JPH0562714B2 - - Google Patents
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- JPH0562714B2 JPH0562714B2 JP60272165A JP27216585A JPH0562714B2 JP H0562714 B2 JPH0562714 B2 JP H0562714B2 JP 60272165 A JP60272165 A JP 60272165A JP 27216585 A JP27216585 A JP 27216585A JP H0562714 B2 JPH0562714 B2 JP H0562714B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は液体核燃料による小型原子炉に関す
る。 〔従来の技術〕 原子炉は初期には固体核燃料を用いるものが提
案されたが、米国ORNL(オークリツヂ.国立研
究所)によつて溶融弗化物からなる液体核燃料に
よるものが提案された。この液体核燃料による原
子炉は炉心に黒鉛よりなる減速材を13vol%程度
の大きな空隙率で配置し、この空隙内に核分裂性
物質の燃料濃度0.3mol%程度の燃料を含有する
塩を流通させ、黒鉛の制御棒を抜くことによつて
反応を促進させていた。 なお、上記塩はリチウムおよびベリリウムの弗
化物混合体を高温にした溶融塩(透明液体)でこ
れに燃料であるトリウムとウランの弗化物を溶か
したものである。また上記塩の熱は一次熱交換器
で二次流体のNaBF4−NaFに移し、これを更に
二次熱交換器で三次流体の水に移し、この水の蒸
気でタービン等を回して発電させるものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記従来の液体核燃料による原子炉は出
力100万kW程度の大型のものに限られ、炉心に
おけ出力密度が高いので一定期間運転すると減速
材である黒鉛は損傷するので交換せねばならなか
つた。また、出力密度を低くすると炉心における
核燃料物質の保有量が大きいので、燃料を多量に
要し不経済であつた。 〔発明の目的〕 本発明は出力5〜25万kW程度の小型の原子炉
を提供するもので、炉心におけるその出力密度を
低く(10kWth/程度)して黒鉛が損傷しない
ようにし、その交換を不要とすると共に、核燃料
物質の保有量を小さくして燃料を経済的にしたも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は黒鉛よりなる減速材を配置した炉心を
中心領域と周辺領域とブランケツト領域と
の3つの領域に分け、中心領域における減速材
10の空隙率を6〜8%にし、周辺領域におけ
る減速材13の空隙率を8〜12%、ブランケツト
領域の減速材の空隙率を30〜34%にしたもので
ある。 〔作用〕 核燃料を含有する塩は炉心の中心領域と周辺
領域とブランケツト領域との減速材10,1
3,14の空隙12,12,16内に流れ、その
核燃料中ウランが核分裂してエネルギーを発生す
ると共にその際発生する中性子によりトリウムを
ウランに転換し、反応を継続する。 〔実施例〕 以下図面につき本発明の一実施例を詳細に説明
する。 図示のものは15万kWの発電炉の場合である。
第1図示のようにコンクリートよりなる厚い壁遮
蔽体1,2の下方にはNi−Mo−Cr合金よりなる
偏平な、円筒状の原子炉容器3を配置する。各部
分の寸法は第1図の目盛線2mに比較する通りで
ある。この容器3の下部には塩の入口4,4を、
上部には塩の出口5,5を設ける。 この塩の組成は7LiF−BeF2−thF4−233UF4で、
7LiFのmol%は72−X、BeF2は16、ThF4は12、
233UF4はXである。なおXは約0.2mol%である。 この容器3の周辺には黒鉛反射体6を配置し、
その内部の炉心7の中心領域には黒鉛よりなる
制御棒8,8…を駆動機構9により上下動すべく
挿入し、第1、第2図示のようにその周囲には長
さ2mの固定の黒鉛よりなる減速材10,10…
を配置する。なおこの減速材10は長さ2mm前後
で上下端に支持部を有する。 上記中心領域における減速材10は第3図イ
示の水平断面で示すような寸法の6枚の菱形で細
長い板11,11…を突起等によりその間の一定
の空隙12が形成されるように六角形状に結合し
たもので、空隙率は6〜8%好ましくは7%であ
る。したがつて黒鉛の体積率は94〜92%好ましく
は93%である。 上記中心領域の外側の周辺領域にも黒鉛よ
りなる減速材13,13…を配置する。これらの
減速材13,13…は第2図では白く示し、その
水平断面は第3図イと略同様であるが、その空隙
率は8〜12%好ましくは10%である。したがつて
黒鉛の体積率は92〜88%、好ましくは90%であ
る。 上記周辺領域の外側のブランケツト領域に
も同様の黒鉛よりなる減速材14,14…を厚さ
30〜50cmに配置する。この減速材14は第3図ロ
示の水平断面で示すような寸法の9枚の菱形で細
長い板15,15…を突起等によりその間に一定
の空隙16が形成されるように六角形状に結合し
