JPH0562353B2 - - Google Patents

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JPH0562353B2
JPH0562353B2 JP57057818A JP5781882A JPH0562353B2 JP H0562353 B2 JPH0562353 B2 JP H0562353B2 JP 57057818 A JP57057818 A JP 57057818A JP 5781882 A JP5781882 A JP 5781882A JP H0562353 B2 JPH0562353 B2 JP H0562353B2
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JP
Japan
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data
signal
key
tempo
circuit
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JP57057818A
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Sakio Ooba
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、マニアルスイツチ操作によりメモ
リから音符データを読出してオブリガード、和
音、リズム等の自動演奏の進行を制御するように
した電子楽器に関し、自動演奏の進行とは無関係
に音符データを読出すことによりデータ読出回路
の構成を簡略化したものである。
従来、押ボタンスイツチ、鍵スイツチ等を操作
するたびにメモリから音高データを読出して発音
させるようにした電子楽器が知られているが、こ
れには、(1)和音、リズム等の自動伴奏がないので
演奏が単調で面白くないこと、(2)たとえ自動リズ
ム装置等を付加しても、リズム伴奏がマニアル演
奏に関係なく独走するので実用的でないこと、な
どの欠点がある。
また、メモリから読出した符長データとテンポ
クロツク信号を計数するカウンタからの計数デー
タと鍵盤からの押鍵タイミング信号とに基づいて
次の符長データのための読出タイミング信号を発
生させると共にテンポクロツク信号の周波数を制
御し、このテンポクロツク信号に応じて和音、リ
ズム等の自動伴奏の進行(例えばテンポ)を制御
するようにした電子楽器も知られている。しかし
ながら、このような電子楽器によると、(1)読出し
た符長データ、テンポクロツク信号、押鍵タイミ
ング信号等に基づいてデータ読出タイミングを決
定するので、データ読出回路の構成が複雑になる
こと、(2)データ読出しの進行と自動伴奏の進行と
が互いに連動しているため、いずれか一方の進行
を独立して制御するのが困難であること、などの
欠点がある。
この発明の目的は、上記した従来技術の欠点を
解消した新規な電子楽器を提供することにある。
この発明に係る電子楽器は、 (a) 順次の音符について各音符毎に発生すべき楽
音の音高を表わす音高データと該楽音の発生タ
イミングを表わすタイミングデータとを記憶す
る記憶装置と、 (b) マニアル操作子と、 (c) 前記記憶装置のタイミングデータとは関係な
く前記マニアル操作子の操作毎に該操作に応答
して1音符分の音高データ及びタイミングデー
タを読出すようにして該マニアル操作子の順次
の操作に応答して前記順次の音符に関する音高
データ及びタイミングデータを前記記憶装置か
ら読出す読出手段と、 (d) 前記記憶装置から音高データが読出されるた
びに該音高データに対応する楽音信号を発生す
る楽音発生手段と、 (e) テンポクロツク信号を発生する手段と、 (f) 前記テンポクロツク信号に基づいて自動的に
音楽を演奏する自動演奏手段と、 (g) 前記マニアル操作子の操作タイミングと前記
記憶装置から読出されたタイミングデータとに
基づいて前記テンポクロツク信号の周波数を制
御することにより前記自動演奏手段による自動
演奏の進行テンポを制御する進行制御手段と をそなえたものである。
この発明の構成によれば、自動演奏手段を設
け、この手段による自動演奏の進行テンポをマニ
アル操作子の操作タイミングと記憶装置から読出
したタイミングデータとに基づいて制御するよう
にしたので、和音、リズム等の自動演奏を伴いつ
つマニアル演奏を楽しめると共に自動演奏の独走
を防ぐことができる。また、記憶に係るタイミン
グデータを考慮して自動演奏の進行テンポを制御
するので、マニアル演奏曲に適合した進行テンポ
制御が可能である。
その上、記憶装置からの音高データ及びタイミ
ングデータの読出しを記憶装置のタイミングデー
タとは関係なくマニアル操作子の操作に応答して
行なうと共に音高データを読出すたびに該音高デ
ータに対応する楽音信号を発生させるようにした
ので、マニアル操作子を操作すると、その操作の
タイミングで楽音が発生される。従つて、例えば
自動演奏の拍タイミングに対して時間的に前又は
後にずらしてマニアル操作子を操作するなどして
記憶に係るタイミングデータにかかわりなく演奏
することができ、演奏の自由度が向上する。
第1図は、この発明の一実施例による電子楽器
を示すものである。
楽譜10は、表面の下方端部近傍の余白部に磁
気テープ等からなる記録媒体10aが貼付されて
おり、この記録媒体10aには楽譜内容に対応し
た楽譜データが第2図に示すようなフオーマツト
で記録されている。すなわち、記録媒体10aに
は読取順にスタートマーク、メロデイデータ、オ
ブリガートデータ、和音データが記録されてい
る。なお、記録媒体10aには、この他にリズム
テンポデータ、リズム種類データ、音色制御デー
