JPH0556370A - Secam方式判別回路 - Google Patents
Secam方式判別回路Info
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- JPH0556370A JPH0556370A JP21101091A JP21101091A JPH0556370A JP H0556370 A JPH0556370 A JP H0556370A JP 21101091 A JP21101091 A JP 21101091A JP 21101091 A JP21101091 A JP 21101091A JP H0556370 A JPH0556370 A JP H0556370A
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- Japan
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- line
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数方式を受信可能なマルチカラーテレビジ
ョンであっても、SECAM方式の放送受信時、他の方
式の信号と誤って判別しないようにする。 【構成】 SECAMクロマ信号からID信号のみを分
離し、位相比較器10、V−I変換器11、VCO12
からなるPLL式のID復調回路IMの位相比較器10
にID入力10aに入力する。フィールドID信号期間
に状態が変わるフィールドIDキーパルスをV−I変換
器11のIDキー入力11a入力する。IDキー入力1
1a入力した信号に基づき、ID復調回路IMではID
入力10aに入力した信号の引き込み周波数を変更す
る。
ョンであっても、SECAM方式の放送受信時、他の方
式の信号と誤って判別しないようにする。 【構成】 SECAMクロマ信号からID信号のみを分
離し、位相比較器10、V−I変換器11、VCO12
からなるPLL式のID復調回路IMの位相比較器10
にID入力10aに入力する。フィールドID信号期間
に状態が変わるフィールドIDキーパルスをV−I変換
器11のIDキー入力11a入力する。IDキー入力1
1a入力した信号に基づき、ID復調回路IMではID
入力10aに入力した信号の引き込み周波数を変更す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、SECAM方式テレ
ビジョン受像機に用いて好適な、受信信号がカラー放送
か白黒放送かを判別するSECAM方式判別回路に関す
る。
ビジョン受像機に用いて好適な、受信信号がカラー放送
か白黒放送かを判別するSECAM方式判別回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】SECAM方式のカラー放送は東欧や中
近東で実施されている。SECAM放送のカラー識別
(ID)信号はライン(H)およびフィールド(F)の
2箇所に挿入されており、それぞれ異なる信号から成っ
ている。SECAM方式では色差信号を線順次で送信す
るので、ID信号はカラー判別のみならず、線順次色差
の判別が可能なように、ラインでは無変調キャリアを、
フィールドでは最大周波数偏移のキャリアを乗せてい
る。
近東で実施されている。SECAM放送のカラー識別
(ID)信号はライン(H)およびフィールド(F)の
2箇所に挿入されており、それぞれ異なる信号から成っ
ている。SECAM方式では色差信号を線順次で送信す
るので、ID信号はカラー判別のみならず、線順次色差
の判別が可能なように、ラインでは無変調キャリアを、
フィールドでは最大周波数偏移のキャリアを乗せてい
る。
【0003】SECAMカラーテレビジョンでは、この
ID信号から線順次色差信号の極性と、カラー/白黒の
判別情報を引き出す必要がある。線順次極性の検出とカ
ラー/白黒の判別は同じ方法で検出することができるの
で、ここではカラー/白黒の判別を代表として説明す
る。図7は従来のSECAM方式判別回路を示すもので
ある。
ID信号から線順次色差信号の極性と、カラー/白黒の
判別情報を引き出す必要がある。線順次極性の検出とカ
ラー/白黒の判別は同じ方法で検出することができるの
で、ここではカラー/白黒の判別を代表として説明す
る。図7は従来のSECAM方式判別回路を示すもので
ある。
【0004】入力クロマ信号から分離したID信号は位
相比較器70、電圧電流(V−I)変換器71および電
流制御型の電圧制御発振器(VCO)72から構成する
PLL式のID復調回路の位相比較器70に入力する。
このようにすると、VCO72の発振信号は、入力した
ID信号の周波数に一致するように動作し、周波数変調
信号を復調した信号は、V−I変換器71の入力に電圧
波形となって現れる。このID復調回路でfB−Y=
