路233は、ラッチ
クロックを記憶回路235に供給するため、記憶回路2
34の係数値は保存される。選択回路236は、記憶回
路235に記憶された係数を乗算器208に出力する。
したがって、適応等化回路は、逆方向の再生信号を使っ
て、学習し、周波数特性を補正する。
【0151】以上により、記憶回路234には順方向の
学習後の係数、また、記憶回路235には逆方向の学習
後の係数が各々記憶され、以後のテープ走行方向の変化
に対しては、学習後の係数で動作し、周波数特性を補正
する。
学習後の係数、また、記憶回路235には逆方向の学習
後の係数が各々記憶され、以後のテープ走行方向の変化
に対しては、学習後の係数で動作し、周波数特性を補正
する。
【0152】本実施例によれば、MPUでメモリ(RO
M、RAM)が不用になり、回路を簡略化でき、テープ
走行方向ごとの周波数特性の違いを完全に補正できる。
また、適応等化回路は、テープ走行方向の切り換えごと
に学習する必要がなくなるので、高速動作が可能にな
る。
M、RAM)が不用になり、回路を簡略化でき、テープ
走行方向ごとの周波数特性の違いを完全に補正できる。
また、適応等化回路は、テープ走行方向の切り換えごと
に学習する必要がなくなるので、高速動作が可能にな
る。
【0153】次に本発明の第7実施例について図25を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0154】上述の実施例では、各乗算器に入力される
係数値をテープ走行方向によって切り換えたが、順方
向、逆方向のテープ走行方向ごとに、適応等化回路を設
け、テープ走行方向により等化波形の出力を選択するよ
うにしても、上述した実施例と同様である。図25にそ
の構成図を示す。図中、図17と同一のものには同符号
を付してある。
係数値をテープ走行方向によって切り換えたが、順方
向、逆方向のテープ走行方向ごとに、適応等化回路を設
け、テープ走行方向により等化波形の出力を選択するよ
うにしても、上述した実施例と同様である。図25にそ
の構成図を示す。図中、図17と同一のものには同符号
を付してある。
【0155】同図において、240〜242は、クロッ
ク許可端子付きの記憶回路、243は適応等化回路20
5と同一のもの、244は反転回路、245選択回路で
ある。
ク許可端子付きの記憶回路、243は適応等化回路20
5と同一のもの、244は反転回路、245選択回路で
ある。
【0156】適応等化回路205のうち記憶回路240
〜242は、クロック許可端子Gが“H”の時、ラッチ
クロックを受け付け、係数入力を記憶し、クロック許可
端子Gが“L”の時、前値を保持する。順方向/逆方向
選択信号FBが“H”の時、順方向、“L”の時、逆方
向とすると、順方向の時、適応等化回路205の記憶回
路240〜242は、ラッチクロックを受け付け、上述
した学習を行なって、周波数特性を補正する。この時、
適応等化回路243は、動作せず、各係数値も保持され
る。
〜242は、クロック許可端子Gが“H”の時、ラッチ
クロックを受け付け、係数入力を記憶し、クロック許可
端子Gが“L”の時、前値を保持する。順方向/逆方向
選択信号FBが“H”の時、順方向、“L”の時、逆方
向とすると、順方向の時、適応等化回路205の記憶回
路240〜242は、ラッチクロックを受け付け、上述
した学習を行なって、周波数特性を補正する。この時、
適応等化回路243は、動作せず、各係数値も保持され
る。
【0157】一方、テープ走行方向が逆方向の場合、反
転回路244により、適応等化回路243が動作し、再
生信号を受けて周波数特性の補正を学習する。
転回路244により、適応等化回路243が動作し、再
生信号を受けて周波数特性の補正を学習する。
【0158】このように、テープ走行方向が順方向の場
合、適応等化回路205が、また、逆方向の場合には適
応等化回路243が動作する。この結果を、選択回路2
45は、順方向/逆方向選択信号FBによって選択し、
等化回路を構成している。以上、本実施例では、上述の
実施例より回路規模が大きくなるが、その効果は同様の
ものである。
合、適応等化回路205が、また、逆方向の場合には適
応等化回路243が動作する。この結果を、選択回路2
45は、順方向/逆方向選択信号FBによって選択し、
等化回路を構成している。以上、本実施例では、上述の
実施例より回路規模が大きくなるが、その効果は同様の
ものである。
【0159】次に、本発明の第8実施例を図26を使っ