タ等を記録しておき、リズムテンポ制御、リズム
選択制御、楽音の音色制御等を行なうようにして
もよい。
楽譜10を楽譜データ読取装置12の受入口に
挿入セツトすると、読取装置12は第2図のフオ
ーマツトの左から右に順次にデータを読取り、読
取データDAを書込制御信号WTに応じて各種の
内部記憶装置に書込む。すなわち、スタートマー
クを読取ると、書込制御信号WTの送出を開始
し、この後、メロデイデータを読取り、アドレス
発生器14からの書込用アドレス信号に応じて、
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)からなる
音符データメモリ16に順次に書込む。次に、オ
ブリガートデータを読取り、自動演奏装置18
(第4図)内のアドレス発生器20からの書込用
アドレス信号に応じて、RAMからなるオブリガ
ートデータメモリ22に順次に書込む。この後、
和音データを読取り、第4図のアドレス発生器2
4からの書込用アドレス信号に応じて、RAMか
らなる和音データメモリ26に順次に書込む。
このとき書込まれるメロデイデータは、第3図
に示すように各音符毎に音高データ及び符長デー
タを含むもので、休符については休符長を前の音
符長に加算することで対処し、各休符毎に独立し
たデータは含まないようになつている。また、オ
ブリガートデータは、第3図に示すメロデイデー
タと同様に各音符毎に音高データ及び符長データ
を含むと共に、各休符毎に音高データ及び符長デ
ータを含み、休符に対応する音高データは非発音
とすべく全ビツト“0”にしてある。さらに、和
音データはメロデイデータと同様に第3図のよう
なフオーマツトを有するが、音高データを根音コ
ード及び和音タイプコードで構成すると共に符長
データを和音変更までの時間長を示すコードで構
成してある。
なお、メモリ16,22及び26へ書込むべき
データは、上記のように楽譜10から読取つたデ
ータに限らず、単なるシート又はカセツトテープ
等の記録データあるいは鍵盤操作又はプログラム
制御スイツチから得られる演奏データ等であつて
もよい。
上記のような一連のデータ読取・書込動作の後
は、第1図の回路においてプレイスイツチSW0
オンし、マニアル演奏及び自動演奏を開始するこ
とができる。
プレイスイツチSW0をオンすると、そのオン信
号は微分回路28でシステムクロツク信号φに同
期して立上り微分される。そして、微分回路28
からの微分出力パルスはT−フリツプフロツプ3
0をトリガする一方、フリツプフロツプ30の出
力を入力とするD−フリツプフロツプの出力信
号により導通しているANDゲート34を介して
スタート信号ΔSTRTとして送出される。
スタート信号ΔSTRTはアドレス発生器14を
初期セツトする。この後、ANDゲート34の出
力信号を入力とするD−フリツプフロツプ36が
スタート信号ΔSTRTをクロツク信号φの1ビツ
トタイム遅らせて遅延信号ΔSTRT′を発生する。
この遅延信号ΔSTRT′はORゲート38を介して
歩進信号STEPとして送出される。
このときの歩進信号STEPに応じてアドレス発
生器14がメモリ16に最初の読出アドレスを示
すアドレス信号を供給するので、メモリ16から
は最初のメロデイデータが読出され、そのうちの
メロデイ音高データMPは歩進信号STEPに応じ
てラツチ回路40にラツチされ、メロデイ符長デ
ータMLは歩進信号STEPに応じてラツチ回路4
2にラツチされる。
この後、マニアル演奏を開始すると、それに連
動してオブリガート、和音、ベース、アルペジ
オ、リズム等の自動演奏が開始されるが、マニア
ル演奏の仕方として、(1)ワンキープレイ、(2)エニ
ーキープレイ、(3)選択的キープレイの3つのモー
ドがあるので、各々のモードの動作を順次に説明
する。
まず、ワンキープレイモードの動作は、予めモ
ードセレクトスイツチSW2を接点aの位置にセツ
トし且つ発音セレクトスイツチSW4をオンした状
態でワンキープレイ用の押ボタンスイツチSW3
オンすることによつて開始される。すなわち、ス
イツチSW3をオンすると、そのオン信号は、スイ
ツチSW2からの選択信号SAにより入力Aを選択
する状態にあるセレクタ44を介して微分回路4
6に供給され、クロツク信号φに同期したキーオ
ン信号KONに変換される。
このときのキーオン信号KONは、ORゲート3
8を介して歩進信号STEPとして送出される一
方、フリツプフロツプ30の出力Q=“1”によ
り導通したANDゲート48を介してR−Sフリ
ツプフロツプ50をセツトさせ、プレイモード信
号PLAY=“1”を発生させる。ORゲート38
からの歩進信号STEPはアドレス発生器14の発
生アドレスを1つだけ歩進させるので、メモリ1
6からは2番目のメロデイデータが読出され、そ
のうちのメロデイ音高データMPがラツチ回路4
0に且つメロデイ符長データMLがラツチ回路4
2にそれぞれ前回同様にラツチされる。また、ラ
ツチ回路40にラツチされていた最初のメロデイ
音高データは歩進信号STEPに応じてラツチ回路
52にラツチされ、ラツチ回路42にラツチされ
ていた最初のメロデイ符長データは歩進信号
STEPに応じてラツチ回路54にラツチされる。
ラツチ回路52からの最初のメロデイ音高デー
タは読出音形成回路56に供給され、対応する楽
音信号に変換される。すなわち、読出音形成回路
56は、プレイモード信号PLAY=“1”により
導通したANDゲート58からスイツチSW4の投
入に応じてイネーブル信号ENが供給されている
ので、ラツチ回路52からのメロデイ音高データ
に対応した音高を有する楽音信号を電子的に形成
する。この場合、スイツチSW3からORゲート6
0を介して読出音形成回路56に供給されるスイ
ツチオン信号は回路56中で形成される楽音信号
