JPH0563199A - 薄膜半導体装置 - Google Patents

薄膜半導体装置

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JPH0563199A
JPH0563199A JP3246776A JP24677691A JPH0563199A JP H0563199 A JPH0563199 A JP H0563199A JP 3246776 A JP3246776 A JP 3246776A JP 24677691 A JP24677691 A JP 24677691A JP H0563199 A JPH0563199 A JP H0563199A
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thin film
semiconductor device
film
film semiconductor
protective film
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Hisanori Tsuda
尚徳 津田
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護膜の緻密性を改善し、信頼性や安定性と
いう点で、より一層の厳しい環境下においても特性や性
能の保証が可能な薄膜半導体装置を提供することを目的
とする。 【構成】 少なくとも非単結晶シリコンからなる半導体
層4、金属電極6、7および保護膜10を絶縁基体1上
に形成してなる薄膜半導体装置において、前記保護膜1
0はイオン打ち込みされた不純物を含有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスプレー、イメー
ジスキャナなどに用いられる薄膜トランジスタおよび薄
膜トランジスタ型光センサなどの薄膜半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年オフィスオートメイションにともな
い、ディスプレー、イメージスキャナー等の入出力デバ
イスは、ワードプロセッサー、パーソナルコンピュータ
ー、ファクシミリ等のOA機器のマンマシーンインター
フェイスとして重要視され、軽量、薄型、低価格が要望
されている。
【0003】このような観点より、薄膜半導体、例えば
非単結晶シリコンを大面積の絶縁基板上に形成し、薄膜
トランジスタを構成したアクティブマトリクス方式の液
晶ディスプレイや光センサを構成した光電変換装置等の
開発が進められている。
【0004】図9は、従来の薄膜トランジスタ(以下T
FTという)の構造の1例を示す。絶縁性の基板31
に、ゲート電極32が形成され、その上にゲート絶縁膜
33を堆積し、更にチャネル形成のできる薄膜半導体3
4として、例えば、水素化アモルファスシリコンなどを
形成する。更にアモルファスシリコンとソースドレイン
電極36、37の間に、n+層35が設けられており、
電子に対してオーミック性、正孔に対してブロッキング
性となる接合を形成することで、nチャネルトランジス
タとして動作する。
【0005】なお図9のTFTはソース、ドレイン電極
36、37の間に光を照射して半導体層で発生するフォ
トキャリアの分布をゲート電極により制御して安定な光
電流を得るような、TFT型の光センサとしても応用で
きる。
【0006】また、これらのTFT、およびTFT型セ
ンサなどの薄膜半導体装置をソース、ドレイン電極やゲ
ート電極を介して複数個接続して構成した新たな機能を
有する薄膜半導体装置としても応用できる。
【0007】図9に示されたようなTFTなどの薄膜半
導体装置を実際に液晶ディバイスや、ファクシミリの画
像読み取り装置として用いる場合、この薄膜半導体装置
の表面は外部の雰囲気の影響を非常に受けやすく、また
半導体薄膜34が非常に薄いため、酸素ガスや水蒸気が
直接これらの表面に吸着あるいは拡散すると、電気的特
性が大きく変動する。このため従来素子では表面がシリ
コーン、ポリイミド等の有機材料あるいはSi34、S
iO2等の無機材料からなる保護膜で被覆しているが、
性能的あるいは価格的に満足なものはいまだ得られてい
ない。
【0008】例えば、保護膜として、水分を比較的透し
やすいポリイミド等の有機材料を用いる場合には、保護
膜(パッシベーション膜)の膜厚を厚くしたり、あるい
はSiO2等の無機材料を有機材料の上に積層して複合
膜にすることにより半導体薄膜34までの水の侵入経路
を長く保つようにして、この半導体薄膜34よりなるデ
バイス部の耐久性をなんとか確保している。したがっ
て、従来の薄膜半導体素子は必然的に大型化し、低価格
化を阻む問題があった。
【0009】一方、Si34、SiO2等の水分の透過
性の低い無機材料を保護膜(パッシベーション膜)とし