たもので空隙率は30〜34%好ましくは32%であ
る。したがつて黒鉛の体積率は70〜66%好ましく
は68%である。 上記容器3内における黒鉛反射体6、炉心7の
中心領域、周辺領域、ブランケツト領域の
寸法は第4図示の通りである。 上記容器3の黒鉛の減速材10,13,14を
内部に充填した後、熔封してしまう。したがつて
可動部は、中央の制御棒8の駆動機構9のみであ
る。燃料塩の総量は、炉心外を含めて12.1m3であ
つて、40.5tonとなる。この内233Uは294Kg、Th
は1.75tonである。 次いでこの装置の動作を説明する。 化学的に安定かつ常圧の溶融弗化物(7LiF−
BeF2−ThF4−233UF4)からなる塩は入口4,4
…より炉心7内に入り、各減速材10,13,1
4への空隙12,12,16内を下から上に通つ
て出口5より流出する。而して駆動機構9により
制御棒8を炉心7の中心領域内に挿入すると中
性子の吸収が少なくなり、中性子の密度が高まつ
て従来の原子炉とは逆に反応が促進される。 この反応はウラニウム233Uが核分裂してエネル
ギーを発生すると共に中性子を発生し、その中性
子の一部がトリウム232Thに吸収されてそれをウ
ラニウム233Uを転換する。その転換率は約94%で
ある。この運転中、核分裂生成物の稀ガス元素
(Kr、Xe)は、塩に溶解しないので、カバーガ
スより約99%が炉外に分離される。これにより核
燃料転換率は、約94%となる。 燃料は7LiF−233UF4塩を、上記塩のダンプタ
ンクに随時添加することにより補給する。またそ
の際、汚れた燃料塩を少し取り去り、容量を一定
に保つ。 炉制御は、核分裂性成分233Uの濃度をその添加
により約0.195〜0.205モル%に維持することによ
る。更に微細な制御は炉中央部に上部から挿入し
た黒鉛棒の制御棒8の操作によるが余り必要でな
い。 一方、炉から出た高温燃料塩は、二本の塩ルー
プ配管を流れて第1の熱交換器で二次系溶融塩
〔〔NaBF4−NaF(92−8モル%)〕に伝熱し、次
に第2の熱交換器で水に伝熱し、水蒸気を発生さ
せ、タービン発熱を行う。効率は超臨界条件によ
り約43%を確保できる。 本発明による出力15万kWの小型原子炉を従来
のORNLの出力100万kWの原子炉と比較すると
以下の通りである。
る。 〔従来の技術〕 原子炉は初期には固体核燃料を用いるものが提
案されたが、米国ORNL(オークリツヂ.国立研
究所)によつて溶融弗化物からなる液体核燃料に
よるものが提案された。この液体核燃料による原
子炉は炉心に黒鉛よりなる減速材を13vol%程度
の大きな空隙率で配置し、この空隙内に核分裂性
物質の燃料濃度0.3mol%程度の燃料を含有する
塩を流通させ、黒鉛の制御棒を抜くことによつて
反応を促進させていた。 なお、上記塩はリチウムおよびベリリウムの弗
化物混合体を高温にした溶融塩(透明液体)でこ
れに燃料であるトリウムとウランの弗化物を溶か
したものである。また上記塩の熱は一次熱交換器
で二次流体のNaBF4−NaFに移し、これを更に
二次熱交換器で三次流体の水に移し、この水の蒸
気でタービン等を回して発電させるものである。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし上記従来の液体核燃料による原子炉は出
力100万kW程度の大型のものに限られ、炉心に
おけ出力密度が高いので一定期間運転すると減速
材である黒鉛は損傷するので交換せねばならなか
つた。また、出力密度を低くすると炉心における
核燃料物質の保有量が大きいので、燃料を多量に
要し不経済であつた。 〔発明の目的〕 本発明は出力5〜25万kW程度の小型の原子炉
を提供するもので、炉心におけるその出力密度を
低く(10kWth/程度)して黒鉛が損傷しない
ようにし、その交換を不要とすると共に、核燃料
物質の保有量を小さくして燃料を経済的にしたも
のである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は黒鉛よりなる減速材を配置した炉心を
中心領域と周辺領域とブランケツト領域と
の3つの領域に分け、中心領域における減速材
10の空隙率を6〜8%にし、周辺領域におけ
る減速材13の空隙率を8〜12%、ブランケツト
領域の減速材の空隙率を30〜34%にしたもので
ある。 〔作用〕 核燃料を含有する塩は炉心の中心領域と周辺
領域とブランケツト領域との減速材10,1
3,14の空隙12,12,16内に流れ、その
核燃料中ウランが核分裂してエネルギーを発生す
ると共にその際発生する中性子によりトリウムを
ウランに転換し、反応を継続する。 〔実施例〕 以下図面につき本発明の一実施例を詳細に説明
する。 図示のものは15万kWの発電炉の場合である。
第1図示のようにコンクリートよりなる厚い壁遮
蔽体1,2の下方にはNi−Mo−Cr合金よりなる
偏平な、円筒状の原子炉容器3を配置する。各部
分の寸法は第1図の目盛線2mに比較する通りで
ある。この容器3の下部には塩の入口4,4を、
上部には塩の出口5,5を設ける。 この塩の組成は7LiF−BeF2−thF4−233UF4で、
