JPH056697B2 - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は電極接触型タツチ式入力装置、特には
対向配置した電極間に入力部表示に対応した窓状
フイルムスペーサーを入力部表示の変化に対応し
て差しかえるようにしてなる電極接触型タツチ式
入力装置に関するものである。 (従来の技術) 可撓性の絶縁性フイルムに導電性の金属細線を
配列したり、ITO膜や蒸着膜を設けた第1電極
と、可撓性またはリジツドな絶縁性基板に導電性
金属細線を配列したり、ITO膜や蒸着膜を設けた
第2電極とをこれらの導電部が直交するようにス
ペーサーを介して重積してなる、押圧部をX−Y
座標で検出できるようにした電極接触型タツチ式
入力装置はすでに公知とされている。 そして、この第1電極と第2電極とを離間する
ためのスペーサーについては、入力部表示に対応
する部分を打抜き加工した窓状絶縁フイルムから
なるもの、またはフイルム状または板状の電極材
料の上に絶縁性材料でドツト状あるいは線状ある
いは網目状の突起物を接着形成させたもの、さら
には繊維や織物をメツシユ状に一体化してなるも
のなどが多用されている。 しかし、これらのスペーサーは従来はいずれも
対向する電極間に固定されており、窓状スペーサ
ーにおいてはここに使用されるスペーサーの形状
によつて入力部の位置、大きさ、入力部の数が定
められてしまうために、入力部表示を変えること
ができないという不利があり、窓数よりも多数の
入力数を持つ表示体を使用すると入力部に含有さ
れている部分が窓状スペーサーの絶縁部に該当し
て接触入力が不可能となり、表示項目の数が窓数
よりも少ない表示体を使用する場合には不要な入
力部分が生じるために誤動作の原因になるという
欠点がある。また、このスペーサーがドツト状や
線状の離散型の絶縁体で作られているときには通
常それらが一定間隔で配置されているのである程
度の入力部数の変更には特に問題となることが少
ないが、それでも入力部範囲内にこのドツトまた
は線を形成する絶縁部が重積されることがあり、
このときには入力することができなくなるという
不利がある。 なお、このタツチ式入力装置が透明な絶縁基材
から形成されているときにはこの下方に設けられ
た表示体がこの入力装置から透視できることにな
るが、上記したようにここに使用される窓状スペ
ーサーやドツト状または線状のスペーサーは対向
電極間に固定されたものとなるので、この表示体
が変更されたときにはこのスペーサーによつて表
示体の一部が見えなくなるという不利もある。 (発明の構成) 本発明はこのような不利を解決した電極接触型
タツチ式入力装置に関するものであり、これは可
撓性電極体からなる第1電極と可撓性もしくはリ
ジツトな電極体からなる第2電極とを所定量離間
して固定すると共に、入力部表示に対応した窓部
を有する絶縁フイルムスペーサーを多数個作成
し、この絶縁フイルムスペーサーを常時入力部変
化に対応して選択し、これを第1電極と第2電極
との空間部に挿入することを特徴とするものであ
る。 すなわち、本発明者らは前記したような不利を
解決する方法について種々検討した結果、電極接
触型タツチ式入力装置における絶縁フイルムスペ
ーサーを電極構成材と一体化せず、これを入力部
表示体の変更に対応できる複数個のものとして入
力部表示体の変化に対応して交換可能なものとす
ればよいということを見出し、この構造などにつ
いての研究を進めて本発明を完成させた。 本発明の電極接触型タツチ式入力装置を構成す
る第1電極は可撓性電極フイルムからなるもので
あり、これはABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネートの
ような熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂のような熱硬化性樹脂さらにはシリ
コーンゴムのようなものから作られたフイルム状
物に金、銀、胴、アルミニウム、リン青銅、ニツ
ケル、タングステンなどの線状体さらにはこれら
のメツキ線、合金線などをその側面の少なくとも
1部がフイルム上に露出するように一体化させた
ものとすればよい。このものは通常50〜400μmの
厚さの上記フイルム上に10〜200μmの線径の金属
線を平行配列したものとすればよく、この金属細
線の固定はアクリル系、ウレタン系、イソシアネ
ート系またはエポキシ系などの接着剤またはホツ
トメルト型の接着剤をフイルム上に塗布し、この
うえに金属細線を配置させればよいが、これはフ
イルム上に金属細線を配置してから加熱してフイ
