JPH0565963B2 - - Google Patents

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JPH0565963B2
JPH0565963B2 JP2168563A JP16856390A JPH0565963B2 JP H0565963 B2 JPH0565963 B2 JP H0565963B2 JP 2168563 A JP2168563 A JP 2168563A JP 16856390 A JP16856390 A JP 16856390A JP H0565963 B2 JPH0565963 B2 JP H0565963B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
ptfe
conductor
electric wire
preform
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2168563A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03230417A (ja
Inventor
Nobuhiro Iwabuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2168563A priority Critical patent/JPH03230417A/ja
Publication of JPH03230417A publication Critical patent/JPH03230417A/ja
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、導体の外側に四フツ化エチレン樹
脂を被覆してなる四フツ化エチレン樹脂被覆電線
に関する。
周知のように四フツ化エチレン樹脂(以下
PTFEと略記する)は、化学的安定性、耐熱性及
び電気的特性等が優れた材料である。ところが、
このPTFEは、その成形加工性に難があり、溶融
温度以上に加熱しても流動性をもたず、従つて、
電力ケーブルの絶縁体、あるいは長尺線条件の被
覆層等として利用する場合、他の樹脂絶縁材料の
ような溶融押出し被覆法の適用は困難である。こ
のため、PTFEを線状の導体上に連続して被覆す
る方法として特開昭52−72765号公報に示される
ように、あらかじめ四フツ化エチレン樹脂粉末に
て予備成形体を形成し、これをラム型押出機のシ
リンダ内に装填した後これを加圧押し出しする方
法が知られている。
ところで最近、PTFEを被覆した電線が広く使
用されるに至つている。たとえば電子通信機器用
配線ケーブル、発電所内の制御用ケーブル、同軸
ケーブルである。これらのケーブルは多数本、同
時に使用されることが多く従つて互いに隣接する
ケーブル同士を識別する必要がある。
識別手段としては、(1)各ケーブルの被覆全体の
色彩を互いに異ならしめる、(2)各ケーブル被覆の
表面に記号を印刷することが周知であるが前者(1)
の手段においては色彩の数に限りがあるし、また
色彩が変化するたびに押出し成形機の押出し機構
部の清掃をしなければならない。また後者(2)の手
段においては印刷インキが時間の経過とともに消
えてしまうおそれがある。
これらの欠点を補う手段として最近、ケーブル
被覆を溶融押出し成形する際に同時に色彩の異な
つた識別用のラインをスパイラル状または直線状
に押し出し成形する方法が提案されている。
しかしながら、この方法は、溶融押出しのでき
るプラスチツク材料のみに適用可能であつて、こ
の発明の対象であるフツソ樹脂は溶融押出しは不
可能である。
さらにまた、溶融押出し方法によれば前記色彩
の異なつた識別用のラインの厚さはケーブル被覆
の表面にごく薄く形成されるのみである。このた
め得られた電線ケーブルの横断面から見てこれを
識別することは困難である。
この発明は、前述の欠点を有利に解消するため
に成されたものであつて、電線ケーブルの横断面
から容易に他の電線ケーブルと識別ができる四フ
ツ化エチレン樹脂被覆電線を提供することを目的
とする。
そしてこの発明の要旨は、導体2の外側に四フ
ツ化エチレン樹脂を主成分とする絶縁被覆層18
が加圧押出しされて成り、この絶縁被覆層は前記
導体2の半径方向に向けて放射状に複数部分に区
画されており、いずれか二つの区画は互いに異な
つた色彩を有し、かつ各区画の絶縁被覆層の厚さ
がほぼ等しく構成されていることを特徴とする四
フツ化エチレン樹脂被覆電線である。
第1図はこの発明の四フツ化エチレン樹脂被覆
電線を製造するための被覆装置の一例を示してい
る。この図に基づいてこの発明の一実施例につい
て詳しく説明する。
供給リール1から線状の導体2が送り出され
る。この導体2は、まずラム型押出機3に導入さ
れる。このラム型押出機3は、シリンダ4の先端
部にダイ5を有すると共に、シリンダ4の基端部
側からプランジヤ6が嵌入されたもので、特にプ
ランジヤ6には、そのロツド6aの中心線に沿つ
て延び、プランジヤ6の内面の中央部に開口する
孔部6bが穿設されており、前記導体2は孔部6
bを通してシリンダ4内部に導びかれる。
シリンダ4内部には、被覆材料としてPTFEを
主成分とする混合物からなる予備成形体7が装填
されている。予備成形体7は、粉体状のPTFE
と、このPTFEに成形性を持たせるための潤滑剤
とを混合した混合物を、第2図に示すように中心
線に沿つた貫通孔7aを有する円柱状に成形して
なるものである。この予備成形体7に用いる
PTFEとしては、その粒度が450〜550μm程度の
ものが好ましく、また後に述べるように所望の色
彩を持たせるために若干の顔料を含んでいる。
また、潤滑剤としては、ナフサや石油等が好適
である。この潤滑剤のPTFE100重量部に対する
混合割合は15〜25重量部が好ましい。
上記のPTFEと潤滑剤との混合物を成形して予
