JPH0557826A - 断熱構造体及びその製造方法 - Google Patents
断熱構造体及びその製造方法Info
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- JPH0557826A JPH0557826A JP3244059A JP24405991A JPH0557826A JP H0557826 A JPH0557826 A JP H0557826A JP 3244059 A JP3244059 A JP 3244059A JP 24405991 A JP24405991 A JP 24405991A JP H0557826 A JPH0557826 A JP H0557826A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温流体を収容する貯蔵タンクの防液堤内に
配設される配管等の断熱施工において、防湿施工と耐火
施工が一つの工事によって行なえるようにする。 【構成】 硬質ポリウレタンフォーム等の断熱材の表面
に、防湿性と耐火性とを共に備えた表面シートの層を一
体化させて構成する。 【効果】 配管等に対する防湿処理と耐火処理が一つの
作業によって行なえる。
配設される配管等の断熱施工において、防湿施工と耐火
施工が一つの工事によって行なえるようにする。 【構成】 硬質ポリウレタンフォーム等の断熱材の表面
に、防湿性と耐火性とを共に備えた表面シートの層を一
体化させて構成する。 【効果】 配管等に対する防湿処理と耐火処理が一つの
作業によって行なえる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化天然ガス(LNG)
のような低温液化ガス基地に設置される防液堤内におけ
る配管およびポンプ等の断熱に使用する断熱構造体に関
するものである。
のような低温液化ガス基地に設置される防液堤内におけ
る配管およびポンプ等の断熱に使用する断熱構造体に関
するものである。
【0002】
【従来技術】液化天然ガス(LNG)基地の防液堤内に
設置される配管類或いはポンプ等に取付けられる断熱構
造体は「30分間の加熱(JIS・A・1340)におい
て、配管面の温度が急激に上昇しないこと」という耐火
性能を具備することが条件付けられている。
設置される配管類或いはポンプ等に取付けられる断熱構
造体は「30分間の加熱(JIS・A・1340)におい
て、配管面の温度が急激に上昇しないこと」という耐火
性能を具備することが条件付けられている。
【0003】上記した条件を満足させるために、従来
は、断熱材である硬質ポリウレタンフォームを発泡成形
する際に、その表面に、透湿率の極端に小さなアルミ箔
にプラスチックフィルムをラミネートした防湿シートを
一体化させた断熱構造体(防湿シート付き断熱構造体)
を取付けた後、更に、その上面に耐火性能を有するバー
ミキュライトを主成分としたガラス不織布付きの耐火シ
ートを巻付けたり、或いは、アスベストミルボードを巻
付ける等の耐火層の取付け作業を行っていた。
は、断熱材である硬質ポリウレタンフォームを発泡成形
する際に、その表面に、透湿率の極端に小さなアルミ箔
にプラスチックフィルムをラミネートした防湿シートを
一体化させた断熱構造体(防湿シート付き断熱構造体)
を取付けた後、更に、その上面に耐火性能を有するバー
ミキュライトを主成分としたガラス不織布付きの耐火シ
ートを巻付けたり、或いは、アスベストミルボードを巻
付ける等の耐火層の取付け作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来構造の場合には、施工面に対して、防湿に対してだ
け優れた効果を発揮する防湿シート付き断熱構造体の取
付け作業と、耐火シートの取付け作業とを別々に行って
いたため、同一の被断熱施工個所に防湿施工と耐火施工
という二度の作業を行うこととなり工期が長期化し作業
コストが嵩むという欠点を有することが指摘されてい
た。
従来構造の場合には、施工面に対して、防湿に対してだ
け優れた効果を発揮する防湿シート付き断熱構造体の取
付け作業と、耐火シートの取付け作業とを別々に行って
いたため、同一の被断熱施工個所に防湿施工と耐火施工
という二度の作業を行うこととなり工期が長期化し作業
コストが嵩むという欠点を有することが指摘されてい
た。
【0005】また、従来構造の場合には防湿シート付き
断熱構造体の上面に耐火シートを取付ける際に、防湿シ
ートと耐火シートとの重合面を完全に密着させないと初
期の効果を発揮できなくなる虞があるため熟練をした作
業者による正確な作業が要求されていた。
断熱構造体の上面に耐火シートを取付ける際に、防湿シ
ートと耐火シートとの重合面を完全に密着させないと初
期の効果を発揮できなくなる虞があるため熟練をした作
業者による正確な作業が要求されていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は上記した事情に対応することを
目的とするものであり、断熱材の表面に防湿シートと耐
火シートとを一体化させたものを構成することにより、
一度の取付け作業により防湿処理と耐火処理が同時に行
なえるようにし、従来の断熱構造体が要していた煩雑な
取付け作業を簡略化させることができるようにした断熱
構造体及びその製造方法を提供せんとするものである。
目的とするものであり、断熱材の表面に防湿シートと耐
火シートとを一体化させたものを構成することにより、
一度の取付け作業により防湿処理と耐火処理が同時に行
なえるようにし、従来の断熱構造体が要していた煩雑な
取付け作業を簡略化させることができるようにした断熱
構造体及びその製造方法を提供せんとするものである。
【0007】また本発明の他の目的は、取付け作業に要
する時間を半減させることができ、しかも取付け作業に
熟練を必要としない優れた断熱構造体の構造及びその製
造方法を提供せんとするものである。
する時間を半減させることができ、しかも取付け作業に
熟練を必要としない優れた断熱構造体の構造及びその製
造方法を提供せんとするものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0009】総括的にAで示す断熱構造体は、断熱材の
層1とその表面に一体化させた防湿性と耐火性とを共に
備えた表面シートの層2とによって構成している。
層1とその表面に一体化させた防湿性と耐火性とを共に
備えた表面シートの層2とによって構成している。
【0010】断熱構造体Aの形状はその用途に応じて適
宜設定するものであり、例えば、その用途が配管用パイ
プ(図示しない)に適用するものの場合には円筒体を二
つ割りした半円形状のものを二つ組合せて使用するよう
に構成している。
宜設定するものであり、例えば、その用途が配管用パイ
プ(図示しない)に適用するものの場合には円筒体を二
つ割りした半円形状のものを二つ組合せて使用するよう
に構成している。
【0011】断熱材の層1は硬質ポリウレタンフォーム
等の発泡合成樹脂を用いて構成している。
等の発泡合成樹脂を用いて構成している。
【0012】防湿性と耐火性とを共に備えた表面シート
の層2は、防湿性能を発揮できるシート状体と耐火性能
を発揮できるシート状体とを一体化させて構成するもの
であり、具体的には、結晶水をもった不燃性の水酸化ア
ルミニウム(Al2O3・3H2O) のような不燃紙21の表面にア
ルミ箔にプラスチックフィルムをラミネートした防湿層
22を難燃性接着剤23の塗布層を介して接着し、また、前
記不燃紙21の裏面にはガラス不織布等の耐火層24を同じ
く難燃性接着剤23の塗布層を介して接着一体化させたシ
ート状の構造体としている。
の層2は、防湿性能を発揮できるシート状体と耐火性能
を発揮できるシート状体とを一体化させて構成するもの
であり、具体的には、結晶水をもった不燃性の水酸化ア
ルミニウム(Al2O3・3H2O) のような不燃紙21の表面にア
ルミ箔にプラスチックフィルムをラミネートした防湿層
22を難燃性接着剤23の塗布層を介して接着し、また、前
記不燃紙21の裏面にはガラス不織布等の耐火層24を同じ
く難燃性接着剤23の塗布層を介して接着一体化させたシ
ート状の構造体としている。
【0013】不燃紙21の表裏両面に塗布する難燃性接着
材23は、ポリ塩化ビニリデン樹脂とアクリル樹脂等の共
重合体のような難燃性に優れた接着剤を用いている。
材23は、ポリ塩化ビニリデン樹脂とアクリル樹脂等の共
重合体のような難燃性に優れた接着剤を用いている。
【0014】なお、液化ガス貯蔵タンクに収容される流
体の温度によっては、水酸化アルミニウムのような不燃
紙21の表裏両面にそれぞれ一体化させる層をいずれもガ
ラス不織布等の耐火層24によって構成することも可能で
ある。
体の温度によっては、水酸化アルミニウムのような不燃
紙21の表裏両面にそれぞれ一体化させる層をいずれもガ
ラス不織布等の耐火層24によって構成することも可能で
ある。
【0015】
【製造方法】上記のように構成される本発明の断熱構造
体は図3に例示する下型3と上型4の組合せからなる製
造用の型枠を使用して製造する。
体は図3に例示する下型3と上型4の組合せからなる製
造用の型枠を使用して製造する。
【0016】下型3には断熱構造体Aの形状に合致する
半円形状の窪み31が凹設されておりまた上型4には扁平
な基板41の下面に配管用パイプ(図示しない)の外径に
合致する半円形状の突条42が突設されており、下型3と
上型4とを重合わせた場合には両者の重合面には断熱構
造体Aの形状に相当する空間が顕出されるようになって
いる。
半円形状の窪み31が凹設されておりまた上型4には扁平
な基板41の下面に配管用パイプ(図示しない)の外径に
合致する半円形状の突条42が突設されており、下型3と
上型4とを重合わせた場合には両者の重合面には断熱構
造体Aの形状に相当する空間が顕出されるようになって
いる。
【0017】断熱構造体Aを製造する時には、先ず下型
3に形成した半円形状の窪み31部分にその湾曲形状に沿
うようにして防湿性と耐火性とを共に備えた表面シート
の層2を当接し、次いで、下型3に上型4を重合し両者
を一体化させる。
3に形成した半円形状の窪み31部分にその湾曲形状に沿
うようにして防湿性と耐火性とを共に備えた表面シート
の層2を当接し、次いで、下型3に上型4を重合し両者
を一体化させる。
【0018】上記の状態において両者の重合面に形成さ
れている空間部分に断熱材の層1を構成するための硬質
ポリウレタンフォームを注入し発泡硬化させる。
れている空間部分に断熱材の層1を構成するための硬質
ポリウレタンフォームを注入し発泡硬化させる。
【0019】硬質ポリウレタンフォームが硬化した後に
下型3と上型4とを分離すると断熱材の層1の表面に防
湿性と耐火性とを共に備えた表面シートの層2が一体化
させられた半円形状の断熱構造体Aを得ることができ
る。
下型3と上型4とを分離すると断熱材の層1の表面に防
湿性と耐火性とを共に備えた表面シートの層2が一体化
させられた半円形状の断熱構造体Aを得ることができ
る。
【0020】
【発明の効果】上記のように構成した本発明の効果を述
べれば以下のとおりである。
べれば以下のとおりである。
【0021】(1) 断熱材の層1の表面に防湿性と耐
火性とを共に備えた表面シートの層2を一体化させた構
成としたので、配管等の施工面に断熱構造体Aを取付け
る作業を一度行うだけで、防湿のための施工と耐火のた
めの施工を同時に行うことができる簡便性がある。
火性とを共に備えた表面シートの層2を一体化させた構
成としたので、配管等の施工面に断熱構造体Aを取付け
る作業を一度行うだけで、防湿のための施工と耐火のた
めの施工を同時に行うことができる簡便性がある。
【0022】(2) 施工面に対する取付け作業が簡単
であり、作業時間を従来構造の半分程度に短縮すること
ができる。この結果作業経費が半減され全体として作業
コストを極めて低廉化させることができる。
であり、作業時間を従来構造の半分程度に短縮すること
ができる。この結果作業経費が半減され全体として作業
コストを極めて低廉化させることができる。
【0023】(3) 施工面に対する取付け作業に熟練
を必要とせず、だれでも簡単に取付けることができる簡
便性がある。
を必要とせず、だれでも簡単に取付けることができる簡
便性がある。
【0024】(4) 製造手段が簡単であり廉価に製造
することができる。
することができる。
【図1】 断熱構造体を分解して示す斜視図
【図2】 防湿性と耐火性を共に備えた表面シート
の拡大断面図
の拡大断面図
【図3の1】 断熱構造体を製造する型枠を分離して示
す断面図
す断面図
【図3の2】 断熱構造体を製造する型枠を重合して示
す断面図
す断面図
1 断熱材の層 2 防湿性と耐火性とを共に備えた表面シートの層 21 不燃紙 22 防湿層 23 難燃性接着剤 24 耐火層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 17/02 7148−4F 27/40 7016−4F // B29C 39/10 2126−4F B29K 75:00 105:04 B29L 9:00 4F
Claims (5)
- 【請求項1】硬質ポリウレタンフォーム等からなる断熱
材の層の表面に、防湿性と耐火性とを共に備えた表面シ
ートの層を一体的に付着形成してなる断熱構造体。 - 【請求項2】防湿性と耐火性を共に備えた表面シート
が、結晶水をもった不燃性の水酸化アルミニウム(Al2O3
・3H2O) を主成分とした耐火シートの表面に防湿性に優
れたアルミ箔にプラスチックフィルムをラミネートした
シートを接着剤を介して一体化させたものである請求項
1記載の断熱構造体。 - 【請求項3】防湿性と耐火性を共に備えた表面シート
が、結晶水をもった不燃性の水酸化アルミニウム(Al2O3
・3H2O) を主成分とした耐火シートの表裏両面に、防湿
性に優れたアルミ箔にプラスチックフィルムをラミネー
トした防湿シートの層と、ガラス不織布等の耐火シート
の層とをそれぞれ接着剤を介して一体化させたものであ
る請求項1記載の断熱構造体。 - 【請求項4】結晶水をもった不燃性の水酸化アルミニウ
ム(Al2O3・3H2O) を主成分とした耐火シートの表裏両面
に接着される、アルミ箔にプラスチックフィルムをラミ
ネートした防湿シートの層と、ガラス不織布等の耐火シ
ートの層が、それぞれ難燃性接着剤を介して一体化させ
られたものである請求項1記載の断熱構造体。 - 【請求項5】下型と上型とを組み合わせ、二つの型枠の
間に形成される空間部分に、硬質発泡合成樹脂を注入し
て断熱構造体を製造する方法において、下型に形成され
た窪み部分に、防湿性と耐火性とを共に備えた表面シー
トを予め当接しておき、ついで残る空間部分に硬質発泡
合成樹脂を注入させることを特徴とする断熱構造体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244059A JPH0557826A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 断熱構造体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3244059A JPH0557826A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 断熱構造体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557826A true JPH0557826A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17113120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3244059A Pending JPH0557826A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 断熱構造体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557826A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0683349A3 (de) * | 1994-05-20 | 1996-11-13 | Basf Ag | Rohrschalen aus Schaumkunststoff. |
US20120121969A1 (en) * | 2009-07-31 | 2012-05-17 | Panasonic Corporation | Battery pack case and method for manufacturing the same, and battery pack and method for manufacturing the same |
JP2016102580A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 明星工業株式会社 | 断熱カバー及び断熱カバーの製造方法 |
KR102520131B1 (ko) * | 2022-07-18 | 2023-04-11 | (주)리팔트코리아 | 불활성가스 주입이 가능한 아스콘 보온 운반용 특장차 |
KR102520126B1 (ko) * | 2022-06-28 | 2023-04-13 | (주)리팔트코리아 | 불활성가스 주입이 가능한 아스콘 보온 박스 |
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1991
- 1991-08-30 JP JP3244059A patent/JPH0557826A/ja active Pending
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