JPH0560689A - 光フアイバ湿度センサ - Google Patents

光フアイバ湿度センサ

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JPH0560689A
JPH0560689A JP25026991A JP25026991A JPH0560689A JP H0560689 A JPH0560689 A JP H0560689A JP 25026991 A JP25026991 A JP 25026991A JP 25026991 A JP25026991 A JP 25026991A JP H0560689 A JPH0560689 A JP H0560689A
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JP
Japan
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optical fiber
humidity sensor
sensitive layer
humidity
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP25026991A
Other languages
English (en)
Inventor
明広 ▲藁▼谷
Akihiro Waratani
Masaaki Tsuboi
正昭 坪井
Kazuo Ikezaki
和男 池▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来提案の色変化に基づく光ファイバ湿度セ
ンサ(塩化コバルトを利用した光ファイバ湿度センサ)
に比して、簡易にかつ安価に湿度検出を行う。 【構成】 プラスチック光ファイバのクラッドを長さ約
35mmにわたって2000番の紙やすりで削り取る。この
削り取った部分を中心に曲率半径11mmで半円状に曲
げる。酢酸カリウム(又は塩化マグネシウム又は硫酸水
素ナトリウム)を所定の濃度で溶解させたポリビニルア
ルコール水溶液を、上記削り取った部分にワイピングペ
ーパで塗布し乾燥させ、感湿層1−14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバを利用し
た光ファイバ湿度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光ファイバ湿度センサと
して、潮解性物質として塩化コバルト(CoCl2)を
利用した湿度センサが提案されており、その色変化に基
づき湿度検出を行おうとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来提案の光ファイバ湿度センサは簡易なものとは言
えず、高価となる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、その第1発明(請求
項1に係る発明)は、光ファイバのコアを覆うクラッド
の一部を除去した位置に、ポリビニルアルコールを主体
とし酢酸カリウムを含んだ感湿層を形成したものであ
る。また、その第2発明(請求項2に係る発明)は、光
ファイバのコアを覆うクラッドの一部を除去した位置
に、ポリビニルアルコールを主体とし塩化マグネシウム
を含んだ感湿層を形成したものである。また、その第3
発明(請求項3に係る発明)は、光ファイバのコアを覆
うクラッドの一部を除去した位置に、ポリビニルアルコ
ールを主体とし硫酸水素ナトリウムを含んだ感湿層を形
成したものである。また、その第4発明(請求項4に係
る発明)は、第1,第2又は第3発明において、感湿層
のコア側界面を適当に粗い状態としたものである。ま
た、その第5発明(請求項5に係る発明)は、第1,第
2又は第3発明において、感湿層のコア側に対する反対
側界面を適当に粗い状態としたものである。
【0005】
【作用】したがってこの発明によれば、コアを通過して
得られる光の透過量の変化(透過光強度の変化)に基づ
き、湿度を検出することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】図1(a)および(b)は、この発明の一
実施例を示す光ファイバ湿度センサの平面図および側面
図である。同図において、1は湿度センサ本体であり、
受け台2に固定されている。
【0008】湿度センサ本体1はプラスチック光ファイ
バを次のように加工して得ている。
【0009】すなわち、長尺のプラスチック光ファイバ
を所定長さで切断し、ファイバ本体1−1を得る(図2
参照)。なお、本実施例において使用したプラスチック
光ファイバは、そのコア1−11がポリメチルメタアク
リレート(PMMA、屈折率1.495)により、またコア1−
11を覆うクラッド1−12が特殊フッ素樹脂(屈折率
1.402)により形成されている。
【0010】そして、ファイバ本体1−1のクラッド1
−12の中央部分を長さL1(約35mm)にわたって
2000番の紙やすりで削り取り、この削り取った部分を中
心に曲率半径R(11mm)で半円状に曲げる(図3参
照)。そして、この半円状に曲げたファイバ本体1−1
を、アクリル樹脂よりなる受け台2にエポキシ系樹脂剤
で固定する。
【0011】一方、潮解性物質として酢酸カリウム(CH
3COOK)を所定の濃度で溶解させたポリビニルアルコー
ル(PVA)水溶液を準備しておく。そして、ファイバ
本体1−1のクラッド1−12を削り取った部分(除去
部分)1−13に、上記水溶液をワイピングペーパで塗
布し、乾燥させる(図4参照)。これにより、ファイバ
本体1−1に感湿層1−14が形成され、湿度センサ本
体1が得られるものとなる。
【0012】このようにして作製した光ファイバ湿度セ
ンサ100について、その湿度変化に対する透過光強度
の変化を測定した。
【0013】図5はその測定回路を示し、発光ダイオー
ドLEDを備えてなる送信側200とフォトトランジス
タFTを備えてなる受信側300との間に、光ファイバ
湿度センサ100を挿入接続する。すなわち、発光ダイ
オードLEDより一定の強さの光を発するものとし、こ
の光を光ファイバ湿度センサ100のコア1−11の一
端へ与え、コア1−11の他端を通して得られる光をフ
ォトトランジスタFTで受け、その受けた光の強さに応
じた出力電圧を透過光強度として測定する。
【0014】図6は、濃度10g/lのポリビニルアル
コール水溶液に濃度が20g/lとなるように酢酸カリ
