JPH0560276A - 低水分透過性ホース - Google Patents
低水分透過性ホースInfo
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- JPH0560276A JPH0560276A JP21718791A JP21718791A JPH0560276A JP H0560276 A JPH0560276 A JP H0560276A JP 21718791 A JP21718791 A JP 21718791A JP 21718791 A JP21718791 A JP 21718791A JP H0560276 A JPH0560276 A JP H0560276A
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- barrier layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外部からホース内部への水分の透過量が極め
て少なく、かつ柔軟性に優れるホースを得ること。 【構成】 少なくとも、内管1、補強層2、外管3およ
びバリア層4を有するホースであって、前記バリア層4
は、内管内層と内管外層との間、内管1と補強層2との
間、複数の補強層間、補強層2と外管3との間およびホ
ース最外層から選ばれる1箇所以上の位置にあり、か
つ、前記バリア層4は、塩化ビニリデン樹脂および/ま
たはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成されてな
ることを特徴とする低水分透過性ホース。
て少なく、かつ柔軟性に優れるホースを得ること。 【構成】 少なくとも、内管1、補強層2、外管3およ
びバリア層4を有するホースであって、前記バリア層4
は、内管内層と内管外層との間、内管1と補強層2との
間、複数の補強層間、補強層2と外管3との間およびホ
ース最外層から選ばれる1箇所以上の位置にあり、か
つ、前記バリア層4は、塩化ビニリデン樹脂および/ま
たはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成されてな
ることを特徴とする低水分透過性ホース。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーエアコンホースと
して有用な、外部からホース内部への水分透過性が極め
て小さい低水分透過性ホースに関する。
して有用な、外部からホース内部への水分透過性が極め
て小さい低水分透過性ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムは水分を透過させる性質がある。従
って、通常のゴムホース使用時には、ホース内部を流れ
る流体中に空気中の水分が混入する。このような水分の
混入は、ホースの用途によっては問題とならないが、カ
ーエアコンホースにおいては重要な問題である。すなわ
ち、カーエアコンホース内は、通常は−10〜120℃
であり、そのために、空気中からゴムを透過してきた水
分が存在するとそれが凍結し、機能障害を発生させる。
って、通常のゴムホース使用時には、ホース内部を流れ
る流体中に空気中の水分が混入する。このような水分の
混入は、ホースの用途によっては問題とならないが、カ
ーエアコンホースにおいては重要な問題である。すなわ
ち、カーエアコンホース内は、通常は−10〜120℃
であり、そのために、空気中からゴムを透過してきた水
分が存在するとそれが凍結し、機能障害を発生させる。
【0003】上記の事実に鑑み、従来より、ゴムホース
に耐水分透過性を持たせる工夫が行なわれてきた。その
代表的な例は、ゴムホースの外管を、クロロプレンゴム
組成物あるいはエチレン・プロピレン三元共重合ゴム組
成物で構成するという技術であり、これにより、ゴムホ
ース内部への水分の透過を0.6mg/cm2 /日のレ
ベルまで抑制することができるようになった。
に耐水分透過性を持たせる工夫が行なわれてきた。その
代表的な例は、ゴムホースの外管を、クロロプレンゴム
組成物あるいはエチレン・プロピレン三元共重合ゴム組
成物で構成するという技術であり、これにより、ゴムホ
ース内部への水分の透過を0.6mg/cm2 /日のレ
ベルまで抑制することができるようになった。
【0004】また、最近になり、ゴムの中では最も耐水
分透過性に優れるブチルゴムを外管に用いる技術も開発
された。この場合、ゴムホース内部への水分の透過は
0.1mg/cm2 /日のレベルである。
分透過性に優れるブチルゴムを外管に用いる技術も開発
された。この場合、ゴムホース内部への水分の透過は
0.1mg/cm2 /日のレベルである。
【0005】さらに、アルミ箔などの金属箔の層をホー
スの補強層の内または外に設けることにより、ゴムホー
ス内部への水分の透過を抑制する技術もある。
スの補強層の内または外に設けることにより、ゴムホー
ス内部への水分の透過を抑制する技術もある。
【0006】ところで、近年のフロンガス規制により、
カーエアコン用冷媒として、1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン[化学式:CF3 CH2 F](以下、HF