ルムを軟化させてフイルム中に金属細線を部分的
に、特には半分以上埋設させるようにしてもよ
く、このフイルムがシリコーンゴムのようなもの
であるときには金属細線配置後に冷間プレスし、
ついで熱気加硫してもよい。この金属細線の配線
ピツチは任意とされ、通常これは0.1〜3mmとす
ればよいが、この第1電極は金属細線によつて導
電部を構成するものに限定されるものではなく、
これは上記した可撓性フイルム面にAg,Pbなど
の金属薄膜またはIn2O3などの酸化金属薄膜を線
状に蒸着またはスパツリングで付着させたもので
あつてもよい。また、こゝに使用される第2電極
は可撓性の基板の表面に上記の第1電極と同じよ
うに金属細線を平行配列させるか金属膜または
In2O3などの酸化金属薄膜を蒸着、スパツリング
したものとされるが、これは必ずしも可撓性であ
る必要はないのでアクリル樹脂板、ポリカボネー
ト樹脂板、塩化ビニル樹脂板、ABS樹脂板のよ
うなリジツドな基板からなるものとしてもよい。 この入力装置は上記した第1電極と第2電極と
をその導電部が直交するように所定量の間隔を設
けて固定することによつて形成されるが、この間
隔は後記するスペーサーが適宜挿入されるものと
すればよく、したがつてこれは0.08〜0.5mmの範
囲のものとすればよいが、ここに挿入されるスペ
ーサーの厚みからは0.1〜0.3mmの範囲とすること
が好ましいものとされる。また、このものはこれ
らの4偶を適宜のスペーサーを介して固着する
か、その両外側を固定し、その両端にスペーサー
挿入孔を設けるか、その三方向側面を固定して一
面にスペーサー挿入孔を設けるようにすればよ
い。 本発明の入力装置に使用されるスペーサーは前
記したように上記した第1電極と第2電極とから
構成される電極体の空間部に挿入されるものであ
ることから、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリイミドのよう
な絶縁フイルムで作られたものとされるが、これ
は絶縁フイルムに窓部を設けたものとされる。こ
の窓部の切り抜きは上記した電極体の下方に設置
される入力部の表示体に対応した状態で切り抜か
れることが必要とされるが、このスペーサーにつ
いては入力部表示体が種々に変化する場合を想定
してこの入力部表示体の種類に対応してこの表示
体の個数、大きさに応じた各種のものを多数作成
し用意しておく必要がある。このスペーサーは上
記したように絶縁フイルムから入力部表示体の部
位を切り抜いて作られるので窓状のものとされる
し、この窓部の大きさは入力部表示体の数によつ
て自由とされるが、入力項目数が多い場合にはこ
の枠部を出来るだけ細くして接触面積を大きくし
て入力を確実なものとすればよく、入力項目数が
少ない場合にはこれを太くして不用な入力部分は
絶縁部として入力不可として誤動作を少なくする
ようにすることがよい。なお、このスペーサーの
厚さはスペーサーとしての能力を確実のものとす
るということ、また差しかえ可能とするという作
業性を考慮した厚みのものとすることがよく、し
たがつてこれは0.1〜0.4mmのものとすることがよ
いが、このものは入力押圧方法が指入力とペン入
力によつて対応できるようにこの入力押圧によつ
て厚みの異なるものとすることもよい。 なお、この入力装置において電極部が透明なフ
イルム、基材から作られた透明な入力装置におい
ては通常、入力部表示体はこの電極部下方に設け
られ、この、入力部表示体は電極部を通して観察
されるので、このスペーサーも透明な絶縁フイル
ムから作られたものとすることがよいが、このス
ペーサーについては窓付絶縁フイルムに透明絶縁
フイルムに貼着し、この窓明き部に入力部表示体
を印刷して入力項目表示体を兼ねたものとするこ
ともよい。また、このスペーサーは前記したよう
に入力部表示体の表示個数、大きさに対応したも
のとされており、これは入力部表示体の交換と共
にそれに対応して差しかえるものであるので、こ
れらは入力部表示体の種類に応じて自動的に検出
され、差しかえるようにすることがよいが、これ
はまた着色してその色別で選択するようにしても
よい。 つぎに本発明の入力装置を添付の図面にもとづ
いて説明する。第1図は本発明の入力装置を構成
する各要素を説明のために分離して示したもので
あり、これは可撓性フイルム1に金属細線2を平
行配列させた第1電極3、絶縁フイルム4に入力
部表示5に対応する個数および大きさの窓部6を
設けたスペーサー7、可撓性もしくはリジツトな
基材8に金属細線9を平行配置させた第2電極1
0、絶縁フイルム11上に入力部表示5を印刷し
