JPH0555050A - 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法 - Google Patents

絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法

Info

Publication number
JPH0555050A
JPH0555050A JP3213654A JP21365491A JPH0555050A JP H0555050 A JPH0555050 A JP H0555050A JP 3213654 A JP3213654 A JP 3213654A JP 21365491 A JP21365491 A JP 21365491A JP H0555050 A JPH0555050 A JP H0555050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
insulating
deterioration
insulating paper
filled electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3213654A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Aneobi
仁 姉帯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3213654A priority Critical patent/JPH0555050A/ja
Publication of JPH0555050A publication Critical patent/JPH0555050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Housings And Mounting Of Transformers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用されている絶縁紙の劣化の程度をその劣
化によって発生した炭酸ガス等の量から正確に把握する
ことが可能な絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油
入電気機器の絶縁紙劣化測定方法。 【構成】 絶縁紙の劣化に伴って発生した炭酸ガス等の
うち絶縁紙に吸着されなかった炭酸ガス等を溶解してい
る第1の絶縁油の分析用サンプルが得られる。加えて劣
化生成ガス測定タンク2内の絶縁油11を所定の温度まで
加熱することによってその劣化生成ガス測定タンク内2
に収容されている絶縁紙5に吸着された炭酸ガス等を更
に絶縁油内に溶解させることにより第2の絶縁油の分析
用サンプルが得られる。以上の2つの絶縁油の分析用サ
ンプルの分析結果から絶縁紙に吸着されずに絶縁油に溶
解された炭酸ガス等の全量及び油入電気機器に使用され
ている絶縁紙に吸着されていると推定される炭酸ガス等
の全量を求め、それらから絶縁紙の劣化によって発生し
た炭酸ガス等の全発生量を求める。その全発生量から絶
縁紙の劣化の程度を正確に把握する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油入変圧器、油入リアク
トル等の油入電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油入電気機器内に使用されている絶縁紙
は、油入電気機器の長期間の運転によって経年的に劣化
する。この絶縁紙の劣化の程度によって油入電気機器の
寿命が左右される。そのため絶縁紙の劣化の程度を正確
に把握することが油入電気機器の保守管理を行う上で重
要である。
【0003】絶縁紙の劣化によって一酸化炭素ガス及び
二酸化炭素ガス(以後簡単のために炭酸ガス等と略す)
が発生し、この炭酸ガス等の総発生量と絶縁紙の劣化度
合に比例関係があることが知られている。そのため油入
電気機器から内部の絶縁油のサンプルを少量採取し、そ
の中に溶解している炭酸ガス等を定量分析することによ
って、絶縁紙から発生した炭酸ガス等の総量を求めて油
入電気機器の劣化具合を診断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油入電気機器内の絶縁
紙の劣化によって発生した炭酸ガス等は絶縁油中に溶解
するもの以外に絶縁紙そのものに吸着されるものがあ
る。そのため絶縁油中に溶解した炭酸ガス等の定量分析
を行うだけでは、絶縁紙の劣化によって発生した炭酸ガ
ス等の全発生量を求めることができないので油入電気機
器の絶縁紙の劣化の程度を正確に把握することができな
いという問題があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、その中に使用されている絶縁紙
の劣化の程度を正確に把握することが可能な絶縁紙劣化
