JPH0555679U - エリアｃｃｄイメージ・センサ検査装置用ドライバ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力が短絡してもカメラ・ドライバに影響の
及ばない、また、バッファ・アンプによるカメラ・ドラ
イバに対する駆動波形はカメラ・ドライバによる直接駆
動の場合とほぼ同様になるエリアＣＣＤイメージ・セン
サ検査装置用ドライバ回路を提供する。 【構成】 検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・セン
サ２をカメラ・ドライバ１により駆動するエリアＣＣＤ
イメージ・センサ検査装置用ドライバ回路において、カ
メラ・ドライバ１と検査されるべきエリアＣＣＤイメー
ジ・センサ２との間にバッファ・アンプ４およびその出
力に接続する整合インピーダンス５を具備せしめたエリ
アＣＣＤイメージ・センサ検査装置用ドライバ回路を構
成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、エリアＣＣＤイメージ・センサ検査装置（ＣＣＤ検査装置）用ド ライバ回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１に示されるエリアＣＣＤイメージ・センサ２はＣＣＤ検査装置Ｔによる検 査後、実際にビデオ・カメラに組み込まれるビデオ・カメラ回路（カメラ・ドラ イバ）に搭載してこれによる標準映像をテレビ・モニタに映し出して目視による 検査も実施される。これは、ＣＣＤ検査装置Ｔのビデオ・カメラ回路１がカメラ ・ドライバに完全に等しいわけではなく、両者の相関が完全にとれてはいないの で、ＣＣＤ検査装置Ｔによる検査結果が合格であってもカメラ・ドライバに搭載 して満足な結果が得られるとは限らないからである。即ち、エリアＣＣＤイメー ジ・センサ２の出力特性は入力クロック波形（ドライバ波形）の波形品質に大き く影響されるものであるので、ＣＣＤ検査装置Ｔのビデオ・カメラ回路１による 検査結果をそのままカメラ・ドライバに搭載した場合の結果とすることはできな いのである。以下、これらの点について詳述する。

【０００３】 エリアＣＣＤイメージ・センサの駆動には、垂直転送クロック・ドライバ、水 平転送クロック・ドライバ、リセット・クロック・ドライバの３種類の基本クロ ック・ドライバが必要である。これらカメラ・ドライバの内で、特に垂直転送ク ロック・ドライバはエリアＣＣＤイメージ・センサに固有の、これと完全に相関 の取れたものでなければならないために、エリアＣＣＤイメージ・センサのメー カーは自社のセンサに完全に適合、相関の取れた固有のカメラ・ドライバをセン サとセットで開発製造している。そして、カメラ・ドライバはビデオ・カメラに 搭載されるものであるために、その性能はもとより型の大きさ、消費電力、価格 の点においても優れたものでなければならない。また、エリアＣＣＤイメージ・ センサの性能、特性は実際のカメラ・ドライバを使用してという条件のもとで規 定されたものが多く、ドライバ波形品質も立ち上がりおよび立ち下がり時間、オ ーバーおよびアンダー・シュート、ザグその他こと細かく規定されている。従っ て、実際のカメラ・ドライバ以外のドライバによりエリアＣＣＤイメージ・セン サを駆動した場合、両者の波形品質の僅かの相違に起因して検査結果に相違が生 ずることとなる。

【０００４】 以上のことから、ＣＣＤ検査装置Ｔのビデオ・カメラ回路１として実際にビデ オ・カメラに組み込まれるビデオ・カメラ回路そのもの、即ちカメラ・ドライバ １を採用してしまうＣＣＤ検査装置Ｔも考えられる。しかし、カメラ・ドライバ １は容量以外の負荷には弱く、出力が短絡した場合或は不良エリアＣＣＤイメー ジ・センサ２を駆動した様な場合には容易に破損する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、ＣＣＤ検査装置Ｔのビデオ・カメラ回路として実際のビデオ・カ メラ回路であるカメラ・ドライバ１を採用した場合の上述の通りの問題を解消し たＣＣＤ検査装置Ｔを提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・センサ２をカメラ・ドライバ１により 駆動するエリアＣＣＤイメージ・センサ検査装置用ドライバ回路において、カメ ラ・ドライバ１と検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・センサ２との間にバッ ファ・アンプ４およびその出力に接続する整合インピーダンス５を具備せしめた エリアＣＣＤイメージ・センサ検査装置用ドライバ回路を構成した。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を図２を参照して説明する。１は実際にビデオ・カメラに組 み込まれるビデオ・カメラ回路そのもの即ちカメラ・ドライバ、２は検査される べきエリアＣＣＤイメージ・センサ、３はアンプである点は図１と同様である。 この考案は、カメラ・ドライバ１と検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・セン サ２との間にバッファ・アンプ４およびその出力に接続する整合インピーダンス ５を接続し、検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・センサ２をこれらバッファ ・アンプ４および整合インピーダンス５を介してカメラ・ドライバ１により駆動 するように構成した。ここで、バッファ・アンプ４の電気特性であるが、これは 利得は１、入力インピーダンスは大（入力抵抗は数１００ＫΩ、入力容量は数ｐ Ｆ）、出力インピーダンスは小（数Ω）、出力電流（数１００ｍＡ）である。整 合インピーダンス５はカメラ・ドライバ１の出力インピーダンス相当の抵抗であ る。

【０００８】

【考案の効果】

以上の通りであって、カメラ・ドライバ１からみた負荷は極めて大なるバッフ ァ・アンプ４の入力インピーダンスのみであり、しかもバッファ・アンプ４の出 力電流容量を充分に大きくしてあることから、負荷は軽く、出力が短絡してもカ メラ・ドライバ１に影響は及ばない。また、バッファ・アンプ４の利得は１であ って整合インピーダンス５の値はカメラ・ドライバ１の出力インピーダンス相当 の抵抗とされているところから、バッファ・アンプ４によるカメラ・ドライバ１ に対する駆動波形はカメラ・ドライバ１による直接駆動の場合とほぼ同様にする ことができる。

【０００９】 なお、エリアＣＣＤイメージ・センサのクロック端子入力容量は数１００ない し数１０００ｐＦと大きく、そのために、ドライバの立ち上がりおよび立ち下が り時間が整合インピーダンスの値に比例したものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】エリアＣＣＤイメージ・センサ検査装置用ドラ
イバ回路の従来例を示す図。

【図２】この考案のエリアＣＣＤイメージ・センサ検査
装置用ドライバ回路を示す図。

【符号の説明】

１ カメラ・ドライバ ２ エリアＣＣＤイメージ・センサ ４ バッファ・アンプ ５ 整合インピーダンス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 検査されるべきエリアＣＣＤイメージ・
   センサをカメラ・ドライバにより駆動するエリアＣＣＤ
   イメージ・センサ検査装置用ドライバ回路において、カ
   メラ・ドライバと検査されるべきエリアＣＣＤイメージ
   ・センサとの間にバッファ・アンプおよびその出力に接
   続する整合インピーダンスを具備せしめたことを特徴と
   するエリアＣＣＤイメージ・センサ検査装置用ドライバ
   回路。