の振幅エンベロープ(アタツクタイム、サステイ
ンタイム等)を制御するようになつている。
読出音形成回路56からの楽音信号は出力アン
プ62を介してスピーカ64に供給されるので、
スピーカ64からは最初の読出音(メロデイ音)
が奏出される。
一方、ラツチ回路54からの最初のメロデイ符
長データ及び微分回路46からの最初のキーオン
信号KONは、スタート信号ΔSTRT及びプレイ
モード信号PLAYと共に自動演奏進行制御回路6
6に供給され、第5図について後述されるように
してテンポクロツク信号TCLの発生を制御する。
そして、進行制御回路66からのテンポクロツク
信号TCLは、プレイモード信号PLAYと共に自
動演奏装置18に供給され、オブリガード、和
音、ベース、アルペジオ、リズム等の楽音信号
ATOの発生を制御し、楽音信号ATOは出力アン
プ62を介してスピーカ64に供給され、音響に
変換される。この結果、スピーカ64からは最初
のメロデイ音と共に自動演奏音が奏出される。な
お、楽音信号ATOの発生動作は第4図について
後述される。
この後は、押ボタンスイツチSW3をオンするた
びに上記したと同様にしてメモリ16からメロデ
イデータが読出され、ラツチ回路52からのメロ
デイ音高データに対応するメロデイ音がスピーカ
64から奏出される。このようなメロデイ音発生
の過程において、進行制御回路66はスイツチ
SW3の操作タイミングがラツチ回路54からの符
長データの示す操作タイミングに対して早いか遅
いかに応じてテンポクロツク信号TCLの周波数
を変更したり、信号TCLの発生を停止したりす
るので、自動演奏は独走することなく、マニアル
演奏との関連において好ましい進行状態を示すよ
うになる。
そして、メモリ16から最後のメロデイデータ
が読出された後は、プレイスイツチSW0をオンす
る。このオン操作に応じて微分回路28から発生
される微分出力パルスはフリツプフロツプ30を
トリガするので、フリツプフロツプ30の出力
が“1”となり、フリツプフロツプ50をリセツ
トさせる。従つて、プレイモード信号PLAYは
“0”となり、これによつて一連の演奏動作が終
了したことになる。
次に、エニーキープレイモードの動作を述べる
と、この動作は、予めモードセレクトスイツチ
SW2を接点cの位置にセツトすると共に発音セレ
クトスイツチSW4をオンし且つ発音セレクトスイ
ツチSW5をオフした状態で鍵盤68の任意の1鍵
を押すことによつて開始される。すなわち、鍵盤
68で任意の1鍵を押すと、鍵スイツチ回路70
は押された鍵に対応する押鍵データKKCを発生
し、ORゲート72に供給する。このため、OR
ゲート72はエニーキーオン信号AKOを発生し、
セレクタ44に入力Cとして供給する。このと
き、セレクタ44はスイツチSW2からの選択信号
SCにより入力Cを選択する状態にあるので、エ
ニーキーオン信号AKOはセレクタ44を介して
微分回路46に供給され、クロツク信号φに同期
したキーオン信号KONに変換される。
このキーオン信号KONは、前述したワンキー
プレイモードの場合のキーオン信号KONと同様
に作用する。また、ORゲート72からのエニー
キーオン信号AKOはORゲート60を介して読出
音形成回路56に供給され、前述のスイツチSW3
からのスイツチオン信号と同様な振幅エンベロー
プ制御作用をする。従つて、鍵盤68で任意の鍵
を押すたびにメモリ16からメロデイデータが読
出され、スピーカ64からはラツチ回路52から
のメロデイ音高データに対応するメロデイ音が奏
出される。そして、このようなメロデイ演奏に連
動して自動演奏装置18は前述のワンキープレイ
モードの場合と同様に自動演奏を遂行する。な
お、演奏終了動作はワンキープレイモードの場合
と同様である。
次に、選択的キープレイモードの動作を述べる
と、この動作は、予めモードセレクトスイツチ
SW2を接点bの位置にセツトすると共に発音セレ
クトスイツチSW4をオフし且つ発音セレクトスイ
ツチSW5をオンした状態で鍵盤68にて最初のメ
ロデイ音に対応した鍵を押すことによつて開始さ
れる。この場合、予め表示セレクトスイツチSW6
をオンしておくと、押鍵指示回路72はスイツチ
SW6からのイネーブル信号ENによつて動作状態
にあるので、ラツチ回路40からの最初のメロデ
イ音高データに応じて発光素子群74中の特定の
発光素子を点灯駆動して最初に押すべき鍵を指示
させる。従つて、演奏者としては、点灯した発光
素子に対応する鍵を押すことによつて簡単に選択
的キープレイモードの動作を開始させることがで
きる。
このようにして最初の押鍵がなされると、鍵ス
イツチ回路70は押された鍵に対応する押鍵デー
タKKCを鍵演奏音形成回路76に供給する。鍵
演奏音形成回路76は、プレイモード信号PLAY
によつて導通したANDゲート78からスイツチ
SW5の投入に応じてイネーブル信号ENが供給さ
れているので、鍵スイツチ回路70からの押鍵デ
ータKKCに対応した音高を有する楽音信号を電
子的に形成し、出力アンプ62を介してスピーカ
64に供給する。このため、スピーカ64からは
最初の鍵演奏音(メロデイ音)が奏出される。
また、鍵スイツチ回路70からの押鍵データ
KKCは比較回路80に入力Bとして供給される
一方、ORゲート72に供給される。このため、
ORゲート72はエニーキーオン信号AKOを発生
し、ANDゲート82を導通させる。比較回路8
0はラツチ回路40からの最初のメロデイ音高デ
ータを入力Aとして受信しており、入力A及びB
を比較して両者が一致している(すなわち、押す
べき鍵と押された鍵とが一致している)と、一致
信号EQを発生する。この一致信号EQは、AND
ゲート82を介してセレクタ44に入力Bとして
供給される。このとき、セレクタ44はスイツチ
SW2からの選択信号SBにより入力Bを選択する
