JPH0564112U - コンベヤベルト - Google Patents

コンベヤベルト

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JPH0564112U
JPH0564112U JP1102492U JP1102492U JPH0564112U JP H0564112 U JPH0564112 U JP H0564112U JP 1102492 U JP1102492 U JP 1102492U JP 1102492 U JP1102492 U JP 1102492U JP H0564112 U JPH0564112 U JP H0564112U
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rubber layer
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weft
conveyor belt
tensile body
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卓哉 若田
義英 寺山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アラミド繊維を抗張体とするコンベヤベルト
について、軽量化、高張力化、耐衝撃性、さらには屈曲
性を改良することを目的とする。 【構成】 アラミド繊維の撚糸からなる帆布又はスダレ
織物を抗張体2とし、該抗張体の上面又は上下面に、中
間ゴム層3を介して、経緯糸各々一本の太さが4200d te
x 〜42000d tex、かつ経糸と緯糸の伸びが共に25%以上
で経糸緯糸の伸びの差が7%以下の補強布4が積層さ
れ、該補強布表面にカバーゴム層5が一体的に積層され
てなり、前記中間ゴム層の弾性率を前記カバーゴム層よ
り低くすることにより強度等の規制された補強布と弾性
率の規制された中間ゴム層により耐衝撃性の向上を図
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はコンベヤベルトに関し、詳しくは、高抗張力を有するコンベヤベル トの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、坑道内など狭い場所に配置されるベルトコンベヤでは、ベルトの伸びを とるテークアップ装置が長くとれないので、スチールコードやアラミド繊維より なる抗張体を使用した、伸びの少ないコンベヤベルトが使用される。
【0003】
【従来の技術の問題点】
しかしながら、上記コンベヤベルトの内、スチールコンベヤベルトは重量が嵩 み、坑道内などの狭い場所での設置作業が非常に困難をきわめる欠点があり、ま た後者のアラミド繊維よりなる抗張体を使用したコンベヤベルトは、前者のよう な問題は無い反面、耐衝撃性に問題があり運搬する対象物品によっては裂断事故 を生じる可能性があり適用が危ぶまれる問題があった。
【0004】 また、前者の重量の問題を解消し、同時に後者の耐衝撃性の問題を解消するコ ンベヤベルトとして、例えばアラミド繊維よりなる抗張体を複数積層し、張力計 算による張力以上のベルト強度としたり、あるいは抗張力体の上下面にさらに補 強布を多数枚積層し、耐衝撃強度を上げることなどが実施されているが、補強布 を含む芯体層が厚くなるのでベルト巾方向の剛性が非常に高くなりベルトトラフ に馴染みにくくなったり、縦方向の屈曲性が悪くなりプーリとの巻付性が悪くな る欠点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記問題点に鑑み、軽量でありしかも張力、耐衝撃性、さらには 屈曲性にも優れ、狭い場所であっても設置作業が容易に行え、また耐用寿命も長 期化することのできるコンベヤベルトを提供することを目的としてなされたもの である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この考案のコンベヤベルトは、アラミド繊維の撚糸からなる帆布又はス ダレ織物を抗張体とし、該抗張体の上面又は上下面に、中間ゴム層を介して、経 緯糸各々一本の太さが4200d tex 〜42000d tex、かつ経糸と緯糸の伸びが共に25 %以上で経糸緯糸の伸びの差が7%以下の補強布が積層され、該補強布表面にカ バーゴム層が一体的に積層されてなり、前記中間ゴム層の弾性率が前記カバーゴ ム層より低くされてなることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
