JPH056105A - 転写装置および画像形成装置 - Google Patents
転写装置および画像形成装置Info
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- JPH056105A JPH056105A JP15901191A JP15901191A JPH056105A JP H056105 A JPH056105 A JP H056105A JP 15901191 A JP15901191 A JP 15901191A JP 15901191 A JP15901191 A JP 15901191A JP H056105 A JPH056105 A JP H056105A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】極めて簡単な構造でかつオゾン発生が少なく、
高い機械的精度が要求されることなく、良好な転写を行
なうことを可能とする転写装置を提供すること。 【構成】転写手段と像担持体とで形成される接触ニップ
とほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段
と、前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラ
シ部材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とす
る。
高い機械的精度が要求されることなく、良好な転写を行
なうことを可能とする転写装置を提供すること。 【構成】転写手段と像担持体とで形成される接触ニップ
とほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段
と、前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラ
シ部材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体等の像担持体に
形成された静電潜像を現像して得られた像を紙等の被転
写材に転写する転写装置、及びこの転写装置を具備する
記録装置に関する。
形成された静電潜像を現像して得られた像を紙等の被転
写材に転写する転写装置、及びこの転写装置を具備する
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置や静電プリンタなどの記録
装置では、転写装置として、コロナ転写法やローラ転写
法などの静電的転写法を用いた装置や、粘着転写法など
の機械的転写法を用いた装置が知られており、このなか
でも、コロナ転写法を用いた装置が広く利用されてい
る。
装置では、転写装置として、コロナ転写法やローラ転写
法などの静電的転写法を用いた装置や、粘着転写法など
の機械的転写法を用いた装置が知られており、このなか
でも、コロナ転写法を用いた装置が広く利用されてい
る。
【0003】ところで、近年、装置の小形化の要求とと
もに、コロナ放電に伴い発生するオゾンの有害性が問題
になっており、オゾンの発生の少ないローラ転写方式な
ども実用化されるに至っている。また、ローラ転写方式
などの接触転写方式は、コロナ転写方式に比べて印加す
る電圧が低いため、安全性などの面でもコロナ方式より
有利である。しかし、ローラ転写方式がこの様な優位性
を持ちながら、一般に普及しなかった理由がいくつかあ
る。即ち、ローラ転写方式では、転写材(紙など)を感
光体などの像担持体に適度な圧力で押圧することが要求
され、圧力が不足すると転写むらを、圧力が過多になる
と現像剤(トナー)が転写領域で凝集し、転写抜けを引
き起こしてしまう。そのため、高い機械精度(真直度約
±50μm)と、適度な柔軟性(JIS硬度約10〜4
0度)が要求され、従来使用されていた導電性ゴムでこ
れらを両立することが困難であった。例えば、厚紙など
の転写を行なうと過大な圧力が発生し、転写不良が発生
したり、転写ローラや取り付けの精度により機体差が発
生する。
もに、コロナ放電に伴い発生するオゾンの有害性が問題
になっており、オゾンの発生の少ないローラ転写方式な
ども実用化されるに至っている。また、ローラ転写方式
などの接触転写方式は、コロナ転写方式に比べて印加す
る電圧が低いため、安全性などの面でもコロナ方式より
有利である。しかし、ローラ転写方式がこの様な優位性
を持ちながら、一般に普及しなかった理由がいくつかあ
る。即ち、ローラ転写方式では、転写材(紙など)を感
光体などの像担持体に適度な圧力で押圧することが要求
され、圧力が不足すると転写むらを、圧力が過多になる
と現像剤(トナー)が転写領域で凝集し、転写抜けを引
き起こしてしまう。そのため、高い機械精度(真直度約
±50μm)と、適度な柔軟性(JIS硬度約10〜4
0度)が要求され、従来使用されていた導電性ゴムでこ
れらを両立することが困難であった。例えば、厚紙など
の転写を行なうと過大な圧力が発生し、転写不良が発生
したり、転写ローラや取り付けの精度により機体差が発
生する。
【0004】また、静電的に現像剤を転写するため、あ
らゆる環境において、放電による像担持体の破壊を防止
しつつ、転写を良好に行なえる抵抗値を維持できる材料
でなければならず、機械的特性の選択範囲を制約してい
る。更に、材料選択を厳しいものにしているのは、転写
ローラの寿命を長くしようとすると(例えば数万枚の転
写)、ローラの汚れをクリーニングせねばならず、ロー
ラの表面の平滑性が要求される。ローラのクリーニング
を行なわないと、用紙の裏汚れが発生してしまう。一般
的にゴム材料は粗面であり摩擦抵抗も大きい。そのた
め、クリーニングを行なわずにローラを早期に交換して
り、ローラ表面に潤滑性の高い表面材料を設けクリーニ
ングを行なうなどの試みがなされたが、表面層を設ける
と、ゴム弾性が損なわれ、要求される特性を満たさなく
なったり、価格的にコロナ転写装置と比較して高価なも
のになったりして、ごく限定的な採用に止まっていた。
このような背景より、上記した問題を解決しつつ、要求
特性を十分に満たした記録装置が求められている。
らゆる環境において、放電による像担持体の破壊を防止
しつつ、転写を良好に行なえる抵抗値を維持できる材料
でなければならず、機械的特性の選択範囲を制約してい
る。更に、材料選択を厳しいものにしているのは、転写
ローラの寿命を長くしようとすると(例えば数万枚の転
写)、ローラの汚れをクリーニングせねばならず、ロー
ラの表面の平滑性が要求される。ローラのクリーニング
を行なわないと、用紙の裏汚れが発生してしまう。一般
的にゴム材料は粗面であり摩擦抵抗も大きい。そのた
め、クリーニングを行なわずにローラを早期に交換して
り、ローラ表面に潤滑性の高い表面材料を設けクリーニ
ングを行なうなどの試みがなされたが、表面層を設ける
と、ゴム弾性が損なわれ、要求される特性を満たさなく
なったり、価格的にコロナ転写装置と比較して高価なも
のになったりして、ごく限定的な採用に止まっていた。
このような背景より、上記した問題を解決しつつ、要求
特性を十分に満たした記録装置が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情を
鑑みてなされたもので、極めて簡単な構造でかつオゾン
発生が少なく、高い機械的精度が要求されることなく、
良好な転写を行なうことを可能とする転写装置を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、そのような
転写装置を具備する記録装置を提供することにある。
鑑みてなされたもので、極めて簡単な構造でかつオゾン
発生が少なく、高い機械的精度が要求されることなく、
良好な転写を行なうことを可能とする転写装置を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、そのような
転写装置を具備する記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、現像剤像を有する像担持体に当接し現像
剤像を転写材に転写する転写手段を具備し、この転写手
段は、転写手段と像担持体とで形成される接触ニップと
ほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段と、
前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラシ部
材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とする転
写装置を提供する。
決するために、現像剤像を有する像担持体に当接し現像
剤像を転写材に転写する転写手段を具備し、この転写手
段は、転写手段と像担持体とで形成される接触ニップと
ほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段と、
前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラシ部
材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とする転
写装置を提供する。
【0007】更に、本発明は、像担持体に潜像を形成す
る潜像形成手段と、前記潜像を現像して現像剤像を形成
する現像手段と、像担持体に当接し前記現像剤像を転写
材に転写する転写手段を具備し、この転写手段は、転写
手段と像担持体とで形成される接触ニップとほぼ平行の
軸に対して回転可能に支持する支持手段と、前記像担持
体との当接部分に形成される導電性ブラシ部材又は導電
性弾性部材とを具備することを特徴とする画像形成装置
を提供する。
る潜像形成手段と、前記潜像を現像して現像剤像を形成
する現像手段と、像担持体に当接し前記現像剤像を転写
材に転写する転写手段を具備し、この転写手段は、転写
手段と像担持体とで形成される接触ニップとほぼ平行の
軸に対して回転可能に支持する支持手段と、前記像担持
体との当接部分に形成される導電性ブラシ部材又は導電
性弾性部材とを具備することを特徴とする画像形成装置
を提供する。
【0008】本発明に用いられる転写手段としては、導
電性ブラシ部材又は導電性板状部材を用いることが出来
る。導電性ブラシ部材としては、板状であっても、ロ−
ラ−状であってもよい。導電性ブラシ部材は、導電性繊
維により形成することが出来る。像担持体への転写手段
の接離動作を行う接離手段としては、カム又はソレノイ
ドを用いることが出来る。
電性ブラシ部材又は導電性板状部材を用いることが出来
る。導電性ブラシ部材としては、板状であっても、ロ−
ラ−状であってもよい。導電性ブラシ部材は、導電性繊
維により形成することが出来る。像担持体への転写手段
の接離動作を行う接離手段としては、カム又はソレノイ
ドを用いることが出来る。
【0009】本発明の転写装置は、画像形成装置からの
制御信号により、転写手段を回転軸を中心に回転させ、
像担持体と接触、離間動作を動作を行なわせるモ−ドを
有している。それによって、紙ジャムの際用紙を除去し
やすくしたり、ジャムしたあとの復帰動作において転写
部材が汚染されるのを防止する。
制御信号により、転写手段を回転軸を中心に回転させ、
像担持体と接触、離間動作を動作を行なわせるモ−ドを
有している。それによって、紙ジャムの際用紙を除去し
やすくしたり、ジャムしたあとの復帰動作において転写
部材が汚染されるのを防止する。
【0010】
【作用】本発明の転写装置及び画像形成装置は、導電性
ブラシ部材又は導電性板状部材からなる転写手段を具備
している。そのため、機械的精度を必要とせず良好に転
写を行なうことが出来る。また、転写手段は、転写手段
と像担持体とで形成される接触ニップとほぼ平行の軸に
対して回転可能に支持されている。この回転軸を中心に
転写手段を回転させることによって、転写手段の接触、
離間を行なうことが出来、それにより、用紙の裏汚れを
効果的に防止することが可能である。
ブラシ部材又は導電性板状部材からなる転写手段を具備
している。そのため、機械的精度を必要とせず良好に転
写を行なうことが出来る。また、転写手段は、転写手段
