JPH055613Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、照明器具に関し、特にグローブの取
付け構造に係るものである。

〔背景技術〕

従来、第２図に示すシヤンデリア等の照明器具
では、第５図に示すように、圧空成形等で形成さ
れたグローブ１の天面２中央部の開口３から灯具
本体４に設けたグローブ取付具５をグローブ１内
に挿入した後、グローブ取付具５を外方にスライ
ドさせグローブ１を天面の内面でグローブ取付具
５により支持し、グローブ取付具５に螺合して灯
具本体の長孔６から頭部が灯具本体４上面に突出
した操作ねじ７を締め付けグローブ１を灯具本体
４に引き寄せて取付ける照明器具がよく知られて
いる。

ところが、このような照明器具ではグローブ１
にグローブ取付具５の影がでたり、グローブ１が
透明あるいは透明に近いものの場合グローブ１内
部のグローブ取付具５が見えたりし、照明器具の
外観を損なう恐れがあるという問題があつた。

また一方、第６図及び第７図に示す従来例は、
鉢状のグローブ１を射出成形で形成したものであ
るが、第５図に示す従来例とは異なりグローブ１
に天面２がないため、グローブ１の内側面にグロ
ーブ取付具５が係止する突出部８をスライドコア
を有する金型により形成しているが、金型のスラ
イドコアのパーテイングライン９がグローブ１内
面に残りこのパーテイングラインの影が現れ外観
を損なう恐れがあるという問題があつた。

〔考案の目的〕

本考案は、前記背景に鑑みてなされたものであ
り、射出成形によるグローブであつてもパーテイ
ングラインの影が現れることがなく、グローブ取
付具の影が現れたりグローブを通して見えるとい
うことがない照明器具を提供することを目的とす
るものである。

〔考案の開示〕

本考案による照明器具は、グローブの上面開口
側先端近傍に外鍔を形成し、該外鍔に外嵌した飾
り枠の上端近傍に枠上片を内方へ突設し、灯具本
体の側面立上り部をグローブの外鍔上面に当接し
た状態で、灯具本体上面に内外方出没自在に取付
けた複数のグローブ取付具を外方突出させ、グロ
ーブ取付具先端近傍を前記飾り枠の枠上片の下方
に挿入し、グローブを上方へ引き上げつつ灯具本
体に密着取付けたものであり、容易に防虫構造と
することができ、外観を向上させることができ
る。

〔実施例〕

以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第１図ないし第４図は本考案の１実施例を示す
ものであり、従来例に対応する部分には同一の符
号を付している。

グローブ１は熱可塑性樹脂製で、射出成形によ
り上面開口した略角鉢状に形成したものであり、
周縁近傍には全周にわたり外鍔１０が形成されて
いる。飾り枠１１は熱可塑性樹脂により角形に構
成されており、該飾り枠１１の対向する２辺の枠
下片１２間の距離はグローブ１の対向する２辺の
外鍔１０の外形寸法よりは小さく外鍔１０の根元
間の寸法よりは大きく形成されており、該飾り枠
１１の各辺毎に２個づつ枠下片１２と枠上片１３
の間にわたり係止片１４が形成され、前記枠下片
１２上面と係止片１４との間にグローブ１の開口
周縁の外鍔１０を係止して取付けられている。係
止片１４はグローブ１に面して枠下片１２側にグ
ローブ１の外鍔１０が係止する爪部１５を有し、
対向する２辺の爪部１５間の距離はグローブ１の
外鍔１０の外形寸法より小さくされてグローブ１
が飾り枠１１から外れることがないようになつて
おり、係止片１４は飾り枠１１とグローブ１の取
付けが容易に行なえるように上側に傾斜部１６が
形成されている。灯具本体４は鋼板等で角形の伏
盆状に形成されており、該灯具本体４の側面立上
り部４ａの先端は外側に折曲されてグローブ１の
外鍔１０上面に当接するようになつている。灯具
本体４の向い合う側面立上り部４ａ近傍の天板４
ｂには各辺中央近傍にそれぞれバーリング加工に
よりねじ孔１７が設けられ、矩形板を略段状に折
曲して形成されたグローブ取付具１８が該グロー
ブ取付具１８の長手方向に沿つて穿設された長孔
１９にねじ孔１７のバーリング部を嵌入してねじ
孔１７に螺合したねじ２１で灯具本体４内外方に
出没自在に取付けられている。グローブ取付具１
８には操作用のつまみ２０がそれぞれ上面に取付
けられている。ここで、２２は照明器具本体、２
３は照明器具本体２２に内蔵されたスイツチの操
作用の引き紐である。

この照明器具のグローブ１の灯具本体４への取
付けは、灯具本体４の側面立上り部４ａの先端を
グローブ１の外鍔１０に当接させた状態で、グロ
ーブ取付具１８を外方へ突出させ、グローブ取付
具１８の先端部を飾り枠１１の枠上片１３の下側
に挿入して、グローブ１にとりついた飾り枠１１
を載置することにより行つている。この際、灯具
本体４にグローブ１が引き付けられるようにされ
ていて灯具本体４に密着し、灯具本体４に長孔を
形成する必要がなく容易に防虫構造とすることが
でき、外観も向上する。

〔考案の効果〕

このように、本考案による照明器具は、グロー
ブの上面開口側先端近傍に外鍔を形成し、該外鍔
に外嵌した飾り枠の上端近傍に枠上片を内方へ突
設し、灯具本体の側面立上り部をグローブの外鍔
上面に当接した状態で、灯具本体上面に内外方出
没自在に取付けた複数のグローブ取付具を外方突
出させ、グローブ取付具先端近傍を前記飾り枠の
枠上片の下方に挿入し、グローブを上方へ引き上
げつつ灯具本体に密着取付けたものであり、容易
に防虫構造とすることができ、外観を向上させる
ことができる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本考案の実施例を示すも
のであり、第１図はグローブを取り外した状態の
要部断面図、第２図は正面図、第３図はグローブ
の斜視図、第４図はグローブ取付け状態の要部断
面図である。第５図ないし第７図は本考案に対す
る従来例を示すものであり、第５図は要部断面
図、第６図は異なる従来例の要部断面図、第７図
はそのグローブの斜視図である。 １……グローブ、４……灯具本体、４ａ……側
面立上り部、４ｂ……天板、１０……外鍔、１１
……飾り枠、１３……枠上片、１８……グローブ
取付具、１９……長孔、２０……つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グローブの上面開口側先端近傍に外鍔を形成
   し、該外鍔に外嵌した飾り枠の上端近傍に枠上片
   を内方へ突設し、灯具本体の側面立上り部をグロ
   ーブの外鍔上面に当接した状態で、灯具本体上面
   に内外方出没自在に取付けた複数のグローブ取付
   具を外方突出させ、グローブ取付具先端近傍を前
   記飾り枠の枠上片の下方に挿入し、グローブを上
   方へ引き上げつつ灯具本体に密着取付けたことを
   特徴とする照明器具。