この考案のコンベヤベルトは抗張体として、アラミド繊維の撚糸からなる帆布 又はスダレ織物を使用する。この抗張体の上面または上下面に中間ゴム層を介し て下記条件の補強布を一体的に積層し、さらにその上面にカバーゴム層を一体的 に積層する。 このような多層構造、特に抗張体層と補強布との間にカバーゴム層より弾性率 の低い中間ゴム層を積層することと、一定条件による補強布とにより格段にコン ベヤベルトの耐衝撃性が改善されるのである。
【0008】 上記の補強布として経緯糸各々一本の太さが4200d tex 〜42000d tex、かつ経 糸と緯糸の伸びが共に25%以上で経糸緯糸の伸びの差が7%以下の織布が使用さ れるが、経緯糸各々の一本の太さを4200d tex 〜42000d texとするのは、抗張体 に対する保護層としての機能を付与するためであり、4200d tex より細くすると この補強効果が期待できず、また42000d texより太くすると補強布の厚さが厚く なり、抗張体の厚さとの均衡が保てなくなる結果ベルトの屈曲性が悪くなるから である。
【0009】 また、この補強布を構成する経緯糸の伸びを25%以上とするのは、中間ゴム層 の弾性と共同して衝撃を緩和するためのものであって、この伸びにより抗張体に 衝撃が伝わるのを緩和するのである。 なお、この伸びを25%より少なくすると、緩衝性が低下し衝撃緩和が十分で無 くなる。
【0010】 さらに、経緯糸の伸びの差を7%以下とするのは、衝撃時、経緯糸が平均的に 変形して、より広い面での緩衝を行わせるためであって、その許容範囲を7%以 下とするのは、7%より大きいと、経糸、または緯糸のいずれかの伸びが大きく なる結果、均一な応力分散が出来なくなるためである。 上記補強布はバイアス配置としても良い。このバイアス配置により平均した緩 衝が可能となってより都合が良い。
【0011】 また、コンベヤベルトの中間ゴム層の弾性をカバーゴム層の弾性より低くする のは、前記した補強布と共同して緩衝をより高く行わせるためであり、この組み 合わせにより薄い補強布であっても十分な緩衝が可能となり、それだけ抗張体が 衝撃から保護されるのである。
【0012】
【実施例】
次に、この考案の実施例を説明する。 図1はこの考案の実施例の要部断面図、図2は図1のA−A線断面図である。
【0013】 実施例1 抗張体2の仕様 1500/4 ×3 の太さで29本/5cmの密度で撚ったアラミド繊維よりなる厚さ1. 8mm のスダレ織り帆布 補強布4、4の仕様 経糸:引張強さ315N/本のナイロン繊維で繊度4200d tex 、密度40本/5cm 、 伸び28% 緯糸:引張強さ315N/本のナイロン繊維で繊度4200d tex 、密度27本/5cm 、 伸び33% 上記経糸、緯糸を940d texのバインダで絡み止めた織布 上記抗張体2の上下面に、300%モジュラス6.4 mpa 硬度57°の中間ゴム層3、 3を介して補強布4、4を重ね、さらに300%モジュラス10.2 mpa硬度62°、厚さ 6mmのカバーゴム5、5を重ねて一体加硫し、厚さ18mmのコンベヤベルト1を成 形した。
【0014】 実施例2 抗張体2の仕様 実施例1と同じ 補強布4、4の仕様 経糸:引張強さ415N/本のナイロン繊維で繊度5600d tex 、密度45本/5cm 、 伸び25% 緯糸:引張強さ415N/本のナイロン繊維で繊度5600d tex 、密度25本/5cm 、 伸び32% 上記経糸、緯糸を940d texのバインダで絡み止めた織布 上記抗張体2の上下面に、実施例1と同様に中間ゴム層3、3を介して補強布 4、4を重ね、さらにカバーゴム5、5を重ねて一体加硫し、厚さ18mmのコンベ ヤベルト1を成形した。
【0015】 実施例3 抗張体2の仕様 実施例1と同じ 補強布4、4の仕様 経糸:引張強さ1010N /本のナイロン繊維で繊度14000d tex、密度30本/5cm 伸び28% 緯糸:引張強さ1010N /本のナイロン繊維で繊度8400d tex 、密度25本/5cm 伸び30% 上記経糸、緯糸を1880d tex のバインダで絡み止めた織布 上記抗張体2の上下面に、実施例1と同様に中間ゴム層3、3を介して補強布 4、4を重ね、さらにカバーゴム5、5を重ねて一体加硫し、厚さ18mmのコンベ ヤベルト1を成形した。
