JPH05663Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ガスバーナに関し、詳しくは鍛造工
程等において被鍛造物を再加熱するのに使用する
例えば携帯型のハンドバーナのようなガスバーナ
に関する。

［従来技術］ 従来、鍛造工程等において被鍛造物を再加熱す
るのに使用する例えば携帯型のハンドバーナのよ
うなガスバーナにおいて一次空気の供給方式とし
て、フアンを用いて一次空気を圧送する方式、コ
ンプレツサーにて圧縮した高圧エアーを送り込む
方式及び供給されるガスの流れに伴つて一次空気
を吸い込む方式等がある。

［考案が解決しようとする問題点］ ところでフアンを用いて一次空気を供給するも
のにおいては、バーナ本体にフアンを装備するの
にこれを携帯型になし難く、そしてコンプレツサ
ーからの高圧エアーを一次空気として使用する方
式のものは、工場内にコンプレツサーからの高圧
エアーを容易に取り出すことができるエアー配管
がなされているが、コンプレツサーにて高圧エア
ーを取り出すのに効率が悪く、又、必要な燃焼用
空気全量に高圧エアを使用するのみではコスト高
になり、又、供給されるガスの流れに伴つて一次
空気を吸入する方式のものでは、一次空気が不足
がちとなり、高火力のガスバーナになし難いとい
う問題がある。

［問題点を解決するための手段］ 本考案のガスバーナは、管状のバーナ本体１の
内部全周にわたつて突出させて中空の環状体５を
設けて燃焼用空気の一部となる高圧エアーを吹き
込む高圧エアー導入部２を設け、高圧エアー導入
部２の高圧エアー吹出し口１２を管状のバーナ本
体１の管内周面側で内周方向の略全周にわたつて
設け、高圧エアー導入部２から供給された高圧エ
アーのエアー流れにてバーナ本体１の外部から外
部エアーを一次空気として吸い込む吸込口３を設
けて成ることを特徴とするものであり、このよう
に構成することによつて、上記目的を達成したも
のである。

［作用］ しかして高圧エアー導入部２から導入される高
圧エアーのエアーの流れにてバーナ本体１に形成
した吸込口３から外部エアーを吸い込んで、高圧
エアー及びこの吸い込まれた外部エアーとを一次
空気としてガスに混合し、コンプレツサーによる
高圧エアーの利用を少に抑え、コンプレツサーに
て高圧エアーを得るのに、フアン等に比べて効率
が悪いという事情に鑑み、コンプレツサーによる
高圧エアーの利用を少になしながら、このような
少ない高圧エアーを利用しながらこの高圧エアー
の流れに伴つて外部エアーをエゼクター作用にて
吸い込み、高圧エアーとともに外部エアーにて充
分に一次空気を供給でき、かつ高圧エアーとこれ
にて吸い込まれた外部エアーとで、ガスに対して
一次空気の混合を良好に行うのであり、しかも、
管状のバーナ本体１の内部全周にわたつて突出さ
せて中空の環状体５を設けて燃焼用空気の一部と
なる高圧エアーを吹き込む高圧エアー導入部２を
設け、高圧エアー導入部２の高圧エアー吹出し口
１２を管状のバーナ本体１の管内周面側で内周方
向の略全周にわたつて設けてあるから、管状のバ
ーナ本体１の内部全周にわたつて設けた高圧エア
ー吹出し口１２からバーナ本体１の内周面に沿つ
て高圧エアーが吹き込まれ、このように高圧エア
ーがバーナ本体１の内周面の全域にわたつて吹き
込まれることで、高圧エアーによるエゼクター作
用で一次空気の導入作用力を管状のバーナ本体１
の全周において略等しくでき、一次空気の導入を
バーナ本体１の全周において略均等におこなえ、
ガスに対して一次空気の混合を良好におこなえる
ものである。加えて、バーナ本体１の内部全周に
わたつて環状体５を突出させ、この環状体５にて
外部エアーの吸い込みに対して流路を絞つてお
り、この絞り個所の高圧エアー吹出し口１２から
高圧エアーを吹出すことで、高圧エアーを管状の
バーナ本体１の中心において吹出す構成のものに
比べて、高圧エアーの流れを周方向に分散させた
形にでき、この点においてもガスに対する一次空
気の混合を良好におこなえるのである。

［実施例］ 第１図に示すように、前後端が開口し筒状をし
たバーナ本体１の中間部の管壁の通孔にガス導入
管４を挿通固着し、このガス導入管４に接続した
ガス管（図示せず）を介してバーナ本体１内にガ
スを供給し、バーナ本体１の前方の開口から放出
することができるようにしてある。バーナ本体１
の後部の開口の近傍内面に断面略山角で環状とな
る高圧エアー導入部２となる環状体５を取付け、
この環状体５とバーナ本体１の管壁との間に環状
通路６を構成する。環状体５のバーナ本体１の前
方側の斜面壁１１に高圧エアー吹出口１２を周方
向に略等間隔を隔てて開口させてある。そして環
状通路６に高圧エアーパイプ７を連通させてあ
る。