て説明する。
て説明する。
【0160】図中、245〜247は記憶回路で、他の
符号は図17と同一のものである。これらの動作は、テ
ープ走行方向の変化時に与える各係数の初期値が異なる
だけであり、その後の学習過程等は、前述の第4の実施
例と同じである。
符号は図17と同一のものである。これらの動作は、テ
ープ走行方向の変化時に与える各係数の初期値が異なる
だけであり、その後の学習過程等は、前述の第4の実施
例と同じである。
【0161】各係数の初期値は、テープ走行方向によっ
て変化させず、現在学習した係数を初期値として反対方
向のテープ走行方向を学習する場合、記憶回路245〜
247は、図27に示すように簡単な構成で実現でき
る。これによると、ラッチ248は、テープ走行方向に
よらず、係数入力をラッチクロックによって記憶し、係
数出力として乗算器280〜210に出力する。
て変化させず、現在学習した係数を初期値として反対方
向のテープ走行方向を学習する場合、記憶回路245〜
247は、図27に示すように簡単な構成で実現でき
る。これによると、ラッチ248は、テープ走行方向に
よらず、係数入力をラッチクロックによって記憶し、係
数出力として乗算器280〜210に出力する。
【0162】例えば、図28に示すように、順方向から
逆方向にテープ走行方向が変化した場合について説明す
る。
逆方向にテープ走行方向が変化した場合について説明す
る。
【0163】各係数a0〜a2は、順方向の再生信号を受
け、学習が完了しており、各係数値は(n0∞、n1∞、
n2∞)となっているものとする。次に、テープ走行方
向が順方向から逆方向に切り換わると、その直後の各係
数値a0〜a2は、前の順方向の係数値が保持される。以
後に、この値を初期値として、逆方向の再生信号を受
け、周波数特性を補正するように、各係数a0〜a2が変
化し、最終的に各係数a0〜a2は、逆方向の周波数特性
を決定する(n0∞´、n1∞´、n2∞´)の値に収束
する。
け、学習が完了しており、各係数値は(n0∞、n1∞、
n2∞)となっているものとする。次に、テープ走行方
向が順方向から逆方向に切り換わると、その直後の各係
数値a0〜a2は、前の順方向の係数値が保持される。以
後に、この値を初期値として、逆方向の再生信号を受
け、周波数特性を補正するように、各係数a0〜a2が変
化し、最終的に各係数a0〜a2は、逆方向の周波数特性
を決定する(n0∞´、n1∞´、n2∞´)の値に収束
する。
【0164】本実施例によれば、回路構成が簡単で部品
点数が少ない長所を有するが、テープ走行方向を変化さ
せた時の学習時間が長くなるという短所を有する。
点数が少ない長所を有するが、テープ走行方向を変化さ
せた時の学習時間が長くなるという短所を有する。
【0165】そこで、学習時間を短縮することに好適な
記憶回路について説明する。
記憶回路について説明する。
【0166】図29は、記憶回路の一実施例の構成を示
す。
す。
【0167】同図に示す記憶回路245〜247は、順
方向初期値n00と逆方向初期値m00とを選択する選択回
路249と、順方向/逆方向選択信号FBが変化した時
に選択回路249の出力を初期値として記憶し、以後、
係数入力、ラッチクロックによって学習を行なうプリセ
ッタブルラッチ250とから構成される。
方向初期値n00と逆方向初期値m00とを選択する選択回
路249と、順方向/逆方向選択信号FBが変化した時
に選択回路249の出力を初期値として記憶し、以後、
係数入力、ラッチクロックによって学習を行なうプリセ
ッタブルラッチ250とから構成される。
【0168】その動作は、図30に示すように、順方向
の再生信号を受け、各係数a0〜a2は、(n0∞、n
1∞、n2∞)の係数で学習を完了している。次に、テー
プ走行方向が順方向から逆方向に変化すると、選択回路
249は、順方向/逆方向選択信号FBが逆方向になっ
たため、逆方向初期値m00を選択する。プリセッタブル
ラッチ250は、これを記憶する。したがって、各係数
a0〜a2は、(m00、m10、m20)に初期化され、以
後、逆方向の再生信号によって学習を行なう。
の再生信号を受け、各係数a0〜a2は、(n0∞、n
1∞、n2∞)の係数で学習を完了している。次に、テー
プ走行方向が順方向から逆方向に変化すると、選択回路
249は、順方向/逆方向選択信号FBが逆方向になっ
たため、逆方向初期値m00を選択する。プリセッタブル
ラッチ250は、これを記憶する。したがって、各係数
