JPH0561093A - トリミング撮影可能なカメラ - Google Patents

トリミング撮影可能なカメラ

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Publication number
JPH0561093A
JPH0561093A JP3250556A JP25055691A JPH0561093A JP H0561093 A JPH0561093 A JP H0561093A JP 3250556 A JP3250556 A JP 3250556A JP 25055691 A JP25055691 A JP 25055691A JP H0561093 A JPH0561093 A JP H0561093A
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JP
Japan
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zoom
focal length
trimming
photographing
zooming
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Application number
JP3250556A
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English (en)
Inventor
Kiyosada Machida
清貞 町田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH0561093A publication Critical patent/JPH0561093A/ja
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成でありながら1つの駆動手段によ
り撮影レンズの焦点距離の変更およびファインダの焦点
距離の切換を行いうるトリミング撮影可能なカメラを提
供する。 【構成】 ズームアップ・ダウンスイッチSW3、SW
4により撮影用ズームレンズ1が光学ズーム範囲の最長
焦点距離より長焦点側へのズーミングが指令され、ある
いは、疑似ズーム範囲の最短合成焦点距離より短焦点側
へのズーミングが指令され、その焦点距離が連続的に変
化するように駆動手段42を駆動して通常撮影モードと
トリミング撮影モードとの間のモード切換動作を行う際
に、駆動手段42とズーム式ファインダ7との間に、モ
ード切換動作時においてズーム式ファインダ7のズーミ
ングを停止させる停止機構3を介装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズーム撮影に加えて、
トリミングによる疑似的なズーム撮影を行うことのでき
るトリミング撮影可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、撮影レンズ(ズームレンズ)
のズーミング(焦点距離の変更)に連動して、ファイン
ダの変倍レンズをその光軸方向に移動させてファインダ
の焦点距離を撮影レンズの焦点距離に応じて変化させ
る、いわゆるズーム式ファインダ(以下、ズームファイ
ンダと称する)を有するカメラが種々提案されている。
【0003】一方、シャッタレリーズによってフィルム
上に形成される露光領域のうち所定のトリミング領域の
みをプリントする旨の情報(トリミング情報)を例えば
フィルムの余白部分に記録する、いわゆるトリミング撮
影が可能なカメラも知られている(特開昭61−285
432号公報など)。記録されたトリミング情報はラボ
側で読み取られ、それに基づいてトリミング領域のみが
拡大されプリントされる。ここで、トリミング領域は通
常撮影によるプリント領域よりも小さいので、トリミン
グ撮影モードと通常撮影モードとの切換えに伴って撮影
範囲が変更されることになり、その切換に連動してファ
インダの焦点距離を変更する必要がある。
【0004】従来、モード切換に伴ってファインダの焦
点距離を変更する手法としては、撮影レンズをズーミン
グさせる駆動手段(モータ)とズームファインダをズー
ミングさせる駆動手段(モータ)とを別に設け、撮影レ
