JPH0564849A - 表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法 - Google Patents

表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法

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JPH0564849A
JPH0564849A JP3227899A JP22789991A JPH0564849A JP H0564849 A JPH0564849 A JP H0564849A JP 3227899 A JP3227899 A JP 3227899A JP 22789991 A JP22789991 A JP 22789991A JP H0564849 A JPH0564849 A JP H0564849A
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JP
Japan
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core
thermoplastic resin
prepreg
outer mold
pipe
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Application number
JP3227899A
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English (en)
Inventor
Hajime Sato
元 佐藤
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強繊維の損傷による強度低下をもたらすこ
とのない表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性樹脂パイ
プの製造方法を提供すること。 【構成】 本発明の表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑
性樹脂パイプの製造方法は、熱可塑性樹脂をマトリック
スとするプリプレグを、熱膨張性の中子3と該中子3の
外側に配された外型1との間に介在させると共に、該プ
リプレグと該外型1との間に、凹凸形成用型を配置する
か又は、熱可塑性樹脂をマトリックスとするプリプレグ
を、熱膨張性の中子3と該中子3の外側に配された内面
に凹凸を有する外型1との間に介在させ、ついで前記熱
可塑性樹脂の可塑化温度以上の温度に該プリプレグおよ
び該中子3を加熱して該中子3を膨張させた後、該中子
3および該プリプレグを冷却することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に凹凸を有する繊
維補強熱可塑性樹脂パイプの有利な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂であるポリエーテ
ルエーテルケトン(PEEK) に代表されるようないわゆる
エンジニアリングプラスチックスをマトリックスとする
連続繊維強化複合材料 (プリプレグ) は、靱性、耐熱
性、耐環境性がエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をマトリ
ックスとする複合材料に比して格段に優れている。近
年、熱可塑性樹脂をマトリックスとするプリプレグで繊
維補強熱可塑性樹脂パイプをつくり、このパイプを例え
ば自転車の構造部材、ゴルフシャフトや釣竿などのスポ
ーツレジャー分野、航空・宇宙分野の構造部材等として
用いる試みがなされるようになった。
【0003】そして、この繊維補強熱可塑性樹脂パイプ
の外周面には、滑り止めや継手との接着をよくする等の
ために微小の凹凸を設けたり、装飾のために模様や文字
等を凹凸により形成したりしている。しかしながら、こ
のような凹凸の形成は、繊維補強熱可塑性樹脂パイプの
外周面、すなわち表面を刃物で彫り込むことによるため
刃物がパイプを構成する補強繊維を傷つけるので、この
ためにパイプの強度が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情にかんがみなされたものであって、補強繊維の損傷に
よる強度低下をもたらすことのない表面に凹凸を有する
繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表面に凹凸を有
する繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法は、熱可塑
性樹脂をマトリックスとするプリプレグを、熱膨張性の
中子と該中子の外側に配された外型との間に介在させる
と共に、該プリプレグと該外型との間に、凹凸形成用型
を配置し、ついで前記熱可塑性樹脂の可塑化温度以上の
温度に該プリプレグおよび該中子を加熱して該中子を膨
張させた後、該中子および該プリプレグを冷却すること
を特徴とする。
【0006】また、本発明の製造方法は、熱可塑性樹脂
をマトリックスとするプリプレグを、熱膨張性の中子と
該中子の外側に配された内面に凹凸を有する外型との間
に介在させ、ついで前記熱可塑性樹脂の可塑化温度以上
の温度に該プリプレグおよび該中子を加熱して該中子を
膨張させた後、該中子および該プリプレグを冷却するこ
とを特徴とする。
【0007】このように本発明では、プリプレグと外型
との間に、凹凸形成用型を配置したために、加熱による
中子の熱膨張に際してこの型がプリプレグに押しつけら
れるので得られるパイプ表面に凹凸が形成される。ま
た、本発明では、内面に凹凸を有する外型を用いるため
に、加熱による中子の熱膨張に際してプリプレグがこの
外型内面に押しつけられるので得られるパイプ表面に凹
凸が形成される。したがって、本発明では、パイプ製造
時に凹凸が形成されるので、刃物による凹凸の形成の場
合のようにパイプを構成する補強繊維を傷つけることが
ないからパイプの強度低下をもたらすことはない。
【0008】以下、本発明の構成につき詳しく説明す
る。本発明で使用する熱可塑性樹脂をマトリックスとす
るプリプレグは、具体的には、複数本の連続繊維を引き
揃えて一方向に帯状に配列した一般にトウと呼ばれる繊
維束にマトリックスの熱可塑性樹脂を含浸させたもの
(一方向引き揃えのプリプレグ (UDプリプレグ) ) など
である。室温においてタック性や可塑性がないばかりで
なく、剛性が高い。シート状又は短冊状 (スリットテー
プ) をしている。このプリプレグを構成する繊維束に用
いる補強繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)、炭化珪素
繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維等の耐熱性を備えた強
度の大きい連続繊維である。
【0009】また、マトリックスの熱可塑性樹脂として