7LiFのmol%は72−X、BeF2は16、ThF4は12、
233UF4はXである。なおXは約0.2mol%である。 この容器3の周辺には黒鉛反射体6を配置し、
その内部の炉心7の中心領域には黒鉛よりなる
制御棒8,8…を駆動機構9により上下動すべく
挿入し、第1、第2図示のようにその周囲には長
さ2mの固定の黒鉛よりなる減速材10,10…
を配置する。なおこの減速材10は長さ2mm前後
で上下端に支持部を有する。 上記中心領域における減速材10は第3図イ
示の水平断面で示すような寸法の6枚の菱形で細
長い板11,11…を突起等によりその間の一定
の空隙12が形成されるように六角形状に結合し
たもので、空隙率は6〜8%好ましくは7%であ
る。したがつて黒鉛の体積率は94〜92%好ましく
は93%である。 上記中心領域の外側の周辺領域にも黒鉛よ
りなる減速材13,13…を配置する。これらの
減速材13,13…は第2図では白く示し、その
水平断面は第3図イと略同様であるが、その空隙
率は8〜12%好ましくは10%である。したがつて
黒鉛の体積率は92〜88%、好ましくは90%であ
る。 上記周辺領域の外側のブランケツト領域に
も同様の黒鉛よりなる減速材14,14…を厚さ
30〜50cmに配置する。この減速材14は第3図ロ
示の水平断面で示すような寸法の9枚の菱形で細
長い板15,15…を突起等によりその間に一定
の空隙16が形成されるように六角形状に結合し
たもので空隙率は30〜34%好ましくは32%であ
る。したがつて黒鉛の体積率は70〜66%好ましく
は68%である。 上記容器3内における黒鉛反射体6、炉心7の
中心領域、周辺領域、ブランケツト領域の
寸法は第4図示の通りである。 上記容器3の黒鉛の減速材10,13,14を
内部に充填した後、熔封してしまう。したがつて
可動部は、中央の制御棒8の駆動機構9のみであ
る。燃料塩の総量は、炉心外を含めて12.1m3であ
つて、40.5tonとなる。この内233Uは294Kg、Th
は1.75tonである。 次いでこの装置の動作を説明する。 化学的に安定かつ常圧の溶融弗化物(7LiF−
BeF2−ThF4−233UF4)からなる塩は入口4,4
…より炉心7内に入り、各減速材10,13,1
4への空隙12,12,16内を下から上に通つ
て出口5より流出する。而して駆動機構9により
制御棒8を炉心7の中心領域内に挿入すると中
性子の吸収が少なくなり、中性子の密度が高まつ
て従来の原子炉とは逆に反応が促進される。 この反応はウラニウム233Uが核分裂してエネル
ギーを発生すると共に中性子を発生し、その中性
子の一部がトリウム232Thに吸収されてそれをウ
ラニウム233Uを転換する。その転換率は約94%で
ある。この運転中、核分裂生成物の稀ガス元素
(Kr、Xe)は、塩に溶解しないので、カバーガ
スより約99%が炉外に分離される。これにより核
燃料転換率は、約94%となる。 燃料は7LiF−233UF4塩を、上記塩のダンプタ
ンクに随時添加することにより補給する。またそ
の際、汚れた燃料塩を少し取り去り、容量を一定
に保つ。 炉制御は、核分裂性成分233Uの濃度をその添加
により約0.195〜0.205モル%に維持することによ
る。更に微細な制御は炉中央部に上部から挿入し
た黒鉛棒の制御棒8の操作によるが余り必要でな
い。 一方、炉から出た高温燃料塩は、二本の塩ルー
プ配管を流れて第1の熱交換器で二次系溶融塩
〔〔NaBF4−NaF(92−8モル%)〕に伝熱し、次
に第2の熱交換器で水に伝熱し、水蒸気を発生さ
せ、タービン発熱を行う。効率は超臨界条件によ
り約43%を確保できる。 本発明による出力15万kWの小型原子炉を従来
のORNLの出力100万kWの原子炉と比較すると
以下の通りである。
【表】
* 連続化学処理による。
〔発明の効果〕 以上のように本発明による原子炉は液体核燃料
よりなる塩を冷却材を兼ねつつ使用するものであ
るが、中心領域における減速材10の空隙率を
6〜8%にし、周辺領域における減速材13の
空隙率を8〜12%にし、ブランケツト領域にお
ける減速材14の空隙率を30〜34%にしているの
で、中性子の密度(6×1013n/cm2sec>50KeV)
を炉全体に亘つて低くでき、炉内の出力密度を低
め(10kW/)にできるので減速材の照射損傷
が少くなり、その寿命が長く(30年)なるので交
換不要となり、容器を密封しうるものである。こ
れは設計・製作・運転保守を非常に単純にし、ま
た全体が小型・軽量となるため、資本費も運転費
も低くできるものである。 また、炉内の黒鉛の量は従来のもの(空隙率13
%)より多くなるので中性子の減速能が強まり、
中性子効率が下がらないので燃料の転換比が非常
に高く(94%、軽水炉では50〜60%)、また燃料
中の核分裂物質233Uの保有量は大型炉に匹敵する
値(2.0トン233U/100万kW)に低く、溶融塩中
の233UF4の濃度も非常に低く(0.2mol%)でき
るので燃料が経済的である。
〔発明の効果〕 以上のように本発明による原子炉は液体核燃料
よりなる塩を冷却材を兼ねつつ使用するものであ
