JPH0557642U - 重心位置測定装置 - Google Patents

重心位置測定装置

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JPH0557642U
JPH0557642U JP11328291U JP11328291U JPH0557642U JP H0557642 U JPH0557642 U JP H0557642U JP 11328291 U JP11328291 U JP 11328291U JP 11328291 U JP11328291 U JP 11328291U JP H0557642 U JPH0557642 U JP H0557642U
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JP
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plate
center
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state
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Application number
JP11328291U
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Inventor
正美 松崎
Original Assignee
日本航空電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器などの物体の正確な重心位置を短時間に
測定する。 【構成】 被測定物体6が載置される円板状のプレート
1と、プレート1の下面に取り付けられている荷重セン
サ2a,2b,2cと、これらの荷重センサを支える円
板状の台座3と、水平設定機構4a,4b,4cと、角
度設定機構とからなる。角度設定機構は荷重センサ2a
に取り付けられている。角度設定機構が第1の状態にあ
るときはプレート1の上面と台座3の上面とは平行であ
り、第2の状態にあるときにはプレート1の上面は台座
3の上面に対し既知の角度θだけ傾く。まず、角度設定
機構を第1の状態にしておいて、水平設定機構4a,4
b,4cを操作し、プレート1の上面を水平にし、荷重
センサ2a,2b,2cによる第1回目の測定値を得
る。次に角度設定機構を第2の状態にして荷重センサ2
a,2b,2cによる第2回目の測定値を得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、航空機その他の機械装置に装備される機器等の物体の重心位置を 測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の重心位置測定装置を示す図であり、図3(a)は側面図、同図( b)は正面図、同図(c)は底面図である。また、図4は図3の重心位置測定装 置による重心位置の測定態様を示す斜視図である。但し、図4では重心位置が測 定される物体は省略されている。
【0003】 図3の重心位置測定装置は専用治具10と、測定子11a〜11c,12a〜 12cとでなる。符号6は重心位置が測定される物体を示す。図3の装置により ある物体6の重心位置を測定するには、図4に示すように、まずレベル設定治具 13の上面を水平にし、ハカリ14の上面をレベル設定治具13の上面と同じ水 準で水平に設定し、専用治具10を図示の如くに置き、測定子11aに加わって いる荷重をハカリ14で測定する。同様にして、ハカリ14の上にただ1つの測 定子を順次に載せ、各測定子における荷重を測定する。以上の操作により全ての 測定子にかかっている荷重を測定し、予め測っておいて各測定子間の距離を用い て、物体の重心位置を求める。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上に述べた従来の装置では各被測定物体ごとに専用治具を製作しなければなら ない。また、測定子にかかる荷重は、各測定子ごとに専用治具を動かして、その 都度レベル設定治具13により水平面を確認してから、ハカリ14で測定される ので、全ての測定子の荷重を測定して物体の重心位置を求めるには相当に時間が かかる。その上、専用治具10における測定子相互の距離は正確に測定する必要 があり、被測定物体ごとに製作される専用治具10について夫々その距離を測定 するのにもかなりの時間を要する。このように従来の装置には正確な重心位置の 測定における効率に関して解決すべき課題があった。