JPH0566285U - 油ポンプの作動油確認装置 - Google Patents

油ポンプの作動油確認装置

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JPH0566285U
JPH0566285U JP8282791U JP8282791U JPH0566285U JP H0566285 U JPH0566285 U JP H0566285U JP 8282791 U JP8282791 U JP 8282791U JP 8282791 U JP8282791 U JP 8282791U JP H0566285 U JPH0566285 U JP H0566285U
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JP
Japan
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oil pump
pressure
oil
accident
auxiliary
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Application number
JP8282791U
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English (en)
Inventor
正明 田邊
和夫 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0566285U publication Critical patent/JPH0566285U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補助油ポンプの事故の兆候あるいは事故発生
を自動的に原因究明できるようにする。 【構成】 補助油ポンプからの圧油の圧力、テスト装置
からの圧油の圧力などの実信号に、ストアされている過
去の正常運転時でのデータを突合わせ、その偏差分を基
に補助油ポンプに事故の兆候あるいは事故が発生してい
るかの原因突明する判断・推論部を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、油ポンプの作動油確認装置にかかり、とりわけ油ポンプから吐出 される作動油が規定圧に達していない場合、その原因を自動的に究明できるよう にする作動油確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、蒸気タービン、ガスタービンなどの原動機では、一つの油タンクから 送り出される圧油を、制御系から圧油、軸受系の圧油など多目的に使用すること がある。この場合、油タンクからの圧油を各系に給送するとき、常用的には主油 ポンプが作動するものの、主油ポンプの万一の事故に対拠するため予備用の補助 油ポンプを備えるのが通常である。
【0003】 図4は、この種系の代表的な一例であり、油管4には主油ポンプ5と補助油ポ ンプ1を備えている。これら主油ポンプ5と補助油ポンプ1とは共通の油管4で 結ばれ、主油ポンプ5に万一の事故が発生した場合に対拠している。また、主油 ポンプ5から制御系などに給送される圧油が、規定以下の圧力になっていると、 制御系などが作動不良になることもあるので、主油ポンプ5と補助油ポンプ1と の間に逆止弁3を経たテスト装置2を設けておき、このテスト装置2の監視下で 、主油ポンプ5からの圧油の圧力がチェックされている。
【0004】 テスト装置2は、油管4を分岐し、三方電磁弁6を備え、そのポートの一方に オリフィス7を介挿してドレン管8を有し、他方のポートに計装管9を介装して 圧力スイッチ10、圧力計11を有す。
【0005】 上記構成において、主油ポンプ5が不作動もしくは圧油低下があった場合、迅 速に補助油ポンプ1が作動するよう作動テストが週に一回程度主油ポンプ5の運 転中でも行なわれる。この場合、三方電磁弁6のポートaを開口させ、ここを通 過する圧油をオリフィス7で減圧させてドレン管8に送る一方、圧油がどの程度 の圧力で低下したかを圧力スイッチ10や圧力計11で確認し、こうしてまだ起動ま もない補助油ポンプ1からの圧油の上昇圧の監視をしている。さらに、補助油ポ ンプ1からの圧油の昇圧監視は、上述圧力スイッチ10や圧力計11の作動監視ばか りでなく、圧油の流動音などを例えば聴診棒などの検査手段で確認しており、補 助油ポンプ1の作動確認の万全を期すようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年、とりわけ夏場における発電所からの電力安定供給が斯界から 呼ばれており、このため発電プラントにおける各機器・装置の事故発生前の予防 保全、事前に事故兆候の予知等の対策を構じることが必要になってきており、そ の一環としてこの種分野の確認試験がある。
【0007】 従来、この種分野の確認試験は、ややもすると運転員の感覚や経験に負うとこ ろが大きく、必ずしも正確な予防保全等の対策を立ることが難しかった。特に山 奥に設置され無人運転化しているガスタービンや地熱発電プラントでは予防保全 や事故兆候予知などの対策に一抹の不安を抱えているという問題点があった。
【0008】 この考案は、上述の事情を踏まえ、正常運転時、収集しておいたデータと現行 運転時に収集したデータとの突合わせを自動的に行い、突合わせ結果から事故の 兆候を事前にキャッチするとともに、万一事故が発生した場合、その原因を自動 的に推論できるようになし、究極としてその兆候、推論の情報を次期定期検査の 判断要素に活用することができるようにする油ポンプの作動油確認装置を提供す ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案にかかる油ポンプの作動油確認装置は、油管に主油ポンプ、補助油ポ ンプを有し、主油ポンプから補助油ポンプに切換えるとき、補助油ポンプが良好 に運行できるように予じめ補助油ポンプからの圧油の圧力を検査するテスト装置 を備える油ポンプの作動油確認装置において、補助油ポンプからの圧油の圧力、 テスト装置からの油圧の圧力などの実信号に、ストアされている過去の正常運転 時でのデータを突合わせ、その偏差分を基に補助油ポンプに事故の兆候あるいは 事故が発生しているかの原因究明する判断・推論部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
この考案は、従来の予防保全対策が運転操作員の熟練度合に負うところが大き く、またその対策手段が必ずしも適切でない点に着目したもので、エキスパート システムをこの種分野にも適用できるようにしたものである。すなわち、時々刻 々と変る実データを基に、ストアされた過去のデータと突合わせながら、その偏 差を基に補助油ポンプに事故の兆候があるか、あるいは事故が発生しているかを 自動的に原因究明できるようにしたものである。したがって、判断推論部からの 正しい情報の下、運転操作員が作業でき、予防保全に万全を期すことができる。