状態にあるので、一致信号EQはセレクタ44を
介して微分回路46に供給され、クロツク信号φ
に同期したキーオン信号KONに変換される。
このキーオン信号KONは、前述したワンキー
プレイモードの場合のキーオン信号KONと同様
なアドレス歩進作用をするので、メモリ16から
は2番目のメロデイデータが読出され、そのうち
のメロデイ音高データMPはラツチ回路40に、
メロデイ符長データMLはラツチ回路42にそれ
ぞれラツチされる。このため、押鍵指示回路72
はラツチ回路40からの2番目のメロデイ音高デ
ータに応じて発光素子群74中の特定の発光素子
を点灯駆動して2番目に押すべき鍵を指示させ
る。そして、指示通りの押鍵がなされるたびに、
上記したと同様の動作がくりかえされ、スピーカ
64からは鍵盤68で押した鍵に対応するメロデ
イ音が奏出されると共に鍵盤68上では次に押す
べき鍵が発光素子の点灯により指示される。
このようなメロデイ演奏に連動して自動演奏装
置18は前述のワンキープレイモードの場合と同
様に自動演奏を遂行する。なお、演奏終了動作は
ワンキープレイモードの場合と同様である。
次に、第4図を参照して自動演奏装置18の動
作を述べる。
オブリガートデータ処理部においては、前述し
たプレイモード信号PLAY=“1”が発生される
と、これによつてアドレス発生器20が初期セツ
トされる。このため、アドレス発生器20はメモ
リ22に最初の読出アドレスを示すアドレス信号
を供給し、これに応じてメモリ22から最初のオ
ブリガートデータが読出される。この読出データ
のうち、オブリガート音高データOPはオブリガ
ート音形成回路90に、オブリガート符長データ
OLは符長カウント・比較回路92に供給される。
オブリガート音形成回路90はプレイモード信
号PLAYをイネーブル信号ENとして受信して動
作状態となつているので、メモリ22からの最初
の音高データOPに基づいて最初のオブリガート
音信号を電子的に形成する。
符長カウント・比較回路92は、テンポクロツ
ク信号TCLを計数するカウンタと、このカウン
タの計数データ及びメモリ22からの符長データ
OLを比較する比較器とを含むもので、カウンタ
の計数値が最初の符長データOLの示す符長に対
応した値に達すると、比較器が最初の一致信号を
発生し、この一致信号を最初の読出制御信号
ONEXTとして送出する。
この読出制御信号ONEXTはアドレス発生器2
0に供給され、発生アドレスを1つだけ歩進させ
ので、メモリ22からは2番目のオブリガートデ
ータが読出される。そして、前回同様に、オブリ
ガート音形成回路90では2番目のオブリガート
音信号が形成され、符長カウント・比較回路92
では2番目の読出制御信号ONEXTを発生させる
ための動作が行なわれる。この後は、同様の動作
がくりかえされ、符長の終りになるたびにメモリ
16から次のオブリガートデータが読出され、読
出データに対応したオブリガート音信号がオブリ
ガート音形成回路90から送出される。
和音データ処理部においては、前述したプレイ
モード信号PLAY=“1”が発生されると、これ
によつてアドレス発生器24が初期セツトされ
る。このため、アドレス発生器24はメモリ26
に最初の読出アドレスを示すアドレス信号を供給
し、これに応じてメモリ26から最初の和音デー
タが読出される。この読出データのうち、和音音
高データCPは伴奏音形成回路94に、和音符長
データCLは符長カウント・比較回路96に供給
される。
伴奏音形成回路94は、プレイモード信号
PLAYをイネーブル信号ENとして受信して動作
状態になると、メモリ26からの音高データCP
と、図示しないリズム選択データとに基づいて伴
奏音信号を電子的に形成するもので、伴奏音信号
としては、複数の和音構成音に対応した和音信号
と、発生すべき和音及びリズムに適合したベース
音信号とを発生し、必要に応じてアルペジヨ音信
号も発生しうるようになつている。
符長カウント・比較回路96は前述した符長カ
ウント・比較回路92と同様に構成され、同様に
動作するもので、最初の符長データCLの示す時
間長の終りになるタイミングで最初の読出制御信
号ANEXTを発生する。
この読出制御信号ANEXTはアドレス発生器
24に供給され、発生アドレスを1つだけ歩進さ
せるので、メモリ26からは2番目の和音データ
が読出される。そして、前回同様に、伴奏音形成
回路94では2番目の伴奏音信号が形成され、符
長カウント・比較回路96では2番目の読出制御
信号ANEXTを発生するための動作が行なわれ
る。この後は、同様の動作がくりかえされ、符長
データCLの示す時間長の終りになるたびにメモ
リ26から次の和音データが読出され、読出デー
タに対応した伴奏音信号が伴奏音形成回路94か
ら送出される。この場合、個々の伴奏音信号の送
出タイミングはパターンメモリ98からの伴奏タ
イミング信号ATに応じてリズムに連動して制御
される。
オートリズム部においては、前述したプレイモ
ード信号PLAY=“1”が発生されると、これを
イネーブル信号ENとして受信するカウンタ10
0がテンポクロツク信号TCLの計数を開始し、
その計数出力をパターンメモリ98に供給する。
また、パターンメモリ98にはリズムセレクタ1
02から選択されたリズム(例えばワルツ)に対
応したリズム指定データが供給される。このた
め、パターンメモリ98からは指定されたリズム
に対応するリズムパターン信号RP及び伴奏タイ
ミング信号ATがカウンタ100の計数出力に応
じて発生される。そして、リズムパターン信号
RPはリズム音源回路104内の各種の打楽器音
源を駆動してリズム音信号を発生させる。
上記のようにして発生されるオブリガート音信
号、伴奏音信号及びリズム音信号は楽音信号
ATOとして第1図の出力アンプ62に供給され、