は、特に限定されないが、好ましくは融点が343 ℃のポ
リエーテルエーテルケトン (PEEK) 、融点が282 〜288
℃のポリフェニレンサルファイド(PPS) 、軟化点が219
℃のポリエーテルイミド(PEI) 、ポリエーテルスルフォ
ン(PES) 、ポリアリレンケトン、ポリアリレンサルファ
イド、ポリアリルイミド、ポリアミドイミド、ポリイミ
ドスルフォン、ポリスルフォン、ポリアリルスルフォ
ン、ポリエステル等の高融点又は高軟化点の熱可塑性樹
脂を例示することができる。
【0010】繊維補強熱可塑性樹脂パイプを製造するに
は、まず、熱可塑性樹脂をマトリックスとするプリプレ
グを図1に示すような円筒状外型1に横断面が中空形状
となるように装填する。この場合、短冊状のプリプレグ
で編組した筒状のプリフォームを円筒状外型1内に挿入
すればよい。また、シート状のプリプレグを渦巻状に巻
回して筒状のプリフォームとし、これを円筒状外型1内
に挿入してもよい。このプリフォームの表面には、最終
的に得られるパイプに形成される凹凸に対応する凹凸形
成用型を予め配置しておく。この型は、例えば、耐熱性
のある有機フィルム、金属フォイル、金属メッシュ、針
金などからなるものである。この型の一例を図2に示
す。図2において、10は表面にポンチ等で打ち抜いた複
数の貫通孔11を有する厚さ100 μm のアルミニウム板で
ある。このアルミニウム板10は、プリフォームを円筒状
外型1内に挿入するに際してプリフォームの外周面に予
め巻きつけられる。
【0011】円筒状外型1は、成形時の加工温度に耐え
得る耐熱性に優れたものであって、例えば銅パイプ等の
金属パイプである。つぎに、図3に示すように熱可塑性
樹脂をマトリックスとするプリプレグであるプリフォー
ム2の中空部に棒状の中子3を挿入する。中子3は、熱
膨張性のものであって、具体的にはフッ素系樹脂からな
る中実又は中空のマンドレルである。フッ素系樹脂とし
ては、ポリテトラフルオロエチレン (PTFE、商品名テフ
ロン) 、ポリ弗化アルコキシエチレン樹脂 (PFA)、弗化
エチレンプロピレンエーテル共重合体樹脂 (FEP)等の熱
膨張性が大で耐熱性の高い樹脂を例示することができ
る。
【0012】このようにして、熱可塑性樹脂をマトリッ
クスとするプリプレグを、熱膨張性の中子3とこの中子
3の外側に配された円筒状外型1との間に介在させると
共に、このプリプレグすなわちプリフォーム2と円筒状
外型1との間に、最終的に得られるパイプに形成される
凹凸に対応する凹凸形成用型が配置される。また、この
ように凹凸形成用型を配置することなしに、内面自体に
凹凸を有する円筒状外型1を用いて、この円筒状外型1
と中子3との間にプリフォーム2を介在させるようにし
てもよい。
【0013】ついで、プリフォーム2を構成する熱可塑
性樹脂の可塑化温度以上の温度にプリフォーム2および
中子3を加熱してプリフォーム2の中空部内で中子3を
熱膨張させ、熱可塑性樹脂を溶融させると共に中子3の
熱膨張による押圧力でプリフォーム2を型締めする。こ
の場合の加熱は、例えば、全体を加熱炉内に入れること
により行われる。この加熱によりプリフォーム2と円筒
状外型1との間の凹凸形成用型がプリフォーム2に押し
つけられるのでプリフォーム2の表面に凹凸が形成され
る。また、凹凸形成用型を配置することなしに、内面自
体に凹凸を有する円筒状外型1を用いる場合には、この
円筒状外型1の内面の凹凸がプリフォーム2に押しつけ
られるのでプリフォーム2の表面に凹凸が形成される。
【0014】この後、円筒状外型1と共にプリフォーム
2および中子3を冷却し、中子3をプリフォーム2の中
空部から引き抜くと共に円筒状外型1を除去することに
より、図4に示すような表面に凹部5および凸部6を有
する熱可塑性樹脂からなるパイプ4を得ることができ
る。なお、凹凸の形成に用いた凹凸形成用型は、必要に
応じて除去することなくそのままパイプ4の表面に置い
たままにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リプレグと外型との間に凹凸形成用型を配置するか又は
このような型を配置することなしに内面自体に凹凸をつ
けた外型を用いるために、パイプを構成する補強繊維を
傷つけることなく表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性
樹脂パイプを得ることができる。したがって、本発明に
よれば、補強繊維の損傷によるパイプの強度低下を避け
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒状外型を示す斜視説明図である。
【図2】凹凸形成用型の一例を示す平面図である。
【図3】円筒状外型とプリフォームと中子との位置関係
を示す斜視説明図である。
【図4】表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性樹脂パイ
プの一例を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 円筒状外型、 2 プリフォーム、 3 中子、
4 パイプ、 5 凹部、 6 凸部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂をマトリックスとするプリ
    プレグを、熱膨張性の中子と該中子の外側に配された外
    型との間に介在させると共に、該プリプレグと該外型と
    の間に、凹凸形成用型を配置し、ついで前記熱可塑性樹
    脂の可塑化温度以上の温度に該プリプレグおよび該中子
    を加熱して該中子を膨張させた後、該中子および該プリ
    プレグを冷却することからなる表面に凹凸を有する繊維
    補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂をマトリックスとするプリ
    プレグを、熱膨張性の中子と該中子の外側に配された内
    面に凹凸を有する外型との間に介在させ、ついで前記熱
    可塑性樹脂の可塑化温度以上の温度に該プリプレグおよ
    び該中子を加熱して該中子を膨張させた後、該中子およ
    び該プリプレグを冷却することからなる表面に凹凸を有
    する繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法。
JP3227899A 1991-09-09 1991-09-09 表面に凹凸を有する繊維補強熱可塑性樹脂パイプの製造方法 Pending JPH0564849A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096482A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 株式会社イノアック住環境 パイプおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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