JPH056725A - 遮断回路および遮断方式 - Google Patents
遮断回路および遮断方式Info
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- JPH056725A JPH056725A JP15668691A JP15668691A JPH056725A JP H056725 A JPH056725 A JP H056725A JP 15668691 A JP15668691 A JP 15668691A JP 15668691 A JP15668691 A JP 15668691A JP H056725 A JPH056725 A JP H056725A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遮断器の遮断責務を軽減し、トータルコスト
を低下させる。 【構成】 短絡事故等により電流検出器４の検出値が遮
断値を超えたときは、遮断器１の遮断に先立ち、まず短
絡スイッチ３を開成するとともに第一の切替スイッチ５
ａを閉成する。これにより電路の過電流が当該分岐電路
に転流し、ＰＴＣ抵抗素子２により急激に限流される。
また、第一の分岐電流検出器６ａが所定値を超えた電流
を検出したときは、第二の切替スイッチ５ｂを閉成す
る。同様に第二の分岐電流検出器６ｂが所定値を超えた
電流を検出したときは第三の切替スイッチ５ｃを閉成す
る。このように、複数の分岐電路に順次、電流を分流す
ることにより、各ＰＴＣ抵抗素子２の特性劣化を防止し
て事故時の過電流を効果的に限流し、遮断器の遮断責務
を軽減させる。
を低下させる。 【構成】 短絡事故等により電流検出器４の検出値が遮
断値を超えたときは、遮断器１の遮断に先立ち、まず短
絡スイッチ３を開成するとともに第一の切替スイッチ５
ａを閉成する。これにより電路の過電流が当該分岐電路
に転流し、ＰＴＣ抵抗素子２により急激に限流される。
また、第一の分岐電流検出器６ａが所定値を超えた電流
を検出したときは、第二の切替スイッチ５ｂを閉成す
る。同様に第二の分岐電流検出器６ｂが所定値を超えた
電流を検出したときは第三の切替スイッチ５ｃを閉成す
る。このように、複数の分岐電路に順次、電流を分流す
ることにより、各ＰＴＣ抵抗素子２の特性劣化を防止し
て事故時の過電流を効果的に限流し、遮断器の遮断責務
を軽減させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、受電設備に短絡事故等
が生じ、電路に過電流が流れたときに該電路を遮断する
ために使用される遮断回路および遮断方式に関する。
が生じ、電路に過電流が流れたときに該電路を遮断する
ために使用される遮断回路および遮断方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電力系統設備、例えば受電設備の
電路にＶＣＢ（真空遮断器）、ＧＣＢ（ガス遮断器）等
を含む遮断回路を設け、短絡事故等により過電流が流れ
たときは、この遮断回路で電路を遮断することにより設
備の保護を図っている。
電路にＶＣＢ（真空遮断器）、ＧＣＢ（ガス遮断器）等
を含む遮断回路を設け、短絡事故等により過電流が流れ
たときは、この遮断回路で電路を遮断することにより設
備の保護を図っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
遮断回路では、受電設備等の回路インピーダンスで定ま
る過電流をそのまま遮断しているため、遮断責務の大き
な遮断器が必要となる。そのため、遮断器の形状が大型
化するとともに電極に高価な合金材料を用いるので、製
造コストが高くなる問題があった。
遮断回路では、受電設備等の回路インピーダンスで定ま
る過電流をそのまま遮断しているため、遮断責務の大き
な遮断器が必要となる。そのため、遮断器の形状が大型
化するとともに電極に高価な合金材料を用いるので、製
造コストが高くなる問題があった。
【０００４】また、遮断器の大型化に伴い、受電設備に
対する設置面積・体積の占める割合が大きくなり、運用
コストが上昇する問題もあった。
対する設置面積・体積の占める割合が大きくなり、運用
コストが上昇する問題もあった。
【０００５】本発明は、かかる問題点に鑑みて創案され
たものであり、その目的とするところは、遮断器の小型