スピーカ64から自動演奏音として発音される。
なお、上記のような自動演奏の進行はテンポクロ
ツク信号TCLによつて制御可能であり、例えば
テンポクロツク信号TCLの周波数を変更すれば
それに応じて自動演奏の進行テンポが変更され、
テンポクロツク信号TCLの発生を停止すればそ
れに応じて自動演奏の進行が停止されることは明
らかである。
次に、第5図を参照して、自動演奏進行制御回
路66の動作を説明する。この進行制御回路66
は、モードセレクトスイツチSW7の切換操作によ
りノーマルモード、ポーズモード又はスローモー
ドの動作が可能である。
まず、ノーマルモードの動作は予めスイツチ
SW7を接点Nの位置にセツトしておいた場合に行
なわれるものである。この場合、NANDゲート
110は一方の入力が“0”であり、常時出力信
号=“1”を発生しているので、これを入力とす
るANDゲート112は常時導通している。
クロツク分周回路114はクロツク信号φを分
周して進行制御用クロツク信号φ′を発生するもの
で、この信号φ′は可変分周回路116に供給され
る。また、ANDゲート118はスイツチSW7
接点Sからの信号“0”を一方の入力として受信
するので常時非導通であり、セレクタ120に入
力Bを選択するための信号=“0”を供給してい
る。このため、セレクタ120は固定コード発生
器122からの固定コードデータ「00111」(10進
数「7」に対応)を選択し、可変分周回路116
に分周比設定信号として供給する。従つて、可変
分周回路116は固定コードデータ「00111」に
対応した分周比でクロツク信号φ′を分周し、その
分周出力信号をANDゲート112を介してカウ
ンタ124にクロツク入力CKとして供給する。
このため、カウンタ124はクロツク入力CKを
計数し、その計数出力を比較回路126に一方の
比較入力Aとして供給する。
マニアル設定回路128は基準テンポを適宜マ
ニアル設定するためのもので、設定された基準テ
ンポに対応するテンポデータをセレクタ130に
入力Bとして供給するようになつている。セレク
タ130はスタート信号ΔSTRTによりカウンタ
132がリセツトされた後カウンタ132が3カ
ウントするまではANDゲート134の出力信号
が“0”であるので、この出力信号=“0”をイ
ンバータ136で反転した信号からなる選択信号
SB=“1”に応じてマニアル設定回路128から
の基準テンポに対応したテンポデータを比較回路
126に他方の比較入力Bとして供給する。
比較回路126は比較入力A及びBを比較して
両者が一致すると一致信号EQを発生する。この
一致信号EQはD−フリツプフロツプ138を介
してカウンタ124をリセツトさせるので、カウ
ンタ124はそのリセツトの後再びクロツク入力
CKを計数する。そして、同様の動作がくりかえ
され、比較回路126からは基準テンポに対応し
た周期で反復的に一致信号EQが発生される。
このようにして発生される一致信号EQはテン
ポクロツク信号TCLとして送出される。このと
きのテンポクロツク信号TCLはマニアル設定回
路128からのテンポデータが示す基準テンポに
対応した周波数を有しているので、前述の自動リ
ズム音は基準テンポに対応したテンポで奏出され
る。
次に、最初のキーオン信号KONが発生される
と、可変分周回路140に最初のメロデイ符長デ
ータMLが分周比設定信号として供給される。こ
のため、可変分周回路140はクロツク分周回路
114からの進行制御用クロツク信号φ′を最初の
メロデイ符長データMLに対応した分周比で分周
する。可変分周回路140からの分周出力信号は
インバータ142の出力信号=“1”により導通
しているANDゲート144を介してカウンタ1
46に供給される。可変分周回路140はカウン
タ146の計数値がすべての音符についてほぼ等
しくなるようにするため設けられたものであつ
て、長音符ほど分周比が大きくなるように構成さ
れている。
カウンタ146は最初のキーオン信号KONに
よつてリセツトされた後、ANDゲート144か
らの分周出力信号を計数する。そして、2番目の
キーオン信号KONが発生されると、カウンタ1
46は前回同様にリセツトされるが、そのリセツ
ト直前の計数データが2番目のキーオン信号
KONに応じてラツチ回路148にラツチされる。
すなわち、R−Sフリツプフロツプ150はOR
ゲート152からのスタート信号ΔSTRTによつ
てリセツトされているため、フリツプフロツプ1
50の出力Q=“0”をインバータ154で反転
した信号により導通しているANDゲート156
を介し、さらにORゲート158を介して2番目
のキーオン信号KONがラツチ回路148にロー
ド信号Lとして供給され、これに応じてラツチ回
路148がカウンタ146からのリセツト直前の
計数データをラツチするわけである。このときラ
ツチされる計数データは2番目のメロデイ音の押
鍵タイミングを示すものである。ここで、「押鍵」
とはワンキープレイモードの場合のスイツチ操作
も含むもので、このことは以下同様である。
また、最初及び2番目のキーオン信号KONは
インバータ160の出力信号=“1”により導通
しているANDゲート162を介してカウンタ1
32に供給されるので、これに応じてカウンタ1
32は2カウント歩進する。
この後、3番目のキーオン信号KONはカウン
タ146をリセツトさせるが、そのリセツト直前
の計数データが3番目のキーオン信号KONに応
じて前回同様にラツチ回路148にラツチされ
る。また、ラツチ回路148にラツチされていた
2番目のメロデイ音の押鍵に対応した計数データ
は3番目のキーオン信号KONからなるロード信
号Lに応じてラツチ回路164にラツチされる。
このため、平均化回路166はラツチ回路148
からの3番目のメロデイ音の押鍵に対応した計数
