JPH0564756A - 遠心力場を用いた連続粒子分離装置 - Google Patents

遠心力場を用いた連続粒子分離装置

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JPH0564756A
JPH0564756A JP25577491A JP25577491A JPH0564756A JP H0564756 A JPH0564756 A JP H0564756A JP 25577491 A JP25577491 A JP 25577491A JP 25577491 A JP25577491 A JP 25577491A JP H0564756 A JPH0564756 A JP H0564756A
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JP
Japan
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column
centrifugal force
continuous particle
ring
channel groove
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25577491A
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English (en)
Inventor
Tokuo Mizuno
悳夫 水野
Makoto Takeuchi
誠 竹内
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0564756A publication Critical patent/JPH0564756A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料蓄積面の汚染を防止して平面性を長時間
にわたって高く維持できる遠心力場を用いた連続粒子分
離装置を提供する。 【構成】 回転軸12の一端にはカラムベース4が、他
端には回転ジョイント13が夫々取付けられている。回
転ジョイント13及び回転軸を介して外部から試料液が
カラム11へ供給され、カラムから流出した試料液が外
部へ取り出される。回転軸12に取付けられた環状電極
16,17には、ブラシ20,21を介して電源22か
ら互いに異なる極性の電圧が供給される。カラム11を
構成するカラムベース4と可変径リング2は、絶縁シー
ト23及び絶縁体で構成されるスペーサ3によって電気
的に絶縁され、環状電極16,17を介して電源22か
ら電圧が印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外側環状体と、該外側
環状体の内周面に密接して配置される内側環状体とを備
え、両環状体の間に環状のチャネル溝を形成し、該チャ
ネル溝に流体を流すようにした遠心力場を用いた連続粒
子分離装置に関し、とくにチャネル溝の汚染を防止で
き、且つ新規な情報が得られる測定法を実施できる装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体中の微粒子は遠心力場に置かれると
その粒子の質量に応じた力を受ける。この力が粒子の自
己拡散力より大きい場合には、粒子は沈降して液層から
分離し、固層を形成する。しかし、粒子が小さいと完全
な沈降はせず、遠心力と自己拡散力のつりあうところで
層を形成する。また、流体は、狭い空隙(チャネル)を
流れる時、チャネル壁面に接している部分の流速は中心
部より遅くなり空隙の中心に向かって放物線流速分布を
とる。この空隙に垂直に遠心力場を加えると、流体中の
粒子は、遠心力と自己拡散力のつりあう位置での固有の
流速で空隙中を移動することになる。このような性質を
利用して流体中の微粒子を分離分画するのがS−FFF
(Sedimentation FieldFlow Fractionation)であ
る。
【0003】図3は特公昭63−55986号公報に記
載されている連続粒子分離装置用のカラムを示す展開図
である。図3において、カラムは、締付けフランジ1、
可変径リング2、矢型の切込を形成したスペーサ3及び
可変径リングと対向するリング状部分を有するカラム・
ベース4から構成される。そして、可変径リング2の外
周面にスペーサ3を巻きつけて固定した上で、可変径リ
ングを圧縮して径を縮めてカラム・ベース4内に挿入
し、その上に締付けフランジ1を重ねることにより可変
径リング2を広げ、可変径リング2をカラム・ベース4
の内周面に押圧する。スペーサ3は可変径リング2とカ
ラムベース4の間に挟まれ、このスペーサに設けた矢型
の切込が空隙(チャネル溝)を構成する。分析は、この
様にして組み立てられたカラムを回転させつつチャネル
溝に流体を流して行われる。分析時に試料が蓄積する面
は空隙部分に露出しているカラム・ベース内周面であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様なカラムを用い
るS−FFFにおいて、高い分離能を得るには、試料蓄
積面(カラムベース内周面)の平面性を高く維持するこ
とが重要である。コロイド粒子を連続して分析する場
合、内周面が試料や不純物の付着により汚染され、平面
性が著しく損なわれ、分離能が低下することが判明し
た。一旦低下した分離能を回復させるためには、カラム
の分解、洗浄、再組み立てという煩わしい作業が必要で
ある。
【0005】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、試料蓄積面の汚染を防止して平面性を長時間にわ
たって高く維持することができ、洗浄作業の頻度を大幅
に少なくすることができ、更に、新規な情報が得られる
測定法を実施できる遠心力場を用いた連続粒子分離装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、外側環状体と、該外側環状体の内周面に
密接して配置される内側環状体とを備え、両環状体の間
に環状のチャネル溝を形成し、該チャネル溝に流体を流
すようにした遠心力場を用いた連続粒子分離装置におい
て、前記外側環状体と内側環状体を絶縁すると共に、両
者の間に電圧を印加する手段を設けたことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】帯電した粒子をチャネル溝に流す場合、外側環
状体と内側環状体の間に電圧を印加したため、粒子のチ
ャネル壁面への付着を防止することができる。また、試
料蓄積面の電位が粒子の挙動に及ぼす影響を調べる実験
を行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す概略図であ
る。図1において、11は図3と同様の構造のカラムで
ある。カラム11を構成するカラムベース4の中心部に
は、図示しないモーターによって駆動される回転軸12
の一端が結合されている。回転軸12の他端には、例え
ば特公昭63−17503号に開示されているような回