と像担持体とで形成される接触ニップとほぼ平行の軸に
対して回転可能に支持されている。この回転軸を中心に
転写手段を回転させることによって、転写手段の接触、
離間を行なうことが出来、それにより、用紙の裏汚れを
効果的に防止することが可能である。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例に係る画像形成
装置を示すもので、その本体Hの略中央部には、像担持
体としての感光体ドラム1が配置され、矢印Aの方向に
回転する。感光体ドラム1は、有機感光体(OPC)に
より形成されており、その周囲にはその回転方向に沿っ
て順次、帯電チャージャ2、LEDアレーからなる像露
光装置3、現像装置4、転写装置5、転写残りトナー像
を掻き乱すメモリ除去部材としてメモリ除去ブラシ6が
配置されている。なお、転写残りトナーをクリーニング
するクリーニング装置は配置されておらず、現像装置4
がクリーニング装置を兼ねている(以後現像兼清掃装置
4と呼ぶ)。
装置を示すもので、その本体Hの略中央部には、像担持
体としての感光体ドラム1が配置され、矢印Aの方向に
回転する。感光体ドラム1は、有機感光体(OPC)に
より形成されており、その周囲にはその回転方向に沿っ
て順次、帯電チャージャ2、LEDアレーからなる像露
光装置3、現像装置4、転写装置5、転写残りトナー像
を掻き乱すメモリ除去部材としてメモリ除去ブラシ6が
配置されている。なお、転写残りトナーをクリーニング
するクリーニング装置は配置されておらず、現像装置4
がクリーニング装置を兼ねている(以後現像兼清掃装置
4と呼ぶ)。
【0013】帯電チャージャ2は、感光体ドラム1の上
方に位置しており、感光体ドラム1の表面を−400〜
−700vに略均一に帯電させる。露光手段3は、記録
すべき画像情報に応じて、感光体ドラム1の表面にLE
D光を照射して静電潜像を形成する。現像兼清掃装置4
は、摩擦帯電性を有する1成分現像剤(以下トナーと呼
ぶ)Tを収納するホッパ7を具備し、このホッパ7内に
は、トナ−Tを現像ローラ8に供給するための中間ロー
ラ9と、この中間ローラ9から供給されたトナ−を感光
体1に摺擦して静電潜像を現像する現像ローラ8とが設
けられている。現像ローラ8は、102 〜108 Ω・cm
の電気抵抗を有する導電性エラストマーからなる導電性
表面層10と、この内部に配置された発泡ウレタンある
いはシリコンゴム、EPDMなどからなる弾性層11と
を具備し、全体として弾力性を有している。現像ローラ
8にはバイアス電源13が接続されており、表面層10
と導通しており、現像時に所定の現像バイアス−140
v〜−400vが印加される。
方に位置しており、感光体ドラム1の表面を−400〜
−700vに略均一に帯電させる。露光手段3は、記録
すべき画像情報に応じて、感光体ドラム1の表面にLE
D光を照射して静電潜像を形成する。現像兼清掃装置4
は、摩擦帯電性を有する1成分現像剤(以下トナーと呼
ぶ)Tを収納するホッパ7を具備し、このホッパ7内に
は、トナ−Tを現像ローラ8に供給するための中間ロー
ラ9と、この中間ローラ9から供給されたトナ−を感光
体1に摺擦して静電潜像を現像する現像ローラ8とが設
けられている。現像ローラ8は、102 〜108 Ω・cm
の電気抵抗を有する導電性エラストマーからなる導電性
表面層10と、この内部に配置された発泡ウレタンある
いはシリコンゴム、EPDMなどからなる弾性層11と
を具備し、全体として弾力性を有している。現像ローラ
8にはバイアス電源13が接続されており、表面層10
と導通しており、現像時に所定の現像バイアス−140
v〜−400vが印加される。
【0014】現像ローラ8には、トナ−Tを摺接しつ
つ、トナ−薄層を形成するためのトナ−層形成ブレード
12が押圧されている。トナ−層形成ブレード12は、
本実施例においては、厚さ0.15mmのリン青銅板の先
端部分に半径1.5mmの半球のシリコンゴムチップをマ
ウントした構成となっており、このシリコンチップ部分
が現像ローラ8に当接されている。この当接部分を通過
するトナーTは、感光体ドラム1の帯電の極性と同じマ
イナス極性に摩擦帯電され、1〜3層程度のトナー層を
形成する。なお、トナ−層形成ブレード12は、弾性を
有する板材や金属ブロックに、本実施例におけるような
ゴムチップをマウントしたり、トナーを帯電しやすい塗
料を塗布したような構成であればよい。
つ、トナ−薄層を形成するためのトナ−層形成ブレード
12が押圧されている。トナ−層形成ブレード12は、
本実施例においては、厚さ0.15mmのリン青銅板の先
端部分に半径1.5mmの半球のシリコンゴムチップをマ
ウントした構成となっており、このシリコンチップ部分
が現像ローラ8に当接されている。この当接部分を通過
するトナーTは、感光体ドラム1の帯電の極性と同じマ
イナス極性に摩擦帯電され、1〜3層程度のトナー層を
形成する。なお、トナ−層形成ブレード12は、弾性を
有する板材や金属ブロックに、本実施例におけるような
ゴムチップをマウントしたり、トナーを帯電しやすい塗
料を塗布したような構成であればよい。
【0015】転写装置5は、感光体ドラム1の下方にお
いて用紙搬送路14を介して感光体ドラム1の周面に対
面して設けられている。転写装置5の主要構造は、例え
ば図2(a)に示すように、金属などからなる支持部材
15aと、この支持部材15aにより、導電性繊維を適
当な密度で板状に束ねることにより得た刷毛状の転写ブ
ラシ15bとから構成される。転写ブラシ15bは、感
光体1の回動に伴って、少なくとも感光体1の有効画像
領域幅にわたって摺接されている。
いて用紙搬送路14を介して感光体ドラム1の周面に対
面して設けられている。転写装置5の主要構造は、例え
ば図2(a)に示すように、金属などからなる支持部材
15aと、この支持部材15aにより、導電性繊維を適
当な密度で板状に束ねることにより得た刷毛状の転写ブ
ラシ15bとから構成される。転写ブラシ15bは、感
光体1の回動に伴って、少なくとも感光体1の有効画像
領域幅にわたって摺接されている。
【0016】このような転写ブラシ15bには600〜
1600vの電圧が印加されており、この電圧を、ここ
に搬送されてきた用紙16の裏面に接触印加することに
より、感光体上のトナー像を静電的に引き付けて用紙に
転写する。なお、本実施例のブラシは、レーヨンに導電
性カーボンを混練して作られた導電性繊維を板状に束ね
たものである。
1600vの電圧が印加されており、この電圧を、ここ
に搬送されてきた用紙16の裏面に接触印加することに
より、感光体上のトナー像を静電的に引き付けて用紙に
転写する。なお、本実施例のブラシは、レーヨンに導電
性カーボンを混練して作られた導電性繊維を板状に束ね
たものである。
【0017】なお、転写装置の他の例としては、図2
(b)に示すような、適度な弾性と導電性を有する耐磨
耗性にも優れた材料からなる板状部材15cであっても
よい。そのようなものとして、弾性を有するウレタンゴ
ム、シリコンゴムなどの導電性カーボンを混練して作っ
た厚さ0.5〜2mm程度の導電性板状部材を用いること
が出来る。
(b)に示すような、適度な弾性と導電性を有する耐磨
耗性にも優れた材料からなる板状部材15cであっても
よい。そのようなものとして、弾性を有するウレタンゴ
ム、シリコンゴムなどの導電性カーボンを混練して作っ
た厚さ0.5〜2mm程度の導電性板状部材を用いること
が出来る。
【0018】導電性ブラシに用いる繊維についても、ア
クリル繊維など他の繊維を用いたものであっても、適度
な柔軟性、機械的強度、所定の抵抗値を有していれば使
用することができる。なお、以下にレーヨン系のブラシ
を使用した例についてさらに説明する。
クリル繊維など他の繊維を用いたものであっても、適度
な柔軟性、機械的強度、所定の抵抗値を有していれば使
用することができる。なお、以下にレーヨン系のブラシ
を使用した例についてさらに説明する。
【0019】ブラシに使用する繊維の抵抗を、102 〜
1010Ω・cmの範囲、繊維の太さを0.5〜25デニー
ルの範囲、ブラシ繊維の長さを2〜30mmの範囲、植毛
密度を1〜2000本/mmの範囲とし、試作実験を行な
った。その結果、繊維の長さが3mm以下では転写紙に対
してブラシの弾性を利用した均一な接触が得られず、2
5mm以上では厚紙などの転写する際、充分に感光体に当
接することができなかった。また、繊維の太さは細すぎ
ると腰が弱すぎて厚紙などの転写が行なえず、太すぎる
と圧力過多になり文字などにおいて中抜けが発生し、1
〜15デニルが良好な範囲であった。また、植毛密度を
小さくすると、転写紙において電荷が付与されない部分
が発生し、転写不良を生じる。この現象は、OHPなど
の絶縁シートに転写を行なう場合に顕著であり、1mm当
たり30本以上の繊維が必要となり、この植毛密度は、
繊維の太さと同様、あまり小さいとブラシの腰が弱くな
り、厚紙などの転写において不良を生じる。繊維の抵抗
は低すぎると感光体を破損し、高すぎると転写不良が生
じる。概ね、103 〜108 Ω・cmで感光体を破損せず
良好な転写を行なうことができた。
1010Ω・cmの範囲、繊維の太さを0.5〜25デニー
ルの範囲、ブラシ繊維の長さを2〜30mmの範囲、植毛
密度を1〜2000本/mmの範囲とし、試作実験を行な
った。その結果、繊維の長さが3mm以下では転写紙に対
してブラシの弾性を利用した均一な接触が得られず、2
5mm以上では厚紙などの転写する際、充分に感光体に当
接することができなかった。また、繊維の太さは細すぎ
ると腰が弱すぎて厚紙などの転写が行なえず、太すぎる
と圧力過多になり文字などにおいて中抜けが発生し、1
〜15デニルが良好な範囲であった。また、植毛密度を
小さくすると、転写紙において電荷が付与されない部分
が発生し、転写不良を生じる。この現象は、OHPなど
の絶縁シートに転写を行なう場合に顕著であり、1mm当
たり30本以上の繊維が必要となり、この植毛密度は、
繊維の太さと同様、あまり小さいとブラシの腰が弱くな
り、厚紙などの転写において不良を生じる。繊維の抵抗
は低すぎると感光体を破損し、高すぎると転写不良が生
じる。概ね、103 〜108 Ω・cmで感光体を破損せず
良好な転写を行なうことができた。
【0020】以上の検討結果から、繊維の太さが1〜1
5デニール、繊維の抵抗値が103 〜108 Ω・cm、繊
維の植毛密度が30本/mm(望ましくは500本/mm)
以上、繊維つきだし長さが3〜25mmである転写ブラシ
に、+600v〜+1600vのバイアスを印加するこ
とにより、良好な転写が行なえることが分かった。
5デニール、繊維の抵抗値が103 〜108 Ω・cm、繊
維の植毛密度が30本/mm(望ましくは500本/mm)
以上、繊維つきだし長さが3〜25mmである転写ブラシ
に、+600v〜+1600vのバイアスを印加するこ
とにより、良好な転写が行なえることが分かった。
【0021】本発明の転写装置と従来の導電性ゴムロー
ラを用いた転写装置との性能の比較を行なうため、ロ−
ラ状転写ブラシと転写ロ−ラを作成した。転写ブラシ
は、太さ6デニール、抵抗106 Ω・cmの繊維を、密度
1000本/mmにて植毛したブラシの毛足長さを12mm
にし、ロ−ラ状にしたものである。一方、転写ローラ
は、転写ローラとして適切な柔らかさ(JIS硬度30
度)を有するものを使用した。比較は、転写ブラシおよ
び転写ローラの感光体に対する食い込み量の許容幅、つ
まり要求機械精度によって行なった。図3はその実験結
果を示す。
ラを用いた転写装置との性能の比較を行なうため、ロ−
ラ状転写ブラシと転写ロ−ラを作成した。転写ブラシ
は、太さ6デニール、抵抗106 Ω・cmの繊維を、密度
1000本/mmにて植毛したブラシの毛足長さを12mm
にし、ロ−ラ状にしたものである。一方、転写ローラ
は、転写ローラとして適切な柔らかさ(JIS硬度30
度)を有するものを使用した。比較は、転写ブラシおよ
び転写ローラの感光体に対する食い込み量の許容幅、つ
まり要求機械精度によって行なった。図3はその実験結
果を示す。
【0022】図3は、バネ秤を用いて測定した、ロ−ラ
状転写ローラ及び転写ブラシの感光体に対する食い込み