て用いる場合には、保護膜を形成する際に生じる熱ある
いはプラズマ等により半導体薄膜34はダメージを受け
る。その結果、保護膜と半導体薄膜34を形成するアモ
ルファスシリコンとの界面にトラップ準位が多くできて
しまい、光電流の低下、応答性の悪化等の望ましくない
特性が現われる。従って、薄膜半導体装置の半導体薄膜
34にアモルファスシリコンを用いる場合には、200
℃以下の低温に維持しなければならない。しかし、通常
プラズマCVD法などで200℃以下の低温でSi34
やSiO2等の保護膜を形成すると膜の緻密性が失わ
れ、耐湿性の高い保護膜が得られないという問題があ
る。
【0010】このようなTFT、TFT型光センサ等の
薄膜半導体装置を実際に製品として応用する場合に、こ
の保護膜の耐湿性が不十分だと、高温高湿下において、
アクティブマトリックス型のディスプレーでは、TFT
のON/OFF比が低下してコントラストが大きく変わ
り、またセンサにおいては、その基本特性である光電
流、暗電流が経時的に変化して読み取り画像に大きな劣
化を引き起こす。また、この保護膜の応力が大きくなる
と基板にそりが生じるため、製造工程において歩留まり
が低下するばかりでなく、基板の大版化、大面積化に対
応することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたもので、保護膜の緻密性を改善し、信
頼性や安定性という点で、より一層の厳しい環境下にお
いても特性や性能の保証が可能な薄膜半導体装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも非
単結晶シリコンからなる半導体層、金属電極および保護
膜を絶縁基体上に配した薄膜半導体装置において、前記
保護膜はイオン打ち込みされた不純物を含有することを
特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に用いられる保護膜の材料としては、例
えば、従来から有機材料の保護膜として用いられている
ポリイミド系の樹脂の他、エポキシ系、シリコーン系、
フッ素系、ウレタン系、フェノール系等の樹脂、または
フォトレジスト等感光性の有機材料があげられる。この
他、低温で形成した、例えばSi34、SiO2等の無
機材料も用いることができる。これらの膜は、このまま
では耐湿性が劣るが、イオンを打ち込むことにより、緻
密な膜となり、耐湿性は著しく向上する。
【0014】保護膜の厚さは、0.1〜5μm以下が好
ましく、0.1μm以上で耐湿性はより向上し、5μm
以下でクラック等が発生を抑制され、より耐湿性の優れ
た膜となる。更には0.3〜3μmがより好ましく、
0.5〜2μmが最も好ましい。
【0015】本発明で用いられるイオン種は、例えばA
+,N+,O+,H+等の一般ガスのイオン,Si+,G
+、P+,As+等の半導体材料及び不純物イオン等、
保護膜を改質できるイオンであればいずれのイオンでも
よく、更にはB++のように多価イオンを用いてもよい。
また打ち込むイオンのエネルギーは、エネルギーが小さ
いと保護膜はポーラスになる場合があるため、50Ke
V以上が好ましく、また高すぎると保護膜がわれ易くな
るため400KeV以下が望ましい。
【0016】一方、イオン打ち込みのビーム電流は60
〜1000μAが好ましい。この範囲で保護膜の緻密性
はより向上し、耐湿性は一層向上する。打ち込みイオン
量は、1x1015〜8×1016cm-2が好ましく、この
範囲で膜の緻密性しいては耐湿性が一層向上する。
【0017】以上述べたように、半導体層上の保護膜に
イオンを打ち込むことにより、保護膜の構造は変化し緻
密な膜となる。その結果、水分や酸素ガスの侵入を防ぎ
半導体層の特性を長期間にわたり維持することが可能と
なる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづき説明する。
【0019】(実施例1)図1は、本実施例のTFT型
光センサの概略断面図である。また 図2は、本実施例
のTFTおよびTFT型光センサの作製方法を示す概略
図である。
【0020】図2(a)において、1はガラス基板、2
はゲート電極となるCr層である。ゲート電極2のCr
層はスパッタ法等で全面に堆積し、感光性レジストを用
いたフォトリソグラフィ工程により、パターニング形成
した。その後、ゲート絶縁膜となる水素化アモルファス
シリコン窒化膜3(以下a−SiN膜という)を300
0Å、半導体層4となるアモルファスシリコン(以下a
−Siという)を6000Å、オーミックコンタクト層
のn+層5を1000Åを順次連続してプラズマCVD
法で基板全面に堆積した。なお、本実施例では、基板面
積314cm2の基板を用いた。
【0021】図2(b)は、上部電極となるアルミニウ
