JPH0531960Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ビデオテープカセツト、音楽用テー
プカセツト、コンパクトデイスク（CD）等の電
磁的または光学的各種記録媒体を収納する収納棚
に関する。

（従来の技術） 従来の収納棚においては、収納棚の底面に多数
の平行な区画片を植立し、その区画片の間にその
幅に応じた所定の記録媒体（例えばVHSビデオ
テープカセツト）を収納するようにしたものが知
られている。

（考案が解決しようとする課題） しかし、この従来の収納棚は、上記区画片の間
隔に応じた所定の記録媒体を収納することはでき
るが、それ以外の記録媒体（例えば音楽用テープ
カセツト）はそのケースの厚さが上記区画片の間
隔と異なるために収納することができず、そのよ
うな記録媒体を収納するには、別途にそのケース
の厚さに応じて収納棚を用いなければならなかつ
た。

また区画片のない収納棚においては、収納した
記録媒体は横倒れしやすいという点で不便な上に
収納時の体裁が悪いものであつた。

本考案は、収納した記録媒体が横倒れせず、か
つ一台の棚で多種類の記録媒体を臨機応変に収納
し得る収納棚を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本考案の収納棚
は、多数の区画片を等間隔に植立した固定区画棚
を収納棚底面に設けると共に、 切替板上に上記固定区画棚における区画片の間
隔と異なる間隔に多数の区画片を植立して切替棚
を形成し、該切替棚を上記収納棚の側壁に枢着
し、 しかして、収納すべきテープカセツト等の種類
に応じ、切替棚を前転しその平坦な裏面を固定区
画棚と同一平面上に並べて固定区画棚の区画片間
にテープカセツト等を挿嵌したり、または切替棚
を180度後転し固定区画棚の上に重ねて切替棚の
区画片間にテープカセツト等を挿嵌するようにし
て成るものである。

（作用） 上記のとおりに構成した収納棚に、テープカセ
ツト等の各種記録媒体を収納する。ある種類の記
録媒体を収納するときは、切替棚を前転してその
平坦な裏面を固定区画棚と同一平面上に並べて、
固定区画棚の区画片間にその記録媒体を挿嵌す
る。

また別の種類の記録媒体を収納するときは、切
替棚を後転し、切替棚の上面の区画片間にその記
録媒体を挿嵌する。

（実施例） 実施例について図面を参照して説明する。第１
図は比較的横幅の小さい記録媒体ＡおよびＢを収
納するための第１実施例を示す。

左右の側壁１，１、背板２、仕切板３および底
面４を一体的に組み付け、収納棚本体５を形成す
る。

収納棚本体５の底面４は前後で高さを異にし、
後段８を高く前段９を低くする。

底面前段９に、記録媒体Ｂの厚さに応じた等間
隔ｂをおいて互いに平行な多数の区画片６を植立
する。

底面後段８は、記録媒体Ａの厚さに応じた等間
隔ａをおいて互いに平行な多数の区画片６を植立
し、固定区画棚１０を形成する。

そして、切替板上に記録媒体Ｂの厚さに応じた
等間隔ｂをおいて多数の区画片６を互いに平行に
植立して切替棚７を形成し、その左右両端に突片
７ａを前方に突出させ、突片７ａを底面後段８の
前端の側壁１および仕切板３に回動自在に枢着す
る。

しかして、この第１実施例の収納棚に各種記録
媒体を収納する。記録媒体Ａ（例えばコンパクト
デイスク）を収納するとき、Ｅに示すとおり切替
棚７を前転してその平坦な裏面７ａを固定区画棚
１０と同一平面上に並べ、固定区画棚１０の区画
片６間に記録媒体Ａを挿嵌する。固定区画棚１０
の区画片６は記録媒体Ａの厚さに等しい間隔ａを
おいて設けているので、記録媒体Ａは区画片６間
に適合して挿嵌される。このとき切替棚７裏面の
平坦部７ａは、固定区画棚１０からはみ出した記
録媒体Ａの前端部を支持する。