a0〜a2は、(m00、m10、m20)に初期化され、以
後、逆方向の再生信号によって学習を行なう。
【0169】また、逆にテープ走行方向が逆方向から順
方向に変化した場合には、選択回路249は、順方向初
期値n00をプリセッタブルラッチ250に出力し、各係
数a0〜a2は、(n00、n10、n20)に初期化され、学
習を開始する。
方向に変化した場合には、選択回路249は、順方向初
期値n00をプリセッタブルラッチ250に出力し、各係
数a0〜a2は、(n00、n10、n20)に初期化され、学
習を開始する。
【0170】この時の順方向初期値や逆方向初期値は、
順方向あるいは逆方向のあらかじめ判かっている周波数
特性から算出した値とすることで、学習時間の短縮を図
ることができる。
順方向あるいは逆方向のあらかじめ判かっている周波数
特性から算出した値とすることで、学習時間の短縮を図
ることができる。
【0171】以上のように、本実施例によれば、部品点
数の増加を抑え、かつ学習時間を短縮することができ
る。
数の増加を抑え、かつ学習時間を短縮することができ
る。
【0172】次に、本発明の第9の実施例を図31を使
って説明する。
って説明する。
【0173】本実施例は、複数トラックからの再生信号
を補正する適応等化回路を簡単に実現するものである。
説明の都合上、トラック間の磁気テープや磁気ヘッドな
どの特性は、すべて同一に変化するものとする。
を補正する適応等化回路を簡単に実現するものである。
説明の都合上、トラック間の磁気テープや磁気ヘッドな
どの特性は、すべて同一に変化するものとする。
【0174】図31は、本実施例の構成図を示すもので
ある。
ある。
【0175】同図において、251および252は非巡
回形デジタルフィルタ、それ以外のものは、図19に示
すものと同一である。
回形デジタルフィルタ、それ以外のものは、図19に示
すものと同一である。
【0176】各磁気ヘッド2は、磁気テープ8に対し
て、縦方向(テープ走行方向)に配置されており、複数
のトラックから対応した磁気信号のみを電気信号に変換
する。この電気信号は、AGC203、A/D204を
介して等化回路に送られ、磁気テープ8や磁気ヘッド1
などの周波数特性を補正する。1トラック目の等化回路
は、前述した適応等化回路5であって、読み出し信号と
期待値とが同一になるように、各乗算器208〜210
の係数a0〜a2を変化させ、最終的に磁気テープ8や磁
気ヘッド1の周波数特性を補正する係数a0〜a2を得
る。
て、縦方向(テープ走行方向)に配置されており、複数
のトラックから対応した磁気信号のみを電気信号に変換
する。この電気信号は、AGC203、A/D204を
介して等化回路に送られ、磁気テープ8や磁気ヘッド1
などの周波数特性を補正する。1トラック目の等化回路
は、前述した適応等化回路5であって、読み出し信号と
期待値とが同一になるように、各乗算器208〜210
の係数a0〜a2を変化させ、最終的に磁気テープ8や磁
気ヘッド1の周波数特性を補正する係数a0〜a2を得
る。
【0177】この時、磁気テープ8や各磁気ヘッド1の
周波数特性は同一であるために、他のトラックの等化回
路は、1トラック目の等化回路の周波数特性と同じで良
い。したがって、他のトラックの等化回路は、適応等化
回路205のうち遅延回路206、207、乗算器20
8〜210、加算器211で非巡回形デジタルフィルタ
251、252を構成し、各乗算器208〜210の係
数は、1トラック目の係数a0〜a2をそのまま使用す
る。
周波数特性は同一であるために、他のトラックの等化回
路は、1トラック目の等化回路の周波数特性と同じで良
い。したがって、他のトラックの等化回路は、適応等化
回路205のうち遅延回路206、207、乗算器20
8〜210、加算器211で非巡回形デジタルフィルタ
251、252を構成し、各乗算器208〜210の係
数は、1トラック目の係数a0〜a2をそのまま使用す
る。
【0178】これにより、各トラックごとの等化回路
は、同一の周波数特性を有し、その特性は、磁気テープ
や磁気ヘッドの周波数特性の違いを吸収するものとなっ
ている。
は、同一の周波数特性を有し、その特性は、磁気テープ
や磁気ヘッドの周波数特性の違いを吸収するものとなっ
ている。
【0179】本実施例によれば、各トラックごとに適応
等化回路を設ける必要がなくなり、比較器、係数生成回
路、記憶回路部分の回路規模を低減できる。また、本実
施例では、1トラック目の適応等化回路の構成を第8の