ムをスパッタ法等で基板全面に10000Å堆積して、
感光性レジスト8を用いたフォトリソグラフィ工程によ
り、パターニングしてソース、ドレイン電極6、7を形
成した状態を示す。このとき、電極の上には感光性レジ
スト8がある。
【0022】次に、図2(c)に示すように、この感光
性レジスト8をマスクにして、n+層5を所定の深さに
RIE(リアクティブイオンエッチング)法によりエッ
チングした後、感光性レジスト8を剥離した。更に、R
IE法などのエッチングにより、TFT等を素子間分離
した後、ポリイミドよりなる保護膜10を基板全面に4
μm塗布した(図2(d))。ここで、ポリイミド膜
は、テープでボンディングパッド部をマスキングしてス
ピンナーで塗布し、その後200℃で硬化させた。 次
に中電流イオン注入装置を用い、Arイオンをドーズ量
3x1015cm-2、ドーズエネルギー70KeV、ビー
ム電流をそれぞれ、50、150、400μAで、ポリ
イミドよりなる保護膜10にイオン注入を行った。図1
の保護膜10の表面の斜線部はイオン打ち込みにより変
質した層である。
【0023】このようにして作製したTFT形光センサ
を高温高湿(60℃、90%)下に放置し、ソースドレ
イン間に9Vを印加してオフ電流の変化を測定した。結
果を図3の(a)〜(c)に示す。また比較のため、従
来の方法でポリイミド層の保護膜を20μm塗布して作
製したTFT型光センサのオフ電流の変化を図3の
(r)に示す。
【0024】図3が示すように、150及び400μA
のビーム電流でイオンを打ち込むことでポリイミドの耐
湿性が向上した、しかし、50μAの場合は、逆に耐湿
性は劣化することが分かった。
【0025】ビーム電流50と150μAでイオン打ち
込みしたサンプルのSEM写真をそれぞれ図4(a)、
(b)に示す。図4が示すように、ビーム電流が小さい
とポリイミド膜全体が荒れてしまうのに対し、ビーム電
流150μAではポリイミド表面は平滑であり、表面の
改質した皮膜は、アセトンのような溶剤やアルカリ性の
剥離液では溶解しない緻密な膜であることが分かった。
【0026】(実施例2)実施例1と同様にしてRIE
法によりTFT型光センサの素子分離を行なった後、感
光性レジストを剥離せずに続けてイオン注入を行った。
この際、感光性レジストは光センサ、TFT、その他素
子の主要部に残してある。また、本実施例では感光性レ
ジストの膜厚を2μm、4μm、及び6μmとし、イオ
ン注入はリンイオン31+、ドーズ量1x1015
-2、エネルギー70KeV、ビーム電流150μAの
条件で行った。
【0027】このようにして作製したTFT型光センサ
を高温高湿下(60℃、90%)で放置した後のオフ電
流の変化を図5の(a)〜(c)に示す。図から明らか
なように、感光性レジストが4μm程度より薄い膜の場
合((a)及び(b))には、オフ電流の変化がほとん
どなく、実用上問題にならない程度に小さいことが分か
った。一方、感光性レジストが6μmの場合には、段差
部にクラックが生じており、オフ電流が上昇したのはク
ラックから水分が侵入したためと考えられる。
【0028】(実施例3)実施例1と同様にTFTを素
子分離した後、プラズマCVD法によりa−SiN膜を
0.5μm堆積した。ここで、基板温度は120℃、S
iH4とN2ガス流量比は1:30とした。この条件でa
−SiN膜を形成しても半導体層にダメージを引き起こ
すことはなくTFT型光センサの特性を劣化させること
はないが、得られたa−SiN膜は緻密性に問題があ
り、高温高湿下(60℃、90%)で500時間程度で
オフ電流が上昇し始めた。
【0029】一方、上記のa−SiN膜にシリコンイオ
ンSi+を70KeVで1x1015cm-2注入したとこ
ろ、耐湿性は大きく改善し、1000時間以上でもオフ
電流の上昇は見られなかった。
【0030】以上述べたようにイオン打ち込みにより無
機材料の保護膜の耐湿性を向上させることも可能であ
る。
【0031】(実施例4)本発明の第4の実施例として
本発明の薄膜半導体装置をファクシミリ等の画像読み取
り装置に応用した例を図6に示す。
【0032】図6に示されるように光源71からの入射
光は原稿69で反射して、図2に示す工程を経て実施例
1と同様にして作製したTFT型光センサにより光電変
換され、発生した電荷は同一工程で形成された電荷蓄積
コンデンサーに蓄積される。更に、同一工程で形成され
たTFTによりこれらの電荷の転送リセットが行われ
る。
【0033】図7に本実施例のTFT型光センサ及びT
FT等の薄膜半導体装置で構成した完全密着型センサの
回路の平面図の一例を示す。
【0034】同図において、20はマトリクスに形成さ
れた配線部、21は本実施例のTFT型光センサを用い
た光センサ部、22は電荷蓄積部、23aは本実施例の
TFTを用いた転送用スイッチ、23bは電荷蓄積部2