測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙の劣
化測定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る絶縁紙劣
化測定機能付油入電気機器は、内部に絶縁油を収容し、
巻線の絶縁に絶縁紙を使用して成る油入電気機器本体、
前記絶縁紙と同一の絶縁紙及び絶縁油と、前記油入電気
機器本体と連通して絶縁油が循環するように前記油入電
気機器本体と接続する接続手段と、内部の絶縁油を所定
温度まで均一に加熱する加熱手段と、分析用サンプルの
採取手段と、を有する劣化生成ガス測定タンク、を具備
する。
【0007】この発明に係る油入電気機器の絶縁紙劣化
測定方法は、絶縁紙を巻線の絶縁に使用して成る油入電
気機器本体及びその絶縁紙と同一の絶縁紙を収容する絶
縁油の分析用サンプル採取用の劣化生成ガス測定タンク
に本体と連通して絶縁油を循環させる工程、劣化生成ガ
ス測定タンクから第1の絶縁油の分析用サンプルを得る
工程、劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油を所定温度ま
で均一に加熱する工程及び劣化生成ガス測定タンクから
第2の絶縁油の分析用サンプルを得る工程、を具備す
る。
【0008】
【作用】絶縁紙の劣化に伴って発生した炭酸ガス等のう
ち絶縁紙に吸着されなかった炭酸ガス等を溶解している
第1の絶縁油の分析用サンプルが得られ、更に劣化生成
ガス測定タンクに収容されている絶縁油を所定の温度ま
で加熱することによって、その劣化生成ガス測定タンク
に収容されている絶縁紙に吸着されている炭酸ガス等を
更に絶縁油内に溶解させることにより第2の絶縁油の分
析用サンプルが得られる。
【0009】
【実施例】図1に本発明に係る絶縁紙劣化測定機能付油
入電気機器の構成図を示した。油入電気機器本体1に3
方弁4a,4bを介して劣化生成ガス測定タンク3が接続され
ている。劣化生成ガス測定タンク3内には油入電気機器
本体1に使用されている絶縁油と同一の絶縁油11が本体
の絶縁油と連通して循環するようにして収容され、さら
に油入電気機器本体1に使用されている絶縁紙と同一の
絶縁紙5が一定量収容されている。
【0010】通常の油入電気機器本体1の使用時は三方
弁4a,4bは図1に示すように開かれて劣化生成ガス測定
タンク3は油入電気機器本体1と連通する。油入電気機器
本体1内に収容されている変圧器本体1a等の使用時の発
熱に因る熱対流によって絶縁油は油入電気機器本体1か
ら三方弁4a、劣化生成ガス測定タンク3、三方弁4bを経
て油入電気機器本体1へ戻る。このようにして絶縁油は
常に油入電気機器本体1と劣化生成ガス測定タンク3間を
循環する。尚上記のように熱対流を利用する代わりに、
油入電気機器本体1と劣化生成ガス測定タンク3間を絶縁
油が強制的に循環するように循環用ポンプ等を利用して
もよいことは言うまでもない。
【0011】油入電気機器本体1内に使用されている絶
縁紙は劣化に伴い炭酸ガス等のガスを発生し、これらの
ガスの一部は油入電気機器本体1内及び劣化生成ガス測
定タンク3内の絶縁油に溶解し、残りは油入電気機器本
体1の絶縁紙及び劣化生成ガス測定タンク3内の絶縁紙5
に吸着される。つまり絶縁油が油入電気機器本体1と劣
化生成ガス測定タンク3内を循環しているので絶縁紙5も
油入電気機器本体1の絶縁紙と同様に炭酸ガス等を吸着
する。
【0012】まず、劣化生成ガス測定タンク3に付属し
ている採油弁10から第1の絶縁油の分析用サンプルを少
量採取して、油中に溶解している炭酸ガス等の定量を行
い、絶縁油の全量に溶解している炭酸ガス等の量を求め
る。
【0013】次に三方弁4a,4bをバイパス配管12側に切
換え、劣化生成ガス測定タンク3内の絶縁油11を油攪拌
部9によって攪拌する。更に温度センサ7によって絶縁油
の温度を検出し、制御部13によって加熱ヒーター6を制
御し、絶縁油11の温度が80℃程度になるように均一に加
熱する。このときの状態を図2に示した。
【0014】以上のように絶縁油の温度を80℃まで上昇
させると絶縁油が膨張するので、その膨張により増大し
た体積を吸収するためにシリンダ式クッション部8が劣
化生成ガス測定タンク3に接続されている。
【0015】絶縁油が80℃になると絶縁紙5に吸着され
ている炭酸ガス等も絶縁油内に溶出するので、劣化生成
ガス測定タンク3内の絶縁油中に溶解している炭酸ガス
等の量は先に述べた第1の絶縁油の分析用サンプルに較
べて絶縁紙5に吸着されていた炭酸ガス等の量の分増加
する。
【0016】この状態で、第2の絶縁油の分析用サンプ
ルを採油弁10から少量採取して油中に溶解している炭酸
ガス等の定量を行い、第1の絶縁油の分析用サンプルの
測定結果と比較して上記の絶縁紙5に吸着されていた増
加分の炭酸ガス等の量を求める。この増加量が絶縁紙5
内に吸着されていた炭酸ガス等の吸着量となる。この吸
