JPH0555366U - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

記録及び/又は再生装置

Info

Publication number
JPH0555366U
JPH0555366U JP10398891U JP10398891U JPH0555366U JP H0555366 U JPH0555366 U JP H0555366U JP 10398891 U JP10398891 U JP 10398891U JP 10398891 U JP10398891 U JP 10398891U JP H0555366 U JPH0555366 U JP H0555366U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
lock
urging
power
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10398891U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2511122Y2 (ja
Inventor
辰一 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teac Corp filed Critical Teac Corp
Priority to JP10398891U priority Critical patent/JP2511122Y2/ja
Publication of JPH0555366U publication Critical patent/JPH0555366U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2511122Y2 publication Critical patent/JP2511122Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は記録及び/又は再生装置に関し、電
源断時に自動的にピックアップヘッドを搭載したキャリ
ッジを所定の位置に保持することができる記録及び/又
は再生装置を実現することを目的とする。 【構成】 ロックアーム10はCDプレーヤ1の電源断
時にキャリッジ3を押圧することによってキャリッジを
キャリッジ退避位置に移動させる。又ロックリリースア
ーム11はロックアーム10の回動を係止することによ
ってキャリッジ3を所定の位置に保持する。又ロックリ
リースアーム11はCDプレーヤ1に電源が供給された
ときにロックアーム10に対する係止を解除し、リニア
モータの作用でキャリッジ3が動作され、キャリッジ3
によってロックアーム10が所定の位置に退避され、ロ
ックリリースアーム11によってロックアーム10が上
記所定の位置に保持される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は記録及び/又は再生装置に係り、特にコンパクトディスク(CD)プ レーヤ等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCDプレーヤにおいては、ピックアップヘッドによる記録媒体のCDの トラックの検索速度を速くするためにピックアップヘッドの駆動機構として動作 感度の優れたリニアモータが使用されることが多い。
【0003】 しかるにピックアップヘッドの駆動機構にリニアモータを使用した場合、CD プレーヤの電源が供給されない状態では可動部のキャリッジに対して何ら力が加 えられない。このような状態であると、搬送時にCDプレーヤの移動に応じてキ ャリッジが移動して周辺の機構に衝突し、その衝撃等によってキャリッジ及びそ の周辺の機構が損傷されるおそれがある。したがってCDプレーヤに電源が供給 されないときにはキャリッジが移動しないように何らかの手段によってキャリッ ジを保持する必要がある。
【0004】 このような問題に対して、例えば係止機構を設けてCDプレーヤに電源が供給 されないときにはこの係止機構によってキャリッジが係止される構成のものがあ った。
【0005】 上記の他に、例えばディスクケースに収納されたCDを使用するCDプレーヤ において、ディスクケースの排出操作に連動させて係止機構を作動させキャリッ ジを係止する機構が使用されたものがあった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに前記従来のCDプレーヤのうち前者の構成では、使用者がCDプレー ヤを使用する際に自らの手によって前記係止機構を解除する必要があるものが多 かった。したがって使用者が係止機構の解除を忘れることによってCDプレーヤ が正常に動作せず、問題となることがあった。