るが、中心領域における減速材10の空隙率を
6〜8%にし、周辺領域における減速材13の
空隙率を8〜12%にし、ブランケツト領域にお
ける減速材14の空隙率を30〜34%にしているの
で、中性子の密度(6×1013n/cm2sec>50KeV)
を炉全体に亘つて低くでき、炉内の出力密度を低
め(10kW/)にできるので減速材の照射損傷
が少くなり、その寿命が長く(30年)なるので交
換不要となり、容器を密封しうるものである。こ
れは設計・製作・運転保守を非常に単純にし、ま
た全体が小型・軽量となるため、資本費も運転費
も低くできるものである。 また、炉内の黒鉛の量は従来のもの(空隙率13
%)より多くなるので中性子の減速能が強まり、
中性子効率が下がらないので燃料の転換比が非常
に高く(94%、軽水炉では50〜60%)、また燃料
中の核分裂物質233Uの保有量は大型炉に匹敵する
値(2.0トン233U/100万kW)に低く、溶融塩中
の233UF4の濃度も非常に低く(0.2mol%)でき
るので燃料が経済的である。
第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図
は第1図A−A線断面図、第3図イ,ロは炉心の
2つの領域における減速材の平面図、第4図はそ
の炉心の各領域の寸法を示す説明図である。 ……中心領域、……周辺領域、……ブラ
ンケツト領域、10,13,14……減速材、7
……炉心、12,12,16……空隙。
は第1図A−A線断面図、第3図イ,ロは炉心の
2つの領域における減速材の平面図、第4図はそ
の炉心の各領域の寸法を示す説明図である。 ……中心領域、……周辺領域、……ブラ
ンケツト領域、10,13,14……減速材、7
……炉心、12,12,16……空隙。
Claims (1)
- 1 黒鉛よりなる減速材を配置した炉心を中心領
域と周辺領域とブランケツト領域との3つの領域
に分け、中心領域における減速材の空隙率を6〜
8%にし、周辺領域における減速材の空隙率を8
〜12%、ブランケツト領域の減速材の空隙率を30
〜34%にしたことを特徴とする液体核燃料による
小型原子炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60272165A JPS62130384A (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 液体核燃料による小型原子炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60272165A JPS62130384A (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 液体核燃料による小型原子炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62130384A JPS62130384A (ja) | 1987-06-12 |
JPH0562714B2 true JPH0562714B2 (ja) | 1993-09-09 |
Family
ID=17509987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60272165A Granted JPS62130384A (ja) | 1985-12-02 | 1985-12-02 | 液体核燃料による小型原子炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62130384A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
PT2815404T (pt) * | 2012-02-06 | 2017-11-15 | Terrestrial Energy Inc | Reactor integrado a sal fundido |
US10056160B2 (en) | 2013-08-05 | 2018-08-21 | Terrestrial Energy Inc. | Integral molten salt reactor |
US11875906B2 (en) | 2012-02-06 | 2024-01-16 | Terrestrial Energy Inc. | Method of operating a nuclear power plant |
CN104992730A (zh) * | 2015-07-14 | 2015-10-21 | 河北华热工程设计有限公司 | 熔融盐核反应堆以及基于熔融盐核反应堆的机载动力系统 |
-
1985
- 1985-12-02 JP JP60272165A patent/JPS62130384A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62130384A (ja) | 1987-06-12 |
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