ンズのズーミングとズームファインダのズーミングとを
独立して行うようなものがあった。これ以外にも、撮影
レンズをズーミングさせる駆動手段(モータ)に連動し
てコンバータレンズを挿脱することによりファインダの
焦点距離を切り換えることも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影レ
ンズ用の駆動手段とズームファインダの駆動手段との2
種類の駆動手段を用意する構成では、これら駆動手段を
カメラ内に配置するのはスペース的に不利であり、か
つ、コストが嵩む、という問題があった。しかも、ズー
ミング時にこれら2つのモータが同時に稼働することと
なり、大きな電流値を必要として電池電源に与える負担
も大きい。一方、コンバータレンズの挿脱によりファイ
ンダの焦点距離を切り換える構成では、ズームファイン
ダのズーミング機構に加えてコンバータレンズの挿脱機
構を必要とし、全体の機構が複雑となるという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、簡易な構成でありながら
1つの駆動手段により撮影レンズの焦点距離の変更およ
びファインダの焦点距離の切換を行いうるトリミング撮
影可能なカメラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1、図
3および図4に対応付けて説明すると、本発明は、撮影
用ズームレンズ1と、ズーム式ファインダ7と、前記撮
影用ズームレンズ1およびズーム式ファインダ42をズ
ーミングさせる共通の駆動手段42と、前記駆動手段4
2へ前記撮影用ズームレンズ1等のズーミングの指令を
行う指令手段SW3、SW4とを備え、前記撮影用ズー
ムレンズ1の光学ズーム範囲の焦点距離で撮影を行う通
常撮影モード、および、前記光学ズーム範囲の焦点距離
にトリミング倍率を乗じて得られ、前記光学ズーム範囲
の最長焦点距離より長焦点側の領域を有する疑似ズーム
範囲の合成焦点距離を設定し、撮影画面51の一部をト
リミングして疑似的な望遠効果を得るトリミング撮影モ
ードを有するトリミング撮影可能なカメラに適用され
る。そして、請求項1の発明は、前記指令手段SW3、
SW4により前記撮影用ズームレンズ1が光学ズーム範
囲の最長焦点距離より長焦点側へのズーミングが指令さ
れ、あるいは、疑似ズーム範囲の最短合成焦点距離より
短焦点側へのズーミングが指令されると、その焦点距離
が連続的に変化するように前記駆動手段42を駆動して
モード切換動作を行う制御手段40と、前記駆動手段4
2とズーム式ファインダ7との間に介装され、モード切
換動作時においてズーム式ファインダ7のズーミングを
停止させる停止機構3とを設けることにより、上述の目
的を達成している。また、請求項2の発明は、請求項1
に記載のトリミング撮影可能なカメラにおいて、前記光
学ズーム範囲の一部の焦点距離と前記疑似ズーム範囲の
一部の焦点距離とが重複するように前記トリミング倍率
を設定したものである。さらに、請求項3の発明は、請
求項1または2に記載のトリミング撮影可能なカメラに
おいて、前記停止機構3をカム機構3としたものであ
る。
【0008】
【作用】指令手段SW3、SW4により前記撮影用ズー
ムレンズ1が光学ズーム範囲の最長焦点距離より長焦点
側へのズーミングが指令され、あるいは、疑似ズーム範
囲の最短合成焦点距離より短焦点側へのズーミングが指
令されると、制御手段40はその焦点距離が連続的に変
化するように駆動手段42を駆動し、これにより、モー
ド切換に伴った撮影用ズームレンズ1のズーミングが行
われる。一方、モード切換の前後でズーム式ファインダ
7はズーミングする必要がないので、停止機構3により
ズーム式ファインダ7のズーミングが停止される。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。図1は本発明によるトリミング撮
影可能なカメラの一実施例のファインダの構成を示す斜
視図である。
【0011】なお、本実施例のカメラは、図4に示すフ
ィルム50上の矩形露光領域51全体のプリントを指示
する通常撮影と、露光領域51中のトリミング領域52
のみのプリントを指示するトリミング撮影とが可能とさ