【0007】 又、後者の機構では、ディスクケースを排出しない状態でCDプレーヤを搬送 するような場合には、上記係止機構が作動されず、したがって本来のキャリッジ の保持機能を果たしえないという問題点があった。
【0008】 本考案は上記の課題に鑑みてなされたものであり、記録及び/又は再生装置に 電源が供給されなくなったときには自動的にキャリッジが所定の位置に保持され 、電源が供給されたときには自動的に上記保持が解除されて正常な動作がなされ る記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、記録媒体にデータの書き込み及び/又は読み出しをおこなうヘッド を移動自在に保持するキャリッジと、キャリッジを押圧する押圧手段と、押圧手 段を係止する係止手段と、キャリッジを駆動するキャリッジ駆動手段とを有する 構成である。装置の電源断時に係止手段は押圧手段を解放し、押圧手段がキャリ ッジを押圧して保持位置に移動し、保持位置に移動されたキャリッジが保持位置 に保持されるように係止手段が押圧手段をその位置で係止する。装置の電源投入 時には係止手段は押圧手段を解放し、駆動手段がキャリッジを駆動しキャリッジ を介して押圧手段を退避位置に移動させる。退避位置に退避された押圧手段は係 止手段によって退避位置に係止される。
【0010】
【作用】
装置の電源断時には押圧手段によってキャリッジが保持位置に移動され、係止 手段によって押圧手段を介してキャリッジが保持位置に保持される。装置の電源 投入時には係止手段による押圧手段の係止が解除され、駆動手段によって駆動さ れるキャリッジによって押圧手段は退避位置に移動され、退避位置に退避された 押圧手段は係止手段によって係止される。
【0011】
【実施例】
図1は本考案になる記録及び/又は再生装置の第1実施例のCDプレーヤ(前 記記録及び/又は再生装置)のスライド送り機構の平面図を示す。同図中、スラ イド送り機構は大略、中央付近にピックアップヘッド3a(前記ヘッド)が固着 され左右にリニアモータ(前記駆動手段)を構成するコイル3c、3dが設けら れたキャリッジ3と、コイル3b、3cとともにリニアモータを構成するマグネ ットを内蔵したヨーク4、5とよりなる。
【0012】 上記構成のスライド送り機構では、ヨーク4、5内部のマグネットが形成する 磁界とキャリッジ3のコイル3b、3cに流される電流との相互作用によって同 図の上下のX1 、X2 方向にキャリッジ3が移動され、CDの記録領域の最内周 トラックから最外周トラックまでの動作範囲内(前記動作範囲内)でピックアッ プヘッド3aの位置が任意に制御される構成である。
【0013】 同図中、CD(図示せず)はスピンドルモータ2上に載置され、このスピンド ルモータ2の回転によってCDは所定の速度で回転され、ピックアップヘッド3 aによるCDに記録されたデータのうち、CDの任意の角度のデータに対するア クセスが可能となる。同図中、ピックアップヘッド3aによってCDに対するア クセスがなされる状態のキャリッジ3を実線で示す。
【0014】 上記状態では、光学処理部6内のレーザダイオードで発生されたレーザビーム は、同じく光学処理部6内のビームスプリッタでその光路を曲折され窓6aから 出射される。このレーザ光はピックアップヘッド3aの窓3dに入射され、ピッ クアップヘッド3a内のプリズムで光路を曲折され対物レンズ3eから出射され 、CDの記録面に集光される。又CDの記録面から反射されCDに記録された情 報を有する反射光は、対物レンズ3e及び前記プリズムを介して窓3dから出射 され、光学処理部6の窓6aへ入射され光学処理部6内で分析されることによっ てCDに記録された情報が再生される。
【0015】 同図中、CDプレーヤの電源が切られたときのキャリッジ3の位置を破線で示 す。この状態ではキャリッジ3が同図中の下方(前記保持位置)に移動し、ピッ クアップヘッド3aの窓3dが光学処理部6の窓6aに重ねられる。これによっ てそれぞれの窓3d、6aが相互に覆われるため、電源断時にそれぞれの窓3d 及び6aに塵埃等が付着することが防止される。よって塵埃等の付着によるレー ザ光の乱れが生じることがなく、再生された情報にノイズが混入することが防止 される。
