JPH055618U - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JPH055618U
JPH055618U JP5349091U JP5349091U JPH055618U JP H055618 U JPH055618 U JP H055618U JP 5349091 U JP5349091 U JP 5349091U JP 5349091 U JP5349091 U JP 5349091U JP H055618 U JPH055618 U JP H055618U
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JP
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webbing
spool
winding
rotation
spool shaft
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JP5349091U
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宏規 佐々木
利昌 山本
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両急減速時において、ウエビングの引出量
を増大して、回転阻止部材の回転停止の際に巻取部に生
ずるウエビング引張力を抑制する。 【構成】 ウエビング12の巻取部14が巻取られたス
プール18に係合凸部26が形成されるとともに、スプ
ール軸22に、係合凸部26と係合する対応係合凹部2
8が形成されている。車両急減速時に、スプール軸22
の回転阻止動作に伴い、巻回部14に生ずるウエビング
引張力Aが所定値を超えたとき、スプール18とスプー
ル軸22との間で相対的な回転移動が行われる。そし
て、ウエビング12の引き出し量が増大するものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、車両用シートベルト装置に用いられ、乗員装着用のウエビ ングを巻き取るためのウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のウエビング巻取装置としては、ウエビングの一端部が巻取られた巻取 部を有するスプールを回転させてウエビングを巻き取り引き出し可能とし、更に 、車両急減速時において、スプールと共に回転可能なスプール軸の回転を阻止し てウエビングの引き出しを止めるようにしたものが、従来、公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のウエビング巻取装置にあっては、スプール軸の回転の停止と共に、 一体的に、車両急減速に伴ってウエビングが引き出される方向にスプールが急速 に回転しようとするそのスプールの回転が停止するので、スプール軸の回転停止 の際に巻取部に生ずるウエビング引張力はスプールとウエビングに及ぶ。従って 、その巻取部に生ずるウエビング引張力に対抗できるように、スプール等の強度 を増すことが必要となる。
【0004】 ところで、通常時において、巻取部から引き出されて乗員装着部に至るウエビ ングの長さは、その乗員の体格により異なり、従って、巻取部に残るウエビング の巻取量に多少が生じる。このため、車両急減速時におけるスプール軸の回転停 止の際、巻取部から引き出されるウエビングの引出量は、ウエビングの巻き締ま りに起因して、巻取部に残っているウエビングの巻取量が多い場合に多くなり、 逆に、巻取部に残っているウエビングの巻取量が少ない場合に少なくなる。そし て、巻取部から引き出されるウエビングの引出量の相違は、装着部に生ずるウエ ビング引張力が同一であっても、巻取部に生ずるウエビング引張力を異ならしめ ることになる。すなわち、巻取部に残っているウエビングの巻取量が少ない程、 巻取部に生ずるウエビング引張力が大きくなる。従って、巻取部に残っているウ エビングの巻取量の多少によって、巻取部に生ずるウエビング引張力に対抗する ためにスプール及びウエビングに要求される強度にバラツキが生ずる。
【0005】 また、車両急減速時におけるスプール軸の回転停止の際、その回転停止と共に ウエビングを挟持ロックし、更に、その挟持ロック動作に伴うウエビング挟持力 が大きくならないようにするため、ウエビング挟持力が所定値を超えた場合に、 挟持ロック動作を解除するものが提案されている。