量と押し付け圧力(線圧)の関係を示している。転写ロ
ーラ、転写ブラシそれぞれにおいて、加圧を変化させ実
際に画像の転写実験も行なっており、この結果において
は、線圧が20g/cm以下では機械的密着不足と思われ
る転写抜けが部分的に発生してしまい、80g/cm以上
の圧力では前記した中抜け画像が発生した。この実験結
果と、図3の結果とを兼ね合わせて考察すると、転写ロ
ーラにおいては適性食い込み量は、高々0.1±0.0
5mmであるのに対して、ロ−ラ状転写ブラシでは1.2
±0.7mmと、実は10倍以上に機械精度、つまり、部
品精度および組み立て時の位置精度が広くなり、ゴムロ
ーラを用いた転写ローラの実用化において大きな障害と
なっていた設定精度の問題を解決することができた。
状転写ローラ及び転写ブラシの感光体に対する食い込み
量と押し付け圧力(線圧)の関係を示している。転写ロ
ーラ、転写ブラシそれぞれにおいて、加圧を変化させ実
際に画像の転写実験も行なっており、この結果において
は、線圧が20g/cm以下では機械的密着不足と思われ
る転写抜けが部分的に発生してしまい、80g/cm以上
の圧力では前記した中抜け画像が発生した。この実験結
果と、図3の結果とを兼ね合わせて考察すると、転写ロ
ーラにおいては適性食い込み量は、高々0.1±0.0
5mmであるのに対して、ロ−ラ状転写ブラシでは1.2
±0.7mmと、実は10倍以上に機械精度、つまり、部
品精度および組み立て時の位置精度が広くなり、ゴムロ
ーラを用いた転写ローラの実用化において大きな障害と
なっていた設定精度の問題を解決することができた。
【0023】刷毛状のブラシについても同様の実験を行
った。即ち、太さ8デニール、抵抗106 Ω・cmの繊維
を、密度1000本/mmにて植毛したつきだし長さ10
mmの板状ブラシ15bを作成し、これを感光体ドラム1
の中心を通る垂線より20度感光体回転方向下流にブラ
シを当接角度20度にて当接したとき、図2(a)に示
す軸15dを中心に回転させ、食い込み量を変化させた
ときの加圧力と食い込み量の関係を求めた。その結果を
図3に併せて示した。
った。即ち、太さ8デニール、抵抗106 Ω・cmの繊維
を、密度1000本/mmにて植毛したつきだし長さ10
mmの板状ブラシ15bを作成し、これを感光体ドラム1
の中心を通る垂線より20度感光体回転方向下流にブラ
シを当接角度20度にて当接したとき、図2(a)に示
す軸15dを中心に回転させ、食い込み量を変化させた
ときの加圧力と食い込み量の関係を求めた。その結果を
図3に併せて示した。
【0024】図3に示す結果から、食い込み量1.4±
0.8mmの範囲で加圧力が20〜80g/cmとなり良好
な転写が行なえることがわかる。±0.8mmを角度にな
おすと、ブラシの先端〜回転軸の中心が13mmとする
と、概ね7度となり、機械精度が要求されないことがわ
かる。
0.8mmの範囲で加圧力が20〜80g/cmとなり良好
な転写が行なえることがわかる。±0.8mmを角度にな
おすと、ブラシの先端〜回転軸の中心が13mmとする
と、概ね7度となり、機械精度が要求されないことがわ
かる。
【0025】なお、転写ブラシ15bは、回転軸15d
より感光体ドラム回転方向下流で感光体ドラム1に当接
されており、転写ブラシ15bの支持部材15a(アル
ミニウム製)は転写ガイドを兼ねており、薄い用紙を転
写する際、用紙の先端が下がってもこの支持部材15a
により転写領域(感光体ドラム1とブラシ15bにより
形成されるニップ)に導かれる。ただし、支持部材15
aには転写バイアスが印加されており、感光体ドラム1
に用紙が密着する前に支持部材15aやブラシ15bの
根元などに用紙が当接すると、用紙が帯電され転写領域
以前にトナー像の一部が転写されてしまい、2重像等の
画像不良が発生する。このような現象の対策のため、図
4のように支持部材15aの転写紙進入側に厚さ0.0
5〜0.3mm程度の絶縁性弾性板(シート)15eを貼
ったり、ブラシ繊維とともにかしめたりすると良い。た
だし、用紙が感光体に先に強く当接したり、先に支持部
材15aに貼られた絶縁性弾性板15eに強く当接した
りすると、転写ブレが生じたり用紙ジャムが発生したり
する。これを防止するためには、図5に示すように、用
紙の進入に対するブラシの当接角度θを5〜30度にす
ればよい。また、ブラシを長期使用していると毛に癖が
ついたりするので、図4に示すように、ブラシよりやや
腰の強い弾性板15fで裏打ちすると良い。
より感光体ドラム回転方向下流で感光体ドラム1に当接
されており、転写ブラシ15bの支持部材15a(アル
ミニウム製)は転写ガイドを兼ねており、薄い用紙を転
写する際、用紙の先端が下がってもこの支持部材15a
により転写領域(感光体ドラム1とブラシ15bにより
形成されるニップ)に導かれる。ただし、支持部材15
aには転写バイアスが印加されており、感光体ドラム1
に用紙が密着する前に支持部材15aやブラシ15bの
根元などに用紙が当接すると、用紙が帯電され転写領域
以前にトナー像の一部が転写されてしまい、2重像等の
画像不良が発生する。このような現象の対策のため、図
4のように支持部材15aの転写紙進入側に厚さ0.0
5〜0.3mm程度の絶縁性弾性板(シート)15eを貼
ったり、ブラシ繊維とともにかしめたりすると良い。た
だし、用紙が感光体に先に強く当接したり、先に支持部
材15aに貼られた絶縁性弾性板15eに強く当接した
りすると、転写ブレが生じたり用紙ジャムが発生したり
する。これを防止するためには、図5に示すように、用
紙の進入に対するブラシの当接角度θを5〜30度にす
ればよい。また、ブラシを長期使用していると毛に癖が
ついたりするので、図4に示すように、ブラシよりやや
腰の強い弾性板15fで裏打ちすると良い。
【0026】図1において、感光体ドラム1の下方には
用紙を収納、供給する給紙ユニット18が設けられてお
り、その給紙ユニット18の上方には搬送路14へと用
紙を送り出す給紙ローラ19が設けられている。搬送路
14の終りには定着器20が設けられており、ここで用
紙に転写されたトナー像は定着される。
用紙を収納、供給する給紙ユニット18が設けられてお
り、その給紙ユニット18の上方には搬送路14へと用
紙を送り出す給紙ローラ19が設けられている。搬送路
14の終りには定着器20が設けられており、ここで用
紙に転写されたトナー像は定着される。
【0027】なお、転写装置5にて用紙にトナーが転写
される際、100%のトナーが転写されるのではなく、
感光体ドラム1上には転写残りトナーが存在する。一般
の電子写真装置においては、この転写残りトナーをクリ
ーニング装置にて除去するが、本実施例ではクリーナレ
スプロセスを採用しており、クリーニング装置を持たな
い。転写残りトナーはメモリ除去部材によりパターンが
判別できないよう掻き乱される。なお、メモリ除去部材
としては図1に示すように、導電性のブラシ6などが用
いられ、このブラシ6には−600〜+600vのDC
バイアスもしくは、−200〜+200vのDCに実行
値300〜600v、周波数200〜2000HzのA
Cを重畳したバイアスが印加されている。
される際、100%のトナーが転写されるのではなく、
感光体ドラム1上には転写残りトナーが存在する。一般
の電子写真装置においては、この転写残りトナーをクリ
ーニング装置にて除去するが、本実施例ではクリーナレ
スプロセスを採用しており、クリーニング装置を持たな
い。転写残りトナーはメモリ除去部材によりパターンが
判別できないよう掻き乱される。なお、メモリ除去部材
としては図1に示すように、導電性のブラシ6などが用
いられ、このブラシ6には−600〜+600vのDC
バイアスもしくは、−200〜+200vのDCに実行
値300〜600v、周波数200〜2000HzのA
Cを重畳したバイアスが印加されている。
【0028】メモリ除去ブラシ6により十分に掻き乱さ
れた転写残りトナーは、帯電装置により感光体が帯電さ
れる際、極性が正規の(−)極性に揃えられ、現像兼清
掃装置4により回収される。
れた転写残りトナーは、帯電装置により感光体が帯電さ
れる際、極性が正規の(−)極性に揃えられ、現像兼清
掃装置4により回収される。
【0029】次に、本発明の主要部分である転写装置5
についてより詳細に説明する。感光体ドラム1上のトナ
ー像を用紙に転写するために、転写ブラシ15bには支
持部材15aを介して、−600〜−1600vのバイ
アスが印加されており、転写ブラシ15bと感光体ドラ
ム1により形成される転写ニップにおいて、用紙の裏面
は(+)に帯電され、(−)極性を有する感光体ドラム
1上のトナー像は静電気力により用紙に転写される。
についてより詳細に説明する。感光体ドラム1上のトナ
ー像を用紙に転写するために、転写ブラシ15bには支
持部材15aを介して、−600〜−1600vのバイ
アスが印加されており、転写ブラシ15bと感光体ドラ
ム1により形成される転写ニップにおいて、用紙の裏面
は(+)に帯電され、(−)極性を有する感光体ドラム
1上のトナー像は静電気力により用紙に転写される。
【0030】この転写ブラシ15bは使用に伴ってトナ
ーなどにより汚染され、用紙の裏汚れなどが発生するこ
とがある。これを極力防止するため、連続印字の際の紙
と紙の間(以後『紙間隔』)において本来のバイアス極
性とは逆極性である−100〜−800vのバイアスを
印加し、トナーの付着を防止しつつ、ブラシに蓄積され
たトナーを吐き出したり、ブラシを支持軸15dを中心
に離間退避させたりするなどの対策を施している。この
ような工夫をすることにより、転写ブラシ15bは10
万枚以上のプリント枚数にわたって良好な転写機能を保
持し、裏汚れも発生しなかった。また、本発明のような
転写方式では、特に湿度70%以上の多湿環境におい
て、コロナ転写に比べて明らかに高い転写効率を発揮し
た。
ーなどにより汚染され、用紙の裏汚れなどが発生するこ
とがある。これを極力防止するため、連続印字の際の紙
と紙の間(以後『紙間隔』)において本来のバイアス極
性とは逆極性である−100〜−800vのバイアスを
印加し、トナーの付着を防止しつつ、ブラシに蓄積され
たトナーを吐き出したり、ブラシを支持軸15dを中心
に離間退避させたりするなどの対策を施している。この
ような工夫をすることにより、転写ブラシ15bは10
万枚以上のプリント枚数にわたって良好な転写機能を保
持し、裏汚れも発生しなかった。また、本発明のような
転写方式では、特に湿度70%以上の多湿環境におい
て、コロナ転写に比べて明らかに高い転写効率を発揮し
た。
【0031】なお、本発明において用いているブラシや
弾性材の転写部材を用いた転写装置においては、前述の
ように、機械精度の許容範囲が広いため、離間動作を施
すことにより当接メカ精度が問題になることはない。し
かし、転写ローラにこの離間動作を施そうとすると、厳
しい位置精度が必要なため、離間動作を繰り返している
うちに位置精度が出なくなり、転写抜け、転写不良が発
生するため、転写ローラにおいて離間動作を施すことは
困難である。さらに、転写ローラの場合は、紙を搬送す
るためにローラを回転駆動させるための駆動系が必要と
なり、離間動作を行なうための駆動系を含めた機構が複
雑となる。それに対して板状部材(ブラシ、ゴムなど)
を用いた場合は、ソレノイドやカムなどで簡単に離間動
作を行なうことができる。
弾性材の転写部材を用いた転写装置においては、前述の
ように、機械精度の許容範囲が広いため、離間動作を施
すことにより当接メカ精度が問題になることはない。し
かし、転写ローラにこの離間動作を施そうとすると、厳
しい位置精度が必要なため、離間動作を繰り返している
うちに位置精度が出なくなり、転写抜け、転写不良が発
生するため、転写ローラにおいて離間動作を施すことは
困難である。さらに、転写ローラの場合は、紙を搬送す
るためにローラを回転駆動させるための駆動系が必要と
なり、離間動作を行なうための駆動系を含めた機構が複
雑となる。それに対して板状部材(ブラシ、ゴムなど)
を用いた場合は、ソレノイドやカムなどで簡単に離間動
作を行なうことができる。
【0032】ところで、転写バイアスについて詳細な検