【0016】 実施例4 抗張体2の仕様 実施例1と同じ 補強布4、4の仕様 経糸:引張強さ275N/本のポリエステル繊維で繊度4400d tex 、密度69本/5 cm、伸び20% 緯糸:引張強さ195N/10本のナイロン繊維で繊度2800d tex 、密度17本/5cm 伸び43% 上記抗張体2の上下面に、実施例1と同様に中間ゴム層3、3を介して補強布 4、4を重ね、さらにカバーゴム5、5を重ねて一体加硫し、厚さ18mmのコンベ ヤベルト1を成形した。
【0017】 実施例5 抗張体2の仕様 実施例1と同じ 補強布4、4の仕様 実施例2と同じ 上記抗張体2の上下面に、実施例1と同様に中間ゴム層3、3を介して補強布 4、4を図2に示すようにバイアス配置として重ね、さらにカバーゴム5、5を 重ねて一体加硫し厚さ18mmのコンベヤベルト1を成形した。
【0018】 比較例 実施例1と同じ抗張体の上下面に厚さ8mmのカバーゴム層を直接積層し厚さ17 .8mmのコンベヤベルトを成形した。
【0019】 上記各コンベヤベルト1を巾B5cmの、長さ方向に沿った短冊状に切り出し、衝 撃試験を行った。 試験条件は図3に示す通りである。即ち、頑丈な基板上に鉄板Fを敷設し、そ の上に試験片1’を載置し、その上に重さ 100kgの重錘Wであって下面に半径2. 5mm の突起Pを設けた重錘Wを自然落下させ、試験片1’の抗張体2に傷が入る 高さを測定した。 その結果は表1の通りである。
【0020】
【表1】 実施例3は 5.0mの高さから重錘Wを自然落下させても異常が無かったこと を示す。
【0021】 表1より明らかなように、この考案のコンベヤベルト1は、比較例に較べ格段 の耐衝撃性を有していることが判明した。特に実施例3は試験装置で実施できる 範囲内では全く異常がなく極めて耐衝撃性に優れることが判明した。
【0022】
【考案の効果】
この考案は、以上説明したように、アラミド繊維よりなる織布を抗張体とする にも係わらず、耐衝撃性に優れ、また全体が重量の嵩む材料を使用していないの で、軽量であり従って取扱が容易となり、狭い場所での高負荷運転に十分に耐え 得るコンベヤベルトとすることができるのである。
【提出日】平成4年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 上記各コンベヤベルト1を巾B5cmの、長さ方向に沿った短冊状に切り出し、 衝撃試験を行った。 試験条件は図3に示す通りである。即ち、頑丈な基板上に鉄板Fを敷設し、そ の上に試験片1, を載置し、その上に重さ100kg の重錘Wであって下面に半径2. 5 cmの突起Pを設けた重錘Wを自然落下させ、試験片1, の抗張体2に傷が入る 高さを測定した。 その結果は表1の通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の要部断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】実施例の試験装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…コンベヤベルト 2…抗張体 3…中間ゴム層 4…補強布 5…カバーゴム層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アラミド繊維の撚糸からなる帆布又はス
    ダレ織物を抗張体とし、該抗張体の上面又は上下面に、
    中間ゴム層を介して、経緯糸各々一本の太さが4200d te
    x 〜42000d tex、かつ経糸と緯糸の伸びが共に25%以上
    で経糸緯糸の伸びの差が7%以下の補強布が積層され、
    該補強布表面にカバーゴム層が一体的に積層されてな
    り、前記中間ゴム層の弾性率が前記カバーゴム層より低
    くされてなることを特徴とするコンベヤベルト。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009016830A1 (ja) * 2007-08-01 2009-02-05 Bando Kagaku Kabushiki Kaisha スチールコードコンベヤベルト
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WO2017010221A1 (ja) * 2015-07-13 2017-01-19 横浜ゴム株式会社 コンベヤベルト
KR20190054643A (ko) * 2017-11-14 2019-05-22 주식회사 케이씨텍 기판 처리 장치 및 이에 사용되는 이송 벨트

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