データとラツチ回路164からの2番目のメロデ
イ音の押鍵に対応した計数データとをそれぞれ入
力A及びBとして受信し、(A+B)/2なる平
均化処理を施してセレクタ130に入力Aとして
供給する。このとき、カウンタ132は3番目の
メロデイ音の押鍵に基づいて発生された3番目の
キーオン信号KONをカウントして出力信号=
“1”をANDゲート134及びインバータ160
に供給する。このため、インバータ160はその
出力信号=“0”によりANDゲート162を非導
通にしてこの後キーオン信号KONがカウンタ1
32に供給されるのを禁止する。また、ANDゲ
ート134はプレイモード信号PLAYによつて導
通しているので、カウンタ132の出力信号=
“1”をセレクタ130に入力Aを選択するため
の選択信号SAとして供給する。このため、セレ
クタ130は平均化回路166からの平均化デー
タを比較回路126に入力Bとして供給する。従
つて、この時点で比較回路126の入力Bとして
のテンポデータはマニアル設定回路128からの
基準テンポに対応したものから平均化回路166
からの平均化データに切換えられ、テンポクロツ
ク信号TCLの周波数は2番目のメロデイ音の押
鍵と3番目のメロデイ音の押鍵とに関する平均テ
ンポデータに応じて制御されるようになる。
ここで、2番目及び3番目のメロデイ音の押鍵
がいずれも基準テンポに対応してなされた一致押
鍵である場合には、テンポクロツク信号TCLの
周波数は以前の基準テンポに対応したものとかわ
らないが、例えば3番目のメロデイ音の押鍵が早
押鍵であつたり、遅押鍵であつたりした場合に
は、テンポクロツク信号TCLの周波数が変化す
る。
すなわち、早押鍵の場合には、比較回路126
の入力Bとしてのテンポデータが基準テンポに対
応したものよりも小さい計数値を示すので、テン
ポクロツク信号TCLの周波数は高くなり、自動
演奏のテンポはマニアル演奏のテンポに追従して
早くなる。
また、遅押鍵の場合には、比較回路126の入
力Bとしてのテンポデータが基準テンポに対応し
たものより大きい計数値を示すので、テンポクロ
ツク信号TCLの周波数は低くなり、自動演奏の
テンポはマニアル演奏のテンポに追従して遅くな
る。
3番目のメロデイ音の押鍵に関して上述したよ
うなテンポ追従制御動作は5番目以降の各メロデ
イ音の押鍵についても同様にして行なわれる。
なお、上記したように平均化回路166を設け
てマニアル演奏テンポデータを平均化するように
構成すると、マニアル演奏のテンポに対して自動
演奏のテンポが過敏に追従するのを防止すること
ができる。
上記のようなテンポ追従制御動作において、自
動演奏テンポがあまりにも上昇又は下降すると好
ましくないので、テンポ上昇及びテンポ下降を制
限するための回路が設けられている。
テンポ下降を制限するための回路において、乗
算回路168は平均化回路166からの出力デー
タを0.75倍するもので、その乗算出力を比較回路
170に入力Bとして供給する。比較回路170
の入力Aとしてはカウンタ146の計数出力が供
給されており、比較回路170は入力A及びBを
比較してA<Bのあいだ出力信号=“1”をAND
ゲート172に供給し、A=Bになると、出力信
号=“1”をD−フリツプフロツプ174を介し、
さらにORゲート152を介してフリツプフロツ
プ150にリセツト入力Rとして供給する。例え
ば、4番目のメロデイ音に対応した押鍵が平均化
回路166からの出力データの示す平均計数値の
75%よりも早い時点になされたものとすると、キ
ーオン信号KONがANDゲート172を介してフ
リツプフロツプ150をセツトさせるので、フリ
ツプフロツプ150の出力Q=“1”によつて
ANDゲート176が導通する。そして、カウン
タ146の計数値が前述の平均計数値の75%に達
する時点に比較回路170がA=Bに対応した出
力信号=“1”を発生すると、この信号=“1”が
ANDゲート176を介し、さらにORゲート15
8を介してラツチ回路148及び164にロード
信号Lとして供給される。このため、ラツチ回路
148には、過去2回の押鍵に関する平均計数値
の75%に対応した計数データがラツチされ、ラツ
チ回路148に先にラツチされていた3番目のメ
ロデイ音の押鍵に対応した計数データはラツチ回
路164に転送される。なお、フリツプフロツプ
150は、比較回路170からフリツプフロツプ
174及びORゲート152を介して供給される
A=Bに対応した出力信号によつてリセツトされ
る。
また、4番目のメロデイ音の押鍵タイミングが
過去2回の押鍵に関する平均計数値の75%以上で
あるときは、フリツプフロツプ150がリセツト
状態であるので、キーオン信号KONはANDゲー
ト156を介し、さらにORゲート158を介し
てラツチ回路148及び164にロード信号Lと
して供給される。このため、ラツチ回路148に
は4番目のメロデイ音の押鍵タイミングが早いか
遅いかに応じてそれぞれ小さい又は大きい計数値
を示す計数データがラツチされ、ラツチ回路14
8に先にラツチされていた3番目のメロデイ音の
押鍵に対応した計数データはラツチ回路164に
転送される。
一方、テンポ上昇を制限するための回路におい
ては、平均化回路166の出力データを1.25倍す
る乗算回路178と、カウンタ146からの計数
データ及び乗算回路178の出力データをそれぞ
れ入力A及びBとして受信する比較回路180と
が設けられており、比較回路180は入力A及び
Bが一致すると、一致信号EQ=“1”をインバー
タ142に供給するようになつている。このた
め、例えば4番目のメロデイ音に対応した押鍵が
平均化回路166からの出力データの示す平均計
数値の125%よりも遅い時点になされたものとす
ると、比較回路180はカウンタ146の計数値
が平均化回路166の出力データの示す平均計数
値の1.25倍に達した時点で一致信号EQを発生す
る。この一致信号EQはインバータ142を介し
てANDゲート144を非導通にするので、カウ
ンタ146の計数値は平均化回路166の出力デ
ータの示す平均計数値の1.25倍より大きくなるこ
とはない。
次に、ポーズモードの動作を述べると、この動
作は予めモードセレクトスイツチSW7を接点Pの
位置にセツトしておいた場合に行なわれる。この
場合、NANDゲート110はスイツチSW7の接
点Pから信号“1”を一方の入力として受信する
ので、他方の入力が“1”にならない限り出力信
号=“1”を送出してANDゲート112を導通さ
せる。また、ANDゲート118は一方の入力が
“0”であり、常時非導通である。従つて、
NANDゲート110の他方の入力が“1”にな
らない限り前述したノーマルモードの場合と同様
にテンポクロツク信号TCLが発生される。
最初のキーオン信号KONが発生されると、こ
の信号はカウンタ182をリセツトさせる。カウ
ンタ182はこのリセツトの後、ANDゲート1
84を介して供給されるテンポクロツク信号
TCLを計数し、その計数データをNANDゲート
186に供給すると共に比較回路188に入力A
として供給する。また、比較回路188の入力B
としては、最初のキーオン信号KONの発生と同
時に最初のメロデイ符長データMLが供給され
る。
比較回路188は入力A及びBを比較してA≧
Bになる(すなわち、符長データMLの示す押鍵
すべきタイミングと同時又はそれより遅れて押鍵
がなされる)と、出力信号=“1”を発生するも
ので、A<Bの早押鍵ならば出力信号は“0”で
ある。例えば2番目のメロデイ音に対応した押鍵
がA<Bの早押鍵であるとすると、2番目のキー
オン信号KONはカウンタ182をリセツトさせ、
これと同時に比較回路188には2番目のメロデ
イ符長データが供給される。そして、A<Bの早
押鍵である限り、3番目以降の押鍵についても同
様の動作がくりかえされ、テンポクロツク信号
TCLの周波数は前述したノーマルモードの場合
と同様にマニアル演奏テンポに追従して制御され
る。
ここで、例えば10番目のメロデイ音に対応した
押鍵タイミングが9番目のメロデイ符長データ
MLの示すタイミングより遅れたものとすると、
比較回路188はA≧Bに対応した出力信号=
“1”をNANDゲート110に供給する。このた
め、NANDゲート110は出力信号=“0”とな
り、ANDゲート112を非導通にする。従つて、
テンポクロツク信号TCLの発生は停止され、自
動演奏も停止される。そして、このような停止状
態は10番目のメロデイ音に対応した押鍵がなされ
ると解除される。なお、カウンタ182の計数値
が最大値に達するまでに押鍵がなされないと、カ
ウンタ182の計数データが全ビツト“1”にな
るのに応じてNANDゲート186が出力信号=
“0”を発生してANDゲート184からカウンタ
182へのテンポクロツク信号TCLの供給を阻
止する。
次に、スローモードの動作を述べると、この動
作は予めモードセレクトスイツチSW7を接点Sの
位置にセツトしておいた場合に行なわれる。この
場合、NANDゲート110は一方の入力が“0”
であり、常時出力信号=“1”を発生してANDゲ
ート112を導通させている。また、ANDゲー
ト118はスイツチSW7の接点Sからの信号
“1”を一方の入力として常時受信しているので、
比較回路188から供給される他方の入力に応じ
て出力信号“1”又は“0”を発生する。
比較回路188は、前述のポーズモードの場合
と同様に動作し、A≧Bの同時押鍵又は遅押鍵な
らば出力信号=“1”を、A<Bの早押鍵ならば
出力信号=“0”をANDゲート118に供給す
る。従つて、A<Bの早押鍵がなされる限り、
ANDゲート118の出力信号は“0”であり、
テンポクロツク信号TCLの周波数は前述したノ
ーマルモードの場合と同様にマニアル演奏テンポ
に追従して制御される。
一方、A≧Bの同時押鍵又は遅押鍵がなされる
と、ANDゲート118は出力信号=“1”をセレ
クタ120に入力Aを選択するための信号SAと
して供給する。このため、セレクタ120はラツ
チ回路190の出力データを選択送出するように
なる。このときラツチ回路190には、セレクタ
120の出力データを入力Aとして受信する加算
回路192から固定コードデータ「00111」が可
変分周回路116の出力信号に応じてラツチされ
ているので、セレクタ120は入力Aを選択する
状態になつた時点で出力データ「00111」を送出
する。
また、セレクタ120の出力データを受信する
NANDゲート194は出力信号=“1”をAND
ゲート196に供給してこれを導通させているの
で、比較回路188がA≧Bに対応した出力信号
=“1”をANDゲート196に供給すると、加算
回路192にはANDゲート196の出力信号=
“1”をLSB(最下位ビツト)とし且つ残り4ビ
ツトが“0”のデータが入力Bとして供給され
る。このため、加算回路192は入力A及びBを
加算し、その加算出力データをラツチ回路190
に供給する。
ラツチ回路190が可変分周回路116の出力
信号に応じて加算回路192からの加算出力デー
タをラツチすると、セレクタ120の出力データ
の値は1だけ増加する。そして、同様の動作がく
りかえされ、セレクタ120の出力データは
「11111」(10進数で31に対応)に向けて1つづつ
増加する。このため、可変分周回路116の分周
比は徐々に増大し、テンポクロツク信号TCLの
周波数は徐々に低下する。
セレクタ120の出力データが「11111」にな
ると、NANDゲート194が出力信号=“0”を
発生し、ANDゲート196から加算回路192
へのLSB=“1”の供給を阻止するので、テンポ
クロツク信号TCLはセレクタ120の出力デー
タ「11111」に対応した最低周波数となる。
上記のようなテンポクロツク信号TCLの周波
数低下に伴つて自動演奏テンポは徐々に低下し、
最終的にはTCLの最低周波数に対応したテンポ
になる。そして、この後、比較回路188の比較
条件A<Bを満足するような早押鍵がなされる
と、テンポクロツク信号TCLの周波数が元の値
に戻り、ひいては自動演奏のテンポも元通り早く
なる。なお、テンポクロツク信号TCLが上記の
ように低下した状態でも前述したノーマルモード
の場合と同様なテンポ追従制御動作が行なわれ
る。
以上のように、この発明によれば、次のような
優れた作用効果が得られる。
(1) ワンキープレイ、エニーキープレイ又は選択
的キープレイのいずれのモードによつてもマニ
アル演奏が可能であり、しかもいずれのマニア
ル演奏でもそれに連動してオブリガート、和
音、ベース、アルペジオ、リズム等の自動演奏
の進行テンポがマニアル操作子の操作タイミン
グと記憶に係るタイミングデータとに基づいて
制御されるので、自動演奏の独走が防止される
と共に、マニアル演奏曲に適合した進行テンポ
制御が可能となる。
(2) データ読出タイミングは自動演奏の進行とは
無関係にマニアル操作タイミングに応じて決定
されるので、データ読出回路の構成が簡略にな
る。また、マニアル操作子を操作すると、その
操作のタイミングで読出しに係る音高データに
対応する楽音信号が発生されるので、記憶に係
るタイミングデータに左右されずに自由な演奏
を楽しめる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例による電子楽器
のブロツク図、第2図及び第3図は、上記電子楽
器で用いられるデータのフオーマツトを示す図、
第4図は、自動演奏装置のブロツク図、第5図
は、自動演奏進行制御回路の具体例を示す回路図
である。 10……楽譜、10a……記録媒体、12……
楽譜データ読取装置、16,22,26……デー
タメモリ、18……自動演奏装置、56……読出
音形成回路、68……鍵盤、72……押鍵指示回
路、76……鍵演奏音形成回路、66……自動演
奏進行制御回路、SW2,SW7……モードセレクト
スイツチ、SW3……ワンキープレイ用押ボタンス
イツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a) 順次の音符について各音符毎に発生すべき
    楽音の音高を表わす音高データと該楽音の発生
    タイミングを表わすタイミングデータとを記憶
    する記憶装置と、 (b) マニアル操作子と、 (c) 前記記憶装置のタイミングデータとは関係な
    く前記マニアル操作子の操作毎に該操作に応答
    して1音符分の音高データ及びタイミングデー
    タを読出すようにして該マニアル操作子の順次
    の操作に応答して前記順次の音符に関する音高
    データ及びタイミングデータを前記記憶装置か
    ら読出す読出手段と、 (d) 前記記憶装置から音高データが読出されるた
    びに該音高データに対応する楽音信号を発生す
    る楽音発生手段と、 (e) テンポクロツク信号を発生する手段と、 (f) 前記テンポクロツク信号に基づいて自動的に
    音楽を演奏する自動演奏手段と、 (g) 前記マニアル操作子の操作タイミングと前記
    記憶装置から読出されたタイミングデータとに
    基づいて前記テンポクロツク信号の周波数を制
    御することにより前記自動演奏手段による自動
    演奏の進行テンポを制御する進行制御手段と をそなえた電子楽器。 2 特許請求の範囲第1項に記載の電子楽器にお
    いて、前記マニアル操作子は、押ボタンスイツチ
    からなつていることを特徴とする電子楽器。 3 特許請求の範囲第1項に記載の電子楽器にお
    いて、前記マニアル操作子は、鍵盤の鍵スイツチ
    からなつていることを特徴とする電子楽器。 4(a) 順次の音符について各音符毎に発生すべき
    楽音の音高を表わす音高データと該楽音の発生
    タイミングを表わすタイミングデータとを記憶
    する記憶装置と、 (b) 複数の鍵スイツチを有する鍵盤と、 (c) この鍵盤での鍵スイツチの操作に応じた押鍵
    データに基づいて楽音信号を発生する楽音発生
    手段と、 (d) 前記記憶装置に供給すべくアドレス信号を発
    生するアドレス発生手段であつて、該アドレス
    信号の指示するアドレス毎に1音符分の音高デ
    ータ及びタイミングデータを読出すようにして
    順次の指示アドレスに対応して前記順次の音符
    に関する音高データ及びタイミングデータを前
    記記憶装置から読出すものと、 (e) 前記記憶装置から音高データが読出されるた
    びに該音高データと前記鍵盤からの押鍵データ
    とを比較し、両者が音高にて一致していると一
    致信号を前記アドレス発生手段に供給して前記
    記憶装置のタイミングデータとは関係なく前記
    アドレス信号の指示アドレスを歩進させる歩進
    制御手段と、 (f) テンポクロツク信号を発生する手段と、 (g) 前記テンポクロツク信号に基づいて自動的に
    音楽を演奏する自動演奏手段と、 (h) 前記歩進制御手段からの一致信号と前記記憶
    装置から読出されたタイミングデータとに基づ
    いて前記テンポクロツク信号の周波数を制御す
    ることにより前記自動演奏手段による自動演奏
    の進行テンポを制御する進行制御手段と をそなえた電子楽器。
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