JPH05625Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガス管立ち上り用支持装置に係るもの
である。

（従来技術と課題） 従来、コンクリートスラブから壁体内にガス可
とう管を立上らせる場合、コンクリートスラブ内
にベンド管の一部を埋設して行なつていた。しか
しながら、施工誤差によつてベンド管の位置がず
れたりすると、コンクリートのはつりを行なつて
適正な個所にベンド管を位置させなければならな
い課題があつた。本考案はベンド管の位置決めに
移動による自由度をもたせ、前記したはつり等を
行なわなくても、容易にベンド管の位置決めを行
なえるようにしたものである。

（課題を解決するための手段） 細長箱体内部を、ベンド管が移動して、その位
置決めを行なうスライド溝とすると共に該箱体上
端面を開口し、前記箱体の一端部には、ベンド管
導出部を設けた構成である。

（作用） 90度ベンド管を細長箱体内にそのままスライド
移動させて、ガス可とう管及びさや管を挿通して
いるベンド管に折れ個所を形成させずに、しかも
適正な個所に位置させることができる。かかる位
置決め後、スライド溝の周囲にコンクリートを打
設する。

（実施例） 符号１は細長箱体であつて、この細長箱体１の
内を、90度ベンド管２がスライド移動して、その
自在な位置決めによつて、ガス可とう管３の位置
決め及び支持を行なうスライド溝４に構成し、該
スライド溝４の上端全面を開口し、前記スライド
溝４の一端にはベンド管導出部１０を構成する。
符号５は90度ベンド管２内に挿入したさや管であ
り、このさや管５内にガス可とう管３が挿入され
る。第２図は、ガス可とう管３及びさや管５等を
挿入した90度ベンド管２が、細長箱体１のスライ
ド溝４に装入した状態でコンクリートスラブ６内
に、埋設されている実施例を示したものである。
もちろん、スライド溝４は床面に露出しており、
その中にはコンクリートは打設されていない。仮
想線の個所に壁体７が位置し、その中にガス栓９
を設置させなければならない場合、90度ベンド管
２が、若し仮想線の位置にあつたとすると、従来
ならば、コンクリートスラブ６をはつりして、適
正位置に90度ベンド管２を移動させなければなら
いない。本考案は、かかる場合、90度ベンド管２
を、そのまま、90度ベンド管導出部１０を介して
スライド溝４内をスライドさせれば、適正な個所
にベンド管２を位置させることができる。位置決
めが終わつたところでスライド溝４の周囲にコン
クリートを打設すればよい。

（考案の効果） 本考案は以上の通りであるので、ガス栓等を取
着ける壁位置が90度ベンド管立上り位置とずれた
場合でも、容易に適正な位置に90度ベンド管を移
動させることができ、壁位置施工誤差を吸収でき
る大きな利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の説明的斜視図、第２図は施工
状態を示す説明図である。 符号１……細長箱体、２……90度ベンド管、３
……ガス可とう管、４……スライド溝、５……さ
や管、６……コンクリートスラブ、７……壁体、
８……床面、９……ガス栓、１０……ベンド管導
出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端全面を開口した細長箱体を設け、該箱体内
   を90度ベンド管がそのまま移動するスライド溝と
   すると共に前記箱体の一端部には、前記90度ベン
   ド管のベンド管導出部を設けたガス管立上り用支
   持装置。