化、軽量化が図れ、トータルコストを下げることができ
る遮断回路および遮断方式を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、遮断器の小型
化、軽量化が図れ、トータルコストを下げることができ
る遮断回路および遮断方式を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の遮断回路の構成は、電路を遮断するための遮
断器を有する回路において、前記電路にＰＴＣ（Positi
ve Temperature Coefficient、以下同じ）抵抗素子を前
記遮断器と直列に挿入接続してなることを特徴とする。
の本発明の遮断回路の構成は、電路を遮断するための遮
断器を有する回路において、前記電路にＰＴＣ（Positi
ve Temperature Coefficient、以下同じ）抵抗素子を前
記遮断器と直列に挿入接続してなることを特徴とする。
【０００７】また、上記目的を達成するための本発明の
遮断方式の構成は、遮断器とＰＴＣ抵抗素子とを電路に
直列に挿入接続するとともに、前記電路に流れる電流を
検出する電流検出器と、前記ＰＴＣ抵抗素子と並列に前
記電路に接続された短絡スイッチとを設け、前記電流検
出器の検出値が前記遮断器の遮断値以下のときは、前記
短絡スイッチを閉成して前記ＰＴＣ抵抗素子を短絡さ
せ、一方、前記電流検出器の検出値が前記遮断値を超え
たときは、前記短絡スイッチを前記遮断器の遮断に先立
って開成し、電路の電流が前記ＰＴＣ抵抗素子に転流す
るようにしたことを特徴とする。
遮断方式の構成は、遮断器とＰＴＣ抵抗素子とを電路に
直列に挿入接続するとともに、前記電路に流れる電流を
検出する電流検出器と、前記ＰＴＣ抵抗素子と並列に前
記電路に接続された短絡スイッチとを設け、前記電流検
出器の検出値が前記遮断器の遮断値以下のときは、前記
短絡スイッチを閉成して前記ＰＴＣ抵抗素子を短絡さ
せ、一方、前記電流検出器の検出値が前記遮断値を超え
たときは、前記短絡スイッチを前記遮断器の遮断に先立
って開成し、電路の電流が前記ＰＴＣ抵抗素子に転流す
るようにしたことを特徴とする。
【０００８】更に、本発明の遮断方式の他の構成は、上
記遮断方式において、前記ＰＴＣ抵抗素子を複数設け、
各々並列接続して複数の分岐電路を形成するとともに、
各分岐電路に、ＰＴＣ抵抗素子と直列に挿入接続された
切替スイッチと、該切替スイッチの閉成時に流れる分岐
電流を検出する分岐電流検出器とを設け、前記電流検出
器の検出値が前記遮断値を超えたときは、前記遮断器の
遮断に先立って前記短絡スイッチを開成するとともに前
記切替スイッチのいずれかを閉成して電路の電流が当該
分岐電路に転流するようにし、更に、当該分岐電路の分
岐電流検出器の検出値が所定値を超えたときは他の分岐
電路の切替スイッチを順次閉成するようにしたことを特
徴とする。
記遮断方式において、前記ＰＴＣ抵抗素子を複数設け、
各々並列接続して複数の分岐電路を形成するとともに、
各分岐電路に、ＰＴＣ抵抗素子と直列に挿入接続された
切替スイッチと、該切替スイッチの閉成時に流れる分岐
電流を検出する分岐電流検出器とを設け、前記電流検出
器の検出値が前記遮断値を超えたときは、前記遮断器の
遮断に先立って前記短絡スイッチを開成するとともに前
記切替スイッチのいずれかを閉成して電路の電流が当該
分岐電路に転流するようにし、更に、当該分岐電路の分
岐電流検出器の検出値が所定値を超えたときは他の分岐
電路の切替スイッチを順次閉成するようにしたことを特
徴とする。
【０００９】なお、この方式において、場合によって
は、切替スイッチの全てを短絡スイッチの開成に先立っ
て閉成させるようにする。
は、切替スイッチの全てを短絡スイッチの開成に先立っ
て閉成させるようにする。
【００１０】
【作用】（請求項１について）電路に正常電流が流れる
通常状態ではＰＴＣ抵抗素子が低抵抗値を呈するが、正
常電流よりも過大な電流が流れると、ジュール熱により
温度が上昇し、急激にその抵抗値が上昇する。そのた
め、短絡事故等により過電流が流れてもＰＴＣ抵抗素子
により直ちに限流され、遮断器の遮断責務がＰＴＣ抵抗
素子を設けない場合に比べて軽減される。
通常状態ではＰＴＣ抵抗素子が低抵抗値を呈するが、正
常電流よりも過大な電流が流れると、ジュール熱により
温度が上昇し、急激にその抵抗値が上昇する。そのた