【0016】 又、この状態ではピックアップヘッド3aの対物レンズがスピンドルモータ2 に載置されたCDの記録領域の最外周トラックの更に外周側に対面する。したが ってスピンドルモータ2にCDが載置された状態でCDプレーヤに振動等が及ぼ された場合であっても、対物レンズ3eによってCDの記録領域が損傷されるこ とがない。
【0017】 次に本考案の要旨であるキャリッジロック機構について説明する。このキャリ ッジロック機構は大略、キャリッジ3を押圧して上記キャリッジ退避位置に移動 させ、キャリッジ退避位置に保持するロックアーム10(前記押圧手段)、ロッ クアーム10を所定の位置に保持するロックリリースアーム11(前記係止手段 )、ロックリリースアーム11を駆動するソレノイド12(前記一時付勢手段) とよりなる。
【0018】 ロックアーム10は支軸13に回動自在に支持されており、一端が棒状に延出 されレバー部10aとされ、他端は略90°の角度を有する扇形状のロック部1 0bとされている。レバー部10aのうち支軸13に支持された部分より若干一 端側寄りの部分にスプリング10c(前記第1の常時付勢手段)の一端が掛止さ れている。このスプリング10cはその他端がCDプレーヤの筐体に掛止されて おり、弾性復元力によって常にレバー部10aに対して同図のc方向に引っ張る 作用を及ぼしている。
【0019】 ロックリリースアーム11は支軸14に回動自在に支持されており、一端が棒 状に延出されロツクリリース部11aとされ、更にその先端には円柱形状のロッ クピン11bが同図の手前側に突出して設けられている。又ロックリリースアー ム11の他端は一端との境界部分、即ち支軸14によって支持された部分におい て、同図の右側に略90°曲折され、更にその後同図の下方に略90°曲折され た鉤形とされた駆動部11cとされている。又駆動部11cの先端は、回動自在 にソレノイド12のプリングロッド12aの先端に支持されている。更に駆動部 11cの同図の右側の下方向に曲折された部分の肩の部分にはスプリング11d (前記第2の常時付勢手段)の一端が掛止されている。このスプリング11dの 他端はCDプレーヤの筐体に掛止されており、弾性復元力によって常に駆動部1 1cに対して同図のd方向に引っ張る作用を及ぼしている。
【0020】 前記ソレノイド12は励磁されることによって前記プリングロッド12aを同 図のa方向に引っ張るように作動する。又励磁されないときには所定のストロー クで同図の横方向に移動自在な構成とされている。前述のごとくロックリリース アーム11はスプリング11dによってその駆動部11cが同図のd方向に引っ 張られている。したがってロックリリースアーム11は同図の反時計方向(前記 一方向)に回動され、それによってソレノイド12のプリングロッド12aは同 図のaと反対の方向に引き出されるように移動される。このようにしてソレノイ ド12は前記所定のストロークの範囲内で同図の右方向に最大限引き出された状 態とされている。図1はその上記の位置を示す。
【0021】 次に上記構成のキャリッジロック機構の動作について説明する。まずCDプレ ーヤの使用中では、キャリッジ3が図1の実線で示された状態である。このとき にはソレノイド12は励磁されていないため、前述のごとくそのプリングロッド 12aは同図で示された位置にあり、ロックリリースアーム11のロックリリー ス部11aも同図で示される位置である。即ち、ロックピン11bによってロッ クアーム10のロック部10bの同図の上端が係止されている。したがってロッ クアーム10はスプリング10cによってそのレバー部10aが同図のc方向、 即ち反時計方向に回動するように力を受けているが、そのロック部10bが前述 のごとくロックピン11bによって係止されている。よってロックアーム10の レバー部10aは同図中、実線で示される位置(前記退避位置)に保持されてい る。
【0022】 したがってキャリッジ3はヨーク4、5上を前記リニアモータの働きによって 任意に動作可能であり、前述のごとくスピンドルモータ2に載置されたCDへの ピックアップヘッド3aによるアクセスがなされ、CDに記録された情報の再生 がなれさる。
【0023】 次にCDプレーヤの使用が終了し、電源が断たれた場合(前記電源断時)、ヨ ーク4、5に内蔵されたマグネットとキャリッジ3に設けられたコイル3b、3 cとによりなる前記リニアモータはその機能が停止される。したがってキャリッ ジ3は何ら外部から力を受けない状態となる。他方、前記キャリッジロック機構 においては、CDプレーヤの電源が断たれると図示せぬ回路の動作によってソレ ノイド12が励磁される。この場合、例えばCDプレーヤに電源が供給されてい る間にコンデンサ等の蓄積手段に所要の電力を蓄積しておくことによって、電源 が断たれたときに上記蓄積手段に蓄えられた電力を使用してソレノイド12を励 磁することができる。