2の電荷をリセットする本実施例のTFTを用いた放電
用スイッチ、25は転送用スイッチの信号出力を信号処
理ICに接続する引き出し線である。本実施例では、光
センサ部21、転送用スイッチ23aおよび放電用スイ
ッチ23bを構成する光導電性半導体層としてa−Si
膜を用い、絶縁層としてプラズマCVDにより形成した
a−SiN膜を用いた。
【0035】尚、図7においては、煩雑さを避けるため
に、上下2層の電極配線のみ示し、上記光導電性半導体
層および絶縁層は図示していない。また上層電極配線と
半導体層との界面にはn+層が形成され、オーミック接
合が取られている。
【0036】図8に本実施例のTFT型光センサおよび
TFTで構成した完全密着型センサの等価回路を示す。
同図において、Si.1、Si.2、Si.3、…Si.n、は、図
7の光センサ部21を構成している光センサであり、i
はブロックの番号、1〜nはブロック内のビット数であ
る。(以下Si.nと記す。)また同図において、Ci.n
電荷蓄積部22のコンデンサで、光センサSi.nに対応
してそれぞれの光電流を蓄積する。また、蓄積コンデン
サCi.nの電荷を負荷コンデンサCXnに転送するための
転送用スイッチ23aのトランジスタSTi.n、電荷を
リセットする放電用スイッチ23bのトランジスタSR
i.nも同様に対応している。
【0037】これらの、光センサSi,n、蓄積コンデン
サCi.n、転送用スイッチトランジスタSTi.nおよび放
電用スイッチトランジスタSRi.nは、それぞれ一列に
アレイ状に配置され、n個で1ブロックを構成し、全体
としてm個のブロックに分けられている。例えば、セン
サが1728個で構成されているとすれば、n=32、
m=54とすることができる。アレイ状に設けられた転
送用スイッチSTi.n、放電用スイッチSRi.nのゲート
電極は、ゲート配線部に接続される。転送用スイッチS
i.nのゲート電極は1番目のブロック内で共通に接続
され、放電用スイッチSRi.nのゲート電極は次の順位
のブロックの転送用スイッチのゲート電極に接続され
る。
【0038】マトリクス配線部210の共通線(ゲート
駆動線G1,G2,G3,…Gm)はゲート駆動部246に
よりドライブされる。一方、信号出力は、マトリクス構
成の引き出し線230(信号出力線D1,D2,D3,…
n)を介して信号処理部247(ブロック単位で)接
続される。また、光センサSi.nのゲート電極は駆動部
250に接続されて、負のバイアスが加えられる。
【0039】以上の構成において、ゲート駆動線G1
2,G3,…Gmにはゲート駆動部246から順次選択
パルス(VG1,VG2,VG3,…VGm)が供給され
る。まず、ゲート駆動線にG1選択されると、転送用ス
イッチST1.1〜ST1.nがON状態となり、蓄積コンデ
ンサC1.1〜C1.nに蓄積された電荷が負荷コンデンサC
1〜CXnに転送される。次に、ゲート駆動線G2が選
択されると、転送用スイッチST2.1〜ST2.nがON状
態となり、蓄積コンデンサC2.1〜C2.nに蓄積された電
荷が負荷コンデンサCX1〜CXnに転送され、同時に放
電用スイッチSR1. 1〜SR1.nより蓄積コンデンサC
1.1〜C1.nの電荷がリセットされる。以下同様にして、
ゲート駆動線G3,G4,G5,…Gmについても選択され
て、読み取り動作が行なわれる。これらの動作は各ブロ
ックごとに行なわれ、各ブロックの信号出力VX1,V
2,VX3,…VXnは信号処理部247の入力D1,D
2,D3,…Dnに送られ、シリアル信号に交換されて出
力される。
【0040】本発明の薄膜半導体装置の応用例として、
ここでは図6に示すように、光センサの上部に耐摩耗層
70を形成してセンサの裏面から光源71により照明
し、原稿69を読み取るレンズレスの完全密着型画像読
み取り装置についてのみ述べたが、さらに、等倍結像レ
ンズ(例えば、日本板硝子のセルフォックレンズなど)
を用いた完全密着型画像読み取り装置にも応用できる。
また密着型画像読み取り装置だけでなく、アクティブマ
トリクス型液晶ディスプレーにも応用できることはいう
までもない。
【0041】尚、本実施例の保護膜は、実施例1と同様
にポリイミド膜を塗布し、200℃で硬化した後、Ar
イオンをビーム電流150μAで3x1015cm-2イオ
ン注入した。本実施例の画像読み取り装置のS/Nは従
来と変わらず、しかも安定性は従来の3倍以上の時間で
維持された。
【0042】以上の実施例では、半導体薄膜としてアモ
ルファスシリコンを用いた場合についてのみ述べたが、
多結晶薄膜を用いてもよいことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】本発明により、即ち、薄膜トランジスタ
や薄膜トランジスタ型光センサなどの薄膜半導体装置の