実施例を使って説明したが、本発明で開示したいずれの
実施例の構成でも同様に動作することは言うまでもな
い。
等化回路を設ける必要がなくなり、比較器、係数生成回
路、記憶回路部分の回路規模を低減できる。また、本実
施例では、1トラック目の適応等化回路の構成を第8の
実施例を使って説明したが、本発明で開示したいずれの
実施例の構成でも同様に動作することは言うまでもな
い。
【0180】以上の実施例は、各トラック間の磁気テー
プや磁気ヘッドの周波数特性がすべて同一、あるいは無
視できる程均一である場合に有効であるが、そうでない
場合には、等化回路の誤差が大きく、それによって、問
題を生じることがある。
プや磁気ヘッドの周波数特性がすべて同一、あるいは無
視できる程均一である場合に有効であるが、そうでない
場合には、等化回路の誤差が大きく、それによって、問
題を生じることがある。
【0181】そこで、このような場合に有効な、本発明
の第10の実施例について、図32を使って説明する。
の第10の実施例について、図32を使って説明する。
【0182】図中、260は、各トラックの係数を記憶
するレジスタである。それ以外の構成は、前述した図1
7、図31と同一である。
するレジスタである。それ以外の構成は、前述した図1
7、図31と同一である。
【0183】1トラック目の等化回路205は、第4の
実施例で示したような適応等化回路であって、乗算器2
14〜216の各係数値は、MPU217から読み書き
可能である。この動作は、第4の実施例と同一であるの
で省略する。
実施例で示したような適応等化回路であって、乗算器2
14〜216の各係数値は、MPU217から読み書き
可能である。この動作は、第4の実施例と同一であるの
で省略する。
【0184】一方、他のトラックの等化回路251は、
図31に示す等化回路251にMPU217から乗算器
208〜210の係数を与えるレジスタ260を追加し
た構成である。レジスタ260は、図33に示すよう
に、システムバス221(アドレスバス221a、デー
タバス221b、IOWC221c、IORC22d)
を介してMPU217の制御を受ける。
図31に示す等化回路251にMPU217から乗算器
208〜210の係数を与えるレジスタ260を追加し
た構成である。レジスタ260は、図33に示すよう
に、システムバス221(アドレスバス221a、デー
タバス221b、IOWC221c、IORC22d)
を介してMPU217の制御を受ける。
【0185】MPU217がレジスタ260の係数値を
読み出すには、アドレスバス221aに該当するレジス
タ260のアドレスを出力し、信号路IORC221d
の信号をアクティブにする。デコーダ222は、アドレ
スバス221aの情報が自分のアドレスであるのでチッ
プセレクト信号CSをアクティブにする。アンド回路2
25は、チップセレクト信号CSとIORC22dの信
号が共にアクティブであるので、ゲート回路227をO
Nにし、ゲート回路227は、記憶回路226に記憶さ
れた係数出力値をデータバス221bに送出する。MP
U217は、データバス221b上の係数出力値を受け
とることで、レジスタ260の係数値を読み取る。
読み出すには、アドレスバス221aに該当するレジス
タ260のアドレスを出力し、信号路IORC221d
の信号をアクティブにする。デコーダ222は、アドレ
スバス221aの情報が自分のアドレスであるのでチッ
プセレクト信号CSをアクティブにする。アンド回路2
25は、チップセレクト信号CSとIORC22dの信
号が共にアクティブであるので、ゲート回路227をO
Nにし、ゲート回路227は、記憶回路226に記憶さ
れた係数出力値をデータバス221bに送出する。MP
U217は、データバス221b上の係数出力値を受け
とることで、レジスタ260の係数値を読み取る。
【0186】一方、MPU217がレジスタ260に係
数値を書き込む場合には、アドレスバス221bに書き
込み行なうレジスタ260のアドレスと、データバス2
21bに書き込む係数を出力し、IOWC221cの信
号をアクティブにする。レジまた、適応等化回路に誤動
作検出回路を付したことにより、システムの信頼性を向
上できる。
数値を書き込む場合には、アドレスバス221bに書き
込み行なうレジスタ260のアドレスと、データバス2
21bに書き込む係数を出力し、IOWC221cの信
号をアクティブにする。レジまた、適応等化回路に誤動
作検出回路を付したことにより、システムの信頼性を向
