JPH056384U - Wbgt測定装置 - Google Patents
Wbgt測定装置Info
- Publication number
- JPH056384U JPH056384U JP6208291U JP6208291U JPH056384U JP H056384 U JPH056384 U JP H056384U JP 6208291 U JP6208291 U JP 6208291U JP 6208291 U JP6208291 U JP 6208291U JP H056384 U JPH056384 U JP H056384U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 湿球を用いることなく湿球温度が必要なWB
GT値を測定して表示できるようにすること。 【構成】 気温センサ1,湿度センサ2及び黒球温度セ
ンサ3の出力に基づいて湿球温度を湿球温度演算手段4
によって求める。そしてこの湿球温度tw と湿度H及び
黒球温度Gに基づいてWBGT値を演算手段5によって
演算するようにしたものである。
GT値を測定して表示できるようにすること。 【構成】 気温センサ1,湿度センサ2及び黒球温度セ
ンサ3の出力に基づいて湿球温度を湿球温度演算手段4
によって求める。そしてこの湿球温度tw と湿度H及び
黒球温度Gに基づいてWBGT値を演算手段5によって
演算するようにしたものである。
Description
【0001】
本考案はWBGT(Wet−Bulb Globe Temperature:湿球温度指数)を測 定するための測定装置に関するものである。
【0002】
WBGTは温熱環境における人の反応を指数で評価するための1つの評価方法 として提案されており、日本産業衛生学会では高温時の作業や運動時の許容基準 の暫定値としてWBGT値を指標として用いた許容基準を勧告している。このW BGTは通常次式で算出される。 室外の場合 WBGT= 0.7tW + 0.2G+0.1t ・・・(1) 室内又は日照がない場合 WBGT= 0.7tW + 0.3G ・・・(2) ここでt:気温 G:黒球温度 H:湿度 tW :湿球温度 として算出される。
【0003】
前述したようにWBGTを測定するためには気温t,黒球温度G,湿度H及び 湿球温度tW を測定する必要があった。しかるに湿球温度tw の測定には湿球を 必要とするため、常に水銀留部分を濡れた布等で覆っておく必要がある。従って 取扱いに手間がかかり、又個人差が生じ易いという欠点があった。
【0004】 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、湿球を用いること なくWBGT値を測定できるようにすることを技術的課題とする。
【0005】
本考案は図1に示すように、大気の気温を測定する気温センサ1と、大気の湿 度を測定する湿度センサ2と、センサ部が黒球内に配置され黒球温度を測定する 黒球温度センサ3と、気温センサ及び湿度センサの出力に基づいて湿球温度を算 出する湿球温度演算手段4と、湿度センサ,黒球温度センサ及び湿球温度演算手 段からの出力に基づいてWBGT値を演算するWBGT演算手段5と、を具備す ることを特徴とするものである。
【0006】
このような特徴を有する本考案によれば、気温センサと湿度センサの出力に基 づいて湿球温度演算手段より湿球温度tw を算出する。そしてその湿球温度tw と湿度H及び黒球温度センサの黒球温度Gに基づいてWBGTを測定して表示す るようにしている。
【0007】
図2は本考案の一実施例によるWBGT測定装置の構成を示すブロック図であ る。本図において気温センサ1として例えば図示のように一端に感温抵抗を含む ブリッジ回路が構成され、その出力は増幅器11を介してA/D変換器12に接 続される。又黒球温度を測定する黒球温度センサ3も同様にして一端が感温抵抗 であるブリッジ回路の両端が増幅器13に接続され、その出力はA/D変換器1 2に与えられる。更に湿度センサ2は図示のように高分子材料から成る静電容量 型センサ14を有しており、湿度に対応した水分の吸着によって静電容量が変化 するものである。発振器15は静電容量に基づいて発振周波数を変化させるもの であって、その出力はカウンタ16に与えられる。A/D変換器12及びカウン タ16の出力はバスライン17に接続されている。又バスライン17には中央演 算装置(以下CPUという)18、CPU18の処理プログラムを記憶するリー ドオンリメモリ(以下ROMという)19、データを保持するランダムアクセス メモリ(以下RAMという)20と、表示部21及び室内又は室外の環境を入力 するための設定部22が設けられている。
【0008】 次に気温センサ1及び湿度センサ2の出力から湿球温度を求めるための処理に ついて説明する。まず記号を以下のように定める。 気温 t℃ 湿度 H%RH 湿球温度 tW ℃ 空気中の水蒸気圧 e mmHg tW ℃における飽和水蒸気圧 ESW mmHg 大気圧 P mmHg 空気中の飽和水蒸気圧 E mmHg さてSprungの乾湿計公式は次式の(3),(4)で示される。
【数1】 又飽和水蒸気圧Eは次の式(5)で示される。 E=exp [ 18.6686−4030.183/(235+t)] ・・・(5) 相対湿度Hは次の式(6)で示される。 H=100*e/E ・・・(6) さて式(5)により、t℃での空気中の水蒸気圧emmHgは次の式(7)で示され る。 e=H×E/100 =(H/100)× exp[ 18.6686 −4030.183/(235+t)] ・・・(7) 又湿球温度tw ℃での飽和水蒸気圧ESWmmHgは次の式(8)で示される。 ESW= exp[ 18.6686−4030.183/(235+tw )] ・・・(8) ここでtw >0の場合、(3)式より次式が得られる。
【数2】
【0009】 この式からtw をニュートンの近似式で求める。今f(tw )を以下のように 定めれば、tw は次式で求められる。
【数3】 ここでtw0は初期値であり、集束条件tw −tw0がほぼ0になるまで繰り返す。 ここでf(tw )及びf´(tw )は次式で示される。
【数4】 今P=760mmHgとし、H(湿度),t(気温)を測定値としてtw を測定する 。図3は乾球の温度である気温t℃及び湿度H(%RH)に対応して得られる湿球 温度tw の計算例を示すものであって、tw が負の場合にも同様にして演算した 値を例示している。
【0010】 このような気温及び湿度に対する湿球温度tw をあらかじめROM19内に保 持してもおいてもよく、又その都度演算により求めるようにしてもよい。
【0011】 図4は本実施例の一例を示す斜視図である。本図では気温センサ1及び湿度セ ンサ2のセンサ部を共用して図示のようにセンサプローブ23を構成しており、 本体内にケーブルによって連結している。又黒球温度センサ3は図示のように黒 球プローブ24の先端に例えば銅製の黒球25を取付け、その内部に感温抵抗を 配置して黒球センサとしている。
【0012】 次に本実施例の動作について図5のフローチャートを参照しつつ説明する。図 3に示すようにWBGTを測定する場合には、周囲の温度と湿度及び黒球25内 に配置された黒球温度センサより気温t,湿度H及び黒球温度Gのデータを読込 む(ステップ31〜33) 。そしてルーチン34に進んでt,Hより前述したように湿 球温度tw を演算する。そしてステップ35に進んで設定部22より室内又は室外 のいずれかの測定条件の入力を待受ける。条件が入力されればステップ35からル ーチン36又は37に進んで室内又は室外でのWBGT値を前述した式(1)又は( 2)に基づいて算出する。そしてステップ38において表示部21にこれらの値を 表示して処理を終える。ここでステップ31〜33は気温t,湿度H及び輻射温度で ある黒球温度Gを読込む入力手段であり、ステップ34は湿球温度演算手段4の機 能を達成している。又ルーチン36, 37は得られたtw 値に基づいて室内股と室外 でのWBGT値を演算するWBGT演算手段5の機能を達成している。
【0013】 尚本実施例は図4に示すように湿度及び気温を一体化したプローブで測定する ようにしているが、同一の領域を測定するものであれば、任意の形状の気温セン サと湿度センサ及び黒球温度センサを用いることができることはいうまでもない 。又これらの温度センサも本実施例の構造のものに限らず、他の種々の形状のも のを用いることが可能である。
【0014】
以上詳細に説明したように本考案によれば、実際の湿球を用いることなく湿球 の温度を演算によって求め、これによってWBGT値を求めることができる。従 って装置の取扱いを極めて簡略化することができるという効果が得られる。
【図1】本考案のWBGT測定装置の全体構成を示す機
能ブロック図である。
能ブロック図である。
【図2】本考案の一実施例の全体構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】湿度H及び乾球温度tに対する湿球温度の測定
例を示す図である。
例を示す図である。
【図4】本実施例の斜視図である。
【図5】本実施例の動作を示すフローチャートである。
1 気温センサ 2 湿度センサ 3 黒球温度センサ 4 湿球温度演算手段 5 WBGT演算手段 18 CPU 21 表示部 22 設定部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 大気の気温を測定する気温センサと、 大気の湿度を測定する湿度センサと、 センサ部が黒球内に配置され黒球温度を測定する黒球温
度センサと、 前記気温センサ及び湿度センサの出力に基づいて湿球温
度を算出する湿球温度演算手段と、 前記湿度センサ,黒球温度センサ及び前記湿球温度演算
手段からの出力に基づいてWBGT値を演算するWBG
T演算手段と、を具備することを特徴とするWBGT測
定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208291U JPH0616325Y2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | Wbgt測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6208291U JPH0616325Y2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | Wbgt測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056384U true JPH056384U (ja) | 1993-01-29 |
JPH0616325Y2 JPH0616325Y2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=13189786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6208291U Expired - Lifetime JPH0616325Y2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | Wbgt測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616325Y2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010096733A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Tsuruga Electric Corp | 熱中症指標測定表示装置及び熱中症指標報知システム |
JP2010266318A (ja) * | 2009-05-14 | 2010-11-25 | Shizuoka Prefecture | 湿球温度とwbgtの予測方法、wbgt計、および熱中症危険度判定装置 |
JP2014181973A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Tanita Corp | 湿球黒球温度測定装置 |
JP2020204468A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 株式会社エー・アンド・デイ | 携帯型環境計測装置 |
JP2021017672A (ja) * | 2019-07-22 | 2021-02-15 | 日本電信電話株式会社 | センサ付衣服、体調管理システム、および体調管理プログラム |
WO2021065654A1 (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 京都電子工業株式会社 | 電子式wbgt計の出力方法および電子式wbgt計 |
CN114811896A (zh) * | 2022-05-11 | 2022-07-29 | 中国电建集团城市规划设计研究院有限公司 | 一种工作区域空调系统的控制方法和装置 |
WO2023087848A1 (zh) * | 2021-11-19 | 2023-05-25 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 确定室外湿球温度方法、风机控制方法、电子设备 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP6208291U patent/JPH0616325Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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---|---|
JPH0616325Y2 (ja) | 1994-04-27 |
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