着量と、あらかじめ判明している油入電気機器本体1内
に使用されている絶縁紙の全重量と絶縁紙5の重量の比
から油入電気機器本体1内の絶縁紙が吸着していると推
定される炭酸ガス等の全量を計算によって求める。この
ようにして求められた絶縁紙に吸着されていると推定さ
れる炭酸ガス等の量と先に求めた絶縁油全体に溶解して
いる炭酸ガス等の量の和から炭酸ガス等の全発生量を正
確に算出する。この量から絶縁紙の劣化の程度を正確に
把握することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】絶縁紙の劣化に伴って発生した炭酸ガス
等のうち絶縁紙に吸着されなかった炭酸ガス等を溶解し
ている第1の絶縁油の分析用サンプルが得られる。加え
て劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油を所定の温度まで
加熱することによってその劣化生成ガス測定タンク内に
収容されている絶縁紙に吸着された炭酸ガス等を絶縁油
内に更に溶解させた上で第2の絶縁油の分析用サンプル
が得られる。従って以上の第1及び第2の絶縁油の分析
用サンプルの分析結果から絶縁紙に吸着されずに絶縁油
に溶解している炭酸ガス等の全量及び油入電気機器に使
用されている絶縁紙に吸着されていると推定される炭酸
ガス等の全量が求められ、それらから絶縁紙の劣化に伴
って発生した炭酸ガス等の全発生量が求められる。その
結果、その量から絶縁紙の劣化の程度を正確に把握する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁紙劣化測定機能付油入電気機
器の構成図。
【図2】図1に示した絶縁劣化測定機能付油入電気機器
の劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油の加熱時の構成
図。
【符号の説明】
1 油入電気機器本体 2 劣化生成ガス測定タンク 5 絶縁紙 6 加熱ヒーター 7 温度センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及
び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油入変圧器、油入リアク
トル等の油入電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油入電気機器内に使用されている絶縁紙
は、油入電気機器の長期間の運転によって経年的に劣化
する。この絶縁紙の劣化の程度によって油入電気機器の
寿命が左右される。そのため絶縁紙の劣化の程度を正確
に把握することが油入電気機器の保守管理を行う上で重
要である。
【0003】絶縁紙の劣化によって一酸化炭素ガス及び
二酸化炭素ガス(以後簡単のために炭酸ガス等と略す)
が発生し、この炭酸ガス等の総発生量と絶縁紙の劣化度
合に比例関係があることが知られている。そのため油入
電気機器から内部の絶縁油のサンプルを少量採取し、そ
の中に溶解している炭酸ガス等を定量分析することによ
って、絶縁紙から発生した炭酸ガス等の総量を求めて油
入電気機器の劣化具合を診断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油入電気機器内の絶縁
紙の劣化によって発生した炭酸ガス等は絶縁油中に溶解
するもの以外に絶縁紙そのものに吸着されるものがあ
る。そのため絶縁油中に溶解した炭酸ガス等の定量分析
を行うだけでは、絶縁紙の劣化によって発生した炭酸ガ
ス等の全発生量を求めることができないので油入電気機
器の絶縁紙の劣化の程度を正確に把握することができな
いという問題があった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、その中に使用されている絶縁紙
の劣化の程度を正確に把握することが可能な絶縁紙劣化
測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙の劣
化測定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る絶縁紙劣
化測定機能付油入電気機器は、内部に絶縁油を収容し、
巻線の絶縁に絶縁紙を使用して成る油入電気機器本体、
前記絶縁紙と同一の絶縁紙及び絶縁油と、前記油入電気
機器本体と連通して絶縁油が循環するように前記油入電
気機器本体と接続する接続手段と、内部の絶縁油を所定
温度まで加熱する加熱手段と、分析用サンプルの採取手
段と、を有する劣化生成ガス測定タンク、を具備する。
【0007】この発明に係る油入電気機器の絶縁紙劣化
測定方法は、絶縁紙を巻線の絶縁に使用して成る油入電
気機器本体及びその絶縁紙と同一の絶縁紙を収容する絶
縁油の分析用サンプル採取用の劣化生成ガス測定タンク
に本体と連通して絶縁油を循環させる工程、劣化生成ガ
ス測定タンクから第1の絶縁油の分析用サンプルを得る