上できる。
【0187】さらに、適応等化回路全体をデジタル化で
きるので、高集積化が可能になる。
きるので、高集積化が可能になる。
【0188】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
データ再生系の特性の変動に対応して等化回路を適応化
できると共に、多トラックの場合にも適応化が容易に行
なえる。それによって、読み取りマージンが大きく、信
頼性の高いデータ再生が行なえる。
データ再生系の特性の変動に対応して等化回路を適応化
できると共に、多トラックの場合にも適応化が容易に行
なえる。それによって、読み取りマージンが大きく、信
頼性の高いデータ再生が行なえる。
【0189】また、本発明によれば、異常の検出を容易
に行なうことができ、さらに、態様によっては、その修
復も可能となる。
に行なうことができ、さらに、態様によっては、その修
復も可能となる。
【0190】さらに、本発明によれば、双方向走行など
再生条件の異なる場合にも、等化回路を適切にかつ容易
に適応させることができる。
再生条件の異なる場合にも、等化回路を適切にかつ容易
に適応させることができる。
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す回路図、
【図2】上記実施例において好適に用いられるピークデ
ータ間隔監視回路のタイムチャートを示す図、
ータ間隔監視回路のタイムチャートを示す図、
【図3】適応学習による係数の時間変化特性を示すグラ
フ、
フ、
【図4】(a),(b)は本実施例で用いられる磁気テ
ープのフォーマットおよびこれに対応する係数切り替え
信号を示す説明図、
ープのフォーマットおよびこれに対応する係数切り替え
信号を示す説明図、
【図5】(a),(b)は磁気テープのデータブロック
間に存在するインターブロックギャップに記録されてい
る内容および、それに対応するトラック切り替え信号を
示した説明図、
間に存在するインターブロックギャップに記録されてい
る内容および、それに対応するトラック切り替え信号を
示した説明図、
【図6】本発明の第2実施例による磁気テープ装置のデ
ータ再生装置を示すブロック図である、
ータ再生装置を示すブロック図である、
【図7】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図8】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図9】(a),(b)は磁気テープのデータブロック
および、IBG領域にドロップアウト等の異常が存在し
た場合の状態をしめす説明図、
および、IBG領域にドロップアウト等の異常が存在し
た場合の状態をしめす説明図、
【図10】本発明の第4実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図11】異常発生時の等化誤差の時間変化特性を示す
グラフ、
グラフ、
【図12】本発明の第5実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図13】正常な場合の等化誤差の時間変化特性を示す
グラフ、
グラフ、
【図14】本発明の第6実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図15】異常時のデータ弁別入力波形を示す図、
【図16】データ弁別及び、ポインター検出スイスレベ
ルを示す図、
ルを示す図、
【図17】本発明の第4実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図18】上記実施例において用いられる係数記憶回路
の一実施例の構成を示す論理回路図、
の一実施例の構成を示す論理回路図、
【図19】非巡回形フィルタの学習過程を示す波形図、
【図20】第4実施例において用いられるMPUの動作
を示すフローチャート、
を示すフローチャート、
【図21】上記MPUが実行する演算を模式的に示す説
明図、
明図、
【図22】(a),(b)は磁気テープの双方向走行時
の周波数特性の差を示すグラフ、
の周波数特性の差を示すグラフ、
【図23】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャ
ート、
ート、