れ、トリミング撮影時のプリント倍率は通常撮影時のそ
れよりも小さくなる。ここで、露光領域51は、通常の
35mmフィルム50であれば縦が24mm、横が36
mmであり、トリミング領域52の縦寸法をA、横寸法
をBとすると、通常撮影時のプリント倍率に対するトリ
ミング撮影時のプリント倍率Mは M=24/A=36/B の式より求められる。
【0012】通常撮影を行う通常撮影モードと、トリミ
ング撮影を行うトリミング撮影モードとの切換えは、図
3に示すズームアップスイッチSW3、ズームダウンス
イッチSW4より指令され、トリミング撮影指令時に
は、各駒の露光領域51に対応してトリミング情報が例
えばフィルムの余白部分に記録される。その記録方式
は、光学的、電気的あるいは磁気的など種々の方式が考
えられる。また記録領域もフィルムの余白部分に限定さ
れず、例えばパトローネの所定記録領域に記録するよう
にしてもよい。記録されたトリミング情報はラボ側で読
み取られ、それに基づいてトリミング領域52のみが拡
大されプリントされる。
【0013】図1に戻って、2は撮影レンズ鏡筒を構成
するズーム環であり、内部にズームレンズ光学系1が収
納される。このズーム環2の外周面に形成されたギア部
2aにはギアG1が噛合され、ズームレンズ駆動モータ
42(図3)によるギアG1の回転に伴ってズーム環2
が回転し、その回転量に応じて図示されない駆動系によ
りズームレンズ光学系1の焦点距離が最短焦点距離(ワ
イド端)から最長焦点距離(テレ端)まで変化する。な
お、本実施例では、ズームレンズ光学系1の焦点距離F
=35〜70mmである。
【0014】またズーム環2の回転は、そのギア部2a
およびギアG2〜G7を順に介して板カム3のラック4
に伝達され、ギアG7の回転によりカム3が図1におい
て矢印A、Bの方向に往復動する。カム3には2つのカ
ム孔5、6がそれぞれ形成され、カム3の往復動に伴っ
てカム孔5、6が移動する。
【0015】7はズームファインダであり、このファイ
ンダ7は、レンズホルダ8、9に保持された一対の対物
レンズL1、L2、ミラーM1、M2およびプリズムP
からなる反転光学系と、フィールドレンズ10と、視野
枠11と、接眼レンズ12とから構成されている。対物
レンズL1は、カメラ本体の前部に設けられた対物窓
(図示略)と対向しており、対物窓からの被写体光は、
レンズL1、L2を通過してミラーM1で反射され、そ
の反射光はフィールドレンズ10を通過した後、視野枠
11の近傍に結像される。撮影者は、この像をプリズム
P、ミラーM2を介して接眼レンズ12で観察する。
【0016】レンズホルダ8、9は、ガイド棒13に対
してカメラ前後方向(対物レンズL1、L2の光軸方
向)に摺動可能に支持され、かつ、図1においてその付
勢方向のみを図示するバネ14、15により互いに離間
する方向に付勢されている。ホルダ8、9にはその下端
にカムフォロア8a、9aが形成され、これらカムフォ
ロア8a、9aはカム3のカム孔6、5にそれぞれ係合
されている。したがって、カム3の往復動に伴うカム孔
6、5の移動によりホルダ8、9がガイド棒13に沿っ
て移動し、これにより対物レンズL1、L2間の距離が
変化してファインダの焦点距離GFが最短焦点距離35
mmから最長焦点距離98mmまで変更される。
【0017】図5は、図1に示すトリミング撮影可能な
カメラのレンズ光学系1の焦点距離とトリミング撮影時
における合成焦点距離との関係を示す図である。図5の
横軸には撮影用ズームレンズの焦点距離Fをとり、縦軸
にはズームレンズの焦点距離Fとトリミング倍率Mとの
関係より得られる画角を焦点距離に換算した合成焦点距
離をとる。この合成焦点距離はF×Mの形で表せる。な
お、本実施例では、トリミング撮影モード時のトリミン
グ倍率β=1.4としている。
【0018】トリミング倍率β=1、すなわち通常の撮
影時は、ズームレンズ光学系1のズーミングに伴って、
その焦点距離Fが35〜70mmの範囲で変化する。ま
た、トリミング倍率β=1.4のトリミング撮影時は、
ズームレンズ光学系1の焦点距離F=43〜70mmの
範囲のズーミングにともなって、合成焦点距離が60〜
98mmの範囲で変化する。トリミング撮影モード時の
最長合成焦点距離98mmは、ズームレンズ光学系1の