4.25MHz、fR−Y=4.406MHzのID信
号をFM復調し、ライン毎にDC電圧の異なる交番波を
得る。
相比較器70、電圧電流(V−I)変換器71および電
流制御型の電圧制御発振器(VCO)72から構成する
PLL式のID復調回路の位相比較器70に入力する。
このようにすると、VCO72の発振信号は、入力した
ID信号の周波数に一致するように動作し、周波数変調
信号を復調した信号は、V−I変換器71の入力に電圧
波形となって現れる。このID復調回路でfB−Y=
4.25MHz、fR−Y=4.406MHzのID信
号をFM復調し、ライン毎にDC電圧の異なる交番波を
得る。
【0005】図8はこのID復調回路の検波特性を示す
ものである。復調出力ゼロの周波数は2つのH・ID周
波数の間にとり、これを中心にある傾きを持った軸を検
波軸とする。従って、ライン毎にH・ID信号の周波数
は交番するので、復調出力は4.406MHzのときH
レベル、4.25MHzのときLレベルとなり、復調出
力は交番波となる。この交番波をコンデンサCを含む積
分回路73に入力し、ライン毎に極性の反転するfH/
2周期のパルスと掛け算してコンデンサCを充放電す
る。fH/2パルスの極性と交番波の極性が合っていれ
ば、毎ラインで充電の連続となり、コンデンサCの容量
電圧Vcは上昇する。この容量電圧Vcをレベル比較回
路74で検出し、比較用リファレンス電圧VTHを越え
た場合にはカラー状態を示す電圧を判別出力として出力
する。白黒の場合は、復調出力が無いので、PLL復調
出力はゼロであり、積分回路73でfH/2パルスと掛
け算しても充放電は行われず、容量電圧Vcは上昇しな
い。この場合は、容量電圧VcがスレッショールドVT
Hを越えないので、白黒状態を示す電圧を判別結果とし
て出力する。
ものである。復調出力ゼロの周波数は2つのH・ID周
波数の間にとり、これを中心にある傾きを持った軸を検
波軸とする。従って、ライン毎にH・ID信号の周波数
は交番するので、復調出力は4.406MHzのときH
レベル、4.25MHzのときLレベルとなり、復調出
力は交番波となる。この交番波をコンデンサCを含む積
分回路73に入力し、ライン毎に極性の反転するfH/
2周期のパルスと掛け算してコンデンサCを充放電す
る。fH/2パルスの極性と交番波の極性が合っていれ
ば、毎ラインで充電の連続となり、コンデンサCの容量
電圧Vcは上昇する。この容量電圧Vcをレベル比較回
路74で検出し、比較用リファレンス電圧VTHを越え
た場合にはカラー状態を示す電圧を判別出力として出力
する。白黒の場合は、復調出力が無いので、PLL復調
出力はゼロであり、積分回路73でfH/2パルスと掛
け算しても充放電は行われず、容量電圧Vcは上昇しな
い。この場合は、容量電圧VcがスレッショールドVT
Hを越えないので、白黒状態を示す電圧を判別結果とし
て出力する。
【0006】このようなID復調回路とレベル比較回路
74を用いれば,SECAM方式クロマ信号のカラー/
白黒判別を行うことができる。
74を用いれば,SECAM方式クロマ信号のカラー/
白黒判別を行うことができる。
【0007】多方式信号を受信/受像することが可能な
マルチカラーテレビジョンに、上記した方式判別回路を
搭載した場合、NTSC方式のクロマ信号に対してSE
CAM方式判別回路が誤動作しやすいという問題が発生
する。NTSC方式のクロマ副搬送波は3.57954
5MHz(以下、3.58MHzとする。)であり、A
M変調された信号であるから、本来SECAM方式判別
回路では誤判別しない筈である。レーザーディスク再生
装置など、その装置内でバースト信号を発生しているよ
うな信号を受信した場合に、誤判別する確率が高いこと
が経験的に分っている。このような機器ではバースト信
号期間が通常放送の期間よりも長く取っており、クロマ
信号からID信号を抜き出す回路でSECAM用ID信
号として抜き出してしまう。抜き出されたNTSCバー
スト信号はPLL復調回路で復調する。バースト信号
は、3.58MHzの一定周波数をとるので、FM復調
しても交番波出力とはならず、常に片方の極性をとる波
形となる。しかも図8の検波軸を見ても分るように、N
TSCの3.58MHzを復調すると、その出力振幅は
SECAM用ID信号復調振幅よりも大きくなる。
マルチカラーテレビジョンに、上記した方式判別回路を
搭載した場合、NTSC方式のクロマ信号に対してSE
CAM方式判別回路が誤動作しやすいという問題が発生
する。NTSC方式のクロマ副搬送波は3.57954
5MHz(以下、3.58MHzとする。)であり、A
M変調された信号であるから、本来SECAM方式判別
回路では誤判別しない筈である。レーザーディスク再生
装置など、その装置内でバースト信号を発生しているよ
うな信号を受信した場合に、誤判別する確率が高いこと
が経験的に分っている。このような機器ではバースト信