工程、劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油を所定温度ま
で加熱する工程及び劣化生成ガス測定タンクから第2の
絶縁油の分析用サンプルを得る工程、を具備する。
【0008】
【作用】絶縁紙の劣化に伴って発生した炭酸ガス等のう
ち絶縁紙に吸着されなかった炭酸ガス等を溶解している
第1の絶縁油の分析用サンプルが得られ、更に劣化生成
ガス測定タンクに収容されている絶縁油を所定の温度ま
で加熱することによって、その劣化生成ガス測定タンク
に収容されている絶縁紙に吸着されている炭酸ガス等を
更に絶縁油内に溶解させることにより第2の絶縁油の分
析用サンプルが得られる。
【0009】
【実施例】図1に本発明に係る絶縁紙劣化測定機能付油
入電気機器の構成図を示した。油入電気機器本体1に3
方弁4a,4bを介して劣化生成ガス測定タンク2が接続され
ている。劣化生成ガス測定タンク2内には油入電気機器
本体1に使用されている絶縁油と同一の絶縁油11が本体
の絶縁油と連通して循環するようにして収容され、さら
に油入電気機器本体1に使用されている絶縁紙と同一の
絶縁紙5が一定量収容されている。
【0010】通常の油入電気機器本体1の使用時は三方
弁4a,4bは図1に示すように開かれて劣化生成ガス測定
タンク2は油入電気機器本体1と連通する。油入電気機器
本体1内に収容されている変圧器本体1a等の使用時の発
熱に因る熱対流によって絶縁油は油入電気機器本体1か
ら三方弁4a、劣化生成ガス測定タンク2、三方弁4bを経
て油入電気機器本体1へ戻る。このようにして絶縁油は
常に油入電気機器本体1と劣化生成ガス測定タンク2間を
循環する。尚上記のように熱対流を利用する代わりに、
油入電気機器本体1と劣化生成ガス測定タンク2間を絶縁
油が強制的に循環するように循環用ポンプ等を利用して
もよいことは言うまでもない。
【0011】油入電気機器本体1内に使用されている絶
縁紙は劣化に伴い炭酸ガス等のガスを発生し、これらの
ガスの一部は油入電気機器本体1内及び劣化生成ガス測
定タンク2内の絶縁油に溶解し、残りは油入電気機器本
体1の絶縁紙及び劣化生成ガス測定タンク2内の絶縁紙5
に吸着される。つまり絶縁油が油入電気機器本体1と劣
化生成ガス測定タンク2内を循環しているので絶縁紙5も
油入電気機器本体1の絶縁紙と同様に炭酸ガス等を吸着
する。
【0012】まず、劣化生成ガス測定タンク2に付属し
ている採油弁10から第1の絶縁油の分析用サンプルを少
量採取して、油中に溶解している炭酸ガス等の定量を行
い、絶縁油の全量に溶解している炭酸ガス等の量を求め
る。
【0013】次に三方弁4a,4bをバイパス配管12側に切
換え、劣化生成ガス測定タンク2内の絶縁油11を油攪拌
部9によって攪拌する。更に温度センサ7によって絶縁油
の温度を検出し、制御部13によって加熱ヒーター6を制
御し、絶縁油11の温度が80℃程度になるように加熱す
る。このときの状態を図2に示した。
【0014】以上のように絶縁油の温度を80℃まで上昇
させると絶縁油が膨張するので、その膨張により増大し
た体積を吸収するためにシリンダ式クッション部8が劣
化生成ガス測定タンク2に接続されている。
【0015】絶縁油が80℃になると絶縁紙5に吸着され
ている炭酸ガス等も絶縁油内に溶出するので、劣化生成
ガス測定タンク2内の絶縁油中に溶解している炭酸ガス
等の量は先に述べた第1の絶縁油の分析用サンプルに較
べて絶縁紙5に吸着されていた炭酸ガス等の量の分増加
する。
【0016】この状態で、第2の絶縁油の分析用サンプ
ルを採油弁10から少量採取して油中に溶解している炭酸
ガス等の定量を行い、第1の絶縁油の分析用サンプルの
測定結果と比較して上記の絶縁紙5に吸着されていた増
加分の炭酸ガス等の量を求める。この増加量が絶縁紙5
内に吸着されていた炭酸ガス等の吸着量となる。この吸
着量と、あらかじめ判明している油入電気機器本体1内
に使用されている絶縁紙の全重量と絶縁紙5の重量の比
から油入電気機器本体1内の絶縁紙が吸着していると推
定される炭酸ガス等の全量を計算によって求める。この
ようにして求められた絶縁紙に吸着されていると推定さ
れる炭酸ガス等の量と先に求めた絶縁油全体に溶解して
いる炭酸ガス等の量の和から炭酸ガス等の全発生量を正
確に算出する。この量から絶縁紙の劣化の程度を正確に
把握することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】絶縁紙の劣化に伴って発生した炭酸ガス
等のうち絶縁紙に吸着されなかった炭酸ガス等を溶解し
ている第1の絶縁油の分析用サンプルが得られる。加え
て劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油を所定の温度まで
加熱することによってその劣化生成ガス測定タンク内に
収容されている絶縁紙に吸着された炭酸ガス等を絶縁油