テレ端F=70mmでトリミング倍率β=1.4のトリ
ミング撮影を行なった時の焦点距離に相当し、一方、最
短合成焦点距離60mmは、ズームレンズ光学系1の焦
点距離F=43mmでトリミング倍率β=1.4のトリ
ミング撮影を行なった時の焦点距離に相当する。従っ
て、ズームファインダ7のズーミング範囲は35〜98
mmの範囲となる。
【0019】なお、本実施例では、ズームレンズ光学系
1のズーム範囲における焦点距離F=60〜70mmの
範囲と、倍率β=1.4でトリミング撮影を行なった時
の合成焦点距離60〜70mmの範囲とが重複する。
【0020】図2は、板カム3のみを取り出して示した
平面図である。板カム3に形成されたカム孔5は、図2
に示すように、板カム3の往復動方向(図2中に矢印で
示す)に平行な領域5aと、この領域5aに連続して設
けられてその先端が漸次他方のカム孔6に近接するよう
に斜めに形成された領域5bと、この領域5bに平行に
形成された領域5dと、これら領域5b、5dを連結す
る領域5aに平行な領域5c、5eとから構成されてい
る。カム孔6もまた同様に、それぞれ平行な領域6a、
6c、6eおよびこれに斜めに交叉する領域6b、6d
とから構成されている。
【0021】領域5a、6aはファインダ7のリセット
領域であり、先端a、a´が電源オフ時のリセット位
置、領域5b、6bとの交点b、b´がワイド端(GF
=35mm)に相当する位置である。領域5b、6bは
通常撮影モード時におけるファインダ7のズーム範囲に
対応する領域であり、領域5c、6cとの交点の手前の
位置c、c´が通常撮影モード時のテレ端(GF=70
mm)に相当する位置である。領域5d、6dはトリミ
ング撮影モード時におけるファインダ7のズーム範囲に
対応する領域であり、先端d、d´がトリミング撮影モ
ード時のテレ端(GF=98mm)に相当する位置、領
域5e、6eとの交点e、e´がトリミング撮影モード
時のワイド端(GF=60mm)に相当する位置であ
る。
【0022】また、図2において、20はカム孔5の領
域5bの側方に設けられ、回転軸20aにより回動可能
に支持されたレバーである。このレバー20は、その付
勢方向のみを図示するバネ21により図中において反時
計回り方向に付勢され、不図示のストッパによりその先
端20bがカム孔5の領域5b、5cの交点部を遮るよ
うに配置されている。このレバー20の端面20cは領
域5cの端面の一部を構成している。また、カム孔6の
領域6bの側方にも同様のレバー22およびバネ23が
設けられている。
【0023】同様に、24はカム孔5の領域5cの側方
に設けられ、回転軸24aにより回動可能に支持された
レバーである。このレバー24は、その付勢方向のみを
図示するバネ25により図中において反時計回り方向に
付勢され、不図示のストッパによりその先端24bがカ
ム孔5の領域5c、5dの交点部を遮るように配置され
ている。このレバー24の端面24cは領域5dの端面
の一部を構成している。また、カム孔6の領域6cの側
方にも同様のレバー26およびバネ27が設けられてい
る。
【0024】図3は、本実施例のカメラの回路構成を示
すブロック図である。図3において、40はカメラ全体
の制御を司るマイクロコンピュータやその他の周辺回路
を内蔵した制御回路であり、メモリ、判断回路、演算回
路、タイマ等を備えている。41は撮影用ズームレンズ
駆動回路であり、ズームレンズ光学系(図3において図
示略)をワイド端からテレ端まで移動させるズームレン
ズ駆動モータ42の駆動制御を行う。43は記録回路で
あり、記録装置44を介してフィルム(図3において図
示略)上にトリミング撮影に関する情報を記録する。
【0025】SW1およびSW2はカメラ本体のレリー
ズ釦に連動している半押しおよび全押しスイッチであ
り、スイッチSW1はレリーズ釦の第1ストロークでオ
ンし、スイッチSW2はレリーズ釦の第2ストロークで
オンする。SW3はズームレンズを移動してズームアッ
プさせるズームアップスイッチ、SW4はズームレンズ
を移動してズームダウンさせるズームダウンスイッチで
ある。
【0026】なお、請求の範囲と実施例との対応におい
て、ズームレンズ光学系1は撮影用ズームレンズを、ズ
ームレンズ駆動モータ42は駆動手段を、ズームアップ
