JPH0556084U - ミシンのカバー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有）「 目的」 ミシン不使用時に被せるミシンカバーに装飾図柄を施す
ことによりミシンイメージと相違する雰囲気を醸し出す
こと。「 構成」 ミシン機枠の複数の位置に夫々シートリールを設け、該
シートリールから夫々繰り出される第１の帯状シートと
第２の帯状シートに夫々固着された平行な複数の芯材を
設け、前記第１の帯状シート及び第２の帯状シートに図
柄プリントを施してなる構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はミシンの不使用時にミシンを被覆しておくカバー装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来のミシンのカバー装置は古くから使用されている成形されたプラスチック製 の箱型カバーや比較的新しく使用されてきたものとして針棒を含む機枠中央部の みを本透明のプラスチック製のコ字型カバーを装着するタイプのものが市場に多 く出廻っているが、いずれもカバーされた中味はミシンであることが容易に想像 し得るものである為、従来よりミシンは作業機器のイメージを持たれていること から人の目につかない押し入れ等に格納したくなるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はミシンの使用前ミシンからカバーを外した時、該カバーの置き場所を解 決し、ミシンの不使用時にミシンをカバーで覆った時、内部がミシンであること を想像し得ない形状及び図柄プリントを表面に施したカバーを設けることにより ミシンを押し入れ等に格納することなく、室内の何処にでも置いておくことが出 来るような構造にすることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はミシン機枠の下方の位置の２ケ処に巻込まれた布又はレザー等よりなる 帯状シートを夫々繰り出してミシン機枠の上方で互いに交差させ、夫々の先端部 を巻込部と反対側の位置でミシン機枠に係止させ、前記帯状シートのミシン機枠 の前面又は上面に相当する部分に図柄プリントを施して成るものである。

【０００５】

【作用】

本考案はミシン機枠の下方の適宜の位置に装着された複数のシートリールと、該 複数のシートリール内に夫々巻込まれた第１の帯状シート及び第２の帯状シート と、該第１の帯状シート及び第２の帯状シートに夫々適宜の間隔をおいて平行に 固着された複数の芯材と、前記第１の帯状シート及び第２の帯状シートの夫々先 端に装着された係止具と、前記第１の帯状シート及び第２の帯状シートの一部に 施された図柄プリントとが設けられ、前記第１の帯状シート及び第２の帯状シー トをシートリールから繰り出し先端の係止具を適宜の箇所に係止させることによ りミシン機枠が箱型にカバーされ、該カバーに画かれた図柄プリントにより室内 に落着いた和かな雰囲気を醸し出すことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例の構造について図面により説明すると、上方のアーム及び下方の ベッドの各機枠から成るミシン機枠１は上方より平面的に観れば略長方形をなし ている。

【０００７】 該長方形の二辺に相当するベッド機枠又はベッド機枠を支持する台板の２ケ処に 繰り出し及び巻取りが可能なる帯状シート２、３を巻いたシートリール４、５が 装着されている。第１の帯状シート２を巻いた第１のシートリール４はミシン機 枠１の背面側に設けられており、第２の帯状シート３を巻いた第２のシートリー ル５はミシン機枠１の側面に設けられている。

【０００８】 第１の帯状シート２は(図２参照)ミシン機枠１の左右の幅と略同一の幅を有し、 適宜の間隔の位置に平行にアルミニウム又はプラスチック製の芯材６、７、８、 ９が固定されている。第１の帯状シート２の裏側の前記各芯材６、７、８の各両 端部の位置には回動自在に枢着された補助芯材１０、１１、１２、１３、１４、 １５が設けられており、該各補助芯材は帯状シート２に設けられた係止部により 前記各芯材６、７、８、９の長手方向と平行な位置及び直角な位置の２方向の各 位置で保持され得るようになっている。

【０００９】 前記第１の帯状シート２の開放側端部の裏面には第１係止具１６、１６が装着さ れていて該係止具は該帯状シートを繰り出した時前記ミシン機枠１の前面側下方 に設けられている係止軸に係止される。第１の帯状シート２の表側のミシン機枠 １の前面に相当する部分には例えば数冊の背表紙を画いた図柄Ａがプリント等に より表示されている(図５参照)。

【００１０】 前記第２の帯状シート３は前記第１の帯状シート２の幅よりも狭くミシン機枠１ の前後の幅と略同一の幅を有し、適宜の間隔の位置に平行にアルミニウム又はプ ラスチック製の芯材１７、１８、１９、２０が固定されている。

【００１１】 又、第２の帯状シート３の裏側で、カバーした時に上面に位置する前記芯材１８ 、１９の各両端外側位置にはプラスチック製の複数の突出部材２１、２２、２３ 、２４が設けられ、更に開放側端部には第２の係止具２５、２５が装着されてい て、該係止具は帯状シート３を繰り出した際前記ミシン機枠１の反対側側面下方 に設けられている係止軸に係止される。

【００１２】 第２の帯状シート３の表側のミシン機枠１の上面に相当する面には図書ケースに 画かれた図柄の如きものＢがプリント等により表示されている(図５参照)。

【００１３】 前記第１のシートリール４及び前記第２のシートリール５の各リールケースには 内側に凹部２６が形成され、該凹部には帯状シート２或は３がリール内に巻込ま れた際に開放側端部を図４に鎖線で示す状態を経て折畳んで始末する。

【００１４】 本考案の他の実施例を図６により述べると前記ミシン機枠１の両側面の下方に夫 々格納された略コ字形をなす側枠３１、３１を矢印Ｅの方向に引き出し、続いて 矢印Ｆの方向に起こし該側枠の端部に形成の折曲部３２、３２を上側に僅かな切 込み部が形成されている開口部に挿入して一部を前記切込部に嵌装すれば側枠の 垂直状態が保持される。

【００１５】 該側枠には夫々水平桿３３、３３が設けられ、該水平桿には側枠を垂直にした状 態でミシン機枠１側に向って突出のシート保持部３４、３４が設けられている。 側枠３１、３１を垂直に立てて前記第１及び第２の帯状シート２、３をシートリ ール４、５から夫々繰り出した際、各側枠３１、３１の水平な水平桿３３、３３ 及び保持部３４、３４が前記各帯状シート２、３を立方体状に拡張し保持する。

【００１６】 従って第１の帯状シート２には前述の実施例の如き補助芯材１０、１１、１２、 １３、１４、１５が不要となり、第２の帯状シート３には前述の実施例の如き芯 材１８、１９が不要となる。

【００１７】 本考案は以上の如き構成であるからミシンの不使用時には前記第１の帯状シート ２及び前記第２の帯状シート３をミシン機枠１の下方に設けられた各シートリー ル４、５から繰り出し、図１及び図６の各矢印Ｃ及びＤの如くカバーしてミシン 機枠１の上部で互いに交差させ各先端に設けた第１の係止具１６、１６及び第２ の係止具２５、２５をシートリールが設けられている反対側のミシン機枠下方に 設けられた係止軸に係止すればミシン機枠１はカバー内に格納された状態となる 。

【００１８】 又、ミシンの使用時には前記第１の帯状シート２及び第２の帯状シート３を各係 合軸から外して夫々のシートリール４或は５に巻き込むことによりミシンが開被 され、使用が可能となると共にカバーしていた各帯状シートはシートリール内に 収容されてしまう。然も各帯状シートの端部は折り曲げてシートリールのケース 内側の凹部２６に収まり、体裁よく始末される。

【００１９】

【効果】

本考案は以上の如き構成及び作用をなすものであるから、ミシン不使用時にシー トリールから繰り出された帯状シートによりミシン機枠がカバーされると共に各 帯状シートの正面及び上面に相当する部分には複数の書籍の背表紙を表す図柄プ リントが施されているので、内部が作業機械としてのミシンであることを想像さ れることがなく、従ってその儘居間等に置いておくことに抵抗感を払拭するもの であって、実用上室内装飾上効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものにして、図１は本考案
を装着したミシンの外観斜視図、図２は本考案の第１の
帯状シートの展開図、図３は本考案の第２の帯状シート
の展開図、図４は本考案のシートリールケースの側面
図、図５は本考案によるミシンカバー状態を示す斜視
図、図６は本考案の他の実施例を示すミシンの外観斜視
図である。 １…ミシン機枠 ２…第１の帯状シート ３…第２の帯状シート ４、５…シートリール ６、７、８、９、１７、１８、１９、２０…芯材 Ａ、Ｂ…図柄プリント

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミシン機枠１の下方の適宜の位置に装着された複数のシ
   ートリール４、５と、該複数のシートリール内に夫々巻
   込まれた第１の帯状シート２及び第２の帯状シート３
   と、該第１の帯状シート及び第２の帯状シートに夫々適
   宜の間隔をおいて平行に固着された複数の芯材６、７、
   ８、９及び１７、１８、１９、２０と、前記第１の帯状
   シート２及び第２の帯状シート３の夫々先端に装着され
   た係止具１６、２５と、前記第１の帯状シート２及び第
   ２の帯状シート３の一部に施された図柄プリントＡ、Ｂ
   とが設けられたことを特徴とするミシンのカバー装置。