【0024】 このようにしてソレノイド12が励磁されると、前述のごとくそのプリングロ ッド12aが同図のa方向に駆動される。これによってロックリリースアーム1 1はスプリング11dの弾性復元力に抗して支軸14を中心として同図の時計方 向(前記他方向)に回動される。したがってロックリリース部11aの先端のロ ックピン11bが同図のe方向に移動される。これによってロックピン11bは ロックアーム10のロック部10bの同図の上方には位置しないことになる。即 ち前記ロックピン11bによるロック部10bに対する係止が解除されスプリン グ10cの弾性復元力によってロックアーム10は反時計方向(前記一方向)に 回動される。
【0025】 次にソレノイド12の励磁を停止する。これによりスプリング11dの作用で ロックリリースアーム11が再び同図の反時計方向に回動される。したがってロ ックピン11bが同図の左方向に移動するように力が及ぼされる。このときにロ ックピン11bがロック部10bの湾曲部分に対向した状態となっていればロッ クピン11bはこのロック部10bの湾曲部分を同図の左方向に押圧する。更に このロック部12bの湾曲部分がロックピン11bと摺動しながら引き続いて前 記反時計方向に回動され、ロックピン11bによって再びこの回動が係止される ことはない。
【0026】 このようにソレノイド12の励磁時間は、ロックピン11bがe方向に移動さ れた間にロックアーム10が反時計方向に回動し、ロックリリースアーム11の ロックピン11bがロックアーム10のロック部10bの同図の右側の湾曲部分 に対向するまでの略瞬時でよい。
【0027】 このようにソレノイド12の励磁が極短時間で済むことによってソレノイド1 2を励磁するための電力を供給する前記コンデンサ等の蓄積手段の容量は極小さ いものでよい。したがって価格的にCDプレーヤ全体に及ぼす影響が少なく済む とともに、CDプレーヤ内での上記蓄積手段の占有空間が比較的小さく済み、C Dプレーヤの小型化薄型化に対する影響を小さくすることができる。
【0028】 前述のごとくロックアーム10が反時計方向に回動されると、その一端のレバ ー部10aは同図のb方向に回動される。上記レバー部10aのb方向の回動に よってその先端がキャリッジ3の同図の右上の角部を同図の下方に押圧する。こ れによってキャリッジ3は同図のX2 方向に移動される。その結果キャリッジ3 は同図中で破線で示した状態になる。他方ロックアーム10の回動とともにロッ ク部10bが同図の上方に移動され同図の破線で示すごとくの状態となる。
【0029】 前述のごとくすでにソレノイド12の励磁は停止されているため、ロックリリ ースアーム11はスプリング11dの作用によって同図の反時計方向に回動され 再び同図に示した状態に戻る。即ちロックアーム10のロック部10bの扇形の 同図の下方の直線部分にロックピン11bが対向する。したがってロックピン1 1bによってロックアーム10が同図の時計方向に回動しないように係止される 。このようにしてロックアーム10のレバー部10aの先端はキャリッジ3の同 図の右上の部分に当接した状態で保持される。即ち前述のごとくキャリッジ3の 窓3dが光学処理部6の窓6aに当接した状態(前記保持位置)でキャリッジ3 が保持される。
【0030】 次にCDプレーヤに電源が供給されたとき(前記電源投入時)の動作について 説明する。まず電源が供給されると図示せぬ回路の動作によって自動的にソレノ イド12が励磁される。これによってプリングロッド12aは図1のa方向に移 動されるためロックリリースアーム11は前記スプリング11dの弾性復元力に 抗して同図の時計方向に回動される。したがってロックリリース部11aが同図 のe方向に回動されロックアーム10のロック部10bに対するロックピン11 bによる係止が解除される。
【0031】 他方CDプレーヤに対する電源の供給によって同時に前記キャリッジ3のコイ ル3b、3c及びヨーク4、5内のマグネットよりなるリニアモータにおいて、 コイル3a、3cのそれぞれに電流が流される。これによって上記リニアモータ は、キャリッジ3を図1の上方、即ちX1 方向に移動しようとするように作用す る。したがってこの作用によってロックアーム10のレバー部10aはキャリッ ジ3の図1の右上の部分によって同図の上方、即ちX1 方向に押圧される。
