JPH0563887U - 絵筆洗浄容器 - Google Patents
絵筆洗浄容器Info
- Publication number
- JPH0563887U JPH0563887U JP1373192U JP1373192U JPH0563887U JP H0563887 U JPH0563887 U JP H0563887U JP 1373192 U JP1373192 U JP 1373192U JP 1373192 U JP1373192 U JP 1373192U JP H0563887 U JPH0563887 U JP H0563887U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- paintbrush
- brush
- cleaning
- rubbing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油性絵の具が付着した絵筆を、石油系溶剤を
使用せずに、水性洗浄液でもって洗うことができる容器
であって、その底部に摩擦力の強いブラシピンを植設し
たものを、効率的、能率的、かつ安価に製造できる構造
の絵筆洗浄容器を開発すること。 【構成】 容器上部に広く開口した挿入口を設け、一
方、容器の底に部分的底部として前記挿入口よりも狭い
底面の筒状底部を設けて、多数のブラシピンを植設した
擦り板を別途に作って、広い挿入口から容器に入れて前
記筒状底部に嵌合させた構造にする。
使用せずに、水性洗浄液でもって洗うことができる容器
であって、その底部に摩擦力の強いブラシピンを植設し
たものを、効率的、能率的、かつ安価に製造できる構造
の絵筆洗浄容器を開発すること。 【構成】 容器上部に広く開口した挿入口を設け、一
方、容器の底に部分的底部として前記挿入口よりも狭い
底面の筒状底部を設けて、多数のブラシピンを植設した
擦り板を別途に作って、広い挿入口から容器に入れて前
記筒状底部に嵌合させた構造にする。
Description
【0001】
本考案は、油絵等を描いた絵筆を水性洗浄液でもって洗浄するための容器に関 するものである。
【0002】
現在、日本国内において油絵を描く人は50〜60万人に達すると言われてお り、特に環境保全を目的として現状の景色を後世に伝えるために油絵を描く人が 急増しているのである。 また学童や学生に油絵を教えている学校も多く、屋外スケッチが非常に盛んに なっている。
【0003】 しかしながら、この油絵を描く絵筆に付着した絵の具を洗うために、例えば、 ベンジン、シンナー等の石油系溶剤が使用されており、この洗浄後の石油系溶剤 は河川や溝、野原などにそのまま捨てられている現状となっているのである。
【0004】 この石油系溶剤の廃棄は、当然に河川、湖沼、海等を汚し、環境の破壊を進行 させるし、また絵の具に使用されている顔料には有毒なクロム、カドミニウム等 も含まれ、公害の原因にもなると考えられるのである。
【0005】 つまり、環境保全を目的として描かれている油絵が、逆に環境を悪化し公害も 発生させる可能性があると言う矛盾が生じているのである。
【0006】 また、この絵筆を石油系溶剤で洗って放置すると絵筆が硬まるので、硬まる前 に石鹸液等で洗う必要があり、二重手間であって洗浄に時間がかかると言う問題 点もあり、さらに石油系溶剤は引火性も大きく防火上においてもその使用は好ま しくないのである。
【0007】 このような現状にもかかわらず、この絵筆の洗浄を水性洗浄液だけで行なうと いう技術については、特許や実用新案の公報を調査したが、如何なる提案もなさ れていない状況となっているのである。
【0008】
本考案者等は上記の問題点に鑑み、水性洗浄液でもって絵筆を洗浄することを 検討したところ、合成洗剤を含有する水溶液により油絵の絵筆を洗浄することは 可能であるが、従来から屋外スケッチ用として使用されている使い捨て式の簡易 洗浄容器(この中に石油系溶剤を100〜150cc入れて絵筆を洗う容器)では 底部に波状凹凸が設けられているものの充分な洗浄ができないこと、一方、この 底部に摩擦力の強いブラシピン等を植設すれば水性洗浄液で絵筆の洗浄は出来る が、この容器のコストが大幅に高くなることが判明したのである。 つまり、水性洗浄液で絵筆の洗浄が可能となるように容器の底部にブラシピン を植設するには一体成形法では不可能であるため非常に複雑な製造工程を必要と するのである。
【0009】 本考案は上記の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、底部 に摩擦力の強いブラシピンが植設された洗浄容器を簡便な製造手段で得られる構 造とし、この容器に水性洗浄液を入れて絵筆を洗浄できるようにするものであっ て、学童・学生等、その他一般の油絵愛好家などが屋外にて気軽に使用できると いう安価な絵筆洗浄容器を提供しようとするものである。
【0010】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、多数のブラシピンを植設した 比較的狭い面積の擦り板を作って、この擦り板を広い開口部になっている挿入口 から底部に嵌合するようにしてやれば非常に好適なものになることを見い出した のである。
【0011】 すなわち本考案は、油性絵の具の付着した絵筆を水性洗浄液でもって洗うため の容器であって、前記容器の上部に広く開口した挿入口があり、前記容器の部分 的底部として前記挿入口よりも狭い底面の筒状底部を設け、かつ多数のブラシピ ンを植設してなる擦り板を前記筒状底部に嵌合させたことを特徴とする絵筆洗浄 容器、を要旨とするものである。
【0012】 本考案を1実施例をあげながら図面を参照して説明する。 図1は本考案容器の1例の正面断面図である。
【0013】 この図の様に本考案は容器(1)があって、この容器(1)の挿入口(2)は 比較的広く開口しているのである。 そして、この容器(1)の底部の中央には部分的底部としての筒状底部(3) が設けられている。
【0014】 その筒状底部(3)の底面に近い側壁の周囲には小さい突起または突条(4) が設けられていて、この突条(4)と底面の間に、多数のブラシピン(5)が植 設されている擦り板(6)が嵌合されているのである。 なお、この嵌合手段としては上記の突条(4)等による手段の外に、溝による 手段など各種の方式を利用しても良いことは勿論である。
【0015】 本考案において、筒状底部(3)の底面の面積、換言すれば擦り板(6)の面 積は、挿入口(2)よりも狭くなっており、容器(1)を成形してからこの擦り 板(6)を挿入口(2)から入れて筒状底部(3)に嵌合することが可能になっ ているのである。