・ダウンスイッチSW3、SW4は指令手段を、ズーム
ファインダ7はズーム式ファインダを、制御回路40は
制御手段を、板カム3は停止機構をそれぞれ構成してい
る。
【0027】次に、実施例の動作を説明する。 (1)カメラ始動→通常撮影モード 図2において、レンズホルダ8、9のカムフォロア8
a、9aがカム孔6、5の領域6a、5aの先端a´、
aに位置している状態がカメラの電源がオフの状態であ
り、ズームファインダ7はリセット位置にある。この状
態で、不図示のカメラのメインスイッチをオンさせてカ
メラの電源をオンにすると、ズームレンズ駆動モータ4
2が回転駆動されてギアG1が図1において時計回り方
向に回転され、ズーム環2が反時計回り方向に回転され
てズームレンズ光学系1がワイド端(F=35mm)ま
でズームアップされる。これと同時に、ギア部2aが反
時計回り方向に回転されることで、ギアG2〜G7およ
びラック4を介して板カム3が図1および図2において
矢印A方向に水平移動される。これに伴い、カムフォロ
ア8a、9aがカム孔6、5の領域6a、5a内を図2
において左方にスライドし、交点b´、bへと移動す
る。この交点b´、bは、上述のようにズームファイン
ダ7の焦点距離が通常撮影モード時のワイド端(GF=
35mm)となる位置である。
【0028】なお、レンズホルダ8、9は、上述のよう
にバネ14、15により互いに離間する方向、すなわち
図2においてレンズホルダ8は下方に、レンズホルダ9
は上方に付勢されているので、カムフォロア8aはカム
孔6の下側の側面に接触しつつ、カムフォロア9aはカ
ム孔5の上側の側面に接触しつつスライドする。これ
は、以降の動作において共通である。
【0029】そして、ズームアップスイッチSW3が操
作されると、ズームレンズ駆動モータ42がさらに同一
方向に回転駆動されることによりレンズホルダ8、9の
カムフォロア8a、9aがカム孔6、5の領域6b、5
b内に進入し、以降は、ズームレンズ光学系1およびズ
ームファインダ7は通常撮影モードにおけるズーム範囲
内で作動される。すなわち、ズームアップ(ダウン)ス
イッチSW3(SW4)の操作により、制御回路40が
撮影用ズームレンズ駆動回路41を介しズームレンズ駆
動モータ42を正転または逆転させ、これによりズーム
環2が反時計回り方向(時計回り方向)に回転されて撮
影レンズのズームアップ(ズームダウン)が行われる。
またこのとき、ズーム環2の回転に伴ってギアG2〜G
7およびラック4を介して板カム3が図1、図2におい
て矢印A方向(B方向)に水平移動され、カム孔6、5
の移動により対物レンズL1、L2が光軸方向に駆動さ
れてファインダ4のズーミングが行われる。
【0030】具体的には、図1において対物レンズL1
はワイド端において最も前方(被写体寄り)に位置し、
長焦点側に向うに従って漸次後方(フィルム寄り)に移
動し、テレ端において最も後方に位置する。一方、対物
レンズL2はワイド端において最も後方に位置し、長焦
点側に向うに従って漸次前方に移動し、テレ端において
最も前方に位置する。以上のことより、対物レンズL
1、L2間の距離はワイド端において最も広く、テレ端
において最も狭くなる。これによりファインダの焦点距
離がズームレンズ光学系の焦点距離に対応して変更され
る。
【0031】この際、ズームアップスイッチSW3が操
作されてズームレンズ光学系1およびズームファインダ
7がテレ端(F=GF=70mm)に至ったとき、レン
ズホルダ8、9のカムフォロア8a、9aは、カム孔
6、5の領域6b、5bの交点c´、cに位置してお
り、このカムフォロア8a、9aは、その側方にあるレ
バー先端22b、20bを領域6b、5bから退避させ
る方向に押しやっているが、このレバー22、20を押
し退けるまでには至っていない。
【0032】(2)トリミング撮影モードへの切換 ズームレンズ光学系1のテレ端(図2においてb、b
´)において、撮影者がさらにズームアップスイッチS
W3を操作してズームレンズ光学系1のズームアップを
指令すると、制御回路40は撮影用ズームレンズ駆動回
路41を介してズームレンズ駆動モータ42を所定方向
に回転させ、ギアG1を介してズーム環2を反時計回り
方向、すなわち長焦点側に回転させる。
【0033】ズーム環2がテレ端より更に長焦点側に回
