JPH0563347U - ビデオテープなどの整理棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 整理棚をロータリー式に構成した場合、中央
のデットスペースも十分収納空間として利用できるよう
に改善したビデオテープなどの整理棚を提供する。 【構成】 前後左右に取出し口を備えた棚本体（１）を
ロータリー架台（２）上に回転自在に配設した整理棚の
構造において、上記取出し口の少なくとも一方には、上
記棚本体（２）の内部に延びる引出（３）が挿脱自在に
装備してあり、上記取出し口の他の箇所は固定式の棚
（１Ａ、１Ｂ、１Ｃ）となっていることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として、ビデオテープ、ＣＤなどの収納物を収納管理するための 整理棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、この種の整理棚は、収納するビデオテープ、ＣＤなどのカセットが小さ く、奥行が狭いので、本棚のような形態では、壁面を占有する割には、収容量が 十分確保できない。そこで、本棚などを利用する場合には、前後副列に上記テー プカセット、ＣＤカセットを収納することがなされているが、奥側のテープカセ ット、ＣＤカセットについて、標題を見ることができず、出し入れの管理上、不 都合である。そこで、整理棚本体の前面に位置して、正面に向けて開放できる形 の扉式副整理棚部材を装備したもの、あるいは、左右に向けて開放できる形の引 戸式副整理棚部材を装備したものなどが提唱されている。しかし、これでも、十 分な奥行を確保できないので、前後左右に取出し口を備えた四面活用の棚本体を ロータリー架台上に配設した整理棚も、考えられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記ロータリー式整理棚では、旋回する上で最も効率の良い空 間利用を配慮すると、回転中心を中心とした、平面視が正方形となる形状に整理 棚本体を構成する必要があり、各棚部分の奥行との関係で、中央にデッドスペー スが生じる欠点がある。これでは、十分な収容量を確保するという本来の目的に そわないことになる。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記事情に基いてなされたもので、整理棚をロータリー式に構成した 場合、中央のデットスペースも十分収納空間として利用できるように改善したビ デオテープなどの整理棚を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案では、図示の実施例にも明らかにしているように、前後左右 に取出し口を備えた棚本体（１）をロータリー架台（２）上に回転自在に配設し た整理棚の構造において、上記取出し口の少なくとも一方には、上記棚本体（２ ）の内部に延びる引出（３）が挿脱自在に装備してあり、上記取出し口の他の箇 所は固定式の棚（１Ａ、１Ｂ、１Ｃ）となっている。

【０００６】

【作用】

この場合、上記棚本体（１）を旋回し、引出（３）を正面に向け、上記引出（ ３）を引き出した状態で、例えば、左右から、テープカセットなどの収納物の出 し入れを行なうことができる。これによって、ロータリー式に構成した棚本体（ １）の中央の空間も、有効に活用でき、収納量も十分に確保できることになる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して、具体的に説明する。図において符 号１は、棚本体であり、正面、背面および左側面に対応した各固定式の棚１Ａ、 １Ｂ、１Ｃが４段構えで、構成されている。この棚本体１は、平面視が正方形と なる形状に構成されており、その中心を回転中心として、ベアリング２Ａを介し て、ロータリー架台２上に配設されており、また、その各棚１Ａ、１Ｂ、１Ｃに は取出し口が開放されている。上記棚本体の右側面の取出し口には、引出３が挿 脱自在に挿入してある。このために、上記棚本体１にはスライドガイド（図示せ ず）などを設けている。

【０００８】 上記実施例では、更に、取出し口からのテーブカセットなどの収納物の滑り出 しを抑えるためのコ形杆よりなるストップバー４が、その両端を各棚内底面に設 けた孔に挿入することのより各棚ごとに着脱自在に設けられている。また、上記 引出３は、正面および背面に衝立板３Ａ、３Ｂが備えられ、また、中央には上記 衝立板間にわたって延びる背板３Ｃが備えられた構造であり、その利用に際して は、上記棚本体１を旋回し、上記引出３の取出し口を正面に向け、引き出した状 態で、例えば、左右から、テープカセットなどの収納物の出し入れを行なうこと ができる。なお、この実施例では、上記引出３は、各棚段ごとに、個別の引出と して構成し、上記棚本体１に組合わせて使用できるようにしている（図４参照） が、４段の棚部分を一体に引出として構成した構造にして、上記棚本体１に組合 わせて使用できるようにしてもよい。また、上記引出３は、その正面の衝立板３ Ａを、取出し口を閉塞する扉として機能させ、また、錠などを備えた、機密収納 物のための収納空間として利用しても良い。また、この実施例では、上記引出３ は、上記棚本体の右側の取出し口のみに対応して設けたが、反対側の取出し口に も対応して、同じような引出を挿脱自在に装備しても良い。また、棚本体１は、 平面視が長方形又は円形等の形状でも良く、１段あるいは任意の複数段にするこ ともできる。

【０００９】 このような構成では、各棚１Ａ、１Ｂ、１Ｃについては、上記棚本体１をロー タリー架台２上で旋回して、いずれかを正面に向け、テープカセットなどの収納 物の出し入れを行なうことができ、しかも、上記引出３の取出し口を正面に向け たときには、上述のように、上記引出３を棚本体１から正面に引き出し、左右の 開放部から、収納物の出し入れができる。この場合、棚本体１の中央部分は、上 記引出３の抽出し空間として利用されるので、効率の良い収納が実現できる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したように、前後左右に取出し口を備えた棚本体をロータ リー架台上に配設した整理棚の構造において、上記取出し口の少なくとも一方に は、上記棚本体の内部に延びる引出が挿脱自在に装備しているので、整理棚をロ ータリー式に構成した場合、中央のデットスペースも十分収納空間として利用で きるという実用上の効果を奏する。また、必要なら、上記引出には貴重な、ある いは機密に属するテープカセット、オリジナルテープカセットなどの収納物の収 納箇所として活用でき、その収納物の整理保管に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】同じく、側面図である。

【図３】同じく、横断平面図である。

【図４】同じく、その構成部材の一つである引出抽出し
式棚部材の斜視図である。

【符号の説明】

１ 棚本体 １Ａ、１Ｂ、１Ｃ 棚 ２ ロータリー架台 ２Ａ ベアリング ３ 引出 ３Ａ、３Ｂ 衝立板 ３Ｃ 背板 ４ ストップバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後左右に取出し口を備えた棚本体をロ
   ータリー架台上に回転自在に配設した整理棚の構造にお
   いて、上記取出し口の少なくとも一方には、上記棚本体
   の内部に延びる引出が挿脱自在に装備してあり、上記取
   出し口の他の箇所は固定式の棚となっていることを特徴
   とするビデオテープなどの整理棚。