そこで、本考案の目的は物 体の正確な重心位置を短時間に測定できる装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために本考案が提供する手段は、物体の重心位置を測定 する装置であって、上面に前記物体が載置される第1の板と、前記第1の板の下 面に互いに離れてそれぞれ取り付けられて該第1の板から受ける荷重を感知する 3個の荷重センサと、前記荷重センサを上面で支える第2の板と、前記荷重セン サのうちの少なくとも1つに取り付けられ前記第2の板の上面に対する前記第1 の板の上面の傾き角度を第1の状態では0度に設定し第2の状態では既知の角度 θに設定する角度設定機構と、この角度設定機構が第1の状態にあるときに前記 第2の板の水平度を調節し前記第1の板の上面を水平に設定する機構とを備える ことを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案の装置では、荷重センサを3個備えるから1回の設定で3点の荷重が同 時に測定できる。また、水平設定機構を備えるから、第1の板の上面を短時間に 容易に水平にできる。第1の板の上面と第2の板の上面とは、角度設定機構を第 1の状態に設定したときは互いに平行であり、角度設定機構を第2の状態にした ときには第1の板の上面は第2の板の上面に対して既知の角度θだけ傾く。そこ で被測定物体が載せられる第1の板の上面は、角度設定機構を第1の状態にして おいて、水平設定機構を調節することにより短時間に容易に水平にできる。また 、角度設定機構を第2の状態にすることにより、第1の板の上面は水平面に対し て既知の角度θに短時間に容易に設定できる。実施例の欄で具体的に説明するよ うに、角度設定機構により第1の板の上面を水平と既知の角度θとして設定でき ると、第1の板の上面のそれら2つの角度における荷重を3つの荷重センサでそ れぞれ測定するだけで3軸に関する被測定物体の重心位置が計算により求められ る。したがって、本考案の装置で重心位置を測定するときには、水平確認は1回 だけで済む。また、図3に示した従来の装置では互いに直交する2つの面に測定 子11a〜11c及び12a〜12cを必要としたのに対し、本考案では荷重セ ンサは3つだけで足りる。
【0007】
【実施例】
次に実施例を挙げ本考案を一層詳しく説明する。 図1は本考案の一実施例を示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は 同図(a)のA−A線における矢視断面図、図1(c)は同図(a)の状態から プレート1を仮想水平面9に対して角度θだけ傾けた状態における正面図である 。図2は図1(c)と同様にプレート1を仮想水平面9に対して角度θだけ傾け た状態における各部の距離の関係を示す図である。
【0008】 図1の実施例は、円板でなるプレート1、角度設定機構付きの荷重センサ2a 、荷重センサ2b,2c、円板でなる台座3、水平設定機構4a,4b,4c( 4bは、図には現われていないが、荷重センサ2bと同軸に台座3の下面に取り 付けられている)からなっている。プレート1の上面には水準器が取り付けられ ており、水平設定機構4a〜4cの調整によりプレート1の上面は水平に設定さ れる。水平の確認は水準器を同視して行う。水平設定機構4a〜4cはねじ機構 でなる。水平設定機構4a〜4cを手動で回転させて台座3の下面から水平設定 機構4a〜4cの下端までの長さを調節することにより、プレート1の上面を水 平に設定する。
【0009】 荷重センサ2b,2cは同じ高さである。荷重センサ2aには角度設定機構が 設けられている。角度設定機構を第1の状態に設定すると、荷重センサ2aは2 b,2cと同じ高さになる。その角度設定機構を第2の状態に設定すると、荷重 センサ2aは2b,2cより高くなり、プレート1は仮想水平面9に対し既知の 角度θだけ傾けられる(図1(c)、図2)。角度設定機構は、例えば2段階に 長さが設定される同軸円筒(2段階の椅子の高さ調節機構を小型化した構造)で 構成できる。
【0010】 いま、図1(a)に示す如くプレート1を水平に設定したときに荷重センサ2 a,2b及び2cにより感知された荷重をそれぞれF1 , F2 及びF3 とすると 被測定物体6の重量とその重心Gの座標は次式で求められる。
【0011】 w=F1 +F2 +F2 −w0 (1) x1 ={(F1 +F2 +F3 )xT −w0 0 }/w (2) y1 ={(F1 +F2 +F3 )yT −w0 0 }/w (3) xT =F1 1 /(F1 +F2 +F3 ) (4) yT =(F1 2 +F2 3 )/(F1 +F2 +F3 ) (5)
【0012】 ここで、 w:被測定物体の重量 x1 :図1(b)に示すxyz座標系における被測定物体の重心Gのx座標 y1 :その座標系における被測定物体の重心Gのy座標 z1 :その座標系における被測定物体の重心Gのz座標 w0 :装置の重量(被測定物体をプレート1の上に載せていないときに荷重セ ンサ2a,2b及び2cでそれぞれ感知する荷重F01 ,F02 ,F03の和) x0 :装置の重心のx座標 y0 :装置の重心のy座標 xT :装置と被測定物体とを1つの結合された物体としたときにおけるその結 合物体の重心のx座標 yT :上記結合物体の重心のy座標 L1 ,L2 ,L3 :図1(b)に示す荷重センサ間の距離 と定義する。但し、上記w0 ,x0 ,y0 の定義における装置とは荷重センサ2 a,2b,2cより上の部分の装置を言う。または、xyz座標におけるz軸は 荷重センサ2cの中心を通りプレート1の上面に垂直な線とし、x軸、y軸はプ レート1の上面にあるものとする。
【0013】 次に、図1(c)に示すように、角度設定機構によりプレート1を仮想水平面 9に対し既知の角度θだけ傾斜させ、この状態におけるF1 ,F2 ,F3 を検知 し、被測定物体の重心のx座標を式(1)〜(5)で求め、このとき求めたx座 標をx2 とする。このx2 は、図2に示すところから明らかなように、 x2 =x1 cosθ−z1 sinθ (6) なる関係があるから、 z1 =(x1 cosθ−x2 )/sinθ (7) なる式でz1 が求められる。
【0014】 このように、本実施例において、プレート1を水平にしたときと、プレート1 を角度θだけ傾けたときとにおける荷重センサ2a,2b,2cの出力F1 ,F 2 ,F3 をそれぞれ測定することにより、被測定物体の3軸方向の重心位置(座 標)x1 ,y1 ,z1 が計算により求まる。この実施例では、従来必要であった 専用治具は必要でないから、本実施例は汎用性に優れている。また、3個の荷重 センサにより3点の荷重を一時に測定するから、水平設定は一度だけで済むし、 ひいては誤差も生じ難いし、測定も短時間にできる。さらに、角度設定機構を備 えるから、治具等の取り付け変更も不要であり、この点でも測定時間は短くなる 。
【0015】
【考案の効果】
以上に実施例を挙げて詳しく説明したとおり、本考案によれば、物体の正確な 重心位置の測定を短時間に行なえる重心位置測定装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図。
【図2】図1の実施例におけるプレート1を傾けたとき
の重心Gの座標及び寸法の関係を示す図。
【図3】従来の重心位置測定装置を示す図。
【図4】図3の装置による測定態様を示す図。
【符号の説明】
1 プレート 2a,2b,2c 荷重センサ 3 台座 4a,4b,4c 水平設定機構 6 被測定物体 9 仮想水平面 10 専用治具 11a,11b,11c,12a,12b,12c,
測定子 13 レベル設定治具 14 ハカリ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の重心位置を測定する装置におい
    て、上面に前記物体が載置される第1の板と、前記第1
    の板の下面に互いに離れてそれぞれ取り付けられて該第
    1の板から受ける荷重を感知する3個の荷重センサと、
    前記荷重センサを上面で支える第2の板と、前記荷重セ
    ンサのうちの少なくとも1つに取り付けられ前記第2の
    板の上面に対する前記第1の板の上面の傾き角度を第1
    の状態では0度に設定し第2の状態では既知の角度θに
    設定する角度設定機構と、この角度設定機構が第1の状
    態にあるときに前記第2の板の水平度を調節し前記第1
    の板の上面を水平に設定する機構とを備えることを特徴
    とする重心位置測定装置。
JP11328291U 1991-12-28 1991-12-28 重心位置測定装置 Withdrawn JPH0557642U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031218A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Katsuzo Kawanishi 重心位置算出方法、持上計量装置、及び重量取得方法
JP2016151507A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 日章電機株式会社 被測定物の立体重心及び重量の測定方法並びに測定装置

Cited By (2)

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