JPH0559367U - レーダ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理部において送信方向指示異常が発生
した場合、これを検出して送信を休止し追尾異常状態を
防止する。 【構成】 送信方向異常検出回路、切替回路、送信休止
回路を設けて、送信検出レベルで送信方向異常を識別
し、送信休止信号を発生して異常追尾状態の発生を防止
し、正常追尾状態を確保する。 【効果】 異常追尾状態の発生を防止し、正常追尾状態
を確保する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は例えば航空機や艦船などの目標捜索及び探知追尾に使用されるレー ダ装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のレーダ装置の構成を示す図であり、図において、１はアンテナ（ 以下「ＡＮＴ」という）、２は送信電波と受信電波の切替えを行う送受切替部（ 以下「ＴＲ部」という）、３は送受信モジュール（以下「ＭＤＬ」という）、４ はエキサイタ、５はレシーバ、６は周波数変換ミキサ（以下「ＭＩＸ」という） 、７はローカル信号発生部（以下「ＬＯＣ」という）、８は受信機部、９は信号 処理を行う信号処理部、１０は画像の表示信号の処理を行う画像処理部である。

【０００３】 次に動作について説明する。このような構成においてエキサイタ４で発生した 送信電波発生用の高周波パルスによりＭＤＬ３で増幅された高周波パルス電力は ＴＲ部２を経由してＡＮＴ１から外部に放射される。次に目標に当り反射した電 波は再びＡＮＴ１に受信されＴＲ部２を通り、ＭＤＬ３で増幅した後、レシーバ ５で波形処理されＭＩＸ６で周波数変換後、受信機部８へ送られ増幅及びビデオ 検波の後、信号処理部９へ送られ、画像処理部１０で送受信電波の信号が表示処 理される。

【０００４】 次に図４により説明する。１５は送信パルス、１６は送受信切替信号、１７は 受信実ビデオ、１８は捕捉前ゲート、１９は捕捉後ゲート、２０は追尾前ゲート 、２１は追尾後ゲート、２２は受信機出力、２３は追尾ビデオ出力、２４は画像 処理部における送信方向指示異常状態（以下「送信方向指示異常」という）、２ ５は送信波の送信方向異常状態（以下「送信方向異常」という）、２６はＭＤＬ 損傷状態、２７は受信機出力異常状態（以下「受信異常」という）、２８は追尾 異常状態である。

【０００５】 送信パルスがＡＮＴ１から放射されると送受切替信号が受信状態時に受信した ビデオで目標が決まり目標の捕捉前ゲート１８、捕捉後ゲート１９に入る面積を 比較して等しいときに追尾前ゲート２０、追尾後ゲート２１にゲートが変り追尾 前ゲート２０、追尾後ゲート２１に入る追尾ビデオの面積が等しくなる様に目標 追尾が維持される。この時、画像処理部１０において送信方向指示異常２４が発 生すると送信方向異常２５、ＭＤＬ損傷異常２６が発生し受信異常２７、追尾異 常状態２８となる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従来のレーダ装置は以上のように構成されているので、画像処理部において送 信方向指示異常が発生した場合、送信方向異常、ＭＤＬ損傷状態、受信異常とな る為、追尾異常状態の発生する問題点があった。

【０００７】 この考案は上記の様な課題を解決する為になされたもので、送信方向指示異常 が発した場合、これを検出する様に構成した事により受信異常、ＭＤＬ損傷状態 、受信異常状態、追尾異常状態の発生を防止する事を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案に係わるレーダ装置は、送信方向異常状態検出回路と、切替回路と、 送信休止回路を設けて画像処理部における送信方向指示異常が発生した場合、こ れを検出してＭＤＬに対して送信パルスを送出しないように切替えて、ＭＤＬ損 傷状態を防止し追尾異常状態の発生を防止するようにしたものである。

【０００９】

【作用】

この考案におけるレーダ装置は、送信方向異常状態検出回路と、切替回路と、 送信休止回路を設けて送信方向指示異常が発生した場合、ＭＤＬに対して送信パ ルスを送出しないように切替えて、ＭＤＬ損傷状態を防止するようにした為、追 尾異常状態の発生を防止し正常追尾状態を確保することが出来るだけでなく、目 標を捜索探知追尾する場合において目標からの受信エコーを誤りなく処理するこ とが出来る。

【００１０】

【実施例】

実施例１． 以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１において、１１は送信 方向異常状態検出回路（以下「送信方向異常検出回路」という）、１２は切替回 路、１３は送信休止回路、１４は送信休止信号である。

【００１１】 次に各信号のタイミングを図について説明する。図２において、２９は識別検 出回路出力、３０は送信検出レベル、３１は送信パルス休止状態、３２はＭＤＬ 保護状態、３３は受信機出力休止状態、３４は正常追尾状態である。

【００１２】 上記の様に構成されたレーダ装置においては、画像処理部１０において送信方 向指示異常２４が発生した場合、送信方向異常検出回路１１によりこれを検出し て、切替回路１２により送受切替信号１６と論理積を行い、送信休止回路１３に おいて送信検出レベル３０により識別されて、送信休止信号１４を得てエキサイ タ４に送出されて、送信パルス休止状態３１、ＭＤＬ保護状態３２、受信機出力 休止状態３３、正常追尾状態３４となる。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は以上説明した通り送信方向異常検出回路、切替回路、送信休止回路 を設けて画像処理部における送信方向指示異常を検出した場合は、送信休止信号 を発生して送信パルスを送出しない様に構成した為、異常追尾状態を防止する事 が出来ると同時に、目標を捜索探知追尾する場合において目標からの受信エコー を誤りなく処理する事かできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す構成図である。

【図２】この考案の送受信の各信号の状態を示すタイミ
ング図である。

【図３】従来のレーダ装置の構成図である。

【図４】従来のレーダ装置におけるタイミング図であ
る。

【符号の説明】

１ ＡＮＴ ２ ＴＲ部 ３ ＭＤＬ ４ エキサイタ ５ レシーバ ６ ＭＩＸ ７ ＬＯＣ ８ 受信機部 ９ 信号処理部 １０ 画像処理部 １１ 識別検出回路 １２ 切替回路 １３ 送信休止回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 目標を捜索探知追尾する機能を有し、か
   つ目標からのエコーを受信するレーダ装置において、送
   信電波を外部に放射し目標からの反射波や異常波を受信
   するアンテナと、高周波パルス電力を発生し受信電波を
   増幅する送受信モジュールと、上記アンテナから入力さ
   れる受信電波と上記送受信モジュールから出力される送
   信電波の切替を行なう送受切替部と、送受電波発生用の
   高周波パルスを発生するエキサイタと、受信電波の波形
   処理をするレシーバと、受信電波を中間周波数に周波数
   変換する周波数変換ミキサと、受信電波を中間周波数に
   変換するためのローカル信号を発生するローカル信号発
   生部と、上記周波数変換ミキサ出力を増幅した後ビデオ
   信号として出力する受信機部と、上記受信機部出力を受
   けて捜索探知追尾用に信号処理を行う信号処理部と、上
   記信号処理部の出力を受けて画像の表示信号の処理を行
   う画像処理部と、上記画像処理部で送信方向信号に異常
   状態が発生した場合これを検出する送信方向異常状態検
   出回路と、上記送信方向異常状態検出回路の出力と送受
   切替信号の論理積を行う切替回路と、上記切替回路の出
   力を識別して送信休止信号を上記エキサイタに送出する
   送信休止回路から構成されていることを特徴とするレー
   ダ装置。