転されると、レンズホルダ8、9のカムフォロア8a、
9aはレバー22、20を押し退けてカム孔6、5の領
域6c、5c内に至る。押し退けられたレバー22、2
0はバネ23、21の付勢力により原位置に復帰され、
領域6b、5bと領域6c、5cとの交点部は再度レバ
ー先端22b、20bにより遮られる。この状態で、撮
影者がズームダウンスイッチSW4を操作して今度はズ
ームレンズ光学系1のズームダウンを指令すると、制御
回路40は撮影用ズームレンズ駆動回路41を介してズ
ームレンズ駆動モータ42を逆方向に回転させ、ズーム
環2を時計回り方向、すなわち短焦点側に回転させる。
【0034】ズーム環2が短焦点側に回転されると、板
カム3は図2において矢印B方向に水平移動し、レンズ
ホルダ8、9のカムフォロア8a、9aはカム孔6、5
の領域6c、5c内を図2において右方にスライドす
る。この際、領域6b、5bと領域6c、5cとの間の
交点部はレバー22、20により遮られているので、カ
ムフォロア8a、9aが再度領域6b、5b内に進入す
ることはない。
【0035】ズーム環2が更に短焦点側に回転されてカ
ムフォロア8a、9aが領域6c、5c内を右方にスラ
イドすると、このカムフォロア8a、9aはレバー2
6、24を押し退けてカム孔6、5の領域6d、5d内
に至る。押し退けられたレバー26、24はバネ27、
25の付勢力により原位置に復帰され、領域6c、5c
と領域6d、5dとの交点部は再度レバー先端22b、
20bにより遮られる。領域6d、5dは、上述のよう
にトリミング撮影モード時のズーム範囲に相当する領域
であり、カムフォロア8a、9aが領域6d、5d内に
至った状態においてトリミング撮影モードへの切換が完
了する。
【0036】なお、領域6c、5cはカム3の往復動の
方向に平行に形成されているため、この領域6c、5c
内をカムフォロア8a、9aがスライドしている状態で
はレンズホルダ8、9(すなわち対物レンズL1、L
2)は静止している。従って、通常撮影モードからトリ
ミング撮影モードへの切換点、すなわち領域6c、5c
と領域6d、5dとの交点f´、fにおけるズームファ
インダ7の焦点距離GF=70mmである。一方、ズー
ムレンズ光学系1は、カムフォロア8a、9aが領域6
c、5c内をスライドする分だけズームダウンされてお
り、交点f´、fにおけるズームレンズ光学系1の焦点
距離F=50mmである。
【0037】以降は、ズームアップ(ダウン)スイッチ
SW3(SW4)の操作により、上述と同様にズームレ
ンズ光学系1、ズームファインダ7のズーミングが行わ
れ、ファインダの焦点距離GFはズームレンズ光学系1
の焦点距離Fにトリミング倍率を乗じた合成焦点距離に
応じたものとなる。この際、領域6c、5cと領域6
d、5dとの間の交点部はレバー26、24により遮ら
れているので、カムフォロア8a、9aが再度領域6
c、5c内に進入することはない。 (3)通常撮影モードへの切換 トリミング撮影モード時におけるズームレンズ光学系の
ワイド端(合成焦点距離60mm、ズームレンズ光学系
1の焦点距離F=43mm、図2においてe、e´)に
おいて、撮影者がズームダウンスイッチSW4を操作し
てズームレンズ光学系1のズームダウンを指令すると、
制御回路40は撮影用ズームレンズ駆動回路41を介し
てズームレンズ駆動モータ42を所定方向に回転させ、
ギアG1を介してズーム環2を時計回り方向、すなわち
短焦点側に回転させる。
【0038】ズーム環2がワイド端より更に短焦点側に
回転されると、レンズホルダ8、9のカムフォロア8
a、9aは領域6d、5dから領域6e、5eに進入す
る。この状態で、撮影者がズームアップスイッチSW3
を操作して今度はズームレンズ光学系1のズームアップ
を指令すると、制御回路40は撮影用ズームレンズ駆動
回路41を介してズームレンズ駆動モータ42を逆方向
に回転させ、ズーム環2を反時計回り方向、すなわち長
焦点側に回転させる。
【0039】ズーム環2が長焦点側に回転されると、こ
のカムフォロア8a、9aは領域6e、5e内を図2に
おいて左方にスライドし、カム孔6、5の領域6b、5
b内に至る。領域6b、5bは、上述のように通常撮影
モード時のズーム範囲に相当する領域であり、カムフォ
