JPH0559530B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の対象技術分野〕 この発明の基本形スイツチを内蔵するリミツト
スイツチの動作状態の表示する表示装置に関する
ものである。

〔従来技術およびその問題点〕

従来この種の表示装置として、ハウジングの開
口部を覆うカバーに表示灯およびこの表示灯に接
続されたコイルスプリングを取付け、このコイル
スプリングをハウジング内に収容されたスイツチ
の端子ねじ部に弾性的に接触させているものがあ
る。しかしこのコイルスプリングは真直ぐに圧縮
されないばあいが多く、目的の端子ねじだけでな
く、隣接する端子ねじと接触するおそれがあつ
た。

とくに内蔵スイツチとして単極双投形の基本形
スイツチを用いるばあい、その端子配列がその構
造上共通端子、常開端子、常閉端子の順になつて
おり、接続したい端子は共通端子と常開端子また
は共通端子と常閉端子間であるので、これらの２
組の端子間ではそれぞれ間隙が大幅に異なり、こ
のため接続したい端子を共通端子と常開端子また
は共通端子と常閉端子とに切替えることは困難で
あつた。

この欠点を改善するため、第５図に示すよう
に、あらかじめ共通端子３と常開端子４間および
共通端子３と常閉端子５間に表示灯１２を接続
し、この表示灯と常開端子４間および常閉端子５
間に切替えスイツチ２６を設け、このスイツチを
切替えることにより共通端子３と常開端子４間ま
たは共通端子３と常閉端子５間で表示回路を形成
する方法が採られているが、別に表示灯１２を切
替える切替えスイツチを設ける必要があり、した
がつて原価高になるばかりか、限られた空間に収
納する関係から切替えスイツチでの絶縁劣化等を
起し易く、切替え忘れや切替え間違いの発生する
おそれが高かつた。

〔発明の目的〕

この発明はこのような従来技術の問題点にかん
がみ、切替えスイツチ等の余分な部品を用いるこ
となく、常開接点使用時と常閉接点使用時の表示
回路を容易に形成することを目的とする。

〔発明の概要〕

この発明はその目的を達成するために、単極双
投形の基本形スイツチの常閉端子と常開端子間に
抵抗および表示灯の直列回路を接続したもので、
負荷を常閉端子または常開端子のいずれに接続し
ても表示灯はスイツチの動作に対応して点滅す
る。

〔実施例〕

以下図によつてこの発明の１実施例について説
明する。

すなわち第１図において単極双投形のの基本形
スイツチ１は共通端子３に接続される可動接点
７、常開端子４に接続される常開固定接点８およ
び常閉端子５に接続される常閉固定接点９を有し
ている。そして可動接点７は常開固定接点８およ
び常閉固定接点９に選択的に接触する。

また常閉端子５と常開端子４間には抵抗１１お
よび表示灯１２の直列回路からなる表示回路１３
が接続される。そしてこの実施例については表示
灯１２は発光ダイオード１２ａ，１２ｂをたがい
に逆並列に接続することにより形成される。

さらに共通端子３と常閉端子５間には電源１４
および負荷１５が直列に接続される。

第１図に示す状態では可動接点７は常閉固定接
点９に接触している。このため電源１４から共通
端子３、可動接点７、常閉固定接点９および負荷
１５を通る回路に電流が流れる。しかし常開固定
接点８は開いているため表示回路１３には電流は
流れず、したがつて表示灯１２は消えている。

この状態で可動接点７を矢印方向に反転させ、
常開固定接点８を閉じると電源１４、共通端子
３、可動接点７、常開端子４、抵抗１１、表示灯
１２すなわち他方の発光ダイオード１２ｂおよび
負荷１５を通る回路に電流が流れ、表示灯１２す
なわち発光ダイオード１２ｂが点灯する。

なおこのとき負荷１５に流れる電流は表示回路
１３を介さないばあいに比し小さくなるので、こ
の電流では負荷１５が実質的に動作しないように
することができる。すなわち表示回路１３のみが
実質的に動作する。

第２図に示すものにあつては常開端子４と常閉
端子５との間に抵抗１１を介して全波整流器１６
の入力端を接続するとともに、この全波整流器の
出力端に発光ダイオードからなる表示灯１２を接
続したもので、電源１４として交流を使用するこ
とができる。

第３図および第４図においてスイツチ１０は第
１図および第２図に示す基本形スイツチ１を内蔵
し、そのハウジング１７の側壁部には左から順に
共通端子３、常開端子４および常閉端子５が設け
られ、これらの端子には必要に応じて端子ねじ３
ａ，４ａが設けられる。各端子３，４，５間にお
いてハウジング１７にはそれらの端子をそれぞれ
電気的に隔離する隔壁１９，１９が設けられる。

そして常閉端子５上にはケース２０が設けら
れ、このケース内においてプリント回路基板２１
には発光ダイオード１２ａ，１２ｂからなる表示
灯１２が設けられ、この表示灯はケース２０の表
示窓２２に対向している。導電性を有するスプリ
ング２３たとえば板ばねやコイルスプリングはそ
の一端がプリント回路基板２１に接続、すなわち
表示灯１２の一方の端子に接続され、またプリン
ト回路基板２１にはＬ字形に形成された端子片２
５の一端が接続され、かつこれは表示灯１２の他
方の端子に接続される。またその端子片２５の他
端は常開端子４に対し、端子ねじ４ａにより締付
けられ、これに電気的に接続される。

〔発明の効果〕

この発明は上述のように常閉端子５と常開端子
４間に抵抗１１および表示灯１２との直列回路を
接続しているので、負荷を常閉端子５または常開
端子４に接続するばあいに表示灯１２の各端子へ
の配線変更が不要で、したがつて配線の誤りを防
止でき、かつ取付け作業の時間短縮を図ることが
でき、さらに保守が容易となる。

また、表示回路１２はカバーあるいは基本形ス
イツチ１から分離または独立させることができる
ので、部品の共用化を図ることができ、かつカバ
ーのシール性をも向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明におけるリミツトスイツチの
表示装置の１実施例を示す回路図、第２図はこの
発明の第２の実施例を示す回路図、第３図はこの
発明におけるリミツトスイツチの内蔵スイツチの
正面図、第４図は同底面図、第５図は従来の表示
装置の回路図である。 １……基本形スイツチ、３……共通端子、４…
…常開端子、５……常閉端子、７……可動接点、
８……常開固定接点、９……常閉固定接点、１０
……スイツチ、１１……抵抗、１２……表示灯、
１３……表示回路、１４……電源、１５……負
荷、１６……全波整流器、１７……ハウジング、
１９……隔壁、２０……ケース、２１……プリン
ト回路基板、２２……表示窓、２３……スプリン
グ、２５……端子片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 共通端子３と、この共通端子と選択的に接触
   する常閉端子５および常開端子４を備えた単極双
   投形のスイツチにおいて、上記常閉端子５と上記
   常開端子４間に抵抗１１および表示灯１２との直
   列回路を接続したことを特徴とするリミツトスイ
   ツチの表示装置。 ２ 上記表示灯１２はたがいに逆並列にした発光
   ダイオードにより構成した特許請求の範囲第１項
   記載のリミツトスイツチの表示装置。 ３ 共通端子３と、この共通端子と選択的に接触
   する常閉端子５および常開端子４を備えたものに
   おいて、上記常閉端子５と上記常開端子４間に抵
   抗１１を介して全波整流器１６の入力端を接続す
   るとともに、この全波整流器の出力端に発光ダイ
   オードからなる表示灯１２を接続したことを特徴
   とするリミツトスイツチの表示装置。 ４ スイツチング機構を収容するハウジング１７
   の外壁に共通端子３、常閉端子５および常開端子
   ４を配設したものにおいて、上記常閉端子５と上
   記常開端子４間に抵抗１１および表示灯１２の直
   列回路を設け、さらにそれらの表示灯および抵抗
   はプリント回路基板２１上に配設するとともに、
   このプリント回路基板には上記直列回路の一端に
   接続され、かつ上記常閉端子５または上記常開端
   子４と接触する導電性のスプリング２３を取付
   け、しかも上記プリント回路基板２１には上記直
   列回路の他端と接続され、かつ上記常閉端子５お
   よび上記常開端子４の中、上記スプリング２３と
   接触していない端子にねじ止めされる導電板２５
   を取付けたことを特徴とするリミツトスイツチの
   表示装置。 ５ 上記抵抗１１、上記表示灯１２、上記プリン
   ト回路基板２１および上記スプリング２３は１つ
   の絶縁性を有するケース２０内に収容した特許請
   求の範囲第４項記載のリミツトスイツチの表示装
   置。 ６ 上記スプリング２３は板ばねにより形成した
   特許請求の範囲第４項記載のリミツトスイツチの
   表示装置。 ７ 上記スプリング２３はコイルスプリングによ
   り形成した特許請求の範囲第４項記載のリミツト
   スイツチの表示装置。