転ジョイント13が取り付けられている。回転軸12の
内部には、カラムへ試料液を供給する導入管14及びカ
ラムから流出する試料液を排出する排出管15が通って
おり、回転ジョイント13を介して、外部から試料液が
導入管14へ供給されると共に、排出管15から外部へ
の試料液の排出が行われる。
【0009】回転軸12の中央部の外周には、環状電極
16,17が、互いに絶縁されて取り付けられている。
環状電極16,17には、固定端子18,19に取り付
けられ各電極と接触するブラシ20,21を介して電源
22から電圧が供給される。カラム11を構成するカラ
ムベース4と可変径リング2は、図2に示される断面図
からわかるように、絶縁シート23及び絶縁体で構成さ
れるスペーサ3によって電気的に絶縁されており、カラ
ムベース4及び可変径リング2にそれぞれ取り付けた端
子24,25を介して前記環状電極16,17から電圧
が供給される。なお、26は環状電極を絶縁するための
絶縁体、27はフレキシブルジョイントである。
【0010】上記構成において、測定は以下のように行
われる。すなわち、図示しないモーターによって回転軸
12を回転させることによりカラム11を例えば300
0rpm 程度の回転速度で回転させると共に、外部から微
細粒子を含む試料液を回転ジョイント13を介してカラ
ム11へ供給し、カラム11において分離分画されてカ
ラムから流出した試料液を回転ジョイント13を介して
外部へ取り出し、図示しない検出器へ導いて分析出力を
得る。
【0011】分析対象がコロイド粒子など帯電した粒子
を含む場合、これらの粒子がチャネル溝を構成するカラ
ムベース4の内周面(試料蓄積面)に付着し易く、これ
が汚染の大きな原因であった。本発明では、例えば、分
析対象が正に帯電した粒子の場合、電源22から、カラ
ムベース4が正、可変径リング2が負になるような電圧
を印加する。カラムベース4に正の電圧が印加されるた
め、チャネル溝を流れる正に帯電した粒子はカラムベー
スから反発される方向の力を受け、カラムベースの内周
面にある程度以上近付くことがなくなる。従って、粒子
がカラムベース内面に付着することが防止され、カラム
ベース内面は常に正常に維持される。分析対象が負に帯
電した粒子の場合、印加する電圧の極性を反転させれば
良い。
【0012】なお、可変径リング2を接地電位とし、カ
ラムベース4の電位を±数10V程度の範囲で任意に設
定できるようにすれば、試料蓄積面の電位が粒子の挙動
に及ぼす影響を調べる新規な実験を行うことができる。
【0013】上記実施例は本発明の一例であって、本発
明は各種変形が可能である。例えば、上記実施例では、
特公昭63−55986号公報に記載されたカラムを用
いたが、外側環状体と、この外側環状体の内周面に密接
して配置される内側環状体とを備え、両環状体の間に環
状のチャネル溝を形成し、該チャネル溝に流体を流すよ
うな構造のカラムであれば、両環状体を絶縁して電圧を
印加できるようにすることにより、本発明を適用でき
る。例えば、特公昭63−55986号公報中で従来例
として第4図に示されているカラムにも、インナーリン
グとアウターリングを絶縁して電圧を印加できるように
することにより適用できる。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、外側環状体と、この外側環状体の内周面に密接して
配置される内側環状体とを備え、両環状体の間に環状の
チャネル溝を形成し、該チャネル溝に流体を流すように
した遠心力場を用いた連続粒子分離装置において、前記
外側環状体と内側環状体を絶縁すると共に、両者の間に
電圧を印加する手段を設けたため、試料蓄積面の汚染を
防止して平面性を長時間にわたって高く維持することが
でき、洗浄作業の頻度を大幅に少なくすることができ
る。また、試料蓄積面の電位が粒子の挙動に及ぼす影響
を調べる新規な実験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す概略図であ
る。
【図2】 図1の実施例におけるカラムの構造を示す断
面図である。
【図3】 従来のカラムの一例を示す展開図である。
【符号の説明】
1:締付けフランジ、2:可変径リング、3:スペー
サ、4:カラムベース、11:カラム、12:回転軸、
13:回転ジョイント、14:導入管、15:排出管、
16,17:環状電極、20,21:ブラシ、22:電
源、23:絶縁シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側環状体と、該外側環状体の内周面に密
    接して配置される内側環状体とを備え、両環状体の間に
    環状のチャネル溝を形成し、該チャネル溝に流体を流す
    ようにした遠心力場を用いた連続粒子分離装置におい
    て、前記外側環状体と内側環状体を絶縁すると共に、両
    者の間に電圧を印加する手段を設けたことを特徴とする
    遠心力場を用いた連続粒子分離装置。
JP25577491A 1991-09-06 1991-09-06 遠心力場を用いた連続粒子分離装置 Withdrawn JPH0564756A (ja)

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JP25577491A JPH0564756A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 遠心力場を用いた連続粒子分離装置

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Publication Number Publication Date
JPH0564756A true JPH0564756A (ja) 1993-03-19

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25577491A Withdrawn JPH0564756A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 遠心力場を用いた連続粒子分離装置

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JP (1) JPH0564756A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004337827A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Nikko Keisoku:Kk 高重力場における電極反応装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004337827A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Nikko Keisoku:Kk 高重力場における電極反応装置

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Effective date: 19981203