【0006】 この提案のものによれば、車両急減速時におけるスプール軸の回転停止の際、 装着部に生ずるウエビング引張力が同一であっても、巻取部に生ずるウエビング 引張力が大きくなるのに従いウエビング挟持力も大きくなり、従って、ウエビン グ挟持力にバラツキが生ずる。
【0007】 このように、車両急減速時におけるスプール軸の回転停止の際、巻取部に残っ ているウエビングの巻取量が少ない程、巻取部に生ずるウエビング引張力が大き くなることは、問題があり、そのウエビング引張力を抑制することが求められる 。
【0008】 本考案は、上記事実を考慮し、車両急減速時において、ウエビングの引出量を 増大して、スプール軸等の回転阻止部材の回転停止の際に巻取部に生ずるウエビ ング引張力を抑制する新規なウエビング巻取装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、装着部に続くウエビングの一端部が巻 取られた巻取部を回転させてウエビングを巻き取り引き出すために自ら回転する とともに車両急減速時に回転が阻止される回転阻止部材と、前記巻取部と回転阻 止部材との間に設けられ回転阻止部材の回転阻止動作に伴い巻取部に生ずるウエ ビング引張力に基づき巻取部と回転阻止部材との間に相対的な回転移動を許容し てウエビングの引出量を増大するウエビング引出量増大手段と、を備えることを 特徴とするウエビング巻取装置を提案するものである。
【0010】 上記構成において、前記回転阻止部材は、巻取部を外周面に有するスプールと 係合するスプール軸により構成されるとともに、前記ウエビング引出量増大手段 は、巻取部に生ずるウエビング引張力が所定値を超えたときにスプールをスプー ル軸に対して回転移動させてなる構成のウエビング巻取装置が提案される。
【0011】
【作用】
上記構成によれば、車両急減速時における回転阻止部材の回転停止の際、巻取 部に残っているウエビングの巻取量が多く、巻取部に生ずるウエビング引張力が 小さい場合には、巻取部が回転阻止部材に対して相対的な回転移動を行うことな く停止する。一方、巻取部に残っているウエビングの巻取量が少なく、巻取部に 生ずるウエビング引張力が大きくなった場合には、これに基づき巻取部と回転阻 止部材との間に相対的な回転移動が起きてウエビングの引出量が増大する。
【0012】 このウエビングの引出量の増大によって、巻取部に生ずるウエビング引張力が 、より大きくならないように抑制される。
【0013】
【実施例】
本考案の一実施例に係るウエビング巻取装置10を図1乃至図3に基づき詳細 に説明する 図1に示すように、ウエビング12の巻取部14は、両端部にフランジ16を 一体形成した筒状のスプール18の外周面に沿って巻取られており、スプール1 8は、車両に固着された一対のフレーム20(手前側のフレーム20は図示省略 )間に水平に配設されている。
【0014】 スプール18の内部には、その軸方向に沿って、回転阻止部材を構成するスプ ール軸22が嵌入され、このスプール軸22は、両端部に形成された支持部24 によって、フレーム20間に回転可能に軸止されるとともに、車両の急減速時に おいて、ラチェトとラチェトホイールとの噛み合い(図示省略)により、回転が 阻止されるようになっている。なお、ラチェトとラチェトホイールとの噛み合い 動作は、同様に図示を省略する加速度センサにより、車両急減速を検出した時点 で行われる。
【0015】 スプール18へのスプール軸22の嵌入は、次のようになっている。すなわち 、スプール18とスプール軸22との間には、ウエビング引出量増大手段を構成 する係合凸部26と、これに対応して係合する対応係合凹部28とが、設けられ ている。係合凸部26は、スプール軸22の軸方向に沿ってスプール18と対応 する長さに亘って、横断面矩形状に形成され、対応係合凹部28は、スプール1 8の軸方向に沿ってその内部に形成されている。そして、対応係合凹部28と係 合凸部26との間には、対応係合凹部28と係合凸部26とが所定角度だけ相対 的に回転できるような相対的回転領域29が形成されている。具体的には、対応 係合凹部28はスプール18の軸心を中心とした一対の略扇型の空洞部となって いる。係合凸部26の中央には、スリット30が形成され、このスリット30の 一側で抜け止め防止用のストッパ32を周回したウエビング12がスリット30 を貫通した後にウエビング12の一端と中間部が互いに縫着されている。ウエビ ング12の中間部は更に、スプール18に形成された溝34を通って、巻取部1 4に到達するようになっている。