【図24】本発明の第6実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図25】本発明の第7実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図26】本発明の第8実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図27】上記実施例において用いられる記憶回路の一
実施例の構成を示すブロック図、
実施例の構成を示すブロック図、
【図28】順方向から逆方向にテープ走行方向が変化し
た場合における係数の変化を示すタイムチャート、
た場合における係数の変化を示すタイムチャート、
【図29】記憶回路の一実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図30】上記記憶回路の動作を示すタイムチャート、
【図31】本発明の第9の実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図32】本発明の第10実施例の構成を示すブロック
図、
図、
【図33】上記実施例において用いられるレジスタの一
例について示す論理回路図、
例について示す論理回路図、
【図34】本実施例のおけるMPUの処理動作を示すフ
ローチャート、
ローチャート、
【図35】上記MPUが実行する演算を模式的に示す説
明図、
明図、
【図36】本発明の第11の実施例の構成を示すブロッ
ク図、
ク図、
【図37】上記実施例におけるMPUの処理動作を示す
フローチャート、
フローチャート、
【図38】トラックに異常がある場合の上記MPUが実
行する処理を模式的に示す説明図、
行する処理を模式的に示す説明図、
【図39】本発明の第12実施例であって、以上述べた
ような等化回路の誤動作を修復する方法の動作を示すフ
ローチャート、
ような等化回路の誤動作を修復する方法の動作を示すフ
ローチャート、
【図40】上記実施例においてMPUが実行する処理を
模式的に示す説明図、
模式的に示す説明図、
【図41】従来技術によるデータ再生装置を示すブロッ
ク図、
ク図、
【図42】従来の再生装置の構成を示したブロック図、
【図43】波形周波数特性を示すグラフである。
101…磁気テープ、102…ヘッド、103…プリア
ンプ、104…微分回路、105…ピークデータパルス
生成回路、106…基準クロック回路、107…NAN
D回路、108…ピークデータ監視回路、109〜11
0…A/D変換回路、111…減算回路、112…適応
等化回路、113…データ弁別回路、114…期待値生
成回路、115…テープフォーマット検出回路、116
〜121…遅延回路、125〜129…乗算回路、13
0〜132…係数更新回路、134…係数切り替え回
路、135〜136…帰還係数、137〜138…乗算
回路、139〜140…遅延回路、141…加算回路、
142…加算回路、143…遅延回路、144…OR回
路、145…パルス監視回路、146…トーンパターン
検出回路、147〜150…AND回路、151〜15
2…OR回路、153〜155…期待値。
ンプ、104…微分回路、105…ピークデータパルス
生成回路、106…基準クロック回路、107…NAN
D回路、108…ピークデータ監視回路、109〜11
0…A/D変換回路、111…減算回路、112…適応
等化回路、113…データ弁別回路、114…期待値生
成回路、115…テープフォーマット検出回路、116
〜121…遅延回路、125〜129…乗算回路、13
0〜132…係数更新回路、134…係数切り替え回
路、135〜136…帰還係数、137〜138…乗算
回路、139〜140…遅延回路、141…加算回路、
142…加算回路、143…遅延回路、144…OR回
路、145…パルス監視回路、146…トーンパターン
検出回路、147〜150…AND回路、151〜15
2…OR回路、153〜155…期待値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平2−317777 (32)優先日 平2(1990)11月26日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 宮坂 秀樹 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 美濃島 智 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 舘内 嗣治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内 (72)発明者 岩渕 一則 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内 (72)発明者 高師 輝実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内 (72)発明者 松並 直人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マイクロエレクトロニクス 機器開発研究所内