た入力部表示体12、および入力部表示体12を
載置するリゾート板13とからなる構成されてい
るが、この第1電極3と第2電極10とは予め所
定量離間して固定されており、この空間部にスペ
ーサー7が入力部表示体12の変化に対応して差
しかえるようになつている。図ではスペーサー
7、入力部表示体12はいずれも巻物状とされて
いるが、これは入力部表示体のパターン毎に一枚
づつ形成されていてもよい。 これを要するに、本発明の電極接触型タツチ式
入力装置は入力部表示体の多様化に対応するため
にここに使用される絶縁フイルムスペーサーとし
て入力部表示体の入力個数、大きさの変化に対応
した多数個のものを作り、これから入力部表示体
の変化に応じたものを選択して挿入するというも
のであり、これによれば入力部表示体の変化に応
じて確実な入力と誤動作防止が達成されるほか、
押圧力調整、操作性の向上も画れるという有用性
が付与され、さらにはこのスペーサーの入れ変え
で電極部の入力部分も固定されることがなくなる
ので電極部が長寿命化されるという有利性も与え
られる。 つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例 透明で可撓性の厚さ200μのポリカーボネート
フイルム・コーピロンFE−2000〔三菱ガス化学(株)
製商品名〕に直径22μmのステンレススチール
線・NAS843〔日本精線(株)製商品名〕を1mmピツ
チで平行配列したのち、170℃×120Kg/cm2の条件
でプレス成形して、ステンレススチール線がフイ
ルムに埋設され、その2〜5μmがフイルム表面に
突出した可視光線透過率が90%である透明電極体
2枚を作り、これらをステンレススチール線が直
行するように0.25mm間隔で対向配置し、その四偶
にスペーサーを介して指入力タツチ式のA4サイ
ズの多項目入力タブレツトを作成した。 ついでこの透明電極体の下方に透明なリジツド
で厚さ2mmのポリカーボネート製プラスチツク板
を置き、この上に厚さ0.1mmのポリエステル製フ
イルムに100種類の入力部表示体をA4版に1種類
宛印刷した巻物を載置し、この巻物上の印刷パタ
ーンと巻物中の位置関係を制御装置に記憶させ
た。つぎに厚さが0.2mmの透明なポリエステル製
フイルムに上記した100種の入力部表示体と対応
するパターンの個数及び大きさの枠を切り抜いた
20種類のパターンで透明のまゝ、もしくは枠部に
着色や印刷模様を有する枠状のスペーサーを作
り、この位置関係を制御装置に記録させてから、
これを上記した多項目入力タブレツトの2枚の電
極間空間部に挿入し、制御装置を用いてこれを入
力部表示体と対応させるようにしたところ、この
ものは種々の入力部表示体に対して絶縁フイルム
スペーサーも移動し、入力部表示体の変化があつ
ても常に確実な入力を行なうことができ、誤動作
の生じることもなかつた。
対向配置した電極間に入力部表示に対応した窓状
フイルムスペーサーを入力部表示の変化に対応し
て差しかえるようにしてなる電極接触型タツチ式
入力装置に関するものである。 (従来の技術) 可撓性の絶縁性フイルムに導電性の金属細線を
配列したり、ITO膜や蒸着膜を設けた第1電極
と、可撓性またはリジツドな絶縁性基板に導電性
金属細線を配列したり、ITO膜や蒸着膜を設けた
第2電極とをこれらの導電部が直交するようにス
ペーサーを介して重積してなる、押圧部をX−Y
座標で検出できるようにした電極接触型タツチ式
入力装置はすでに公知とされている。 そして、この第1電極と第2電極とを離間する
ためのスペーサーについては、入力部表示に対応
する部分を打抜き加工した窓状絶縁フイルムから
なるもの、またはフイルム状または板状の電極材
料の上に絶縁性材料でドツト状あるいは線状ある
いは網目状の突起物を接着形成させたもの、さら
には繊維や織物をメツシユ状に一体化してなるも
のなどが多用されている。 しかし、これらのスペーサーは従来はいずれも
対向する電極間に固定されており、窓状スペーサ
ーにおいてはここに使用されるスペーサーの形状
によつて入力部の位置、大きさ、入力部の数が定
められてしまうために、入力部表示を変えること
ができないという不利があり、窓数よりも多数の
入力数を持つ表示体を使用すると入力部に含有さ
れている部分が窓状スペーサーの絶縁部に該当し
て接触入力が不可能となり、表示項目の数が窓数
よりも少ない表示体を使用する場合には不要な入
力部分が生じるために誤動作の原因になるという
欠点がある。また、このスペーサーがドツト状や
線状の離散型の絶縁体で作られているときには通
常それらが一定間隔で配置されているのである程
