JPH0562525U - 針刺し - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】針、ピン等を刺した状態で保持する針刺しにお
いて、外部に磁力線が影響する磁力吸着手段を、針刺し
の少なくとも一部に設けるとともに、該磁力吸着手段
を、針刺しの作用に影響しない材料で形成したことを特
徴とする針刺し。 【効果】以上のように、本考案は、上記磁力吸着手段に
より、作業台等の上に散らばった針、ピンを容易に磁力
吸着により回収でき、経済上および作業の効率上極めて
有効である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、針刺しに関し、更に詳細には、針、ピン等を刺した状態で保持する 針刺しに関するものである。

【０００２】

【従来の技術およびその問題点】

服飾、被服の縫製は、カット、仮縫い、本縫い等から行われるが、この縫製に おいては、縫いに用いる針や、チェック・ピン等のピンを多数使用する。これら の針、ピンは、通常針刺しに刺された状態で利き腕の反対の腕に保持され用いら れる。

【０００３】 ところが、特にチェック・ピン等においては、外れ易く、作業台等の上にちり ばり、回収が困難であったり、また紛失してしまうことが多く、経済的にも、作 業の効率の上からも問題があった。

【０００４】 そこで、本考案は、作業台等の上に散らばった針、ピン等の回収を容易に行う ことのできる針刺しを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、縫製時には、作業者が常に針刺しを装着していること、針、ピンが 通常鉄製で磁性材料で形成されていることに鑑みて考案されたものであり、針、 ピン等を刺した状態で保持する針刺しにおいて、外部に磁力線が影響する磁力吸 着手段を、針刺しの少なくとも一部に設けるとともに、該磁力吸着手段を、針刺 しの作用に影響しない材料で形成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の作用・効果】

以上のように、本考案は、上記磁力吸着手段により、作業台等の上に散らばっ た針、ピンを容易に磁力吸着により回収でき、経済上および作業の効率上極めて 有効である。また、上記磁力吸着手段が、磁石粉等の針刺しの作用に影響を与え ないような材料で形成されているので、針刺し自体としての機能を損なうことが ない。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ましい実施例による針刺しについて 詳細に説明する。

【０００８】 図１は、本考案の実施例による針刺しの一部破截断面図である。

【０００９】 図１において、符号１は針刺しを示し、針１０は図のように刺されて置かれる 。この針刺し１は、柔らかい芯材２を外皮３を包んでなるものである。芯材２と しては、通常綿、毛髪等が用いられる。また、外皮３としては、通常布が用いら れる。この針刺し１の上部の芯材２と外皮３の間には、磁力吸着部材４が設けら れている。この磁力吸着部材４は、永久磁石を破砕して形成した磁石粉５を布製 等の袋６内に収めてなるものである。

【００１０】 この磁力吸着部材４としては、合成樹脂に上記のような磁石粉を混合したもの で糸を作り、これで外皮３を編成したものであってもよい。要は、針、ピンを磁 力によって吸着できるものであるなら、どのような構成のものであってもよい。

【００１１】 なお、磁力吸着部材４を設ける位置は、それを針刺しの一部にしか設けない場 合には、上記したように針刺しの上部に設けることが望ましい。これは、腕を返 して、掌側を上に向けた状態で、針刺しにより、作業台面を擦るようにすれば、 その上に散乱している針、ピンを下側に位置した磁力吸着部材４で容易に吸着す ることができるからである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による針刺しの一部破截断面図
である。

【符号の説明】

１ 針刺し ２ 芯材 ３ 外皮 ４ 磁力吸着部材 ５ 磁石粉 ６ 袋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 針、ピン等を刺した状態で保持する針刺
   しにおいて、外部に磁力線が影響する磁力吸着手段を、
   針刺しの少なくとも一部に設けるとともに、該磁力吸着
   手段を、針刺しの作用に影響しない材料で形成したこと
   を特徴とする針刺し。