討を行なったところ、次なる不可解な現象が判明した。
記録装置がプリント動作を開始し、転写バイアスの電源
21がオンした直後と、プリント終了の際バイアス電源
がオフした直後に、転写ブラシが蓄積しているトナーを
感光体ドラム1上に帯状に吐出し、これがクリーナレス
のブラシ汚れを引き起こしたり、酷いときには、現像清
掃装置においてクリーニングされずに帯状画像不良が発
生した。この原因を調査したところ、転写バイアスのオ
ン時の90%立ち上がり時間ton、オフ時の立ち下がり
時間toff が20mmsec 以下になると顕著になることが
わかった。これは、転写ブラシ15bの電気抵抗と静電
容量に起因する逆起電力により同極性トナーが吐出され
ているものと予想される。よって、バイアス電源の立ち
上がり時間ton、立ち下がり時間toff をいずれも20
msec以下、好ましくは100msec以下とすることによ
り、この問題は解消される。なお、転写装置5には転写
部材より万一トナーが落下しても良いように落下トナー
収容部23が設けられている。
討を行なったところ、次なる不可解な現象が判明した。
記録装置がプリント動作を開始し、転写バイアスの電源
21がオンした直後と、プリント終了の際バイアス電源
がオフした直後に、転写ブラシが蓄積しているトナーを
感光体ドラム1上に帯状に吐出し、これがクリーナレス
のブラシ汚れを引き起こしたり、酷いときには、現像清
掃装置においてクリーニングされずに帯状画像不良が発
生した。この原因を調査したところ、転写バイアスのオ
ン時の90%立ち上がり時間ton、オフ時の立ち下がり
時間toff が20mmsec 以下になると顕著になることが
わかった。これは、転写ブラシ15bの電気抵抗と静電
容量に起因する逆起電力により同極性トナーが吐出され
ているものと予想される。よって、バイアス電源の立ち
上がり時間ton、立ち下がり時間toff をいずれも20
msec以下、好ましくは100msec以下とすることによ
り、この問題は解消される。なお、転写装置5には転写
部材より万一トナーが落下しても良いように落下トナー
収容部23が設けられている。
【0033】以上のように弾性を有する導電性ブラシ1
5bを用いた転写装置では、安価な装置コストで、オゾ
ンがほとんど発生せず、転写装置の汚れ防止機構が容易
に達成でき、長期間、広範囲の環境条件で良好な転写性
能を持続するとともに、紙粉なども同時に除去されるた
め、クリーニング装置(本実施例の場合は現像兼清掃装
置)への負担が著しく軽減される。また、ローラ転写装
置では機械精度が厳しく、この問題が実用化の障害とな
っていたが、本発明でのべたような転写装置は機械精度
の許容範囲が広く、厚紙、薄紙における転写不良も発生
せず、簡単な構造で良いため著しいコストダウンを達成
できる。
5bを用いた転写装置では、安価な装置コストで、オゾ
ンがほとんど発生せず、転写装置の汚れ防止機構が容易
に達成でき、長期間、広範囲の環境条件で良好な転写性
能を持続するとともに、紙粉なども同時に除去されるた
め、クリーニング装置(本実施例の場合は現像兼清掃装
置)への負担が著しく軽減される。また、ローラ転写装
置では機械精度が厳しく、この問題が実用化の障害とな
っていたが、本発明でのべたような転写装置は機械精度
の許容範囲が広く、厚紙、薄紙における転写不良も発生
せず、簡単な構造で良いため著しいコストダウンを達成
できる。
【0034】なお、ブラシを用いた転写装置を中心に説
明をしてきたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前記したようにブラシ以外の板状弾性転写部材15
cを用いた場合も、材料の弾性係数、板厚、つきだし長
さ、食い込み量、当接角度などをブラシの場合と同様な
手続きで決定することにより同様の機能を発揮すること
ができる。
明をしてきたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前記したようにブラシ以外の板状弾性転写部材15
cを用いた場合も、材料の弾性係数、板厚、つきだし長
さ、食い込み量、当接角度などをブラシの場合と同様な
手続きで決定することにより同様の機能を発揮すること
ができる。
【0035】また、実施例はクリーナレスプロセスを用
いた装置で説明したがクリーナレスプロセス以外の、ク
リーニング装置を用いた一般的なプロセスでも同様な効
果がある。次に、ブラシや板状弾性部材を感光体から離
間させる機構について説明する。
いた装置で説明したがクリーナレスプロセス以外の、ク
リーニング装置を用いた一般的なプロセスでも同様な効
果がある。次に、ブラシや板状弾性部材を感光体から離
間させる機構について説明する。
【0036】図1に示す実施例でも、転写ブラシはマシ
ン本体に取り付けられており、転写ブラシの押圧機構も
マシン側に用意されている。図6(a),(b)に、マ
シン本体側に転写ブラシおよび転写ブラシの加圧機構が
配置されている場合の転写装置5の例を示す。図中の転
写ブラシ15bは、支持部材15aの端部に取付けられ
たバネ24により回転軸15dを支点として感光体1に
押圧される方向に加圧されている。ただし、転写圧力の
設定条件が低く、また、ブラシ15bの腰がかなり弱い
ため、バネ24のバネ係数により加圧を決定しようとす
ると、バネ係数をかなり小さくせねばならず、長期的に
使用するとバネ24が伸びてしまうなどの問題が発生す
る。よって、転写ブラシの加圧はブラシ支持部材15a
の一部分もしくは、支持部材15aと一体となっている
部材(以下カム当接部)をカム25につき当て、ブラシ
15bの感光体への食い込みを決めることにより決定し
ている。
ン本体に取り付けられており、転写ブラシの押圧機構も
マシン側に用意されている。図6(a),(b)に、マ
シン本体側に転写ブラシおよび転写ブラシの加圧機構が
配置されている場合の転写装置5の例を示す。図中の転
写ブラシ15bは、支持部材15aの端部に取付けられ
たバネ24により回転軸15dを支点として感光体1に
押圧される方向に加圧されている。ただし、転写圧力の
設定条件が低く、また、ブラシ15bの腰がかなり弱い
ため、バネ24のバネ係数により加圧を決定しようとす
ると、バネ係数をかなり小さくせねばならず、長期的に
使用するとバネ24が伸びてしまうなどの問題が発生す
る。よって、転写ブラシの加圧はブラシ支持部材15a
の一部分もしくは、支持部材15aと一体となっている
部材(以下カム当接部)をカム25につき当て、ブラシ
15bの感光体への食い込みを決めることにより決定し
ている。
【0037】転写ブラシ15bを感光体から離間する際
は、図6(b)に示すように、カム25を回転させると
カムの突出部分がカム当接部に当接して押し上げる。そ
の結果、転写ブラシ15bは回転軸15dを中心に回転
し、感光体から離間する。この場合、離間距離dが近す
ぎると、感光体1に付着しているトナーがブラシ15b
にジャンピングし、ブラシ汚れの原因となるため、離間
距離dは1mm以上にする必要がある。なお、当接、離間
動作の際、急激に当接、離間を行なうとブラシに付着し
たトナーがマシン内部に飛散し機内汚れを発生したり、
また、用紙間隔で離間動作を行なう場合は感光体1の急
激な付加トルクの変動による同期ブレが発生する。よっ
て、転写ブラシ15bの当接、離間は滑らかに行なわれ
なくてはならない。特に、カム25の突出部分の形状が
図7(a)に示すカム25aのように尖鋭であると上記
問題が顕著となるため、突出部分の曲線は図7(b)に
示すカム25bのようになだらかでなくてはならない。
また、この問題はブラシを感光体に当接する場合に問題
となりやすいため、ブラシを当接するときの曲面pはな
だらかであることが望ましい。
は、図6(b)に示すように、カム25を回転させると
カムの突出部分がカム当接部に当接して押し上げる。そ
の結果、転写ブラシ15bは回転軸15dを中心に回転
し、感光体から離間する。この場合、離間距離dが近す
ぎると、感光体1に付着しているトナーがブラシ15b
にジャンピングし、ブラシ汚れの原因となるため、離間
距離dは1mm以上にする必要がある。なお、当接、離間
動作の際、急激に当接、離間を行なうとブラシに付着し
たトナーがマシン内部に飛散し機内汚れを発生したり、
また、用紙間隔で離間動作を行なう場合は感光体1の急
激な付加トルクの変動による同期ブレが発生する。よっ
て、転写ブラシ15bの当接、離間は滑らかに行なわれ
なくてはならない。特に、カム25の突出部分の形状が
図7(a)に示すカム25aのように尖鋭であると上記
問題が顕著となるため、突出部分の曲線は図7(b)に
示すカム25bのようになだらかでなくてはならない。
また、この問題はブラシを感光体に当接する場合に問題
となりやすいため、ブラシを当接するときの曲面pはな
だらかであることが望ましい。
【0038】また、25aのようなカムであると、ギア
のバックラシュやカム取り付け精度の誤差等に起因する
わずかな回転角度誤差が、転写圧力の差としては大きく
なってしまう。おおむねこれらの誤差はカム回転方向に
対して±5°以下であり、最大誤差5°においても前記
のブラシ食い込み精度±0.8mmを維持するためには、
カムの形状は、図8(a)に示すカム及び図8(b)に
示す転写部材の配置において、以下の不等式(1)及び
(2)を満たしていなくてはならない。 r−r1 ≦0.8×y/x (1) r−r2 ≦0.8×y/x (2) r:ブラシ当接時にブラシ当接部と接触する部分zにお
けるカムの径(mm) r1 :zより5度回転上流部分でのカムの径(mm) r2 :zより5度回転下流部分でのカムの径(mm) x:ブラシ当接点〜ブラシ回転軸までの距離(mm) y:カム当接点〜ブラシ回転軸までの距離(mm) 式(1),(2)を満たすようなカムは、ブラシを感光
体へなめらかに当接することとなり、ブラシからのトナ
ー落ちも発生しない。
のバックラシュやカム取り付け精度の誤差等に起因する
わずかな回転角度誤差が、転写圧力の差としては大きく
なってしまう。おおむねこれらの誤差はカム回転方向に
対して±5°以下であり、最大誤差5°においても前記
のブラシ食い込み精度±0.8mmを維持するためには、
カムの形状は、図8(a)に示すカム及び図8(b)に
示す転写部材の配置において、以下の不等式(1)及び
(2)を満たしていなくてはならない。 r−r1 ≦0.8×y/x (1) r−r2 ≦0.8×y/x (2) r:ブラシ当接時にブラシ当接部と接触する部分zにお
けるカムの径(mm) r1 :zより5度回転上流部分でのカムの径(mm) r2 :zより5度回転下流部分でのカムの径(mm) x:ブラシ当接点〜ブラシ回転軸までの距離(mm) y:カム当接点〜ブラシ回転軸までの距離(mm) 式(1),(2)を満たすようなカムは、ブラシを感光
体へなめらかに当接することとなり、ブラシからのトナ
ー落ちも発生しない。
【0039】なお、前述した、適性条件を満たしている
転写ブラシなどの部材を使用するならば、部材の感光体
に対する食い込みの誤差許容量は、おおむね0.4mm以
上であるため、以下に示す式(3)及び(4)を満たし
ていれば本発明の転写装置の接離機構のカムとして好適
に使用できる。 r−r1 ≦0.4×y/x (3) r−r2 ≦0.4×y/x (4)
転写ブラシなどの部材を使用するならば、部材の感光体
に対する食い込みの誤差許容量は、おおむね0.4mm以
上であるため、以下に示す式(3)及び(4)を満たし
ていれば本発明の転写装置の接離機構のカムとして好適
に使用できる。 r−r1 ≦0.4×y/x (3) r−r2 ≦0.4×y/x (4)
【0040】式(3),(4)式においては、rと
r1 ,r2 の差が小さければ小さいほど良いのである
が、離間動作においては、例えば、ジャム発生時のよう
に、瞬時に感光体からブラシを離間させたい場合があ
る。よって、離間時に使用する曲面は、図7(c)のカ
ム25cのように式(3),(4)を満たす、比較的曲
面が急であるほうが望ましい。
r1 ,r2 の差が小さければ小さいほど良いのである
が、離間動作においては、例えば、ジャム発生時のよう
に、瞬時に感光体からブラシを離間させたい場合があ