C134aという)が注目されるようになってきた。H
FC134aを冷媒として用いる場合、冷凍機油は、ポ
リアルキレングリコール系化合物を用いるが、この冷凍
機油は、従来使用されてきた鉱油系の冷凍機油よりも水
分吸収性が大であるため、ゴムホース内部への水分の透
過は0.1mg/cm2 /日のレベルでも不十分であ
る。すなわち、冷媒としてHFC134aを用いる場
合、カーエアコンホースとして、従来の耐水分透過性に
優れるとされるゴムホースさえも不十分である。
カーエアコン用冷媒として、1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン[化学式:CF3 CH2 F](以下、HF
C134aという)が注目されるようになってきた。H
FC134aを冷媒として用いる場合、冷凍機油は、ポ
リアルキレングリコール系化合物を用いるが、この冷凍
機油は、従来使用されてきた鉱油系の冷凍機油よりも水
分吸収性が大であるため、ゴムホース内部への水分の透
過は0.1mg/cm2 /日のレベルでも不十分であ
る。すなわち、冷媒としてHFC134aを用いる場
合、カーエアコンホースとして、従来の耐水分透過性に
優れるとされるゴムホースさえも不十分である。
【0007】また、金属箔の層をその補強層の内または
外に設けたホースでは、振動等により、層の剥離や破損
が生じるという欠点がある。
外に設けたホースでは、振動等により、層の剥離や破損
が生じるという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術に鑑みてなされたものであり、冷媒としてHFC1
34aを用いた場合であっても、カーエアコンホースと
して使用可能な、外部からホース内部への水分の透過量
が極めて少ない低水分透過性ホースの提供を目的とす
る。
技術に鑑みてなされたものであり、冷媒としてHFC1
34aを用いた場合であっても、カーエアコンホースと
して使用可能な、外部からホース内部への水分の透過量
が極めて少ない低水分透過性ホースの提供を目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
内管、補強層、外管およびバリア層を有するホースであ
って、前記バリア層は、塩化ビニリデン樹脂および/ま
たはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成されてな
ることを特徴とする低水分透過性ホースを提供するもの
である。
内管、補強層、外管およびバリア層を有するホースであ
って、前記バリア層は、塩化ビニリデン樹脂および/ま
たはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成されてな
ることを特徴とする低水分透過性ホースを提供するもの
である。
【0010】前記バリア層は、内管内層と内管外層との
間、内管と補強層との間、複数の補強層間、補強層と外
管との間およびホース最外層から選ばれる1箇所以上の
位置にあることが好ましい。
間、内管と補強層との間、複数の補強層間、補強層と外
管との間およびホース最外層から選ばれる1箇所以上の
位置にあることが好ましい。
【0011】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の低水分透過性ホースは、少なくとも、内管、補強層、
外管およびバリア層を有する。
の低水分透過性ホースは、少なくとも、内管、補強層、
外管およびバリア層を有する。
【0012】バリア層は、ホース外部からホース内部へ
の水分の透過を妨げる層であり、塩化ビニリデン樹脂お
よび/またはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成
される。
の水分の透過を妨げる層であり、塩化ビニリデン樹脂お
よび/またはフッ素系樹脂を主成分とする組成物で構成
される。
【0013】なお、フッ素系樹脂とは、ポリ四フッ化エ
チレン樹脂、ポリフッ化エチレンプロピレン樹脂、四フ
ッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合樹
脂(PFA)、エチレン・四フッ化エチレン共重合樹脂
(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVD
F)、ポリ三フッ化塩化エチレン樹脂、フッ素ゴム等の
フッ素を含む樹脂を指し、本発明では、いずれのフッ素
系樹脂も用いることができるが、耐水分透過効果および
コストの観点から、エチレン・四フッ化エチレン共重合
樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
チレン樹脂、ポリフッ化エチレンプロピレン樹脂、四フ
ッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合樹
脂(PFA)、エチレン・四フッ化エチレン共重合樹脂
(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVD
F)、ポリ三フッ化塩化エチレン樹脂、フッ素ゴム等の
フッ素を含む樹脂を指し、本発明では、いずれのフッ素