また記録媒体Ｂ（例えば、音楽用テープカセツ
ト）を収納するときは、Ｆに示すとおり切替棚７
を後転して固定区画棚１０の上に重ね、切替棚７
の表面の区画片６間に記録媒体Ｂを挿嵌する。切
替棚７の表面の区画片６は記録媒体Ｂの厚さに等
しい間隔ｂをおいて設けているので、記録媒体Ｂ
は区画片６間に適合して挿嵌される。またこの実
施例では上記のように底面前段９にも区画片６を
設けたので、切替棚７の表面と同様に、底面前段
９にも記録媒体Ｂを収納することができる。

第２図は比較的横幅の大きい記録媒体Ｃおよび
Ｄを収納するための第２実施例を示す。

収納棚本体５の底面４は前後で高さを異にし、
後段８を高く前段９を低く形成する。

底面前段９を平坦面とし、底面後段８は、記録
媒体Ｃの厚さに応じた間隔ｃをおいて多数の区画
片６を互いに平行に植立して固定区画棚１０を形
成する。

そして、切替板上に記録媒体Ｄの厚さに応じた
等間隔ｄをおいて多数の区画片６を互いに平行に
植立して切替棚７を形成し、その左右両端に突片
７ａを前方に突出させ、突片７ａを底面後段８の
前端の側壁１および仕切板３に回動自在に枢着す
る。

しかして、この第２実施例の収納棚に各種記録
媒体を収納する。記録媒体Ｃ（例えば、VHSビデ
オテープカセツト）を収納するときは、Ｇに示す
とおり切替棚７を前転してその平坦な裏面７ａを
固定区画棚１０と同一平面上に並べ、固定区画棚
１０の区画片６間に記録媒体Ｃを挿嵌する。この
とき、切替棚７の裏面の平坦部７ａは、固定区画
棚１０からはみ出した記録媒体Ｃの前端部を支持
する。

記録媒体Ｄ（例えば８ミリビデオテープカセツ
ト）を収納するときは、Ｈに示すとおり切替棚７
を後転して固定区画棚１０の上に重ね、切替棚７
の表面の区画片６間に記録媒体Ｄを挿嵌する。切
替棚７の表面の区画片６は記録媒体Ｄの厚さに等
しい間隔ｄをおいて設けているので、記録媒体Ｄ
は区画片６間に適合して挿嵌される。

また第２図に示すように、収納棚本体５の上部
の側壁１，１および仕切板３に同様の切替棚７を
枢着すると、切替棚７を適宜に前方に倒すことに
より、さらに多くの記録媒体をコンパクトに収納
することができる。

なお切替棚７には、表面のみならず裏面にも区
画片６を設けることができ、また上記した実施例
のように前後に反転するのみでなく、例えば左右
に反転するように設計することも可能である。

本考案の収納棚に収納する媒体は、上記のよう
にVHSビデオテープや音楽用テープカセツト等
に限定するものではなく、上記区画片６の間隔を
適宜に設計変更することにより他の各種記録媒体
をも収納しうることはいうまでもない。

（考案の効果） 本考案は、以上のとおりに構成したので、収納
した記録媒体が横倒れせず、かつ一台の棚で多種
類の記録媒体を臨機応変に収納し得る収納棚を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例の収納棚を示す斜視図、第
２図は第２実施例の収納棚を示す斜視図である。 ５……収納棚本体、６……区画片、７……切替
棚、１０……固定区画棚、Ｅ，Ｇ……切替棚７を
前転した状態、Ｆ，Ｈ……切替棚７を後転した状
態。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 多数の区画片を等間隔に植立した固定区画棚を
   収納棚底面に設けると共に、 切替板上に上記固定区画棚における区画片の間
   隔と異なる間隔に多数の区画片を植立して切替棚
   を形成し、該切替棚を上記収納棚の側壁に枢着
   し、 しかして、収納すべきテープカセツト等の種類
   に応じ、切替棚を前転しその平坦な裏面を固定区
   画棚と同一平面上に並べて固定区画棚の区画片間
   にテープカセツト等を挿嵌したり、または切替棚
   を180度後転し固定区画棚の上に重ねて切替棚の
   区画片間にテープカセツト等を挿嵌するようにし
   て成るテープカセツト等収納棚。