【0032】 このような状態で前述のごとくロックアーム10のロック部10bに対するロ ックピン11bの係止が解除されるため、前記リニアモータの作用によるキャリ ッジ3の押圧によってロックアーム10は前記スプリング10cの弾性復元力に 抗して支軸13を中心として同図の時計方向(前記他方向)、即ちb方向と逆の 方向に回動される。このようにしてロックアーム10が回動され始めると、ロッ クピン11bの図1の左側にロックアーム10のロック部10bの湾曲部分が対 向するようになる。この状態でロックピン11bが同図の左方向、即ちeと反対 方向に押圧された場合、ロックピン11bはロック部10bの湾曲部分に当接す る。したがってロック部10bの同図の時計方向の回動が係止されることはなく 、湾曲部分がロックピン11bに摺動しながらロック部10bは引き続き同図の 時計方向に回動する。
【0033】 このように前記リニアモータの作用によってロックアーム10が同図の時計方 向に回動し始めロックピン11bの同図の左側にロック部10bの湾曲部分が対 向するようになるまでの略瞬時の間だけロックピン11bがe方向に移動されて いればよい。即ち、その間ソレノイド12の作用によってロックリリースアーム 11を同図の時計方向に回動させロックピン11bを同図のe方向に移動させて おけばよい。したがって前述したCDプレーヤの電源が断たれた場合の動作の際 と同様にソレノイド12の励磁時間は僅かでよい。
【0034】 このようにしてロックアーム10は同図の時計方向に回動され図1の実線で示 した状態となる。即ちロック部10bの湾曲部分はロックピン11bと摺動しな がら下方に移動されてロックピン11bの左側を通過する。又この間前述のごと くスプリング11dの弾性復元力によってロックリリースアーム11が同図の反 時計方向に回動するように作用を受けているため、ロックピン11bは同図の左 方向に押圧力を受け湾曲部分を押圧した状態であった。したがって、ロックピン 11bの左側をロック部10bが通過するとロックピン11bは前記押圧によっ て同図の左側に移動されロック部11bの扇形の上方の直線部分の上方に位置す るようになる。
【0035】 したがってロックアーム10の図1の反時計方向、即ちb方向の回動がロック ピン11bによって係止される。よってスプリング10cの弾性復元力に抗して ロックアーム10は図1の実線の状態で保持される。なお、ロックアーム10が この状態では、ピックアップヘッド3aによってスピンドルモータ2に載置され たCDの記録領域の最内周トラックにアクセスする場合であってもキャリッジ3 がロックアーム10のレバー部10aに当接することがない構成とされている。 したがってキャリッジ3は同図のX1 、X2 方向に自由に移動しスピンドルモー タ2上に載置されたCD上に記録されたデータに高速度でアクセスすることがで きる状態となる。
【0036】 図2は本考案の第2実施例のCDプレーヤのスライド送り機構の平面図を示す 。図2において、図1にて説明した第1実施例のCDプレーヤのスライド送り機 構と実質的に同一の構成部分には同一符号を付しその説明を省略する。第2実施 例のCDプレーヤのスライド送り機構は、本考案の要旨に該当するキャリッジロ ック機構を構成する部材の形状が第1実施例のものと一部異なる。
【0037】 即ちロックアーム10においては、ロック部10bの湾曲部分の方向に延出す るようにレバー部10aがロック部10bに固着され、ロック部10b、レバー 部10aの双方とも支軸13に対して同方向に設けられている。このようにロッ ク部10bを支軸13とキャリッジ3との間に配設することによってロックリリ ースアーム11及びソレノイド12をキャリッジ3に近接して配設することがで きる。したがってキャリッジロック機構を含むスライド送り機構全体の図2の横 幅を小さくし、CDプレーヤ内のスライド送り機構による占有空間の縮小化が図 れる。よってキャリッジロック機構がCDプレーヤの小型化に対する障害となる ことを抑制することができる。
【0038】 又レバー部10aは、キャリッジ3に係合しやすいように2箇所で曲折されて いる。即ち先端に向かって一旦図2の上方に曲折され、その後同図の左方向に曲 折された形状とされている。なお、図2においてレバー部10aを同図の下方向 、即ちc方向に引っ張りロックアーム10を同図の反時計方向、即ちb方向に回 動させるように作用するスプリング10cはその図示が省略されている。
【0039】 又、ロック部10bの扇形部分の図2の奥行き方向に突出部10cが突出され て設けられている。この突出部10cは上記扇形部分より若干径が小さい略扇形 状とされている。したがってロック部10aの同図の奥行き側の裏面の湾曲部分 付近には突出部10cの湾曲部分によって段が形成されている。