系樹脂も用いることができるが、耐水分透過効果および
コストの観点から、エチレン・四フッ化エチレン共重合
樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
【0014】本発明の低水分透過性ホースにおけるバリ
ア層4の位置は、図1に示すように、内管1と補強層2
との間、図2に示すように、補強層2と外管3との間、
および、図3に示すように、ホース最外層、のいずれか
の位置、または、これらのうちの2箇所以上であるのが
よい。しかし、これに限定されず、例えば内管が二層構
造となっているホースの場合は、内管内層と内管外層と
の間にバリア層が設けられてもよいし、また、補強層が
複数あるホースの場合は、補強層間にバリア層が設けら
れてもよい。
ア層4の位置は、図1に示すように、内管1と補強層2
との間、図2に示すように、補強層2と外管3との間、
および、図3に示すように、ホース最外層、のいずれか
の位置、または、これらのうちの2箇所以上であるのが
よい。しかし、これに限定されず、例えば内管が二層構
造となっているホースの場合は、内管内層と内管外層と
の間にバリア層が設けられてもよいし、また、補強層が
複数あるホースの場合は、補強層間にバリア層が設けら
れてもよい。
【0015】ホース外部からホース内部への水分の透過
を妨げるという観点からは、ホース内部からより遠い箇
所にバリア層を設けることが好ましいので、本発明の低
水分透過性ホースとして、図3に示すように、バリア層
4がホース最外層に設けられたものが特に好ましい。
を妨げるという観点からは、ホース内部からより遠い箇
所にバリア層を設けることが好ましいので、本発明の低
水分透過性ホースとして、図3に示すように、バリア層
4がホース最外層に設けられたものが特に好ましい。
【0016】本発明の低水分透過性ホースにおけるバリ
ア層は、該バリア層が塩化ビニリデン樹脂を主成分とす
る組成物で構成されてなる場合、バリア層が一層の場合
はその層厚が、また、複数のバリア層が設けられた場合
は各バリア層の層厚の合計が10〜200μm であるの
がよい。10μm 未満であると、十分な耐水分透過効果
が得られず、一方、200μm 超であると、ホースの柔
軟性が不足する。
ア層は、該バリア層が塩化ビニリデン樹脂を主成分とす
る組成物で構成されてなる場合、バリア層が一層の場合
はその層厚が、また、複数のバリア層が設けられた場合
は各バリア層の層厚の合計が10〜200μm であるの
がよい。10μm 未満であると、十分な耐水分透過効果
が得られず、一方、200μm 超であると、ホースの柔
軟性が不足する。
【0017】また、本発明の低水分透過性ホースにおけ
るバリア層は、該バリア層がフッ素系樹脂を主成分とす
る組成物で構成されてなる場合、バリア層が一層の場合
はその層厚が、また、複数のバリア層が設けられた場合
は各バリア層の層厚の合計が10〜150μm であるの
がよい。10μm 未満であると、十分な耐水分透過効果
が得られず、一方、150μm 超であると、ホースの柔
軟性が不足する。
るバリア層は、該バリア層がフッ素系樹脂を主成分とす
る組成物で構成されてなる場合、バリア層が一層の場合
はその層厚が、また、複数のバリア層が設けられた場合
は各バリア層の層厚の合計が10〜150μm であるの
がよい。10μm 未満であると、十分な耐水分透過効果
が得られず、一方、150μm 超であると、ホースの柔
軟性が不足する。
【0018】本発明の低水分透過性ホースのバリア層以
外の部分の構成は、少なくとも内管、補強層および外管
があれば特に限定されず、また、内管、補強層、外管の
各々の組成も限定されないが、一例を挙げると下記の通
りである。
外の部分の構成は、少なくとも内管、補強層および外管
があれば特に限定されず、また、内管、補強層、外管の
各々の組成も限定されないが、一例を挙げると下記の通
りである。
【0019】内管は、樹脂またはゴム製の単管であって
も、樹脂層(内管内層)とゴム層(内管外層)とから構
成されるものであってもよいが、内管内層がポリアミド
系樹脂組成物で、また、内管外層がIIR、NBR、C
SM等のポリマーを主成分とするゴム組成物で構成され
た二層構造の内管が、ホース内部を流れる冷媒(フロン
ガス)のホース外部への透過が少なくてよい。
も、樹脂層(内管内層)とゴム層(内管外層)とから構
成されるものであってもよいが、内管内層がポリアミド
系樹脂組成物で、また、内管外層がIIR、NBR、C
SM等のポリマーを主成分とするゴム組成物で構成され
た二層構造の内管が、ホース内部を流れる冷媒(フロン
ガス)のホース外部への透過が少なくてよい。
【0020】補強層は、ナイロン、ポリエステル、アラ
ミド等の繊維で構成してもよいし、ステンレス鋼線等の
金属で構成してもよい。また、編組は、ブレードであっ
てもスパイラルであってもよい。さらに、補強層は、中
間ゴム層を含む等の多層構造となっていてもよい。そし
て、補強層が多層構造の場合は、前記したように、その
複数の層の間、換言すれば補強層中にバリア層を設ける
ことも考えられ得る。
ミド等の繊維で構成してもよいし、ステンレス鋼線等の
金属で構成してもよい。また、編組は、ブレードであっ