【0011】
【実施例】
以下この考案にかかる油ポンプの作動油確認装置の一実施例につき、添付図を 参照して説明する。
【0012】 図1は、この考案にかかる油ポンプの作動油確認装置の概略系統図を示し、油 管4に常用の主油ポンプ5と非常用の補助油ポンプ1とを備える一方、その管路 途中にテスト装置2、逆止弁3を有する従来の技術に、この考案では各検出部、 各検出部からの信号を用いて事故の兆候あるいは事故原因を自動的に究明するエ キスパートシステム部を設けたものである。すなわち、補助油ポンプ1には振動 検出部12を、また駆動モータ部13a にも振動検出部13b を設けている。また、油 管4中には圧力検出部14を設けている。これら検出部の信号は、テスト装置2で 得た信号とともに判断・推論部15に送り出され、ここで補助油ポンプ1の事故の 兆候あるいは事故原因などを自動的に究明するようになっている。判断・推論部 15で認定された技術情報は遠隔的に設置された表示部16にディスプレーされ、次 回定期検査の計画業務に供される。なお、テスト装置2は、上述したように補助 油ポンプ1が良好に作動しているかを確認するもので、構成自体は従来技術とさ ほど変っていないが、このテスト装置2からの信号を情報として判断・推論部15 に送り出す点で異なっている。
【0013】 図2は、上述判断・推論部15のフローを示すもので、各種検出部12,13b ,14 およびテスト装置2からの信号は、情報としてデータ収集部20を経てデータ蓄積 部21にストアされる。データ蓄積部21にストアされた情報は、例えば図1の圧力 スイッチ10または圧力計11からの信号にもとずついて作成された補助油ポンプ1 の動作タイミングチャート、圧油の圧力低下曲線、駆動モータ13a および補助油 ポンプ1の起動時間、起動回数、振動値あるいは油管4を通過する圧油の圧力上 昇曲線など事故兆候または原因究明に必要な正常運転時でのデータである。
【0014】 このようにデータ蓄積部21に収集しておいた過去データ情報は、時々刻々と変 化して集まってくるデータ収集部20からの情報と突合せ部22で偏差の有無が演算 され、偏差が出ると推論・演算部23に送り出される。推論・演算部23では運転操 作員にとって必要な情報に加工され、判断演算部24に送り出される。判断演算部 24では、図3に示すフローにしたがって推論し、その結果を警報部25に送ってア ラーム信号を出す一方、表示部26に送ってディスプレーする。例えば、圧力スイ ッチに異常が出た場合、図3に示されているように、その原因が何んであるかを 推論し、チェック項目を運転操作員に知らせ、異常事象への対策に供せられる。 このようにして主油ポンプ5から補助油ポンプ1に運転切換するときに、補助油 ポンプ1の運転は支障なく続行することができる。
【0015】 図3に示す実施例は、圧力スイッチの異常を例に採って説明してあるが、この 実施例に限らず、例えば補助油ポンプ1の圧力の吐出圧上昇、振動、圧油の温度 に起因する粘度、駆動モータの消費電流などの実測データを基にして事故の兆候 、事故原因を突明することもできる。
【0016】
【考案の効果】 以上の説明の通り、この考案にかかる油ポンプの作動油確認装置では、補助油 ポンプ、駆動モータの振動、補助油ポンプからの圧油の吐出口、テスト装置から の実測値をもとに、ストアされている過去の正常運転時のデータを取り出し、互 に突合せて事故の兆候あるいは事故原因を推論し、その判断結果を運転操作員に 知らせる判断・推論部を設けたので、運転操操員の個人技の必要性がなくなり、 次回の分解・点検の項目チェックや分解・点検の日程、作業員の確保等事前計画 に万全を期すことができ、電力安定供給のための予防保全に大いに寄与すること ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる油ポンプの作動油確認装置を
示す系統図。
【図2】図1に示す判断・推論部の具体例を示すブロッ
ク図。
【図3】圧力スイッチの異常事象を例に採って判断・推
論する経過を示すフロー図。
【図4】従来の油ポンプの作動油確認装置を示す系統
図。
【符号の説明】
1 補助油ポンプ 2 テスト装置 4 油管 5 主油ポンプ 10 圧力スイッチ 15 判断・推論部 16 表示部 20 データ収集部 21 データ蓄積部 25 警報部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油管に主油ポンプ、補助油ポンプを有
    し、主油ポンプから補助油ポンプに切換えるとき、補助
    油ポンプが良好に運行できるように予じめ補助油ポンプ
    からの圧油の圧力を検査するテスト装置を備える油ポン
    プの作動油確認装置において、補助油ポンプからの圧油
    の圧力、テスト装置からの圧油の圧力などの実信号に、
    ストアされている過去の正常運転時でのデータを突合わ
    せ、その偏差分を基に補助油ポンプに事故の兆候あるい
    は事故が発生しているかの原因究明する判断・推論部を
    設けたことを特徴とする油ポンプの作動油確認装置。
JP8282791U 1991-10-14 1991-10-14 油ポンプの作動油確認装置 Pending JPH0566285U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8282791U JPH0566285U (ja) 1991-10-14 1991-10-14 油ポンプの作動油確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8282791U JPH0566285U (ja) 1991-10-14 1991-10-14 油ポンプの作動油確認装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0566285U true JPH0566285U (ja) 1993-09-03

Family

ID=13785235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8282791U Pending JPH0566285U (ja) 1991-10-14 1991-10-14 油ポンプの作動油確認装置

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JP (1) JPH0566285U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113586695A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 宝山钢铁股份有限公司 主油泵与辅助油泵的切换控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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