度の入力部数の変更には特に問題となることが少
ないが、それでも入力部範囲内にこのドツトまた
は線を形成する絶縁部が重積されることがあり、
このときには入力することができなくなるという
不利がある。 なお、このタツチ式入力装置が透明な絶縁基材
から形成されているときにはこの下方に設けられ
た表示体がこの入力装置から透視できることにな
るが、上記したようにここに使用される窓状スペ
ーサーやドツト状または線状のスペーサーは対向
電極間に固定されたものとなるので、この表示体
が変更されたときにはこのスペーサーによつて表
示体の一部が見えなくなるという不利もある。 (発明の構成) 本発明はこのような不利を解決した電極接触型
タツチ式入力装置に関するものであり、これは可
撓性電極体からなる第1電極と可撓性もしくはリ
ジツトな電極体からなる第2電極とを所定量離間
して固定すると共に、入力部表示に対応した窓部
を有する絶縁フイルムスペーサーを多数個作成
し、この絶縁フイルムスペーサーを常時入力部変
化に対応して選択し、これを第1電極と第2電極
との空間部に挿入することを特徴とするものであ
る。 すなわち、本発明者らは前記したような不利を
解決する方法について種々検討した結果、電極接
触型タツチ式入力装置における絶縁フイルムスペ
ーサーを電極構成材と一体化せず、これを入力部
表示体の変更に対応できる複数個のものとして入
力部表示体の変化に対応して交換可能なものとす
ればよいということを見出し、この構造などにつ
いての研究を進めて本発明を完成させた。 本発明の電極接触型タツチ式入力装置を構成す
る第1電極は可撓性電極フイルムからなるもので
あり、これはABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリプ
ロピレン、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネートの
ような熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂のような熱硬化性樹脂さらにはシリ
コーンゴムのようなものから作られたフイルム状
物に金、銀、胴、アルミニウム、リン青銅、ニツ
ケル、タングステンなどの線状体さらにはこれら
のメツキ線、合金線などをその側面の少なくとも
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ものとすればよい。このものは通常50〜400μmの
厚さの上記フイルム上に10〜200μmの線径の金属
線を平行配列したものとすればよく、この金属細
線の固定はアクリル系、ウレタン系、イソシアネ
ート系またはエポキシ系などの接着剤またはホツ
トメルト型の接着剤をフイルム上に塗布し、この
うえに金属細線を配置させればよいが、これはフ
イルム上に金属細線を配置してから加熱してフイ
ルムを軟化させてフイルム中に金属細線を部分的
に、特には半分以上埋設させるようにしてもよ
く、このフイルムがシリコーンゴムのようなもの
であるときには金属細線配置後に冷間プレスし、
ついで熱気加硫してもよい。この金属細線の配線
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ればよいが、この第1電極は金属細線によつて導
電部を構成するものに限定されるものではなく、
これは上記した可撓性フイルム面にAg,Pbなど
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あつてもよい。また、こゝに使用される第2電極
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うに金属細線を平行配列させるか金属膜または
In2O3などの酸化金属薄膜を蒸着、スパツリング
したものとされるが、これは必ずしも可撓性であ
る必要はないのでアクリル樹脂板、ポリカボネー
ト樹脂板、塩化ビニル樹脂板、ABS樹脂板のよ
うなリジツドな基板からなるものとしてもよい。 この入力装置は上記した第1電極と第2電極と
をその導電部が直交するように所定量の間隔を設
けて固定することによつて形成されるが、この間
隔は後記するスペーサーが適宜挿入されるものと
すればよく、したがつてこれは0.08〜0.5mmの範
囲のものとすればよいが、ここに挿入されるスペ
ーサーの厚みからは0.1〜0.3mmの範囲とすること
が好ましいものとされる。また、このものはこれ
らの4偶を適宜のスペーサーを介して固着する
か、その両外側を固定し、その両端にスペーサー
挿入孔を設けるか、その三方向側面を固定して一