てもスパイラルであってもよい。さらに、補強層は、中
間ゴム層を含む等の多層構造となっていてもよい。そし
て、補強層が多層構造の場合は、前記したように、その
複数の層の間、換言すれば補強層中にバリア層を設ける
ことも考えられ得る。
【0021】外管は、例えばEPDM、CR、IIR、
CSM、Cl−IIR等のポリマーを主成分とするゴム
組成物で構成される。
CSM、Cl−IIR等のポリマーを主成分とするゴム
組成物で構成される。
【0022】本発明の低水分透過性ホースの構成は以上
の通りである。次に、本発明の低水分透過性ホースの製
造方法について、内管、補強層、外管およびバリア層を
各一層有するホースの場合を代表例として説明する。
の通りである。次に、本発明の低水分透過性ホースの製
造方法について、内管、補強層、外管およびバリア層を
各一層有するホースの場合を代表例として説明する。
【0023】まず、公知方法により、マンドレル上に内
管を形成する。ここで、内管が単管の場合は、マンドレ
ル上に内管用ゴム組成物あるいは樹脂組成物を押出せば
よい。また、内管が樹脂層(内管内層)とゴム層(内管
外層)とから構成されるものである場合は、公知方法に
より、マンドレル上に樹脂層を設けた後にゴム層を設け
ることによって製造すればよい。なお、樹脂層の形成
は、ホース製造の後の工程で、ゴム層(内管外層)の内
側に樹脂組成物を塗布することによって形成してもよ
い。
管を形成する。ここで、内管が単管の場合は、マンドレ
ル上に内管用ゴム組成物あるいは樹脂組成物を押出せば
よい。また、内管が樹脂層(内管内層)とゴム層(内管
外層)とから構成されるものである場合は、公知方法に
より、マンドレル上に樹脂層を設けた後にゴム層を設け
ることによって製造すればよい。なお、樹脂層の形成
は、ホース製造の後の工程で、ゴム層(内管外層)の内
側に樹脂組成物を塗布することによって形成してもよ
い。
【0024】図1に示すように、内管1と補強層2との
間にバリア層4を有するホースの場合は、上記のように
して得た内管1上にバリア層4を形成する。
間にバリア層4を有するホースの場合は、上記のように
して得た内管1上にバリア層4を形成する。
【0025】バリア層4の形成は、液状のバリア層用樹
脂組成物を、所望の厚さとなるまで内管1上に繰返し塗
布するか、あるいは、所望の厚さの薄膜状のバリア層用
樹脂組成物で、内管1をラッピングすればよい。
脂組成物を、所望の厚さとなるまで内管1上に繰返し塗
布するか、あるいは、所望の厚さの薄膜状のバリア層用
樹脂組成物で、内管1をラッピングすればよい。
【0026】なお、前者の方法の場合は、バリア層用樹
脂組成物の塗布に先立ち、内管をプライマー処理しても
よいし、後者の場合は、ラッピングに先立ち、内管上に
接着剤層を設けてもよい。
脂組成物の塗布に先立ち、内管をプライマー処理しても
よいし、後者の場合は、ラッピングに先立ち、内管上に
接着剤層を設けてもよい。
【0027】その後、必要に応じ、バリア層4上に接着
剤層を設け、さらに、公知方法により、補強層2および
外管3を形成し、加硫を行なえばよい。
剤層を設け、さらに、公知方法により、補強層2および
外管3を形成し、加硫を行なえばよい。
【0028】図2に示すように、補強層2と外管3との
間にバリア層4を有するホースの場合は、前記のように
して得た内管1上に公知方法によって補強層2を形成し
た後、補強層2上に液状のバリア層用樹脂組成物を塗布
するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で、補強層2の
外側をラッピングすることにより、バリア層4を形成す
る。
間にバリア層4を有するホースの場合は、前記のように
して得た内管1上に公知方法によって補強層2を形成し
た後、補強層2上に液状のバリア層用樹脂組成物を塗布
するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で、補強層2の
外側をラッピングすることにより、バリア層4を形成す
る。
【0029】なお、必要に応じ、前記したように、プラ
イマー処理あるいは接着剤層の形成を行なった後にバリ
ア層4を形成してもよい。
イマー処理あるいは接着剤層の形成を行なった後にバリ
ア層4を形成してもよい。
【0030】その後、必要に応じ、バリア層4上に接着
剤層を設け、さらに、公知方法によって外管3を形成
し、加硫を行なえばよい。
剤層を設け、さらに、公知方法によって外管3を形成
し、加硫を行なえばよい。
【0031】図3に示すように、ホース最外層にバリア
層4を有するホースの場合は、その形成方法は二大別さ
れる。
層4を有するホースの場合は、その形成方法は二大別さ
れる。
【0032】その第一は、公知方法によって未加硫ホー
スを形成した後、外管3上に液状のバリア層用樹脂組成
物を塗布するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で外管
3の外側をラッピングし、バリア層4を形成する。もち
ろん、必要に応じ、前記したように、プライマー処理あ
るいは接着剤層の形成を行なった後にバリア層4を形成
してもよい。
スを形成した後、外管3上に液状のバリア層用樹脂組成