【0016】 これにより、係合凸部26と対応係合凹部28とは、通常は、スプール軸22 と巻取部14とが一体的に回転、停止を行い、ウエビング12が巻き取り引き出 し可能となり、巻回部14から引き出されるウエビング14の図示しない端部が 乗員装着部へ至るようになっている。車両急減速時では、スプール軸22の回転 阻止動作に伴い、図2及び図3に矢印で示す巻取部14と後述する挟持レバー3 8との間に生ずるウエビング引張力Aが所定値以下のときに、図2に示すように 、スプール軸22と巻取部14との間に相対的な回転移動がないように、また、 巻取部14と挟持レバー38との間に生ずるウエビング引張力Aが所定値を超え たときに、図3に示すように、スプール軸22と巻取部14との間に相対的な回 転移動が起きるようにスプール軸22の外周が対応係合凹部28の内周へ圧入さ れた態様のシマリバメでハメアイがなされている。すなわち、図3に示すように 、巻取部12と挟持レバー38との間に生ずるウエビング引張力Aが所定値を超 えたときには、対応係合凹部28は、ウエビング12のストッパ32が係合凸部 26と対応係合凹部28とに挟まれて回転が規制される位置まで、一定の回転角 度Hの範囲内で、係合凸部26に対して、矢印Bで示すウエビング12の引き出 し方向にスライド回転する。これにより、スプール軸22の回転阻止動作にかか わらず、そのウエビング12の引き出し方向に巻取部14の回転が許容され、ウ エビング12の引出量が増大する。
【0017】 なお、ウエビング12の乗員装着部側の端部、すなわち、巻回部14から引き 出された先端部は、図示しないアンカを介して車体に係止されるようになってい る。
【0018】 また、スプール軸22は、図示しないぜんまいばねを用いて、図1に矢印Cで 示すウエビング巻き取り方向に回転付勢されており、この付勢力に抗してウエビ ング12が引き出されるようになっている。このように巻取部14から引き出さ れるウエビング12は、フレーム20間に支持されたガイドピン36に案内され て、巻取部14におけるウエビング12の巻取量の多少にかかわらず、上下方向 に沿って配設されるようになっている。
【0019】 ガイドピン42の上方において、ウエビング12の中間部の両側には、ウエビ ング12を介して、挟持レバー38とこれに対向するスライダ40とが配設され 、巻取部14と乗員拘束部との間に位置するようになっている。挟持レバー38 の基端部、ないしは、図1で右端部は、その両側に腕部42を有し、この腕部4 2がフレーム20間に掛け渡されたシャフト44に嵌合することにより、シャフ ト44の回りに回動可能となっている。挟持レバー38の先端部、ないしは、図 1で左端部には、挟持レバー38の回動により旋回可能な挟持プレート46が収 容されている。スライダ40は、フレーム20間に亘ってスライダ40に貫通し て固着させたスライドピン48を、上下に2個、備え、スライドピン48の両端 部を、スライドピン48に対向してフレーム20に形成された案内長溝50にス ライド係合させることにより、ウエビング12に沿って上下動可能となっている 。上記挟持プレート46と、これに対向してスライダ40に収容された対向プレ ート52との両対向面には、ウエビング12に対して摩擦抵抗を十分に及ぼすよ うに波状歯部54、56がそれぞれ形成されている。
【0020】 挟持レバー38は、車両急減速を検出する加速度センサに基づき、図2及び図 3に示すように、矢印Dの方向に鎖線位置から実線位置に回動し、スライダ40 が鎖線位置から実線位置に、例えば、長さLに亘り上昇移動する過程で、挟持プ レート46の波状歯部54と対向プレート52の波状歯部56との間にウエビン グ12を押圧状態に挟持ロックするようになっている。これにより、矢印で示す ウエビング挟持力Fがウエビング12に付与されることになる。
【0021】 一方、挟持レバー38のシャフト44は、その中央部に、他に比して小径に形 成された脆弱部58を備えている。この脆弱部58は、ウエビング挟持力Fに対 して挟持レバー28に作用する、矢印で示す挟持反力Gが所定値に達したときに 、変形、切損されるようになっている。この変形、切損により、挟持レバー38 がその挟持ロック状態を維持できなくなり、ウエビング挟持力F及び、これに対 する挟持反力Gも軽減、消滅され、挟持レバー38の挟持動作が解除され、ウエ ビング挟持力Fが過度に大きくならないようになっている。この際、挟持レバー 38の挟持動作は解除されても、巻取部14の回転は依然として阻止されている ので、ウエビング12は、巻き締まりに伴い伸び出される引出全量を超えては引 き出されない。