る。よって、離間時に使用する曲面は、図7(c)のカ
ム25cのように式(3),(4)を満たす、比較的曲
面が急であるほうが望ましい。
【0041】接離動作において、カムを一定の回転速度
で回転させると、上述の式において、r−r1 は、感光
体ドラム1への当接速度を決定し、r−r2 は転写ブラ
シ15bを感光体ドラム1から離間させる速度を決定し
ている。従って、r−r1 >r−r2 であることによ
り、離間速度を当接速度よりも早くすることが出来る。
で回転させると、上述の式において、r−r1 は、感光
体ドラム1への当接速度を決定し、r−r2 は転写ブラ
シ15bを感光体ドラム1から離間させる速度を決定し
ている。従って、r−r1 >r−r2 であることによ
り、離間速度を当接速度よりも早くすることが出来る。
【0042】上記説明は、カム25のブラシ支持部材へ
15aへの当接位置が、ブラシ15の支点15dに対し
て力点側(つまりバネ側)にある場合について説明した
が、作用点側(つまり感光体当接点側)にある場合につ
いても同様である。ただし、この場合はカムがブラシの
上側に来るため、カムをドラム長手方向のセンタに配置
すると用紙パスが確保出来ず、また、フロント側に配置
するとプロセスユニットの着脱に支障をきたすため、リ
ア側に配置されている。
15aへの当接位置が、ブラシ15の支点15dに対し
て力点側(つまりバネ側)にある場合について説明した
が、作用点側(つまり感光体当接点側)にある場合につ
いても同様である。ただし、この場合はカムがブラシの
上側に来るため、カムをドラム長手方向のセンタに配置
すると用紙パスが確保出来ず、また、フロント側に配置
するとプロセスユニットの着脱に支障をきたすため、リ
ア側に配置されている。
【0043】当接時のブラシのリア側の位置決めは、図
9に示すような、ブラシの両側に設けられた、ブラシ支
持部材15aの一部もしくは支持部材15aと一体とな
った当接部材15gをカムに当接することによりなさ
れ、フロント側の位置決めは、マシンもしくはプロセス
ユニットの一部を当接部材15gに当接することにより
なされる。なお、ブラシ離間時には、リア側の当接部材
15gがカムに当接しており、フロント側は何も当接し
ていなくてもよいし、マシン側の一部を当接することに
より位置決めを行なっても良い。
9に示すような、ブラシの両側に設けられた、ブラシ支
持部材15aの一部もしくは支持部材15aと一体とな
った当接部材15gをカムに当接することによりなさ
れ、フロント側の位置決めは、マシンもしくはプロセス
ユニットの一部を当接部材15gに当接することにより
なされる。なお、ブラシ離間時には、リア側の当接部材
15gがカムに当接しており、フロント側は何も当接し
ていなくてもよいし、マシン側の一部を当接することに
より位置決めを行なっても良い。
【0044】以上、図1に示すように、マシン側に転写
装置5が配置されている場合について説明したが、この
場合は、転写装置の交換サイクルはプロセスユニットの
交換サイクルより長く設定されている。図1の実施例で
はプロセスユニットの交換サイクルが5000枚である
のに対して転写装置(ブラシ)の交換サイクルは200
00枚に設定されている。このように、転写ブラシを長
期間使用する場合、ブラシの汚れによる転写機能の低
下、用紙裏汚れなどが問題となり、ブラシをクリーニン
グすることが必要となってくる。
装置5が配置されている場合について説明したが、この
場合は、転写装置の交換サイクルはプロセスユニットの
交換サイクルより長く設定されている。図1の実施例で
はプロセスユニットの交換サイクルが5000枚である
のに対して転写装置(ブラシ)の交換サイクルは200
00枚に設定されている。このように、転写ブラシを長
期間使用する場合、ブラシの汚れによる転写機能の低
下、用紙裏汚れなどが問題となり、ブラシをクリーニン
グすることが必要となってくる。
【0045】クリーニングを行なう方法としては用紙間
隔で転写バイアスとして逆バイアス(−100〜500
v程度)を印加して用紙間隔やプリントスタート動作時
にトナーを吐出す方法や、さらに確実にクリーニングし
たい場合や、図10に示すように、感光体ドラム1に当
接されていた転写ブラシ15b(図10(a))を感光
体ドラム1から離間したとき(図10(b))に、転写
バイアスを0vとし、バイアスを印加したクリーニング
ローラ26(金属、導電樹脂などの表面性の良い導電ロ
ーラ)に当接し、トナーをクリーニングローラ26に転
移させ、これをブレード27でクリーニングし、トナー
を廃トナー容器28に回収する。ここに回収されるトナ
ー量は微量であり、廃トナー容器28はマシンライフと
同じライフを持ち交換は行なわれない。
隔で転写バイアスとして逆バイアス(−100〜500
v程度)を印加して用紙間隔やプリントスタート動作時
にトナーを吐出す方法や、さらに確実にクリーニングし
たい場合や、図10に示すように、感光体ドラム1に当
接されていた転写ブラシ15b(図10(a))を感光
体ドラム1から離間したとき(図10(b))に、転写
バイアスを0vとし、バイアスを印加したクリーニング
ローラ26(金属、導電樹脂などの表面性の良い導電ロ
ーラ)に当接し、トナーをクリーニングローラ26に転
移させ、これをブレード27でクリーニングし、トナー
を廃トナー容器28に回収する。ここに回収されるトナ
ー量は微量であり、廃トナー容器28はマシンライフと
同じライフを持ち交換は行なわれない。
【0046】このように長期間転写ブラシを使用する場
合クリーニング機構が必要となるため、マシンが大型化
し、コストも高くなる。よって、ブラシをプロセスユニ
ット側に配置し、プロセスユニットごと転写装置5を交
換する方式が考えられる。この方式ではブラシのライフ
はプロセスユニットのライフ5000枚と同じで良いた
めクリーニング装置を必要としない。次に、プロセスユ
ニット側に転写装置が配置されている場合の例について
説明する。
合クリーニング機構が必要となるため、マシンが大型化
し、コストも高くなる。よって、ブラシをプロセスユニ
ット側に配置し、プロセスユニットごと転写装置5を交
換する方式が考えられる。この方式ではブラシのライフ
はプロセスユニットのライフ5000枚と同じで良いた
めクリーニング装置を必要としない。次に、プロセスユ
ニット側に転写装置が配置されている場合の例について
説明する。
【0047】図11は、転写ブラシを含むプロセスユニ
ットの実施例である。図中、参照数字24aは、バネの
縮みをを利用してブラシを加圧する場合のバネ、24b
は、伸びを利用してブラシを感光体に押圧するバネを示
し、いずれか一方を配置すれば良く、バネのブラシ側の
他端は、プロセスユニットにより支持されている。
ットの実施例である。図中、参照数字24aは、バネの
縮みをを利用してブラシを加圧する場合のバネ、24b
は、伸びを利用してブラシを感光体に押圧するバネを示
し、いずれか一方を配置すれば良く、バネのブラシ側の
他端は、プロセスユニットにより支持されている。
【0048】なお、前述のマシン側に転写装置が配置さ
れている場合は、転写装置の下側にカムがくるため、カ
ムをブラシ支持部材の長手方向のほぼ中央に配置できた
が、プロセスユニットに転写ブラシおよび離間機構を配
置する場合、プロセスユニットの形状の関係上、カムは
プロセスユニット側(つまり上側)にきてしまい、紙は
ブラシと感光体の間に搬送されてくることを考えると、
カムはブラシの端に配置されることになる。よって、図
11に示す例では、カムの駆動を行ないやすいリア側に
カムを配置し、カム当接部材25gを当接し、フロント
側はプロセスユニットに一体的に成型(もしくは取り付
け)されている当接規制部材28にカム当接部材25g
を当接する構造となっている。よって、ブラシを感光体
に当接しているとき、ブラシ当接部材25gは、フロン
ト側においては当接規制部材28に、リア側においては
カムに当接されることにより位置決めされ、当接圧力が
決定される。一方、離間時には、フロント側のカム当接
部材25gには何も当接しておらずリア側のみカムの突
出部分が当接されブラシは感光体から離間支持される。
なお、当然のごとく、このような例においても、カムは
転写装置がマシン側に配置されている場合と同様の形状
を満たしていることが望ましい。
れている場合は、転写装置の下側にカムがくるため、カ
ムをブラシ支持部材の長手方向のほぼ中央に配置できた
が、プロセスユニットに転写ブラシおよび離間機構を配
置する場合、プロセスユニットの形状の関係上、カムは
プロセスユニット側(つまり上側)にきてしまい、紙は
ブラシと感光体の間に搬送されてくることを考えると、
カムはブラシの端に配置されることになる。よって、図
11に示す例では、カムの駆動を行ないやすいリア側に
カムを配置し、カム当接部材25gを当接し、フロント
側はプロセスユニットに一体的に成型(もしくは取り付
け)されている当接規制部材28にカム当接部材25g
を当接する構造となっている。よって、ブラシを感光体
に当接しているとき、ブラシ当接部材25gは、フロン
ト側においては当接規制部材28に、リア側においては
カムに当接されることにより位置決めされ、当接圧力が
決定される。一方、離間時には、フロント側のカム当接
部材25gには何も当接しておらずリア側のみカムの突
出部分が当接されブラシは感光体から離間支持される。
なお、当然のごとく、このような例においても、カムは
転写装置がマシン側に配置されている場合と同様の形状
を満たしていることが望ましい。
【0049】なお、上記方法では、ブラシの当接位置決
めは、ブラシ、カムなどがすべてプロセスユニット側に
配置されており、ブラシの当接精度はプロセスユニット
側のみの精度で決定できるため、高い位置決め精度を達
成しやすいが、本発明では、位置精度の許容範囲が広い
ため、ブラシの当接位置を決定するカムをマシン側に配
置してもよい。これにより、カム機構分プロセスユニッ
トのコストダウンが達成される。
めは、ブラシ、カムなどがすべてプロセスユニット側に
配置されており、ブラシの当接精度はプロセスユニット
側のみの精度で決定できるため、高い位置決め精度を達
成しやすいが、本発明では、位置精度の許容範囲が広い
ため、ブラシの当接位置を決定するカムをマシン側に配
置してもよい。これにより、カム機構分プロセスユニッ
トのコストダウンが達成される。
【0050】図12は、ブラシがプロセスユニットに配
置され、離間機構がマシン側に配置されている場合の実
施例を示す。図11に示す例と比べて、離間機構である
カム25がブラシの下方に配置されていることがわか
る。
置され、離間機構がマシン側に配置されている場合の実
施例を示す。図11に示す例と比べて、離間機構である
カム25がブラシの下方に配置されていることがわか
る。
【0051】以上、プロセスユニットがマシンに装着状
態での接離機構について説明した。上記説明では、バネ
の力は感光体1に当接する方向にかかっている。バネで
ブラシを感光体に当接したほうが当接のフレキシビリテ
ィが高いため、バネ弾性を加圧方向にしようしている
が、非印字状態においてブラシが感光体に当接されてい
ると以下のような問題が発生する。 (1)ブラシの癖がついてしまい、加圧不足となる。 (2)プロセスユニットにブラシが配置されている場
合、出荷〜使用までの間にブラシに癖がついてしまう。
態での接離機構について説明した。上記説明では、バネ
の力は感光体1に当接する方向にかかっている。バネで
ブラシを感光体に当接したほうが当接のフレキシビリテ
ィが高いため、バネ弾性を加圧方向にしようしている
が、非印字状態においてブラシが感光体に当接されてい
ると以下のような問題が発生する。 (1)ブラシの癖がついてしまい、加圧不足となる。 (2)プロセスユニットにブラシが配置されている場
合、出荷〜使用までの間にブラシに癖がついてしまう。
【0052】(1)は、マシン内部でも問題であり、非
印字状態においてブラシを離間するようなシーケンスを
とることにより、問題は解決される。プリント終了動
作、もしくはジャム発生時にブラシを感光体から退避さ
せるようにしておけば、非印字状態においてブラシは感
光体に接することなく、癖などもつかない。