保護膜に不純物イオンを打ち込むことにより、保護膜の
緻密性を改善して耐湿性の高い保護膜を提供することが
可能となる。その結果、初期特性を長期間にわたり維持
し得る高信頼性の半導体装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の薄膜半導体装置の概略断面図。
【図2】実施例1の薄膜半導体装置の作製方法を示す工
程図。
【図3】高温高湿条件下に放置したときのオフ電流の変
化を示すグラフ。
【図4】イオン注入後のポリイミド膜の表面状態を示す
SEM写真。
【図5】高湿高温条件下に放置したときのオフ電流の変
化を示すグラフ。
【図6】実施例3の薄膜半導体装置を用いた画像読み取
り装置の概略断面図。
【図7】実施例3の薄膜半導体装置を用いた画像読み取
り装置の概略平面図。
【図8】実施例3の薄膜半導体装置を用いた画像読み取
り装置の等価回路を示す図。
【図9】従来の薄膜半導体装置の概略断面図。
【符号の説明】
1,31,61 ガラス基板、 2,32,62 ゲート電極、 3,33,63 ゲート絶縁膜、 4,34,64 半導体膜、 5,35,65 n+層(オーミックコンタクト層)、 6,36 ソース電極層(上部電極層)、 7,37 ドレイン電極層(上部電極層)、 8 感光性レジスト、 10、60 保護層、 20,210 マトリクス形成されたゲート配線部、 21 光センサ部、 22 電荷蓄積部、 23a 転送用スイッチ、 23b 放電用スイッチ、 25,230 信号出力の引き出し線、 26 光入射窓、 69 原稿、 70 耐摩耗層、 71 光源、 246 ゲート駆動部、 247 信号処理部、 250 センサゲート駆動部、 Si.n 光センサ、 Ci.n 蓄積コンデンサ、 CXn 負荷コンデンサ、 STi.n 転送用スイッチングトランジスタ、 SRi.n リセット用スイッチングトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/31 27/12 A 8728−4M 31/10 8422−4M H01L 31/10 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも非単結晶シリコンからなる半
    導体層、金属電極および保護膜を絶縁基体上に形成して
    なる薄膜半導体装置において、前記保護膜はイオン打ち
    込みされた不純物を含有することを特徴とする薄膜半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記保護膜の厚さは0.1〜5μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄膜半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記不純物は、60〜1000μAのビ
    ーム電流で打ち込まれたものであることを特徴とする請
    求項1または2記載の薄膜半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記不純物は、50〜400KeVのエ
    ネルギーで打ち込まれたものであることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか1項に記載の薄膜半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記薄膜半導体は、薄膜トランジスタで
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載の薄膜半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜半導体は、薄膜トランジスタ型
    光センサーであることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれか1項に記載の薄膜半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記保護膜は、ポリイミド、感光性レジ
    スト及び窒化シリコン膜の少なくとも1層から構成され
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記
    載の薄膜半導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012011387A1 (ja) * 2010-07-23 2012-01-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式空気流量センサ

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