Claims (26)
- 【請求項1】磁気記録媒体に記録された記録情報を読み
取り、該読み取られた入力信号情報の特徴に応じて適応
等化動作による系の特性を調整しつつ前記入力信号情報
を再生するデータ再生装置であって、 前記記録媒体上の特定領域の再生入力信号または、特定
パターン領域の特徴を抽出し、 該特定領域または特定パターン領域の再生入力信号の等
化出力信号と、該特定領域または特定パターン領域の期
待値信号との差分信号を用いて適応波形等化器の適応学
習を行い、 該適応学習の結果に応じて適応等化を行うことを特徴と
する適応等化器の制御方法。 - 【請求項2】記録媒体からの読み取り信号と適応学習信
号とを切り替えて適応等化器に入力することによって上
記適応学習を行うことを特徴とする請求項第1項記載の
適応等化器の制御方法。 - 【請求項3】記録媒体上にあらかじめ設けられた特定領
域または特定パターン領域の入力信号情報に応じて適応
学習を行うことを特徴とする請求項2記載の適応等化器
の制御方法。 - 【請求項4】上記適応学習において特定の値を初期設定
した後に学習することを特徴とする、請求項3記載の適
応等化器の制御方法。 - 【請求項5】適応学習するにあたり、適応等化器に入力
される入力信号に周期性があるか否か判定し、周期性が
ない場合に、適応学習を停止させる信号を出力すること
を特徴とする請求項1記載の適応等化器の制御方法。 - 【請求項6】適応学習を停止した後に入力信号の周期性
が回復した場合に適応学習を再開させることを特徴とす
る請求項5記載の適応等化器の制御方法。 - 【請求項7】適応等化器に入力される入力信号のピーク
値に同期化したクロック信号を生成し、上記クロック信
号にてA/D変換器により量子化した後に適応等化を行
うデータ再生装置において、入力信号のピーク値と、上
記クロック信号の位相誤差量を検出する位相誤差検出手
段を設け、該位相差検出手段により予め設定された以上
に位相誤差信号が検出された時に適応等化を停止させる
手段を備えたことを特徴とするデータ再生装置。 - 【請求項8】記憶媒体から読みだされる信号に対する等
化処理を行なう適応等化回路と、記憶媒体から読みださ
れる信号から、上記適応等化回路の適応学習に用いるこ
とができる信号の検出を行なう適応信号検出手段と、上
記適応等化回路の出力と期待値とを比較して誤差信号を
出力する誤差検出手段とを備え、 上記適応等化回路は、上記適応信号検出手段により、適
応学習に用いることができる信号が検出されると、この
信号を用いて、当該適応等化回路の内部に設定される係
数に従って適応動作する機能と、該適応動作した結果出
力される信号を理論値0もしくは理論値1の各値に弁別
する弁別手段、該弁別手段により生成された推定期待値
信号、該手段の出力する弁別信号からデータビット列を
復号化する復号手段と、上記適応等化器の出力につい
て、上記誤差検出手段から帰還される誤差信号を受け
て、その内部の係数を更新して、その特性を変化させる
適応学習を行なう機能とを有することを特徴とするデー
タ再生装置。 - 【請求項9】適応信号検出手段は、適応学習に用いるこ
とができる信号として、記憶媒体からデータに先立って
読みだされる信号を検出する機能を有する、請求項8記
載のデータ再生装置。 - 【請求項10】適応信号検出手段は、適応学習に用いる
ことができる信号を検出した後、一定時間が経過するま
での間、検出信号を出力する機能を有する機能を有す
る、請求項8記載のデータ再生装置。 - 【請求項11】上記適応等化回路は、上記誤差信号の帰
還の割合を設定する手段を備える請求項8記載のデータ
再生装置。 - 【請求項12】上記誤差信号の帰還の割合を設定する手
段は、大きさの異なる帰還係数を記憶保持する手段と、
上記記憶保持される帰還係数のいずれかを選択する手段
と、選択された係数を上記誤差信号に乗ずる手段とを有
する、請求項11記載のデータ再生装置。 - 【請求項13】上記誤差信号の帰還の割合を決定する手