内に更に溶解させた上で第2の絶縁油の分析用サンプル
が得られる。従って以上の第1及び第2の絶縁油の分析
用サンプルの分析結果から絶縁紙に吸着されずに絶縁油
に溶解している炭酸ガス等の全量及び油入電気機器に使
用されている絶縁紙に吸着されていると推定される炭酸
ガス等の全量が求められ、それらから絶縁紙の劣化に伴
って発生した炭酸ガス等の全発生量が求められる。その
結果、その量から絶縁紙の劣化の程度を正確に把握する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁紙劣化測定機能付油入電気機
器の構成図。
【図2】図1に示した絶縁劣化測定機能付油入電気機器
の劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油の加熱時の構成
図。
【符号の説明】 1 油入電気機器本体 2 劣化生成ガス測定タンク 5 絶縁紙 6 加熱ヒーター 7 温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に絶縁油を収容し、巻線の絶縁に絶
    縁紙を使用して成る油入電気機器本体、 前記絶縁紙と同一の絶縁紙及び絶縁油と、 前記油入電気機器本体と連通して絶縁油が循環するよう
    に前記油入電気機器本体と接続する接続手段と、 内部の絶縁油を所定温度まで均一に加熱する加熱手段
    と、 分析用サンプルの採取手段と、 を有する劣化生成ガス測定タンク、 を具備する絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器。
  2. 【請求項2】 絶縁紙を巻線の絶縁に使用して成る油入
    電気機器本体及びその絶縁紙と同一の絶縁紙を収容する
    絶縁油の分析用サンプル採取用の劣化生成ガス測定タン
    クに本体と連通して絶縁油を循環させる工程、 劣化生成ガス測定タンクから第1の絶縁油の分析用サン
    プルを得る工程、 劣化生成ガス測定タンク内の絶縁油を所定温度まで均一
    に加熱する工程及び劣化生成ガス測定タンクから第2の
    絶縁油の分析用サンプルを得る工程、 を具備する油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法。
JP3213654A 1991-08-26 1991-08-26 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法 Pending JPH0555050A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3213654A JPH0555050A (ja) 1991-08-26 1991-08-26 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3213654A JPH0555050A (ja) 1991-08-26 1991-08-26 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0555050A true JPH0555050A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16642748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3213654A Pending JPH0555050A (ja) 1991-08-26 1991-08-26 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0555050A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0930625A1 (en) * 1997-06-03 1999-07-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for evaluating deterioration of insulating paper
JP2003207440A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Chubu Electric Power Co Inc 電気絶縁紙の劣化度測定方法
JP2010027908A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Mitsubishi Electric Corp 油入電気機器状態分析装置および油入電気機器状態分析方法