【0040】 ロックリリースアーム11はL字形状とされている。第1実施例の場合は、ロ ックリリースアーム11が図1の時計方向に回動されることによってロックアー ム10のロック部10bに対する係止が解除される構成であったが、第2実施例 の場合にはそれと逆にロックリリースアーム11が図2の反時計方向に回動され ることによってロックアーム10のロック部10bに対する係止が解除される構 成である。
【0041】 又、第1実施例の場合と異なりロックリリースアーム11の駆動部11cに直 接ソレノイド12のプリングロッド12aが連結されておらず、その間にプリン グアーム12bが介在されている。又ロックリリースアーム11のロックアーム 10に対する係止を保持するためにロックリリースアーム11を図2の時計方向 に回動させるように作用するスプリング11dは、第1実施例の場合と異なりロ ックリリースアーム11ではなくプリングアーム12bに掛止されている。
【0042】 このような構成において、ソレノイド12が励磁していないときにはスプリン グ11dの弾性復元力によってプリングアーム12dが図2の下方向即ち、d方 向に引っ張られロックリリースアーム11は同図の時計方向に回動された状態で ある。この状態は同図の実線で示した状態である。なお、ロックピン11bは、 前記ロックアーム10のロック部10bに設けられている突出部10cの同図の 奥行き方向の高さより若干小さい高さで同図の手前方向に突出された構成である 。前記の状態では、ロックリリース部11bの先端がロック部10bの突出部1 0cの表面に当接し、ロックピン11bの外周面の図2の上方又は下方がロック 部10bの扇形の同図の下方又上方の直線部分と当接した状態である。
【0043】 他方ソレノイド12が励磁されるとプリングロッド12aはスプリング11d の弾性復元力に抗して同図の上方向に引き上げられる。それにしたがってプリン グアーム12bも同様に同図の上方向に移動され、これによってロックリリース アーム11は同図の反時計方向に回動される。この回動によってロックリリース 部11aは同図の左側に移動され、ロックアーム10のロック部10bに対する ロックピン11bによる係止が解除される。この状態は同図の破線で示す状態で ある。
【0044】 この状態では、ロック部10bの突出部10cの湾曲部分の外周面よりロック ピン11bが同図の左側に位置する。したがってロックピン11bが突出部10 cの湾曲部分の外周面を通過することが可能な状態である。即ち、ロックピン1 1bの同図の手前側の端面は、ロック部10bの同図の前記裏面のうち、突出部 10cの外周より外周側の部分より同図の奥行き側に位置する構成とされている 。したがってロック部10bの扇形の部分のうち、突出部10cがロックピン1 1bによって係止される。又、突出部10cの湾曲部分の外周より外周側の部分 はロックピン11bが突出部10cの外周面を摺動する際の案内の機能を有する 。
【0045】 図3は前記第1及び第2実施例のスライド送り機構を適用しうるCDプレーヤ のスライド送り機構部分を含む一部分の透視斜視図を示す。同図中、図1、図2 にて説明した構成部分と実質的に同一の構成部分には同一符号を付し、その説明 を省略する。同図のCDプレーヤ1において、CD30はディスクケース30a に収納された状態でCDプレーヤ1の前面24に設けられた挿脱口24aから同 図のY方向に挿入される。この挿入によって図示しないCDプレーヤ1の内部機 構によってディスクケース30aはCD30がスピンドルモータ2に載置される ように移動される。
【0046】 この状態はCD30のデータ記録部分がキャリッジ3の図3の上方に配設され た状態である。又同時に図示しない機構によってディスクケース30aの下面の アクセス用窓が開放され、このアクセス用窓を介してピックアップヘッド3eに よるCD30のデータ記録部分に対するアクセスがなされる。
【0047】 キャリッジ3はその両端が図3のX1 、X2 方向に移動自在にガイドロッド2 1、22に支持されている。キャリッジ3のガイドロッド21、22に支持され た部分にはガイドロッド21に対する支持車23a、ガイドロッド22に対する 支持車23b、23cがそれぞれ設けられている。これらの支持車23a、23 b、23cはそれぞれ回転自在にキャリッジ3に支持されているため、ガイドロ ッド21、22間のキャリッジ3の移動が円滑になされる。