段は、大きな帰還係数と小さな帰還係数とを設定する手
段と、上記設定される帰還手段のいずれかを選択する手
段と、選択された係数を上記誤差信号に乗ずる手段とを
有し、上記選択手段は、上記適応信号検出手段が適応学
習に用いることができる信号を検出した後、一定時間が
経過するまでの間、大きな帰還係数を選択し、その後小
さな帰還係数を選択する機能を有するものである、請求
項11記載のデータ再生装置。 - 【請求項14】上記適応等化回路を複数有して、複数の
トラックを有する記憶媒体のデータを再生する装置であ
って、上記複数のトラックのいずれかから、データに先
立って読みだされる信号を、2以上の適応等化回路に切
り換えて入力する手段を備える、請求項8記載のデータ
再生装置。 - 【請求項15】上記適応等化回路を複数有して、複数の
トラックを有する記憶媒体のデータを再生する装置であ
って、上記複数の適応等化回路の内、少なくとも1の適
応等化回路の適応学習結果を読みだす手段と、該読みだ
した学習結果を、他の適応等化回路に設定する手段を備
える、請求項8記載のデータ再生装置。 - 【請求項16】1または2以上の適応等化回路を有し、
かつ、動作初期に、初期値として係数値を設定する手段
を備える、請求項8記載のデータ再生装置。 - 【請求項17】適応等化回路の係数値を読みだす手段を
備える、請求項8記載のデータ再生装置。 - 【請求項18】上記係数値を読みだす手段により読みだ
された係数値を記憶保持するメモリと、該メモリに保持
される係数値を適応等化回路に設定する機能とを備え
る、請求項17記載のデータ再生装置。 - 【請求項19】読みだされた係数値の時間変化から異常
を検出する手段を備えた請求項17記載データ再生装
置。 - 【請求項20】複数の適応等化回路を有し、各適応等化
回路の係数値を読みだす手段と、読みだされた係数値を
比較して異常を検出する手段とを備える請求項8記載の
データ再生装置。 - 【請求項21】上記適応等化器の係数値に異常を検出し
たときに係数値を初期設定にプリセットする手段を備え
た請求項8記載のデータ再生装置。 - 【請求項22】適応等化回路を用いて、記憶媒体に記録
されたデータの再生を行なうデータ再生方法であって、
特性が異なる再生を行なう場合に、ある特性を基本特性
として、上記適応等化回路の適応学習を行ない、他の特
性についての適応学習は、両特性間の相対特性を用い
て、基本特性について得られた適応学習結果から演算で
求めることにより行なうことを特徴とするデータ再生方
法。 - 【請求項23】適応等化回路を用いて、記憶媒体に記録
されたデータの再生を行なうデータ再生方法であって、
特性が異なる再生を行なう場合に、ある特性で上記適応
等化回路の適応学習を行ない、他の特性についての適応
学習は、上記学習結果を初期値とすることにより行なう
ことを特徴とするデータ再生方法。 - 【請求項24】適応等化回路を用いて、記憶媒体に記録
されたデータの再生を行なうデータ再生方法であって、
特性が異なる再生を行なう場合に、各々について初期値
を与えて、それぞれ適応学習を行なうことを特徴とする
データ再生方法。 - 【請求項25】記憶媒体から読みだされる信号に対する
等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性の間の相
対特性を保持する手段と、異なる特性のいずれかにおけ
る該適応等化回路の適応動作の結果、設定された係数を
読みだす手段と、該読みだした係数を、上記相対特性を
用いて、他の特性における係数に変換し、これを当該適
応等化回路に設定する手段とを備えることを特徴とする
データ再生装置。 - 【請求項26】記憶媒体から読みだされる信号に対する
等化処理を行なう適応等化回路と、異なる特性の各々に
ついての該適応等化回路の適応動作の結果、設定された
係数を記憶保持する手段と、特性に応じて上記保持され
る係数を選択して、これを当該適応等化回路に設定する
手段とを備えることを特徴とするデータ再生装置。
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1991
- 1991-09-18 JP JP23776691A patent/JP2882117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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