物を塗布するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で外管
3の外側をラッピングし、バリア層4を形成する。もち
ろん、必要に応じ、前記したように、プライマー処理あ
るいは接着剤層の形成を行なった後にバリア層4を形成
してもよい。
【0033】上記のようにしてバリア層4が形成された
ら、公知方法により、加硫を行なう。
ら、公知方法により、加硫を行なう。
【0034】第二の方法は、公知方法によって加硫ホー
スを製造した後、外管3上に液状のバリア層用樹脂組成
物を塗布するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で外管
3の外側をラッピングし、バリア層4を形成する方法で
ある。この場合も、必要に応じ、プライマー処理や接着
剤層の形成の後にバリア層4を形成してもよい。
スを製造した後、外管3上に液状のバリア層用樹脂組成
物を塗布するか、薄膜状のバリア層用樹脂組成物で外管
3の外側をラッピングし、バリア層4を形成する方法で
ある。この場合も、必要に応じ、プライマー処理や接着
剤層の形成の後にバリア層4を形成してもよい。
【0035】
【実施例】以下に、実施例により、本発明を具体的に説
明する。 (実施例)下記の如く、試験ホースの製造を行ない、そ
れらにつき、下記の方法で試験・評価を行なった。結果
は表Bに示した。
明する。 (実施例)下記の如く、試験ホースの製造を行ない、そ
れらにつき、下記の方法で試験・評価を行なった。結果
は表Bに示した。
【0036】(1)試験ホースの製造 表Aに示す構成の試験ホース(いずれも内径はφ11)
を製造した。なお、内管は、内管が単管のホースの場合
は、表Aに示すポリマーを主成分とする内管用ゴム組成
物をマンドレル上に押し出すことにより、また、内管が
二層構造のホースの場合は、マンドレル上に、表Aに示
すポリマーを主成分とする樹脂組成物を用いて樹脂層
(内管内層)を形成した後、その上に、表Aに示すポリ
マーを主成分とする内管外層用ゴム組成物を押し出すこ
とにより形成した。また、補強層は、表Aに示す繊維を
用い、1ブレードで形成した。外管は、表Aに示すポリ
マーを主成分とする外管用ゴム組成物で形成した。バリ
ア層は、表Aに示すように形成した。加硫は通常の条
件、方法にて行なった。
を製造した。なお、内管は、内管が単管のホースの場合
は、表Aに示すポリマーを主成分とする内管用ゴム組成
物をマンドレル上に押し出すことにより、また、内管が
二層構造のホースの場合は、マンドレル上に、表Aに示
すポリマーを主成分とする樹脂組成物を用いて樹脂層
(内管内層)を形成した後、その上に、表Aに示すポリ
マーを主成分とする内管外層用ゴム組成物を押し出すこ
とにより形成した。また、補強層は、表Aに示す繊維を
用い、1ブレードで形成した。外管は、表Aに示すポリ
マーを主成分とする外管用ゴム組成物で形成した。バリ
ア層は、表Aに示すように形成した。加硫は通常の条
件、方法にて行なった。
【0037】(2)試験方法 水分透過量 50℃オーブン中に5時間放置したホースの内容積の8
0%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラーシーブス3
A)を、そのホースに封入し、密閉した。そのホース
を、50℃、95%RHの雰囲気下に放置し、480時
間後に乾燥剤の重量を測定した。乾燥剤が吸収した水分
量を算出し、それをmg/cm2 /日に換算した。
0%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラーシーブス3
A)を、そのホースに封入し、密閉した。そのホース
を、50℃、95%RHの雰囲気下に放置し、480時
間後に乾燥剤の重量を測定した。乾燥剤が吸収した水分
量を算出し、それをmg/cm2 /日に換算した。
【0038】柔軟性 ホースを曲げ半径60mmでU字に曲げ、その際の円弧
間の反力をバネ秤で測定し、下記基準で評価した。 (評価基準) ○ : 2kgf 未満 △ : 2kgf 以上3kgf 未満 × : 3kgf 以上
間の反力をバネ秤で測定し、下記基準で評価した。 (評価基準) ○ : 2kgf 未満 △ : 2kgf 以上3kgf 未満 × : 3kgf 以上
【0039】作業性 バリア層を塗布で形成した試験ホースについてのみ評価
した。3回以内の重ね塗りのものを○、4回以上のもの
を×とした。
した。3回以内の重ね塗りのものを○、4回以上のもの
を×とした。
【0040】冷媒(HFC134a)透過量 JRA(日本冷凍空調工業会)規格のJRA2001に
準じて行なった。ホース長さ0.45mの金属アセンブ
リーホースに、冷媒(HFC134a)をホース内容積
1cm3 あたり0.6±0.1g封入した。これを、温
度100℃のギャーオーブン中に96時間放置し、24
時間後と96時間後の間の減量(ガス透過量)を測定
し、gf/m/72時間に数値を換算した。
準じて行なった。ホース長さ0.45mの金属アセンブ
リーホースに、冷媒(HFC134a)をホース内容積
1cm3 あたり0.6±0.1g封入した。これを、温
度100℃のギャーオーブン中に96時間放置し、24
時間後と96時間後の間の減量(ガス透過量)を測定