ロア8a、9aが領域6b、5b内に至った状態におい
て通常撮影モードへの切換が完了する。この際、カムフ
ォロア8a、9aはバネ14、15により互いに離間す
る方向に付勢されているので、ズーム環2の回転方向切
換により再度領域6d、5dに進入することはない。
【0040】なお、領域6e、5eもカム3の往復動の
方向に平行に形成されているため、この領域6e、5e
内をカムフォロア8a、9aがスライドしている状態で
はレンズホルダ8、9(すなわち対物レンズL1、L
2)は静止している。従って、トリミング撮影モードか
ら通常撮影モードへの切換点、すなわち領域6e、5e
と領域6b、5bとの交点g´、gにおけるズームファ
インダ7の焦点距離GF=60mmである。一方、ズー
ムレンズ光学系1は、カムフォロア8a、9aが領域6
e、5e内をスライドする分だけズームアップされてお
り、交点g´、gにおける焦点距離F=60mmであ
る。
【0041】以降は、ズームアップ(ダウン)スイッチ
SW3(SW4)の操作により、上述と同様にズームレ
ンズ光学系1、ズームファインダ7のズーミングが行わ
れ、ファインダの焦点距離GFはズームレンズ光学系1
の焦点距離Fに応じたものとなる。
【0042】以上の動作を、図5を参照して説明する。
まず、カメラの電源がオフの状態にあるとき、ズームレ
ンズ光学系1はリセット位置aにある。この状態でカメ
ラの電源をオンにすると、ズーム環2が回転されてワイ
ド端bの位置になる。
【0043】通常撮影モードにおいては、ズームレンズ
光学系1はワイド端bとテレ端cとの間でズーミングが
可能である。この状態でトリミング撮影モードを指示す
ると、ズーム環2がテレ端cから更に長焦点側に回転さ
れ、さらにズームレンズの焦点距離がテレ端cを越えた
点に至った段階で今度はズーム環2がワイド端bの方向
に回転され、点fに移行することによりトリミング撮影
モードが設定される。
【0044】トリミング撮影モードにおいては、ズーム
レンズ光学系1はトリミング撮影によるワイド端eとテ
レ端dとの間でズーミングが可能である。さらに、この
状態で通常撮影モードを指示すると、ズーム環2がワイ
ド端eから更に短焦点側に回転され、さらにズーム環2
が今度はテレ端dの方向に回転され、点gに移行するこ
とにより通常撮影モードが設定される。この後、ズーム
レンズ光学系1は通常撮影によるワイド端bとテレ端c
との間でズーミングが可能である。
【0045】従って、本実施例によれば、ズームレンズ
光学系1のズーミングとズームファインダ7のズーミン
グとを同一のモータ(ズームレンズ駆動モータ42)で
行うことができるので、コスト的、スペース的に有利で
あり、しかも2つの独立したモータを用いる場合に比較
して大電流を必要とせず、電池電源への影響も少ない。
しかも、モード切換動作を板カム3とカムフォロア8
a、9aとの嵌合により行っており、コンバータレンズ
等を用いない簡易な構成でありながらファインダの焦点
距離の切換動作を行うことができる、という利点もあ
る。
【0046】特に、本実施例では、通常撮影モード時の
ズームレンズ光学系1の焦点距離F=60〜70mmの
範囲とトリミング撮影モード時の合成焦点距離60〜7
0mmの範囲とが重複しているので、この重複範囲内で
あればいずれのモードであっても撮影可能である。従っ
て、例えば通常撮影モードから一旦トリミング撮影モー
ドに切り換えた後、焦点距離F=70mm以下に戻した
い場合であっても、トリミング撮影モードのままでこれ
を実現することができ、モード切換のための時間を省略
することが可能である。また、トリミング撮影モードか
ら通常撮影モードに切り換えた後、焦点距離F=60m
m以上に戻したい場合も同様である。
【0047】なお、本発明のトリミング撮影可能なカメ
ラは、その細部が上述の一実施例に限定されず、種々の
変形が可能である。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、撮影用ズームレンズのズーミングとズーム式ファ
インダのズーミングとを同一の駆動手段で行うことがで
きるので、コスト的、スペース的に有利であり、しかも
2つの独立したモータを用いる場合に比較して大電流を
必要とせず、電池電源への影響も少ない。しかも、コン