KR20190046211A (ko) * 2017-10-25 2019-05-07 한국전력공사 근적외선 분광법을 적용한 of케이블 휴대형 유중가스 분석 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0930625A1 (en) * 1997-06-03 1999-07-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for evaluating deterioration of insulating paper
EP0930625A4 (en) * 1997-06-03 2000-07-26 Mitsubishi Electric Corp METHOD FOR EVALUATING THE DETERIORATION OF INSULATING PAPER
US6276222B1 (en) 1997-06-03 2001-08-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method for evaluating deterioration of insulating paper
JP2003207440A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Chubu Electric Power Co Inc 電気絶縁紙の劣化度測定方法
JP2010027908A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Mitsubishi Electric Corp 油入電気機器状態分析装置および油入電気機器状態分析方法
KR20190046211A (ko) * 2017-10-25 2019-05-07 한국전력공사 근적외선 분광법을 적용한 of케이블 휴대형 유중가스 분석 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111220759B (zh) 一种绝缘油多功能气体分析装置及密封缺陷诊断方法
US6042634A (en) Moisture extractor system for gas sampling
US3917454A (en) Exhaust emission analysis method
JPH10221324A (ja) 低電力消費ガスクロマトグラフ・システム
CN107643459B (zh) 一种变压器油纸绝缘系统双温热老化试验装置
JPH0555050A (ja) 絶縁紙劣化測定機能付油入電気機器及び油入電気機器の絶縁紙劣化測定方法
CN207516255U (zh) 一种硫化物酸化吹气仪
Pettersson et al. Comparison of four digestion methods for the determination of selenium in bovine liver by hydride generation and atomic-absorption spectrometry in a flow system
JPH0648654B2 (ja) 油入電気機器の絶縁紙の劣化診断方法
CN2932367Y (zh) 沥青混合料低温断裂试验仪
JP3343524B2 (ja) 電気絶縁油中ガスの分析装置
JPS59208447A (ja) 通気培養槽中の熱伝導度測定セル中のゼロ点調整方法
JPS62228944A (ja) 液体媒体の揮発性成分を測定する測定ゾンデ
Schwarz et al. A study of pyridine adsorbed on silica-alumina catalysts by combined infrared spectroscopy and temperature-programmed desorption
JP4125907B2 (ja) 油入変圧器の劣化診断装置
JPS6243539A (ja) 核燃料棒の水分含有量測定方法及び装置
CN108287265A (zh) 一种碳/碳复合材料高温电阻率测试装置及测试方法
Dowty et al. Application of a computer-based chromatograph for automated water pollution analyses
CN202730195U (zh) 一种炉内钢坯表面气氛在线测试跟踪装置
Correa et al. Temperature control experimental plant for moisture model assessment in power transformers
US4325247A (en) Method for determining gaseous contaminants in vapor cooled transformers
CN212483471U (zh) 一种高温分离检测双阀箱
JPH0546500B2 (ja)
Todoki et al. Automated moisture evolution analysis (MEA)
JP3086714B2 (ja) ガス封入電気機器における分解ガスの検出方法及びその装置