しかして工場において配管された高圧エアー配
管（図示せず）のエアー取出し部に高圧エアーパ
イプ７を接続し、コンプレツサーからの高圧エア
ーをエアーフイルター９及びエアガバナー１０を
介してバーナ本体１内に高圧エアー吹出し口１２
から高圧エアーを吹出すのであり、このようにバ
ーナ本体１内に導入される高圧エアーのエアーの
流れにてバーナ本体１の後端に開口した吸込口３
から外部エアーを吸い込み、高圧エアー及びこの
吸い込まれた外部エアーとを一次空気として、ガ
ス導入管４から導入されたガスに混合し、コンプ
レツサー８による高圧エアーの利用を少に抑え、
コンプレツサーにて高圧エアーを得るのに、フア
ン等に比べて効率が悪いという事情に鑑み、コン
プレツサーによる高圧エアーの利用を少になしな
がら、このような少ない高圧エアーを利用しなが
らこの高圧エアーの流れに伴つて外部エアーをエ
ゼクター作用にて吸い込み、高圧エアーとともに
外部エアーにて充分に一次空気を供給でき、かつ
高圧エアーとこれにて吸い込まれた外部エアーと
で、ガスに対して一次空気の混合を良好に行うの
である。

かかる場合、山型の環状体５は管状のバーナ本
体１の内部に突出して、外部エアーの吸い込みに
対して流路を絞つており、そしてこの絞り箇所の
傾斜壁１１の高圧エアー吹出し口１２…から高圧
エアーを吹出すこと、高圧エアーを管状のバーナ
本体１の中心において吹出す構成のものに比べ
て、高圧エアーの流れを周方向に分散させた形に
でき、しかして高圧エアーの流れが速い箇所を分
散させるというコアンダ効果を得ることができ、
ガスに対する一次空気の混合を良好に行えるので
ある。

第２図は他の実施例を示し、ガス導入管４をバ
ーナ本体１の後部の開口の中心部に配設し、この
ガス導入管４からのガス導出に伴つても後部の開
口の吸込口３から外部エアーを吸い入むようにし
たものであり、かかる場合、高圧エアー導入部２
からの高圧エアーの導入に基づいても吸込口３か
ら外部エアーを吸い込むのである。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、バーナ本体に燃焼用空
気の一部となる高圧エアーを吹き込む高圧エアー
導入部を設け、高圧エアー導入部から供給された
高圧エアーのエアー流れにてバーナ本体の外部か
ら外部エアーを一次空気として吸い込む吸込口を
設けてあるから、高圧エアー導入部から導入され
る高圧エアーのエアーの流れにてバーナ本体に形
成した吸込口から外部エアーを吸い込むことがで
き、高圧エアー及びこの吸い込まれた外部エアー
を一次空気としてガスに混合し、コンプレツサー
による高圧エアーの利用を少に抑え、コンプレツ
サーにて高圧エアーを得るのに、フアン等に比べ
て効率が悪いという事情に鑑み、コンプレツサー
による高圧エアーの利用を少になしながら、この
ような少ない高圧エアーを利用しながらこの高圧
エアーの流れに伴つて外部エアーをエゼクター作
用にて吸い込み、高圧エアーとともに外部エアー
にて充分に一次空気を供給でき、かつ高圧エアー
とこれにて吸い込まれた外部エアーとで、ガスに
対して一次空気の混合を良好に行えるのであり、
しかも、管状のバーナ本体の内部全周にわたつて
突出させて中空の環状体を設けて燃焼用空気の一
部となる高圧エアーを吹き込む高圧エアー導入部
を設け、高圧エアー導入部の高圧エアー吹出し口
を管状のバーナ本体の管内周面側で内周方向の略
全周にわたつて設けてあるから、管状のバーナ本
体の内部全周にわたつて設けた高圧エアー吹出し
口からバーナ本体の内周面に沿つて高圧エアーが
吹き込まれ、このように高圧エアーがバーナ本体
の内周面の全域にわたつて吹き込まれることで、
高圧エアーによエゼクター作用で一次空気の導入
作用力を管状のバーナ本体の全周において略等し
くでき、一次空気の導入をバーナ本体の全周にお
いて略均等におこなえ、ガスに対して一次空気の
混合を良好におこなえるという利点がある。加え
て、バーナ本体の内部全周にわつて環状体を突出
させ、この環状体にて外部エアーの吸い込みに対
して流路を絞つており、この絞り個所の高圧エア
ー吹出し口から高圧エアーを吹出すことで、高圧
エアーを管状のバーナ本体の中心において吹出す
構成のものに比べて、高圧エアーの流れを周方向
に分散させた形にでき、この点においてもガスに
対する一次空気の混合を良好におこなえるという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概略断面図、第２
図は同上の他の実施例の概略断面図であり、１は
バーナ本体、２は高圧エアー導入部、３は吸込口
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 管状のバーナ本体の内部全周にわたつて突出さ
   せて中空の環状体を設けて燃焼用空気の一部とな
   る高圧エアーを吹き込む高圧エアー導入部を設
   け、高圧エアー導入部の高圧エアー吹出し口を管
   状のバーナ本体の管内周面側で内周方向の略全周
   にわたつて設け、高圧エアー導入部から供給され
   た高圧エアーのエアー流れにてバーナ本体の外部
   から外部エアーを一次空気として吸い込む吸込口
   を設けて成るガスバーナ。