【0048】 なお、本考案はCDプレーヤに限らず、他のピックアップヘッドが移動する構 成の記録及び/又は再生装置に適用できることは言うまでもない。
【0049】
【考案の効果】
上述の如く本考案によれば、装置の電源断時にはキャリッジがキャリッジ退避 位置に退避され保持されるようにしたため、装置の搬送に際してもキャリッジが 装置内で移動することがなくキャリッジ及び周辺の機構が損傷されることがない 。又装置に電源が供給されたときにはキャリッジによって押圧手段が押圧手段退 避位置に退避されそこで押圧手段が保持されるようにしたため、キャリッジは自 由に移動することができ、装置の動作上支障をきたすことがない。したがって、 装置の信頼性と操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例のCDプレーヤのスライド
送り機構の平面図である。
【図2】本考案の第2実施例のCDプレーヤのスライド
送り機構の平面図である。
【図3】本考案を適用しうるCDプレーヤのスライド送
り機構を含む一部の透視斜視図である。
【符号の説明】
1 CDプレーヤ(記録及び/又は再生装置) 2 スピンドルモータ 3 キャリッジ 3a ピックアップヘッド(ヘッド) 10 ロックアーム(押圧手段) 10c スプリング(前記第1の常時付勢手段) 11 ロックリリースアーム(係止手段) 11d スプリング(前記第2の常時付勢手段) 12 ソレノイド(前記一時付勢手段) 30 CD(記録媒体)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体への情報の記録及び/又は再生
    用のヘッドが搭載され該ヘッドによる該記録媒体の任意
    の位置に対するアクセスのために移動自在に支持された
    キャリッジを有する記録及び/又は再生装置において、 前記記録及び/又は再生装置の電源断時に前記キャリッ
    ジを押圧し保持位置に移動させる押圧手段と、 該記録及び/又は再生装置の電源投入期間は、該キャリ
    ッジを駆動して前記ヘッドが前記記録媒体にアクセスす
    る際の該キャリッジの動作範囲内を移動させる駆動手段
    と、 前記電源断時に前記押圧手段を解放して該押圧手段に該
    キャリッジを前記保持位置まで押圧させ、前記電源投入
    時に該押圧手段を解放して前記駆動手段に該キャリッジ
    を駆動させるとともに該キャリッジの移動によって退避
    位置に退避された該押圧手段を該退避位置に係止する係
    止手段とを有する構成の記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段は、一方向及び他方向の双
    方向に回動自在に支持され、該押圧手段を該一方向に回
    動させるように常に付勢する第1の常時付勢手段を有
    し、前記電源断時には該第1の常時付勢手段の付勢によ
    って該一方向に回動されることによってキャリッジを押
    圧して前記保持位置まで移動させ、 前記駆動手段は、前記電源投入時に前記キャリッジを駆
    動し、該キャリッジを介して該押圧手段を前記他方向に
    回動させ、該押圧手段を前記退避位置に退避させ、 前記係止手段は、一方向及び他方向の双方向に回動自在
    に支持され、該係止手段を該一方向に回動させて前記押
    圧手段を係止させるように常に付勢する第2の常時付勢
    手段と、前記電源投入時及び電源断時のそれぞれの時に
    所定の時間、該第2の常時付勢手段の付勢に抗して前記
    係止手段を前記他方向に回動させて該押圧手段を解放す
    るように付勢する一時付勢手段とを有し、該電源断時、
    該一時付勢手段が付勢され該他方向に回動されて前記押
    圧手段を解放し該押圧手段を前記一方向に回動させると
    ともに該押圧手段によって前記キャリッジが前記保持位
    置に移動された時には前記一時付勢手段の付勢が停止し
    前記第2の常時付勢手段の付勢によって前記一方向に回
    動されることによって該押圧手段を係止し、前記電源投
    入時には前記一時付勢手段が付勢され前記他方向に回動
    され前記押圧手段を解放し前記駆動手段による前記キャ
    リッジの移動により前記押圧手段を前記他方向に回動さ
    せ該押圧手段が前記退避位置に退避された時には前記一
    時付勢手段の付勢が停止し前記第2の常時付勢手段の付
    勢によって前記一方向に回動されることによって該押圧
    手段を前記退避位置に係止する構成の請求項1記載の記
    録及び/又は再生装置。