ウムを溶解して感湿層1−14を形成した光ファイバ湿
度センサ100について、その湿度変化に対する透過光
強度の変化を測定した結果である。感湿層1−14をポ
リビニルアルコールのみで形成すると、同図に示す特性
Iのように、湿度変化に対して透過光強度は殆ど変化し
ない。これに対して、酢酸カリウムを含む感湿層1−1
4とすると、線形でヒステリシスの少ない特性IIが得ら
れた。酢酸カリウムの濃度を種々変えた場合の透過光強
度の湿度変化特性を図7に示す。図7では湿度上昇時の
みの特性を示しているが、この特性を見ても明かなよう
に、透過光強度の湿度変化は酢酸カリウムの濃度に強く
依存する。
【0015】ここで、湿度変化によって透過光強度が変
化する理由について推定してみるに、先ず第1に、空気
中の水蒸気が感湿層1−14に吸着し、ポリビニルアル
コール中の酢酸カリウムがイオン化することにより、感
湿層1−14にコア1−11の屈折率近辺を変化する屈
折率変化が生じることに起因しているものと考えられ
る。第2に、感湿層1−14のコア/感湿層界面、すな
わちコア側界面が紙やすりにより適当に粗い状態とされ
ており、このコア側界面において光が散乱することに起
因しているものと考えられる。そして、ファイバ本体1
−1を半円状に曲げていることにより、透過光量の変化
が促進されているものと考える。
【0016】出願人の実験によれば、感湿層1−14の
コア/感湿層界面の粗さに応じて、透過光強度−湿度特
性曲線を変化させることが可能であることが分かった。
また、感湿層1−14の感湿層/空気界面、すなわちコ
ア側に対する反対側界面を適当に粗い状態としても、湿
度変化によって透過光強度が変化することが分かった。
この場合、感湿層/空気界面の粗さに応じて、線形で変
化幅の大きい透過光強度−湿度変化特性を得ることが可
能であることが分かった。また、感湿層1−14のコア
/感湿層界面と感湿層/空気界面の両方が平滑である場
合には、湿度感度が低いことが分かった。
【0017】なお、上述においては、ポリビニルアルコ
ール水溶液に酢酸カリウムを溶解して感湿層1−14を
形成したが、酢酸カリウムに代えて潮解性物質として塩
化マグネシウム(MgCl2・6H2O)を使用してもよ
い。図8に図6に対応してその透過光強度−湿度変化特
性IIIを、図9に図7に対応して透過光強度の湿度変化
の濃度依存性を示す。
【0018】また、酢酸カリウムに代えて潮解性物質と
して、硫酸水素ナトリウム(NaHSO4・H2O)を使
用してもよい。図10に図6に対応してその透過光強度
−湿度変化特性IVを、図11に図7に対応して透過光強
度の湿度変化の濃度依存性を示す。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、コアを通過して得られる光の透過量の変
化(透過光強度の変化)に基づき湿度を検出することが
可能となり、色変化に基づく従来提案の光ファイバ湿度
センサに比して、簡易かつ安価に湿度検出を行うことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光ファイバ湿度センサ
の平面図および側面図。
【図2】長尺のプラスチック光ファイバを所定長さで切
断した状態を示す縦断面図。
【図3】ファイバ本体のクラッドの一部を削り取り半円
状に曲げた状態を示す平面図。
【図4】クラッドを除去した部分に感湿層を形成した状
態を示す光ファイバ湿度センサの平面断面図。
【図5】図4に示した光ファイバ湿度センサについてそ
の湿度変化に対する透過光強度変化を測定するための回
路構成を例示する図。
【図6】濃度10g/lのポリビニルアルコール水溶液
に濃度が20g/lとなるように酢酸カリウムを溶解し
て感湿層を形成した光ファイバ湿度センサについてその
湿度変化に対する透過光強度の変化を測定した結果を示
す図。
【図7】酢酸カリウムの濃度を種々変えた場合の透過光
強度の湿度変化特性を示す図。
【図8】塩化マグネシウムを使用して感湿層を形成した
光ファイバ湿度センサについてその透過光強度−湿度変
化特性を図6に対応して示す図。
【図9】塩化マグネシウムを使用して感湿層を形成した
光ファイバ湿度センサについてその透過光強度の湿度変
化の濃度依存性を図7に対応して示す図。
【図10】硫酸水素ナトリウムを使用して感湿層を形成
した光ファイバ湿度センサについてその透過光強度−湿
度変化特性を図6に対応して示す図。
【図11】硫酸水素ナトリウムを使用して感湿層を形成
した光ファイバ湿度センサについてその透過光強度の湿
度変化の濃度依存性を図7に対応して示す図。
【符号の説明】
100 光ファイバ湿度センサ 1 湿度センサ本体 1−1 ファイバ本体 1−11 コア 1−12 クラッド 1−13 除去部分 1−14 感湿層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバのコアを覆うクラッドの一部
    を除去した位置にポリビニルアルコールを主体とし酢酸
    カリウムを含んだ感湿層が形成されていることを特徴と
    する光ファイバ湿度センサ。
  2. 【請求項2】 光ファイバのコアを覆うクラッドの一部
    を除去した位置にポリビニルアルコールを主体とし塩化
    マグネシウムを含んだ感湿層が形成されていることを特
    徴とする光ファイバ湿度センサ。
  3. 【請求項3】 光ファイバのコアを覆うクラッドの一部
    を除去した位置にポリビニルアルコールを主体とし硫酸
    水素ナトリウムを含んだ感湿層が形成されていることを
    特徴とする光ファイバ湿度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3において、感湿層
    のコア側界面が適当に粗い状態とされていることを特徴
    とする光ファイバ湿度センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,又は3において、感湿層
    のコア側に対する反対側界面が適当に粗い状態とされて
    いることを特徴とする光ファイバ湿度センサ。
JP25026991A 1991-09-04 1991-09-04 光フアイバ湿度センサ Pending JPH0560689A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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