備成形体7を得るには、加圧成形法が適用でき
る。この場合、成形圧力は、10Kg/cm2以下が好ま
しく、これを越えると押出し機3による押出し時
に要する力が大きくなり、不利である。
また、この例においては、予備成形体7は第2
図に示すようにその貫通孔7aから半径方向外方
に延びる3個の面によつて3個の部分7b,7
c,7dに区画され、それぞれの部分7b,7
c,7dが異なつた色彩をもつ混合物からなつて
いる。
このような予備成形体7を得るには、例えば第
3図に示すように、中空円筒状の型枠9の内部
に、中空パイプ部材10aに対して放射状に3枚
の仕切板10b,10c,10dが固定された仕
切部材10を挿脱自在に配置し、仕切板10b,
10c,10dにより区画された部分にそれぞれ
所望の色彩をもつた混合物を充填し、次いで静か
に仕切部材10を抜き去つて加圧成形して予備成
形体が得られる。
上記のような予備成形体7が装填された押出機
3には、プランジヤ6の孔部6bから導入された
導体2が、予備成形体7の貫通孔7aを通し、ダ
イ5から引き出されて配される。導体2に前記混
合物を被覆するには、導体2をダイ5側に一定の
速度で引き出しつつ、プランジヤ6により予備成
形体7を押圧して混合物をダイ5の径により制限
された外径をもつて押し出す。これにより、導体
2には、PTFEと潤滑剤との混合物からなる被覆
が施される。
上記のようにして形成された被覆電線11がガ
イドローラ12,12,12により案内しつつ、
加熱雰囲気、例えば3個の乾燥炉13,13,1
3内を通過させ、被覆層中の潤滑剤を加熱、除去
する。この乾燥炉の温度は、通常200℃程度が適
当である。
乾燥炉13を経た被覆電線11を、次いで別の
加熱雰囲気、例えば焼成炉14に導き、PTFEの
焼成を行なう。焼成に要する温度は、PTFEの溶
融温度以上であつて、通常360〜450℃程度が適当
である。焼成によつて被覆電線11の被覆層を形
成するPTFEは、粉体粒子間が緻密に結合して均
一な被覆層となり、これを冷却することにより製
品としてのPTFE被覆電線が得られる。
焼成炉14を経た被覆電線11は、引き取り用
のキヤプスタン15及びガイドローラ16を経て
巻取機17に巻取られる。
しかして、上記のような製造方法により製造さ
れたPTFE被覆電線11は、絶縁材料として優れ
たPTFEにより、化学的安全性、耐熱性及び電気
的特性に優れたものである。また、上記の例にお
いては、予備成形体7として第2図に示す3色の
混合物からなるものを用いており、従つてこの発
明に係るPTFE電線11は、第4図に示すよう
に、絶縁被覆層18が周方向すなわちPTFE電線
11の半径方向に向けて放射状に複数部分18
a,18b,18cに区画されており、いずれか
二つの区画は互いに異なつた色彩を有し、かつ各
区画の絶縁被覆層の厚さがほぼ等しく構成されて
いる。
この発明によれば、導体2の外側に四フツ化エ
チレン樹脂を主成分とする絶縁被覆層18が加圧
押出しされて成り、この絶縁被覆層は前記導体2
の半径方向に向けて放射状に複数部分に区画され
ており、いずれか二つの区画は互いに異なつた色
彩を有し、かつ各区画の絶縁被覆層の厚みがほぼ
等しくなるように構成されるので、(1)各色彩の混
合物がほぼ同一の厚みをもつて線条体の上に被覆
されるので、出来上がつた製品の表面のみならず
その横断面を見るだけでも識別が出来る線条体を
得ることができる。(2)各色彩をもつた被覆の厚み
は同一になるので、それぞれの被覆相互の間の密
着性がきわめて良好となる。(3)溶融押出し方法に
おいては、被覆に2色以上の色彩をもたせるには
色彩の数だけの押出機、または色彩の数だけの溶
融樹脂流路をクロスヘツド内に設ける必要があり
加えて色彩を変更する場合にはそのつどクロスヘ
ツド内を清掃する必要があつたが、この発明によ
れば予備成形体の色の組み合わせを変えることに
より従来からのラム型押出機をそのまま利用して
多色の被覆を得ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の四フツ化エチレン樹脂被覆
電線を製造するための装置の一例を示す概略構成
図、第2図はこの発明の四フツ化エチレン樹脂被
覆電線の製造に用いられる予備成形体の一例を示
す斜視図、第3図は第2図に示す予備成形体を成
形するための型枠を示す一部破断視した斜視図、
第4図はこの発明の一実施例に係る四フツ化エチ
レン樹脂被覆電線を示す斜視図である。 2は導体、3はラム型押出機、4はシリンダ、
5はダイ、6はプランジヤ、6bは孔部、7は予
備成形体、7aは貫通孔、7b,7c,7dは予
備成形体の区画された部分、11は四フツ化エチ
レン樹脂被覆電線、13は乾燥炉、14は焼成
炉、18は絶縁被覆層、18a,18b,18c
は絶縁被覆層の異なつた色彩をもつ部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導体2の外側に四フツ化エチレン樹脂を主成
    分とする絶縁被覆層18が加圧押出しされて成
    り、この絶縁被覆層は前記導体2の半径方向に向
    けて放射状に複数部分に区画されており、いずれ
    か二つの区画は互いに異なつた色彩を有し、かつ
    各区画の絶縁被覆層の厚さがほぼ等しく構成され
    ていることを特徴とする四フツ化エチレン樹脂被
    覆電線。
JP2168563A 1990-06-28 1990-06-28 四フツ化エチレン樹脂被覆電線 Granted JPH03230417A (ja)

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JPH03230417A JPH03230417A (ja) 1991-10-14
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