面にスペーサー挿入孔を設けるようにすればよ
い。 本発明の入力装置に使用されるスペーサーは前
記したように上記した第1電極と第2電極とから
構成される電極体の空間部に挿入されるものであ
ることから、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリイミドのよう
な絶縁フイルムで作られたものとされるが、これ
は絶縁フイルムに窓部を設けたものとされる。こ
の窓部の切り抜きは上記した電極体の下方に設置
される入力部の表示体に対応した状態で切り抜か
れることが必要とされるが、このスペーサーにつ
いては入力部表示体が種々に変化する場合を想定
してこの入力部表示体の種類に対応してこの表示
体の個数、大きさに応じた各種のものを多数作成
し用意しておく必要がある。このスペーサーは上
記したように絶縁フイルムから入力部表示体の部
位を切り抜いて作られるので窓状のものとされる
し、この窓部の大きさは入力部表示体の数によつ
て自由とされるが、入力項目数が多い場合にはこ
の枠部を出来るだけ細くして接触面積を大きくし
て入力を確実なものとすればよく、入力項目数が
少ない場合にはこれを太くして不用な入力部分は
絶縁部として入力不可として誤動作を少なくする
ようにすることがよい。なお、このスペーサーの
厚さはスペーサーとしての能力を確実のものとす
るということ、また差しかえ可能とするという作
業性を考慮した厚みのものとすることがよく、し
たがつてこれは0.1〜0.4mmのものとすることがよ
いが、このものは入力押圧方法が指入力とペン入
力によつて対応できるようにこの入力押圧によつ
て厚みの異なるものとすることもよい。 なお、この入力装置において電極部が透明なフ
イルム、基材から作られた透明な入力装置におい
ては通常、入力部表示体はこの電極部下方に設け
られ、この、入力部表示体は電極部を通して観察
されるので、このスペーサーも透明な絶縁フイル
ムから作られたものとすることがよいが、このス
ペーサーについては窓付絶縁フイルムに透明絶縁
フイルムに貼着し、この窓明き部に入力部表示体
を印刷して入力項目表示体を兼ねたものとするこ
ともよい。また、このスペーサーは前記したよう
に入力部表示体の表示個数、大きさに対応したも
のとされており、これは入力部表示体の交換と共
にそれに対応して差しかえるものであるので、こ
れらは入力部表示体の種類に応じて自動的に検出
され、差しかえるようにすることがよいが、これ
はまた着色してその色別で選択するようにしても
よい。 つぎに本発明の入力装置を添付の図面にもとづ
いて説明する。第1図は本発明の入力装置を構成
する各要素を説明のために分離して示したもので
あり、これは可撓性フイルム1に金属細線2を平
行配列させた第1電極3、絶縁フイルム4に入力
部表示5に対応する個数および大きさの窓部6を
設けたスペーサー7、可撓性もしくはリジツトな
基材8に金属細線9を平行配置させた第2電極1
0、絶縁フイルム11上に入力部表示5を印刷し
た入力部表示体12、および入力部表示体12を
載置するリゾート板13とからなる構成されてい
るが、この第1電極3と第2電極10とは予め所
定量離間して固定されており、この空間部にスペ
ーサー7が入力部表示体12の変化に対応して差
しかえるようになつている。図ではスペーサー
7、入力部表示体12はいずれも巻物状とされて
いるが、これは入力部表示体のパターン毎に一枚
づつ形成されていてもよい。 これを要するに、本発明の電極接触型タツチ式
入力装置は入力部表示体の多様化に対応するため
にここに使用される絶縁フイルムスペーサーとし
て入力部表示体の入力個数、大きさの変化に対応
した多数個のものを作り、これから入力部表示体
の変化に応じたものを選択して挿入するというも
のであり、これによれば入力部表示体の変化に応
じて確実な入力と誤動作防止が達成されるほか、
押圧力調整、操作性の向上も画れるという有用性
が付与され、さらにはこのスペーサーの入れ変え
で電極部の入力部分も固定されることがなくなる
ので電極部が長寿命化されるという有利性も与え
られる。 つぎに本発明の実施例をあげる。 実施例 透明で可撓性の厚さ200μのポリカーボネート
フイルム・コーピロンFE−2000〔三菱ガス化学(株)
製商品名〕に直径22μmのステンレススチール
線・NAS843〔日本精線(株)製商品名〕を1mmピツ
チで平行配列したのち、170℃×120Kg/cm2の条件
でプレス成形して、ステンレススチール線がフイ
ルムに埋設され、その2〜5μmがフイルム表面に
突出した可視光線透過率が90%である透明電極体
2枚を作り、これらをステンレススチール線が直
行するように0.25mm間隔で対向配置し、その四偶
にスペーサーを介して指入力タツチ式のA4サイ
ズの多項目入力タブレツトを作成した。 ついでこの透明電極体の下方に透明なリジツド
で厚さ2mmのポリカーボネート製プラスチツク板
を置き、この上に厚さ0.1mmのポリエステル製フ
イルムに100種類の入力部表示体をA4版に1種類
宛印刷した巻物を載置し、この巻物上の印刷パタ
ーンと巻物中の位置関係を制御装置に記憶させ
た。つぎに厚さが0.2mmの透明なポリエステル製
フイルムに上記した100種の入力部表示体と対応
するパターンの個数及び大きさの枠を切り抜いた
20種類のパターンで透明のまゝ、もしくは枠部に
着色や印刷模様を有する枠状のスペーサーを作
り、この位置関係を制御装置に記録させてから、
これを上記した多項目入力タブレツトの2枚の電
極間空間部に挿入し、制御装置を用いてこれを入
力部表示体と対応させるようにしたところ、この
ものは種々の入力部表示体に対して絶縁フイルム
スペーサーも移動し、入力部表示体の変化があつ
ても常に確実な入力を行なうことができ、誤動作
の生じることもなかつた。
第1図は本発明の入力装置を構成する各要素を
説明のために分離した斜視図を示したものであ
る。 1……可撓性フイルム、2,9……金属細線、
3……第1電極、4,11……絶縁フイルム、5
……入力部表示、6……窓部、7……スペーサ
ー、8……リジツド基材、10……第2電極、1
2……入力部表示体、13……リゾート板。
説明のために分離した斜視図を示したものであ
る。 1……可撓性フイルム、2,9……金属細線、
3……第1電極、4,11……絶縁フイルム、5
……入力部表示、6……窓部、7……スペーサ
ー、8……リジツド基材、10……第2電極、1
2……入力部表示体、13……リゾート板。
Claims (1)
- 1 可撓性電極フイルムからなる第1電極と、可
撓性もしくはリジツドな電極材からなる第2電極
とを所定量離間して固定すると共に、入力部表示
に対応した窓部を有する絶縁フイルムスペーサー
を他数個作成し、この絶縁フイルムスペーサーを
常時入力部表示の変化に対応して選択し、これを
第1電極と第2電極との空間部に挿入するように
してなることを特徴とする電極接触型タツチ式入
力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60125620A JPS61283916A (ja) | 1985-06-10 | 1985-06-10 | 電極接触型タツチ式入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60125620A JPS61283916A (ja) | 1985-06-10 | 1985-06-10 | 電極接触型タツチ式入力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61283916A JPS61283916A (ja) | 1986-12-13 |
JPH056697B2 true JPH056697B2 (ja) | 1993-01-27 |
Family
ID=14914580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60125620A Granted JPS61283916A (ja) | 1985-06-10 | 1985-06-10 | 電極接触型タツチ式入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61283916A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6442093A (en) * | 1987-08-07 | 1989-02-14 | Kaameito Kk | Touch panel in index device of information recording medium |
-
1985
- 1985-06-10 JP JP60125620A patent/JPS61283916A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61283916A (ja) | 1986-12-13 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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