JP10398891U 1991-12-17 1991-12-17 記録及び/又は再生装置 Expired - Fee Related JP2511122Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10398891U JP2511122Y2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 記録及び/又は再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10398891U JP2511122Y2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 記録及び/又は再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0555366U true JPH0555366U (ja) 1993-07-23
JP2511122Y2 JP2511122Y2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=14368688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10398891U Expired - Fee Related JP2511122Y2 (ja) 1991-12-17 1991-12-17 記録及び/又は再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2511122Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2511122Y2 (ja) 1996-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5883870A (en) Disk device with brake mechanism
US4725907A (en) Carriage latch for a disc drive incorporating inertial lock-up
US5107484A (en) Arrangement of recording/reproducing apparatus
CA2156793A1 (en) Cartridge-loading apparatus and method
US5226024A (en) Disk recording and/or reproducing apparatus
US5278819A (en) Disk storage device having a carriage locking mechanism
JPS60143474A (ja) 光ディスク・プレ−ヤ
JP2511122Y2 (ja) 記録及び/又は再生装置
US5331611A (en) Transmission mechanism for magnetic-field generating device in photo-magnetic type recording/reproducing apparatus
JP3636612B2 (ja) 光記憶装置
JP3514123B2 (ja) 情報記録再生装置におけるトレイのロック機構
US5343457A (en) Disk drive apparatus
US20080282270A1 (en) Disc drive adapted to be downsized
JPH05242579A (ja) 複式ディスク駆動装置
JP3277431B2 (ja) 光磁気ディスク装置および光ディスク装置
KR930002787Y1 (ko) 하드 디스크 드라이버의 액츄에이터 고정장치
JP3688507B2 (ja) 光記憶装置及びカートリッジ保持機構
JP3158308B2 (ja) 光ディスクドライブ装置
JP2518069Y2 (ja) 光学式デイスクレコ−ド再生装置
KR950002394B1 (ko) 하드디스크 드라이브의 액츄에이터 고정장치
JP2595952B2 (ja) 情報記録再生装置のローデイング構造
WO2004061838A1 (ja) 記録再生装置
JP2002197779A (ja) ディスク装置
JPH07182767A (ja) 情報記録再生装置
JP2004281048A (ja) ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees