JPH0560781B2 - - Google Patents

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JPH0560781B2
JPH0560781B2 JP1060741A JP6074189A JPH0560781B2 JP H0560781 B2 JPH0560781 B2 JP H0560781B2 JP 1060741 A JP1060741 A JP 1060741A JP 6074189 A JP6074189 A JP 6074189A JP H0560781 B2 JPH0560781 B2 JP H0560781B2
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JP
Japan
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resin
curing
fiber structure
fabric
tenter
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JP1060741A
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JPH02239922A (ja
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Shiro Tsubochi
Shinichi Inaba
Yasuyuki Shindo
Hironori Naganuma
Yoshio Nakazawa
Ryusuke Hayashi
Kanji Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kanebo Ltd
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Priority to US07/490,400 priority patent/US5110656A/en
Priority to DE1990602071 priority patent/DE69002071T2/de
Priority to EP19900200608 priority patent/EP0387968B1/en
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Priority to US07/846,517 priority patent/US5244693A/en
Publication of JPH0560781B2 publication Critical patent/JPH0560781B2/ja
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硬化性樹脂を含浸硬化したシート状
繊維構造物の製造法に関する。さらに詳細には、
未硬化の硬化性樹脂を含浸したシート状繊維構造
物の幅方向に引張りながら硬化する方法に関す
る。
〔従来の技術及び課題〕
シート状繊維構造物の樹脂加工では、繊維構造
物を液状樹脂、樹脂溶液あるいは、樹脂エマルジ
ヨン中に浸漬含浸する又はコーテイングした後、
適宜絞液し、幅出しをしながら、乾燥及び又は硬
化させる方法が一般に行なわれている。
その際、幅出しのためにテンターが用いられ
る。テンターは、エンドレスチエーンにクリツプ
もしくはピンを具え、これで繊維構造物の両耳を
保持し、チエーンが進む時に繊維構造物の幅方向
に引張つて所定の幅とするものであり、織物の幅
出しやヒートセツトに広く利用されている。
しかしながら、未硬化の硬化性樹脂を多量に浸
漬により全体に含浸した繊維構造体をテンターに
て幅出ししながら、樹脂を硬化させようとする場
合には、該硬化性樹脂が硬化時にクリツプもしく
はピンと固着して離れ難くなる為、繊維構造体を
破つたり、さらに、クリツプ、ピンあるいはチエ
ーン、レールを破損する危険があつた。
あるいは、硬性化樹脂をコーテイングによつて
施与する場合には、ナイフコーターの長さを繊維
構造物の幅より短くして、繊維構造物の耳部には
樹脂を付着させないようにすることが可能であ
る。するとしかし、繊維構造物が目の詰んだ重布
である場合には、コーテイングによつて樹脂を繊
維間に十分に含浸させることが困難であり、一
方、目の粗い織物の場合には、ナイフコーター及
びそれに対向する板の個所で織物の目ズレが発生
しやすい。
これへの対策の一つとしてテンターのクリツプ
又はピンに離型剤を塗る方法が考えられるが、運
転中に離型剤は徐々に除去され、一旦離型剤が無
くなると問題が生じる。クリツプ又はピンをフツ
素樹脂、シリコーン樹脂等で加工することも考え
られるが、クリツプ又はピンの摩擦係数が小さく
なるので、繊維構造物を幅方向に強く引張ること
ができなくなる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、硬化性樹脂を含浸したシート状繊維
構造物を幅出ししながら、樹脂を硬化する方法に
おいて、該繊維構造物の両耳部を杷持する前に予
め杷持部分の樹脂を硬化せしめる事を特徴とする
加工方法である。
本発明方法は、硬化性樹脂を多量に含浸硬化し
た繊維構造物の製造において特にその効果を発揮
する。そのような硬化性樹脂の量は、繊維構造物
に対してたとえば20〜300重量%、好ましくは30
〜200重量%である。
本発明において硬化性樹脂としては、たとえば
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フエノール樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂及びポリイミド樹脂、紫
外線硬化樹脂、放射線硬化樹脂が挙げられる。
本発明において、テンターのクリツプ又はピン
で把持される繊維構造物部分の樹脂のみを予め硬
化するには、硬化手段を把持部分のみに施せばよ
い。たとえば繊維構造物の把持部分と非把持部分
(中央部分)の間に遮へい板を置き、把持部分に
赤外線、遠赤外線、紫外線又は熱風をあてる方
法、あるいは把持部分のみに熱板をあてる方法な
どがあるが、これに限定されない。把持部分の樹
脂の硬化の程度は、接着性が無くなれば十分であ
り、いわゆるCステージの硬化で十分である。完
全に硬化してもかまわない。把持部分の幅は、使
用する装置により異ることができるが、一般にテ
ンターりおいては0.5〜3cm程度である。
このように予め把持部分の樹脂を硬化させた後
に、繊維構造物を把持し、中央部分又は全体に硬
化手段を施す。これには慣用の加熱炉付きテンタ
ーを用いることが好ましい。従つて、上記の把持
部分の樹脂の硬化は、繊維構造物がテンターに入
る前段階において連続的に行われることが好まし
い。
本発明に供せられるシート状繊維構造物は、織
物、編物、不織布、紙等のシート状の形態を有す
るものであれば良く、目の空いたメツシユ状のも
のでも良い。本発明はまた、耳組織の無い織物あ
るいは繊維間の接着力の弱い不織布及び紙に対し
て有効である。従来の方法では、耳部の糸又は繊
維がほつれたり破れたりしてしまう場合にも、本
発明に従い把持部を予め強化する事によりテンタ
ーでの幅出し加工が可能となる。本発明方法が特
に好ましく適用できる繊維構造物は、繊維強化成
形体に用いられる繊維構造物である。このような
繊維構造物は好ましくは網状構造体、特に絡み織
物である(特開昭63−22636号公報)。これは、経
糸及び緯糸の密度が1〜10本/25mmと粗いが、緯
糸が絡んでいるので交点拘束が強い網状である。
硬化性樹脂は、織物に対して通常20〜300重量%
付与される。このように多量の樹脂を付与された
網状物を、そのままテンターのクリツプ又はピン
で把持して硬化工程へ送ると、樹脂がクリツプ又
はピンに固着して大きなトラブルが生じやすい。
本発明方法によれば、トラブルは起らない。
本発明により、硬化性樹脂を多量に含浸した繊
維構造体をテンター加工しなが樹脂硬化する事が
可能となつた。クリツプあるいはピンにより両耳
部を把持し幅出ししながら硬化する事により繊維
構造体の幅方向の収縮を抑制コントロール可能と
なり、凹凸がなく平らなシート状繊維複合体とす
る事ができる。
〔実施例〕
繊維構造物として、ポリアクリロニトリル系炭
素繊維糸の絡み織物CF6401(鐘紡株式会社、目付
218g/m2、糸密度7.5mmメツシユ)を用いた。
下記組成の樹脂溶液に絡み織物を連続的に浸漬
させ、120℃の熱風で5分間乾燥してプリプレグ
を得た。樹脂の量は、全重量に対して41%であつ
た。150℃のゲル化時間は、1分32秒であつた。
ビスフエノールA型エポキシ樹脂(GY−260、
チバガイギー社製) 100部 ジシアンジアミド 10部 イミダゾール型促進剤(キユアゾール
2P4MHZ、四国化成株式会社) 2部 溶剤(メチルセロソルブ) 120部 比較例 1 先ず比較の為、上記プリプレグをクリツプテン
ターにかけ、緯方向に幅出ししながら加熱炉中で
160℃で4分間、続いて、180℃で4分間硬化し、
炉出口にてクリツプを開いて硬化シートを取り出
そうとした。しかし、クリツプと織物とがエポキ
シ樹脂にて強固に接着している為、クリツプを連
続して自動的に外す事は出来ず、連続加工は不可
能であつた。そこで、強引にひきはがした後に、
織物の状態を観察したところ、織物耳部の経糸が
ほつれていた。クリツプの把持する位置が場所に
よつて異なる為経糸の蛇行が見られた。
実施例 1 クリツプとの接着を防ぐ為、クリツプで把持す
る前に遠赤外線ランプにてプリプレグの両耳部両
面より遠赤外線を照射した。使用したランプは東
芝製IRS220(2000W、200V、長さ1460mm)であ
る。
第1図に装置の概略を示す。図は、左右対称な
装置の右側部分をプリプレグの進行方向から見た
立面図である。図中のランプ1,2はプリプレグ
3の右端部を夫々上下より80mmの距離で照射す
る。遮へい板4,5は、織物の耳端部より15mm以
上の個所を被つて、樹脂の硬化を防ぐ。ランプ
1,2の裏側には、反射板6,7を設けた。2
m/分の速度でランプの間を通した後、クリツプ
にて両耳部を把持し、比較例1と同様に幅出しし
ながら硬化した。その結果、加熱炉出口でのクリ
ツプとの接着は全くなく、スムーズに連続加工す
る事が可能であつた。又、耳部の経糸がずれる事
もなく、耳部より一定の位置を把持する事が出来
るため、経糸の蛇行がなくなり、又凹凸がなく平
らなメツシユ状繊維構造体が得られた。
実施例 2 実施例1の遠赤外線ランプの代わりに、熱風加
熱炉を両耳部に設け、両耳端部より15mmの間のみ
熱風をあて、180℃×1分間加熱硬化するほかは、
実施例1と同様にテンターにて加工した。その結
果は、実施例1と同様であつた。
実施例 3 ガラスクロス7628(鐘紡株式会社製、目付205
g/m2)を、不飽和ポリエステル樹脂リゴラツク
150HR(昭和高分子株式会社)100部及びベンゾ
イルパーオキサイド粉末1部から成る樹脂液中に
浸漬し、絞液し、樹脂固形分として40wt%の含
浸量とした。続いて両耳部10mmのみを140℃で1
分間加熱硬化した後、クリツプにて両耳を把持し
て幅出ししながら110℃で4分間、続けて130℃で
4分間加熱硬化した。その結果、クリツプに樹脂
が接着する事なく、連続加工する事ができ、凹凸
のない平らなシートが得られた。
比較例 2 耳部を前もつて加熱しないほかは、実施例3と
同様にテンター加工を行なつたところ比較例1ほ
どの固着力はないものの、クリツプとシートの接
着が発生し、連続加工は不可能であつた。
〔発明の効果〕
本発明により、硬化性樹脂を含浸したシート状
繊維構造物を幅出ししながら、樹脂を硬化する事
が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、耳部加熱装置の断面図を示す。 1,2:ランプ、3:繊維構造物、4,5:遮
へい板、6,7:反射板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硬化性樹脂を含浸したシート状繊維構造物を
    幅出ししながら、樹脂を硬化する方法において、
    該繊維構造物の両耳部を把持する前に予め把持部
    分の樹脂を硬化せしめる事を特徴とする加工方
    法。
JP1060741A 1989-03-15 1989-03-15 樹脂加工方法 Granted JPH02239922A (ja)

Priority Applications (5)

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JP1060741A JPH02239922A (ja) 1989-03-15 1989-03-15 樹脂加工方法
US07/490,400 US5110656A (en) 1989-03-15 1990-03-08 Impregnated leno fabric and reinforced inorganic matrix article
DE1990602071 DE69002071T2 (de) 1989-03-15 1990-03-14 Gittergewebe, Verfahren zu seiner Herstellung und mit ihm bewehrter, geformter anorganischer Gegenstand.
EP19900200608 EP0387968B1 (en) 1989-03-15 1990-03-14 Network article, a process for the preparation thereof and a shaped inorganic article reinforced therewith
US07/846,517 US5244693A (en) 1989-03-15 1992-03-04 Process for the preparation of a network article

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WO2003027416A1 (fr) * 2001-09-25 2003-04-03 Structural Quality Assurance, Inc. Construction de renforcement de structure, materiau de renforcement, dispositif permettant de resister aux tremblements de terre et procede de renforcement

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0367612A (ja) * 1989-08-08 1991-03-22 Kumagai Gumi Co Ltd 骨材の冷却方法

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