【0022】 以下に、本実施例の作用を説明する。 通常状態では、ぜんまいばねに抗して、スプール軸22の回転、すなわち巻取 部14の回転に伴いウエビング12を引き出すことにより、ウエビング12の装 着が行われ、また、巻き取ることにより、ウエビング12の装着が解除される。
【0023】 車両急減速時には、まず、その減速に伴う加速度を検出することにより、スプ ール軸22の回転が阻止される。
【0024】 このとき、図2に示すように、巻取部14に残っているウエビング12の巻取 量が多く、巻取部14と挟持レバー38との間に生ずるウエビング引張力Aが小 さいと、巻取部14がスプール軸22に対して相対的な回転移動を行うことなく 停止する。
【0025】 一方、図3に示すように、巻取部14に残っているウエビング12の巻取量が 少なくて、巻取部14と挟持レバー38との間に生ずるウエビング引張力Aが大 きく、そのウエビング引張力Aが巻取部14とスプール軸22との間に相対的な 回転移動を起こすこととなる所定値を超えると、これに基づきスプール18がス プール軸22に対して相対的な回転移動を行い、ウエビング12の引出量が増大 することになる。
【0026】 このように、ウエビング12の引出量が増大することによって、巻取部14に 生ずるウエビング引張力Aが、より大きくならないように抑制される。
【0027】 従って、スプール軸22の回転停止の際に巻取部14に生ずるウエビング引張 力Aに対抗するためにスプール18及びウエビング12に要する強度が低く抑え られ、巻取部14に生ずるウエビング引張力Aに対して過度に対抗させなくても よくなり、例えば、スプール18が樹脂製であっても、それについて強度上、特 に考慮することなく、十分対応可能となる。
【0028】 また、図2に示すように、スプール18がスプール軸22に対して相対的な回 転移動を行わずに停止する場合には、ウエビング挟持力Fは、巻取部14と挟持 レバー38との間に生ずる小さなウエビング引張力Aと、乗員装着部に生ずるウ エビング引張力Eとに応じたものとなる。これは、乗員装着部に生ずるウエビン グ引張力Eが同一であれば、巻取部14に生ずるウエビング引張力Aが小さいと 、ウエビング挟持力Fも小さく、巻取部14に生ずるウエビング引張力Aが大き いと、ウエビング挟持力Fも大きくなるからである。一方、図3に示すように、 スプール18がスプール軸22に対して相対的な回転移動を行い、ウエビング1 2の引出量が増大する場合には、巻取部14に生ずるウエビング引張力Aが減り 、ウエビング挟持力Fも、巻取部14に生ずるその減じられたウエビング引張力 Aに応じて減ることになる。従って、ウエビング挟持力Fに対する挟持反力Gは 、巻取部14に残っているウエビング12の巻回量の多少にかかわらず、その変 動が均一となる。
【0029】 従って、巻取部14に残っているウエビング12の巻取量の多少にかかわらず 、シャフト44の脆弱部58が確実に変形し、挟持ロック動作が的確に行われ、 レバー38の挟持ロック動作によるウエビング12の巻き締まりに伴うウエビン グ12の伸び出しの規制が有効になされる。
【0030】 次に、上記実施例の変形例を図4に基づき説明する。 上記実施例では、スプール軸22の係合凸部26がスプール18の対応係合凹 部28に圧入された態様のシマリバメでハメアイがなされ、このシマリバメに基 づくスプール軸22の係合凸部26とスプール18の対応係合凹部28との間の 摩擦抵抗に、巻取部14に生ずるウエビング引張力Aが勝ったときに、スプール 軸22とスプール18との相対的な回転移動が許容されるようになっているが、 本変形例では、積極的に、スプール軸22とスプール18との間の相対的回転領 域29内に入り込む突起70がスプール軸22の係合凸部26に一体形成されて いる。この突起70は、スプール軸22の係合凸部26に接して係合し、通常は 、スプール軸22の係合凸部26とスプール18の対応係合凹部28とが相対的 に回転移動できないようになっている。そして、巻取部14に生ずるウエビング 引張力Aが所定値を超えたときには、スプール軸22の係合凸部26により突起 70が剪断されて、スプール軸22の係合凸部26とスプール18の対応係合凹 部28との間の相対的な回転移動が可能となる。
【0031】 また、突起70を用いる替わりに、図5における他の変形例で示すように、ス プール軸22とスプール18との間の相対的回転領域29内にエネルギー吸収材 72を詰めたものでもよい。ここで、エネルギー吸収材72は、巻取部14に生 ずるウエビング引張力Aが所定値を超えたときに、巻取部14に生ずるウエビン グ引張力Aによる衝撃を吸収するようにして変形し、これによって、スプール軸 22の係合凸部26とスプール18の対応係合凹部28とが相対的に回転移動で きるようになる。
【0032】 なお、これら変形例では、ストッパ32を周回したウエビング12が、スリッ ト30の一側において、スプール18に係止されており、これによりウエビング 12の抜け止め防止が果たされている。
【0033】 他の構成、作用効果は、上記実施例と同様であり、その説明を省略する。 上記実施例及び変形例では、スプール軸22を回転阻止部材として構成すると ともに、このスプール軸22とスプール18とを相対的に回転移動可能とするこ とにより、巻取部14を、スプール軸22に対してウエビング引き出し方向に相 対的に回転移動できるようにしているが、これと異なり、スプール18を回転阻 止部材として構成し、スプール軸22のスプール18に対する相対的な回転移動 に伴い、ウエビング12の巻取部14自体をスプール18に対してウエビング引 き出し方向に相対的に回転移動させるようにしたものも可能であり、結局、巻回 部14と回転阻止部材との間に相対的な回転移動を許容し、ウエビング12の引 出量を増大できるものであればよい。
【0034】 以上、実施例及び変形例について本考案を説明したが、本考案は、上記実施例 及び変形例に限定されるものではなく、種々変更可能である。
【0035】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案に係るウエビング巻取装置は、車両急減速時に おいて、ウエビングの引出量を増大して、回転阻止部材の回転停止の際に巻取部 に生ずるウエビング引張力を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るウエビング巻取装置の一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】車両急減速時において、巻取部に残っているウ
エビングの巻取量が多い場合における、巻取部と回転阻
止部材との関係を示す縦断面図である。
【図3】車両急減速時において、巻取部に残っているウ
エビングの巻取量が少ない場合における、巻取部と回転
阻止部材との関係を示す縦断面図である。
【図4】本考案に係るウエビング巻取装置の一実施例の
変形例を示す要部縦断面図である。
【図5】本考案に係るウエビング巻取装置の一実施例の
他の変形例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置 12 ウエビング 14 巻取部 22 スプール軸(回転阻止部材) 26 係合凸部(ウエビング引出量増大手段) 28 対応係合凹部(ウエビング引出量増大手段) A 巻取部と挟持手段との間に生ずるウエビング引張力 E 装着部に生ずるウエビング引張力 F ウエビング挟持力 G 挟持反力

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着部に続くウエビングの一端部が巻取
    られた巻取部を回転させてウエビングを巻き取り引き出
    すために自ら回転するとともに車両急減速時に回転が阻
    止される回転阻止部材と、前記巻取部と回転阻止部材と
    の間に設けられ回転阻止部材の回転阻止動作に伴い巻取
    部に生ずるウエビング引張力に基づき巻取部と回転阻止
    部材との間に相対的な回転移動を許容してウエビングの
    引出量を増大するウエビング引出量増大手段と、を備え
    ることを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記回転阻止部材は、巻取部を外周面に
    有するスプールと係合するスプール軸により構成される
    とともに、前記ウエビング引出量増大手段は、巻取部に
    生ずるウエビング引張力が所定値を超えたときにスプー
    ルをスプール軸に対して回転移動させてなる請求項1に
    記載のウエビング巻取装置。
JP5349091U 1991-07-10 1991-07-10 ウエビング巻取装置 Pending JPH055618U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53141789U (ja) * 1977-04-12 1978-11-09

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