し、gf/m/72時間に数値を換算した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明により、外部からホース内部への
水分透過量が極めて少ない低水分透過性ホースが提供さ
れる。本発明のホースの水分透過量は、従来の低水分透
過性ホースの約1/2以下であるので、本発明のホース
は、従来は適当なホースが存在していなかったHFC1
34aを冷媒とするカーエアコンホースとして使用する
ことができる。また、本発明のホースをカーエアコンホ
ースとして用いると、カーエアコンシステム内での水分
の凍結による機能障害が発生しにくくなる。
水分透過量が極めて少ない低水分透過性ホースが提供さ
れる。本発明のホースの水分透過量は、従来の低水分透
過性ホースの約1/2以下であるので、本発明のホース
は、従来は適当なホースが存在していなかったHFC1
34aを冷媒とするカーエアコンホースとして使用する
ことができる。また、本発明のホースをカーエアコンホ
ースとして用いると、カーエアコンシステム内での水分
の凍結による機能障害が発生しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホースの一例の断面を示す模式図であ
る。
る。
【図2】本発明のホースの一例の断面を示す模式図であ
る。
る。
【図3】本発明のホースの一例の断面を示す模式図であ
る。
る。
1 内管 2 補強層 3 外管 4 バリア層
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも、内管、補強層、外管およびバ
リア層を有するホースであって、前記バリア層は、塩化
ビニリデン樹脂および/またはフッ素系樹脂を主成分と
する組成物で構成されてなることを特徴とする低水分透
過性ホース。 - 【請求項2】前記バリア層が塩化ビニリデン樹脂を主成
分とする組成物で構成されてなり、かつ、該バリア層の
層厚の合計が10〜200μm である請求項1に記載の
低水分透過性ホース。 - 【請求項3】前記バリア層がフッ素系樹脂を主成分とす
る組成物で構成されてなり、かつ、該バリア層の層厚の
合計が10〜150μm である請求項1に記載の低水分
透過性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21718791A JPH0560276A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 低水分透過性ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21718791A JPH0560276A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 低水分透過性ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560276A true JPH0560276A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=16700230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21718791A Withdrawn JPH0560276A (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 低水分透過性ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0560276A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015102128A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 積水化学工業株式会社 | 多層管 |
JP2019143810A (ja) * | 2019-04-24 | 2019-08-29 | 積水化学工業株式会社 | 多層管 |
JP2022052405A (ja) * | 2020-09-23 | 2022-04-04 | 積水化学工業株式会社 | 樹脂複合管、配管構造体及び配管システム |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP21718791A patent/JPH0560276A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015102128A (ja) * | 2013-11-22 | 2015-06-04 | 積水化学工業株式会社 | 多層管 |
JP2019143810A (ja) * | 2019-04-24 | 2019-08-29 | 積水化学工業株式会社 | 多層管 |
JP2022052405A (ja) * | 2020-09-23 | 2022-04-04 | 積水化学工業株式会社 | 樹脂複合管、配管構造体及び配管システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |