JPH0563501A - ラダー型圧電フイルタ - Google Patents

ラダー型圧電フイルタ

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Publication number
JPH0563501A
JPH0563501A JP24492191A JP24492191A JPH0563501A JP H0563501 A JPH0563501 A JP H0563501A JP 24492191 A JP24492191 A JP 24492191A JP 24492191 A JP24492191 A JP 24492191A JP H0563501 A JPH0563501 A JP H0563501A
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JP
Japan
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elements
parallel
delay time
group delay
series
Prior art date
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Pending
Application number
JP24492191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kawakami
賢治 川上
Tatsuo Ogawa
達雄 小川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 群遅延時間特性に優れるラダー型圧電フィル
タを提供すること。 【構成】 直列枝に挿入される圧電共振子S1,S2と
並列枝に挿入される圧電共振子P1,P2の中心周波数
が455KHzより1%〜10%高い周波数範囲内にな
るよう、各共振子S1,S2の角部に対し面取りを施し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用移動無線機、自
動車電話など各種無線通信機の中間周波段として使用さ
れるラダー型圧電フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の圧電共振子を直並列回路に構成し
たラダー型圧電フィルタは公知である。そしてこのよう
なフィルタにあって、直列枝に挿入される圧電共振子
(以下、直列素子という)の共振周波数frと、並列枝
に挿入される圧電共振子(以下、並列素子という)の反
共振周波数faとをそれぞれ所定の中心周波数fo、例
えば455KHzに一致させている。
【0003】ところで上記のような直列素子、並列素子
にはチタン酸ジルコン酸鉛系等の圧電磁器が使用され、
これらの材料は焼成によって各種特性が変動し、また焼
成後の加工による形状寸法のバラツキが避けられないた
め、上記のように所定の周波数に一致させるためには調
整を要する。この周波数調整は直列素子と並列素子の各
角部に対し面取りを施すことによって行うことができ
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】近年、このような圧電フィルタ、特にデジ
タル変調方式を採用する無線通信機の中間周波段用とし
て用いられる圧電フィルタにあっては、従前の振幅特性
に加えて群遅延時間特性の良好なものが要求されてい
る。この要求に対処するため、従来より直列素子と並列
素子にQm値が500以下と低い圧電磁器材料を用いた
り、また直列素子と並列素子の表面にゴム等の制動板を
当接してその機械的抵抗を大きくしたりしているが、満
足すべき群遅延時間特性を有する圧電フィルタを得るこ
とができなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決するため、種々検討した結果、直列素子と並列素子
の角部に施す面取り量を更に大きくしてその中心周波数
を455KHzより上昇させた処、群遅延時間特性が向
上することを見出したものである。即ち、本発明は直列
枝に挿入される圧電共振子と並列枝に挿入される圧電共
振子との組み合わせよりなるラダー型圧電フィルタにお
いて、前記各共振子の中心周波数が455KHzより1
%〜10%高い周波数範囲内になるよう、各共振子の角
部に対し面取りを施したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】直列素子および並列素子は輪郭振動モードで動
作するため、その角部に対し面取りを施すと、周辺長さ
が短くなって各素子の中心周波数を上昇することができ
るが、通常に設定される中心周波数455KHzより1
%〜10%高い略460KHz以上略500KHz以下
の範囲になるよう、前記各素子に対する面取り量を多く
することによって表1に示されるように群遅延時間特性
を改善することができる。
【0007】
【実施例】図1は二個の直列素子S1,S2と、二個の
並列素子P1,P2とを所定のラダー回路に構成した本
発明のラダー型圧電フィルタを示す。前記直列素子S
1,S2は図2に詳図したように、静電容量を小さくす
るために、ここでは厚みを厚くすると共に、両面に形成
する電極1a、1bの内、少なくとも一方の電極1bを
部分電極としている。また並列素子P1,P2は、図3
に詳図したように、静電容量を大きくするために、ここ
では前記直列素子の厚みより薄くすると共に、両面全面
に電極2a,2bを形成している。これら直列素子と並
列素子はいずれも輪郭振動モードで動作する。
【0008】また直列素子S1,S2と、並列素子P
1,P2には、いずれも製造上のバラツキにより避けら
れない周波数の変動を所定値に調整するため、その角部
に面取りを施すが、本発明においては通常に設定される
455KHzより1%〜10%高い範囲内に中心周波数
が設定されるよう、図2,3に示すように面取り1c,
2cを施したものである。この面取り1c,2cは各素
子の四個の内、少なくとも一個でもよいが、不要振動
(スプリアス)を抑制するために全角部に対して等量づ
づ施すことが望ましい。
【0009】いま、直列素子S1,S2として、チタン
酸ジルコン酸鉛系圧電磁器にて4.55mm角×0.5
3mm厚の正方形板を成形し、表面中央に直列素子S1
にあっては2.6mmφとし、直列素子S2にあっては
2.0mmφとした部分電極1aを、裏面に全面電極1
bを夫々銀焼き付けにより形成したものをを準備した。
また並列素子P1,P2として、同じくチタン酸ジルコ
ン酸鉛系圧電磁器にて4.70mm角×0.35mm厚
の正方形板を成形し、表裏面に2a,2bを銀焼き付け
により形成したものを用い、各素子の全角部に対し面取
り1c,2cを施し、その中心周波数をそれぞれ455
KHz,460KHz,490KHz,500KHzに
なるよう周波数調整した四種類の直列素子と並列素子と
を準備した。そしてこれら中心周波数が異なるように調
整された直列素子と並列素子とを図1のようにラダー回
路に組み合わせて製作した四種類のラダー型圧電フィル
タについて、群遅延時間(fo±10KHz)を測定し
た結果を表1に示す。また本発明品の内から中心周波数
が490KHzに調整された直列素子と並列素子を用い
て構成した本発明品と、従来と同様に中心周波数が45
5KHzに調整された従来品について、通過帯域特性曲
線(a)と群遅延時間特性曲線(b)をそれぞれ図4、
図5に示す。
【0010】
【0011】表1から明示されるように中心周波数が4
55KHzに調整された従来の圧電フィルタでは、群遅
延時間が約13μsec程度であるのに対し中心周波数
が455KHzよりも1%〜10%高くした460KH
z〜500KHzの範囲にある本発明の圧電フィルタで
は6μsec〜10μsecと顕著に改善された。
【0012】また図4,図5より本発明品の通過帯域特
性(a)は従来品のそれと変わりがないが、群遅延時間
特性(b)では従来品のそれより平坦状であり、改善さ
れていることが理解できる。
【0013】而して本発明において、面取りによる中心
周波数の調整範囲を、通常設定される455KHzより
1%〜10%高い範囲としたのは、1%以下では群遅延
時間の改善効果が余りなく、また10%を越える場合
は、それ以上の改善効果が認められないだけでなく、素
子の角部に対する面取り量が増え、その分、調整時間が
長くなり量産面、経済面で新たな問題を生じるからであ
る。
【0014】
【発明の効果】以上の通り、本発明のラダー型圧電フィ
ルタは群遅延時間特性に優れ、デジタル変調方式を採用
する無線通信機器の周波数選択部品として極めて有効で
あるだけでなく、群遅延時間特性の改善手段も単に素子
の角部を面取りするだけの簡単なものであるから、製造
コストを高騰させるようなことはないという優れた効果
がある。尚、共振子に従来のようにQmの低い圧電磁器
を採用したり、共振子の表裏面に制動板を圧接すること
によって群遅延時間特性をなお一層向上させることも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すラダー型圧電フィルタ
の回路図。
【図2】本発明圧電フィルタの直列枝に挿入される圧電
共振子の斜視図。
【図3】本発明圧電フィルタの並列枝に挿入される圧電
共振子の斜視図。
【図4】本発明圧電フィルタにおける通過帯域特性曲線
(a)と群遅延時間特性曲線(b)。
【図5】従来の圧電フィルタにおける通過帯域特性曲線
(a)と群遅延時間特性曲線(b)。
【符号の説明】
S1,S2 直列枝に挿入される圧電共振子 P1,P2 並列枝に挿入される圧電共振子 1c,2c 面取り

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列枝に挿入される圧電共振子と並列枝
    に挿入される圧電共振子との組み合わせよりなるラダー
    型圧電フィルタにおいて、前記各共振子の中心周波数が
    455KHzより1%〜10%高い周波数範囲内になる
    よう、各共振子の角部に対し面取りを施したことを特徴
    とするラダー型圧電フィルタ。
JP24492191A 1991-08-29 1991-08-29 ラダー型圧電フイルタ Pending JPH0563501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24492191A JPH0563501A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 ラダー型圧電フイルタ

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JP24492191A JPH0563501A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 ラダー型圧電フイルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0563501A true JPH0563501A (ja) 1993-03-12

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ID=17125959

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JP24492191A Pending JPH0563501A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 ラダー型圧電フイルタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6366182B1 (en) * 1998-06-26 2002-04-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ladder-type piezoelectric filter having a substantially square resonator with the four corners cut

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6366182B1 (en) * 1998-06-26 2002-04-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ladder-type piezoelectric filter having a substantially square resonator with the four corners cut
US6580340B2 (en) * 1998-06-26 2003-06-17 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ladder-type piezoelectric filter using resonators with nodal cuts and made from materials with equal frequency constants

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