印字状態においてブラシを離間するようなシーケンスを
とることにより、問題は解決される。プリント終了動
作、もしくはジャム発生時にブラシを感光体から退避さ
せるようにしておけば、非印字状態においてブラシは感
光体に接することなく、癖などもつかない。
【0053】(2)プロセスユニットにブラシが配置さ
れている場合でも、マシンにプロセスユニットが装着さ
れている間は、(1)の対策で問題ない。しかし、プロ
セスユニットは、出荷〜使用までの期間が数週間〜1年
程度になることが考えられ、その間、ずっとブラシが感
光体に当接しているとブラシに癖がついたりして問題と
なる。
れている場合でも、マシンにプロセスユニットが装着さ
れている間は、(1)の対策で問題ない。しかし、プロ
セスユニットは、出荷〜使用までの期間が数週間〜1年
程度になることが考えられ、その間、ずっとブラシが感
光体に当接しているとブラシに癖がついたりして問題と
なる。
【0054】この対策としては、図13に示すようにバ
ネ材の力が感光体から接離する方向に働くようにし、マ
シン装着時に当接が必要な時(つまり転写を行なう時)
にはカムなどの当接機構によりブラシの当接を行なうこ
のが出来る。つまり、図12の例では、バネの力をブラ
シが当接する方向に働かせ、ブラシ当接部をカムに当接
方向とは反対の力がかかるようおしつけることにより位
置決めを行なった。しかし、図13のようにバネを離間
する方向に働かせ、カムを当接する方向に押し付けるこ
とにより、プロセスユニットを取り外した時ブラシを感
光体から離間保持することができる。(図13(a),
(b))
ネ材の力が感光体から接離する方向に働くようにし、マ
シン装着時に当接が必要な時(つまり転写を行なう時)
にはカムなどの当接機構によりブラシの当接を行なうこ
のが出来る。つまり、図12の例では、バネの力をブラ
シが当接する方向に働かせ、ブラシ当接部をカムに当接
方向とは反対の力がかかるようおしつけることにより位
置決めを行なった。しかし、図13のようにバネを離間
する方向に働かせ、カムを当接する方向に押し付けるこ
とにより、プロセスユニットを取り外した時ブラシを感
光体から離間保持することができる。(図13(a),
(b))
【0055】ただし、図13のカムがプロセスユニット
側に配置されている場合、プロセスユニットをマシンか
ら取り外した際のブラシの位置決めは、カムにつき当て
ることにより行なわれるが(図13(b))、接離機構
であるカムがマシン側に配置されている場合、ブラシが
回転しすぎるのを規制する部材が必要となる。図13
(c)に示す例では、ブラシ回転規制部材27によりブ
ラシはそれ以上回転しないよう規制しており、また、回
転規制部材27はプロセスユニットに一体成型されてい
る。
側に配置されている場合、プロセスユニットをマシンか
ら取り外した際のブラシの位置決めは、カムにつき当て
ることにより行なわれるが(図13(b))、接離機構
であるカムがマシン側に配置されている場合、ブラシが
回転しすぎるのを規制する部材が必要となる。図13
(c)に示す例では、ブラシ回転規制部材27によりブ
ラシはそれ以上回転しないよう規制しており、また、回
転規制部材27はプロセスユニットに一体成型されてい
る。
【0056】以上、転写装置がマシン側に配置されてい
る場合、プロセスユニットに配置されている場合、転写
装置(ブラシ)がプロセスユニット側に、接離機構であ
るカムがマシン側に配置されている場合について、転写
装置の接離機構をカムを利用した方法を例にあげて説明
した。この他、ブラシ支持部材と回転軸が一体となる構
造とし、ステッピングモータにより軸を回転させブラシ
の接離を行なったり、ソレノイドを用いて接離動作を行
なうことも考えられる。次に、ブラシのバイアスや接離
動作の制御シーケンスについて説明する。転写ブラシの
モードとしては以下の4つのモードが考えられる。 (1).通常の転写バイアス[(+)極性]を印加し、
ブラシを感光体に当接する。 (2).通常とは逆極性のバイアス[(−)極性]を印
加し、ブラシを感光体に当接する。 (3).バイアスを印加せず(0v)、感光体にブラシ
を当接する。 (4).バイアスを印加せず(0v)、ブラシを感光体
から離間する。
る場合、プロセスユニットに配置されている場合、転写
装置(ブラシ)がプロセスユニット側に、接離機構であ
るカムがマシン側に配置されている場合について、転写
装置の接離機構をカムを利用した方法を例にあげて説明
した。この他、ブラシ支持部材と回転軸が一体となる構
造とし、ステッピングモータにより軸を回転させブラシ
の接離を行なったり、ソレノイドを用いて接離動作を行
なうことも考えられる。次に、ブラシのバイアスや接離
動作の制御シーケンスについて説明する。転写ブラシの
モードとしては以下の4つのモードが考えられる。 (1).通常の転写バイアス[(+)極性]を印加し、
ブラシを感光体に当接する。 (2).通常とは逆極性のバイアス[(−)極性]を印
加し、ブラシを感光体に当接する。 (3).バイアスを印加せず(0v)、感光体にブラシ
を当接する。 (4).バイアスを印加せず(0v)、ブラシを感光体
から離間する。
【0057】(1)は、転写を行なう場合に用いる。
(2)はブラシに付着したトナーを感光体に吐出したい
ときに用いる。(4)は、感光体に付着しているトナー
をブラシに付着させたくない場合に用いる。用紙ジャム
が発生し、感光体の現像〜転写の部分に未転写トナーが
存在する場合は、ジャム復帰動作において必然的にモー
ド(4)を用いることになる。モード(2)、(3)を
用いると、感光体上に残存しているトナーの量が多いた
め、物理にかなりのトナーがブラシに付着してしまい、
用紙裏汚れなどの問題が発生する。ただし、ジャム処理
においてモード(4)を用いたとしても、ジャム検知を
マシンが停止したときに画像領域が転写ニップに到達し
ていると、(+)バイアスの印加された転写ブラシが、
ことごとくトナーを吸着してしまい、著しいブラシ汚れ
が発生する。よって、給紙から転写までの間にジャム検
知センサが必要となり、また、ジャム検知センサ〜転写
までの紙搬送経路の長さをl(mm) 、紙搬送速度をv
(mm/sec)、ジャム検知時間(紙先端がセンサに到達す
るべき設計時間〜ジャムが発生しているか否かを判定す
る時間)t(sec) が、次式を満たさなくてはならない。 t×v<1
(2)はブラシに付着したトナーを感光体に吐出したい
ときに用いる。(4)は、感光体に付着しているトナー
をブラシに付着させたくない場合に用いる。用紙ジャム
が発生し、感光体の現像〜転写の部分に未転写トナーが
存在する場合は、ジャム復帰動作において必然的にモー
ド(4)を用いることになる。モード(2)、(3)を
用いると、感光体上に残存しているトナーの量が多いた
め、物理にかなりのトナーがブラシに付着してしまい、
用紙裏汚れなどの問題が発生する。ただし、ジャム処理
においてモード(4)を用いたとしても、ジャム検知を
マシンが停止したときに画像領域が転写ニップに到達し
ていると、(+)バイアスの印加された転写ブラシが、
ことごとくトナーを吸着してしまい、著しいブラシ汚れ
が発生する。よって、給紙から転写までの間にジャム検
知センサが必要となり、また、ジャム検知センサ〜転写
までの紙搬送経路の長さをl(mm) 、紙搬送速度をv
(mm/sec)、ジャム検知時間(紙先端がセンサに到達す
るべき設計時間〜ジャムが発生しているか否かを判定す
る時間)t(sec) が、次式を満たさなくてはならない。 t×v<1
【0058】また、ジャムした用紙を取り除いたあとの
ジャム復帰動作においては、ブラシを離間したまま帯電
装置をオンし、現像バイアスをオンすることにより、転
写残りトナーは転写ブラシを汚染せず、現像清掃装置に
回収される。また、このとき像攪乱ブラシのバイアスを
オフ(フロート)にすると、感光体上のトナー像はほと
んど像攪乱ブラシに付着せず通過するので、像攪乱ブラ
シをトナーが汚染して、トナー飛散やトナー落ちを発生
することはない。また、望ましくはトナー像攪乱ブラシ
においても、転写装置同様、感光体からの離間装置を用
意しジャム復帰動作においては感光体から離間させると
さらにブラシの汚れが軽減される。
ジャム復帰動作においては、ブラシを離間したまま帯電
装置をオンし、現像バイアスをオンすることにより、転
写残りトナーは転写ブラシを汚染せず、現像清掃装置に
回収される。また、このとき像攪乱ブラシのバイアスを
オフ(フロート)にすると、感光体上のトナー像はほと
んど像攪乱ブラシに付着せず通過するので、像攪乱ブラ
シをトナーが汚染して、トナー飛散やトナー落ちを発生
することはない。また、望ましくはトナー像攪乱ブラシ
においても、転写装置同様、感光体からの離間装置を用
意しジャム復帰動作においては感光体から離間させると
さらにブラシの汚れが軽減される。
【0059】このような方策を施すことにより、給紙部
分における紙ジャムに際してのブラシの汚れは防止され
るが、例えば感光体ドラムへの巻き付けジャムなどのよ
うに、すでに転写を開始した後に発生したジャムの場
合、用紙を取り除いたあと、転写領域付近のドラム上に
はトナーが付着しており、ここに転写ブラシが当接され
ているとブラシ汚れが発生する。よって、ジャムが発生
した際はただちにブラシのバイアスをオフし、感光体へ
の当接を解除するシーケンスをとり、ブラシ汚れを防止
することが出来る。また、ジャムの際、ブラシの当接が
解除されていると、詰まった用紙を容易に取り除くこと
ができる。なおこのような場合のジャム復帰動作に関し
ても、給紙ジャムで説明した場合と同様な処理を行なえ
ば良い。
分における紙ジャムに際してのブラシの汚れは防止され
るが、例えば感光体ドラムへの巻き付けジャムなどのよ
うに、すでに転写を開始した後に発生したジャムの場
合、用紙を取り除いたあと、転写領域付近のドラム上に
はトナーが付着しており、ここに転写ブラシが当接され
ているとブラシ汚れが発生する。よって、ジャムが発生
した際はただちにブラシのバイアスをオフし、感光体へ
の当接を解除するシーケンスをとり、ブラシ汚れを防止
することが出来る。また、ジャムの際、ブラシの当接が
解除されていると、詰まった用紙を容易に取り除くこと
ができる。なおこのような場合のジャム復帰動作に関し
ても、給紙ジャムで説明した場合と同様な処理を行なえ
ば良い。
【0060】次に、プリント開始動作(感光体回転開始
〜ファーストプリント印字まで)およびプリント終了動
作(最終プリント終了〜感光体停止)におけるシーケン
スについて説明する。
〜ファーストプリント印字まで)およびプリント終了動
作(最終プリント終了〜感光体停止)におけるシーケン
スについて説明する。
【0061】図1に示す実施例において、プリント開始
動作を以下のようなシーケンスで行なっている。まず、
非印字状態(マシン停止状態)では、ブラシは感光体か
ら離間されている。図1に示す実施例では、現像兼清掃
装置として接触1成分現像装置を用いているが、この現
像方式は解像度などの画質やトナークリーニング能力に
は優れているが、接触式の転写方式を用いる場合には大
きな問題を持っている。それは、この現像方式の現像特
性によるものであるが、一般的に2成分現像や非接触現
像を用いた場合、帯電電位0v,現像バイアス0vでは
ほとんどトナーは現像されないが、接触1成分現像方式
ではかなりのトナーが感光体に付着してしまう(0v現
像)。
動作を以下のようなシーケンスで行なっている。まず、
非印字状態(マシン停止状態)では、ブラシは感光体か
ら離間されている。図1に示す実施例では、現像兼清掃
装置として接触1成分現像装置を用いているが、この現
像方式は解像度などの画質やトナークリーニング能力に
は優れているが、接触式の転写方式を用いる場合には大
きな問題を持っている。それは、この現像方式の現像特
性によるものであるが、一般的に2成分現像や非接触現
像を用いた場合、帯電電位0v,現像バイアス0vでは
ほとんどトナーは現像されないが、接触1成分現像方式
ではかなりのトナーが感光体に付着してしまう(0v現
像)。
【0062】例えば、一般的なプリンタなどのプリント
開始動作においては、感光体ドラムを回転させると同時
に帯電をオンし、帯電電荷が感光体に付与された領域が
現像器に到達するまでは現像バイアスを印加せず、帯電
領域が現像器に達した後に現像バイアスをオンすること
により不要なトナーの感光体ドラムへの付着を防止して
いるが、接触1成分現像においてはこのような部分にも
トナーが現像されてしまう。このトナーが転写ニップに
突入すると、たとえ逆極性の(+)のバイアスをブラシ
に印加してもメカニカルな付着力によりかなり大量のト
ナーがブラシに付着してしまう。この現像を防止する方
法としては、現像ローラに(+)のバイアスを印加した
り、現像ローラの回転を止めたりするなどの方法が考案
されているが、いずれの方法においても現像器が回転を
開始し始めたとき、現像ニップにあったトナーが感光体
に付着しブラシを汚染する。トナー量としては僅かな量
(現像ニップの幅)ではあるが、転写ローラを用いた場
合にはプリント開始から数枚に転写ローラ周期の裏汚れ
が発生した。
開始動作においては、感光体ドラムを回転させると同時
に帯電をオンし、帯電電荷が感光体に付与された領域が
現像器に到達するまでは現像バイアスを印加せず、帯電
領域が現像器に達した後に現像バイアスをオンすること
により不要なトナーの感光体ドラムへの付着を防止して
いるが、接触1成分現像においてはこのような部分にも
トナーが現像されてしまう。このトナーが転写ニップに
突入すると、たとえ逆極性の(+)のバイアスをブラシ
に印加してもメカニカルな付着力によりかなり大量のト
ナーがブラシに付着してしまう。この現像を防止する方
法としては、現像ローラに(+)のバイアスを印加した
り、現像ローラの回転を止めたりするなどの方法が考案
されているが、いずれの方法においても現像器が回転を
開始し始めたとき、現像ニップにあったトナーが感光体
に付着しブラシを汚染する。トナー量としては僅かな量
(現像ニップの幅)ではあるが、転写ローラを用いた場
合にはプリント開始から数枚に転写ローラ周期の裏汚れ
が発生した。
【0063】転写装置としてブラシローラを用いると、
弾性ローラと比較して、周期的な汚れが目立たなくな
り、本実施例のように固定部材(ブラシ)を用いた転写
ではさらに目立たなくなる。しかしながら、徐々に固定
部材にトナーが蓄積すると、やがて転写能力の低下や裏
汚れが発生する。よって、先に述べた現像トナーが転写
領域を通過するまでは、転写装置を離間しておけば転写
装置の汚れは発生しない。
弾性ローラと比較して、周期的な汚れが目立たなくな
り、本実施例のように固定部材(ブラシ)を用いた転写
ではさらに目立たなくなる。しかしながら、徐々に固定
部材にトナーが蓄積すると、やがて転写能力の低下や裏
汚れが発生する。よって、先に述べた現像トナーが転写
領域を通過するまでは、転写装置を離間しておけば転写
装置の汚れは発生しない。
【0064】また、マシン停止時にブラシを離間してお
くことは、接触1成分現像法を用いた場合に限らず、ブ
ラシに癖がつくのを防げるため、他の現像方式を用いた
場合にも有効である。
くことは、接触1成分現像法を用いた場合に限らず、ブ
ラシに癖がつくのを防げるため、他の現像方式を用いた
場合にも有効である。
【0065】図1に示す実施例では、感光体に付着した
トナーがブラシを通過した後、転写バイアスとは逆極性
となる−200vのバイアスをブラシに印加しつつ感光
体にブラシを当接し、転写用紙が転写ニップに突入した
後(先端1〜5mm付近より)、正規の極性である+80
0vのバイアスをブラシに印加している。また、プリン
タ終了動作においては、最終用紙が転写ニップを抜け切
る直前(後端より1〜5mm内側)に転写バイアスを−2
00vに切り換え、ドラム回転が停止する直前/直後に
ブラシを感光体から離間させつつバイアスをオフ(0
v)としている。
トナーがブラシを通過した後、転写バイアスとは逆極性
となる−200vのバイアスをブラシに印加しつつ感光
体にブラシを当接し、転写用紙が転写ニップに突入した
後(先端1〜5mm付近より)、正規の極性である+80
0vのバイアスをブラシに印加している。また、プリン
タ終了動作においては、最終用紙が転写ニップを抜け切
る直前(後端より1〜5mm内側)に転写バイアスを−2
00vに切り換え、ドラム回転が停止する直前/直後に
ブラシを感光体から離間させつつバイアスをオフ(0
v)としている。
【0066】以上、説明したようなブラシの接離、バイ
アスの制御を行ないつつ、ドラム回転開始時に現像ロー
ラに逆バイアスを印加したり、回転を停止することによ
り転写ブラシやメモリ除去ブラシの汚れを極力防止する
ことができる。しかし、逆バイアスを印加する方式の場
合、現像バイアス電源のコストが高くなったり、また現
像ローラを停止させる方法ではローラに負荷がかかるた
めローラの寿命が短くなるなどの問題が生じるため、図
1に示す実施例のようにクリーナレスプロセスを採用し
ている場合、逆バイアスやローラ停止などの対策をせ
ず、0v現像を行なってしまっても構わない。それは、
0v現像されたトナーは現像兼清掃装置に回収され、ト
ナー消費量が増加するなどの問題は発生しないためであ
る。ただし、この0v現像された部分がメモリ除去ブラ
シを通過する際にはブラシバイアスがフロートになるよ
うにバイアスコントロールを行ない、極力トナーが付着
するのを防止する必要がある。
アスの制御を行ないつつ、ドラム回転開始時に現像ロー
ラに逆バイアスを印加したり、回転を停止することによ
り転写ブラシやメモリ除去ブラシの汚れを極力防止する
ことができる。しかし、逆バイアスを印加する方式の場
合、現像バイアス電源のコストが高くなったり、また現
像ローラを停止させる方法ではローラに負荷がかかるた
めローラの寿命が短くなるなどの問題が生じるため、図
1に示す実施例のようにクリーナレスプロセスを採用し
ている場合、逆バイアスやローラ停止などの対策をせ
ず、0v現像を行なってしまっても構わない。それは、
0v現像されたトナーは現像兼清掃装置に回収され、ト
ナー消費量が増加するなどの問題は発生しないためであ
る。ただし、この0v現像された部分がメモリ除去ブラ
シを通過する際にはブラシバイアスがフロートになるよ
うにバイアスコントロールを行ない、極力トナーが付着
するのを防止する必要がある。
【0067】なお、転写ブラシに逆極性を印加するモー
ド(2)を使用せず、用紙が転写ニップに存在するとき
のみバイアス+800vを印加しつつブラシを当接し、
それ以外の場合はブラシを感光体より離間させる制御方
式も考えられるが、この方式では、転写のオン/オフを
ブラシの当接/離間というメカニカルな動作で行なわね
ばならず、バイアスの切り換えを用いた本実施例の方式
に比べて、正確なタイミングがとりずらい。次に、紙間
隔における制御について説明する。
ド(2)を使用せず、用紙が転写ニップに存在するとき
のみバイアス+800vを印加しつつブラシを当接し、
それ以外の場合はブラシを感光体より離間させる制御方
式も考えられるが、この方式では、転写のオン/オフを
ブラシの当接/離間というメカニカルな動作で行なわね
ばならず、バイアスの切り換えを用いた本実施例の方式
に比べて、正確なタイミングがとりずらい。次に、紙間
隔における制御について説明する。
【0068】本実施例においては、紙間隔ではモード
(2)を採用している。つまり、紙間隔でもブラシを感
光体に当接したまま、ブラシバイアスを−200vとし
ており、この方法はモード(4)を用いる方法に比べて
以下のような利点をもっている。 1.先に述べたように、ブラシの当接/離間というメカ
ニカルな動作による転写タイミングの制御は不正確であ
る。
(2)を採用している。つまり、紙間隔でもブラシを感
光体に当接したまま、ブラシバイアスを−200vとし
ており、この方法はモード(4)を用いる方法に比べて
以下のような利点をもっている。 1.先に述べたように、ブラシの当接/離間というメカ
ニカルな動作による転写タイミングの制御は不正確であ
る。
【0069】2.小サイズ紙を連続印字した場合、非画
像部ではあるものの、ブラシの両端は長期間感光体に接
触しており、ブラシが汚れやすい。よって、紙間隔で逆
バイアスを印加しトナーを吐出すことによりブラシの汚
れを防止できる。
像部ではあるものの、ブラシの両端は長期間感光体に接
触しており、ブラシが汚れやすい。よって、紙間隔で逆
バイアスを印加しトナーを吐出すことによりブラシの汚
れを防止できる。
【0070】3.紙間隔にてモード(4)を採用する
と、用紙の先端が転写ニップに突入する際、ブラシは離
間されている状態となっており、ガイドの役割を果たし
ているブラシ支持部材ないしは絶縁シートの紙の入射角
度と成す角度が当接状態と異なっており、用紙の先端部
分の感光体への付き当てが適切に行なわれなかったり、
転写ブレなどの問題が起こる。
と、用紙の先端が転写ニップに突入する際、ブラシは離
間されている状態となっており、ガイドの役割を果たし
ているブラシ支持部材ないしは絶縁シートの紙の入射角
度と成す角度が当接状態と異なっており、用紙の先端部
分の感光体への付き当てが適切に行なわれなかったり、
転写ブレなどの問題が起こる。
【0071】よって、感光体の回転速度が遅く多少転写
タイミングが不正確であっても良く、小サイズ紙の印字
をほとんど行なわない、A4サイズのプリンタ、ファク
シミリなどにおいては、用紙が転写ニップに存在する時
のみ、ブラシを感光体に当接する方式を採用することが
可能である。次に転写バイアスについて説明する。
タイミングが不正確であっても良く、小サイズ紙の印字
をほとんど行なわない、A4サイズのプリンタ、ファク
シミリなどにおいては、用紙が転写ニップに存在する時
のみ、ブラシを感光体に当接する方式を採用することが
可能である。次に転写バイアスについて説明する。
【0072】(−)極性のトナーを用いている場合、転
写バイアスとしては+500〜1500vのDCバイア
スもしくはそれに実行値300〜800v、周波数20
0〜2kHzのACを重畳したバイアスを印加すること
により良好な転写を行なうことができる。
写バイアスとしては+500〜1500vのDCバイア
スもしくはそれに実行値300〜800v、周波数20
0〜2kHzのACを重畳したバイアスを印加すること
により良好な転写を行なうことができる。
【0073】とくに、多湿環境においても良好で安定し
た転写を行なうには(+)DCにACを重畳下バイアス
を印加することが望ましい。しかしながら、例えば、A
3サイズのマシンにおいて、A4サイズの用紙を縦送り
して連続印字を行なうと、用紙を介して感光体にブラシ
が当接している部分の電位はほぼ感光体の帯電極性であ
る(−)の電位が維持されるが、用紙の外側つまり、ブ
ラシが直接感光体に接触している部分は(+)極性に帯
電されてしまい、連続プリントを行なうと、両端の部分
の感光体が疲労してしまい、帯電装置通過後の帯電電位
が低くなってしまう。よって、A4縦送りにて連続印字
を行なった後にA3用紙に印字を行なうと、(特にハー
フトーン)A4の内側の部分と比べて、外側の部分の画
像濃度が高くなり濃度段差が発生する。感光体の(+)
の帯電に対して光除電は効果がなく除電ランプを配置し
てもさほど効果がない。
た転写を行なうには(+)DCにACを重畳下バイアス
を印加することが望ましい。しかしながら、例えば、A
3サイズのマシンにおいて、A4サイズの用紙を縦送り
して連続印字を行なうと、用紙を介して感光体にブラシ
が当接している部分の電位はほぼ感光体の帯電極性であ
る(−)の電位が維持されるが、用紙の外側つまり、ブ
ラシが直接感光体に接触している部分は(+)極性に帯
電されてしまい、連続プリントを行なうと、両端の部分
の感光体が疲労してしまい、帯電装置通過後の帯電電位
が低くなってしまう。よって、A4縦送りにて連続印字
を行なった後にA3用紙に印字を行なうと、(特にハー
フトーン)A4の内側の部分と比べて、外側の部分の画
像濃度が高くなり濃度段差が発生する。感光体の(+)
の帯電に対して光除電は効果がなく除電ランプを配置し
てもさほど効果がない。
【0074】本実施例においてはクリーナレスプロセス
を採用しており、転写の後段にメモリ除去ブラシが配置
されている。そこで、メモリ除去ブラシに+200〜−
200vのDCにAC300〜800vrms、周波数
200〜2kHz程度を重畳したバイアスを印加する
と、A4の内側と外側の電位はおおむね揃えられ、感光
体疲労に差が無くなるため、ハーフトーンなどで濃度段
差が発生しない。よって、転写バイアスにACを印加し
た場合、メモリ除去ブラシには感光体電位を揃えること
のできるACバイアスを印加することが望ましい。
を採用しており、転写の後段にメモリ除去ブラシが配置
されている。そこで、メモリ除去ブラシに+200〜−
200vのDCにAC300〜800vrms、周波数
200〜2kHz程度を重畳したバイアスを印加する
と、A4の内側と外側の電位はおおむね揃えられ、感光
体疲労に差が無くなるため、ハーフトーンなどで濃度段
差が発生しない。よって、転写バイアスにACを印加し
た場合、メモリ除去ブラシには感光体電位を揃えること
のできるACバイアスを印加することが望ましい。
【0075】次に、紙間隔におけるバイアスであるが、
本実施例では−300vのDCバイアスに切り換え、ト
ナーのブラシへの付着を防止している。基本的には、紙
間隔においてトナーは感光体上にはほとんど付着してい
ないはずであるが、実際には僅かに付着しており、特に
多湿環境においてはその量は増加する。このように、紙
間隔などに付着しているトナーの多くは逆極性(+)を
有しており、付着防止バイアスは紙間隔の感光体電位よ
り高くなければならない。よって、本実施例では感光体
電位−500vに対して、紙間隔での転写バイアスを−
300vとしている。
本実施例では−300vのDCバイアスに切り換え、ト
ナーのブラシへの付着を防止している。基本的には、紙
間隔においてトナーは感光体上にはほとんど付着してい
ないはずであるが、実際には僅かに付着しており、特に
多湿環境においてはその量は増加する。このように、紙
間隔などに付着しているトナーの多くは逆極性(+)を
有しており、付着防止バイアスは紙間隔の感光体電位よ
り高くなければならない。よって、本実施例では感光体
電位−500vに対して、紙間隔での転写バイアスを−
300vとしている。
【0076】なお、光除電装置をもたず、かつメモリ除
去ブラシにACバイアスを印加しないシステムにおいて
は、紙間隔などで、付着防止バイアスとして感光体の表
面電位より大きい(−)DCで偏奇したACバイアスを
印加することは出来ない。これは、ACバイアスを印加
することによりDC偏奇分に近い電位に帯電されてしま
い、スコロトロン帯電装置において電位は帯電電位より
高い電位を下げることはできないからである。
去ブラシにACバイアスを印加しないシステムにおいて
は、紙間隔などで、付着防止バイアスとして感光体の表
面電位より大きい(−)DCで偏奇したACバイアスを
印加することは出来ない。これは、ACバイアスを印加
することによりDC偏奇分に近い電位に帯電されてしま
い、スコロトロン帯電装置において電位は帯電電位より
高い電位を下げることはできないからである。
【0077】なお、以上説明した実施例では、板状ブラ
シを用いた例を中心に説明してきたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、前述したように、ローラ状ブ
ラシや、導電性弾性部材を用いた場合も、ブラシの太
さ、植毛密度、毛足の長さ、食い込み、部材の板厚、支
持角度などを板状ブラシの場合と同様の方法で決定する
ことにより、同等の機能を発揮することができる。
シを用いた例を中心に説明してきたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、前述したように、ローラ状ブ
ラシや、導電性弾性部材を用いた場合も、ブラシの太
さ、植毛密度、毛足の長さ、食い込み、部材の板厚、支
持角度などを板状ブラシの場合と同様の方法で決定する
ことにより、同等の機能を発揮することができる。
【0078】また、現像方式については、上述の実施例
では接触1成分現像を用いて説明したが、その他の既知
の現像方式を用いたものでもよく、クリーナレスプロセ
ス以外のクリーナを用いるプロセスに対しても、本発明
を同様に適用することができる。
では接触1成分現像を用いて説明したが、その他の既知
の現像方式を用いたものでもよく、クリーナレスプロセ
ス以外のクリーナを用いるプロセスに対しても、本発明
を同様に適用することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写装置
では、弾性導電性部材を採用している。そのため、高価
格化することなく、オゾンの発生がほとんどなく、高効
率で長期間にわたり広範囲の環境条件で良好な転写を行
なえ、かつ弾性導電性部材は転写時に転写用紙に直接接
触しているため、用紙に付着している紙粉も効率よく吸
着除去するため、クリーニング装置への負担を著しく軽
減できる。また、機械的な精度の許容範囲が、従来一般
に用いられてきた転写ローラと比較して著しく広くな
り、複雑な調整機構なく紙厚の影響を受けずに良好な転
写を行なうことが可能である。また、この機械制度の許
容範囲が広がったことにより、転写装置の像担持体から
の離間動作を簡単に行なえるようになり、従来接触式の
転写方式において問題となっていた転写装置の汚れを防
止することが可能である。
では、弾性導電性部材を採用している。そのため、高価
格化することなく、オゾンの発生がほとんどなく、高効
率で長期間にわたり広範囲の環境条件で良好な転写を行
なえ、かつ弾性導電性部材は転写時に転写用紙に直接接
触しているため、用紙に付着している紙粉も効率よく吸
着除去するため、クリーニング装置への負担を著しく軽
減できる。また、機械的な精度の許容範囲が、従来一般
に用いられてきた転写ローラと比較して著しく広くな
り、複雑な調整機構なく紙厚の影響を受けずに良好な転
写を行なうことが可能である。また、この機械制度の許
容範囲が広がったことにより、転写装置の像担持体から
の離間動作を簡単に行なえるようになり、従来接触式の
転写方式において問題となっていた転写装置の汚れを防
止することが可能である。
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置を示す概
略的構成図。
略的構成図。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる板状ブラ
シおよび板状部材からなる転写部材を示す図。
シおよび板状部材からなる転写部材を示す図。
【図3】転写装置の機械精度の許容範囲を示すグラフ
【図4】転写ブラシの他の例を示す図。
【図5】用紙と転写ブラシの当接の成す角を示す図。
【図6】転写ブラシおよび接離機構がマシン側に配置さ
れている場合の接離機構を示す図。
れている場合の接離機構を示す図。
【図7】接離機構に使用するカムの形状を示す図。
【図8】所望のカムの形状を表わすためのパラメ−タ−
を示す図。
を示す図。
【図9】当接部材を有するブラシ支持部材を示す図。
【図10】ブラシクリーニング装置の一例を示す図。
【図11】ブラシおよび接離機構がプロセスユニット側
に配置されている場合の接離機構の一例を示す図。
に配置されている場合の接離機構の一例を示す図。
【図12】ブラシはプロセスユニットに、接離機構はマ
シン側に配置されている場合の接離機構の一例を示す
図。
シン側に配置されている場合の接離機構の一例を示す
図。
【図13】プロセスユニットをマシンから取り外したと
きにブラシが離間される接離機構の一例を示す図。
きにブラシが離間される接離機構の一例を示す図。
1…感光体ドラム、3…像露光装置、4…現像兼クリー
ニング装置、5…転写装置、6…メモリ除去ブラシ、1
5a…支持部材、15b…転写ブラシ、15c…導電性
板状部材、15d…回転軸、15e…絶縁性弾性板、1
5f…弾性板、15g…当接部材、24…転写装置加圧
バネ、25…転写装置接離用カム。
ニング装置、5…転写装置、6…メモリ除去ブラシ、1
5a…支持部材、15b…転写ブラシ、15c…導電性
板状部材、15d…回転軸、15e…絶縁性弾性板、1
5f…弾性板、15g…当接部材、24…転写装置加圧
バネ、25…転写装置接離用カム。
Claims (2)
- 【請求項1】 現像剤像を有する像担持体に当接し現像
剤像を転写材に転写する転写手段を具備し、この転写手
段は、転写手段と像担持体とで形成される接触ニップと
ほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段と、
前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラシ部
材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とする転
写装置。 - 【請求項2】 像担持体に潜像を形成する潜像形成手段
と、前記潜像を現像して現像剤像を形成する現像手段
と、像担持体に当接し前記現像剤像を転写材に転写する
転写手段を具備し、この転写手段は、転写手段と像担持
体とで形成される接触ニップとほぼ平行の軸に対して回
転可能に支持する支持手段と、前記像担持体との当接部
分に形成される導電性ブラシ部材又は導電性弾性部材と
を具備することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15901191A JPH056105A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 転写装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15901191A JPH056105A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 転写装置および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056105A true JPH056105A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=15684298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15901191A Pending JPH056105A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 転写装置および画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056105A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6708517B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-03-23 | Daikin Industries, Ltd. | Heat pump |
US6786059B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-09-07 | Daikin Industries, Ltd. | Refrigeration system |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15901191A patent/JPH056105A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6708517B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-03-23 | Daikin Industries, Ltd. | Heat pump |
US6786059B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-09-07 | Daikin Industries, Ltd. | Refrigeration system |
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