バータレンズ等を用いない簡易な構成でありながらファ
インダの焦点距離の切換動作を行うことができる、とい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトリミング撮影可能なカメラの一
実施例のファインダの構成を示す斜視図である。
【図2】板カムのみを取り出して示した平面図である。
【図3】一実施例の回路構成を示すブロック図である。
【図4】フィルム上の露光領域およびトリミング領域を
示す図である。
【図5】撮影用ズームレンズの焦点距離と合成焦点距離
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ズームレンズ光学系 2 ズーム環 3 板カム 4 ラック 5、6 カム孔 7 ズームファインダ 8a、9a カムフォロア 40 制御回路 42 ズームレンズ駆動用モータ G1〜G7 ギア SW3 ズームアップスイッチ SW4 ズームダウンスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影用ズームレンズと、 ズーム式ファインダと、 前記撮影用ズームレンズおよび前記ズーム式ファインダ
    をズーミングさせる共通の駆動手段と、 前記駆動手段へ前記撮影用ズームレンズ等のズーミング
    の指令を行う指令手段とを備え、 前記撮影用ズームレンズの光学ズーム範囲の焦点距離で
    撮影を行う通常撮影モード、および、前記光学ズーム範
    囲の焦点距離にトリミング倍率を乗じて得られ、前記光
    学ズーム範囲の最長焦点距離より長焦点側の領域を有す
    る疑似ズーム範囲の合成焦点距離を設定し、撮影画面の
    一部をトリミングして疑似的な望遠効果を得るトリミン
    グ撮影モードを有するトリミング撮影可能なカメラにお
    いて、 前記指令手段により前記撮影用ズームレンズが光学ズー
    ム範囲の最長焦点距離より長焦点側へのズーミングが指
    令され、あるいは、疑似ズーム範囲の最短合成焦点距離
    より短焦点側へのズーミングが指令されると、その焦点
    距離が連続的に変化するように前記駆動手段を駆動して
    モード切換動作を行う制御手段と、 前記駆動手段とズーム式ファインダとの間に介装され、
    モード切換動作時においてズーム式ファインダのズーミ
    ングを停止させる停止機構とを備えていることを特徴と
    するトリミング撮影可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトリミング撮影可能な
    カメラにおいて、 前記光学ズーム範囲の一部の焦点距離と前記疑似ズーム
    範囲の一部の焦点距離とが重複するように前記トリミン
    グ倍率が設定されていることを特徴とするトリミング撮
    影可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のトリミング撮
    影可能なカメラにおいて、 前記停止機構はカム機構であることを特徴とするトリミ
    ング撮影可能なカメラ。
JP3250556A 1991-09-03 1991-09-03 トリミング撮影可能なカメラ Pending JPH0561093A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001208953A (ja) * 2000-01-26 2001-08-03 Nikon Corp ズームカメラ
US6381412B1 (en) 1999-08-05 2002-04-30 Minolta Co., Ltd. Camera
US6507703B1 (en) 1999-07-19 2003-01-14 Minolta Co., Ltd. Camera for producing a trimmed image

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6381412B1 (en) 1999-08-05 2002-04-30 Minolta Co., Ltd. Camera
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