【0016】 なお、図1における筒状底部(3)の周囲には周囲底部(7)が設けられてい て、容器(1)の容量を大きくしていると同時に容器(1)の安定性を得ている のである。
【0017】 図2は本考案におけるブラシピンの1例の拡大正面図である。 この図のようにブラシピン(5)は、その根元が太く先端に向かって徐々に細 くなった先細り形状が好ましいものである。 この様な形状のブラシピン(5)にすることにより、絵筆の毛先をブラシピン (5)間に喰い込ませたとき毛間が開いてさばきやすく洗浄効果が大きく向上す るのである。
【0018】 例えば、長さ(高さ)2.5mmのブラシピンであってその根元近くのa位置の 直径を1.2mm、先端半球形部b位置の直径を0.8mmに設計すると、好ましい 結果が得られるのである。 上記の様な形状のブラシピン(5)を、例えば2〜4mm間隔位のピッチで植設 して擦り板(6)とするのである。
【0019】 本考案において使用する水性洗浄液とは、特に限定する必要はないが、非イオ ン系界面活性剤を配合した洗浄液が好適に使用でき、これを容器(1)に5〜8 分目位に入れておいて、絵筆を挿入口(2)から挿入して擦り板(6)のブラシ ピン(5)に擦り付けて洗浄するのである。
【0020】 また本考案におけるブラシピン(5)及び擦り板(6)本体はポリエチレン、 ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドなどの合成樹脂製が好ましく、同時 に一体成形してやれば良く、また容器(1)も同様な合成樹脂を用いて別途に成 形すれば良いのである。
【0021】
本考案は以上のようなものであり、多数のブラシピンを植設した擦り板を容器 とは別途に成形して、広く開口した容器の挿入口から擦り板を挿入して筒状底部 に嵌合できるので、非常に能率よく簡便にしかも安価に仕上る洗浄容器の構造と なっているのである。 したがって、油絵の屋外スケッチに際してこの洗浄容器と水性洗浄液を持って 行けば、絵の具の付着した絵筆を簡便に洗浄でき、安価な容器であるため使い捨 て式に使用しても良いし、また水洗して再使用しても良く、学童や学生の屋外ス ケッチ用には最適の絵筆洗浄容器となるのである。
【0022】 この様に、絵の具の付いた絵筆を水性洗浄液でもって効率的に洗浄でき、従来 の石油系溶剤による絵筆の洗浄では石鹸水で再洗する必要があったが、本考案で は洗浄後に簡単に水洗するだけで良く、洗浄後の洗浄液についてはその上澄み液 は水性成分であるためそのまま捨てても良いし、沈澱した顔料等だけを別途に処 分すればよく、環境にはほとんど悪影響を及ぼさないのである。
【0023】
本考案の効果を、箇条書きにしてまとめると下記の通りである。 (イ)油性絵の具の付いた絵筆を、石油系溶剤を使用せずに水性洗浄液でもって 洗浄できる。 (ロ)したがって絵筆洗浄による環境悪化や公害の発生を防止できる。 (ハ)この洗浄容器は摩擦効果の高いブラシピンを植設したものであるにもかか わらず、効率的、能率的、かつ安価に製造できる構造である。
【0024】 (ニ)従来の石油系溶剤による洗浄の様に絵筆は硬くならないので石鹸水で再洗 する必要は全くなく水洗するだけで良い。 (ホ)水性洗浄液であるため引火性は全くなく、防火上もすぐれている。 (ヘ)洗浄に際して手を汚すこともなく、絵筆も痛まない。 (ト)石油系溶剤と比べて手肌荒れがない。 (チ)石油系溶剤を使用しないので、また容器や擦り板が安価なプラスチック成 形品で良いためコスト的に有利である。
【0025】 以上の様に本考案は種々なるすぐれた効果を奏し、環境保全のための油絵の普 及が真に環境を守ることになるという顕著な有用性を発揮するものである。
【図1】本考案容器の1実施例の正面断面図である。
【図2】本考案におけるブラシピンの1実施例の拡大正
面図である。
面図である。
(1) 容器 (2) 挿入口 (3) 筒状底部 (4) 突条 (5) ブラシピン (6) 擦り板 (7) 周囲底部
Claims (1)
- 【請求項1】 油性絵の具の付着した絵筆を水性洗浄液
でもって洗うための容器であって、前記容器の上部に広
く開口した挿入口があり、前記容器の部分的底部として
前記挿入口よりも狭い底面の筒状底部を設け、かつ多数
のブラシピンを植設してなる擦り板を前記筒状底部に嵌
合させたことを特徴とする絵筆洗浄容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373192U JPH0563887U (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 絵筆洗浄容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373192U JPH0563887U (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 絵筆洗浄容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0563887U true JPH0563887U (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11841393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1373192U Pending JPH0563887U (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 絵筆洗浄容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0563887U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035257A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-23 | Chikako Sado | 化粧道具洗い具および筆洗い具,筆干し具,並びに筆洗い干し具 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP1373192U patent/JPH0563887U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035257A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-23 | Chikako Sado | 化粧道具洗い具および筆洗い具,筆干し具,並びに筆洗い干し具 |
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