JPH05600U - 人工衛星の電力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】並列接続された複数の太陽電池５と、この複数
の太陽電池５の合成電流を外部からの制御により増減さ
せる電流制御器２と、負荷６に供給される電力を監視し
この供給電力に対応する制御信号を電流制御器２に送出
する電力制御手段３，７とを有する。 【効果】従来のスイッチ群を止めて一つの電流制御器と
することにより、必要とする電力発生量を単一化して取
り出すことができる。したがって配線を簡単にできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人工衛星の電力制御装置に関し、特に太陽電池の発生電力を制御する 人工衛星の電力制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の太陽電池の電力制御方式は、図２に示すように複数の太陽電池アレイ５ 、逆流防止ダイオード８、太陽電池アレイ選択用のスイッチ群９、レギュレータ １、スイッチ群９、レギュレータ１、スイッチ群９を選択駆動する電力制御器３ 、電力モニタ７、電力モニタ７の基準電源４，負荷６から構成される。ここで太 陽電池アレイ５はそれぞれ常に最大動作点にて動作し、発生電力が最大に出力さ れることを前提としていた。そのため余剰電力を発生させない方法として、複数 の太陽電池アレイ５の電力発生源を細分化し、必要な電力量だけ取り出すために 、スイッチ群９のうちの必要なスイッチをオンして電力を供給していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の人工衛星の電力制御方式は太陽電池アレイを複数個接続して おり、電力発生源がスイッチ群により細分化されているので、この電力発生源お よびスイッチ群の配線が複雑になるという欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の人工衛星の電力制御装置は並列接続された複数の太陽電池と、この複 数の太陽電池の合成電流を外部からの制御により増減させる電流制御器と、負荷 に供給される電力を監視しこの供給電力に対応する制御信号を前記電流制御器に 送出する電力制御手段とを有する。

【０００５】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。図１は本考案の一実施例の構成 図である。図１において図２の従来例と同一の符号は同一の機能と構成を有する 。すなわち、本実施例では従来例のスイッチ群９の代りに電流制御器２を接続し 、電力制御器３が電力モニタ７からの情報により電流制御器２に制御信号を送っ ている。

【０００６】 次に本実施例の動作を説明する。図１に於て、１，２，３，４，７は６にて消 費される電力を５が過不足なく発生する様に動作する。電力モニタ７は負荷６の 消費電力を監視して変化した場合にＡ−Ｂ間の電圧がそれに伴ない変化する。こ のＡ−Ｂ間の電圧と基準電源４の発生する基準電圧とを比較し、差異の電圧を補 う信号を電力制御器３から出力する。電流制御器２はこの補う信号に従い、Ｃ− Ｄ間を流れる電流量を増減させて負荷６に必要な電流を供給するように制御する 。同時に電力制御器３はレギュレータ１に対してＡ−Ｂ間の電圧を一定に保つ様 な信号を出力する。太陽電池アレイ５はＣ−Ｄ間を流れる電流量に応じて動作点 を移動するので負荷６の消費電力に対して過不足のない電力を供給する事が可能 となる。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、従来例のスイッチ群を止めて一つの電流制御器 とすることにより、必要とする電力発生量を単一化して取り出すことができる。 従って配線を簡単にできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の構成図である。

【図２】従来の人工衛星の電力制御装置の構成図であ
る。

【符号の説明】

１ レギュレータ ２ 電流制御器 ３ 電力制御器 ４ 基準電源 ５ 太陽電池アレイ ６ 負荷 ７ 電力モニタ ８ 逆流防止ダイオード ９ スイッチ群

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 並列接続された複数の太陽電池と、この
   複数の太陽電池の合成電流を外部からの制御により増減
   させる電流制御器と、負荷に供給される電力を監視しこ
   の供給電力に対応する制御信号を前記電流制御器に送出
   する電力制御手段とを有することを特徴とする人工衛星
   の電力制御装置。