号期間が通常放送の期間よりも長く取っており、クロマ
信号からID信号を抜き出す回路でSECAM用ID信
号として抜き出してしまう。抜き出されたNTSCバー
スト信号はPLL復調回路で復調する。バースト信号
は、3.58MHzの一定周波数をとるので、FM復調
しても交番波出力とはならず、常に片方の極性をとる波
形となる。しかも図8の検波軸を見ても分るように、N
TSCの3.58MHzを復調すると、その出力振幅は
SECAM用ID信号復調振幅よりも大きくなる。
【0008】積分回路73ではfH/2パルスと掛け算
し、コンデンサCを充放電するので、常に一方向の復調
信号と掛け算しても充電と放電の電荷量が等しいので、
容量電圧Vcは上昇も下降もしない筈である。しかし、
現実には積分回路73の充電と放電の経路が異なるた
め、充放電電荷量は等しくない。従って容量電圧Vcの
上昇が起こった場合にSECAM方式を判別する回路は
NTSC信号をSECAM信号と誤判別する。
し、コンデンサCを充放電するので、常に一方向の復調
信号と掛け算しても充電と放電の電荷量が等しいので、
容量電圧Vcは上昇も下降もしない筈である。しかし、
現実には積分回路73の充電と放電の経路が異なるた
め、充放電電荷量は等しくない。従って容量電圧Vcの
上昇が起こった場合にSECAM方式を判別する回路は
NTSC信号をSECAM信号と誤判別する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】レーザーディスク再生
装置などのように、装置内でバースト信号期間が通常放
送の期間より長く取っているものを受信した場合におい
ては、SECAM方式を判別する回路は、NTSC信号
をSECAM信号と誤判別してしまい、他方式受信のマ
ルチカラーテレビジョンにおいては、問題があった。
装置などのように、装置内でバースト信号期間が通常放
送の期間より長く取っているものを受信した場合におい
ては、SECAM方式を判別する回路は、NTSC信号
をSECAM信号と誤判別してしまい、他方式受信のマ
ルチカラーテレビジョンにおいては、問題があった。
【0010】この発明は、多方式受信用マルチカラーT
Vに用いても他方式信号を誤判別することのないSEC
AM方式判別回路を提供することにある。
Vに用いても他方式信号を誤判別することのないSEC
AM方式判別回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の回路では、I
D復調回路の検波感度すなわち検波軸をH・IDとF・
ID復調とで変え、ラインにしか入っていない他方式の
ID信号に対して復調回路が全く応答しないかあるいは
復調しても振幅が小さくしたものである。
D復調回路の検波感度すなわち検波軸をH・IDとF・
ID復調とで変え、ラインにしか入っていない他方式の
ID信号に対して復調回路が全く応答しないかあるいは
復調しても振幅が小さくしたものである。
【0012】
【作用】上記した手段により、全く応答(復調)しない
場合には検波出力はゼロ、充放電回路で充放電電流もゼ
ロになることから、誤判別することはない。また、復調
した場合でもその振幅が小さければ充放電電流も小さく
なるので、誤動作を防止することができる。
場合には検波出力はゼロ、充放電回路で充放電電流もゼ
ロになることから、誤判別することはない。また、復調
した場合でもその振幅が小さければ充放電電流も小さく
なるので、誤動作を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例につき図面を参照し
て詳細に説明する。図1はこの発明のSECAM方式判
別回路のー実施例を示すものである。
て詳細に説明する。図1はこの発明のSECAM方式判
別回路のー実施例を示すものである。
【0014】SECAMクロマ信号からID信号のみを
分離し、位相比較器10、電圧電流(V−I)変換器1
1および電流制御型の電圧制御発振器(VCO)12か
ら構成するPLL式のID復調回路IMの位相比較器1
0のID入力10aに入力する。フィールドID信号期
間に状態が変わるフィールドIDキーパルスを、V−I
変換器11のIDキー入力11aに入力する。IDキー
入力11aに入力した信号に基づき、V−I変換器11
の内部動作モードを切り換え,その出力をVCO12に
入力し、VCO12の出力を位相比較器10に入力す
る。位相比較器10はVCO12の出力とID信号とを
比較し、その比較出力をV−I変換器11に帰還してP
LLループを構成する。この結果、V−I変換器11の
入力にID信号の復調波形が現れる。この復調波形を積
分回路13に入力し、fH/2パルスと掛け算する。掛
け算結果をもとにコンデンサCを充放電し、ある積分電
圧Vcを得る。この積分電圧Vcと比較用リファレンス
電圧VTHとをレベル検出回路14にて比較し、その結
果により状態の異なる電圧を出力する。
分離し、位相比較器10、電圧電流(V−I)変換器1
1および電流制御型の電圧制御発振器(VCO)12か
ら構成するPLL式のID復調回路IMの位相比較器1
0のID入力10aに入力する。フィールドID信号期
間に状態が変わるフィールドIDキーパルスを、V−I
変換器11のIDキー入力11aに入力する。IDキー
入力11aに入力した信号に基づき、V−I変換器11
の内部動作モードを切り換え,その出力をVCO12に
入力し、VCO12の出力を位相比較器10に入力す
る。位相比較器10はVCO12の出力とID信号とを
比較し、その比較出力をV−I変換器11に帰還してP
LLループを構成する。この結果、V−I変換器11の
入力にID信号の復調波形が現れる。この復調波形を積
分回路13に入力し、fH/2パルスと掛け算する。掛
け算結果をもとにコンデンサCを充放電し、ある積分電
圧Vcを得る。この積分電圧Vcと比較用リファレンス
電圧VTHとをレベル検出回路14にて比較し、その結
果により状態の異なる電圧を出力する。
【0015】いま、V−I変換器11の出力電流のレン
ジが、ラインID復調時とフィールドID復調時とでは
異なる、ラインID時<フィールドID時の関係にある
とすると、このID復調回路IMの検波特性は図2のよ
うになる。ラインID信号受信時には、V−I変換器1
1の出力電流レンジを狭く、ラインID信号の周波数範
囲のみ引き込み可能な状態に設定したとすると,傾きは
従来と同様だがラインIDを越えると復調出力がゼロと
なる、図2の点線で示す検波特性となる。また、フィー
ルドID信号受信時には、フィールドIDキーパルスに
よって,V−I変換器11の出力電流レンジをフィール
ドID信号まで引き込み可能なレベルに設定したとす
る。このときは、傾きがライン時に等しく、フィールド
IDを網羅する図2の実線の検波特性となる。
ジが、ラインID復調時とフィールドID復調時とでは
異なる、ラインID時<フィールドID時の関係にある
とすると、このID復調回路IMの検波特性は図2のよ
うになる。ラインID信号受信時には、V−I変換器1
1の出力電流レンジを狭く、ラインID信号の周波数範
囲のみ引き込み可能な状態に設定したとすると,傾きは
従来と同様だがラインIDを越えると復調出力がゼロと
なる、図2の点線で示す検波特性となる。また、フィー
ルドID信号受信時には、フィールドIDキーパルスに
よって,V−I変換器11の出力電流レンジをフィール
ドID信号まで引き込み可能なレベルに設定したとす
る。このときは、傾きがライン時に等しく、フィールド
IDを網羅する図2の実線の検波特性となる。
【0016】この特性をもたらすV−I変換器11のー
例を図3に示す。トランジスタQ1、Q2のエミッタは
抵抗R1、R2を介して接続する。トランジスタQ1、
Q2のコレクタにはシングルエンド用のカレントミラー
回路を構成するトランジスタQ3、Q4を接続する。ト
ランジスタQ2のコレクタから出力電流を取り出す。ト
ランジスタQ2のベースには基準電圧源Vrefを接続
し、抵抗R1、R2の接続点には電流源I1とスイッチ
Sを介して電流源I2を接続する。このようにすると、
出力電流変換の感度は抵抗R1とR2によりほぼ決ま
り、出力電流レンジは電流源I1とI2の値により設定
が可能である。IDキー入力11aに入力したフィール
ドIDキーパルスによりこの期間スイッチを閉じたとす
ると、フィールドID信号期間変換器の出力電流レンジ
はI1+I2となり、ラインID信号期間は電流源I1
のみとなる。
例を図3に示す。トランジスタQ1、Q2のエミッタは
抵抗R1、R2を介して接続する。トランジスタQ1、
Q2のコレクタにはシングルエンド用のカレントミラー
回路を構成するトランジスタQ3、Q4を接続する。ト
ランジスタQ2のコレクタから出力電流を取り出す。ト
ランジスタQ2のベースには基準電圧源Vrefを接続
し、抵抗R1、R2の接続点には電流源I1とスイッチ
Sを介して電流源I2を接続する。このようにすると、
出力電流変換の感度は抵抗R1とR2によりほぼ決ま
り、出力電流レンジは電流源I1とI2の値により設定
が可能である。IDキー入力11aに入力したフィール
ドIDキーパルスによりこの期間スイッチを閉じたとす
ると、フィールドID信号期間変換器の出力電流レンジ
はI1+I2となり、ラインID信号期間は電流源I1
のみとなる。
【0017】NTSCのバースト信号はフィールドブラ
ンキング期間を除くラインに入っているので、ライン時
に図2の点線に示すようにNTSC信号に対して引き込
み不能としていれば復調しない。復調出力がゼロである
から、積分回路13の掛け算結果もゼロであり、従来の
ような不具合は発生しない。
ンキング期間を除くラインに入っているので、ライン時
に図2の点線に示すようにNTSC信号に対して引き込
み不能としていれば復調しない。復調出力がゼロである
から、積分回路13の掛け算結果もゼロであり、従来の
ような不具合は発生しない。
【0018】フィールドブランキング信号期間のフィー
ルドID信号は1ラインすべての期間にID信号が入っ
ており、NTSCを除去するには入力ID信号をフィー
ルド期間のみフライバックパルス等によりラインブラン
キングしてしまえば、フィールドブランキング期間にも
NTSCバースト信号の復調を阻止することできる。従
って、図1の回路を用いればNTSC信号に対するSE
CAM判別回路の誤動作を防止することができる。
ルドID信号は1ラインすべての期間にID信号が入っ
ており、NTSCを除去するには入力ID信号をフィー
ルド期間のみフライバックパルス等によりラインブラン
キングしてしまえば、フィールドブランキング期間にも
NTSCバースト信号の復調を阻止することできる。従
って、図1の回路を用いればNTSC信号に対するSE
CAM判別回路の誤動作を防止することができる。
【0019】図1のシステムでは検波軸を変えずNTS
Cバースト信号に対する引き込み感度を変えることで実
現した。図4はNTSCバースト信号を復調したときの
復調振幅を小さくした変形例を示すものである。積分回
路13以降は図1と同じなので、図4では、ID復調回
路IM´部分のみ示す。位相比較回路10´の比較結果
を非線形V−I変換器11´に入力する。変換電流をV
CO12´に出力し、VCO出力と入力ID信号を位相
比較して非線形V−I変換器11´に帰還する。非線形
V−I変換器11´ではある程度以上の入力電圧に対し
ては出力電流の変化が非常に大きくなるゲイン切換タイ
プとする。
Cバースト信号に対する引き込み感度を変えることで実
現した。図4はNTSCバースト信号を復調したときの
復調振幅を小さくした変形例を示すものである。積分回
路13以降は図1と同じなので、図4では、ID復調回
路IM´部分のみ示す。位相比較回路10´の比較結果
を非線形V−I変換器11´に入力する。変換電流をV
CO12´に出力し、VCO出力と入力ID信号を位相
比較して非線形V−I変換器11´に帰還する。非線形
V−I変換器11´ではある程度以上の入力電圧に対し
ては出力電流の変化が非常に大きくなるゲイン切換タイ
プとする。
【0020】図5は、図4に示すID復調回路IM´の
検波特性を示すものである。ある程度以上位相比較器1
0´の出力電圧が大きくなると、急激に出力電流変化率
が大きくなり、位相比較器10´出力電圧が変わらなく
てもVCO12´の制御電流を供給できてしまうため、
この状態での検波軸はフラットに近くなる。ラインID
信号を越えた周波数で、この状態が起こると図5実線に
示すような検波特性となる。この場合フィールドID信
号を復調しても図2のように大振幅が得られる訳ではな
いので、後段の回路のダイナミックレンジに対して余裕
がある。従って、ラインID付近の検波感度を上げても
何等問題ない。このときの検波特性は図5の点線に示す
ようになる。
検波特性を示すものである。ある程度以上位相比較器1
0´の出力電圧が大きくなると、急激に出力電流変化率
が大きくなり、位相比較器10´出力電圧が変わらなく
てもVCO12´の制御電流を供給できてしまうため、
この状態での検波軸はフラットに近くなる。ラインID
信号を越えた周波数で、この状態が起こると図5実線に
示すような検波特性となる。この場合フィールドID信
号を復調しても図2のように大振幅が得られる訳ではな
いので、後段の回路のダイナミックレンジに対して余裕
がある。従って、ラインID付近の検波感度を上げても
何等問題ない。このときの検波特性は図5の点線に示す
ようになる。
【0021】図6はV−I変換特性を実現する回路のー
例を示すものである。図6は図3の回路のスイッチSを
削除し、トランジスタQ1、Q2のエミッタ間にダイオ
ードQ5、Q6を接続する。このようにすると、ダイオ
ードQ5、Q6のどちらかがオンしたときに変化電流は
ダイオードを通って流れるので、微少な入力に対しても
変化電流を大きくとることができる。検波感度は抵抗R
1,R2の値を変えれば良い。
例を示すものである。図6は図3の回路のスイッチSを
削除し、トランジスタQ1、Q2のエミッタ間にダイオ
ードQ5、Q6を接続する。このようにすると、ダイオ
ードQ5、Q6のどちらかがオンしたときに変化電流は
ダイオードを通って流れるので、微少な入力に対しても
変化電流を大きくとることができる。検波感度は抵抗R
1,R2の値を変えれば良い。
【0022】図4のシステムでは図5のように検波感度
が切り替わるので、NTSCバースト信号を復調して
も、従来のような大振幅信号にはならない。従って、積
分回路で掛け算したときも、回路が飽和するようなレベ
ルとはならず。誤動作を起こしにくくなる。
が切り替わるので、NTSCバースト信号を復調して
も、従来のような大振幅信号にはならない。従って、積
分回路で掛け算したときも、回路が飽和するようなレベ
ルとはならず。誤動作を起こしにくくなる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のSEC
AM方式判別回路よれば、多方式受信用マルチカラーの
テレビジョンに用いても、他方式の信号と誤って判別す
ることを防止することができる。
AM方式判別回路よれば、多方式受信用マルチカラーの
テレビジョンに用いても、他方式の信号と誤って判別す
ることを防止することができる。
【図1】この発明のー実施例を示すシステム図である。
【図2】図1の検波特性を示す特性図である。
【図3】図1のV−I変換器の具体例を示す回路図であ
る。
る。
【図4】この発明の他の実施例を示すシステム図であ
る。
る。
【図5】図4のシステムの検波特性を示す特性図であ
る。
る。
【図6】図4のV−I変換器の具体例を示す回路図であ
る。
る。
【図7】従来のSECAM方式判別回路を示すシステム
図である。
図である。
【図8】図7の検波特性を示す特性図である。
IM,IM´………ID復調回路 10,10´………位相比較回路 11………V−I変換器 11´………非線形V−I変換器 11a………IDキー入力 12,12´………VCO
Claims (2)
- 【請求項1】 SECAM方式判別用のラインおよびフ
ィールドの識別(ID)信号を復調するID信号復調回
路と、 ラインID信号受信時には、前記復調回路の引き込み周
波数範囲を狭く、フィールドID信号受信時には、前記
復調回路の引き込み周波数範囲を広くする手段を具備し
たことを特徴とするSECAM方式判別回路。 - 【請求項2】 SECAM方式判別用のラインおよびフ
ィールドの識別(ID)信号を復調するID信号復調回
路と、 この復調回路の検波出力があるレベルを越えたとき、検
波感度を低くして検波出力の増加を押さえるよう非線形
に電圧から周波数に変換する手段を具備したことを特徴
とするSECAM方式判別回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21101091A JPH0556370A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | Secam方式判別回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21101091A JPH0556370A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | Secam方式判別回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0556370A true JPH0556370A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16598844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21101091A Withdrawn JPH0556370A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | Secam方式判別回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0556370A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6225868B1 (en) | 1997-12-03 | 2001-05-01 | Nec Corporation | Voltage controlled oscillation circuit with plural voltage controlled current generating circuits |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP21101091A patent/JPH0556370A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6225868B1 (en) | 1997-12-03 | 2001-05-01 | Nec Corporation | Voltage controlled oscillation circuit with plural voltage controlled current generating circuits |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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