め、短絡事故等により過電流が流れてもＰＴＣ抵抗素子
により直ちに限流され、遮断器の遮断責務がＰＴＣ抵抗
素子を設けない場合に比べて軽減される。
【００１１】（請求項２について）電流検出器の検出値
が遮断器の遮断値以下のときは、短絡スイッチが閉成し
てＰＴＣ抵抗素子を短絡させる。これにより、通常状態
でのＰＴＣ抵抗素子による電力ロスがなくなる。一方、
電流検出器の検出値が前記遮断値を超えたときは、短絡
スイッチが遮断器の遮断に先立って開成し、電路の電流
がＰＴＣ抵抗素子に転流する。ＰＴＣ抵抗素子に電流が
流れると、ジュール熱によりその抵抗値が急激に増加
し、該電流が急激に限流される。限流された時点で遮断
器で電路を遮断するので、遮断時の遮断責務が軽減され
る。
が遮断器の遮断値以下のときは、短絡スイッチが閉成し
てＰＴＣ抵抗素子を短絡させる。これにより、通常状態
でのＰＴＣ抵抗素子による電力ロスがなくなる。一方、
電流検出器の検出値が前記遮断値を超えたときは、短絡
スイッチが遮断器の遮断に先立って開成し、電路の電流
がＰＴＣ抵抗素子に転流する。ＰＴＣ抵抗素子に電流が
流れると、ジュール熱によりその抵抗値が急激に増加
し、該電流が急激に限流される。限流された時点で遮断
器で電路を遮断するので、遮断時の遮断責務が軽減され
る。
【００１２】（請求項３について）電流検出器の検出値
が遮断値を超えたときは、遮断器の遮断に先立って、短
絡スイッチが直ちに開成するとともに切替スイッチのい
ずれかがまず閉成する。これにより電路の電流が当該分
岐電路に転流する。分岐電路に電流（分岐電流）が流れ
ると、ジュール熱により当該分岐電路のＰＴＣ抵抗素子
の抵抗値が急激に増加し、限流される。各分岐電流検出
器は、ＰＴＣ抵抗素子に電流が流れ過ぎてその温度が異
常に上昇しないようにするため、自己の分岐電路の電流
を常時検出し、検出値が所定値を超えたときは他の分岐
電路の切替スイッチを閉成する。これにより、電流が順
次分岐され、各々ＰＴＣ抵抗素子で限流される。十分限
流された時点で遮断器で電路を遮断するので、遮断時の
遮断責務が軽減される。
が遮断値を超えたときは、遮断器の遮断に先立って、短
絡スイッチが直ちに開成するとともに切替スイッチのい
ずれかがまず閉成する。これにより電路の電流が当該分
岐電路に転流する。分岐電路に電流（分岐電流）が流れ
ると、ジュール熱により当該分岐電路のＰＴＣ抵抗素子
の抵抗値が急激に増加し、限流される。各分岐電流検出
器は、ＰＴＣ抵抗素子に電流が流れ過ぎてその温度が異
常に上昇しないようにするため、自己の分岐電路の電流
を常時検出し、検出値が所定値を超えたときは他の分岐
電路の切替スイッチを閉成する。これにより、電流が順
次分岐され、各々ＰＴＣ抵抗素子で限流される。十分限
流された時点で遮断器で電路を遮断するので、遮断時の
遮断責務が軽減される。
【００１３】（請求項４について）短絡スイッチが開成
するときは予め切替スイッチが閉成しているので、電路
の電流は分岐電路に同時に分流され、各々の分岐電路の
ＰＴＣ抵抗素子で急激に限流される。限流された時点で
遮断器で電路を遮断するので、遮断時の遮断責務が軽減
される。
するときは予め切替スイッチが閉成しているので、電路
の電流は分岐電路に同時に分流され、各々の分岐電路の
ＰＴＣ抵抗素子で急激に限流される。限流された時点で
遮断器で電路を遮断するので、遮断時の遮断責務が軽減
される。
【００１４】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【００１５】（第一実施例）図１は本発明の第一実施例
に係る遮断回路の単結線構成図である。図１において、
１はＶＣＢ、ＧＣＢ等の遮断器、２はＰＴＣ抵抗素子を
示し、ＰＴＣ抵抗素子２は、各遮断器１と直列に各々電
路に挿入接続されている。ここに電路とは、過電流が流
れたときに各々遮断器１により遮断される引き回し母線
あるいはバンク線等の電線路をいう。
に係る遮断回路の単結線構成図である。図１において、
１はＶＣＢ、ＧＣＢ等の遮断器、２はＰＴＣ抵抗素子を
示し、ＰＴＣ抵抗素子２は、各遮断器１と直列に各々電
路に挿入接続されている。ここに電路とは、過電流が流
れたときに各々遮断器１により遮断される引き回し母線
あるいはバンク線等の電線路をいう。
【００１６】ＰＴＣ抵抗素子２は、低電流すなわち低温
のときは低抵抗値を呈するが、電流の増加によりジュー
ル熱が上昇してその抵抗値が急激に増加する素子で、例
えば（Ｖ1-XＣｒX）2Ｏ3（但し、０≦Ｘ≦０.０１５）
を１１００℃以上で仮焼し、この仮焼物に焼結助剤とし
てＦｅを混合し、更に、この混合物を１５３５℃以上の
熱で焼成することで得られるもの（本発明者らによる特
願平２−１９８４５３号明細書参照）を用いる。
のときは低抵抗値を呈するが、電流の増加によりジュー
ル熱が上昇してその抵抗値が急激に増加する素子で、例
えば（Ｖ1-XＣｒX）2Ｏ3（但し、０≦Ｘ≦０.０１５）
を１１００℃以上で仮焼し、この仮焼物に焼結助剤とし
てＦｅを混合し、更に、この混合物を１５３５℃以上の
熱で焼成することで得られるもの（本発明者らによる特
願平２−１９８４５３号明細書参照）を用いる。
【００１７】次に本実施例の遮断回路の作用について説
明する。
明する。
【００１８】電路に正常電流が流れる通常状態において
は、ＰＴＣ抵抗素子２が低抵抗値を呈するが、正常電流
よりも過大な電流が流れると、ジュール熱によりＰＴＣ
抵抗素子の温度が上昇し、急激にその抵抗値が上昇す
る。そのため、短絡事故等により過電流が流れても直ち
にＰＴＣ抵抗素子２で限流される。
は、ＰＴＣ抵抗素子２が低抵抗値を呈するが、正常電流
よりも過大な電流が流れると、ジュール熱によりＰＴＣ
抵抗素子の温度が上昇し、急激にその抵抗値が上昇す
る。そのため、短絡事故等により過電流が流れても直ち
にＰＴＣ抵抗素子２で限流される。
【００１９】図２は遮断回路における電流変化比較図で
あり、破線はＰＴＣ抵抗素子を設けない従来のもの、実
線は本実施例によるものを示している。図２から明らか
なように、本実施例の遮断回路によれば、遮断時の電流
値が従来のものに比べて１／３〜１／４程度に限流さ
れ、且つ、速やかに遮断されるので、遮断器１の遮断責
務が軽減される。したがって、遮断器１の小型、軽量化
が図れるとともに、その電極や他の構成部品を安価なも
のとすることができるので、製造コストを下げることが
できる。
あり、破線はＰＴＣ抵抗素子を設けない従来のもの、実
線は本実施例によるものを示している。図２から明らか
なように、本実施例の遮断回路によれば、遮断時の電流
値が従来のものに比べて１／３〜１／４程度に限流さ
れ、且つ、速やかに遮断されるので、遮断器１の遮断責
務が軽減される。したがって、遮断器１の小型、軽量化
が図れるとともに、その電極や他の構成部品を安価なも
のとすることができるので、製造コストを下げることが
できる。
【００２０】なお、本実施例ではＰＴＣ抵抗素子２が一
つの場合について説明したが、電流の容量が大きい場合
には複数のＰＴＣ抵抗素子２を並列に接続することで、
限流の程度を上げることができる。
つの場合について説明したが、電流の容量が大きい場合
には複数のＰＴＣ抵抗素子２を並列に接続することで、
限流の程度を上げることができる。
【００２１】（第二実施例）図３は本発明の第二実施例
に係る遮断回路の単結線構成図である。図中、１は遮断
器、２はＰＴＣ抵抗器を示し、各々電路に直列に挿入接
続されている。これら遮断器１およびＰＴＣ抵抗素子２
は上記第一実施例と同一機能のものである。また、３は
ＰＴＣ抵抗素子２と並列に電路に接続された短絡スイッ
チ、４は電路の電流を検出する電流検出器を示す。短絡
スイッチ３は図示を省略した駆動手段、例えばタイマ内
蔵の電磁駆動回路により開閉駆動される。
に係る遮断回路の単結線構成図である。図中、１は遮断
器、２はＰＴＣ抵抗器を示し、各々電路に直列に挿入接
続されている。これら遮断器１およびＰＴＣ抵抗素子２
は上記第一実施例と同一機能のものである。また、３は
ＰＴＣ抵抗素子２と並列に電路に接続された短絡スイッ
チ、４は電路の電流を検出する電流検出器を示す。短絡
スイッチ３は図示を省略した駆動手段、例えばタイマ内
蔵の電磁駆動回路により開閉駆動される。
【００２２】このような遮断回路を用いた遮断方式を以
下に説明する。
下に説明する。
【００２３】電流検出器４の検出値が遮断器１の遮断値
以下のとき、即ち電路に正常電流が流れている通常通電
時には、短絡スイッチが閉成してＰＴＣ抵抗素子を短絡
させる。これによりＰＴＣ抵抗素子２を設けたことによ
る電力ロスがなくなる。
以下のとき、即ち電路に正常電流が流れている通常通電
時には、短絡スイッチが閉成してＰＴＣ抵抗素子を短絡
させる。これによりＰＴＣ抵抗素子２を設けたことによ
る電力ロスがなくなる。
【００２４】一方、短絡事故等により電流検出器４の検
出値が前記遮断値を超えたときは、短絡スイッチが電磁
駆動回路により遮断器１の遮断に先立って開成する。こ
れにより、電路の過電流がＰＴＣ抵抗素子２に転流す
る。ＰＴＣ抵抗素子２に過電流が流れると、ジュール熱
によりその抵抗値が急激に増加し、１／３〜１／４程度
に限流される。過電流が十分限流された時点で遮断器１
で電路を遮断するので、遮断責務が従来のものに比べて
軽減される。
出値が前記遮断値を超えたときは、短絡スイッチが電磁
駆動回路により遮断器１の遮断に先立って開成する。こ
れにより、電路の過電流がＰＴＣ抵抗素子２に転流す
る。ＰＴＣ抵抗素子２に過電流が流れると、ジュール熱
によりその抵抗値が急激に増加し、１／３〜１／４程度
に限流される。過電流が十分限流された時点で遮断器１
で電路を遮断するので、遮断責務が従来のものに比べて
軽減される。
【００２５】（第三実施例）図４は本発明の第三実施例
に係る遮断回路の単結線構成図である。
に係る遮断回路の単結線構成図である。
【００２６】図４に示すように、本実施例の遮断回路は
上記第二実施例の遮断回路において、ＰＴＣ抵抗素子２
を複数、例えば三つ設け、各々並列接続して分岐電路を
形成するとともに、各分岐電路に、ＰＴＣ抵抗素子２と
直列に挿入接続された第一〜第三の切替スイッチ５ａ，
５ｂ，５ｃと、これら切替スイッチ５ａ，５ｂ，５ｃの
閉成時に流れる分岐電流を検出する第一〜第三の分岐電
流検出器６ａ，６ｂ，６ｃとを設けたものである。
上記第二実施例の遮断回路において、ＰＴＣ抵抗素子２
を複数、例えば三つ設け、各々並列接続して分岐電路を
形成するとともに、各分岐電路に、ＰＴＣ抵抗素子２と
直列に挿入接続された第一〜第三の切替スイッチ５ａ，
５ｂ，５ｃと、これら切替スイッチ５ａ，５ｂ，５ｃの
閉成時に流れる分岐電流を検出する第一〜第三の分岐電
流検出器６ａ，６ｂ，６ｃとを設けたものである。
【００２７】短絡スイッチ３および各切替スイッチ５
ａ，５ｂ，５ｃは、図示を省略した駆動手段、例えば図
示を省略したタイマ内蔵の電磁駆動回路により開閉駆動
されるものとし、且つ、各切替スイッチ５ａ，５ｂ，５
ｃのいずれか、例えば第一の切替スイッチ５ａは、例え
ば図５（ａ）の動作タイミング図に示すように、短絡ス
イッチ３とともに閉成し、短絡スイッチ３の開成時点ｔ
1後、所定時限ｔ3をもって開成する。また、第二の切替
スイッチ５ｂは、第一の切替スイッチ５ａの開成前の時
点ｔ2で閉成し、所定時限ｔ5をもって開成する。更に第
三の切替スイッチ５ｃは、第二の切替スイッチ５ｂの開
成前の時点ｔ4で閉成し、所定時限ｔ6をもって開成す
る。
ａ，５ｂ，５ｃは、図示を省略した駆動手段、例えば図
示を省略したタイマ内蔵の電磁駆動回路により開閉駆動
されるものとし、且つ、各切替スイッチ５ａ，５ｂ，５
ｃのいずれか、例えば第一の切替スイッチ５ａは、例え
ば図５（ａ）の動作タイミング図に示すように、短絡ス
イッチ３とともに閉成し、短絡スイッチ３の開成時点ｔ
1後、所定時限ｔ3をもって開成する。また、第二の切替
スイッチ５ｂは、第一の切替スイッチ５ａの開成前の時
点ｔ2で閉成し、所定時限ｔ5をもって開成する。更に第
三の切替スイッチ５ｃは、第二の切替スイッチ５ｂの開
成前の時点ｔ4で閉成し、所定時限ｔ6をもって開成す
る。
【００２８】次に、このような遮断回路を用いた遮断方
式について説明する。
式について説明する。
【００２９】短絡事故等により電流検出器４の検出値が
遮断値を超えたときは、遮断器１の遮断に先立ち、時点
ｔ1で短絡スイッチ３が開成する。このとき、例えば第
一の切替スイッチ５ａはまだ閉成しているので、電路の
過電流が当該分岐電路に転流し、ＰＴＣ抵抗素子２によ
り急激に限流される。
遮断値を超えたときは、遮断器１の遮断に先立ち、時点
ｔ1で短絡スイッチ３が開成する。このとき、例えば第
一の切替スイッチ５ａはまだ閉成しているので、電路の
過電流が当該分岐電路に転流し、ＰＴＣ抵抗素子２によ
り急激に限流される。
【００３０】また、第一の分岐電流検出器６ａが所定
値、即ち、ＰＴＣ抵抗素子２の温度が上昇し過ぎて抵抗
値の低下をもたらす直前の値を超えた分岐電流を検出し
たときは、時点ｔ2で第二の切替スイッチ５ｂが閉成す
る。同様に第二の分岐電流検出器６ｂが所定値を超えた
電流を検出しときは時点ｔ4で第三の切替スイッチ５ｃ
が閉成する。このように、複数の分岐電路に順次、電流
を分流することにより、特定のＰＴＣ抵抗素子２の特性
劣化を防止して過電流を少なくとも１／３〜１／４程度
限流することができる。
値、即ち、ＰＴＣ抵抗素子２の温度が上昇し過ぎて抵抗
値の低下をもたらす直前の値を超えた分岐電流を検出し
たときは、時点ｔ2で第二の切替スイッチ５ｂが閉成す
る。同様に第二の分岐電流検出器６ｂが所定値を超えた
電流を検出しときは時点ｔ4で第三の切替スイッチ５ｃ
が閉成する。このように、複数の分岐電路に順次、電流
を分流することにより、特定のＰＴＣ抵抗素子２の特性
劣化を防止して過電流を少なくとも１／３〜１／４程度
限流することができる。
【００３１】過電流が十分限流された時点で遮断器１で
電路を遮断するので、遮断器１の遮断責務が大幅に軽減
される。
電路を遮断するので、遮断器１の遮断責務が大幅に軽減
される。
【００３２】なお、この方式において、場合によって
は、切替スイッチ５ａ，５ｂ，５ｃの全てを短絡スイッ
チ３の開成に先立って閉成させるようにする。図５
（ｂ）は、この場合の動作タイミングを示し、短絡スイ
ッチ３の開成の時点ｔ1で電路の過電流が各分岐電路に
転流する。このようにすれば、遮断回路の構成および遮
断方式が単純化され、しかも各ＰＴＣ抵抗素子２で少な
くとも１／３〜１／４程度限流される。
は、切替スイッチ５ａ，５ｂ，５ｃの全てを短絡スイッ
チ３の開成に先立って閉成させるようにする。図５
（ｂ）は、この場合の動作タイミングを示し、短絡スイ
ッチ３の開成の時点ｔ1で電路の過電流が各分岐電路に
転流する。このようにすれば、遮断回路の構成および遮
断方式が単純化され、しかも各ＰＴＣ抵抗素子２で少な
くとも１／３〜１／４程度限流される。
【００３３】過電流が十分限流された時点で遮断器１で
電路を遮断するので遮断器１の遮断責務が大幅に軽減さ
れる。
電路を遮断するので遮断器１の遮断責務が大幅に軽減さ
れる。
【００３４】なお、この場合は遮断回路中、切替スイッ
チ５ａ，５ｂ，５ｃおよび分岐電流検出器６ａ，６ｂ，
６ｃは必ずしも設けなくともよい。
チ５ａ，５ｂ，５ｃおよび分岐電流検出器６ａ，６ｂ，
６ｃは必ずしも設けなくともよい。
【００３５】また、本実施例では三つの分岐電路を形成
した場合について説明したが、必ずしもこの数に限定さ
れるものではなく、二つあるいは四つ以上の分岐電路を
形成するようにしても良い。
した場合について説明したが、必ずしもこの数に限定さ
れるものではなく、二つあるいは四つ以上の分岐電路を
形成するようにしても良い。
【００３６】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の制御回路
では、ＰＴＣ抵抗素子を遮断器と直列に電路に挿入接続
したので、通常通電時での電力ロスを最小限にするとと
もに、短絡事故等により過電流が流れたときはＰＴＣ抵
抗素子で直ちに限流させることができる。したがって、
遮断器の遮断責務がＰＴＣ抵抗素子を設けない従来の遮
断回路に比べて大幅に軽減される効果を有する。
では、ＰＴＣ抵抗素子を遮断器と直列に電路に挿入接続
したので、通常通電時での電力ロスを最小限にするとと
もに、短絡事故等により過電流が流れたときはＰＴＣ抵
抗素子で直ちに限流させることができる。したがって、
遮断器の遮断責務がＰＴＣ抵抗素子を設けない従来の遮
断回路に比べて大幅に軽減される効果を有する。
【００３７】また、本発明の遮断方式は、短絡スイッチ
の切り替えにより、短絡事故等の発生時には電路の過電
流をＰＴＣ抵抗素子に転流し、通常通電時にはＰＴＣ抵
抗素子を短絡するようにしたので、遮断器の遮断責務が
大幅に軽減され、小型、軽量化が図れるとともに、ＰＴ
Ｃ抵抗素子を設けたことによる通常通電時での電力ロス
を皆無にすることができる効果を有する。
の切り替えにより、短絡事故等の発生時には電路の過電
流をＰＴＣ抵抗素子に転流し、通常通電時にはＰＴＣ抵
抗素子を短絡するようにしたので、遮断器の遮断責務が
大幅に軽減され、小型、軽量化が図れるとともに、ＰＴ
Ｃ抵抗素子を設けたことによる通常通電時での電力ロス
を皆無にすることができる効果を有する。
【００３８】また、本発明の他の遮断方式は、複数のＰ
ＴＣ抵抗素子を並列接続して分岐電路を形成するととも
に各分岐電路に切替スイッチと分岐電流検出器とを設
け、短絡スイッチの開成時点で転流する分岐電流を常時
検出し、所定値を超えた場合は順次他の分岐電路に分流
するようにしたので、上記効果の外、各分岐電路のＰＴ
Ｃ抵抗素子の特性を劣化させることなく、効果的に過電
流を限流できる効果を有する。
ＴＣ抵抗素子を並列接続して分岐電路を形成するととも
に各分岐電路に切替スイッチと分岐電流検出器とを設
け、短絡スイッチの開成時点で転流する分岐電流を常時
検出し、所定値を超えた場合は順次他の分岐電路に分流
するようにしたので、上記効果の外、各分岐電路のＰＴ
Ｃ抵抗素子の特性を劣化させることなく、効果的に過電
流を限流できる効果を有する。
【００３９】このように本発明の遮断回路および遮断方
式によれば、遮断器を小型、軽量にすることができ、遮
断器の製造コストを低下させることができるとともに、
更に引き回し母線断面積を小さくすることもできるの
で、設置面積・体積の節減も図れ、運用コストを含むト
ータルコストが従来に比べて著しく低下した。
式によれば、遮断器を小型、軽量にすることができ、遮
断器の製造コストを低下させることができるとともに、
更に引き回し母線断面積を小さくすることもできるの
で、設置面積・体積の節減も図れ、運用コストを含むト
ータルコストが従来に比べて著しく低下した。
【図１】本発明の第一実施例に係る遮断回路の単結線構
成図である。
成図である。
【図２】本発明の第一実施例の遮断回路と従来の遮断回
路との電流変化図である。
路との電流変化図である。
【図３】本発明の第二実施例に係る遮断回路の単結線構
成図である。
成図である。
【図４】本発明の第三実施例に係る遮断回路の単結線構
成図である。
成図である。
【図５】本発明の第三実施例の遮断回路における短絡ス
イッチおよび複数の切替スイッチの動作タイミング図で
あり、（ａ）は各切替スイッチが順次作動する場合、
（ｂ）は全ての切替スイッチが同時に作動する場合の図
である。
イッチおよび複数の切替スイッチの動作タイミング図で
あり、（ａ）は各切替スイッチが順次作動する場合、
（ｂ）は全ての切替スイッチが同時に作動する場合の図
である。
１…遮断器、２…ＰＴＣ抵抗素子、３…短絡スイッチ、
４…電流検出器、５ａ，５ｂ，５ｃ…切替スイッチ、６
ａ，６ｂ，６ｃ…分岐電流検出器。
４…電流検出器、５ａ，５ｂ，５ｃ…切替スイッチ、６
ａ，６ｂ，６ｃ…分岐電流検出器。
Claims (4)
- 【請求項１】 電路を遮断するための遮断器を有する回
路において、前記電路にＰＴＣ抵抗素子を前記遮断器と
直列に挿入接続してなることを特徴とする遮断回路。 - 【請求項２】 遮断器とＰＴＣ抵抗素子とを電路に直列
に挿入接続するとともに、前記電路に流れる電流を検出
する電流検出器と、前記ＰＴＣ抵抗素子と並列に前記電
路に接続された短絡スイッチとを設け、前記電流検出器
の検出値が前記遮断器の遮断値以下のときは、前記短絡
スイッチを閉成して前記ＰＴＣ抵抗素子を短絡させ、一
方、前記電流検出器の検出値が前記遮断値を超えたとき
は、前記短絡スイッチを前記遮断器の遮断に先立って開
成し、電路の電流が前記ＰＴＣ抵抗素子に転流するよう
にしたことを特徴とする遮断方式。 - 【請求項３】 請求項２記載の遮断方式において、前記
ＰＴＣ抵抗素子を複数設け、各々並列接続して複数の分
岐電路を形成するとともに、各分岐電路に、ＰＴＣ抵抗
素子と直列に挿入接続された切替スイッチと、該切替ス
イッチの閉成時に流れる分岐電流を検出する分岐電流検
出器とを設け、前記電流検出器の検出値が前記遮断値を
超えたときは、前記遮断器の遮断に先立って前記短絡ス
イッチを開成するとともに前記切替スイッチのいずれか
を閉成して電路に流れる電流が当該分岐電路に転流する
ようにし、更に、当該分岐電路の分岐電流検出器の検出
値が所定値を超えたときは他の分岐電路の切替スイッチ
を順次閉成するようにしたことを特徴とする遮断方式。 - 【請求項４】 請求項３記載の遮断方式において、前記
切替スイッチの全てを前記短絡スイッチの開成に先立っ
て閉成するようにしたことを特徴とする遮断方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15668691A JPH056725A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 遮断回路および遮断方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15668691A JPH056725A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 遮断回路および遮断方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH056725A true JPH056725A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=15633114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15668691A Pending JPH056725A (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 遮断回路および遮断方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH056725A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5666254A (en) * | 1995-09-14 | 1997-09-09 | Raychem Corporation | Voltage sensing overcurrent protection circuit |
| US5689395A (en) * | 1995-09-14 | 1997-11-18 | Raychem Corporation | Overcurrent protection circuit |
| US5737160A (en) * | 1995-09-14 | 1998-04-07 | Raychem Corporation | Electrical switches comprising arrangement of mechanical switches and PCT device |
| US5864458A (en) * | 1995-09-14 | 1999-01-26 | Raychem Corporation | Overcurrent protection circuits comprising combinations of PTC devices and switches |
| DE102012016696A1 (de) * | 2012-06-06 | 2013-12-12 | Diehl Ako Stiftung & Co. Kg | Schaltungsanordnung und Verfahren zur Gleichstromunterbrechung |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP15668691A patent/JPH056725A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5666254A (en) * | 1995-09-14 | 1997-09-09 | Raychem Corporation | Voltage sensing overcurrent protection circuit |
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| US5864458A (en) * | 1995-09-14 | 1999-01-26 | Raychem Corporation | Overcurrent protection circuits comprising combinations of PTC devices and switches |
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| EP2672595A3 (de) * | 2012-06-06 | 2018-01-03 | SMA Solar Technology AG | Schaltungsanordnung und Verfahren zur Gleichstromunterbrechung |
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